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作品紹介読書備忘録父が断続的な腰痛を訴え検査を受けたところ、がんが発覚。急遽入院となるが、もはや打つ手はなく余命は1年と告げられる。けれど予想を遙かに超えるスピードでがんは父を蝕み…。別れの日を前にした人々の思いが胸を打つ物語。余命が1年と聞いていたのに、ものすごい速さで進行し半年になり・・・結局36日で・・・腹水溜まったり下顎呼吸になったり、これはもう・・・と家族になったかのように読んでいた。ひとりになった妻の慶子は、子どもに頼らない。子どもは、家での暮らしが手に余るようになった親のためにいるのではない。そうなった時は、自分で暮らしを変えるのだ。社会福祉はそのためにある。そう決めたのね。私もなるべくならそうしたいと思う。そのために貯えだけはしてある。癌は子ども孝行というのは聞いたことはあるし、そう思う。...本・乾ルカ「花ざかりを待たず」
【あらすじ&ひとりごと】 高校時代のスクールカーストの「いじめ」に関わった生徒たちそれぞれの思いの葛藤、苦悩を描いた小説です。 北海道の高校を卒業した3年6組のクラスメートたちに、10年前の卒業時、校庭に埋めたタイムカプセルの開封を兼ねて、同窓会の開催案内が届いた。 同窓会のSNSが立ち上がり、高校生活を懐かしむコメントに盛り上がる中、「例のタイムカプセルに遺言墨で書いたメッセージを入れた人がいますが、知っていますか」と発信元不明の書き込みがされる。 さらに「岸本李矢さんを憶えていますか」と。 そこに関わる生徒それぞれの視点で現在と過去が語られ、ある事実が明らかになっていく。そして同窓会当日を…
満足度:★★★★☆ 面白かったです。土曜日の夕方から読み出して、火曜日の夜には読み終えました。読むスピードが早いのは面白くて続きが気になるって内容と、読みやすい文章です。 主要人物は女子高生3人で、その1人が転校して来て、神様の見張り番をしてると主人公の女の子に言います。ファンタジー要素を最初に持ってきます。 そして最後に神様の見張り番の意味がわかるのですが、主人公の女の子は普通の女子高生。2人と友達になれたものの、内に秘めてる何かを感じ、普通ではないと劣等感を持ちます。 敢えて主人公を普通の女子高生にし、友達に普通ではない何かを持たせますが、それが実は本人達には劣等感でしかない部分。それを上…