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92歳のお婆さんの話 「紬は格が低い」などと庶民が言えるようなものではない。
今回は、92歳のご近所のお婆さんのお話シリーズで、戦前の大島紬・結城紬のイメージについてです。私:「大島紬や結城紬については、昭和後期の呉服の世界では、空前の紬ブームと言われて高級紬が飛ぶように売れていた一方で、『紬はいくら高価でも格の低いものだ』『大島紬はあくまでカジュアル着だから、下駄を合わせてもいいくらいだ』『紬は元々は農家がクズ繭で作って着ていた庶民的で野卑なものだ」「紬は庶民的なカジュアル...
帯も着物も高級品にするより、どちらか一方を少しくだけた感じにする!? ~和裁士さんのお話~
上手に買えばユニクロ価格で素敵な着物が買える♪ 着物と買い物のおバカ日記。
着物で旅行する時のパッキング、コーディネート、トラベルグッズの話③-2 着回しコーデ編
(前回からの続き)○リバーシブルの帯で2倍着回す 次に、リバーシブルの帯は1本で2本分の活躍をしてくれるので、リバーシブルの帯で着回すという方法です。 1泊2日の旅行で、帯1本で2日間とも違うコーデに見せたい時や、一週間以上の旅行で帯をこれ以上追加したくないけれど、毎日違うコーデにしたい時にオススメです。 ↑刺し子の紬地の京袋帯。お太鼓にして写真を撮っていないので、模様の位置がズレています💦 この帯は軽...
昭和後期のおかしな言説 紬に金糸の帯を合わるのは一切ダメ×→戦前は高級紬に金糸の帯も合わせていた○(中編)
(前回からの続き) 次に、以下のような華やかな金駒刺繍のある帯について、大阪の店員さんは、「塩瀬地なので高級紬にも合う帯です」とおっしゃっていました。 ↑塩瀬地に金駒刺繍の名古屋帯。私物。 大阪の店員さんによると、こういう金駒刺繍のある帯も、戦前から高級紬に合わせられる帯だったのだそう。 豪華な刺繍があるから紬にはいけないのかと思いきや、その逆で、塩瀬地の帯はいくら金糸やドレッシーな絵...
昭和後期のおかしな言説 紬に金糸の帯を合わるのは一切ダメ×→戦前は高級紬に金糸の帯も合わせていた○(前編)
着物の紋様の組み合わせと定式シリーズはまだ続きますが、今回は昭和後期のおかしな言説シリーズにしたいと思います。 昭和後期のおかしな言説シリーズは、今回が初になります。 私が和裁士さんの話や着物本で気になったのが、店により着物の格と帯合わせの基準が違うようだということ。 調べるうちにわかったのは、帯の格と帯合わせの基準についても、1970年代以降に作られた今の着物本では、初心者向けの安全パイマニュアル...
昭和後期のおかしな言説 紬に金糸の帯を合わるのは一切ダメ×→戦前は高級紬に金糸の帯も合わせていた○(後編)
(前回からの続き) 前回の具体例から、戦後に作られた今の着物の決まりごとしか知らない新興呉服屋さんと、戦前からの知識を持っている呉服屋さんとでは、帯合わせの基準にこんなに差があるというのがおわかりいただけたと思います。 和裁士さんのお店では、基本的に、大島紬・結城紬に合わせる帯については、「紬にはカジュアルな帯を合わせるべきだ」という狭い許容範囲に徹底し、博多帯、真綿紬の帯、塩瀬の染帯など、ツヤも...
着物で旅行する時のパッキング、コーディネート、トラベルグッズの話③-1 着回しコーデ編
今回は、着物で旅行する時の着回し術についてです。 たくさん旅行するうちに気が付いた、私の着回しコーデについてご紹介したいと思います。 基本的に、私は着物3枚に帯1本の考え方で進めていきます。(過去記事→「着物1枚に帯3本」よりも「着物3枚に帯1本」のほうがオススメ? ~和裁士さんのお話~)〇帯1本に対し、反対色(補色)・同系色・無彩色の着物3枚にする。 2泊3日~3泊4日の旅行で、着物3枚に帯1本のパッキング...