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すごい雨 こういう日に限って お稽古だったりする ああ これぞ 一時期はやった マーフィーの法則 お稽古には 会社帰りでもない限り 家から 着物を着ていく その方が ずっと楽だから 着物一式って 嵩張ってなかなか重い 雨の日こそ 荷物が多いのは もっと嫌だから 着ていきたい だけど 着物が濡れるのは ごめん願いたい そこで選んだのは 綿紅梅(浴衣生地)の浴衣着物に 麻の名古屋帯 筒袖襦袢 草履には雨カバーをつけて いざ出陣ならぬ 出発 この出立なら どんな 土砂降りで 滝行状態になろうとも 蒸し蒸し湿気で 汗だくになろうとも 帰ったら洗濯機に ぽいっと放り込めばいいから 気持ちが楽 そこに 雨…
流行ってますね~、ChatGPT(チャットジーピーティー)🤖昨年11月に、アメリカのOpenAI社がリリースしたAIチャットサービス。職場でも話題です。働き方・情報収集・発信方法…、インターネットやスマホのように、世界を変えていくのでしょうか。さて。 本日は、ChatGPTが「着物警察」を知っているか検証してみたいと思います(←完全に思いつき)。「着物警察」という単語、ネット上ではよく見かけますよね。着付けや着こなしにつ...
みんなが着物を着ていた時代は、旅行・労働など目的に合った着物と着方があった。女性は着物で寝そべったり、立て膝で座っていた。
今回は、戦後の着物のイメージしか知らない人が勘違いしてしまいやすいことをピックアップしてみました。 私が気付いたことの一つに、今の着物の着こなしや着付けは、戦前の上流階級が持っていた高級呉服の着物文化であり、着物の理論と現実が生活にそぐわないため、そのために着物が敬遠されたり、着物が誤解される原因となっているように思うからです。 例えば、現代日本人が着物を敬遠する理由として、「着物は着付けが大変...
着物警察はなぜ生まれたのか?初心者向けの安全パイ基準を絶対基準と勘違いしてしまった?
今回は、着物警察はなぜ生まれたのかシリーズで、着物警察が初心者向けの安全パイ基準を絶対的な正義だと勘違いしている可能性についてです。 着物のことを調べるうちにわかってきたことは、今の着物の格とTPOのルールは1970年代以降に商業的に作られたものであり、初心者向けに許容範囲を狭くして作られた「安全パイ基準」とも言うべきものだということ。 例えば、昭和後期のおかしな言説にあるような、「紬の着物には金糸の...
呉服屋の話は伝言ゲームで成り立っている?④ 師匠の話を絶対視してしまうことについて
前回からの続きで、今回は、「学術的には誤った知識であっても、師匠の話を盲目的に信じてしまう」という件について書きたいと思います。 私が呉服の世界を見ていて気になったのは、学術的にも明らかに誤った言説なのに、その証拠や裏付けを見せられても信じられず、師匠からの口伝のほうを信じてしまう人が多いこと。 未来記事で詳述するので今回は簡潔に書きますが、例えば、和裁士さんは、振袖の帯結びの中では「ふくら雀」...
田舎好みと20に80着物③-1 暖色系は20代まで、赤を忌み嫌う ~和裁士さんのお店の色彩感覚~
今回も、和裁士さんのお店の色彩感覚についてです。 呉服の世界の色彩感覚は江戸時代の奢侈禁止令の風習を引きずっているため、現代日本人の色彩感覚とはズレていて、着物のことを知らない人には理解できないような色彩感覚が存在します。 和裁士さんの色彩感覚は、20に80着物の色彩感覚だけでなく、呉服の世界全般を通して存在する色彩感覚もありますが、とりあえず、和裁士さんのお店の20に80着物の感性を項目ごとにまとめて...
田舎好みと20に80着物④ 帯揚げ・帯締めの色と年齢 和裁士さんのお店の色彩感覚
今回も、和裁士さんのお店の色と年齢の話で、帯揚げ・帯締めについてです。○年配になったら、帯締め・帯揚げまで全て寒色系にしないといけない。 和裁士さんのお店では、30歳過ぎたら年配世代は帯揚げ・帯締めは寒色系にしないといけないと習ったそうです。 例えば、帯揚げや帯締めには、ピンクや赤がちょこんとでも入ったものは年配になったら使わないし、寒色系でも鮮やかな色や淡い色はダメで渋い色にするというのが...
田舎好みと20に80着物⑤ 八掛の色と年齢 和裁士さんのお店の色彩感覚
今回も、和裁士さんのお店の八掛の色と年齢と色彩感覚についてです。 ○八掛の色も年配は寒色系にしないといけない。 八掛の色についても、和裁士さんのお店では、30歳過ぎたら基本は暖色系の八掛は派手だからダメで、年配になったら必ず寒色系にしないといけないと習ったそうです。 ↑左から、型染め小紋、江戸小紋 和裁士さんのお店では、こういう暖色系の八掛(赤・ピンク・黄色)が使われているものは、いくら表...
呉服屋の話は伝言ゲームで成り立っている?① 自分までその時代を生きていたかのように話す慣習について
今回は、「昭和後期のおかしな言説」シリーズや「着物警察はなぜ生まれたのか」シリーズを今後展開していくにあたり、その導入編として、私が着物の世界を覗くうちに気付いたことや、着物初心者さんが先に知っておいたほうがいいことを書いておきたいと思います。 私が見ていて感じたのは、呉服の世界の価値観として、「昔の知識を持っている年寄りほど偉い。」「伝統的で保守的な着こなしをするほど立派だ。先例を守ることが...
呉服屋の話は、師匠からの伝言ゲームで成り立っている?③ 師匠や職人の話をそのまま受け売りする慣習について
前回からの続きで、今回は、「師匠や産地の職人から聞いた話を、裏付けを取らずにそのまま受け売りする」という慣習について。 過去記事で書きましたが、着物のウンチクやモノの良し悪しの評価については、呉服関係者によっては評価が真逆になることもあり、師匠の個人的な趣味や店の商業的な都合により、着物の理論が歪められてしまうことがあります。(過去記事→呉服の理論は商業的な都合で歪められていることがある!?自店...
被布は若向き×→上流階級の隠居した男性・女性が着るものだった○(後編)
(前編・中編に続き、今回は最後の後編になります。) 次に、国立民族学博物館の身装文化データベース(回顧編)を見てみます。====================================○http://htq2.minpaku.ac.jp/infolib/meta_pub/CsvSearch.cgi 私(1879~1941)の娘時代(1899c)は羽織はコート代用で寒い時に家の中で着る位で、目上の人の前ではあまり着なかった。堅気の家の娘や女中はみな家の中では着な...
着物を趣味にする前に知っておきたいこと①ー2 今の着物のルールは、戦後1970年代以降に作られたもの(其の二)
上手に買えばユニクロ価格で素敵な着物が買える♪ 着物と買い物のおバカ日記。
飛び絞りの帯揚げは小紋・紬だけ×→戦前は留袖~紬まで幅広く合わせていた〇 ~昭和後期のおかしな言説~
今回は、昭和後期のおかしな言説シリーズで、飛び絞りの帯揚げは、戦前までは留袖~紬までは幅広く合わせていたというお話です。 戦後の昭和後期~平成に出版された着物本には、飛び絞り(輪出し)の帯揚げについて、小紋・紬にしか合わせられないかのように書かれている本が多く、昭和後期の呉服教育を受けた人の中には、「飛び絞りの帯揚げはカジュアル用だ。小紋か紬にしか合わせてはいけない。」と思っている人が多いと思い...
昭和後期のおかしな言説 被布は若向き×→上流階級の隠居した男性・女性が着るものだった○。(前編)
今回は、昭和後期のおかしな言説シリーズで、被布のコートについてです。↑被布コート。画像はネット上より拝借しました。 和裁士さんの価値観や昭和後期の着物本を見ていて気が付いたのですが、昭和後期の呉服の世界では、「被布は若向きだ(=若い女性しか着てはいけない)」「いい年して被布のコートを着るのは若造りになる」という言説が流布されていたようです。 結論から先に述べると、これについても昭和後期のおかし...
着物を趣味にする前に知っておきたいこと① 今の着物のルールは、戦後1970年代以降に作られたもの
上手に買えばユニクロ価格で素敵な着物が買える♪ 着物と買い物のおバカ日記。
着物を趣味にする前に知っておきたいこと④ー4 着付けはYOUTUBEで習える時代。着付け教室に行かなくても着物は着れる。
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昔は紬で美術館・歌舞伎・コンサートに行くのは良くないと言われていた?今はうるさいことは言わなくなっている?②
(前回からの続き) 次に、紬の概念についても、戦後の呉服の世界では高級紬に対する認識が戦前のことを知らない人が必要以上に紬を貶めている部分があり、今一度見直す必要があるようです。 紬をとても格の低いものであるかのようにこき下ろす人がおられますが、それは戦後になって言葉だけが独り歩きした昭和後期のおかしな言説であり、戦前までは紬地や木綿の紋付・絵羽の礼装が作られており、着物の格は紋の有無と色柄で判断...
田舎好みと20に80着物 田舎の90代の方の中には、今でも色と年齢の色彩感覚を持っている人がいる?
今回は、田舎にはまだ色と年齢の色彩感覚をお持ちの方がいるのか、聞き取り調査してみました。 母が通う趣味の洋裁教室の先生のご協力で、赤やピンクに対して特別な感情を持つ人がいないか調べていただいたところ、山間部出身の90代の方の中に、着物の色彩感覚をお持ちの方がまだおられるということがわかりました。 1人目は、岐阜県の山間部の農家出身の96歳(2018年現在)のお爺さんで、そのお爺さんは、お嫁さんや奥さん...
戦前の庶民は高級呉服の衣更えは知らなかった。明治・大正時代に衣更えは政策的に緩和され、戦前の庶民は単衣を3シーズン着たりしていた。(前編)
今回は、「昭和後期のおかしな言説」シリーズで、戦前までは高級呉服の衣更え(衣替え)は庶民は知らなかったというお話です。 和裁士さんを見ていて気付いたのですが、昭和後期の呉服の世界では、「衣更えは厳格なしきたりであり、守らなければならない日本文化であり、着物のマナーだ」「衣更えを守らない人は非難されても仕方ない(=他人が堂々と非難してもよい)」「衣更えのしきたりを知らないのは物知らずと思われるし...
92歳のお婆さんの話 衣更えの話は高級呉服を着る極一部の裕福な人の話であり、庶民は関係なかった。
今回は、ご近所の92歳のお婆さんのお話シリーズです。 戦前の着物の衣更え(衣替え)のしきたりはどのような雰囲気だったか聞いてみました。(※当ブログでは、登場人物の年齢は2018年現在で固定しています。) 私:「呉服の世界では、衣更えのしきたりを遵守するかどうかで論争となったり、着物警察が生まれる原因となっているようです。 戦後の着物本には、衣更えの決まりごとについて、帯や着物や和装小物に至るまで、何...
昭和後期のおかしな言説 紬に金糸の帯を合わるのは一切ダメ×→戦前は高級紬に金糸の帯も合わせていた○(中編)
(前回からの続き) 次に、以下のような華やかな金駒刺繍のある帯について、大阪の店員さんは、「塩瀬地なので高級紬にも合う帯です」とおっしゃっていました。 ↑塩瀬地に金駒刺繍の名古屋帯。私物。 大阪の店員さんによると、こういう金駒刺繍のある帯も、戦前から高級紬に合わせられる帯だったのだそう。 豪華な刺繍があるから紬にはいけないのかと思いきや、その逆で、塩瀬地の帯はいくら金糸やドレッシーな絵...
昭和後期のおかしな言説 紬に金糸の帯を合わるのは一切ダメ×→戦前は高級紬に金糸の帯も合わせていた○(前編)
着物の紋様の組み合わせと定式シリーズはまだ続きますが、今回は昭和後期のおかしな言説シリーズにしたいと思います。 昭和後期のおかしな言説シリーズは、今回が初になります。 私が和裁士さんの話や着物本で気になったのが、店により着物の格と帯合わせの基準が違うようだということ。 調べるうちにわかったのは、帯の格と帯合わせの基準についても、1970年代以降に作られた今の着物本では、初心者向けの安全パイマニュアル...
昭和後期のおかしな言説 紬に金糸の帯を合わるのは一切ダメ×→戦前は高級紬に金糸の帯も合わせていた○(後編)
(前回からの続き) 前回の具体例から、戦後に作られた今の着物の決まりごとしか知らない新興呉服屋さんと、戦前からの知識を持っている呉服屋さんとでは、帯合わせの基準にこんなに差があるというのがおわかりいただけたと思います。 和裁士さんのお店では、基本的に、大島紬・結城紬に合わせる帯については、「紬にはカジュアルな帯を合わせるべきだ」という狭い許容範囲に徹底し、博多帯、真綿紬の帯、塩瀬の染帯など、ツヤも...
袷に見える胴抜き仕立ての単衣の話と「オシャレは我慢」の誤解 ~着物警察はなぜ生まれたのか?~
今回は、胴抜き仕立ての単衣の話と「オシャレは我慢」の誤解についてです。 有名着物ブロガーさんの記事で、「袷の時期でも暑い日は単衣を着る」という話や、「胴抜き仕立ての単衣は毎日の着物生活では不都合が多い」という話について述べておられました。、<参考記事>日常に着物を着るのに「ルール」は必要? / オシャレは我慢? /「胴抜き仕立て」をする、しない。 朝香沙都子オフィシャルブログ「着物ブログ きもの...
着物警察はなぜ生まれたのか?昭和後期の呉服教育によって大量に輩出され、着物の衰退とともに取り残されてしまった!?
今回は、「着物警察はなぜ生まれたのか?」シリーズの第二回目です。 前記事を前置きに、着物警察が昭和後期に大量に製造され、着物の衰退とともに取り残されてしまった可能性について考察してみました。 結論から先に述べると、戦後は、1970年代に今の着物のルールが作られ、商業的に着物の決まりごとや着付けを複雑化させた時期であり、かつ、その時期に呉服教育を受けた人たちが大量に輩出され、その後に着物が衰退する中で...
着物警察はなぜ生まれたのか?着物警察は昭和後期の呉服教育により作られた?私が出会った着物警察の話
今回は、「着物警察はなぜ生まれたのか」シリーズの第1回目です。 着物の世界には「着物警察」という言葉があり、着物を着ている人の着付け・着こなしを注意したり、安価な着物を悪く言ったり、着物のあり方や方向性などの思想を押し付けたりする等、警察のごとく取り締まりしてしまう人がいるようです。↑『マツコの知らない世界』の池田重子さんの回。画像はネット上より拝借しました。 着物警察に関するわかりやすい記事が...