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落ちこんだような気がしていても、女性と 話すとすぐに元気になってしまうという。 自分という人間は、つくづく現金である ……と、言わざるを得ない。 うつむきがちに足もとばかりを見ていたので 気づかなかったが、その声を聞き、すぐに わかった。 コム姉(ねえ)だ。 いつもと違って...
ただスパっと話して、スッキリと終わりに したいだけなのだが。 なんだかうまくいかずにいた。 『びわ太から聞いたよ、リップのこと もしかしたら盗まれたかもしれないって なんだか嫌な話だよね でもしょうばんが、 これ以上は大ごとにしないと決めたなら 自分もそれを応援するよ この話題は...
(なかなか【終わり】にできない……) リップクリーム盗難についての話である。 話し合うためにしょうばんに電話をした。 事実をすでに把握していることや、 気持ちの落とし所を確認しあい、それで この話を終わりにしようと思った。 スパっと【過ぎたこと】にするための儀式だ。 話して、...
全てを飲みこむことにした。 ひとまずのところは。 二転三転した【化粧ポーチ盗難事件】だが いろいろなことの果て、最終地点としては あたたかい感情で落ち着いていた。 自分の心持ちとしての話だが。 処置、処遇については、本社からの 通達待ちであり、なるようになる。 いや、もはやな...
犯罪をおかしたいとは全く思わないが 正直女の子のリップクリームには関心がある。 いや、盗もうだなんてゼッタイに考えないが いや、だってしょうばんのリップでしょう? (それは欲しい!) とか関係のないことを言ってる場合ではない。 クソが! 3100(みみちまるお)のヤロウ…… ...
「本当に【恥ずかしいもの】だから…… ゼッタイにゼッタイに教えることはできない。 ……お願いだから聞かないで欲しい」と しょうばんは言っていた。 話が前後するが、しょうばんの化粧ポーチに 入っていたものはいったい何なのだろう? ・本当に恥ずかしいもの ・ゼッタイにゼッタイに教える...
警察沙汰にしない方向で動こうと思う。 その判断は完全に公私混同であるのだが。 でも、大好きな女の子を最優先したい。 だが、それは自分1人では決められない。 この件に関して、進む先はもはや本社の 上役連中どもの話し合いに委ねられている。 自分の希望通りにはならないかもしれない。...
【好きなもの】というのは時に 【知られたくないもの】でもあり、そのような 事情から【恥ずかしいもの】でもある。 個人的な【心の感覚】を表すものだから。 悪いことなど何もしていないのに、 ナイショにしておきたい。 そのような心の感覚を、 しょうばんと共に有することとなった。 幸...
大好きな女の子が【秘密】を話してくれる というミラクル。 それも自分だけに。初めての電話で。 幸せ過ぎる時間だった。 昼からのよどんだ気分は、しょうばんの 巻き起こした嵐によって、遠く遠くへと 吹き飛ばされていった。 キューピットちゃんにすら打ち明けなかった 事実を自分にだけ暴露...
それはやわらかい嵐であった。 誰も傷つけず、むしろ心地よく優しく、 弱った心を癒やし、前向きにさせてくれる嵐。 それは突然やってきた。 化粧ポーチの一件。未解決。その夜。 疲れきっていた。 もう眠ってしまいたいと、現実逃避的に うつらうつらとし、ぼんやりした気分と 向き合っていた...
だが不可解なことに、しょうばんは自分の 意見に賛同してくれなかった。 つまり【警察を呼ぶ】のはやめて欲しいと。 できる限り、ことを小さく できれば無かったことに、 これ以上大ごとにして欲しくないと。 (…………) (…………) 意外だった。 しょうばんの意図がわからなかった。...
自分は方針を固め、断固たる決意を キューピットちゃんに伝えた。 自分だけの問題ではなく、 従業員の問題、職場全体の問題でもある。 まん延しているどんよりムードを払拭したい。 そのためには大手術が必要だ。 風通しの良い職場にしたい、と熱く語った。 話合いはなかなか前に進まず、こ...
自分は【警察沙汰】にしようと思った。 このようなこと(盗難事件)が、数回もくり 返されていたことを把握していなかった。 責任者として情けない話だが。 濡れ衣にもかかわらず容疑者となることの 不快さを味わい、また私物を盗難された人の 気持ちを想像した。 胸くその悪い状況だった。 犯...
(ふざけやがって…… 3100(みみちまるお)のヤロウ……) 今自分は、自分のデスクの脇にいる。 自分のカバンを開き、驚愕している。 (本当だった……) 調査(捜査)をしてくれたキューピットちゃんに うながされ、半信半疑のままここへ来た。 そして本当にメンドクサイ気分で、 いやい...
自分が考えもしないからといって、他人も そうだと勝手に決めつけないほうがいい。 つまり他人は、自分が考えもしないような ことを思いつくということだ。 3100(みみちまるお)がそうだ。 自分の思考の枠のはるか外側にいた。 怖ろしい考え方をしていた。 3100(みみちまるお)本...
……こんな、モテないおっさん(40歳)が 同じくモテないおっさん(32歳)の悪口を つらつらと書いているブログって どうなんだろう?……と心配になりつつ 書いている。 非モテ32歳3100(みみちまるお)は、 根も葉もない噂を流していた。 【しょうばんと自分がつきあっている】...
……多分女の子のことが 好きで好きでしょうがないのだろう。 口を開けば誰か女子のことを話題にしている。 非情に関心の度合いが高いということは、 会話の端々からうかがえるのだが、 【別に恋愛になんて興味が無いぜ】 というような態度を取っていたりもする。 いわゆる【むっつり】とい...
人のことをキモいなどと言うのは良いこと ではないとわかっているのだが、でも そいつは、本当に【キモい】のだ。 40歳彼女ナシ(恋愛経験ナシ)の こんな自分から見てもである。 その男【3100(みみちまるお)】は 口を開くとしょっちゅう恋バナをしている。 誰と誰がつきあいだしたとか...
「轟木(トドロキ)さんて、 しょうばんとつきあってるって本当?」 (んな!? 何だって!?) (しょうばんと自分がつきあってる!?) (……んなわけあるかいっ!!!) (そんな嬉しい展開になったら…… 幸せ過ぎてハゲるわ!!!) とんでもない噂が舞い踊っているらしい。 どうい...
「【行動】をまず変えないと」 (…………) 「【変わる】って決めたんでしょう?」 (…………) 「あとはもう【覚悟】だけよん♡」 (…………) キューピットちゃんとの会話を終え、 自分はとにかくしょうばんを探した。 そして、喫煙所から事務室へと戻る廊下の 途中で、しょうばんの背中...
18歳も年下の女の子の前で、 かっこ悪いところは見せたくない。 できるだけ良いところを見せたい。 だから大人の余裕を持って、いつも 【大丈夫な自分】でいたかったんだ。 でもキューピットちゃんの言葉は それとは相反する内容だった。 「ドロちゃまとびわちゃまの同じところは どっち...
「大切なのは【相手の気持ち】…… でもそんなの、本当は誰にもわからない」 キューピットちゃんは新しいタバコに 火を点けて、自分のほうをギンとにらんだ。 「わからないけどね…… そこで【どう動くのか】が肝心なのよね」 自分へのアドバイスとして、 かつてキューピットちゃんは 【び...
謝ることには謝った。 気持ちをねぎらう優しい言葉かけはくれた。 でも会ってからも、ちゃんと謝らないと。 でもそういう日に限って、機会がもてない。 すれ違う。 でもそうも言ってられない。 でも……ビビるなあ。 相手の気持ち、考えていることが わかればいいのに。 本当はどんな気分なん...
自分よりも18歳も年下の女の子。 自分としては、人生で初めてきちんとした 恋心のようなものを抱いた相手だ。 ……うまくいくわけはないけれど。 でもしょうばんと仲良くなって、 少しずつ少しずつ距離が近くなっていったり しょうばんのことを新しく知ったり、 話せる内容が増えたりする...
女性を悲しませるようなことは したことがない。それは当然のことだが。 当然というのはつまり、 どの女性も自分に関心がないからだ。 自分と関わることで【悲しい】気分になど なるわけがない。それは言い切れる。 でも今回は…… しょうばんは、 きっと【嫌な】気分になったことだろう。 電...
二股をかけたというほどではないが、 2人の女性の間で、 優柔不断にふるまってしまった。 しょうばんを悲しませたかもしれない。 それほどまででなくても、間違いなく 嫌な気分にさせてしまったことだろう。 【電話で話す】という きちんとした【約束】ともいえないような 軽いメッセージ...
人生で初めて、電話で女性と話している。 40年間彼女ナシ、恋愛経験ゼロの自分がだ。 その電話相手は、超ハイクラス美女。 周りもうらやむようなイイオンナである。 楽しいか? 幸せか? いいえ。ノーアイムノット。 楽しくありません。幸せではありません。 なぜか? しょうばんのこと...
そしてその時は来た。 人生初の怖ろしい時。 幸せかと思ったら、そんなことはなく 【怖ろしい】と感じている自分がいた。 ……メッセージのやりとりが続く。 コム姉はどうやら、弁当のメニューを 相談したかったらしい。自分の食の好み、 アレルギーなどを確認しようと。 しょうばんのほう...
世の中には【モテ期】というものが あるらしいが、自分には無関係な 遠い世界の話だと思っていた。 だが…… それは自分にも存在するのかもしれない。 モテ期…… コム姉(ねえ)と連絡先を交換したが、 その後特別に連絡を取りあうこともなかった。 散歩道でちょくちょく会えるからだ。 ...
人生で初めてのデートである。 オトナな女性。清楚できれいな女性と。 指折り数えるというのはこういうことだ。 待ち遠しい。 約束の日はまだまだ先だ。 準備は特に無い。 当日、いつものスーパーで酒を買い出して、 そこから歩いて公園へ。 ビニールシートとゴミ袋、あとは虫除けと、 ボ...
目を凝らすと、スーパーマーケットの外、 雨に濡れない軒下に人がいるのが見えた。 手を振ってるようだ。 (誰に?……え? 自分にすか?) 近づくにつれ、はっきりと見えてきた。 それはやはり、コム姉(ねえ)だった。 (……それとオマケのコムギちゃん。 めっちゃ吠えてる。お~いうる...
雨だ…… 頑張ろうと思うと雨が降る。 やる気がそがれる。 ジョギングを習慣化したいのだが なぜだか雨雲がやってくる。 そうして元の生活に戻る。 (でも大丈夫。もう気に病むことはない) ジョギングを頑張る必要はないのだ。 減量、減量、減量……と焦る必要はない。 太ったら太ったでかま...
この世には2通りの人間しかいない ……と自分は言った。 【痩せる方向】に進む人間と 【太る方向】に進む人間。 これ以上なく明快であり、 真理を言い得ているかのようだ。 だが果たして、本当に 【道は2つだけ】なのだろうか? 痩せる方向とはすなわち しょうばんへと続く道だ。 そし...
コム姉(ねえ)は、 太っている男のほうが好きだという。 100kgはぜひ上回っていて欲しいとか。 プロレスラーのような体型がベストだが ぽにょぽにょのブクブクも嫌いじゃないとか。 (うわ!) ちょうど先日考えていたこと だ。 【ぷよぷよのお腹】……ニーズあった! (触ってもいいん...
やっぱり【年齢が近い女性】は悪くない。 5歳差ぐらいだと、何ひとつ悩むことが無い。 もちろん15歳差、17歳差の女の子も 魅力的ではあるが。 恋愛初心者の自分には、 【年の差交際】はハードルが高い。 それにしても、 記念すべき人生初の恋愛は、やっぱり 周りもうらやむような美女がい...
犬によく吠えられる自分だが、その中でも 特に自分を目の敵にしてくれる子犬ちゃん。 今までに幾度吠えられたこと か。 お目々がつぶらでかわいらしい。 【コムギちゃん】だと? 名前もかわいらしいじゃあないか。 2kgも満たないであろうチワワ公め。 こちとらおぬしの50倍の重量ぞ。...
一生懸命に生きなくては。 思旨ムツさんのこと を知ってから、 本当に、心底、そう思うようになった。 人生の時間はもう半分を過ぎてしまった。 これ以上、後悔にあてる時間的余裕は無い。 ……変わりたくて、 ブログ執筆を始め、半年がたった。 どうにかこうにか今日まで続いてきた。 次...
判明! しょうばんと話せた! やはり 先日お会いした女性 は、 【しょうばんのお姉さん】だったようだ! しょうばんと話せる機会があったのだ 自然な流れで家族構成の話題に。 自分は母と姉。(父は他界) 二人兄弟の【末っ子】であると。 一方のしょうばんも、両親と姉。 二人兄弟の【末っ...
(……で、タマちゃんの体は大丈夫なのか?) 病気なのか? ケガ? いやケガをしているようには見えないぞ。 薬? 痛み止め? 入眠導入剤? 花粉症? キューピットちゃんが渡したとなると ホレ薬とか、若返り薬とか、 そのスジの怪しいものも考えられるぞ! (……いや、よーわからん...
衝撃的事実で言うと、もうひとつ。 今度はタマちゃんについてだ。 ゴールデンウィーク期間は多忙を極め、 社員、アルバイト総出で必死に働いた。 しかしサービス業の常として、ひとたび 来客の波が途切れるとすっかりパッタリ。 ゆったりまったり平穏がおとずれた。 連休明け、ある退屈な日。 ...
キューピットちゃんが命を救われた。 びわ太と、 その元カノさん、 思旨(おもうま)ムツ さんに。 考えもしないような話だった。 「詳しくはまたいつか♡」 キューピットちゃんは楽しそうに見えた。 それは つらい話、悲しい話ではないのだろうか? ムツさんは、今は他界しているという...
12年前。 2011年。 その年に、キューピットちゃんとびわ太、 そして 思旨(おもうま)ムツ さんは出会った のだと言う。 12年前というと キューピットちゃんは17歳…… びわ太は27歳?……28歳かな? 何があったのだろう? キューピットちゃんの言葉は想像以上だった。 予想...
驚くべき事実を知った。 自分としては、 ここしばらくで最もびっくりした内容である。 例によって喫煙所。 その後今のところ腹筋は続いているが、 タバコのほうもちゃんと続いている。 (やめられないだけだが) キューピットちゃんとしゃべっていた。 先日びわ太から 【ライク・ディスライク...
お説教くさくて申し訳ないのだが。 かつて自分がそうだったからか、 【様子見】する人物がとても気になる。 覚悟を決めて、勇気をもって動きだすのでは なく、まずは様子見。状況しだいによっては 動いたり動かなかったり。 (たいていの場合は動かないわけだが) 様子見は男らしくない態度...
卑怯だなあ、嫌だなあ、と思ったのは、 平穏がおとずれ、事なきを得たと感じられる タイミングになって初めて、あの店長らしき 人物が登場してきたことだ。 ヘコヘコと前かがみの姿勢で歩いてきた男は 店長なのだろうか、コーヒー抽出マシンに 近づいてきた。 ヘラヘラと前歯を見せて、 何...
シスターへの暴言は加熱する。 怒声を上げているのは、本来的には気の弱そう な男性。自分と同年代、40歳ぐらいだろうか。 立場の弱いコンビニ店員に対して、ここぞと ばかりに感情を爆発させているように見えた。 しょうばんシスターは、腰から体を折り曲げ、 深々と頭を下げた。 そのときシ...
もうひとりのしょうばんは、顔立ちだけでなく 背格好、歩き方や猫背な感じも、しょうばんに そっくりであった。 いかにもやる気がなさそうに見える。 さっきのレジ対応のとき、注意して聞いていな かったが、小さな声でボソボソとしゃべって いたような気がする。 そこも似てるなあ。 (多...
その人物はコンビニにいた。 しょうばんの住む街をひとしきり散策し 満足した自分は、帰路につく前にタバコを 吸いたいと思った。 喫煙所を探すのも面倒。コンビニが1番だ。 お腹はすいていなかったので、ホットコーヒー のみで大丈夫だ。ご褒美コーヒーを楽しもうと ご機嫌な気分でレジに向か...
「しょうばんの住む街だ」 高速道路をくぐると、 右側に背の高いマンションが3棟。 左側には工場のような壁が。 流通センターのようなものかもしれない。 壁が延々と続いていた。 左折はできそうにない。 しばらく進むと右手に畑が見えてきた。 「思ったよりもずっとのどかなところに 住...
いまいちやる気が出ない理由。 その最も大きいところとして、 最近はしょうばんと話せていないのだ。 まず休憩時間が重ならないし、業務上も ほとんど接点が無い。 たまに話せても会話がはずまない。 会いたいと思うのだが、しょうばんには しょうばんのリズムがあるだろうし。 ………… ...