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ブログタイトル
わたしの家族
ブログURL
https://watashinokazoku.hatenablog.jp/
ブログ紹介文
2020年7月、弟が自ら命を絶ち3人になってしまいました。「両親よりも先に死んではいけないよね」と兄弟で決めていたことなのに…。私自身の気持ちの整理のために、そして自殺を考える方や自殺遺族様の小さな光になればと思い、このブログを始めました。
更新頻度(1年)

53回 / 49日(平均7.6回/週)

ブログ村参加:2020/08/12

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ハンドル名
りんごさん
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わたしの家族
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りんごさんの新着記事

1件〜30件

  • 救われた本「死は終わりではない」

    弟のことがあってAmazoを「自死」「自殺」というキーワードで検索しまくって出て来た本、「死は終わりではない」。 作者エリック・メドフスさんのことも存じ上げなかったし、「死は終わりではない」というタイトルも以前なら手には取らない本だったけれど、「20才で自死した青年のその後」という内容に思わず購入してしまった。 エリック君の回想録だけど、スピリットガイド(日本で言うイタコさんみたいなもの?)の方が通訳して、エリック君のお母さんであり内科医・医学博士でもあるエリーサ・メドフスさんの手によって書かれている。 弟が亡くなってからの3カ月近くで20冊近い本を新しく読んだり読みなおしたりしてきたけれど、…

  • 負け

    ター幼稚園・小学校時代は自他共に認める黄金期だった。 毎日が楽しくて、未来は明るいことしかないように思っていたようだった。 それが、中学の半ばくらいから今までの真っすぐな明るさが通じなくなり、高校で長年続けていた野球に挫折すると、自分でも「あれ?」と思うことが増えたようだ。 宗教系の大学に入ったせいか、友達やお付き合いした人も「できたお人柄」ばかりでなんとか持ち直したけれど、社会人になってからは転職を繰り返し、お付き合いする人ともうまくいかなかった。 一方で私は、とくに幼稚園と小学校が大嫌いで、中学も高校も、学校とつくものはどれも嫌でしょうがなかったけれど、自分で動ける大学や社会人になってから…

  • 散歩

    最近、仕事が始まる前と時間があれば仕事終了後の夕方の短時間散歩が日課になった。 実家に帰ると散歩コースは中学の通学路を通ることが多い。 ターとは年齢が離れているので一緒に通ったことはないけれど、ターも私も通った通学路で、ターもこの景色を見ていたんだなあ、これを見たらどう言うかなと思いながら歩くのが、最近ちょっとした楽しみ・癒しになっている。 学校大好きだったターとは真逆で、私は中学も小学校も大嫌いで不登校気味になっていたほどだったのに、いま通学路を通るとほのぼのとしたような温かさを感じる。 ターがジムに通い出す前は、運動といえば散歩がメインだったのでたまに一緒に近所を散歩した。 夏の夜、コンビ…

  • ごめん

    「お姉ちゃん、セントジョーンズワートって効くね」 弟がそう言っていたのは、6月の両親の誕生日会の日の夜だった。 弟の部屋で話していたときに、藪から棒にセントジョーンズワートのことを話し出した。 かなり前のことだけど、私自身精神的に大変だった時期があってセントジョーンズワートというハーブが、不安な気持ちを気持ちとかイライラを鎮めてくれるものだというのは知識としてあった。 けれど、なんでまた、ターが使ってるんだろう? そう疑問に思いながら、 「えー、そうなんだ…飲んでみたんだね…」 猫を撫でながら、そんな曖昧な返事をしてしまった気がする。 そして、ターはスマホから顔を上げて私の顔をみて、ちょっと口…

  • 寂しい

    弟が亡くなってから、とにかく寂しい。 人が亡くなったのだから寂しいのは当たり前なのだけど。 悲しむ両親の姿が寂しい。 弟のことが大好きだった飼い猫が所在なさげにいるところが寂しい。 こうならないようにとケアしていてくれた弟の友達の姿を見ることが寂しい。 ずっと変わらないと思っていた実家が形を変えてしまった寂しい。 いずれは来ると思っていた家族との別れだけど、こんな形で突然訪れるなんて。 いまが、もともと寂しい秋という季節でよかった。 これから夏に向かう季節とか、芽吹きの春を迎える時期だったら、もっと寂しかったかもしれない。 周りが明るくなるほど、自分の心は沈んでいきそうだ。 「春がきたってなん…

  • 予感

    実は今年は2度も悲しい別れを経験している。 一度目は、3月、毎週遊びにきてくれたボランティア仲間のY田さんという70代の方。 そして二度目は、7月にこの世から旅立った弟。 私は去年の10月の後半あたりから寂しくて切なくて、イライラもしていた。 面白いことを無理やり見つけて、何だろう何だろうと思いながらなんとかやり過ごしていたけれど、冬の訪れとともにY田さんの体調不良を知り、年明けにはもう余命宣告をされてしまい、そのまま3月に天国に行ってしまった。 弟の別れはあまりに突然だったけれど、それでも予感がないわけではなかった。 5月~6月にかけてだったと思うが、ひたすら眠くて、毎日昼寝しても夜もしっか…

  • 庭の風景2

    庭の手入れついでの植物撮影会、続きです。 ムクゲ。 韓国名は「ケナリ」。 この花を見ると、「ケナリも花、サクラも花」という本を書き、35歳で自死された鷺沢萠さんを思い出していたけれど、弟もそっち側に行ってしまったなんて、やっぱりまだ信じられません。 ススキ。 ターも私もお世話になっていたお隣の上品なおば様のお宅が取り壊しになることから、移植させてもらったススキです。 そのおば様はもう10年くらい前に亡くなっているので、弟ももう会っているかなあ。 これもターの住む離れの横にあった花で、クジャクソウというそうです。 こういう小さいけれど可愛いなという花にはっとしていいなと思える心というか余裕がある…

  • 二度咲く

    実家の庭にあるセイヨウニンジンボク。 弟が亡くなった日も、雨の中ひときわ目立つ青い花をつけてくれた。 一度8月に花も終わったのだけど、9月に入り涼しくなってからまた花をつけてくれている。 「これまでは年に1度だけの花だと思っていたのに不思議だね」 「ターが咲かせてくれてるのかね」 家族でそう話している。

  • 庭の風景1

    両親と私で庭の手入れ。 いつも愚痴っぽくて湿っぽい話が多いので、今日は少し爽やかに植物画像も撮影してみましたので、よろしければご覧ください。 ターは庭の手入れなんてほとんど興味がなく、数カ月前に珍しく草取りの手伝いをしたときに、父に対して 「家の管理とかよくわからないからお姉ちゃんに任せようかなあ」 なんて言ってたとか。 なんとなくそんな気はしていたけれど、私は結婚して姓が変わっているのだよ…ということに弟は気づいてたのだろうか?! いつまでたっても「守られた末っ子気質」のターが、みんな可笑しくて可愛くてたまらない。 ターの住んでいた離れの前にあったサルスベリ。 多分ターはこの木の名前、知らな…

  • You tube

    弟がいなくなってから読む本は死に関するものが9割以上になったし、動画の好みも変わった。これまではときどき読んだり聞いたりしていた瀬戸内寂聴さんは「逆縁はただただ一緒に涙を流すしかないですよ」、江原啓之さんは「自死した人の魂は苦しいまま」ということで。なんだかなあ…という感じ^^;それよりもこれまでまったく知らなかった方たちの動画が助けてくれました。 「自死」「自殺」「臨死体験」というワードで検索しましたが、ちょっと切り口を変えればもっと違う動画が出てくるかもしれません。 こちらは、辛く苦しい時期を救ってくれた動画たちです。 おすすめの順番に、各Youtuberさんの中でもとくに良かったチャンネ…

  • 受容

    ターがいなくなって2カ月半。 最初の1カ月は、「こんなことが起こっていいはずがない、ターは戻ってくる」と思っていた。 火葬されて葬儀をしても、本気でそう思っていた。 でも、2カ月を過ぎたあたりから、ターは違う世界に行ったんだと認め出した。私も、家族も。 直接そうは言わないけれど、家族の話す言葉からそう感じる。 「ターのことは、もらい事故みたいなものだったと思う」 「楽になったんだよね」 「さいごはもう、身体も別人みたいだった。自分でもどうしていいか分からなかったんだろうね」(クローン病の影響で激やせして60Kgを割ったこともあれば、さいごの1年ほどは過度な筋トレとプロテイン摂取で90Kg近くに…

  • 独り言

    弟を亡くして以来、「夜と霧」のような希望と生のことから、「ダンナ様は幽霊」のようなスピリチュアル系まで、貪るように読んでいる。 とあるスピリチュアルな本の中に、「故人に語り掛けるときは声に出さないと伝わらない」という言葉があり、それ以来、とくに弟への言葉は声に出すようになった。 今日も朝散歩をしていて、ここに弟がいたらと思ったら、 「ここも変わったよねー」 「昔ここにあった文房具屋さんがひなびた感じで好きだったんだけど、今はもうないかー」 なんて言葉を声に出して、無意識にぶつぶつとしゃべっていた。 声に出してぶつぶつと話したら、「ここにいたらこう言うかな」なんて考える間もなく、相槌やツッコミが…

  • 奇跡!

    先日、「ミニマリストの弊害」に大事な写真をうっかり捨ててしまったと書いたのですが、なんと、現像したものが出てきました! データはもちろん復活しなかったけれど、以前私が結婚して家を出る前に母にアルバムをつくって渡そうとしたその中に、件の「日常写真」が入っていました。 父と、今は亡き猫2匹と、弟がごろごろとこたつで寝転んだり遊んだりしている写真。(母は仕事に行っていて写ってないですが) こたつの上にはティッシュだの新聞やチラシが散乱していてお世辞にもきれいとは言えない、映えない写真ですが、私にとっては幸せを切り取ったかのような心が温まる写真。 10年前の27~8歳の自分は、祖父母を亡くし、次は両親…

  • 救われたもの

    月命日から2カ月が過ぎて、少しだけだけど私も家族も弟がいないことを認め始めました。 キュブラーロスの死の受容5段階の最終段階「受容」に到達したのかなと思いつつ、「なんで弟が自死しなきゃいけなかったの!?」「自分がこうしていたら!」という怒りや抑うつに入ることもありますが、それでもちょっと前進した気がします。 ここに来るまで家族のほかにも救いになるものがあったのでご紹介します。 身内を失ったことのある友達とのおしゃべり そうそう自死で家族を失った人というのはいないのですが、幸運なことにも弟の件を話したら「実は家も…」と打ち明けてくれた友人がいました。 彼女とはもともと仲が良くて、ボランティア仲間…

  • ツイッター

    最近病んだようにツイッターの画面を開いてしまう。 自死遺族、とくに兄弟姉妹を亡くした方につながりたいのに現実ではつながれなくて、行きついた先がツイッターだった。 「ネットなんて嘘っぱちの世界、気にするだけムダだよ」なんてターに話したこともあったけれど、いまは毎日3回くらいチェックしないと気が済まない。 ネットの世界なのでどこまでが真実か分からないけれど、自死遺族という方がこんなにたくさんいるなんて知らなかった。 毎日毎日誰かしら新しい「自死遺族」アカウントが表示され、フォローさせてもらって、お互いのつぶやきにいいねをしたりコメントしたり。 実際に自分の足で会うには限りがあるけれど、SNSだから…

  • 祈り

    祭壇を片付け、しばらくターの額物に入った笑顔の写真だけは床の間に飾っておいたのだけど、今日、それもしまい込んだ。 ちょっと視線を外すと目が合ったような気になって余計に寂しくなっていたあの笑顔の写真。 写真がなくなったことはそれはそれで寂しいけれど、日常が戻ってきたようでちょっとほっとしている気持ちもある。 49日を過ぎて2回目の月命日も過ぎた。 もう、きちんと天国に行けただろうか。 故人はきちんと成仏すると、遺された家族や友人などにメッセージを送ることがあるらしい。 スピリチュアルな本の読みすぎかもしれないけれど、でも、信じたい。 自分で消さないと消えることはないというターのスマホのSafar…

  • 換気と掃除

    ターのできなかったことというと思い浮かぶのは「掃除」! とにかく片付けができなかった。 姉の私はミニマリストどころか必要なモノすらもない感じなのに、モノをため込む気質の母に似たのか、ターはとにかく片付けができずムダが多かったです。 片づけられない ▼ モノがどれだけあるか分からない・きれいじゃない空間にるストレスがたまる ▼ ・同じものを何度も買う・無駄遣いが増える ▼ お金が足りなくなる ▼ 自暴自棄 ▼ やっぱり片づけられない(上に戻る) という悪循環を繰り返していたように見えます。。。 また、部屋を閉め切った状態にすることも多くて、窓ガラスやサッシは埃だか何かで真っ黒でした。 せめて片づ…

  • 筋トレ

    「筋トレはやっただけ効果が見えるから好き!」 そんなことを言っていたのは、亡くなる1か月前の6月くらいだっただろうか。 今年に入ってからターはやたらと筋トレをするようになり、プロテインをがぶ飲みしていた。 ひどいときには、玉子の白身だけでつくった炒飯などを食べていたという。 クローン病もちだから、脂質や過剰なプロテインなんて控えた方がいいのに! クローンの影響で激やせした去年から、それを取り戻すように暴飲暴食をし、太ったター。 太り過ぎじゃないかと思ったけれど、暴飲暴食を辞めることはなかった。 そして筋トレに行くのはいつも深夜。 寝る前に行っていたのだから、脳が興奮してきちんと休めなかったので…

  • 空海

    哀しい哉(かな) 哀しい哉(かな) 哀れが中の哀れなり 悲しい哉 悲しい哉 悲しみが中の悲しみなり 哀しい哉 哀しい哉 復(また)哀しい哉 悲しい哉 悲しい哉 重ねて悲しい哉 “亡弟子智泉が為の達嚫(たっしん)の文” 空海が、37歳という若さで亡くなった甥っ子であり弟子の智泉を思って詠んだ歌だそうです。 悟りを開いた空海ですら、この悲しみぶり。 悟りに程遠い私たちは、ただただ悲しむことも当然というところでしょうか。 悲しいけれど、こっちは生きていかないといけないですね!! えーちゃんは、天寿を全うするまで頑張るよ。 前みたいに「誰よりも逞しい背中!さすがお姉ちゃんだ」と褒めてくれよ!

  • お仏壇

    49日になったけれど、母の気持ちが整理できないということで納骨も法要も何もしなかった。 けれど、さすがにもう家にある祭壇を片付けて、写真や思い出の品はお仏壇に移動させた。 我が家では仏壇へのお参りが毎日の日課になっている。 「おじいちゃん、おばあちゃん、おじちゃん、ただいま」 「また顔見せに来るからね!」 カラっと明るい挨拶だけをするはずだった仏壇に、弟が加わったことで仏壇に何と声をかけていいかわからなくなってしまった。 それは母も同じだったようで、急に声を上げて泣き出した。 「これまでご先祖様にってお参りしていたのに、ターがこっち側にいるなんて。こんなのもうやだよーーー!!」 悲しみは永遠に…

  • 境界性人格障害

    心療内科・精神科に行くと日本人の半分くらいは「対人恐怖症」と言われることが多いというし、とりあえず「うつ病」とされることも多いという。 私は「なんでも病気にすりゃいいってもんじゃないでしょ」と思ってしまっていたけれども、弟のことは調べるにつれてもしかしてこの障がいがあったんじゃないかなあと思わざるをえない。 境界性人格障害。 「人格障害」はちょっと差別的な表現なので、「境界性パーソナリティー障害」と言われることも多いらしい。 境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)の特徴よく見られる症状として、主に以下のようなことが挙げられます。 1.現実または妄想で、人に見捨てられることを強く恐れ、不安を…

  • 助けてサイン

    先日「誰か弟の話を聞いていたら結果は変わっていたかもしれない」と思ったのだけど、そう言えば、今思い返せばあれが弟からの助けてサインだったのかなということがあった。 どちらも亡くなる数日前のこと。 母が物置で作業していたときに 「僕のいい所って何?」 突然に弟が、母にそう問いかけたそうだ。 「何度か職場変わってもそこで一生懸命頑張ってたし、大通りにうずくまってたちび猫を拾ってくるっていうのもなかなかできないことだし…」 母は、あえてさりげなく話した方がいいかなと思い、作業しながらとくに目を合わせることもなく、そう言ってやった。 すると、 「ふーん」 と言ってスッといなくなってしまったそうだ。 ま…

  • 暇そうな人

    久々に実家で数週間滞在してみて思ったこと。 家族みんな仲がいいし、料理もすべて手作り。 …なんだけど、会話が少ない。 私は月1回しか帰らないのでみんな特別感をもって話しかけてくれる。 けれど、こうして数週間滞在して自分がいることを日常化してみると、両親ともそれぞれの仕事に家事に地域の仕事など、なんだか忙しい。 両親が言うには、弟は家に帰るとずっとスマホを見ていたらしい。 家族が、30過ぎた息子の相談相手になれるかという問題は置いておいて。 「ちょっと話したいんだけど」「苦しい」…というような何らかのサインを家族に伝えられなかったのだろうか。 暇な人。 暇そうな人。 おじいちゃんおばあちゃんとか…

  • 昔の遺書

    弟の部屋を整理していたら、ノートの最後のページに「遺書」と書かれたものが出てきた。 昔、もう5年くらい前にも自殺をしようとしていたので、多分その時に書いたものだろう。 「なんでもさせてもらえてよい出会いもたくさんあった。感謝しなければいけない。でも、自分の人生に満足できない」 そんな内容だった。 ターは何をそんなに求めていたんだろう? なんでそんなに求めてしまったんだろう? でもね。 ゲイの精神科医トミーさんという方がこんなことを言ってたという。 「自死の場合には答えはない。なぜ?というのは辛くなるだけ。ただただ弔うのみ」。 なんだか最近一番腑に落ちた言葉。

  • 遠い人

    弟の携帯会社の手続きをしたときには「大変なところお手続きありがとうございます」といった言葉をいただいた。火葬場では係の方が、泣き通しだった私を「お姉ちゃん、がんばって」という言葉で励ましてくれた。家に駆けつけたときのタクシーの運転手さんは、家族が亡くなったことを話したら大変驚いた表情で「どうかお気落としなく」と声をかけてくれた。見知らぬ、遠い人だからこそしていただけただろう声がけが、遺族にとってはとても心強い。 この先、友達の身内が亡くなることもあるだろうし、そのときは全力で、おせっかいなくらいに世話を焼きたい。 そして、見知らぬ方でも家族を亡くして悲しんでいるだろう人がいたら、寂しそうな人が…

  • 大物

    年齢は離れているけれど、仲の良いご近所さんがいる。 お茶しにいったり、ランチしては他愛もない話をしたり最近の小さな悩みについて語るような友達だ。 そんなKさんと先月お茶をしようと話していたけれど、予定していたその日は弟の葬儀になってしまった。 そのため一月遅れでつい先日、やっとお茶会実現となった。 改めて弟のことを話すと、Kさんは一緒に涙しながら聞いてくれた。 そして、彼女も、大学生の一人息子さんが就職や今後の人生について悩んでいる様子を打ち明けてくれた。 生き物が大好きで人間といるよりも生き物が好きで、生き物と過ごす時間を大切にするような心根の優しい子だ。 「でも、将来息子さん大物になりそう…

  • 負のループ

    弟の自死で、家族が変わってしまった。 表向きは変わらないけれど、みんな必死で踏ん張っている。 仕事に出ている母は、家で一人で留守番をしてくれている父が後を追ってしまうのではないかと毎日急いで帰宅しているそうだ。 少し離れたところに暮らしている私は、年老いた両親2人が毎日泣いていると聞くといたたまれなくて、新築で建てた家を売り払ってでも、最悪離婚してでもどうにか両親のもとに引っ越して来れないかと考えてしまう。 両親が生きているうちは、私にもまだ生きている意味がある。 でも、両親や今一緒に暮らしている猫たちがいなくなったらもう、生きている理由がわからなくなりそうだ。 毎年家族で新年を迎えてきた。 …

  • 母の強さ

    弟が使ったロープ。 亡くなる前日に、ホームセンターで買ってきたものらしく、必要な長さだけ切って、残りは足元にぐるぐると丸められていた。 「あのロープは、早めに母の目に留まらないように捨ててしまわないと」と思いながら、「でも、ここに何かターの想いが残っているのかもしれない」と思うとひと思いに処分もできず… ぐずぐずしていたら、次の日、跡形もなく消えていた。 母にそのことを聞くと、 「捨てちゃった、見たくないから。あんなの」 なんと母は、自分の手であっさりと捨てていたのだ。 捨てたいけれど何か手掛かりが残っていそうで捨てられずに、なんとなく取っておかれても困るなあと思っていたけれど、私の杞憂に過ぎ…

  • セルフレスキュー

    雑貨屋さんで、久しぶりにちょっとワクワクしながらレターセットや細々とした日用品を選んでるとき、突然きてしまった。 「ターが、ターが死んじゃった…どうしよう、どうしよー!?」 という、あのときの母の声。 直後から心臓がドクドクして胃の辺りまで振動が伝わってきて吐きそうになるあの居心地の悪い感じ。 雑貨屋さんで楽しいことをしているというのに、また、あの日のことが突然出てきてしまった。 弟の首にロープが巻き付いた姿を最初に発見したのは母だった。 どんなに辛かっただろう。 目も閉じていて、舌も出ておらず、安らかな表情をしていたというのがまだ幸いだった。 母の心が回復しなければ私の心も回復はしない気がす…

  • ”分かった風”に生きない

    申し訳ないけれど、弟の自死については自分の夫は全然頼れなかったし、良き理解者ともなってはくれなかった。 もちろん慰めようと、連れ出してくれたり、家事をやってくれたりという気遣いは有難かったけれど、家族みんな長寿で親族や友人に自殺者もいないという夫は、やっぱりどこか他人事だった。 そんな夫に文句言うのはお門違いなのだけれど、やっぱり少し残念な気持ちがある。 6年前に結婚して、弟とも知り合って6年。 食事に行ったり、会えば会話はしてくれていたけれど、年に数回会う程度の私の弟に対して、特に思い入れがあるとは言えないので仕方ないのかもしれない。 それよりも頼りになったのは、弟と私の共通の幼馴染で、亡く…

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