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ペンは剣よりも強く https://amurin.hatenablog.com/

千葉県の田舎から世の中を眺め、あれこれ考えた記録です。知性と感性が劣化しないようにと…。

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2020/04/27

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  • 日大三高の事件報道を見て

    日大三高の野球部の生徒がわいせつ動画を拡散させた疑いで書類送検された件で動揺が広がっています。高校野球の名門校であるだけでなく、昨年夏の選手権大会で準優勝した記憶がまだ生々しいだけに、衝撃の度合いがより大きくなっているようです。 日大三野球部員2人を書類送検 児童買春・ポルノ禁止法違反の疑い(スポニチ) 毎日新聞 学校に勤めていたことのある人間としては、こうした「不祥事」は他人事ではありません。生徒は少年法上は(民法とちがって)未成年とはいえ、刑事事件として司法の手続きにしたがい「処分」が決まるものと思われます。 日大三高、書類送検された野球部員2人の今後は?…わいせつ動画拡散 手続き流れ…

  • 長い下り坂の先

    米国の投資家レイ・ダリオ氏の論考を読んで、少し考えさせられるところがありました。日本の「衰退」は多くの人が指摘するところですが、氏もまた、日本は「教科書的」とさえ言える「後期衰退段階」の兆候を示し、静かな下降線をたどっていると述べています。 高度成長期やバブルの時代を知るこの国の老齢世代にとって、1ドル=80円を切った2010年台初めまでの円高が、今や150円台の円安となっている状況は、日本売りのひとつの指標に見えます。しかし、円が急激に安くなっていく時代とともに成長してきた若い世代にとって、日本は今後衰退していくのだと言われて、ああ、そうですか、と受け入れる気持ちにもなれないでしょう。だから…

  • 情報戦と資金力

    高市ネタはそろそろお腹一杯ですが、今朝の新聞の社会面に、今回の衆院選にあたり、若い世代の声を集めた記事がありました。「(高市の)人気の秘密は何なのか」とうたう程の中身ではありませんが、生の声を拾ったものとして参考になります。 衆院選2026:高市人気、イメージ先行 若者、政策よりSNS? 毎日新聞 衆院選がスタートした1月27日、東京・秋葉原。アニメやサブカルチャーの聖地として知られるこの地で、高市氏は第一声を上げた。 「私は自分で髪の毛、染めてます。美容院に行くと高いので、いつも毛染め剤を買ってきて。今大地震が来たらこの状態で洗い流せずにどうやって逃げるんだ。そんなことを考えています」……

  • 高市選挙と高市リスク

    自民党政権による「勝つまでじゃんけん」も高市選挙でひと区切りでしょうか。茫然自失ってこともないですけど、自民党に316議席も与えちゃって、乾いた笑いしか出てきません。この先がかなり心配になります。辻本清美参院議員によれば、身内の自民党内からでさえ(!)、高市をあんまり勝たせたらあかんって声があるようですから。 【衆院選】辻元清美氏、自民党大物議員からの電話内容告白「高市総理は数取ると危険性がある」 - 政治 : 日刊スポーツ……辻元氏は衆院選投開票日前夜の7日夜遅くに更新。「選挙の中盤、ある自民党の大物議員から電話があった。『高市総理はひとりで決めたがる。数を取らせたら、ますます調子にのって、…

  • 住みやすくて生きづらい国

    昨日からの雪で一面真っ白になりました。雪国で暮らす人からしたら、なんてことのない景色でしょうけど、首都圏はちょっと雪が降っただけで、大騒ぎです。背丈を超えるような大雪の中で、今日衆院選の投開票日を迎えた人たちのこの間の苦労を想像します。 いつも(誰かさんみたいに)軽薄な小生ですが、今日は「イソップの言葉」を使わないといけないかもしれません。短くいきます。 昨日ネットのニュースを眺めていて、サッカーの日本代表選手だった吉田真也さんの「日本は住みやすくて生きづらい」という話に興味をひかれました。 『日本は住みやすくて生きづらい』37歳元日本代表主将の持論、「本当に的を得てる」と39歳先輩も同意 …

  • 知ったかぶりして大炎上

    久しぶりにYouTubeで郷原信郎さんにお会いしました。かねて心配していたところですが、お元気そうでほんとに何よりです。以前と変わらぬ配信には、こちらも励まされました。 今日は高市首相の例の外為特会(外国為替資金特別会計)ホクホク発言について。いやぁ、小生もド素人の部類なので、高市のこの発言を知って、(円ベースで膨らんだ)資金=為替差益を何か別の予算にでも充てられる、だからホクホクだって言ってるのかと思いましたが(恥)、郷原さんの話を聞いていて、そりゃそうだわと納得(反省)した次第です。こんな人に総理大臣やらせてて大丈夫なんですかね? 自民党の総理の発言に金融界(銀行)から公然と異議が上がるな…

  • 葬儀から戻って

    昨日は葬儀が2件ありました。あまり詳しくは書けませんが、77歳と90歳の方でした。ともに昭和生まれですが、77歳の方は戦後の生まれ。90歳の方は戦争が終わったときには10歳ですから、戦中・戦後のこの国の「空気」を知っていたはずです。 日本史研究者の吉見義明さんが書いた『焼け跡からのデモクラシー』は、戦中・戦後を生きた庶民の日記や公文書の類を丹念に読んで、当時の民衆意識をまとめた労作です。力点は戦後にありますが、東京大空襲や沖縄戦の渦中におかれた人々がどんな思いでいたのかもつぶさに書かれています。逐一引用はしませんが、家族や隣人を空襲や地上戦により突然奪われた人の悲しみや虚脱感は想像するに余りあ…

  • 声を上げる人たち

    最新の衆院選挙の情勢評価によると、参政党に前回ほどの勢いはないとのことです。あてにはなりませんが、TVで見ていると、前回参政党に投票したという男性は、「前回? 参政党に入れたよ。自民党にお灸をすえるためにね。でも今回は高市早苗だよ」と言っていました。これが典型例なのかどうかはわかりませんが、前回他党に流れていた票が相当数自民党に戻ることはあるのでしょう。それにしても、「自民党に入れたよ」ではなく「高市早苗だよ」です。カール・シュミットは民主主義とは喝采(熱狂)だと看破しましたが、この上昇ムードに乗るかどうか。お祭りやイベントに熱狂する状況とよく似たものがあります。「金八先生」はTVでこう言って…

  • 高市さん、豪雪地帯に行った方がいいのでは

    高市政権の政策&発言の評価・不評価をランキングした「週刊女性」の記事を見ました。30代~60代の男女500人(男女比不明)に緊急アンケートを実施し、集約した結果ということですが、どうせだったら上位5つだけでなく、下位を含めたその理由・意見の生の声をもっと載せてほしかったところです。引用させてください(文言は主旨が変わらない範囲で変更しています)。《高市早苗首相の政策&発言「評価できる」ランキング》“働いて働いて ”発言を抑えた1位は「物価高と賃金停滞に明るい材料」(4ページ目) 週刊女性PRIME 《高市首相の政策&発言「評価できない」ランキング》定数削減に2万円給付、台湾有事の国会答弁を…

  • 与党300議席はやめにしませんか

    今日は短く。 昨年の秋、自民党が総裁選で高市を選んだ時、よく、こういう人を選ぶなと思いました。高市が「政策通」だという人にも「おいおい」と思いましたが、個人的に決定的だったのは、総務省の文書「捏造」問題の事後と「サナエノミクス」と称する経済財政政策プランです。特に後者について、もともとは、安倍晋三や右派の歓心を買うためのアイテムとして、「アベノミクスもどき」を言い出しただけなのかもしれませんが、それでもアベノミクスと称した(本来は期間限定であったはずの)金融緩和と「財政ファイナンス」をどう評価するかは、その政治家の見識をはかるうえで重要です。 アベノミクスという早々に見切りをつけるべきだった施…

  • 日本国総理大臣高市早苗の「逃げるが勝ち」

    旧統一教会の被害救済にあたっている全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)が、今回の衆院選にあたり、旧統一教会問題に対して、各党がどのような対応をとるつもりかを尋ねたアンケートの結果が公表されました。毎日新聞のweb版と朝刊の紙面記事が同じでない(中道改革連合の対応について、webでは触れている内容が紙面記事では省略されている)のは、野田代表の過去の教会との関係に「蓋」をしているようで不快です――公平性の意味で、これはこれで明らかにすべきことです――が、同時に、自民党の回答内容には高市首相の関係との齟齬・矛盾を感じます。ぽちたまさんのnoteの記事の助けも借りながら、この件を取り上げてみます。…

  • 高市は「政策通」なのか?

    「政策通」という語があります。文字通り、各種の政策に通じていること。得意分野、不得意分野は誰しもあると思いますが、たとえ「不得意分野」の政策であっても、大枠を知っていて、それなりの見識をもって語れる人。相応の知識量が必要なのはもちろんですが、それだけでなく、どういう人脈をもち、側近にどんなブレイン(知恵袋)がいるかも重要でしょう。互いにある種の利害関係があるかもしれませんが、何か聞けば教えてもらえるという安心と信頼なしに、この一種の「社会関係資本」は維持できないでしょう。要は、政治家本人に「人徳」がないと人も集まらないということだと思います。 他方、「政策オンチ」という語もあります。もちろん「…

  • 「サナ活」を越え出ること

    昨日衆院選の状況分析について書きましたが、序盤の情勢は、(昨日書いたように)与党で過半数確実というレベルを越えて、自民党の圧勝、単独過半数の確保濃厚というムードの方が強いようで、今朝の毎日新聞の一面トップは、「自民 単独過半数視野」と題した情勢分析が掲げられています。 自民、単独過半数うかがう 中道は浸透せず 毎日新聞衆院選序盤調査 毎日新聞 自民党政権の「勝つまでジャンケン」に付き合わされた挙句に、結局こうした「成功体験」を与えてしまったら、今後もスキャンダルが発覚しそうになったり、少数で形勢不利な議会運営を迫られたら、この手でいこうってことになるでしょうね。一拍おいて、後日スキャンダル…

  • 公明票の行方

    27日に公示された衆院選挙。期日前投票の準備が追い付かず、整理券を郵送できない自治体も多いようです。急な解散総選挙に自治体の職員も振り回されて大変です。……と思っていたら、小生のもとにはおととい届きまして(ご苦労さまでした!)、その気になれば今日明日にも投票に行ける状況となりました(昨日は国民審査になっている最高裁裁判官の情報を集めてみましたが、何か冴えない感じのお二人です)。 選挙情勢に関する報道をいくつか目にしました。「無党派層」と呼ばれる「浮動票」の行方によって左右される面が大きいものの、自民党の当初の情勢調査のようにはならず(つまり、260議席の圧勝ではなく)、自維与党で過半数(233…

  • そして、パンダはいなくなり……

    1月20日に世界経済フォーラム(ダボス会議)でカナダのカーニー首相が行った演説がよかったと評判になっています。ありがたいことに、webにいくつか日本語訳が上がっています。一読して、なるほど、と思いました。原文と併記している神尾りささんの訳文をお借りして、一部引用することをお許しください。 カナダ マーク・カーニー首相による「原則と現実主義:カナダの進む道」(2026年ダボス会議)英語・日本語全訳|神尾りさ Risa Kamio……弱き者の力は、まず誠実さから始まります。 私たちは日々、大国間競争の時代に生きていることを思い知らされています。ルールに基づく国際秩序が衰退しつつあること、強者はでき…

  • 「強くてこわい日本」考

    これは昨日ブログに書こうと思ったのですが、一日遅れになってしまいました。なるべく短く書きます。 関東の人間にはよくわからないのですが、先週の1月22日に関西圏のTVで放送された(らしい)毎日放送の番組内で、衆院解散にあたって、各政党の政治的立場をまとめて提示されたフリップが「偏向」していると批判が上がったそうです。どれどれと思って覗いてみると、「我々の求める日本はどちらか?」なる判断基準として、左側に「優しくて穏やかな日本」と称して中道改革連合ほかを、右側に「強くてこわい日本」と称して自民党、日本維新の会、参政党をグループ分けしたものでした(国民民主党が左のグループに入っていることには異議があ…

  • 「前を見つめる高市首相」

    今日は短く。 とうとうと言うべきか、昨日の午後、衆院が解散され、前回2024年10月からわずか1年3か月でまたしても総選挙突入ということになりました。今朝の毎日新聞一面の真ん中上には、衆院議長が詔書を読み上げた直後と思われる自民党の面々の写真が据えられ、キャプションには「衆院が解散され、前を見つめる高市早苗首相(中央)=国会内で23日午後1時4分……」とあります。 衆院選2026:衆院解散・総選挙 27日公示、来月8日投開票 自維連立に審判 戦後最短、16日間決戦 毎日新聞左隣の木原官房長官はうつむき加減というか、目線は下です。右隣(一席分空いて)の林総務大臣は上目遣いですが前を向いていま…

  • サナヒロ時事党首会談3 冒頭解散編

    高:「総選挙、いつやるの? 今でしょ!」……うーん、ちょっと違うかぁ。 吉:姐さん、鏡の前で何やっとんのですかぁ? 高:ああ、あんたかぁ。見ればわかるやろ。選挙のCM撮影の練習やねん。 吉:そんな、林せんせーのマネやないですかぁ。10年以上前のCMのパクリでっかー。 高:あんたこそ、宇宙人みたいなかっこして、何やねん? 吉:僕も、この後CM撮影があるもんで。「ラララ、いしんくん、ラララ、いしんくん」ってやろうかと。 高:それを言うなら「ラララむじんくん」やろ。あんたの方こそ化石みたいなCM持ち出して、アホかいな。そんなん、昭和生まれのもんにしかわからんやないの。 吉:いやぁ、昭和平成レトロで逆…

  • 柏崎刈羽原発再稼働の採算

    昨晩TVに速報のテロップが入りました。東京電力の柏崎刈羽原発が14年ぶりに再稼働したとの報せでした。2011年の福島第一原発事故の後、東京電力の原発が再稼働するのは初めてのことです。新潟県の花角知事がゴーサインを出したことで、こうなることは既定路線でしたが、原発推進・再稼働に執念を燃やしてきた「原子力ムラ」のお歴々にとっては、念願を果たしたというところでしょう。立憲民主党も公明党との新党「中道改革連合」の結成にあたり、再稼働容認へと方針転換しましたし、今後、全国の原発が次々と再稼働へ舵が切られていくことが危惧されます(先日データ改ざんのあった、あの浜岡原発でさえ例外ではないでしょう)。2011…

  • 解散総選挙と高市スキャンダル

    今日は短く。 19日の高市会見を多くの国民はどう見たのか。「私、高市早苗」の連呼に少なからぬ人が違和感を抱いたようで、これはごく普通の反応と思えます。前任の石破にしても、岸田、菅にしても、ましてや安倍晋三でさえ、会見でそんなことをした記憶がありません。解散総選挙を決めた根拠・理由=「大義」を説明しなければならない場で、選挙のごとくの名前の連呼では、多くの人には「えっ?」「あーあ」でしょう。 高市首相が会見で連呼した“漢字4文字”にX違和感「まるで選挙活動」「危ない」「見抜ける」 - 社会 : 日刊スポーツ 会見に関して芸能人にコメントさせる必要を感じませんが、中にはヨイショどころか涙が出そうに…

  • 1.19 高市会見メモ

    夕方TVで高市首相の記者会見を(辛抱して)見ました。なぜ解散総選挙の決断に至ったのか、本人の口から説明するというのが「うたい文句」でしたが、解散理由の説明は最初と最後に出てきたくらいで、話の大半は秋の臨時国会で述べた施政方針演説の焼き直しに過ぎず、真面目に耳をそばだてると何かばかばかしい感じがしました。それでも30分以上「熱弁」をふるって、内閣発足直後から実はずーっと国民から信任を得たいと思っていたとか、政策実現のためにギアをもう一段上げたいとか、いろいろと述べてはいましたが、とどのつまりは、進退をかけて?(⇐まっ、あてにはなりません)、総理大臣としての自身の信任選挙をやりたい、ということのよ…

  • 高市焦燥 自民狼狽 自維政権の信を問う

    立憲民主党と公明党による新党結成には少し驚きました。当然選挙協力はすると思っていましたが、まさか一つの党になるとは。実際には高市政権が成立した去年の10月あたりから、両党幹部が水面下で接触を続けていたらしいので、事情を知る者には唐突ではないにしても、一般の国民にとっては、「えー!?」という感じは拭えません。自民党の幹事長は「選挙互助会」などと批判していますが(統一教会と手を切れないのが多い党のナンバーツーが言ってます 笑)、自民党支持者でなくとも、現状、そのように受け止める人は少なくないと思われます。 しかし、立憲にとって、公明の基礎票の上積みは、おそらく自民票が減る分、2倍の効果があります。…

  • 久米宏さん追悼

    元日に亡くなった久米宏さんの訃報を知ったのは、おとといの昼。NHKの昼のニュースの最後にアナウンサーが、久米さんが亡くなったと繰り返しました。ついこの前までTVで姿をお見かけしていたような気がしていたので大変驚きました。 それから昨日まで、縁のあった人たちの言葉を聞き(見て)、追悼番組をいくつか見ました。皆さん悲しみにうちひしがれていて、中でも、長年歌番組の司会で一緒だった黒柳徹子さんが、昨日の昼「徹子の部屋」の冒頭で見せた表情には(ほんの数十秒でしたが)、過去の放送での快活なトークとのコントラストというか、落差が大きすぎて痛々しい感じがしました。 【記事全文】徹子の部屋 放送内容変更で久米宏…

  • 解散総選挙は7-3なのか

    今日は短くメモ程度で。 今朝のテレ朝モーニングショーに出演した田崎史郎氏によると、急浮上した冒頭解散に高市首相が踏み切る可能性は7-3だそうです。断念する可能性が3割なのは、麻生副総裁、鈴木幹事長ほか、党の重鎮には寝耳に水で、高市は彼らにまったく根回しをしていなかったこと、とりわけ麻生副総裁は解散には反対で、新聞の取材にも「(解散は)ないでしょう」と答えていること――しかし、年末までは早期解散を迫っていたという別の記事もあるので、解散云々でなく、事前に相談がなかったこと(顔を立てなかったこと)を「お怒り」なのかもしれません――、2月の選挙は、予算審議との関係で過去には極力避けられてきたこと、入…

  • 鶴見俊輔没後10年の記事を見て

    今朝の毎日新聞に「鶴見俊輔没後10年」という記事を見ました。2015年7月に亡くなって去年で10年だったのかと、改めて時の過ぎ行く早さを思います。 小生ら老齢世代には、戦後の日本を代表する知識人・思想家(思索家)として鶴見さんの名前を思い浮かべる人は多いと思います。個人的にも、鶴見さんは、丸山眞男さん、加藤周一さん、藤田省三さんらとともに、忘れられない知識人の一人です。かなりおおざっぱな言い方をすれば、4人ともスタートラインで個を大事にしている点で共通するところがありますが、鶴見さんはアメリカのプラグマティズムを「経由」しているためか(どうかわかりませんが)、他の3人に比べ、より実感というか肌…

  • サナヒロ時事党首会談2プラス

    今年最初の戯言プラスです。不自然な関西弁にイラっとされた方、どうかご勘弁を願います(笑)。 高:総理大臣を急に呼び出して何やねん? 吉:ちょいと、姐さん、解散総選挙やるってほんまでっか? 高:ああ、その話かぁ。 吉:そんな重大なことを連立与党の相方に相談せんと、何ですかぁ。 高:まあ、直接は言わんかったけど、サインは出しといたでぇ。 吉:サインって何です? 僕は何も知らんですよ。 高:年末にあんたんとこにホタテが届いたやろ。それがサインやがな。 吉:はぁ? ホタテ。サイン? よー意味が分からんです。 高:あんた、鈍いなぁ。海産物で「解散」、ホタテで貝になれ、つまり、「しゃべったらあかん」ってこ…

  • 「駆」とは「逃げ足」のことか

    「一富士、二鷹、三茄子」――新年の初夢で何を見たのか覚えていませんが、この3つが縁起がいいとされるのは、一説によると、将軍・徳川家康に縁の深い駿河の国(静岡県)で「高いもの」を並べた江戸期の言葉遊び(成句)に由来するんだそうです。すなわち、1番「高い」のは「富士山」、2番めに「高い(高く見える)」のが「愛鷹山(あしたかやま 富士山の南側の山峰)」、3番めは他国より早く出荷されて値段が非常に高い「初茄子」だと(3番目を洒落たところがおもしろいんでしょうけど)。ちなみに4番目以下は、四扇、五煙草、六座頭(剃髪した盲目の僧侶)と続くんだそうです。 では、逆に、初夢で見てしまうと「不吉なもの」は何か。…

  • モンロー主義とドンロー主義

    今朝、テレ朝のモーニングショーを眺めていたら、米国トランプ政権がヴェネズエラに続いて、隣国のコロンビア(左派政権)への攻撃をも辞さず、グリーンランドの獲得まで視野に入れた外交姿勢を示していることを全体としてどう見るかというテーマで話がされていました。トランプは米国と中国をG2と称し、世界を中国と二分して、西半球は米国が確保するが、東半球のことは基本的に関知しない。それぞれの勢力圏を確保したうえで、中国と付き合っていこうとする意向だそうです。これをトランプの言葉に従えば、19世紀のモンロー主義にならい、ドナルド・トランプ式モンロー主義で「ドンロー主義」というんだそうです。日本語的には「魯鈍」を連…

  • 暴君は嫌だけどアメリカはもっと嫌

    今年11月の中間選挙で負けが確定的なトランプ政権。血迷ったわけではないのでしょうが、なりふり構わず利権の強奪に猛進して他国の首都を武力攻撃し、大統領夫妻を拉致して連れ去るという暴挙に出ました。ならず者国家・アメリカが繰り返してきた介入・侵害の中でも、上を行く歴史的犯罪行為でしょう。いくら、マドゥーロ大統領が麻薬取引に関わったやら、独裁者やらと口実を並べたてても、国際法を破っていい理由にはなりません。 これは内政に失敗続きで支持率を下げ、ガザやウクライナの和平交渉も落着させられず、何とかして国民の批判の目を背けたいトランプ政権のあせりもあるのでしょうか。口を開けば、バイデン、バイデンと、どこかの…

  • 国旗損壊罪 不要の論点

    昨日の元日の毎日新聞に自民党の岩屋毅前外相のインタヴュー記事がありました。自民党と日本維新の会の連立合意文書に「日本国国章損壊罪」の制定が盛り込まれ、参政党がこれに同調する意向を示しているので、3党がまとまれば、数的に法案は成立する可能性があります。しかし、これには自民党内でも疑問や反対の声があるようです。 元記事は12月9日付のようですが、毎日新聞が本年最初の朝刊にこの記事を再度盛り込んだことには、世論喚起の意図があるのかもしれません。岩屋氏の話は、「国旗損壊罪」制定の適否について包括的な論点を提示していると思います。 岩屋氏は話の中で、①「日の丸」損壊の処罰が必要となるような「立法事実」が…

  • 1日遅れのレクイエム

    新年明けましておめでとうございます。(といっても、特にめでたいこともないのですが)今年もよろしくお願いいたします。 さて、本来なら旧年のうちに書くべきことですが、2日前、新聞に去年(2025年)に亡くなった著名人の名前が並んでいるのを見て、「ああ、そうだ」と思い返したり、死去をうっかり知らずにいた人を何人か「発見」して、「えっ、あの人が」とちょっとがっくりしたりしたので、改めて月毎に目に留まった故人を個人的に偲びたいと思います。 特集:特集 レクイエム2025 亡くなった方々(その1) 毎日新聞 特集:特集 レクイエム2025 亡くなった方々(その2止) 毎日新聞 1月の28日には経済…

  • 斎藤真理子『韓国文学の中心にあるもの』

    去年ノーベル文学賞を受賞した韓国の作家ハン・ガンさんの著作をいくつか読んでいて、部分的に何か胸に落ちないというか、いまひとつしっくりこないところもあったので、本屋の棚にこの本のタイトルを見たとき、読めば何かしらわかるような気がしたのです。それは間違ってなかったようには思うのですが。 ハン・ガンさんに限った話ではないのでしょうが、韓国の作家たちの表現の奥には、何かかさぶたのようにはりついて剥がれない、平均的な日本の読者にはおそらくよくわからないものがある感じがします。斎藤さんのこの著書を読んで改めてそう思いました。それは一言で言えば、戦争、なかでも朝鮮戦争とその残影、端的に言って死と向き合う姿勢…

  • 「強い国」の愚かな選択

    今朝の毎日新聞9面に「論点 殺傷武器の輸出解禁」をめぐり、3人の識者のコメントが掲載されていますが、これは9条に基づく「平和国家」の否定、実質的な「改憲」に行き着くとした小野塚知二さんのコメントに心より賛同します。これは多くの方に読まれるべき内容だと思い、引用します。 論点:殺傷武器の輸出解禁 毎日新聞……戦後日本は「武器輸出三原則によって武器を輸出してこなかった」というのも誤解だ。金額ベースでみれば2000年代まで世界上位の武器輸出国だった。民間用の小火器や弾薬類は防衛装備品ではないため大量に輸出され、精密切削や複合材料といった軍民両用技術の送出国でもあった。 では武器輸出三原則は無意味…

  • 台湾有事は存立危機事態に当たらない

    今朝の毎日新聞の「時評フォーラム」の森健さんの記事が目に留まりました。森さんによると、高市首相の例の「台湾有事の存立危機事態」発言について、元内閣法制局長官の宮崎礼壹氏は、「法的に見て、台湾有事に存立危機事態の成立の余地はないのではないか」と朝日新聞の取材で述べたとのことです。出典に当たると、「安保法制が合憲だと仮定しても、法的に見れば台湾有事に集団的自衛権すなわち存立危機事態が成立する余地はそもそもないのではないでしょうか」とあります。 台湾有事は法的に存立危機事態になり得ない 元内閣法制局長官の警鐘 [台湾有事答弁めぐる日中応酬 存立危機事態 高市首相 中国]:朝日新聞 台湾有事は法的に存…

  • 中道は独裁への道を掃き清める

    酒井隆史・山下雄大編『エキストリーム・センター』を読みました。少々手を広げている感じもしますが、興味深いことがいろいろと書かれています。 「エキストリーム・センター」とは「極中道」「過激中道」という意味で、「極右」や「極左」になぞらえた過度な「中道至上主義」を表現したものと思われます。本書冒頭の序文で酒井さんが書いているとおり、「右でも左でもないあらたな見方で」とか、「われわれは是々非々であり、批判ばっかりしている人たちとはちがう」「イデオロギーにとらわれない柔軟な(発想で)」「「べき論」でなく「である論」でやるべき」「声高でなく穏やかな言葉だけが人に届く」「真の保守は穏健と抑制を旨とする」「…

  • 核保有(すべき)発言は一発アウトでしょ

    自宅の近くに大銀杏があります。毎年黄色くきれいに色づいてくれて、しばらく秋の深まりを感じるのですが、一点だけ問題なのは落葉するということでして(笑)、位置関係や風向きからして一番被害を受けるのは我が家なもので、庭に散乱した葉っぱはともかく、側溝を埋め尽くしてしまった葉っぱは何とかしないと、大雨でも降ると大変なことになってしまいます。今月に入ってからだんだんと葉が散り始めて、先日ようやく葉がすべて落ちたようなので、正月を前に、一念発起して側溝さらいを敢行したのです。 ところが、落ち葉に混ざって、あちこちからたばこの吸い殻が出てきます。全部で20本は優に超える本数で、すべて同じ銘柄なので、誰かが車…

  • トランプ大統領の緊急TV演説

    今日はごく短く。 昼にTVを見ていたら、米国のトランプ大統領が国民向けの演説をしたというニュースがあって、「はて、何か起こったのだろうか?」と思いながら眺めていたら、内容は単なる自画自賛とバラマキの告知で、苦笑してしまいました。前日にはあるインタヴューで首席補佐官がトランプ大統領を「アルコール依存者」になぞらえて、「(トランプは)アルコール依存症者の性格を持っている。彼は、自分にできないことは何もないという考え方で行動する」と述べ、物議を醸しそうだというニュースがありました。トランプ自身は酒を飲まないそうですが、誇大妄想的なところが「アルコール依存者」的な印象を与えるということなのでしょうか。…

  • サナヒロ時事党首会談

    今日は今年最後の戯言対談です。漫才みたいですけど、何とか笑って年を越せますように(まだ2週間ありますが) 高:いつも大阪くんだりから来てもらって悪いなぁ。 吉:いやいや、僕も東京で名前を売っとかんと。なかなか大阪以外で知名度が上がらんもんやから、いい機会ですわ。 高:んなこと言うて、東京に出てくると、何かお楽しみでもあるのとちゃうの? 吉:やめてくださいよ、またまた維新の不祥事とかってメディアに叩かれちゃうじゃないですかぁ。 高:あれま、冗談で言ったのに、マジだったの? ところで、おかげさんで補正予算は何とか成立したんやけど、議員定数削減の件がなぁ。 吉:企業献金問題の話題そらしになると思って…

  • マムダニに投票した理由

    今朝の新聞で、現在ニューヨーク在住の作家・平野啓一郎さんのリポート記事を読んで、ニューヨークの新市長に当選したマムダニ氏と彼に投票した有権者の一人の言葉に感心しました。平野さんはこう書いています。 平野啓一郎:マムダニ旋風と新しい政治思潮 平野啓一郎さんが見たNY市長選 毎日新聞 新たにニューヨーク市長に選ばれたゾーラン・マムダニについて訊かれることが多い。 市長選の翌日、私は、いつも子供のスクール・バス乗り場で顔を合わせる4、5人の保護者と言葉を交わしたが、そのうち、投票権のある2人は、どちらもマムダニに投票したと言っていた。因みに、マムダニの得票率は、50.8パーセント、2位のクオモが…

  • 「身銭を切る」改革をしよう

    今日は短く。 今朝の毎日新聞・日曜朝刊の連載コラム「松尾貴史のちょっと違和感」に、キャバクラに行った代金を政治資金から出していた日本維新の会の奥下剛光(たけみつ)衆院議員や青島健太参院議員のことが取り上げられています。他紙情報によれば、奥下議員の後援会の収支報告書では、2023年3~4月に東京・赤坂のキャバクラに36,300円、大阪市のラウンジ(接待飲食店)に57,200円を「交際費」名目で支出。10月には東京・六本木のショーパブにも33,000円支出したことになっているようです。青島議員の場合は、2024年、キャバクラやガールズバーなど計5店舗の代金、計117,400円を「組織活動費」として…

  • 高市「台湾有事発言」再考

    11月7日の衆院予算委員会の高市首相の「台湾有事発言」について、立憲民主党の辻本清美参院議員から出された質問主意書に対する政府の回答(答弁資料)からは、これは従来の政府見解に沿ったものではなく=「逸脱」であり、高市首相が答弁書にない内容を自身の判断で述べたものであることが判明したと、今朝の毎日新聞にあります。 高市首相の答弁書に「台湾有事答えない」と明記 存立危機発言当時 毎日新聞 つじもと清美:高市総理の「台湾有事答弁」の答弁資料が開示されました。「あの答弁は誰がつくったのか」という私の質問主意書に対し「内閣官房の作成」と閣議決定された文書がこれ。|壺助 記事にあるとおり、質問者の立憲・…

  • 「国旗損壊罪」を正当化する立法事実とは

    本当は昨日ブログに書けばよかったのですが、昨日の毎日新聞・朝刊に「国旗損壊罪」新設案についての特集記事がありました。自民党と維新の会の連立合意書でも法改正がうたわれ、参政党も法案を出しています。 「日本国に対して侮辱を加える目的で国旗(日の丸)を損壊したり、汚したりした者に刑事罰を科す」――おそらくは、意図せず誤って汚したり破損させたりしたもの以外は、すべからく「日本国に対する侮辱」行為と見るわけでしょう。それは、日の丸(のデザイン)が象徴するものを一元化することにもなって(それもどんなもんかと思いますが)、何というのか、政治家にはある種の思惑が絡むとはいえ、こういうのに熱心になる人々の心性に…

  • 「流行語大賞2025」と神田伯山

    今日はごく短く。 どうでもいい話ではありますが、「新語・流行語大賞」というのがあって、今年の年間大賞は高市首相の「働いて×5 まいります」なんだそうです。選考委員の一人でもある、講談師の神田伯山氏は、これは日本初の女性首相との「合わせ技」だと述べています。「政治信条は1回置いといて」と繰り返したり、「バイアス」という語を(わざわざ)出すところに、小生は、何らかの「疚しさ」を感じている部分が見える気がします。本人も言っておりますが、案の定、批判というか苦情がけっこう寄せられたらしく、日刊スポーツの記事にはこうあります。 神田伯山が激白「流行語大賞」高市首相「働いて×5」選考理由に言及「なぜ選んだ…

  • 自然成立条項入り 自維のすごい法案

    まさか、まさかと思っているうちに、自民党は党内手続きを終えたと称しておりますが、自維連立与党の言う衆院議員の定数削減法案って、これ、法律案としてどうなんでしょうか。かりにも立法権限をもつ人たちが大勢集まり、知恵を集めてつくった代物と言えるのか。こんなんでいいと思っていることが信じられません(This is the維新!ですけど)。新聞の社説を読んで100%賛成なんてことは、めったにありませんが、今朝の毎日新聞の社説には諸手を挙げて賛成です。 自民、議員定数削減法案を了承 「容認できない」と途中退席者も 毎日新聞 社説:自維の定数削減法案 理屈も手順もでたらめだ 毎日新聞 これをたとえば…

  • 「全世界が見ている」はユートピアか

    雑誌『地平』の最新号を眺めていると、一枚の写真に目が留まります。がれきの上に二人の女の子が座って笑っている。背後にあるのは廃墟となった家屋です。キャプションにはガザ南部のハーン・ユニス、アル・カティーバ地区とあります。見ていると既視感のようなものを覚えます。それも遠い昔の記憶ではありません。大分・佐賀関の火災の跡です。あるいは、地震のあった能登で横倒しになった建物の写真も連想します。でも、女の子二人の背後にある廃墟(破壊)は、火災や地震がもたらしたものではありません。 これは、写真ではなく、テレビのことを述べたものですが、スーザン・バック-モース(堀江則雄訳)『夢の世界とカタストロフィ』を読ん…

  • 「ここに用水路を通すばい」 中村哲さん追悼

    今朝9:00のアフガニスタンの首都カーブル(カブール)の気温は、調べてみると3℃くらい。12月としては平年並みに近いようです。6年前も同じくらいだったかどうかはわかりませんが、朝、関東近辺の明日の天気と気温の予報を見ていたら、気温だけはそんなに変わらない感じがしました。 アフガニスタンで医療や井戸・用水路建設などに取り組みながら、2019年12月4日に非業の死を遂げた中村哲さん。明日は亡くなってからちょうど6年になります。中村さん自身はクリスチャンなので、「七周忌」は変ですが、ちょうど身内の法事と重なったこともあって、あれからもう6年になるのかと思いました。明日、熊本では「しのぶ集会」もあるそ…

  • ネタニヤフの「恩赦」請求

    今朝新聞を眺めていて、「は!?」と思ったのですが、イスラエルのネタニヤフ首相がヘルツォグ大統領に恩赦を請求したという記事を目にしました。「恩赦」っていうのは普通、有罪が確定した人、服役中の人に与えられるものだと思うのですが、ネタニヤフは贈賄、詐欺、背任の罪などで起訴され、現在公判中の身で、罪が確定したわけではありません。これまで自身の不正行為を繰り返し否定してきたはずですから、「恩赦」を求めるということは、自ら有罪を認めているということにならないのか。それだったら「恩赦」の前に、まず、自分の罪を公けに認め、国民に謝罪をし、「服役」か何かをするのが順番だと思うのです。それをすっ飛ばして何が「恩赦…

  • 「サナエこめノミクス」でJA優遇

    高市ネタはだいたい同じ結論に行き着くので、もうこれくらいにしときたいのですが、先週の金曜に閣議決定した補正予算は、どう見ても緊急性が乏しく、本来正規の予算枠で対応すべき項目を(いろいろと)忍び込ませていますね。総額は何と約18.3兆円で、そのうち約11.7兆円分(約64%)を国債で賄うっていうんですから驚きます。財政規律など気にしてられるかってところでしょうか。ちょっと額が大きすぎるんじゃないかという疑念に対しては、野党の要求を受け入れたから額が大きくなったんで、野党は当然これに賛成してくれるんでしょ、とでも言いたげです。「責任をとる気のない放漫(✖積極)財政」へと突進していくようです。 高市…

  • 「高市節」はやめにしよう

    今日は短く。 昨日国会で「党首討論」というのがありまして、首相 vs 野党党首(一人ずつ)で向き合って丁々発止やり合うという場のようですが、持ち時間は最大野党の立憲民主党・野田代表が28分、国民民主党のタマタマが8分、公明党の斉藤代表が6分、参政党の神谷代表は何と3分、合計で所要時間が45分。神谷代表の3分って何なんですかね。よくそれで出ようって気になったもんです(顔を売るのが目的なんでしょうか)。「見世物」以外の何物でもないことをよく現しています。 これを取り上げた今朝の毎日新聞・2面の見出しには違和感を覚えました――「『高市節』鳴り潜め」。リード文には「(高市の)野党側への責任転嫁や論点ず…

  • 「農政復古」は誰のため?

    石破政権が高市政権に代わり、政策課題にも移行変動がありますが、コメ農政は揺れ(ブレ)が大きくて心配なものの一つです。「令和のコメ騒動」と呼ばれるコメ不足、コメ価格高騰が収まらない中、「減反」をやめて増産へと舵が切られたはずのコメ政策は、再び「減反」へと回帰していく様相です。 相変わらず高止まりする米価は消費者のコメ離れを促進し、一方農村のコメ作りの担い手不足は深刻で、まさに日本のコメ生産は大ピンチを迎えています。農政トップの鈴木農相は、「農政復古」との批判にどう応えるのか。そしてまた、高市首相が唱える「強い経済」と、どの分野にもやたらとつけたがる「安全保障」の行く末はどうなるのか。今朝の毎日新…

  • 上野千鶴子と高市早苗

    こんなタイトルを付けたのは、必ずしも二人を比較したいわけではありません。一方は社会学者、他方は政治家にして現首相。年齢も一回りほどちがい、二人のあいだに著名な女性であること以外の共通点も接点も見出せません。しかし、今朝の毎日新聞に上野さんのインタヴューをもとにした記事があって、読んでいるうちに高市首相のことが思い浮かんだのです。 これは個人的な印象に過ぎませんが、上野さんは1990年代の初めくらいまでは、かなり「尖んがった」フェミニズム研究者に見えました。それは、まだ3、40代で若かったせいもあるかもしれません。1993年に東大に招かれてから「東大ブランドの力」を思い知ることになったと話してい…

  • 原発再稼働を容認してよいのか

    東日本の震災と福島の原発事故から今年で14年が過ぎました。まだ帰還困難区域が残り、原発の事故処理も終わっていません。「傷跡」が癒えぬ多くの人々をそのままに、時間だけが過ぎた状況がなお厳然としてあります。しかるに政府とその関係者は、「福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なし」などとずっと言い続けています。数日前には高市首相もそう言いました。 【速報】高市総理「東北の復興なくして、日本の再生なし」 政府が復興推進会議開催(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース こう言っては何ですが、政府はこのお題目を、「拉致問題の解決は内閣の最…

  • 高市台湾有事答弁 問題の所在

    「戦略的互恵関係」というのは、中国嫌いの安倍晋三が第一次政権時代から使い始めた日中間の外交用語と理解していますが、その内容というのが、官僚的というか、平たく言えば、仲は悪くても商取引はしましょうね、ということでしょう。それから約20年もたった今の日中外交でも使われる用語になるとは思いもしませんでしたが、安倍を師と仰ぎ、安倍外交を真似たい高市によって、今や日中間が「互恵」どころか「戦略」もうまくない状況に陥っているのは皮肉な感じです。どうしたいのか。 中国による対日批判は日増しにボルテージが上がっています。すべては高市の国会答弁から始まったかのようにとらえるのは、たぶん誤りでしょうし、これを中国…

  • 「戦艦大和」じゃあるまいし……

    今日も短く。 「政策通」という語がありますが、あらゆる政策に一家言をもつ政治家というのはそうはいないでしょう。日本の場合、官僚のつくった(つくらせた)作文の「読み聞かせ」をする政治家が多数ですし、一昔前などは、大臣に任命された後の記者会見で、「これから勉強します」などと発言する自民党議員が一人二人ではありませんでした。まったくひどい話です。 高市首相の場合は、ある筋によると、経済政策や国家安全保障、外交政策などに関心(造詣でなく?)が深いのだそうです。しかし、小生的には「ほんとかなぁ」という疑念もあります。というのは、今問題になっている例の「存立危機事態」発言の中で、「戦艦を使って、武力の行使…

  • ナショナリズムという「魔法」

    今日は短く。 高市首相が先日の衆院予算委員会の質疑で、「台湾有事」を「存立危機事態」にあたるという趣旨の答弁をしたことが、中国側をいたく刺激しているようです。中には(高市の)「汚い首」を「一瞬の躊躇もなく斬ってやる」という某中国外交官の反応などもあり、これには非常識の度が過ぎて?怒りや呆れより、笑いがこみあげてしまいました。そもそも10年前の安保関連法案の審議で「存立危機事態」などという特殊用語を考案した連中は、その一つとして「台湾有事」は織り込み済みだったでしょうから、それを今回具体的に聞かれたからって「正直」に答えたら、そりゃあ「当事国」にされた側は不愉快でしょうけれど、でも、(俗な表現を…

  • 「過ちて改めざる、是れを過ちと謂う」

    昨日の参院予算委員会で蓮舫氏が高市首相に、「裏金議員」の一人である佐藤啓・参院議員をなぜあえて官房副長官に起用したのか、「いったん白紙撤回すべきだ」と迫りましたが、拒絶されました。念のためこれに関する質疑を一通り見てから書こうと思ったのですが、webの国会中継の動画がなぜか閲覧出来ない状態で、「全容」が把握できませんが、蓮舫さん、撤回させたいのなら、もう少し詰め方を工夫した方がよかったんじゃないかなと思いました。(蓮舫曰く)「私は自民党の人材がそんなに乏しいとは思っていない」は余計な一言で、ポイントは佐藤副長官に資質や能力があるかどうかではなく、「裏金議員」を要職に任命すること自体です。任命権…

  • 防衛費増強と軍事研究

    朝、東浩紀氏の「AERA」巻頭の「eyes」というのを読んだのですが、共感しないというか、字数が少ないからしょうがないのかもしれませんが、あまりいただけない内容だなと思いました。小生もトランプに媚びる高市を揶揄した口ですが、東氏のお気には召さない内容かもしれません。氏は「こんな理不尽な批判を続けていたらリベラル派は本当に滅びると思う」と結んでいますが、ことさらリベラル派の将来を心配して書いた風ではなさそうですし、「(東氏自身は)高市氏のイデオロギーを支持しない」と言ってはいるものの、「僕は(主観的には)保守や右派の「立ち位置」からリベラル批判をする者ではないので、リベラル側のみなさん、どうか「…

  • デマゴーグの逮捕

    N党の立花孝志党首がおととい11月9日に逮捕されました。今年1月に亡くなった元兵庫県議の竹内英明さんを中傷したことで、今年6月、遺族から名誉棄損で刑事告訴されていました。それから5か月めのことです。 NHK党・立花孝志氏を名誉毀損容疑で逮捕 元兵庫県議への中傷で 毎日新聞 素人眼にはもっと早くてもいい感じがしましたが、在宅起訴でなく逮捕となった点も含め、実際問題として話がそう単純にはいかないようです。元大阪地検検事の亀井正孝弁護士はこう言っています(概略)。 NHK党・立花容疑者を逮捕・送検、なぜ今のタイミング? 伊東市長選へ出馬表明、執行猶予中、刑事告発から5カ月…弁護士が解説 通常、名…

  • 事件報道に思うこと

    今日はごく短く。 最近TVで連日報道されているニュースが2件あると思うのですが、1つは各地で出没を続けるクマのこと。毎日毎日よくもまあ、と思うくらい住宅地や市街地に姿を現しています。ある種の個体はもう山に帰らず、人里に住み着いているのではないかと思えるほどです。秋田県は、ことの適否はさておき、自衛隊の派遣を要請する事態になっています。専門家が指摘するように、山でどんぐりの類が不作のため、食料不足で人里に下りてくるとすれば、向こうも生きるため、子どもを守るために必死なのでしょうし、あるいは、もし、野生動物に平気で餌を与えていた過去の人間の所業にも原因があるとしたら、(個々人はともかく)社会全体と…

  • マムダニの勝利と政治潮流の変化

    注目されていたニューヨークの市長選挙は、民主党候補のゾーラン・マムダニ氏の勝利が確実となりました。日本では当確の「ゼロ打ち」というのがありますが、マムダニ氏の場合は35分で当確が出たそうです。市議会議員を2期務めていたとはいえ、当初は支持率1%程度だったという、いわば「無名」の候補を、短期間で一気に押し上げた市民の支持(原動力)は何なのか。また、マムダニ氏の勝利が今後の民主党の選挙戦略にどう影響するのか。関心をよぶ論点がいくつもありそうです。 NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショックの行方は?|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 【コラム】マムダニ氏勝利、民主党に意味するもの…

  • PTA再考記事を読んで

    最近ブログで毎日新聞の記事の論評ばかりやっていて恐縮ですが(苦笑)、今朝の毎日新聞の一面トップは、公立学校のPTA会費が公費(学校の管理運営費)の穴埋めとして使われている実態を伝えるものでした。 PTAの学校寄付5.9億円 24年度94自治体 公費補完の側面も 毎日新聞 毎日新聞は4月から「何のため?PTA」と題する特集を不定期に連載していて、PTAへの「自動入会」や「恐怖の!」役員決め等々、とりようによってはPTA不要論へと発展しかねない内容の記事を連ねてきました。というような書き方をすると記事に批判的ととられてしまいそうですが、小生もむかし学校現場で働いていた端くれなので、ある程度は「…

  • ポーズとしての排外主義

    今日は短く。 今朝の毎日新聞の「移民と社会」と題する特集記事には、興味深いことがいろいろと書かれていました。特に、外国人居住者が多いことで知られる群馬県大泉町(外国人の人口比約20%)の住民の生の声を紹介した記事は、現実をよく反映している感じがしました。「外国人を毛嫌いしている人は少ないが、外国人を好きという人はもっと少ない。私は嫌いではないですよ。嫌なことをされたこともない。ただ、そもそも知り合いはいないんです」――この60代の女性の声はおそらく「平均的」ではないかと思います。 移民と社会・Deep-M:接点希薄な共生の町(その1) 日本人「知り合いいない」 毎日新聞 商売で外国人と直に…

  • トランプ先生の総合的な学習の時間 6

    今日はTHE 戯言です。 生徒:最近ルーム長の石破くんがいつも窓際に座ってるね。どうしたのかな? 生徒:君、知らないの? 石破くんは先月ルーム長を辞めたんだよ。 生徒:えっー!? 何で、何で? 生徒:衆院選、都議選、参院選で計3回負けたから「スリーアウト・チェンジ」なんだってさ。 生徒:それって別に石破くんのせいだけじゃないと思うんだけど。組織のトップに立つって大変なことなんだね。じゃあ、新ルーム長を決めなきゃぁ。 生徒:もう決まったんだよ。 生徒:えっ、誰に? 生徒:高市さんだよ。 生徒:まじ!? 野田:むかしは革ジャンでバイクを乗り回してたなぁ。 ラサール:それに、モデル気取りで、TV局内…

  • 後進に道を 高市の「使命」はアベ2.0ではない

    米国トランプ大統領の来日で、昨日のメディアは日米首脳会談の報道一色でした。「演出(詐術)」の妙でも観察しようという気にもならず、テレビはチラ見してスウィッチ・オフでしたが、途中、ちらっとトランプが高市の肩か背中に手を回した映像を見たときには、昔の飲み屋かスナックの「画」かと思い、少々驚きました。一応二人は日米両国の首脳同士。意気投合した男性客と女性客、飲み仲間か、コンパニオン(失礼!)じゃあるまいし。トランプの男尊女卑や馴れ馴れしさは知られたところですが、(たぶん)相手がドイツのメルケル元首相(やイタリアのメローニ首相)だったら、いくらフレンドリーな気持ちを表すとしても、こういうことはしないで…

  • 高市所信表明演説の力点

    今日は短く。 昨日高市首相の所信表明演説がありました。昨日のTVで報道用に短く編集された「ダイジェスト(抄録)」を見ていて感じたのは、「強い経済」とか「日本列島を強く」とか、「強(い)」という文字や語が目立つということでした。これは「強さ」を求める、というか、「強がる」「強がりたがる」高市政治の(主観的)キーターム(文字)なのかもしれません。今朝の新聞に「全文」が掲載されていたので、ざっと目を通してみましたが、高市氏が望む「強さ」はどの分野に比重がおかれているのか、試みに、所信表明の項目ごとに、「強」という文字が、どういう表現や言い回しとともに、何回出てくるのか、数えてみました(ひまじーん!笑…

  • 生活者目線の外国人政策を

    にわかに世間の関心を引き始め、自民党の総裁選でも論点の一つとなった外国人政策ですが、高市首相は総裁選中の演説会か何かで、自身の地元でもある奈良の鹿を足で蹴り上げる、とんでもない人がいる、日本人が大切にしているものを痛めつけるのはおかしくないかと、その人物がさも外国人であるかのような発言をしていました。おそらくこれは、以前ブログで触れたことがありますが、ネット上にある動画(蹴った人が外国人かどうかの真偽は不明ですが)を目にして発言したものと思います。去年のアメリカ大統領選のTV討論でトランプが発した「移民がペットの犬や猫を食べている」程ではないにしても、質的には大差ない扇動的言辞のように思えます…

  • 第一弾「働かせたい改革」

    スーパーなどで買い物をしているとたまに気づくのですが、たとえば袋に数個入ったリンゴやミカンを買ってきて、家で中身を見ると、一個くらいキズがあったりとか、1個売りだったら絶対に買わないようなのが混ざっていることがあります。買うときに注意して見ているつもりですが、店側もさるもので、外側からは見えないようにNG部分を内側に向けるなど巧妙に収めたりするので、なかなか気づけません。 こういうのを「抱き合わせ」というのでしょうか。NGな品物を互いの合意の上で売り買いすることもありますが、八百屋さんとちがって、スーパーで店側と客が掛け合いでものを売り買いするのは無理でしょうし、まあ、腐ってるとか、あまりに痛…

  • TACO高市内閣発足

    昨日自民党の高市早苗総裁が総理大臣に選ばれ、(ようやく)新内閣が発足しました。自分が年をとったせいもありますが、政治家の面々が軽薄・卑俗に見えてしまってしょうがないです。今さらながら、本当にこういう人を総理大臣にしちゃうんだと思うのは、(世論とは異なり)こっちが単にそう思っているだけなのでしょうか。 「初の女性首相」――逐一確認したわけではありませんが、おそらくどの新聞も今朝はそのようなタイトルを銘打っていると思います。「日本初」はもちろん事実には違いありません。しかし、「だから何?」という声も聞こえてきそうです。というのは、高市氏は、女性にとってのいわゆる「ガラスの天井」を破った人かもしれま…

  • 「社会的な涙」 ― ハンガン『涙の箱』

    昨年ノーベル文学賞を受賞したハンガンさんの新訳『涙の箱』(評論社)を読みました。人の涙をめぐる清らかなストーリーだと思います。帯に「大人のための童話」とありますが、(小中の)子どもが読んでも、それなりに心に響くものがあると思います。情感に分け入った経験があれば、なお胸にしみる感じがします。 小生には「涙」よりも「涙を流す(泣く)」ということ、もっと言えば、「涙をこらえる」ことの意味を考えさせられました。というのは、最後に「純粋な涙」を流す女の子が「涙をこらえる」シーンがあって、話の流れからすると、何となくこの女の子の成長を予感させるのですが、これを「おとな」になることと結びつけようとすると、い…

  • 「野心もなく総理になった人」

    昨日元首相の村山富市さんが亡くなりました。2025年10月中旬、自民党が維新と連立茶番劇を演じるさ中、皮肉な(というか「天の声」のような)訃報に思えます。 1994年、自社さきがけの三党連立政権のトップに座ったとはいっても、実質は政権復帰に執着した自民党に担がれただけで、下野していた自民党はこれをきっかけに息を吹き返し、社会党は党内対立と分岐が進んで凋落していくことになります。所信表明で「自衛隊は合憲、日米安保は堅持」と叫んで、議場がどっと沸いたシーンは今でも鮮烈な記憶です。 「実直さ」というのは、表向きはともかく実際の政治の世界ではあまり評価されないかもしれませんが、村山さんの場合、比較上、…

  • 再エネ発電への貢献度

    今朝の新聞によると、連立政権協議で自民党は維新の協力を得られる見通しがたったようで(閣外協力らしいです)、「連立」ではなく「連携」、自慰じゃなくて自維連携ということになりそうです。自民党は参議院では(何と!)NHK党と会派を組むようです。烏合というのか、当たりかまわずというのか、まあ「同類同士」でまとまってわかりやすいと思います。この際、他も含めて「同類」はみんな一緒になってさらにわかりやすくしてほしいです。 自民、連立「本命」は維新か 高市氏周辺は副首都構想「丸のみでも」 毎日新聞 立花孝志氏、なぜNHK党の斎藤議員が自民会派入り?「賛否両論あると思いますが…」(スポニチ) 毎日新聞…

  • 議会多数派と政権が直結しない政治運営

    首相指名をめぐって連日多数派工作が続いているようです。立憲から統一候補を打診されているタマタマは、基本政策の一致がないと安定的な政権運営ができない云々と難色を示していますが、要するにわざわざ立憲と組むよりも自民と組んだ方が「安全」だと思っているわけで、去年から何度も自分を袖にした相手の方がいいっていうんですから、立憲はもう諦めて、次の選挙で正々堂々第一党となって政権を獲る方向へ踏みだしたほうがいいように思います。自民党政権を終わらせるせっかっくのチャンスでしたが、金権腐敗の自民党政権から決別すべきだと思っている野党ばかりじゃないことがはっきりしました。でも、公明党が連立から離れて、次の選挙で自…

  • 連立解消で自民党は何議席減らすか?

    公明党が自民党との連立政権から離脱して今日で3日。誰が総理大臣に指名されるか予断を許さない混とんとした状況が続きますが、公明党の組織票を失った自民党にとっては、かりに高市総裁が次期総理大臣になれたとしても、すぐに解散総選挙をうてる状況ではなくなりました。11日(土)の毎日新聞には、公明党との選挙協力が解消されたために、小選挙区で落選する可能性のある議員は25~45人と試算されています(下線は当方が施したもの)。 公明の協力なしなら…自民、小選挙区の25~45人が落選危機か 毎日新聞 自民党と公明党の選挙協力解消に伴い、毎日新聞は協力解消が次期衆院選での自民候補の当落にどの程度影響しそうかを…

  • 「サナエゴノミクス」

    先日読んだ『日本経済の死角』(ちくま新書)の著者、河野龍太郎さんは、「アベノミクス」という語を冒頭で一回使ったきりで、著書の中ではほぼ使っていません(著書では代わりに「アベ政策」と称しています)。意図するところは不明ですが、時代を画する経済政策として認知されるべき内容かどうか、さらにまた、「学術専門用語」として扱うのにふさわしいものかどうか、大いに疑義があるという意味かと推察しています。 公明党の連立政権離脱で慌てふためく自民党。高市早苗新総裁も自慢の「笑顔」が引きつりがちですが、アベノミクスを模した自身の経済政策プランを以前から「サナエノミクス」と称しています。これは「安倍晋三の後継者」は自…

  • 短信 高を括っていた高市自民

    高市・自民党総裁就任を受けて、数日前のブログで「(高市氏が)次のゲートが開いた途端に落馬なんてことにならないかと密かに期待……ではなく、ご心配を申し上げます。公明党との連立協議も順調ではないようですし」などと軽口を叩いたら、何と今日午後の自公会談で、高市自民党は公明党から連立解消を宣告されてしまいました。正直「さすがにそこまでは……」と思っていましたが、小生以上に高市自民党は「高を括っていた」ようで、夕方、この突然の三行半に泡を食って臨時の幹部会を開き、対応を協議したようです。 なぜ公明党は自民党との連立解消へと動いたのか。識者は自民側も公明側も事前に話の出来る仲介役(パイプ)を失って、関係が…

  • 万博 パレスチナ館スタッフの思い

    昨日の毎日新聞に、大阪・関西万博のパレスチナのパビリオンでスタッフを務めた2人の日本人学生のインタビュー記事がありました。二日続けてになりますが、若い人の声に励まされる思いです。 それぞれの万博:/4 パレスチナに連帯を 私たちは中立でいられない 毎日新聞 山中さん:……イスラエルがガザ地区に侵攻していることは知っていました。ただ、スタッフとして働き始めた頃はどちらが守られるべきかを比較せず、「中立」でいる方がいいと思っていました。…… 来場者からは「イスラエルとパレスチナ、どっちが悪いの」とよく聞かれます。それで本を読み始め、5、6月はとりつかれたように勉強しました。 40冊ほど読み、パ…

  • 「分断」を越えて ある座談会記事

    おとといのブログで「極左」って何? とか、政治的に中立だったら、「極左」も「極右」も同じように批判すべきなどと書きましたが、立場が違うなと思った人と突っ込んだ議論をするのは、正直なところ、なかなか厳しいなと感じることがしばしばです。でも、たまには「向こう」の言っていることにも「なるほど」と思うことがありますし、逆もまたしかりで、前に書いたかもしれませんが、〇〇人の連中はマナーは守らないし、人に迷惑はかけるし、あんな悪い連中はとっとと(日本から)出て行ってほしいというようなことを言う「隣人」に、日本人でも悪いことをするのはいるんだから、〇〇人だからみんな悪いってこともないよ、という話をしたら、次…

  • メモ 米国 憲法制定と大統領の存在意義

    去年の夏に刊行された上村剛(かみむら・つよし)さんの著書『アメリカ革命』(中公新書)の評判がわりとよいので、今度読んでみようと思って調べていたら、「著者に聞く」というwebのインタビュー記事があって、中に興味深い話が載っています。 『アメリカ革命』/上村剛インタビュー|web中公新書上村:歴史を学ぶときの面白さの一つは、私たちが当たり前のものと思っている常識がいかに歴史のなかで偶然にできたものにすぎないか、と見直すことです。その意味で、憲法(Constitution)という国の根本的なしくみ(constitution)が体系立った法律として書かれているということもまた、私たちにとって常識ですが…

  • 高市政権とスパイ防止法

    土曜に自民党の新総裁が高市早苗氏に決まってから、しばらく模様眺めをしていましたが、週明けの昨日月曜には東証の日経平均株価が2,000円を超える上昇となりました(今日も上がっていますが)。この上げ幅はちょっと異様に感じます。安倍政治の二番煎じが始まる合図なのでしょうか。 今日党三役+αの人事も発表されましたが、キングメーカーを気取っていても、単に勝ち馬に乗りたかっただけの御仁がまたしても副総裁に就任するようで、幹事長といい、院政よろしく、これほど明け透けにこのお方に依存して、斬新さも何もあったものではありません。しかも、幹事長代行に裏金議員の「象徴的人物」を就けるというんですから(政治資金収支報…

  • 河野龍太郎『日本経済の死角』

    エコノミストの藻谷浩介さんが以前新聞の書評で「絶賛」していた新書を読んでみました。 今週の本棚:藻谷浩介・評 『日本経済の死角 収奪的システムを解き明かす』=河野龍太郎・著 毎日新聞 確かに「なるほど」と納得・共感する箇所ばかりです。特にここ四半世紀、日本の時間当たり生産性は3割上昇しているのに、時間当たり賃金が横ばいなのは、企業収益のうち、企業自身の貯蓄(内部留保)や株主の配当に回される部分が多くても、労働者の賃金として還元される部分が本来の額よりも少ないからで、正規労働者はベアなしの定期昇給で賃金が上がっているかのように錯覚し(本当はもっと上がってしかるべきなのに)、かたや全労働者の4…

  • Dappi自民党と首里城の「再建」

    自民党の総裁選ネタにはもう飽き飽きですが、今朝の新聞に小さな記事があって「やっぱりな」と思いました。 自民総裁選管、「やらせ」問題で厳重注意か 対象や内容明かさず 毎日新聞 前回のブログで書いた通り、「やらせ」は小泉陣営だけじゃないようです。党内には「国政選挙だと皆やっている」「他の陣営の書き込みだってひどい」という声が上がっているんだそうです――それじゃ、批判などできっこないですよね。同じ穴のむじな同士なんだから。公開討論会では、小泉陣営の誹謗投稿の件で、司会から批判するようけし掛けられた高市早苗は、怒るどころか、例の作り笑いで隣の小泉進次郎と見つめ合ってましたよね(気持ち悪い)。 野党…

  • 「曖昧保守」の自民党と外国人受容

    「保守」思想と外国人受容は相対立するものなのでしょうか。「保守」思想自体が曖昧で、よく言えば柔軟性をもつことに加え、「保守」を自任する人々が実際のところ「保守」と「守旧」、「右翼」などを区別しているようにも見えないので(もちろん重なる部分はあると思います)、なかなか判然としませんが、総じて「保守」的な人々の外国人に対する視線には厳しいものがあり、特に移民や外国人の犯罪には敏感になる傾向があるのは否めない感じです。 今日の毎日新聞の一面トップは、「自民 揺らぐ『保守』像」と題した記事でした。9月、選挙区の祭りの会場で自民党若手議員(財務政務官)は支持者から声をかけられたとのこと。以下、記事からの…

  • 「純粋な涙」――ハンガン『涙の箱』

    去年ノーベル文学賞を受賞した韓国のハンガンさんの『少年が来る』(クオン 2016年)を正月に読んでから、何となく彼女の作品をもう一冊読んでみたい気持ちがありました。 ハン・ガン『少年が来る』 - ペンは剣よりも強く 今朝の毎日新聞の書評欄で、作家の角田光代さんがハンガンさんの別作『涙の箱』を紹介しています。帯には「大人のための童話」と書かれているそうですが、涙を集めて売る人、そしてそれを買う人……そんな話の中にどんな「寓意」が潜んでいるのか、興味をおぼえます。 角田さんはこう書いています。 今週の本棚:角田光代・評 『涙の箱』=ハン・ガン著、きむふな・訳 毎日新聞……もしこの物語を、本国(…

  • うやむや総裁選 自浄能力なし

    当初、北九州市の学校給食をめぐる「騒動」について調べて書こうと思っていたのですが、自民党旧安倍派の裏金裁判で新証言が出てきたので、こちらについて短く書こうと思います。 裁判の主は、旧安倍派の元参院議員大野泰正氏とその秘書で、例のキックバックされたパーティー券収入5年分の5,100万円を収支報告書に記載しなかった罪で、政治資金規正法違反に問われています。昨日の公判では旧安倍派の元会計責任者・松本淳一郎氏が証人尋問を受けました。そこで、松本氏は、中止されていたキックバックの再開を求めた「ある幹部」が下村博文(尊称・肩書などは一切略します)であることを明かしました。読売新聞の記事からの引用です。 “…

  • 国勢調査・学力テスト・スマホの「病」

    国勢調査の年らしく、先日封筒が届きました。仰々しくもあるこの調査、国として人口統計など基礎資料が必要だと言われると、まあそりゃそうかな、と思いますが、なぜ5年に一度なのか、理由は釈然としません。1920年(大正9年)から始まって今年で22回目だそうですが、想像するに、毎年調査するのは大変だし、10年に一度くらいでもいいけど、10年ひと昔で、それだと間隔があいてしまうので、真ん中をとって5年にした、というところではないかと思うのですが。でも、データの中身を考えると、市町村レベルで把握している住民情報を吸い上げれば済むような話なので、昭和の時代ならいざ知らず、時間と金をかけて、今の時代にかような一…

  • 自治会内を歩き、自民党総裁選を考える

    あまり詳しくは書けませんが、故あって自治会区内をまわって住民の話を聞いています。田舎も高齢化が進んでいて、小生なんぞはまだ「老人」のお仲間にカウントしてもらえませんが、住民の中には介護もなしに一人で生活している高齢者もけっこう多いです。「独居老人」という語からイメージされる姿とは違って、それぞれ明るく元気に生きているように見えるのですが、立って歩くのもしんどそうな姿に接すると、わざわざ応対してもらっているこちらが恐縮してしまいます。 たとえば、昨日お話をうかがった方は齢80を過ぎた方で、以前は弟さんと二人で暮らしていたらしいのですが、弟さんに先立たれてからは一人で暮らしているそうです。先日家の…

  • 9.18の報道

    9月18日は日中15年戦争の発端となった柳条湖事件のあった日です。それから今年で94年。100年、150年といった、いわゆる「節目」の年数ではありませんが、一年前のこの日に広東省の深圳で日本人児童が襲われる事件があったのは、この「歴史の記憶」と無関係ではないと思われます。また、今年中国では、731部隊を題材にした映画の封切りがこの日に設定された(当初の7月公開から延期)ことも、中国の人々にとって、この日が「特別の日」であることを思い起こさせます。 註)柳条湖事件:1931年9月18日、日本の関東軍がこの地の鉄道(南満州鉄道)を爆破。これを中国側が起こしたとして、鉄道防衛を理由に中国軍と交戦を開…

  • ポチの積極的事大主義

    イスラエルによるガザの地上侵攻とジェノサイド(市民虐殺)が続けら、ガザはおろかヨルダン川西岸を合わせたパレスチナ国家を消滅させようとするイスラエルの傍若無人な蛮行に対し、「ニ国家解決」の原則に立ち返り、改めてパレスチナ国家の承認に向け、フランス、英国、カナダ、オーストラリア、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、マルタなどが国家承認の方針を示す中、わが日本はこれに同調せず、承認を見送る(しない)方針を固めたと報道されています。先週、国連で日本は他の142カ国とともに、「ニ国家解決」に向けた「具体的かつ期限を定めた不可逆的な措置」を求める宣言を支持したのにもかかわらずです。G7でパレスチナ国家を…

  • 国家承認と二国家解決のゆくえ

    イスラエルによる現在のガザ攻撃を止めるため、国際社会が動きました。12日、国連総会でサウジアラビアとフランスが共同提案したイスラエル・パレスチナ紛争の2国家解決と平和的解決を求める決議は、賛成142カ国、反対10カ国、棄権12カ国と、圧倒的な支持で可決採択されました。 OIC:世界は今、ニューヨーク宣言に盛り込まれた措置を実行に移すべき|ARAB NEWS参考) ・反対:イスラエル、米国、アルゼンチン、ハンガリー、ミクロネシア、ナウル、パラオ、パプアニューギニア、パラグアイ、トンガ 計10カ国 ・棄権:アルバニア、チェコ、カメルーン、コンゴ民主共和国、エクアドル、エチオピア、フィジー、グアテマ…

  • 「もう一つの正義」

    今朝の新聞記事で映画監督の佐々木芽生(めぐみ)さんの名前を目にしました。彼女の名前は知っていました。むかし、和歌山県太地(たいじ)町の捕鯨・イルカ漁が、映画 「ザ・コーヴ」(2009年) の公開で一躍有名になりましたが、その一方的な視線に抗するように制作されたのが、佐々木さんが監督した映画 「おクジラさま ふたつの正義の物語」(2017年)だったからです。映画自体を見てないので、そんな偉そうなことは言えないのですが、記事を読んでいて、やっぱりあの人だ、と思い出したのです。本日付けの毎日新聞4面、井上英介さんの月1コラム「喫水線」からの引用です。 井上英介の喫水線:雲隠れの里でよみがえる 毎…

  • 伊東市長の選択

    今月1日に不信任が決議された伊東市の田久保市長は、昨日(10日)辞任ではなく議会解散を「選び」ました。どういう見通し(打算)をもっているのか、まったく首をひねるばかりです。 選挙とは別に、学歴詐称については刑事告訴もされています。弁護士によると、「『卒業証書』が真正であることを証明できない限り、ほぼ詰んでいる状況」という話です。大学が彼女に卒業証書を発行した事実はないのだから、これは「詰み」で投了(のはず)です。三葛敦弁護士の話からの引用です。 田久保市長「議会解散」も…犯罪成立で“失職”不可避? 「疑惑の卒業証書」押収は“時間の問題”【弁護士解説】 弁護士JPニュース ……「卒業証書」と…

  • 総裁選笑劇場

    すいませんが、今日は戯言です。 ――今日の「総合的な学習の時間」は〇民党党本部の社会見学のついでに、総裁選に立候補を考えている人たちのお話を聞くという(ありえない)超大型企画です。 生徒 あのー、別に誰が〇民党の総裁になっても、ぼく、興味ないですー。 生徒 さらに1か月も「政治空白」が長引いて、私立高校の無償化ってほんとに来春から実現するんですか。I破さんのままでいいんじゃないんでしょうか。私たちみんな、受験生なんですけど……。 ――心配はごもっともですが、そのあたりも含めて、ゲストのみなさんに訊いてみましょう。では、最初は一番先に手を挙げた「あんたがたタフマン」こと、タフネゴシエーターのM木…

  • バルセロナの豆腐屋

    今朝の新聞はどこも石破さんの退陣表明が一面トップでしょう。遅きに失したと思う人、自民党内のお家騒動だと冷ややかに見る人、等々……いろいろだと思います。 そう思いながら、紙面をめくっていくと、参政党が40年前に廃案となったスパイ防止法案を秋の臨時国会に提出する構えであることに対する安田浩一さんのコメントがあります。安田さんはこのスパイ防止法を100年前の治安維持法と類比しています。治安維持法当時の空気は知る由もありませんが、類似する面はかなりありそうです。参政党の「新日本憲法(構想案)」などを見ると、スパイ防止法の趣旨(効果)が問題なのはもちろんのこと、そもそも論として、こういう「素人の集まり」…

  • アルバネーゼ報告

    国連人権理事会から特別報告者としてパレスチナの人権状況の報告を求められたフランチェスカ・アルバネーゼさんが、6月30日、現下のイスラエルによる一方的なガザの破壊行為とジェノサイドを、直接的間接的に支援している企業を網羅する報告書を提出しました。雑誌『地平』10月号にその抄訳があり、恥ずかしながら、詳しい内容を初めて把握しました。かなり衝撃的です。「パナマ文書」によって、世界の政治指導者や著名人たちが、タックスヘイブン(租税回避)で蓄財や金融取引をしていた実態が明かされ、世界に衝撃を与えたことがありましたが、それと同じものを感じました。以下は「スウィッチニュース」からの引用です。 イスラエルのジ…

  • 「ならず者」政権

    「ならず者」――「手に負えない者、素行の悪い者、ごろつき、無頼漢……」。 「Desperado(ならず者)」という歌があります。イーグルスの曲ですが、カーペンターズもカバーしていて、個人的にはカレンが唄っている方が好きです(年代が知れてしまいますが 笑)。 - YouTube 「ならず者国家」というのもありましたが、こちらは「desperado」ではなく「rogue(state)」という単語が当たっています。辞書的には「悪漢、ごろつき、悪党、不良、詐欺師」。「非倫理的で、素行が悪く、人を欺く」という意味合いです。「desperado」は歌のように「西部開拓」時代の「無頼漢、無法者、ごろつき」と…

  • 「移民の受け入れ」に向き合うこと

    ※題名を「『移民問題』に向き合うこと」から「『移民の受け入れ』に向き合うこと」に変更しました(追記)。 この国では「謙虚」は美徳のひとつでした。「でした」と過去形にしましたが、今でも基本的にそうは変わっていないと思います。某国の大統領のごとく、いかに自分が偉大な人間かと、何でもすぐに自分の手柄に結びつけ、自己アピールをしたがるような人は、この国では眉をひそめられます。その点、大谷選手みたいに、どんな特大ホームランを打とうが、何個三振を奪おうが、尊大な態度をとらず、常に自省を忘れないコメントをする方が好まれます。これは外交術や文化といってもいいでしょう。あっ、別に大谷くんが本音でどう思っているか…

  • 衆院選挙は自民党が勝つまで毎年やるってか?

    石破政権、大ピンチですね。昨日の自民党の両院議員総会で、党四役から辞意表明がなされたことで、石破さんが一人だけ完全に宙に浮いたかたちです(ちなみに木原選対委員長ってまだやってたんですね。参院選大敗の責任をとって、まず一番先に辞めたと思っていたのですが、これは率直に言って驚きましたね)。石破さんもとうとう「しかるべきときに(辞任を?)決断する」と言わざるをえなくなってしまって、総裁選の前倒し=「石破おろし」推進派には、「よし、よし」ってところでしょうが、自民党のこのゴタゴタぶりを世間の人たちはどういう眼で見ているのか。 石破首相、進退巡り「しかるべき時に決断」 自民両院議員総会で 毎日新聞 …

  • 銃声が消えた街・砂川

    熊の出没がニュースになります。9月1日から市町村の判断で市街地での発砲を認める「緊急銃猟制度」が始まりましたが、千葉県は周りが海と川に囲まれて、「陸の孤島」のようになっていて、大昔に熊が「移住」してこなかったせいか?熊が現れない県です〔でも、イノシシやアライグマ、ハクビシンなどはいますし、何と言っても南房総を中心にキョン(小型の鹿のような動物)がいます]。ですから、他県で熊が出たと言われても、小生を含め、生活実感のともなわない人が多いと思うのですが、今朝の新聞を見ていて、少しだけ「当事者」意識に近いものを感じました。 北海道の砂川市で7年前、民家の近くに現れた子グマを撃った猟友会の男性が、鳥獣…

  • 「原発脳」と「再エネ脳」

    千葉県の銚子では、沖合に洋上風力発電所を建設し、3年後にも営業運転に入る計画でしたが、先月末、三菱商事は採算が取れないことを理由に、この事業から撤退すると正式に発表しました。事業を前提に周辺環境を整備し、地元漁協などと話をつめてきた銚子市と千葉県にとっては驚愕の発表で、三菱は非難を免れません。三菱側は、資材価格の高騰などで、建設費用が2倍以上に膨らむなどと理由を説明していますが、この撤退が、他地域の洋上風力建設に二の足を踏ませることにならないか。さらに言えば、脱炭素・再生可能エネルギー利用に向けたエネルギー政策の転換、端的には脱原発への悪影響がないのか。深刻な「一撃」になるおそれがないでもあり…

  • 新聞と戦争 新聞コラムを読んで

    昨日土曜日の毎日新聞の記事から。2面の連載コラムの担当は編集委員の伊藤智永さんでした。私的な印象ですが、最近の伊藤さんの記事には、「挑発的」と言ったら語弊がありますが、逆説的と言うか、リアルな問題提起を含むものが目につきます。昨日のコラム「土記」では、「新聞は戦争を止められるか、ノーである」と書いています。 土記:戦争反対はなぜ敗れたか=伊藤智永 毎日新聞 人気評論家が、戦後80年に絡め「なぜ新聞は戦争を止められなかったのか」と問いかけていた。 ん、と引っかかる。問い方を変えてみよう。「新聞は戦争を止められるか」。ノーである。評論家は、1970年代にアメリカの新聞がベトナム戦争の内幕や大統…

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