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  • 歴史事実としての「産業慰安所」

    戦争というのは、勝てば勝ったで加害が無視され、負けたら負けたで被害が先に立ち、どっちにしても「加害」の事実は忘れ去られるようです。先の戦争から80余年、「不都合」ゆえにほとんど向き合うことなく、忘却の彼方におかれたままの事実がいくつもありそうです。 「従軍慰安婦」や「強制連行」という語が教科書記述から削られ、戦争=被害とナルシズムの意識を膨らませる今の日本社会で、兵士など軍関係者向けではなく、労働者向けにつくられた「産業慰安所(企業慰安所)」が全国に少なくとも39か所あったという事実は、ほとんど知られていないと思われます。昨日の毎日新聞の記事を読んで、小生も改めて気づかされた事実でした。朝鮮半…

  • 「国防」とシニシズム

    「国の安全」とか「国防」とか、ウクライナやガザやイランの今を想像すると、当座そういうことを気にしなくても生きていられる国でよかったと思いつつ、こんなにも死傷者や被害を出しているのにいつになっても戦争を止められず、W杯やらオリンピックやらに興じている世のありかたに失望を禁じ得ません。無力感やシニシズムに世の中が覆われていくようで、嫌な感じがします。 政権中枢にも、強いシニシズム、「どうせやっても無駄だ」式の観念がはびこっているように思えます。それゆえにか、国というか、社会全体のことよりも(特権者の)自己利益、自己都合の方が優先される。 先週は簗農林水産大臣の言動をめぐる報道が幅をきかせましたが、…

  • ノーベル平和賞とICCに寄せて

    今日は短く。ちょっと言い足りませんが。 ノーベル平和賞は、以前から言われているとおり、よくも悪くも「政治的」だと思いますが、今回、国際刑事裁判所(ICC)判事などを務めた南アフリカのナバネセム・ピレイ氏が選ばれたことは、米国トランプ政権やロシア・プーチン政権、イスラエルのネタニヤフ首相らに向けては、かなり「挑発的」だったことでしょう。物理学や化学など、他の賞との比較上、平和賞(や経済学賞)が政治的意味を帯びるのはやむをえない面があるとはいえ、それが好ましいことだと個人的には思っていません。しかし、そのメッセージの内容自体には賛同します。何せ、現状、国際法を遵守する姿勢がなく、人の生命を守ろうと…

  • 不徳の大臣・簗和夫の苦しい「嘘」

    よんどころない事情で一週間ほど「日常」から離れていたので、更新がままなりませんでしたが、今日から「復帰」します。 今さらですが、自民党の簗(やな)農林水産大臣がかかわる道路予算のカットの件は、連日報道されています。ブログを休んでいる間も、TVニュースや新聞の走り読みで、だいたいの経過は把握しているつもりですが、遅ればせながら、概要をふりかえってみます。 発端となったのは、5月、自民党の栃木県大田原支部の会合で、自分を応援しなかった首長のいる那須烏山市と那珂川町の今年度の道路予算を大幅にカットしたと発言したのに加え、その言葉通りに、両市町の予算が、それぞれ前年度比26.2%(1億500万円)、5…

  • 「リフレ」じゃなけりゃ何なの?

    清水有高さんの「一月万冊」。毎日ではないけれど、おもしろく拝見しています。以前は清水さんとゲストのトーク中心でしたが、知らないあいだに、ゲストだった佐藤章さんや本間龍さんらが単独で話すかたちも追加され、全体としてすっかりバージョンアップした感じです。昨日は安富歩さんとのトーク版が更新されていましたが、そこで話題にされていたネタに、んっ!?と思いました。 https://www.youtube.com/watch?v=aahoaPuZ8KQ 我ながら感度が低かったのですが、先週の9月23日、片山財務大臣はテレビ番組内で「(高市)総理はリフレ論者じゃない」と強調し、続く25日、城内成長戦略大臣が閣…

  • 「野党」のない国で

    中道改革連合が結局空中分解して、公明党系は元の鞘に戻り、立憲民主党系は元に戻るに戻れず、「民主改革の会」とその他に分かれ、後始末のために清算人一人だけは残って、政党交付金の残額11億7,000万円を受け取る――これを嘆きと怒りをもって見ている国民は相当数と思われます。「人のうわさも75日」は自民党が得意としてきたところですが、同じ手を使って、国民に都合よく忘れてもらおうと思っても、それは困難と言わざるを得ません。 昨日のブログでは、米重さんの言う「高市首相の『自信』の現れ」論をやや否定したかたちになりましたが、実は米重さんの指摘には当たっている面が多分にあって、野党が勢力結集に失敗し、多弱な野…

  • 「地味」な内閣改造は「自信」の現れか

    今月半ばの内閣改造について、おもしろい視点の記事を目にしました。JⅩ通信社代表で、TVの選挙報道などでもおなじみの米重克洋さんは、主要閣僚をそのまま留任させ、斬新さを欠く布陣を敷いた今回の内閣改造の「地味」さは、高市首相の「自信」の現れではないかと言っています。9月24日付の記事からの引用です。 「内閣の顔は私だけ」:改造の「地味さ」は自信の表れ nippon.com……今回の閣僚人事について、政治を取材する多くの知人が「地味な人事」と口にする。高市内閣の支持率は、政権発足1年近く経過してもなお比較的高水準を維持している。過去の内閣のように、低落傾向の支持率をテコ入れするための「刷新感」を…

  • そして、パンダはアメリカへ

    先日訪米し、トランプ大統領との日米首脳会談(9月22日)に臨んだ高市首相ですが、その外交成果に関する疑問というか、ますます国際舞台で相手にされなくなっている状況に対する危惧と嘆きの声をいくつか目にしました。 今回の日米会談は、すでに予定されていた米中会談(24日)の前に、半ば無理やりに設定されたものでした。話題は(議題でなく)、①堅固な日米関係の維持(をアピールすること)、②対中国「封じ込め」など、いくつかの柱があったようですが、時局的に日本世論に最も関心があったのは、③ICC(国際刑事裁判所)の赤根智子所長への制裁について、高市首相がトランプ大統領にきちんと抗議し、撤回を迫れるかどうかだった…

  • 18歳未満選挙運動禁止の違憲判決について

    今日は短めに。 昔、ホームセンターかどこかで買い物をしていたら、「せんせー」と女の子に声をかけられました。どうも現役の生徒のようなのですが、化粧を(それもけっこう厚く)していたせいで、はて? 誰なのか、皆目見当がつきません(笑)。適当に話の調子を合わせて、別れたのですが、その後も「うーむ、あの声は、いったい誰だろ?」などと考えてみても、結局その日にはわからず、翌週学校で、「せんせー、このあいだはどーも……」という女子生徒が現れたので、「あー、この子だったのかぁー」と、やっと判明した次第です。言い訳がましいんですけど、この生徒は化粧するとスッピンとは全くの「別人」になるんです。だって目がクレオパ…

  • 民主主義と「代議制」の転換

    改めて申し上げるまでもなく、世の中にはいろいろな人がいて、それぞれの人格が尊重されるものであるとするならば(そうあるべきですが)、「社会的分業」などという、場合によっては「詐欺的」な理屈を持ち出さずとも、お互いの存在と支え合いで社会が成り立っているという認識は、多くの人にとっては常識でしょう。 とはいえ、人間同士、お互い「一色」ではないところが、人間社会のおもしろくも難儀なところで、人によって得手不得手があるし、ごくまれにオールマイティの人はいますが、多くの人は得意分野、専門分野については一言あっても、その他については、責任のあることが言えるほどの知識はなく、誰かに教えてもらわないとわからない…

  • お笑い 日米首脳会談

    題名から、また軽薄な戯言か、と思われた方には申し訳ありません。どちらかというと、今日のは「真面目」な部類の投稿です。 昔、テリー伊藤氏の『お笑い 北朝鮮』(コスモの本 1993年)と題した本がありましたが、高市首相の今回の国連一般討論演説に合わせて(無理に)入れてもらった日米首脳会談の模様を、尾形聡彦さんの解説付きで眺めていたら、何というか、これは外国から「お笑い 高市日本」と揶揄され、蔑まれてもしかたのないレベルだと思いました。自民党の長期政権と日本の大メディアの報道にかまけて、多くの人が長く「快眠」を貪っている間に、国政を担う人間のレベルはここまで堕ちたのだと。心ある人たちは、改めて、この…

  • 都心の空と日米地位協定

    東京都心の空を一機のヘリコプターが飛行する――2020年8月18日に撮影されたシーンに映された米軍ヘリ「ブラックホーク」は、高さ約270㍍のビルよりも低空を飛んでいます。日本のヘリであれば許されない飛行を、なぜ米軍ヘリは許されるのか。 毎日新聞は「特権を問う」と題する調査報道と取材を重ね、「日米地位協定」が生み出す問題を世に問うてきました(伝聞なので、「ようです」)。この秋、ドキュメンタリー映画「東京上空300メートル」が公開されるのに合わせ、今月7日に日本記者クラブで関係者の記者会見が行われ、大墻(おおがき)敦監督らが映画に込めた思いを語りました。今朝の毎日新聞の特集記事より引用します。 ド…

  • 女性の「高市離れ」

    先日、カリフォルニア在住のジャーナリスト、大矢英代(はなよ)さんのお話から、最近の米国の若者のトランプ離れについて引用したのですが、今日は日本の女性の高市離れについての話です。今になって顕著になったというよりは、前からそういう傾向があったと思うのですが、作家の本間龍さんとジャーナリストの今井一さんの「一月万冊」を眺めていたら、この話が出てきて、ああ、そう言えばそうかもと思い当たるところがあったのです。今井さんと本間さんはこう話してました。 https://www.youtube.com/watch?v=2aYlI0P0abY〈10分過ぎから〉 今井 (メディア報道の高市内閣の)支持率は上がって…

  • アジア大会の「不条理」

    お祭りの準備をしていると、学校に勤めていた頃の経験というか、「技術」が生かせるので、我ながらけっこう「重宝」されているときがあります。ワープロソフトやエクセルの類が決して得意なこともありませんが、周りの「長老」諸氏は輪をかけて不得手にしていて、その気もないので、いきおい小生にお鉢が回ってくるわけです。「へい、へい、やります、やります」と言いながら請け負っておりますが、それにしても、思うのは、日程にしても、役割分担にしても、よく引き継ぎ文書もなしに今までやってこられたものだなあと。仕事の分担もわりと大ざっぱで、基本的に手が空いている人がやればいいという感覚でして(笑)、まあ、大らかというか、臨機…

  • ブラタモリ視聴 メモ書き

    台風が近づいて来ました。千葉県の住民としては、ひと月前の豪雨を経験して、また同じような被害が出るやもしれぬと、少々緊張が走ります。昨夜、TVで雨雲の様子を確認しようと、NHKに切り替えたら、「ブラタモリ」で奈良の東大寺が取り上げられていて、家事をしながらでしたが、雨雲のことなどすっかり忘れて、途中何回か見入ってしまいました。メモを残しておきます。 奈良・東大寺SP▼78分拡大版!東大寺はじまりの秘密とは ブラタモリ NHK 奈良は30数年前に2泊3日でお寺や古墳を一人で見て回ったことがあります。京都も市街を3日かけて歩いて巡ったことがあるのですが、人出の多い京都より、奈良のほうが鄙びて…

  • 「考えるな!」ということ

    今日は短く。 毎日新聞の土曜恒例の「読書欄」を見ていたら、下段の広告に「考えるな! 感じろ!」という文言が見え、何の本の宣伝かと思ったら、「荘子の哲学」だそうです。いやまあ、「東洋哲学の叡智」「万物斉同」なるものに詳しいわけではありませんが、「(西洋思想に負けない?)哲学書として読み直す」などと、一応は「哲学書」を謳っているわけで、余計なことは考えなくていい、何かピンと来るものを感じたら、即買って、読め!ってことでしょうか? いくらキャッチコピーにしても、哲学書に「考えるな!」はないんじゃないかと。 荘子の哲学: . 山田史生 本 通販 Amazon 何かを考えさえない、考える暇…

  • 若い世代のトランプ離れ

    デモクラシータイムスでカリフォルニア在住のジャーナリスト、大矢英代(はなよ)さんのお話を聞きました。以前、雑誌「地平」で米国の現況について書かれた記事を読んだ記憶があるので、名前は存じていましたが、大学で教えながら自らも大学院で学ぶという姿に敬服します。それに、誰かさんと違って笑顔がまた素敵(笑)。自然に他人を元気にする力が漲っている人ですね。 https://www.youtube.com/watch?v=iPuEGaTqeS8 話はいろいろと興味深かったのですが、最近の米国の若い世代のトランプ離れについて、要旨を損ねないように簡略して引用してみます。〈動画30分あたりから〉 鈴木 全体的な…

  • 「韻」を踏む歴史と現在

    「歴史は繰り返さないけれど韻を踏む」というのは、米国の作家マーク・トウェインに出自があるようです。確かにまったく同じことが繰り返されることはないにしても、経験的に既視感のある「風景」だと感じることはあります。もっともカール・マルクスに言わせれば、一度目は「悲劇」だけれど、二度目は「茶番(喜劇)」だそうです。「渦中」にあって、「茶番」を「茶番」と認識できるかどうかは何とも言えませんが、ひょっとしたら二度目(も三度目)も「悲劇」かも知れません。 歴史家の吉田裕さんの『続・日本軍兵士』(中公新書 2025年)を読んでいて、これはまた繰り返されるのではないかと思える箇所がいくつかありました。 まず、総…

  • 現代の「枕草子・すさまじきもの」

    枕草子(の第23段)に、春の人事異動で、今回は任官されるはずだと、前祝いに大勢集まって宴会で騒いでいたら、結局任官されずにがっくり。一人またひとりと場を去っていく様子を綴った話がありましたが、今日明日に発表されるという高市内閣の改造人事にも似たもの、というか騒ぎすぎの感じがします。 【枕草子】 第二十三段 すさまじきもの その5 (興ざめするもの) 【古典文学】 現代語訳してみた。 Yahoo!の「知恵袋」に、なぜ今内閣改造をするのか? 政策をめぐる問題があるわけでなし、夏休みでニュースがないマスコミが勝手に想像して話題にしているだけか? という趣旨の質問があって、「高市内閣の実力不足がバ…

  • 沖縄知事選の雑感

    先日11月の米中間選挙を前に、トランプ大統領が共和党大会で発言した「トランプ配当」、すなわち、共和党が上下両院の多数派を維持すれば、成人の国民全員に5,000ドル(円換算で約77万円)を支給するという話は、日本でも「話題」となりました。街の声を拾うテレビの街頭インタヴューで、「(バカにすんな!)民主党に入れます」という女性の映像を目にしましたが、ロイター通信とイプソスが9月14日に公表した世論調査によると、63%がこれに反対し、共和党支持者では4割、民主党支持者では9割に上るそうです。小生個人としてはこの数字はやや意外で、「バカにすんな!」という声がもっと多いのかと思いました。いくら形勢が不利…

  • 張本勲さんのアイデンティティー

    9日に野球の張本勲さんが亡くなり、弔う記事をいくつか見ました。「コリア・レポート」編集長の辺真一(ピョン・ジンイル)さんは「在日のヒーローだった」と書いています。 「在日のヒーロー」の張本勲大先輩を追悼する(辺真一) - エキスパート - Yahoo!ニュース……張本さんが日ハムの前身、東映フライヤーズに入団した1959年頃は、「在日」を取り巻く環境は劣悪だった。朝鮮人であることがわかれば、アパートの部屋も貸さない時代だった。苦学して卒業しても、公務員にもサラリーマンにもなれなかった。 当時、東京ぼん太という漫談家が、風呂敷包みを背負ってテレビに登場し、栃木訛りで「夢もチボーもないね」と言うギ…

  • 民主主義は「広場」から始まる

    「政治空間」としての「広場」は、古代アテネ民主政の「専売特許」ではなく、今の世の中でも(変わらずに)あるのだと。それは、公園や大通りなど、人が集まって集会やデモをする三次元的な空間(場)に限らず、ネット空間も含めてよいのでしょうけれど、原武史さんも書いて(話して)いたとおり(天皇制の儀礼空間となった宮城前広場や上野駅前、新橋駅前……等々に限らず)、時と場合によっては、電車の車内でさえ、そうした意味の「広場」になりうる。問題は、不特定多数の人が偶然に会する場に、どんな「連帯」がありうるのかということだと思います。この意味で、韓国の、特に若者たちがつくった「広場」の話は、非常に興味深かったです。雑…

  • 渡辺一夫のユマニスム

    ちくまの日本文学全集の中の一冊、渡辺一夫さんのアンソロジーを読み終えて。 「寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか」――カトリック vs プロテスタントの激烈なる対立と抗争で血塗られたヨーロッパの宗教戦争の時代を念頭に、渡辺さんが発したこの問いは、「不寛容」を地で行くような今の時代に、どれだけの人の心に届きうるのか。「時代にそぐわない」とか、「非現実」とかいう反応だけでなく、ご立派なお説教といった「否定句」の類に、あらゆる反感の罵詈雑言が引っ付いてくるかもしれません。でも、もし渡辺さんが存命であれば、「今だからこそ」とおっしゃる気もするのです。……ユマニスムは、思想ではないよう…

  • 安い新米コシヒカリと「亡国政権」

    千葉県産米は早生品種のフサオトメに続いて、今月はコシヒカリの収穫が進んで……と書きたいところですが、8月末から曇天続きで、小生が住まう千葉県の田舎は、ここ2週間一日好天という日はなく、今日はやっとお日様が顔を出したような印象です。コメ農家にとって、収穫のこの時期に乾いてほしい田んぼが何日もぬかるんだままで、ところによっては稲がほとんど倒れてしまっている状態は、刈り取りがままならず、難儀で苦悩する日々でしょう。 うちの田んぼの作業をお願いしている農家さんの話では、今年度米の農協の概算金(仮払い金)は1俵1万5,000円(埼玉県産は18,000円。他県に比べ千葉県産コシヒカリは金額的には低評価です…

  • 歴史研究者たちの抗議

    「アカデミズム」というのは最近耳にしなくなった語ですが、概してプラスのイメージに乏しく、学問の権威や正当性を盾にする保守的・形式主義的傾向を含意するので、そういうのを批判する文脈で出てくることが多いという印象があります。アカデミズム批判の傾向は、SNS空間で虚実入り混じった情報が飛び交う昨今、ますます増長され、専門家の意見もド素人の意見も、web上では同列に並ぶことになります。素人目にその真偽や優劣は非常に見分けがつけづらいし、様々な脚色と装飾が施されていると、ますます「見た目」の印象(感情に訴えかける側)に引っ張られる危険性が出てきます。だからといって、アカデミズムに常に敬意を表すべきだ、と…

  • 「日本語が上手ですね」と言われ

    「日本語が上手ですね」――そう言われて微笑む人もいるでしょうけれど、そういう非「日本人」ばかりではないことを、どれだけの「日本人」が想像できるのか。自身も含め、心もとない感じがします。非「日本人」などと書くと、「非国民(ヒコクミン)」に自ら「連座」するようで本意ではないのですが、日本で生まれ、日本で育ち、日本語しかしゃべら(れ)ず、他のどんな国よりも日本で暮らしてきた時間が長い人が、「見た目」あるいは名前から「日本人」でないと「判定」され、「私は3歳から日本に住んでいるんです」と答えると、「どうりで、日本語が上手だと思いました」と言われ、次の言葉を飲み込んでしまう――作家の温又柔(おん・ゆうじ…

  • 対立から共創へ AIと集団知の実験

    一昨日新聞で、台湾の初代デジタル担当相を務めた唐鳳(オードリー・タン)さんのインタビュー記事を読んで、どうして日本ではこういう知性のある人が政治リーダーを務められないのかと心の底から思いました。いや、おそらくは、日本にもこういう個性は皆無ではないのでしょうけれど、残念ながら表舞台で活躍できるしくみになっていないと思います。 学校で働いていた経験から何となくわかります。今は変わってきていると思いますが、かつて学校で(というか教員の間で)最も好ましい生徒というのは、おそらく「明朗快活」で「従順」で「挨拶ができる」子だったでしょう(社会全体にも当てはまります)。これがそのまま生徒に「伝染」すれば、個…

  • 二つの「法治主義」

    今朝の毎日新聞1面の「余録」にこんな記事があります。「不敬罪」という語が出てきます。 余録:衆院議員に連続25回当選し… 毎日新聞 衆院議員に連続25回当選し「憲政の神様」と呼ばれた尾崎行雄は戦時中、不敬罪で検挙されたことがある▲1942年、翼賛体制下の衆院選。明治、大正、昭和と歩んだ憲政の危機を嘆いた際の「三代目」という言葉が天皇への不敬にあたるとして拘束、起訴された。翼賛体制を批判していた尾崎への露骨な政治弾圧だったとみられる。尾崎はそれでも当選し、無罪となる▲思想統制に悪用され、戦後に廃止された不敬罪である。その復活と受け取られかねない動きが自民党議員らの間にあるという。SNSなどを…

  • 「アジアはひとつ」の包摂と排除

    今月の19日から愛知県で開催されるアジア大会(第20回アジア競技大会 オリンピックのアジア版)が開催されます。W杯サッカーもそうでしたが、(参加資格国の中に)交戦中の国がある中で、この種のスポーツ・イベントをしれっとやることにはそもそも強い違和感を覚えます。「IMAGINE ONE ASIA ここで、ひとつに」をスローガンに掲げていることを、今朝新聞を眺めていて(初めて)知りました。「一つのアジアを想像しよう」という日本大会の呼びかけは、どんな意味を帯びるのでしょう。 「一緒に仲良くやろう」と呼びかけて、何か問題なのかと、一般の日本人はもちろん、主催する当事者もあまりピンときていない感じがしま…

  • ラブレーの笑いと「制裁力」

    むかし「侍ジャイアンツ」という奇想天外な野球漫画がありまして、アニメにもなって、日テレの夕方によく再放送されていました。この副主題歌というんですか、番組の終わりに流れるエンディングの歌の歌詞がまたふるっています。 【公式】侍ジャイアンツ ED「サムライ番場蛮」│"THE STAR PITCHER" (1973) - YouTube ♬ 威張った奴は嫌いだぜ そっくり返ったデカい面の 鼻をあかしてやるのが趣味さ (ざまーみろーぃ) デッドボールの一つや二つ カエルの面にしょんべんだー (あー、いー気持ち)♬ 小生の祖母は、「カエルの面に……」の部分が「大好き」で、TVからこの歌が流れてくると、よ…

  • 「中道分裂」 批判のしかた

    立憲民主党と公明党が合流し、「中道」勢力が結集するという構想は崩れました。やむをえないというか、分かれるべきだと思っていたので、このこと自体、特に驚きはありません。「驚いた」のは、むしろ、新聞記事です。今朝の毎日新聞には、「政権対峙の責任放棄した」とする社説が掲げられています。「……中道は衆院選の比例代表で、自民に次ぐ約1000万票を得ている。このまま空中分解すれば、期待した有権者を裏切る。衆参両院で野党第1党を目指す勢力の責任放棄に等しい」と書かれています。 社説:中道が分裂へ 政権対峙の責任放棄した 毎日新聞 批判はあって当然だと思いますが、この社説の執筆者にとっては、どうすることが「…

  • サナタロ時事勉強会

    言うまでもありませんが、これは下衆なお笑いフィクションですので。 タロ おう、こんな真っ昼間に会議室に呼び出して、今日は何だ? 食事会じゃねぇのか? サナ ようこそ、副総裁さま。今日は二人で勉強会をしようと思いまして。 タロ 何でおめぇと俺様が一緒にお勉強会をしなきゃなんねぇんだ? サナ 実は先日のAI勉強会のウケがよかったもので……。今度は党のトップ二人でやって、みんなに見せれば、〇市=〇生のラインが盤石だというアピールになりますし。 タロ 俺の周りじゃ、石川や富山で大雨被害が出ている真っ最中に、何、お勉強会なんかやってんだって声のほうが多いけどな。それにこれも官邸HPに動画を上げてんだろ。…

  • ビル・ゲイツ氏の警告

    昨日の昼のテレ朝(「TVタックル」)だったと思うのですが、中国で今月に開催された人型ロボットの運動会で、生成AIを搭載したロボットが100メートル走で8秒64を出し、ウサイン・ボルトがもつ世界記録の9秒58を1秒近く凌駕した映像を見ました。去年の優勝タイムは21秒50とのことなので、この1年間で時計を半分超も縮めたことになります。まさに驚異(脅威)的な進歩と言えるでしょう。日本から参加したらしいロボットが(壁か何かに激突して)担架で運ばれていくシーンには(この分野に限りませんが)中国と日本との差を強く深く印象づけられました。 夜、尾形聡彦さんの「Arc Times」を見ていたら、生成AIがもた…

  • ガソリン補助金の「出口」

    これは報道のされ方が大きいと思うのですが、来年4月から予定されている食品の消費税率1%の財源を心配する向きは非常に多いのに、ガソリン補助金の財源にも同じ程度の関心が向けられているのかというと、これははなはだ疑問と言わなければなりません。 今年の3月に政府が「復活」させたガソリン補助金により、ガソリン価格は現在も1リットル=170円程度に抑えられていますが、すでに3月から7月の5カ月間で約1兆円が支出され、当初に基金として積まれた1兆1,600億円に迫ってきました。高市首相は、8月25日、170円のラインを維持するため、補助を続けると「宣言」しました。このままいけば、来月にも基金が枯渇する恐れが…

  • これは中部電力の企業風土なのか

    浜岡原発がらみで中部電力にまた「不祥事」です。去年の11月には、長年にわたって工事の契約内容が勝手に変更されていたことが発覚して副社長が辞任、今年に入って1月には、耐震設計の基礎データを多数改ざんしていたことが分かり、原発再稼働の審査は白紙に。そして、今回、廃炉関係費用の不正請求です。 中部電力、浜岡原発で不適切手続き 廃炉費請求巡り 実績と異なる数値報告 - サンスポ 中部電、浜岡原発の廃炉費用請求で不適切手続きか 毎日新聞 yahoo!のコメント欄を見ると、社内チェックやコンプライアンスの機能不全を問う声が大多数です。当然のことでしょう。しかし、これだけ短期に不祥事(の発覚)が繰り返さ…

  • 極右とフェモナショナリズム

    「せっかくの女性首相が男尊派」(鴻巣 雷作さん) 仲畑流万能川柳:お料理の番組味はわからない 毎日新聞 今朝の毎日新聞の「万能川柳」にあった句です。女性初だから後続の女性たちにも道が開くようにするのかと思いきや、まるで逆。「栄誉」は自分だけでたくさんで、後の人は続かせないという「信念」でもあるかのようです。 これも同じく今朝の新聞記事ですが、パリ滞在中のフェミニズム研究者・森野咲さんが興味深いことを言っています。 ヨーロッパでは近年女性がリーダーを務める極右政党の台頭が目立ち、女性の支持者も増加しているようです。日本の自民党はさすがに「極右政党」とは呼べませんが(個々の議員はさておき)、ジ…

  • 「高市首相は靖国神社へ参拝できない」

    小学校のとき朝晩に国旗の掲揚(降納)の小儀式みたいなものがありました。毎日定時になると、放送が入って(朝の掲揚時には君が代が流れていたかもしれません)、掲揚台の方向を向き直立不動でなければならないことになっていました。誰かにそうするように指導されたような記憶はありませんが、周りがみんなそうしているから、自分もそうしないといけないと思って、子どもながらに粛々と「任務」を遂行しておりましたが、掲揚台など視界にないのに(教室にいると、掲揚台のある方向へとくるっと向いて後ろの壁の方を向かないといけなかったはずです)、一言もしゃべらず、みんな直立不動で立っていると、子どもながらにだんだんと懐疑的になると…

  • 「昭和の日」と「明治の日」

    昭和100年の「記念式典」で、臨席した天皇に「お言葉(ごあいさつ)」を述べさせなかったり、今上天皇を「こんじょう」と読んでしまったり、高市首相個人が天皇制と天皇家に敬意を持っていないのではという疑念は、これまでたびたび指摘されてきたところです。でも、高市の知識不足はもちろんですが、おそらくは、高市をバックで支える「日本会議」自体が、現天皇家と良好な関係にあるとはお世辞にも言い難いことが影響しているように思えます。それは、上皇がマスコミと国民世論を味方に生前退位の道筋をつけたことへの「違和感(反感)」だけではない感じです。 昭和100年の「記念式典」が行われた4月29日は昭和天皇の誕生日で、昭和…

  • 岸恵子さんと美輪明宏さん

    俳優の岸恵子さんが今月7日に亡くなったことを知りました。子どものころ初めて岸さんをTVで見て、うちの母親と年齢が大して変わらないことを知ったときは驚きました。その後もたびたび姿を見かけ、そのたびごとに、いつまでも若い、というより、ずっと変わらないことがすごいことだと感じていました。 「君の名は」出演、「真知子巻き」は社会現象に 岸恵子さん死去 毎日新聞 たいして映画を見てきたわけでもないので、俳優としてどうなのかとか、何とも申し上げようがありませんが、新聞記事にある「国際的に活躍し」というのには同意しても、「国際派俳優」という形容については、外国映画に出演したからというのがその理由だとした…

  • ウソつきは数字を操る(盛る)

    今日も手短に。 四半世紀くらい前に流行った「格言?」があります(学校関係者だけかもしれませんが)。「人生には3つのさか(坂)があると言われています。上り坂に、下り坂。あと一つが“まさか”ってやつです」。学校の管理職もちょっとした挨拶によくこれを引用し、同席者のくすくす笑いを誘って悦に入るという構図でした。 今朝の毎日新聞の「余録」の冒頭にも(「読み人知らず」らしいのですが)格言が2つ紹介されています。「ウソには3種類ある。ウソと大ウソ、そして統計である」、「数字はウソをつかないが、ウソつきは数字を操る」と。その上で、こう記されています。 余録:「ウソは3種類ある… 毎日新聞……▲「統計は科…

  • 杉並区長選の新しい選挙文化

    今日は短く。 岸本聡子さんが東京・杉並区の区長に再選されて約2か月。金のかかる選挙、名前だけが連呼される選挙、SNSで誹謗中傷が飛び交う選挙、そして何よりも住民の半数かそれ以上が関心がなく投票に行かない(行っても意味がないと思ってしまう)選挙――こうした現在の平均的な日本の選挙の姿に一石を(どころか二石も三石も)投じたのが、今回の岸本陣営の選挙でした。雑誌『地平』・9月号に掲載された岸本さんへのインタビュー記事を見ていて、そんな感じをもちました。彼女が打ち出した対話を通した地方自治のあり方や都市民主主義の可能性も興味深いのですが、ここでは彼女(の選対陣営)が選挙にもたらした「新しい文化」につい…

  • 戦争は「どんな感じ」で始まるか

    「8月は戦争について考える月」――「広島」と「長崎」から「終戦」まで、公私の行事が15日正午の戦没者追悼式や甲子園の黙祷で、言わば「クライマックス」に達するのも、お盆の期間と重なるからだけでなく、13日の集中豪雨により思わぬ被災に遭遇した千葉県民の一人としては、いつもの年にも増して切実な感じがしました(15日を終戦(敗戦)の日ととらえることに含まれる問題性は今日は略します)。 もちろん自然災害と戦争は同列ではありません。戦争は人間の誰かが意思をもって始めなければ起こりえないわけで、それをあたかも台風か何かのように、どこかからやって来て甚大な災害を残して去っていくようなもののように描写するのは有…

  • サナヒロ時事党首会談7

    毎度の戯言ですので、読み流してください。 ヒロ ねえさんいてはりますかぁ? 入りまっせー。(ガチャ)あれ、おらへんのか。ん!? サナ ガー、ゴー、ズビーム…… ヒロ なんや、まだ寝とるんかいなぁ。ちょいと、ねえさん、ねえさんってば。 サナ んー、じゅるじゅる……。誰やぁ? んー、何やあんたかいな、もう少し寝かせといてーな。 ヒロ ねえさん、もう昼でっせー。いったいいつまで寝とる気ですかぁ。そない涎までたらして、汚いなぁ……。 サナ じゅるじゅる……。んー、せっかく爆睡してたのにー。 ヒロ 「爆睡」って、ねえさん、いったい何時に寝たんですかぁ? サナ はぁ、よくおぼえてへんけど、ニュース23が始…

  • 金融危機か、「サラ金」地獄か

    昨日から今日の豪雨で被害に遭われた千葉県民のみなさんに心からお見舞い申し上げます。幸い我が家は大丈夫でしたが、親類の中には家が水に浸かって電化製品がダメになったり、車が動かなくなったところもあります。熊本の大地震の余韻もさめやらぬうちに、どこかしらで自然災害に遭遇してもおかしくないのがこの国で生きる人々には不可避とはいえ、「国土の強靭化」というのは、ミサイル配備を優先するような話と違うのではと感じざるを得ません。明日もまだ電車は動かないかもしれません。 今日は最初はロシアのプーチン大統領が「北方領土」の択捉島を“電撃”訪問したことに対する、政府(高市首相)の反応の「外交オンチ」ぶりについて書こ…

  • 他所から見る「世界地図」

    主要なマスメディアの記者諸君が為政者の「一座」に取り込まれ、台本どおりに「寸劇」(記者会見)を演じて、終わると「主役」が一目散に舞台(会場)から逃げていく状況下で、このようなメディアをあてにしていては、国内情勢はもちろんのこと、世界の趨勢や実際の姿を見通すことはなかなか困難なことに思えます。相応の識者や他より、自ら情報を取りに行かないと、「正確」なところに近づくことさえできないのではないか。雑誌『地平』の最新号で、弁護士の猿田佐世さんの論考を読んでいて、改めてそう感じました。 猿田さんは、今年の2月、東南アジアのいくつかの国の安全保障の専門家や政府関係者に「あなたの国にとって中国は脅威かどうか…

  • 寺田寅彦を読んで

    今日は短く。 1878年(明治11年)生まれで大正・昭和の物理学者・寺田寅彦の著作選が「ちくま日本文学全集」の中の一冊に入っています。物理学者が文学全集ねえ、漱石の門下生だからかなあ――そんな「素養」のないことを思う者にも、読んでみるとけっこうおもしろいことが書かれています。ある駅で満員電車とガラガラ電車に遭遇する確率を統計処理したり、言語(単語)の拡散を数式で解こうとしたり、さすが「科学者」というか、昔「確率的思考」なる本を読んだ時にも同じことを感じましたが、世の中をこういう風(数理的)に見ている人っているもんだなあと。挙句に、人魂や怪奇現象の分析を大真面目にするのも(部分的には閉口しますけ…

  • 1980年代の若者像と高市首相

    毎日新聞・朝刊の月1連載のコラム、「近代史の扉」で学習院大学学長の井上寿一(としかず)氏は、高市首相の来歴と1980年代の若者像を重ね合わせています。きっかけは、高市首相が先月末の記者会見で「9か月首相を務めて、我が国が向かうべき方向性とか、国家像を腰を据えて戦略的に考える時間を取ることはなかなか簡単ではない」と発言したことにあるようです。改正皇室典範と国旗損壊処罰法を成立させた首相が言うことなのかと、にわかには信じられなかったと。「国家像を持たない首相」の来歴について、井上氏はこう書いています。 井上寿一の近代史の扉:高市首相の来歴 80年代若者に描けない国家像 毎日新聞……高市氏は親か…

  • 政治にウソはつきものか

    政治にウソはつきものだという分かったような物言いがありますが、しかし、ウソがよくないのは、一般論としてはもとより、政治の世界も同じことで、これは単に日本の政治家にウソつきが目立つということの不正確な「別表現」でしょう。もしも、政治家のウソが許されるというか、人々から許容される稀なケースがあるとすれば、それはそのウソによって救われるのが政治家本人やその利害関係者ではなく、名もなき一般の人(=政治的社会的弱者)の場合くらいでしょう。小生には、それ以外、思いつきません。 昨日8月9日、広島に続き長崎に原爆が投下されて81年となりました。平和祈念式典に出席した高市首相は、記者会見で、核兵器のない世界に…

  • 「戦争のにおい」と広島

    8月6日。広島の原爆投下から81年。昨日の式典の挨拶と会見で、高市首相が「非核三原則の堅持」を明言しなかったことにを憂慮する内容の報道が見られます。たとえば、今朝の毎日新聞では、「三原則堅持」空虚な響き 首相、「現状」説明終始と題し、歴代総理の発言と比べ、今後も非核三原則を「堅持」していくかどうかを、高市首相は(意図的に)曖昧にし、「含み」を残したと報じています。 クローズアップ:広島原爆の日 81年 「三原則堅持」空虚な響き 首相、「現状」説明終始 毎日新聞 年内にも「非核三原則の見直し(持ち込みOKへ変更)」をもくろむ首相のこと。加えて、近頃小泉防衛相は核の論議をタブーにしないと発言し…

  • 「盛大なる勘違い」

    ネットで「イオンモール熊本の大規模爆発は経産省が推進したガスコージェネレーションシステムが原因か」(竹下雅敏氏)と題する記事を見ました。今日は、最初はこれについて書こうと思ったのですが……。 イオンモール熊本の大規模爆発は経産省が推進したガスコージェネレーションシステムが原因か - シャンティ・フーラの時事ブログ 「ガスコージェネレーション」自体よく知らない単語で、停電や災害で外部電源が途絶えたときに、ガスを燃やして自ら発電を行い、工場や大型店舗のエネルギーを継続的に供給するシステムであることくらいは理解しましたが、ガス爆発との因果があるのか、ないのかはよくわかりませんでした。今回の事故との関…

  • 熊本地震から一週間

    熊本のあの大地震から1週間。被災された方にも、関係者にも、40℃前後の酷い暑さが続き、心身ともに疲弊していると思います。こっちはそんなこと言ってられんよ、という声も聞こえてきそうですが、毎日やるせない気持ちでTVを見ています。 高市首相も地震から6日後の昨日、現地を視察したようですが、案の定というか、最近の内閣支持率の下落を反映するかのように、SNSで非難や批判の声が上がっている(というより、止まらない)ようです。首相の片を持つわけでは全然ありませんが(むしろ、この後書くように逆です)、これは株価の下落とよく似たトレンドみたいなもので、難癖のレベルを含めて、たぶん、誰が被災地を訪問したとしても…

  • 「高市インフレ」

    昨日地元のスーパーで惣菜を買ったのですが、まあ、こういうのを「ステルス値上げ」というんでしょうか。トレーに入ったシュウマイを買って家で開けたら、6個入りと思ったら、5個しかないのです。もしや入れ忘れかとも思ったのですが、表の透明のふたに貼られたラベルの下に本来あるはずの1個が見当たらないところから察するに、ははーん、ラベルの陰で上から見えないのをいいことに、この1個分を減らしたんだと気づきました。まったく、セコイことをするもんだなあと思い、苦笑しつつ、もうひとつの白菜漬けの容器を見たら、右側よりも左側に量が片寄っていて、右側に表示ラベルがあることからすると、これも同じようにラベルで隠して外見上…

  • 「左派の需要」

    政治的な右派・左派と保守・革新という分類は、1970年代くらいまでならばともかく、今は必ずしも符合しないと思いますが、今や国会議員の多数を政治的保守や右派を称する者が占め(何度も書いているように、彼ら彼女らの多くは全然「保守」ではありません)、中には「皇位の男系継承は2600年以上にわたる皇室の伝統」などと、神話と歴史の区別もできない上にデタラメを言う輩が政権党の幹部として幅を利かせるような昨今。こういうのをまっとうに批判できない(批判しても世論がついてこない?)のが、今の左派やリベラル勢力の現状なのでしょうか。 皇位の男系継承は「2600年以上の伝統」か 識者が与党幹部に異論 [皇室典範の改…

  • 「台本」のある「政治」

    熊本で大きな地震がありました。まだ被害の詳細は不明ですが、被災された方々と関係者に心よりお見舞い申し上げます。 首相も会見で、全力で対応に当たると述べていましたが、そりゃまあ当たり前というか、できるだけ早く現地に行って、きちんと話を聞いてと願うのみです。 国会が終わって、昨日の夕方、首相の(総括)記者会見が行われたのですが、NHKがその模様を中継するのは当然として、他の民放もLIVEで流すのかと思いきや、番組内で「今、首相の会見中です」とか「間もなく会見が始まります」とか、言うわりに全然中継しないところがあったりして、何か傾向が変わってきたのかという気もしたのですが、尾形聡彦さんのArc Ti…

  • 「人間である努力」

    小生は生成AIとはまったく無縁な生活をしておりまして、「ジェミニ」って(いすゞの)車の名前だと思っていたくらいですから、その程度が知れるというものです。しかしながら、周りを見渡せば、AIが社会に「浸透」している様子は簡単に見て取れますし、ものや分野によっては「浸透」などというレベルではなく、「濁流」となってすべてを飲み込まんとする勢いなのかもしれません。 今朝の毎日新聞に作家の多和田葉子さんがAIの発達について述べたコラムがあります。文筆を仕事とする人らしい言葉の数々に深く共感しました。引用をお許しください。 時代の風:AIの発達 「人間である努力」必要に=多和田葉子・作家 毎日新聞……こ…

  • 自衛隊の「諜報」活動が発覚

    今日はメモ書きで。 尾形聡彦さんのArc Timesを見ていたら、熊本日日新聞の報道で、朝霞駐屯地の陸上自衛隊が、日本人の大学教授やNPO法人代表ら市民を対象に、「愛国心」や「対自衛隊感情」といった思想信条の情報を組織的に調査・収集していたとの話が出てきて、びっくりしました(というか、ほら始まったと思いました)。以下、熊日の記事です。 【独自】陸自情報部隊が「愛国心」など調査か 国内有識者ら対象に個人情報収集 数千人分、シビリアンコントロール逸脱も|熊本日日新聞社 陸上自衛隊中央情報隊(東京・埼玉、朝霞駐屯地)の対外情報部門「現地情報隊」が、日本人の大学教授やNPO法人代表ら市民を対象に、「愛…

  • 「リアリズムの喪失」

    本当は昨日投稿すべきだったのですが、昨日7月22日付の毎日新聞に掲載された駒村圭吾氏(憲法学者 慶大教授)へのインタビュー記事は一読の価値があると思います。話の中身(全体的なトーン)は、「解釈改憲」を重ねながら憲法体制を維持してきた日本の政治からは、リアリズムが失われた(あるいは、政治的リアリティと向き合わなかった)ということですが、特に、以下に引用する部分には共感しました。 論点:日本国憲法80年 インタビュー 駒村圭吾・慶応大教授 毎日新聞――現行憲法を巡る政治の状況をどのように認識していますか。 一言で言うと「リアリズムの喪失」に尽きるのではないかと思っています。 明治憲法体制は「統…

  • 「寝てないアピール」(続く)

    今朝の毎日新聞の川柳欄に「いつも笑顔でとても疲れる」(安曇野 荻笑さん)という句がありました。 仲畑流万能川柳:孫が来てぬり絵にされた雪舟画 毎日新聞 みんな誰のことを詠んでいるのか、顔を思い浮かべたことでしょう(もっとも、「疲れる」のは笑っている当人なのか、それとも、笑いを見せられる側なのか)。 開いた同じ新聞紙面の右側には、首相がⅩ(ツイッター)で「寝てないアピール」をしているという記事があります。デジタル版では昨晩付の記事のようです。 高市首相:首相投稿「0~3時間睡眠常態化」 与野党「寝てないアピール」疑問視 毎日新聞 高市早苗首相は20日夜、自身のX(ツイッター)に、7月に入…

  • 高市政権の「国家損壊」の罪

    無意味というか有害でしかない「国旗損壊罪法案」なるものが、国会会期末の金曜に通り、また、立法府の総意にも国民世論にも反する皇室典範が「だまし討ち」的に変えられるなど、高市政権の下、国民生活とは一切関係のない法律が矢継ぎ早に成立しています。立法府が行政府に付き従う傾向は前からあったとはいえ、法体系や天皇制の行く末にかかわることで、政権によりここまで立法府がないがしろにされて、これを国の破壊(損壊)と言わず、何と表現したらよいものか。もちろん「損壊」は「国家」に限った話ではなく、経済社会全体にも及んでいるでしょうけれど、この政権の罪は極めて重いと思います。 ジャーナリストの尾形聡彦さんが主宰する「…

  • だって、「権力者」だから

    今日は雨で外仕事が途中で中止になって、早めに帰ってきました。連日老体に鞭打って疲労困憊でしたので、少し身体を労わるようにという天の声でしょうか。 しかし、元気が戻る前に、昼のニュースで国旗損壊罪法案成立を知り、げんなりしました。うーん、「表現の自由」とか「内心の自由」とかいうレベルの話以前に、日本国を愛し、日の丸を愛する人々にも、「人に著しく不快または嫌悪の情を催させるような方法」で、というあの条文が、曖昧というか、解釈の幅が広すぎて、法律文としておかしいのではと感じる方が少なくないと思いたいのですが。 本ブログで再三再四触れているとおり、〇〇をすることは罪で、◇◇の罰に処せられる式に、罪とな…

  • 「経済ド素人」と成長戦略

    昨日は関東地方も暑かったです。今まで雲がかかって直射日光を長時間浴びずに済んでいたので、屋外の作業も何とかこなせましたが、よりによって今季の最高気温が出た日に、外仕事を頼まれて断れなくなってしまい、一日働き通して疲れ果てました。就寝中に足がつりそうになって未明に目が覚めたのは、(笑)と書きたいところですが、これはちょっと笑えません。他にも外仕事をしているお仲間というか、「老齢者」がいましたが、コンビニ弁当をもってレジに並ぶ姿に、悲哀というか、こういう日でも「労働力」を提供せざるを得ない「事情」は身につまされました。 夕方のTVのニュースで、党首討論の様子を見ました。皇室典範改定ほか、もくろんで…

  • 「言葉」と「対話」の喪失

    田舎に引っ込んでから久しくデモに行っていませんが、「デモカレンダー」というのがあって、全国のデモ情報を集約・開示しています。反戦平和や護憲を旨とするデモが多いなと感じるのは(いや、実際にその数が多いのですが)、高市政権が進もうとする方向(に対する危機意識)からすれば当然です。これを「ごっこ遊び」などとくさしても、その実、数がまとまるのを怖れ、敏感になっているのは(与党)政治家の方でしょう。 「数がまとまる」と書きましたが、最近のデモには(韓国ゆずりの?)ペンライトとかスタンディングとか、いろいろなスタイルがあるようです。特にスタンディングというのは、初めて見たときは、これって「デモ」なの?と思…

  • 国策プロパガンダと「老舗」

    古い話ですが、学生の頃でしたか、旧ソ連の政治局にイデオロギー担当という役職があることを知ったときには、イデオロギーというものがなかなか腑に落ちない面があったとはいえ、ソ連だけになるほどな、と思いました。あるいは、ナチスの「プロパガンダ」を担当し、ヒトラーの「振付師」でもあったゲッベルスが、ナチス・ドイツの宣伝大臣を務めていたことを知ったときも、ナチスだけに、と思ったことがあります。 イデオロギーとか宣伝(洗脳)と呼ばれるものは、全体主義国家の専売特許で、「自由主義」に分類される国とは縁遠い話のように、無垢な勘違いをしていた時期がありましたが、今はTVにしろ、ネットにしろ、学校から公的機関まで……

  • 「保守」でなく「反動」

    皇室典範の改定案が昨日10日、衆院を通過しました。委員会での質疑はたったの3時間。いくら事前に「立法府の総意」と称する意見集約に時間をとったとはいっても、国会での実際の審議時間がこんな短時間で本会議で採決するというのは、乱暴すぎるでしょう。高市政権は、これに続けとばかり、国旗損壊罪など、他の法案もみな会期末までに数の力で押し切るつもりなのでしょうか。 高市首相は「国論を二分する政策」に「挑戦」すると意気込んでましたが、所要時間一日か二日で数の力で採決することは、「挑戦」と言うほど難関な話なのか。今朝の毎日新聞の1面「余録」にはこうあります。 余録:静謐という言葉には… 毎日新聞静謐(せいひ…

  • 戦争の記憶と平和国家

    雑誌『地平』8月号の論説から引用を2つ。1つめは、NHKのETV特集の制作ディレクターだった大森淳郎(じゅんろう)さんの「『時はきた』と言わせない」から。 誰にでも、この人は裏切れないと思う人がいるだろう。私もいる。とりわけ政治の右旋回が顕著な昨今、思い出すのは、その戦争体験をテレビカメラの前で話してくれた人々の顔だ。……〈二人省略〉 ……ムンピルギさん(1996年当時71歳)は、ソウル郊外のアパートでひっそりと暮らしていた。清掃の仕事をしながら、毎週水曜日には日本大使館前の抗議デモに参加していた。ムンさんには日本軍の「慰安婦」だった過去がある。18歳で中国東北部の戦線に送られ、そこで3年間、…

  • 杉並区長選と自民党

    毎日新聞の日曜日のコラム「ちょっと違和感」を担当している「放送タレント」の松尾貴史さんは、7月5日付の記事で、最近の地方自治体の首長選で自民党は「負けが込んでいる」と書いていました。 松尾貴史のちょっと違和感:僅差でも大差でも 案外重い「私の1票」 毎日新聞 最近の地方自治体の首長を決める選挙では、自民党は負けが込んでいる。全敗ではないけれども、異常に高い数字が出ている支持率とは連動していないようだ。3月の石川県知事選では、現職の馳浩氏が敗北した。同じ3月の東京都の清瀬市長選、4月には東京都の練馬区長選など、全国各地の市長選で自民推薦や自民系の候補が負けている。国政と地方政治は違うと言って…

  • 「この国の岐路」

    国旗損壊罪法案は「国民」に当てはまらない日本在住者にはどう見えるのか。台湾生まれで、3歳から日本に在住する作家の温又柔(おん・ゆうじゅん)さんは、今朝の新聞コラムにこう書いています。 温又柔の日本語の住人として:「国旗を大切にする」こと 国の強制は「戦前」と同じ 毎日新聞 校庭に整列をし、気をつけの姿勢を保ったまま、白地の中央に赤い円が描かれた旗がするすると揚がってゆくさまを、見あげたことがある。もちろん私語は慎んで、ひどく厳かな雰囲気の中で。コッキケイヨー、という号令が、そうする合図だった。 運動会の開会式だけではない。日本で私も育ったので、入学式や卒業式、人生の節目ごとに、日の丸でお馴…

  • イスラエル 戦争経済の破綻

    今日は短く。雑誌『地平』の最新号を眺めていて、気になった論考の訳からの引用です。 中東で地域最強の軍事力を誇るといわれるイスラエル。2023年10月のハマスの奇襲攻撃をきっかけに始まった戦争は、周辺国や米国・イランをも巻き込み、断続的に2年9か月も続いています。イスラエルが関わった戦争としては建国以来最長です。もともと短期の戦争しか想定していないイスラエル(の体制)にとって、今次の「長期戦」が意味するものは何か。経済学者のシャー・ヘヴァー氏は、アラブ研究所の電子ジャーナル「Jadaliyya」に発表した論考「Israel's Zombie Economy」で、こう述べています。雑誌『地平』の訳…

  • 国会空転と「嘘(ウソ)笑い」

    会期末まで2週間余りですが、国会が空転というか、ひどい状況になっています。きっかけをつくったのは、国会の議論から逃げて逃げて逃げまくり、「あたしは外遊やさかい、あとはやっときなはれ」とばかり、インドに行ってしまった「嘘(ウソ)笑い」が得意なスキャンダルまみれで釈明もできない総理大臣ですが(ちょっと形容句が長いですね)、委員会の野党の質疑時間は出席者がみんな黙ったまま所要時間が過ぎるのを待つなんて(「空回し」と言うそうですが、初めて知りました)、大の大人が、というか、国会議員が恥も外聞もなくやることなのか。この後、数は力で、いくつもの法案をこれで通すつもりなんでしょうか。「異常事態」です。 野党…

  • 東京湾に埋めれば

    CCSなどと略号にされるから余計に何のことだかわからなくなるのですが、千葉県の九十九里沖にCO2(二酸化炭素)の貯留計画(CCS事業)があることは前に耳にしたことがあります。しかし、内房(東京湾岸)の君津の工場から出るCO2を、房総半島を横切ってパイプラインで外房(九十九里)の海へと運ぶ計画だったとは、うかつにも全然気がつきませんでした。もう今月上旬には掘削装置が設置され、沖合2か所で試掘が始まるとは。そんなことは地元の人の多くは知らないでしょう。パイプライン沿線の住民説明会などは、沿線両サイド50メートル(!)の範囲内の地区に回覧板で告知しただけとか。何なの、これ!? です。 調べてみると、…

  • 人権教育の「反面教師」たち

    「全国中学生人権作文コンテスト」に今年から日本サッカー協会会長賞が新設されるんだそうです。昨年、日本バスケットボール協会会長賞が新設されたので、サッカー協会もこれに続け、ということなのか。でも、そもそも、何で人権とバスケ、サッカーなのかという不自然さは拭えませんし、こんなタイミングで出てくると「マネーロンダリング(資金洗浄)」じゃありませんが、何か塗り隠したいことでもあるんじゃないかと、疑念を持たないでもありません。それに、こうした事業に賛同していたら、組織として「人権コンプライアンス」が問われることになります。高市首相の答弁じゃありませんが、サッカー協会は自ら「ハードル」を上げるようなことを…

  • 1966年の時代とビートルズ

    ビートルズが来日してから明日でちょうど60年。今朝の新聞におもしろい記事がありました。音楽評論家の湯川れい子さんが、4人が滞在するホテルに「突撃潜入」して「取材」したときの回想です。湯川さんは他でも同様の話をしていた記憶があるので、記事の内容に目新しさはありませんが、今これをやったら、おそらく、不審者が侵入したと通報され(逮捕されて?)……というのがオチでしょう。当時は取材する側にも、される側にも、「余裕」というか、「遊び心」、「寛容さ」、「包容力」があったと感じます。1966年の話です。Yesterday・And・Today:ビートルズ来日60年 「ロック=不良」じゃない それぞれの「宝物」…

  • 戦争準備と国旗損壊罪

    「今、日本は戦争をやっておりません」――先週の火曜に行われた沖縄全戦没者追悼式に出席し、来賓あいさつの際、会場から「戦争反対!」「9条を守れ!」「24万人に謝ってこい!」などとヤジを浴びせられた高市首相は、式後の報道陣の取材にこう答えていました。 (おそらく)高市本人もわかっている通り、ヤジった側はそんなことを言っているのではなく、戦争の準備をするなと言っているのでしょう。何の準備もなく戦争は突然始められるものではないでしょうから。相手国と外交交渉をしているさなかに、突然攻撃を始める「ならず者国家」もありますが、それとて、必要な準備を整え、為政者の指示待ちの状態になっていたはずです(だまし討ち…

  • 「保守ごっこ」の暴走

    「保守」と「愛国」を混同している人をよく見かけます。もちろん重なる場合があるかもしれませんが、「保守」でも「愛国」でもないのに、便利な「グッズ」として2つを愛用しているだけの人が(昔からいましたが)うじゃうじゃと増えすぎています。 そもそも「保守(主義者)」とは、人知の及ばないものには畏敬の念をはらうことが基本精神のはずなので、自然や歴史(伝統)の重みを感じ取れない人が、自らを「保守(主義者)」と称するのはいかがなものかと、どうにもいただけません。世の風潮がそうなったからか、政界でも、保守の美徳であるはずの「謙虚さ」を失った傲慢不遜な輩が「保守」を称して跋扈しているようです。 「皇族数確保」に…

  • 原武史『日本政治思想史』

    今日は台風が迫ってきたので?短く。 原武史さんの『日本政治思想史』(新潮選書 2025年)を興味深く読んでいます。放送大学の講義の書籍版ですが、10年前、放送大学の講義がまだふつうにFMラジオで聴けた頃に一度音声で話を聞いているので、今回は「復習」になるはずでしたが、案の定、テーマ以外はほとんど忘れているので、改めて読みながら勉強しなおしです。 真ん中あたりまで読み進めてきて、今日は全15章の中の8章と9章でしたが、近代の公共圏と公共空間に列車の車内が果たした役割と意味は大きいという話には納得します。 今は電車の中ではみんなスマホに夢中で静かなもんですが、個人的な経験から言って、かつては(おそ…

  • ヤジられて 聞こえんかったと イキる癖

    昨日6月23日は沖縄慰霊の日。摩文仁の平和祈念公園で戦没者の追悼式がありました。率直に言って、玉城デニー・沖縄県知事のあいさつはよかったし、「あの日の沖縄には 青い海も 優しい風もなかった……」と、地上戦を生き抜いてくれた曾祖母たちのおかげで今の自分たちがいると語った中学生の亀谷さんの「平和メッセージ」も立派でした。 小生としては、そこまでで終わりにして、TVを切ってよかったのです。それなのに、昨日は、続く高市首相のあいさつまで見てしまった。この人は首相として沖縄の人たちにいったい何を話すのだろうかと思ってしまったのです。 驚きました。高市首相が演台に向かって歩き始めると、「戦争反対!」「9条…

  • 1990年7月11日水曜の朝、高市早苗は

    1990年7月11日の朝、テレビ朝日の「CNNデイブレイク」に、若き高市早苗は、元アメリカ連邦議会立法調査官(パトリシア・シュローダー下院議員=当時付)という肩書でゲスト出演しています。36年後の今から見ると、なかなかに「かぐわしい」というか(胡散臭いというか)、よくもこうした映像が残っていた(残した)ものだと感心しました。クマッチさんのXより。 https://x.com/Fw13uljUVM36179/status/2058426375678329129 高市は自身の「肩書」についてこう説明しています。 アメリカの国会の中で法律(案)を書く仕事で、日本と違って(?)、向こうでは国会議員が法…

  • サナヒロ時事党首会談6 +イッセー尾形

    ま、いつもながらの戯言+アルファです。 ヒロ:ネエさん、いてはりますかぁ? うっ、今日は一段と煙って、前が見えへんなあ。 サナ:何だ、あんたかあ。慌てて防毒マスクなんかつけて、嫌みなことして。 ヒロ:僕は煙草は吸わないもんで、副流煙対策をせな。センサーで一酸化炭素CO濃度も測れまっせ。おっ、〇〇ppmや。こないだより高いやないですかぁ。そろそろエアドッグでも買うた方がいいのとちゃいますの。 サナ:ふん、大きなお世話や。 ヒロ:煙草かて、このあいだまでは箱がセブンスターだったのに、今日はHOPE。だんだん、強うなって、タールやニコチンの量が増えてますやんか。 サナ:はん、明日からは葉巻にするわ。…

  • 「面識」問題はもう詰んでます

    高市首相の公設第一秘書の木下氏と中傷動画作成を担った松井氏との関係について、高市首相は「自分も秘書も松井氏とは面識がない」という答弁を繰り返しています。「面識」というのは、普通は文字通り「顔見知り」という意味で、その人の(名前はさておき)顔を知っているという意味だと思うのですが、もし、(首相の答弁にあるように)名刺交換をしないと「面識がある人」(の範疇)に入らないのだとしたら、人生で名刺なんぞほとんど使ったことがない小生のような人間には、世の中に「面識のある人」はほぼゼロということになります。逆に、頼んだわけでもないのに営業か何かで家に来て、勝手に名刺を置いていく業者たちは、小生にとって「面識…

  • 「求同存異」――「一つの中国」と台湾

    物事のシロクロをつけず、曖昧なまままに留めておく――ノーベル文学賞を受賞した大江健三郎氏が「あいまいな日本の私」と題する記念講演をした1994年頃は、若かったということもありますが、「あいまいな日本」に否定的なニュアンスを感じていた小生にとって、曖昧さの「肯定的」側面など、ほとんど頭に浮かぶことはなく、話や文脈を曖昧にする、主体的責任を曖昧にするといった、政治家や官僚がよくやる不誠実な「戦略」と感じることが多かったように思います。若い世代にはおそらくDAIGOのおじいちゃん(祖父)として知られ、リクルート事件で退任した竹下首相の「言語明瞭、意味不明瞭」などは曖昧=不明瞭の典型事例と思っていまし…

  • 日銀利上げ 市場反応せず

    昨日日銀が政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げました。これは31年ぶりの水準という話ですが、ということは、30年間も日本の政策金利は1%以下だったということになります。31年ぶりの「高水準」という言い方はどうなんでしょうか。「金利のない時代」というのもありましたが、今さらながら「異常」「異様」と言うべきと思います。 日銀:日銀利上げ1.0% 31年ぶり高水準 物価高抑制狙う 毎日新聞 1%やマイナス金利自体、コロナ禍に多くの国で一時的にこのレベルまで金利が下げられたのを見たので、「異常」というか、珍しいことではなくなりましたが、どの国もその後に金利の引き上げに転じています。つまり常…

  • 国旗損壊罪思考の恣意性・短絡性

    高市首相が成立を意気込む「国旗損壊罪」法案が審議入りしそうです。自民党案によれば、「人に著しく不快又は嫌悪の情を催させるような方法により、公然と国旗を損壊し、除去し、又は汚損した者」を処罰するとされていますが、前にもブログに書いたように、「不快」や「嫌悪(感)」なる感情によって罪に当たる行為を「特定」するのは、恣意的な運用を招く危険性が大きく、法律としては欠陥・不良品だと思います。 刑法学者で弁護士の園田寿(ひさし)さんはこう書いています。 国旗を燃やしたら犯罪か―「過剰犯罪化」について考える―(園田寿) - エキスパート - Yahoo!ニュース……「誰かを不快にさせたり、嫌な思いにさせるこ…

  • W杯の喧騒から少し離れて

    さしずめ「シリーズ 今日のタカイチ」といったところですが、毎日連載できるくらいネタの尽きない高市首相。今朝の新聞によると、(高市本人ではなく)自民党の参院国対委員長が、先週6月5日の参院予算委員会で、高市首相が答弁した内容に「誤り」があったので訂正したいと、立憲の国対委員長に申し出たそうです。予算委員会(の委員長)でなく、野党第一党(の国対委員長)に言って、「矛?」を下げてもらおうってことでしょうか。そんなの通るはずもなく、まず、(自分にではなく)予算委員会の理事会に宛てて文書で回答せよ、と返答されるのは当然の話です。自民党と高市首相は、首相の公設第1秘書・木下氏の参考人招致に応じて、誹謗中傷…

  • 「皇族数確保」論議の違和感

    最初に、高市「誹謗中傷動画問題」について。自分も秘書も(松井氏など)知らないとする「これまでの答弁は揺るがない」と豪語していた高市首相ですが、昨日とうとう「軌道修正」をはかってきました。『週刊現代』の取材に対し、高市事務所として、秘書の木下氏が松井氏とオンライン会議をしたと回答していた事実を認め、木下氏と松井氏に「関係」があったことが否定できなくなりました。 「自分の声に似てる」「編集されて細切れ」「確信は持てない」高市総理、ネガキャン疑惑の音声を弁明…さらには過去の「事実と違う発言」は“撤回”し答弁訂正 政治 ABEMA TIMES アベマタイムズ 高市という人物は、ある意味わか…

  • 監視すべきは国民ではなく高市官邸

    いやぁ、文春、げに恐ろしきかなです。今日は高市ネタとは別のネタを、と思っていたのですが、月刊「文藝春秋」からとんでもない「スキャンダル」が出て来ました。 それによると、木原官房長官の首席秘書官を務める茂木正氏は、昨年まで大阪・関西万博の調整役である首席国際博覧会統括調整官という役職を務めていたそうですが、万博関連の職務で大阪に出張する際、不倫関係にあった女性を宿泊するホテルに呼び寄せ、関係を持っていたというのです。こうした不適切な公費出張は一度や二度ではなく、常習化していたようで、それだけでもスキャンダルですが、もっと重大なのは、その際、茂木氏が職務上知り得た機密を漏えいしていた疑いがあるとい…

  • 「高市退場」では終わらない

    ブログに毎度高市ネタを書いてると、高市下げ(だけ)を目的にやっているようで不本意なのですが、しかし、このたび文春に続き、共同通信が高市陣営の「中傷動画拡散」問題のキーパーソン松井健氏へのインタビューの内容を報道、自民党総裁選で高市が「小泉陣営に勝つにはどうすればいいか」と秘書から相談され、「ネガティブな発信」を提案したと明かしたことで、局面は(高市の望む)一週刊誌の「ガセネタ」では済まなくなってきました。 《局面が変わってきた》高市首相の「中傷動画疑惑」“追随報道”で作成者が顔出し告白(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース 昨日珍しく2分間だけ「ぶら下がり」会見に応じた高市首相は、相…

  • 「国力研究会」と沈黙は「禁」

    先月下旬に発足した自民党の「国力研究会」なる議員連盟は、表向き高市首相(党総裁)を支えることを目的に結集した組織(派閥もどき)のようですが、その実、党主流派となって大臣ポストや政治権益を独占するとともに、(密室協議で)高市の後継のたらい回しを意図していることは、素人にだってわかります。 (発起人にとって)「計算外」だったのは、そんな意図を見透かされて、来なくてもいい議員まで参集してきて、当初の想定よりも規模が膨れ上がったことでしょうけれど、自民党内にも少数ながら(まだ)まっとうな人は存在するらしく、これを「危険な兆候」と受け止めて、発言している人がいます。 石破前政権で総務大臣を務めた村上誠一…

  • えっ、あの木下さん?

    「高市中傷動画問題」は土日でひとまず休止……と思っていたら、妙な記事が目に留まりました。5日金曜の参院予算委員会の質疑で、高市首相が、聞かれたわけでもないのに、「がんを告知された木下という秘書がいる」と言い出したというのです。 「本人の同意ある?」高市首相が国会で突如「秘書のがんステージ4」を公表にネット騒然…“招致拒否の布石では”と憶測も 女性自身「私どもの事務所にも、すい臓がんのステージ4を告知されたのが去年でしたが、今も元気に働いている木下という秘書がおります」 6月5日の参議院予算委員会で、突然こんな答弁をした高市早苗首相。これにはYouTubeなどで国会をリアルタイムで視聴してい…

  • 続 高市早苗の国会「虚偽」答弁

    昨日の続きの「高市中傷動画問題」です。高市首相はふだんの作り笑いはどうしたのか。今日の参院の質疑は、質問者にガンを飛ばすわ、ふてくされるわ、挙句に当たり散らすわで、ご自身の「矜持」とやらは一体どこに行ってしまったのか。質問者側がおおむね冷静だったので、高市首相の「荒れ方」が余計際立ちました(たとえば共産党・山添議員の質疑は以下:12分43秒以降)。 - YouTube 自分が「危機」に陥るとこんなにも醜悪な姿をさらけだすとしたら、この方が首相をしていて国が危機的状況になったら(というか、今ですけど)、どういうことになるのか、はなはだ疑問で不安です。まあ、この件で余裕がないのはよくわかりました。…

  • 高市早苗の国会「虚偽」答弁 +追記

    昨日6月3日付で週刊文春は《中傷動画スクープ第5弾》として、高市首相の公設第一秘書・木下剛志氏と起業家・松井健氏によるZoom会議の音声を公開しました。直接内容の確認はしていませんが、「アゴラ」に、これまでの経緯を含めた要点がまとめられています。 【中傷動画疑惑】文春が高市首相秘書と動画作成者のZoom会議音声を公開 アゴラ 言論プラットフォーム・昨年12月17日に録音されたこの音声では、木下氏が動画作成の成果を振り返りながら「うまく、一緒にやれたらいいなと思います」と語る様子が記録されている。 ・これにより、高市陣営が自民党総裁選と衆院選で他候補を標的としたネガティブ動画を大量作成・拡散…

  • 国旗損壊罪と公・私領域

    いわゆる「国旗損壊罪」法案の条文案が、おととい6月1日に自民党の部会で了承されました。法案自体が問題なのは言うまでもありませんが、タマタマも述べていたとおり、さすがにこのレベルの “堕した” 条文で「了承」ってことはあり得ないのでは、と驚かされます。自民党、堕ちまくりです。 国民民主・玉木雄一郎代表 自民党「国旗損壊罪」条文案の了承にクギ 2年以下の禁固刑20万円以下罰金「さすがにこれは立法論として荒過ぎる」 東スポWEB 自民党が作成した条文案では、日本国旗(日の丸)を「人に著しく不快な方法で公然と傷つけた場合」を処罰の対象とし、「2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科す」としてい…

  • 英語と日本人――発音と中身

    昨日TVニュースで、小泉防衛大臣がシンガポールで開催された安全保障会議でスピーチをしたというのですが、内容はともかく、英語で、に力点がおかれ、その場面が何度か放映されているのを見ました。ネットを見ていると、「流暢な(英語)」という形容もされています。しかし、書面の英語(おそらくは小泉本人ではなく、他人が書いたもの)を読んでいるのであって、英語でディスカッションをしているわけではありません。「流暢に読む」というのは日本語としておかしいこともないのでしょうが、違和感はあります。「流暢に」というのは、自分の頭をつかって臨機応変に英語を話す姿をこそ、形容すべきと思えるからです。 これは自慢話のように受…

  • 「高市外交」あれこれ

    外交関係の良し悪しは、国家間の関係とはいえ、人間同士のやることですから、個人の関係とその蓄積に左右されるでしょう。首脳同士の仲が良ければプラスでしょうし、かりに多少折り合いが悪くても、一般市民やモノのレベルで互いの行き来があり、その意味で関係が「緊密」ならば、大騒ぎすることはないかもしれません。 しかし、今の日中関係は、首脳同士は「険悪」で、人とモノの行き来も限定的です。過去に何度も「最悪」と称された時期を経ての今日ですが、経済面に限れば、ここ20年くらいでは、尖閣問題のときよりも冷え込んでいるかもしれません。 高市首相はここのところ首脳会談に忙しく、先週の19日、韓国で李在明 イジェミョン …

  • 大川原冤罪事件と向き合った元警察官

    警視庁公安部による大川原化工機の冤罪事件の裁判では、3名の現職警察官が法廷に立ち、異例とも言える捜査批判をしました。このうちの一人は、事件当時公安部外事1課に所属、でっち上げるような捜査に当初から反対し、法廷で証言する前にも、公益通報により不適切な捜査であることを告発していましたが、警視庁は取り合わず、法廷での証言についても「壮大な虚構」と切り捨てました。 この警察官(元警部補)はこの春退職したそうです。事件捜査に関わった警察官で自ら辞職したのはこの方だけです。毎日新聞の取材に応じた彼は、「警察組織の反省の仕方に納得できない」と、今の思いを次のように語っています。 「公益通報」を問う:警察編 …

  • 阿部監督と高市首相

    読売ジャイアンツの阿部監督の辞任に驚いた人は多いと思います。ほんとうに世の中、一寸先は闇と申しますか、関係者には一夜にして目の前の風景が一変したことでしょう。 一昔前だったら家族の痴話のレベルですが、今はDV(家庭内暴力)に対する世の視線が敏感なことを痛感させられます。元々は阿部監督が娘にカッとなって暴力に及んだのがきっかけですが、それでも、警察に逮捕されるまでの過程には、いくつもの岐路があったでしょう。娘がAIに対応を質問しなかったらどうなっていたか。娘の相談を受けた児童相談所が警察に通報しなければどうなっていたか。そしてまた、警察は逮捕以外に選択肢はなかったのか。それぞれが「最善手」だった…

  • 「政治的中立」と国策

    3月半ばに沖縄・辺野古沖で修学旅行中の高校生が乗った船が転覆し、船長と生徒の2人が亡くなってから2か月余。この間、いろいろと思うことはあったのですが、遺族のこと、学校の教員のこと、移設工事に抗議を続けている人々のこと等々、正確な事実を知りもせずに、この件で何かを書く心境になかなかなれずにいました。今もそんなに大きく変わったわけではないのですが、土曜の新聞記事を見ていたら、おかしな方向に進みそうで、心配になってきました。 文科省が先週の金曜(22日)に、この件を政治活動を禁じた教育基本法に反すると断じたことで、今後の教育活動に影響を与えるのは不可避となりました。しかし、同時に文科省はこの国の主権…

  • 議員任期延長と緊急政令の論理矛盾

    国旗損壊罪ほか、言及したいネタはいろいろあるのですが、今日は短く。 一日遅れの内容ですが、衆議院の憲法審査会で西村智奈美議員が頑張っています。もちろん「孤軍奮闘」ではありませんが、数の力で押してくる連中に、極めてまっとうな「護憲論」を展開していると思います。西村議員の言うように、「非常事態時」に議員の任期を延長して国会機能を維持すべきだと言いながら、国会が機能しない場合に備えて内閣の「緊急政令」をつくるべきと言い張るのは、論理が矛盾していますし、ご都合主義もはなはだしい。立法機関である国会がこんな矛盾した憲法改定を自ら提起するのは「自殺行為」に等しいでしょう。 昨日付けのyahoo!の記事から…

  • 終わらない「戦争」

    もう20数年前だと思いますが、アルコール啓発月間のポスターに「飲んでるつもりが飲まれてる」と題する秀逸な作品がありまして(webで検索してみましたが、さすがに古すぎるのか見当たりません)、ジョッキを片手にビールを飲んでいる人が逆立ちして宙にいて、どっちが飲まれているのかわからない、何度見ても、よくできてるなあと感心したものでした。 大昔に自動車教習所の先生も「車は人が運転するもので、決して車に運転されないように」とおっしゃっていましたが、同じように主客逆転(本末転倒と言ってもいいかもしれません)する危険は身近にいろいろと潜んでいるとたびたび思います。特にAIがハイスピードで進歩・普及する今日、…

  • 党首討論からトランプ弾劾まで

    晴天が続いている間に外仕事を片付けてしまおうと、ここ数日、暑いさ中に頑張りすぎて、ちょっとへばり気味です。ブログの更新ネタも溜まっていく一方でしたので、今日はメモ書きで残しておきます。〇党首討論 昨日党首討論があったのですが、野党代表が6人もいて持ち時間が細分化され、一番多い国民民主の玉木代表が12分、最も少ないチームみらいの安野代表は3分です。12分だって短いのに3分で「討論」になるのかと、多くの人が感じているところだと思います。中には、こんなんでやる意味あるのか、と思う人も少なくないでしょう。討論の苦手な首相には、これを委員会レベル以下の質疑に貶めて、あわよくば葬り去りたいという意図がある…

  • 焦って焦って補正予算

    ナフサの供給不安の折からインクを確保できないと判断した大手菓子メーカーのカルビーは、先週製品パッケージを白黒にすると発表しました。多くの国民にはナフサ不足の象徴的な出来事に映ったと思います。政府(副官房長官)はすぐに状況の「聞き取り」をすると言い出しましたが、出向くのではなく、呼びつけるというのが、何とも(ほんと、横柄です)。そこでどんなやりとりがあったのかは知る由もありませんが、今、政権が「危惧」したとおりの展開となって焦っているのではないでしょうか。 高市首相は先週の参院決算委員会で「補正予算の編成が直ちに必要な状況とは考えていない」と答弁し、「現時点では不要」「予備費で対応」とのスタンス…

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