夜の森に在るBARで №2
~ BARで ~ 女が血塗れだということは 扉の隙間から 外の空気が入り込むのと同時に解った…… BARの重い扉がゆっくりと開き… 血塗れの女が入って来るのに 驚きは無かった…… そういう女を 他にも知って居たからだ……… だから この女が纏って居る 夥しい量の血液も…… ただの返り血だと思った…… 血塗れの女は 真っ直ぐバーカウンターまで歩き… 無言で座った……… 目の焦点は合って居らず 座った反動で 全身にかかって居るだけだと思って居た血液は その量を増やした……… 女が纏って居る夥しい量の血液が… 返り血では無いことを知った…… この女の存在が 過去のものとなる前に せめて一杯 最高のカ…
2024/04/28 05:30