本・乾ルカ 「花ざかりを待たず」
作品紹介読書備忘録父が断続的な腰痛を訴え検査を受けたところ、がんが発覚。急遽入院となるが、もはや打つ手はなく余命は1年と告げられる。けれど予想を遙かに超えるスピードでがんは父を蝕み…。別れの日を前にした人々の思いが胸を打つ物語。余命が1年と聞いていたのに、ものすごい速さで進行し半年になり・・・結局36日で・・・腹水溜まったり下顎呼吸になったり、これはもう・・・と家族になったかのように読んでいた。ひとりになった妻の慶子は、子どもに頼らない。子どもは、家での暮らしが手に余るようになった親のためにいるのではない。そうなった時は、自分で暮らしを変えるのだ。社会福祉はそのためにある。そう決めたのね。私もなるべくならそうしたいと思う。そのために貯えだけはしてある。癌は子ども孝行というのは聞いたことはあるし、そう思う。...本・乾ルカ「花ざかりを待たず」
2023/12/07 07:18