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ふでモグラの気ままな日常 https://fudemogura.com/

読書をこよなく好む内向的な元公務員が発信するブログです。 子どもたちの育成を長年担うが早期退職し、第2の人生をスタート。 読んだすべての本の紹介を中心に、旅行やグルメ、日頃気付いたことや感じたことなどをお届けします♪♪

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2022/01/30

  • 【読書】グリム童話『おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その35 『おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ〈KHM36〉』 【あらすじ(要約)】 昔、仕立て屋がいました。息子三人と一匹のヤギがいました。山羊は乳で皆を養っていたので、良い食べ物をもらって、毎日息子たちが順番に牧草地へ連れて行きました。 あるとき、長男が見事な草の生える墓地で山羊に草を食べさせました。家に帰る時間、息子が「腹が張ったか」と訊ねました。山羊は「腹がこんなに張った。もう一枚の葉もいらないよ、メーメー」と答えました。家に帰り、小屋に繋ぎました。 父親は「やぎは餌を十分食べたか」と言いました。 「食べたとも。もう一枚も食べた…

  • 【読書】『オオルリ流星群』伊与原 新 著

    【あらすじ&ひとりごと】 人生の折り返しを迎える45歳になった大人たちが、高校最後の夏の日々に思いを馳せ、これからの人生に再び向き合う物語です。 薬剤師・種村久志は、親の代から町の薬屋として薬局店を経営するが、大手ドラッグストアの進出により経営が悪化し、創業以来の危機に瀕している。 地元に残る他の同級生も迷いながらも現状を変えられず漫然と生きている。 そこにかつての同級生・山際彗子が地元へ帰ってきた。国立天文台の研究員を辞め、この秦野市の丹沢山に手作りの天文台を建てるために帰ってきたという。 久志は、28年ぶりに再会したかつての仲間たちとともに、彗子の計画に力を貸すことになる。 同級生たちは、…

  • 【ひとりごと】陸上自衛隊中央音楽隊定期演奏会に行ってきました🎺

    パンフレットの表紙 陸上自衛隊中央音楽隊 第172回定期演奏会に行ってきました。 なかなかチケットが当たらないそうですが、初めて応募して当たりました。ツイてます。 今回は、中央音楽隊総隊73周年記念という冠付きで、「日米友好」をテーマに演奏会が開演。 中央音楽隊のほか、ゲストとして横田基地の米国空軍太平洋音楽隊が共演。ジャズの演奏もあり日米友好のサウンドを楽しむことができました。 開演前の場内 パイプオルガン(左)と中央音楽隊旗 開演前にプレで米国空軍太平洋音楽隊の演奏と鶫(つぐみ) 真衣さんの歌声。開演前からとてもいい雰囲気。そして司会は元日テレアナウンサーの上重 聡さん。学生時代野球選手だ…

  • 【読書】『ガラスの海を渡る舟』寺地はるな 著

    【あらすじ&ひとりごと】 大阪の空堀商店街を舞台にした物語です。 祖父が遺したガラス工房を引き継ぐことになった兄妹。 兄の道(みち)は、周りと同じ行動がとれず、他人の気持ちに共感することができないが、純粋な気持ちをガラスに吹き込んでいく。一方、妹の羽衣子(ういこ)は、兄とは対照的に何事もそつなくこなすが、突出したものがなく、兄と自分を比較しながら特別な才能を求め自分を追い込む。 そんなある日、工房にガラスの骨壺が欲しいという依頼がくる。骨壷をつくりたい道と相容れない羽衣子。 ふたりは子どもの頃から互いに蟠りを持ち、それぞれを疎ましく思っていたが、祖父への思いから少しずつ互いを理解し、負の感情を…

  • 【読書】『ミカエルの鼓動』柚月裕子 著

    【あらすじ&ひとりごと】 柚月裕子さんの『ミカエルの鼓動』を読みました。 手術支援ロボットをめぐり、患者にとって医師とはどうあるべきか、医師の思いと患者の思い、命の意味を問う作品です。 北海道中央大学病院 循環器第二外科科長の心臓外科医・西條泰己は、手術支援ロボット「ミカエル」の第一人者として、 ミカエルによる手術を全国的に広げようと推進する。 そこにドイツ帰りの天才医師・真木一義が客員として循環器第一外科科長として着任することになった。 真木は挨拶のため病院を訪れた際、一刻を争う急患が搬送され、着任前であったが、西條たちの目の前で、手術支援ロボットを使用せず、とてつもない速さで大動脈人工血管…

  • 【読書】グリム童話『天国へ行ったしたてやさん』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その34 『天国へ行ったしたてやさん〈KHM35〉』 【あらすじ(要約)】 天気のいいある日、神様が天国の庭を散歩なさるので、使徒と聖者の方々をお供にお連れになったため、天国には聖ペートルス様しかいませんでした。 神様は、留守中誰も入れないように言いつけてあったので、ペートルス様は御門のそばに立ち、番をしていました。 まもなく誰か戸を叩きました。ペートルス様が訊ねると「私は貧しい正直な仕立て屋です。中へ入れてください」と優しい声が答えました。 「正直ものか、首つり台にのぼる泥棒のようにな」とペートルス様は言い、「おまえは手くせが悪い、人の布地をじょきじょきハ…

  • 【日帰り旅】福島県いわき市へ

    ゴールデンウィークが終わりましたね。10連休という方もいたのではないでしょうか。 休み明けの出勤、いやですね。一日が長い。遊びに出掛けるのと違って。 連休中、皆さんはどこかへお出掛けされましたか? どこに行っても混んでるし、道路は渋滞、連休中は家にいるに限るという方も多いのではないでしょうか。 わたしは、4日(土)に福島県いわき市に行ってきました。小名浜は震災前と後に何度か訪れたことのある懐かしい港町。 この場所にドラム缶のような大きな鍋に蟹汁が売られていたとか、ここで海鮮丼を食べたとか懐かしく思い出しながら、あれから新たにお店や施設が増え整備されたいわき市を満喫しました。 まずは「道の駅よつ…

  • 【読書】『荒地の家族』佐藤厚志 著

    【あらすじ&ひとりごと】 佐藤厚志さんの芥川賞受賞作品『荒地の家族』を読みました。 あの3.11の東日本大震災から十年余、被災地に生きるひとりの男の悲しみや苦悩、毎日やるせない虚無感、焦燥感を淡々と描いた作品です。 宮城県亘理町が舞台で、東日本大震災とは明記されていませんが、大震災を「災厄」、津波を「海が膨張」と表現しているところに震災時のリアルさが何とも言えません。 造園業の一人親方である坂井祐治は、仕事を独立した直後に災厄に見舞われる。 仕事道具も失い苦しい日々を過ごす中、その二年後に妻も病気で亡くし、その後再婚するもうまくいかず、実家で母親とともに息子と生活する。 今までの生活が決して元…

  • 【読書】『わたしが消える』佐野広実 著

    【あらすじ&ひとりごと】 佐野広実さんの江戸川乱歩賞受賞作品『わたしが消える』を読みました。 佐野さんの作品は、以前一作品(『誰かがこの町で』)だけ読んだことがあり、テンポが軽快で読みやすくて、ストーリー展開が徐々に膨らんでいって頁が進むおもしろさでした。 序盤は身元不明の認知症患者の謎を追っていく些細なことから始まりますが、ストーリ―が進んでいくにつれて、裏に隠された大きな事件へと繋がっていきます。今回も佐野さんの描くミステリーの厚みに引き込まれました。 軽度認知障碍を宣告された元刑事・藤巻智彦。警察を辞めると同時に妻と離婚し、その後20年間、マンション管理人として勤めている。 別れた妻は3…

  • 【読書】『テスカトリポカ』佐藤究 著

    【あらすじ&ひとりごと】 佐藤究さんの直木賞、山本周五郎賞受賞作品『テスカトリポカ』を読みました。 暴力シーンや殺人、麻薬・臓器密売など、想像以上に凄まじかったですが、ストーリーはとても濃厚なクライムミステリでした。 しかも500頁を超える長編ですが、そんなえぐいシーンでは自分がやられているような感覚になって、自然と肩に力が入り読んでいたものの、その圧倒的な臨場感に中だるみもせずに読み終わることができました。さすがに重厚感のある作品でした。 メキシコから日本へ逃れてきた母・ルシアと、暴力団員・土方興三との間に生まれた土方コシモ。 コシモは友達もいなければ、授業にもついていけず、小学4年生になっ…

  • グリム童話『ちえ者エルゼ』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その33 『ちえ者エルゼ〈KHM34〉』 【あらすじ(要約】 ひとりの男がいて、娘がいました。娘は「ちえ者エルゼ」と言われていました。年頃になったので、父親は「結婚させよう」と言い、母親は「そうですね」と言いました。 やがて遠くからやってきた者がいました。ハンスという名前です。エルゼを嫁にほしいと言うのですが、評判どおりのちえ者ならば、という条件をつけました。「この娘なら、より糸が頭の中に入っていますよ(利口なこと)」と父親は言いました。すると母親は「この子は風が通り抜けるのが見えたり、ハエが咳をするのが聞こえたりしますよ」と言いました。 ハンスは「本当にち…

  • 【読書】『朽ちゆく庭』伊岡 瞬 著

    【あらすじ&ひとりごと】 伊岡瞬さんの作品を読むのは『奔流の海』に続いて2作品目ですが、とても読みやすい文章で、サクサク読みながらもストーリー展開が頭にスルスル入ってくる心地良さがあります。事件に迫ってくると、もう一気読み必至。 本作は、一見、仲の良い家庭を演じながらも、それぞれが自分勝手に生活している一家が崩壊していく様を描いたサスペンス小説です。 地方都市ではあるが、かつてはセレブタウンと言われた場所の高台に建つ中古の戸建てに転居した山岸家。 中学生の真佐也は、不登校となり部屋に引きこもるが、友人の純二が日中両親の不在のときに遊びに来る。 父・陽一は中堅ゼネコンに勤め、家を空けることが多く…

  • 【読書】グリム童話『靴はき猫』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その32 『靴はき猫』 【あらすじ(要約)】 粉ひき男が息子3人、粉ひき場、驢馬、牡猫を持っていました。 粉ひきが死ぬと財産を分けました。長男は粉ひき場、次男は驢馬、三男は牡猫。 三男は「ぼくがもらったものが一番悪い」と言いました。 「聞いてください」と牡猫が口をききました。「私に編上げの靴を一足ください」と。 三男は、猫が言うのはおかしいと思い、靴屋に猫の靴の寸法をとってもらいました。 靴が出来上がると牡猫は靴を履き、袋に麦を入れ、郊外へ出て行きました。 その頃の王様は、シャコという鳥が好物でしたが、手に入りません。森にはシャコが多くいるのですが、怖くて狩…

  • 【読書】『この世の喜びよ』井戸川射子 著

    【あらすじ&ひとりごと】 芥川賞作品を久々に読みました。とは言っても、今まで数える程度しか読んだことはありません。 記憶にあるのは、『コンビニ人間』や『火花』『スクラップ・アンド・ビルド』、古い作品では、『限りなく透明に近いブルー』『海峡の光』など。正直、あまり心に残っていません。 読みとるのに難しいという印象が強くて、手を伸ばしづらいイメージが私にはあります。皆さんはどうでしょうか。 井戸川射子さんの『この世の喜びよ』を読みました。 ショッピングセンターの喪服売り場で働く主人公・「あなた」は、フードコートでいつも見かける中学生の女の子と知り合う。 そして「あなた」が、少女との語り合いから、か…

  • 【読書】『虚魚』新名 智 著

    【あらすじ&ひとりごと】 新名 智さんの横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作『虚魚(そらざかな)』を読みました。 巻末から見てみると、新名さんの受賞の言葉と、選考委員(綾辻行人さん、有栖川有栖さん、黒川博行さん、辻村深月さん、道尾秀介さん)による最終候補に選出された4作への選評が書かれていました。 厳しいお言葉もあり、さすがに大御所作家さんだなあと思いながら本文へと入っていきました。出版された大賞作品の巻末に他の候補作の選評も載せるのですね。 体験した人間は死んでしまうという怪談を探す怪談師・丹野三咲。そして呪いか祟りで死にたいと思っているカナちゃん。二人はともに暮らし、人が死ぬというその本物の…

  • 【読書】『夜に星を放つ』窪 美澄 著

    【あらすじ&ひとりごと】 窪美澄さんの直木賞受賞作『夜に星を放つ』を読みました。 現代に生きる人たちが、心の隅にある寂しさに人と心を通わせようとする、そんな素敵な五編からなる短編集でした。 「真夜中のアボガド」「銀紙色のアンタレス」「真珠星スピカ」「湿りの海」「星の随に」の五編が収められています。 どの短編も星座のエピソードを交え、かけがえのない家族・人間関係、そして恋人など、思うようにならない心を綴る物語です。 読みながら、何でこんな展開になるのって思いながら(これがストーリーとして良いところなのですが)、さわやかにさらりと綴られていくストーリーに、心がキュッとなります。 星座は星と星が線で…

  • 【旅】JR高速バスで名古屋へ④(最終)

    バンテリンドームで開催されたクイーンのコンサートに行く家族に付き添い、訪れた名古屋。 2月3日(土)〜6日(火)まで滞在し、最終日の2月6日の記録です。 3日(土)〜5日(月)までの記録↓↓↓ fudemogura.com fudemogura.com fudemogura.com 昨夜は、あつた蓬莱軒にていただいた、ひつまぶしの余韻に浸りながらホテルに帰ってくるも、テレビをつけるとニュースから流れる大雪による交通情報。 一瞬にして現実に戻され、眠れぬ一夜を過ごしました。(たぶん心配は一瞬で爆睡) 昨日の雨から打って変わり、本日は名古屋は晴天。 東名高速上りは厚木からの通行止めが解除され、首都…

  • 【旅】JR高速バスで名古屋へ③

    バンテリンドームで行われるクイーンのコンサート(2月4日)のために訪れた名古屋。 2月3日(土)〜6日(火)まで滞在し、3日目(2月5日)の記録です。 1日目2日目の記録↓↓↓ fudemogura.com fudemogura.com 名古屋は朝から土砂降り。関東地方では大雪警報が出されて、高速道路、東京都内の下道の一部が通行止めというニュースが昨晩から流れていました。 私たちは明日11:30のJR高速バスで帰るのに、運休にならないか心配になりました。 でも考えても仕方がないので、ホテル近くのコメダ珈琲で朝食をとり、本日の大きな目的、ひつまぶしの「あつた蓬莱軒本店」へ向かいました。 10:3…

  • 【旅】JR高速バスで名古屋へ②

    2月4日(日)バンテリンドームで開催されるクイーンのコンサートに行くため、3日(土)〜6日(火)まで名古屋に滞在。その2日目(2月4日)の記録です。 (1日目の記録は↓↓↓) fudemogura.com 今朝はプリンセスガーデンホテルを9時半にチェックアウトして、本日から2泊するアパホテルに向かいます。まだチェックインできないので、荷物だけ先に預かってもらうことにしました。 それから少し遅めの朝食へ。向かう先は「カフェ処カラス」。 『孤独のグルメ』で松重豊さん演じる井之頭五郎さんが訪れた、あんバタートーストのお店です。 あんバタートースト500円、安くておいしいです。カラスブレンド450円だ…

  • 【旅】JR高速バスで名古屋へ①

    2月3日(土)〜6日(火)まで名古屋に出掛けました。 目的は旅行というより、4日(日)にバンテリンドームで行われるクイーンの来日ライブ(初日)に家族が行くための付き添い。(私は行き帰りの随行) ついでに少し観光と名古屋名物を食べてきました。 3日(土)高速バスは東京駅を12:30に出発し、約5時間で名古屋駅に到着。車内は席が3列で前横に余裕があってとても快適。 そしてなんと乗車料が4,200円。こんな安価で快適なら、時間があればサービスエリアに寄りながら、景色を眺めるバス旅も楽しいです。 17:30頃に名古屋駅に到着し地下鉄で移動、中区栄にあるプリンセスガーデンホテルにチェックイン。 きょうは…

  • 【読書】グリム童話『三いろの言葉』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その31 『三いろの言葉〈KHM32〉』 【あらすじ(要約)】 昔、スイスに年をとった伯爵が住んでいました。 息子は一人しかいないのですが、何一つ覚えられないバカ息子なのです。 父親は「ここを出なさい。おまえを評判の高い先生に預けて何とかしていただく」と言い、息子は見知らぬ都へ送られ、先生のもとで1年過ごし帰ってきました。 「何を習った?」と父親がたずねました。 「犬がわんわん鳴く言葉を習いました」と息子はこたえました。 伯爵は情けなく思い、また別の先生のもとへ息子を預けました。 息子はまたその先生のもとで1年過ごし帰ってきました。 「何を習った?」と父親が…

  • 【読書】『祇園怪談』森山 東 著

    【あらすじ&ひとりごと】 森山東さんの京都を舞台に繰り広げられる、祇園の芸舞妓をめぐる雅びなホラー作品です。読み進めていくうちに、実はミステリでもありました。 怪異の正体とは、、、徐々に明かされていく驚愕の真実。 『お見世出し』で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞され、その後に『デスネイル』、そして三作目が本作品です。三作品の中でこの作品が一番おもしろかったです。 舞妓を志す恵里花は、祇園南一である老舗のお茶屋「夕月」を訪れる。女将の月春は恵里花の才能を直感し、夕月に置くことを認めるが、恵里花の周囲では不可解な霊現象が起き続ける。 それは夕月に伝わる伝説・梅姫の呪いによるものなのか、華やかな祇園の…

  • 【読書】『腹を割ったら血が出るだけさ』住野よる 著

    【あらすじ&ひとりごと】 住野よるさんの作品を久しぶりに読みました。久しぶりだったので、期待していたのだけど、思いのほか頁が進まず、読み終わるのにかなり時間がかかってしまいました。 青春小説って、すぐに入り込めないというか、読み始めて自分のリズムに乗るまでに時間がかかってしまうんですよね。 「愛されたい」と願うあまり、他人に本当の自分の姿を見せられずにいる女子高生の糸林茜寧。 ある日、偶然出会った小説『少女のマーチ』の登場人物「あい」に似た宇川逢と出会う。 そして、アイドルグループ「インパチェンス」のメンバー・後藤樹里亜もアイドルとして生きるために自分を偽り生きていた。 恵まれた中で日々を過ご…

  • 【読書】グリム童話『ものわかりのいいハンス』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その30 『ものわかりのいいハンス〈KHM32〉』 【あらすじ(要約)】 ハンスの母親が、「ハンスや、どこ行く?」と聞く。「グレーテルのとこへ」とハンスが返事をする。「うまくやんなよ」「大丈夫、うまくやるってば。あばよ、おっかあ」「あばよ、ハンス」 ハンスはグレーテルの家に行く。 「こんにちは、グレーテルさん」「こんにちは、ハンスさん。何かいいもの持ってきた?」「何も持ってこないよ。何かくれるもんない?」 グレーテルは、ハンスに針を一本やる。「あばよ、グレーテルさん」「あばよ、ハンスさん」 ハンスは針を干し草車に刺し、車のあとについて家に帰っていく。 「おっ…

  • 2024年謹賀新年🧧

    明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします🙇 今年も初日の出を拝むことができました。 早朝なのにとても暖かくて、じっとご来光を浴びることができました。 2024年初日の出 渡良瀬川に架かる橋からです 朝日森天満宮にて初詣。参拝者の行列でした。 昨年のお札のお焚き上げをお願いして、今年一年健康に過ごせることを祈願しました。 学問の神様 朝日森天満宮 今年は人が多かったです 年明けの一仕事を終え、ようやく元日のお楽しみです。早起きしてお腹もすいて、待ちわびたお酒。明るいときに飲むお酒はおいしいですよね🍶 お刺身とおせちで一杯 日本酒は外池酒造の燦爛 純米酒はおいしい 今年も良い新…

  • 【ひとりごと】2023年の振り返り

    一年が過ぎるのは早いものですね。2023年もあとわずかです。 仕事を辞めて2年目。いろいろ思うことはあったけど、良い一年だったと思います。 来年は辰年🐉、龍の如くのぼりつづける良い年にしたいですね。 今年一年、どのくらい読書記録をつけたのかなと、振り返ってみました。 【1月】 ⚪︎小野寺史宜 縁(YUKARI) ⚪︎伊吹有喜 犬がいた季節 ⚪︎グリム童話 漁夫とその妻 ⚪︎東野圭吾 希望の糸 【2月】 ⚪︎中島京子 ムーンライト・イン ⚪︎グリム童話 いさましいちびっこのしたてやさん ⚪︎知念実希人 十字架のカルテ ⚪︎中脇初枝 わたしをみつけて 【3月】 ⚪︎グリム童話 灰かぶり ⚪︎夏川草…

  • 【読書】『さよならの向う側 i love you』清水晴木 著

    マイクロマガジン社(2022) 【あらすじ&ひとりごと】 清水晴木さんの『さよならの向う側 Goodbye,My Dear』のその後を綴る続編、『さよならの向う側 i love you』を読みました。 亡くなったあとに一日だけ現世に戻り、自分の会いたい人に会える時間が与えられる。ただし、そこには残酷なルールがあって、会えるのは自分が死んだことを知らない人だけ。 この最後の時間を与えられる不思議な場所「さよならの向う側」を訪れ、案内人に導かれ、最後の再会を選択する人たちを綴る4話の連作短編です。 やはり最後に会いたいのは、自分の身近な人。でもルールが障害となって会えない。前作では、気が付かれない…

  • 【読書】『残照の頂 続・山女日記』湊かなえ 著

    幻冬舎(2021) 【あらすじ&ひとりごと】 湊かなえさんの『山女日記』の続編、『残照の頂 続・山女日記』を読みました。 前作に続いて、主人公の女性が心に残る後悔や喪失感を山に癒され、希望を見出し人生を再生する。そんな登山と人生を重ねた物語です。 本作は四編からなる短編で、舞台となる山は「後立山連峰」、「北アルプス表銀座」、「立山・剱岳」、「武奈ヶ岳・安達太良山」です。 亡くなった夫に対して後悔を抱く女性と人生を迷うOL、思いが擦れ違う母娘、疎遠となってしまった友人など、それぞれが悩みや後悔を抱え山を登り癒され、心を浄化させていく。読後にニンマリと頬が緩む短編集でした。 迷いながらも一歩一歩、…

  • 【読書】グリム童話『手なしむすめ』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その29 『手なしむすめ〈KHM31〉』 【あらすじ(要約)】 粉ひきの男は貧乏で、水車と一本のりんごの木しかなくなってしまいました。 森で薪を取っていると、お爺さんが来て「水車の後ろに立ってるものをくれるなら、金持ちにしてやる」と言いました。 それはりんごの木と考え、粉ひきは「いいですよ」と答えて、その男に証文を書きました。 すると男は「三年後に取りにくる」と言い、行ってしまいました。 粉ひきは帰ると、おかみさんが「お金が山のように入ってきたんだけど、どうしたの」と言いました。 粉ひきは「森で会った男が宝をくれると約束したから、代わりに水車の後ろに立ってる…

  • 【読書】『星を掬う』町田そのこ 著

    【あらすじ&ひとりごと】 町田そのこさんの『星を掬う』を読みました。 家族、親子って、どうあるべきなのか。分かり合える正しい繋がり方って何だろう。そんなことを考えさせられる作品でした。 芳野千鶴は、小学1年の夏休みに出掛けた母親との二人旅の直後に捨てられ、父と祖母に育てられるが、二人の肉親も亡くし、ひとりとなる。 高校卒業後就職し、同じ会社の男性と結婚するが、DVで離婚。その後も元夫からは逃げられず、暴力を振るわれ続け、金を取られるという不幸な生活が続く。 しかし、賞金欲しさに「夏の思い出」をラジオ番組に投稿したことで、千鶴の人生が変化していく。 その投稿は母親との夏の旅の思い出。それを聞いて…

  • 【読書】『おまえなんかに会いたくない』乾ルカ 著

    【あらすじ&ひとりごと】 高校時代のスクールカーストの「いじめ」に関わった生徒たちそれぞれの思いの葛藤、苦悩を描いた小説です。 北海道の高校を卒業した3年6組のクラスメートたちに、10年前の卒業時、校庭に埋めたタイムカプセルの開封を兼ねて、同窓会の開催案内が届いた。 同窓会のSNSが立ち上がり、高校生活を懐かしむコメントに盛り上がる中、「例のタイムカプセルに遺言墨で書いたメッセージを入れた人がいますが、知っていますか」と発信元不明の書き込みがされる。 さらに「岸本李矢さんを憶えていますか」と。 そこに関わる生徒それぞれの視点で現在と過去が語られ、ある事実が明らかになっていく。そして同窓会当日を…

  • 【読書】『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』東野圭吾 著

    【あらすじ&ひとりごと】 東野圭吾さんが紫綬褒章を受章されましたね。 そのときに、 「頭の中にあるのは、読者を楽しませるものを書くということだけです」 「文学性を追わず、ただひたすら娯楽性を求めて書き続けてきました。自分が作家として生き残っていくには、そこにしか活路はないとわかっていたからです。その覚悟だけが信用できる唯一のコンパスでした」 とコメントされていました。 その38年間の覚悟と信念、素敵です。これは東野文学ですね。 『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読みました。 相変わらずの軽快なテンポと、またこれまでと違った個性の登場人物が現れ、謎解きの痛快さに頁が進みました。 寂れた…

  • 【読書】グリム童話『しらみとのみ』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その28 『しらみとのみ〈KHM30〉』 【あらすじ(要約)】 しらみとのみが所帯をもち、卵の殻の中にビールをこしらえました。すると、しらみがその中に落ちて火傷をしました。 これが悲しくて、のみが泣き出しました。それを聞いて、開き戸が「のみさん、どうして泣いてるの?」と言うと、「しらみさんが火傷したんですもの」 すると、開き戸がきいきい鳴り出しました。それを聞いて、隅っこにいた箒が「開きさん、どうしてきいきい言ってるの?」と言うと、「きいきい言わずにいられよか、しらみの小僧が火傷して、のみが泣く」 すると、箒はすごい勢いで掃除を始めました。 そこへ通りかかっ…

  • 【読書】グリム童話『黄金の毛が三ぼんはえてる鬼』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その27 『黄金の毛が三ぼんはえてる鬼〈KHM29〉』 【あらすじ(要約)】 昔、貧しい女が男の子を生みました。頭に福ずきんを被っていたので、14歳になるとお姫様を嫁にするという予言がありました。 王様がこの村に来て、何か変わったことはないかと村人に訊ねると、「福ずきんを被った子が生まれたので、14歳になるとお姫様を嫁にもらうだろうと予言する者もいます」と言いました。 王様は腹黒い人でその子の親のところへ行き、親切なふりをして「貧しいようだが、その子を私が面倒を見よう」と言いました。 両親は断りますが、金貨をたくさんくれると言うし運のいい子だと考え、子を王様…

  • 【読書】『神のダイスを見上げて』知念実希人 著

    【あらすじ&ひとりごと】 人類滅亡まで五日間のカウントダウンミステリーです。 残された数日間のパニックを描いた作品は他作でもいくつかありますね。 小惑星「ダイス」が地球に接近し、衝突するかもしれないという「裁きの刻」までの残り五日間、女子大生・漆原圭子が殺された。 人類が終わりを迎えるかもしれないという恐怖に混乱する中、被害者の弟・亮(高校生)は地球が消滅する前に唯一の肉親である姉を殺した犯人を見つけ出し、復讐を決意する。 本作は医療ミステリーではありませんが、やはり作者が医師ならでは、肉親との依存関係や疾病、薬が事件の真相へと繋がっていきます。 犯人を追い詰めながらも真相は二転三転しますが、…

  • 【読書】『誰かがこの町で』佐野広実 著

    【あらすじ&ひとりごと】 高級住宅街で起きたミステリー。 安全安心な町を治めようとする裏側には殺人も厭わない、犯罪をも揉み消す人たち、そんなホラーとも言える小説でした。 弁護士の岩田喜久子のもとに一家で失踪した友人・望月良子の娘・麻希が現れ、家族の失踪について調査を依頼する。 19年前に家族は失踪したが、麻希だけ捨てられ施設で育てられたという。 事務所の調査員・真崎雄一が調べていくと、一家が住んでいた安全安心の町を唱える鳩羽地区で、過去に起きた小学生誘拐殺人事件との関連が浮上する。 また、真崎もいじめで娘を亡くした過去を持ち、娘と麻希を重ね合わせ、不作為の罪を抱え悔恨に苦しみながら事件の真相を…

  • 【読書】グリム童話『唄をうたう骨』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その26 『唄をうたう骨〈KHM28〉』 【あらすじ(要約)】 昔ある国で、猪がお百姓たちの畑を荒らしたり、家畜を殺したり、人間を襲ったりするので、困っていました。 王様は、この災いから国を救ってくれる者には褒美を出すと言いますが、その獣は大きくて力が強いので、誰ひとりその獣が棲んでいる森に行く勇気がありません。 とうとう王様は、この猪を捕まえるか、殺すかした者には、一人娘を妻にやろうというおふれを出しました。 この国に二人の兄弟が住んでいました。貧しい男の二人の息子たちが名乗り出て、一か八か危ない仕事を引き受けると言いました。兄は悪知恵があって、自慢の気持…

  • 【読書】『ただいま神様当番』青山美智子 著

    【あらすじ&ひとりごと】 青山美智子さんの作品は、自身のプライドや卑屈さでいつしか忘れてしまった大切なことに気付かせてくれる、そんなあたたかな物語です。 『ただいま神様当番』を読みました。『お探し物は図書室まで』もよかったですが、こちらも同様に何気ない普段の生活の中での「生き方」というものに気が付かせてくれます。 朝のバス停で同じ時刻のバスを待つ5人(幸せを待つOL、弟にうんざりの小学生女子、リア充になりたい男子高校生、乱れた日本語に悩む外国人教師、零細企業のワンマン社長)がそれぞれ主人公になる連作短編集です。 ある日突然、バス停に置かれた忘れ物を拾うと、主人公は「神様当番」に選ばれ、ジャージ…

  • 【読書】グリム童話『死神とがちょうの番人』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その25 『死神とがちょうの番人』 【あらすじ(要約)】 不幸ながちょう飼いが、白いがちょうの番をしながら大きな川の岸を歩いていました。 そのとき、死神が川を渡ってきたので、どこから来たのか、どちらにおいでなのか、がちょう飼いが聞きました。 死神は、この世の中から立ち去るものだと答えます。 がちょう飼いは、どうしたらこの世の中から立ち去ることができるのかと死神に聞くと、この川を越えて向こう岸にある新しい世の中へ行くだけだと答えました。 がちょう飼いは、この世の生活が嫌になったので、自分を川向こうへ連れて行ってほしいと頼みました。 死神は、まだそのときが来ない…

  • 【読書】『7.5グラムの奇跡』砥上裕將 著

    【あらすじ&ひとりごと】 砥上裕將さんの作品といえばデビュー作の『線は、僕を描く』。横浜流星さんの主演で映画化もされましたね。 水墨画の「線」を描くことで、悲しみを秘めて生きる主人公の「僕」が、失ったものを埋めながら救われていく。繊細な描写がとても印象的でした。 今回は『7.5グラムの奇跡』を読みました。視能訓練士の若者の物語です。 視能訓練士の資格を取ったが、なかなか就職先が決まらない大学卒業間近の野宮恭一。後がない中、面接を受けたのは北見眼科医院というまちの医院。 おおらかな院長は、恭一のしっかりとした思いを感じ取り、即採用することにする。恭一は、失敗を繰り返しながらも先輩たちに見守られ、…

  • 【読書】『神の島のこどもたち』中脇初枝 著

    【あらすじ&ひとりごと】 中脇初枝さんの『神の島のこどもたち』を読みました。 戦争の最前線となった鹿児島県奄美群島の沖永良部島に住む子どもたちを描いた物語です。 主人公のマチジョー(童名)と幼馴染のカミ(童名)は、父や兄を戦争で失い、日々空襲に怯えながら生活するが、貧しくも島の人たちと助け合って生きていた。 戦争は終わるも、島は米政府の統治下に置かれ、復興され豊かになっていく日本本土から分離される。 そんな中、マチジョー一家は仕事を求め、島を出ることになる。一方、カミたちは日本本土への復帰を求め活動を始める。 そして、カミは島を出て行ったマチジョーの帰りを待ちながら自分の将来の夢を考え始める。…

  • 【読書】グリム童話『ブレーメンのおかかえ楽隊』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その24 『ブレーメンのおかかえ楽隊』<KHM27> 【あらすじ(要約)】 ある男が一匹のロバを持っていました。このロバは年をとり、だんだん働けなくなりました。 そこで飼い主は、ロバに餌をやるのをやめようと考えます。 すると、ロバは逃げ出しブレーメンへ向かって出かけました。まちのおかかえ楽隊になれるかもしれないと思ったからです。 少し行くと、猟犬を一匹見つけました。この犬も「年をとって、猟に行っても駆けることができないので、主人に殺されそうになり逃げ出した」と言います。 ロバは「ブレーメンに行って楽隊になる。一緒に入れてもらおう。俺は琵琶を弾く。あなたは鍋太…

  • 【読書】『奔流の海』伊岡 瞬 著

    【あらすじ&ひとりごと】 伊岡瞬さんの作品を初めて読みました。 『奔流の海』、タイトルからとても不穏な雰囲気を感じながら手に取りましたが、悲しい運命に抗って、その苦しみの中に必ず存在するであろう希望を求め、そして現実から逃げない強い意志を持ち生きる、そんなラストに心が救われました。 静岡県千里見町を襲った台風によって土砂崩れに巻き込まれ、避難時にすり替わってしまった赤ん坊。その不運な運命をたどり、本当の自分を探し求めるひとりの大学生の物語です。 そして、一年前に父親を交通事故で失った千里見町で旅館を営む一人娘のストーリーも同時に進行していきます。 その二人の主人公が登場して、それぞれのストーリ…

  • 【読書】グリム童話『赤ずきん』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その23 『赤ずきん』<KHM26> 【あらすじ(要約)】 昔、小さな愛くるしい女の子がいました。この子を一番かわいがっていたのは、お祖母さんでした。 あるとき、お祖母さんは赤いビロードの頭巾をあげました。これがこの子にとてもよく似合って、他のものをかぶろうとしなくなったので、皆がこの子を赤ずきんと言うようになりました。 ある日、お母さんが「お菓子とぶどう酒をお祖母さんのところへ持って行ってちょうだい。病気で弱っているから、これを食べると体にいいのよ。それから外へ出たらおてんばしないで歩くこと、脇道へ入っちゃダメ。転んで瓶を割ったら、お祖母さんにあげるものが…

  • 【読書】『桜風堂夢ものがたり』村山早紀 著

    【あらすじ&ひとりごと】 『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』に続くシリーズ最新作の『桜風堂夢ものがたり』です。 主人公の月原一整を取り巻くひとりひとりの物語を綴る四話からなるオムニバスになっています。 今作品は、田舎町にある書店で店長として働く一整のその後のストーリーではなく、シリーズ作品に登場する人たちが、一整に会うため桜風堂書店へと向かう峠道で不思議な奇跡に出会うファンタジーな物語です。 それは、会いたいけれど会えない誰かに会えたりする奇跡。 なんとなく、『コーヒーが冷めないうちに』のようかな。(再読したくなりました) シリーズも長くなるとどうかと思うけど、一整とそこに取り巻く人たちのそ…

  • 【読書】グリム童話『七羽のからす』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その22 『七羽のからす』<KHM25> 【あらすじ(要約)】 昔、ある男に息子が七人いましたが、娘は一人もいないため、娘をとても欲しがっていました。 そのうちに、おかみさんに子どもが生まれると待ちに待っていた女の子でした。 男はとても喜びました。けれども、子どもは小さく、痩せこけて体が弱いため、すぐに洗礼を受けさせなければなりませんでした。 父親は、男の子の一人を泉にやって、洗礼の水を持って来させようとしました。 すると、他の子どもたちも一緒にかけていき、競争で水を汲もうとしたので、壺が泉の中に落ちてしまいました。 皆どうしていいかわからず、帰ろうとしませ…

  • 【読書】『パラソルでパラシュート』一穂ミチ 著

    【あらすじ&ひとりごと】 大阪を舞台に、毎日に変化のない企業受付社員の女性とお笑い芸人たちとの友情を育んでいく物語です。 内容は違うけれど、又吉直樹さんの『花火』を別の視点で描いたようなイメージを持ちました。 29歳を迎えた柳生美雨(やないみう)は、契約社員として企業の受付で働く。 肩をたたかれるまであと一年となったとき、売れないお笑い芸人の矢沢亨と出会い、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、しっかり互いを見つめ合い友情を深め、退屈だった自分の人生に輝きを見つけていく物語です。 全体的にテンポがよく読みやすくて、一穂さんの描くお笑いネタがなかなか適度におもしろい。 お笑い芸人…

  • 【読書】『迷子の龍は夜明けを待ちわびる』岸本 惟 著

    【あらすじ&ひとりごと】 日本ファンタジーノベル大賞2020優秀賞作品です。 とても物静かな雰囲気と独特な世界観の中に寂しさと温もりが同居するような物語でした。 天空族のセイジ(女性)は、余命が残り少ない老人のために妻の遺した天空語で書かれた日記を読み聞かせてやってほしいという依頼を受け、人里離れた森の屋敷へと訪れる。 そこには、その老人の家族を襲った悲しい事件の真相が眠ったまま、少年の亡霊と過去を秘めたまま消えようとする龍が彷徨う。 そして、彼らを救うためにセイジはある決意をするが、天空族の秘密も解き明かされていく。 タイトルにある「龍」のイメージで壮大なファンタジーものと、勝手に想像して読…

  • 【読書】グリム童話『ホレのおばさん』

    『完訳グリム童話集(一)金田鬼一訳』その21 『ホレのおばさん』<KHM24> 【あらすじ(要約)】 ある寡婦(ごけ)さんに二人の娘がいました。 その一人は美しくて働き者で、もう一人は器量が悪く怠け者でした。 けれども、母親は器量が悪い怠け者の娘が本当の娘なのでずっとかわいがり、もう一人の娘は、家中の仕事を一人で引き受け、灰だらけになって働かなければなりませんでした。 かわいそうにこの娘は、井戸のそばに座らせられて、指から血が出るほどたくさんの糸を紡がなければなりませんでした。 ある時、糸巻きが血だらけになったので、井戸にかがみ、糸巻きを洗おうとしたら、井戸の中に落としてしまいました。 娘は泣…

  • 【旅】鳴子温泉を訪れました♨️

    鳴子ホテル 6月30日(金)、7月1日(土)で宮城県大崎市にある名湯鳴子温泉に行ってきました。湯色がさまざまな色に変化するという鳴子温泉。 そして、「こけし」が伝統工芸品として有名ですね。温泉街のお店にはかわいらしいこけしがたくさんありました。 以前から一度訪れてみたい温泉地でしたので、少し遠かったですが泉質、宿とも大満足でした。 「回転鮨 清次郎(仙台泉店)」で昼食 「バナナマンのせっかくグルメ」で日村さんが訪れていたとは知りませんでした 宿泊先に向かいながら、まずはお目当ての「回転鮨 清次郎」にて昼食。 ネタが新鮮だと、こうも味が違うとは。魚の臭みがなく甘味がすごい。北関東の海なし県では考…

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