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HOUKOUの彷徨人生 http://blog.livedoor.jp/linz36c/

36年間のサラリーマン人生を定年退職(2020年3月末)。その後しぶとく短時間再雇用で仕事していますが、いつまで続くことやら。読書、音楽、釣り、旅行、定年その後などについて書いていこうと思っています

HOUKOU
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2020/02/11

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  • 年配の同僚が次々と病に・・そして私といえば

    最近職場で驚いたことは、Y氏の突然の入院である。Y氏は私より1年先輩(65歳)、定年後5年の再雇用期間が今月末で切れる。そして以前書いたように、さる団体に再就職が決まっている。今Y氏は私と同じ短時間(週3日休)であるが、氏の再就職先はフルタイム勤務。「今更フ

  • あと1年で仕事から解放される・・しかしこの仕事を終えた時の充足感は何だろう

    あと1年と3週間ほどで定年後の再雇用5年を終え、晴れて仕事から解放されてリタイア生活に入ることができる。それを「解放」だと素直に感じるようになったのは、昨年ぐらいからだったと思うが、特に朝仕事に行くときにベッドから立ち上がるのが毎日とても辛く感じるようにな

  • 65歳で「隠居生活」は肩身が狭い?

    私の職場では、60歳定年後65歳の年度末までの5年間は、普通に勤めていれば(1年ごとの契約更新はあるが)、再雇用がほぼ保障されている。しかし、それを過ぎれば全くのフリーとなり、こちらから何らかの行動を起こさなければ直ちに無職となるのである。私の場合、先日

  • 海外旅行の思い出(6)50回以上の海外旅行で最も感動した場所

    ときどき私は同僚らに尋ねられることがある。「海外旅行で一番良かった場所はどこですか?」と。私は「ウイーンですかね」と答えることにしている。本当は「それはウイーン・中央墓地のベートーベンのお墓」と声を大にして言いたい所であるが、ベートーベンの本当の偉大さを

  • 定年退職後4年間/虚しさ/モーツァルトの言葉

    来年度も今の条件で働けることが決まった。再雇用最後の年、そしてサラリーマン人生最後の年になるのだが、振り返ってみて定年退職後この4年間、いったい私は何を成しとげてきたのだろう、・・という疑問に捕らわれることがある。家族がいれば、何らかのイベント・・例えば

  • 来年度は再雇用最後の年(65歳)、私の首はつながった?

    働き方改革の一環として、事業者には65歳までの就労を保証する努力義務があるとされる。そして、4月からの新年度にその最後の65歳を迎える私に、事業者はその「努力義務」を果たし、気前よく仕事を与えてくるのか?何しろ1年ごとの契約である。「来年度も来てください」

  • レーモン・クノー『地下鉄のザジ』

    ザジはフランスの田舎町に暮らしている女の子である。その子が、地下鉄に初めて乗ってみたくて伯父のガブリエルを頼ってパリにやってくる。何かというと「け〇食らえ」というお下品な言葉が少女の口から発せられる。勝手に伯父のアパートから抜け出して街に出るザジ。それを

  • 「高齢者」になると、こんなにお得

    「老人」、「お年寄り」には誰でもできればなりたくないはずだ。(笑)私も漠然とそういう思いであったが、高齢者の大方の定義である「満65歳」を、あとわずか7か月で迎えようとする今現在、急にその時を迎えるのが楽しみになってきた。前の記事で二つほど、「高齢者(満6

  • 「高齢者」になることが楽しみに思えてきた

    (福岡市花畑園芸公園へ梅を見に行く)人は誰でも「歳は取りたくない」と思っているはずだ。「早く歳を取りたい」などと思う人はほとんどいないだろう。しかし、今現在の私に限っていうと、早く「高齢者(満65歳)」になりたくてたまらないのだ。(あと8カ月ほど)この間、

  • ドナル・ライアン『軋(きし)む心』

    作者はアイルランド人。2012年アイルランド最優秀図書章受賞作品。アイルランドといえば、一昔前は<アイルランドのような田舎に行こう>という詩にイメージするような、牧歌的な印象があったものだ。ところが、そんな国が2000年ごろ突然不動産バブルに沸き立ち、そ

  • 独居老人の自分自身への介助・介護を考える

    2週間もたたずに2度も病に伏して思った・・はたして「天涯孤独」のまま、ある日突然都合よく、そして運よく「ピンコロリ」できるものだろうか。はなはだ疑問に思った日々であった。そう簡単に楽して〇なしてくれそうもない。(笑)そこにたどり着くまでには、この先何回も何

  • 2週間とたたずまたもや発熱/ベッド生活が妙に心地よい

    先月第3週の火曜日に38.4度の発熱があったのだが、それからわずか10日ばかりたった月末の土日、再び熱が出てベッドの上で呻吟することになった。前回の発熱に比べれば、体温は最高でも38.1度なので少しは楽だった。(前回のときのような関節の軋みがほとんどなか

  • コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』

    ピューリッツアー賞、全米図書賞他多くの文学賞を受賞。アメリカで奴隷制が完全に禁止される以前、南部では奴隷制が強く支持され、北部では奴隷制を廃止した州が併存していた・・というのが時代背景である。虐げられた南部の黒人奴隷が、自由を求めて北部の州へ脱走すること

  • 独居老人/病に臥せって考えたこと

    先週火曜日に38.4度の熱が出て、悪寒と関節の軋みに悶え苦しみながら、いろいろ考えた。今このまま〇んだら・・。一番頭に浮かんできたのは、「悔いのない人生を過ごせてきたのか」ということだった。これはおそらく誰でもが、まず一番に考えることではないだろうか。私

  • 独居老人、何かの病気に罹ってちょっと弱気になる

    火曜日の朝、起きたら何となく体が重い。それはむしろいつもの事なのであるが、今日に限っては食欲が全くない。最近(だけではなかったが)仕事に行くのが辛く感じる。でも再雇用期限が切れる来年3月までは何とか頑張り切ろう。出勤の準備を整え、家を出るまでの約20分間

  • サマセット・モーム『月と六ペンス』

    この物語の主人公・画家ストリックランド(ゴーギャンがモデルとされる)ほど「突き抜けた」人物はいないだろう。突然、責任ある仕事を辞め、何の前触れもなく妻と二人の子どもを残し、ロンドンを出てパリに移る。誰もが、こんな突拍子もないことをする原因は「女」しかない

  • 健康食は体にも財布にもやさしい

    高血圧、高尿酸、高中性脂肪という診断にショックを受け、それ以来食生活ががらっと変わった。私は疑り深い性格ゆえ、いわゆる「健康食品」にはうさん臭さしか感じない。そんなに健康が改善されるのなら、トットと薬事承認を受けてクスリとして販売すれば良かろうに・・とTV

  • 「血管年齢90歳以上」と言われた64歳のテニス

    健康診断で高160―低110という驚きの血圧の治療のため病院へ行き、検査で「血管年齢90歳以上」と宣告を受けショックを受けた。そして2回目の診察で、尿酸値、中性脂肪も「異常に高い」と言われて、それら用のクスリをテンコ盛りにもらって呆然たる思いもしたものだ。

  • ユゴー『ノートル=ダム・ド・パリ』

    15世紀のパリを舞台として、まるで万華鏡のように幻惑的で絢爛たるロマンあふれる物語が滔々と展開される。15歳の「ジプシー女」エスメラルダを軸として、詩人で哲学者のグランゴワール、「ノートルダムのせむし男」として有名なカジモド、それに学問を究めつくして高位

  • 今年のおせち料理/とても嬉しかったこと

    まずは、石川地震で被災された方へ心よりお見舞い申し上げます。筆舌に尽くしがたい厳しい現状だとは思いますが、被災地の1日でも早い復興を念じてやみません。さて、私の方は幸いにして何とか初年金ももらい、無事に新年を迎えることができた。完全リタイアまで、残すところ

  • 定期預金の組みなおしに銀行へ行ってきたのだが・・

    (寒くなって裏庭ネコちゃんがなかなか遊びに来ない。久しぶりに姿を見せたカメちゃん。)3年ものの定期預金の満期が来た。今の預入先は店舗型銀行(M信託銀行)なので、今度満期が来る優遇金利よりはかなり劣る金利しか見込めないだろう・・と思っていた矢先に「担当者」か

  • ジョルジュ・サンド『愛の妖精』

    原題は「かわいいファディット」。私がドイツ系作曲家(バッハ、モーツアルト、ベートーベン、ブルックナーなど)以外の天才と認める数少ない作曲家ショパンの愛人として知られるジョルジュ・サンド。いったいどんな小説を書いたのであろうか。これが意外とポカポカする暖か

  • 高血圧/3週間ぶりに医者にかかったのだが、思いもかけぬ展開に

    (博多座で「第三十回博多をどり」を鑑賞する)「第1次自然療法」のかいもなく、とうとう観念し高血圧治療のために医者にかかって3週間が過ぎた。医者から処方された降圧剤を飲んで気分が悪くなり、5日で降圧剤を飲むのをやめた。そして「薬に頼らない」、「第2次自然療

  • やっと初年金が振り込まれた/今は亡き父母に報告する

    12月15日にやっと初めての年金が振り込まれた。若い時は年金などもらえるなど思いもよらなかったものである。仕事や人間関係に深刻な悩みを抱え、どこかで早期リタイアし、世界を放浪し、お金が尽きたところで行き倒れ・・みたい捨て鉢の将来像を思い描いていた時期があ

  • ディケンズ『二都物語』

    「二都」とは、もちろんロンドンとパリのことである。ドーバー海峡をはさんだこの二つの国の首都で、フランス革命真っただ中に繰り広げられる生と死をかけたドラマが繰り広げられる。私は、もともとフランス革命には特別な興味があって、これまでさまざまな歴史書を読んだの

  • 高血圧/降圧剤を飲むのをやめる

    11月末の水・木で甘木(福岡)を小旅行した。そのときも、実は体調が悪かったのだが、その翌日の出勤日の金曜日は異常ともいえる体調の悪さだった。体が怠かっただけではない。へたすれば失神するのではないかと思われるほどの体調悪化だった。そこで翌日土曜日、ある実験

  • 傷心の福岡・甘木旅/降圧剤の悪影響?

    コロナ禍以前の定年前現役時代は、少なくとも年2回以上のペースで海外旅行へ行っていた。定年後のコロナ渦中では、京都や奈良などに少なくとも年1回は3~4泊程度の旅をしたものだ。それが・・これが老化ということか・・旅へ行く気力、それ以前に旅の計画を練る元気を次第

  • ディケンズ『大いなる遺産』

    この小説の原題は「Great Expectations」である。これはむしろ「大いなる期待」とも訳すべき言葉で、そして、この物語から感じるとる意味合いは「大いなる幻影」とも言うべきものである。この小説に登場する多くの人物が「大いなる幻影」を抱いている。我らが主人公、ピップ

  • とうとう高血圧治療に病院へ行く/驚きの血管年齢

    ここ1、2か月の高血圧の「自然治癒」がほとんど効果がなかったことが判明したことは前に書いたもう命を守るためには、医者、クスリに頼るしかない・・そう観念し近所の循環器・内科に見てもらうことにした。私が内科系の病院に行くのは、30年ぶりぐらいではなかろうか?

  • 高血圧は「生活改善」で治ったか/命の危険を感じる

    9月に受けた職場の健康診断で、血圧の高さにびっくり仰天したことは前に書いた。普通の人であれば、すぐにでも病院に直行し診察を受けたはずだ。ところが私はそうはしなかった。「生活改善」で何とかなるのではないかと考えたのだ。高血圧に悩む多くの人と同じように、一度降

  • シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』

    この永遠の名作の際立った特徴の一つは、主人公ジェイン・エアが必ずしも美貌に恵まれた女性ではないことである。むしろ小柄で外見的には地味目な女の子である。(例えば最近読んだハーディ『エマ』では、主人公エマは、貞節を守るためにわざと汚い恰好ををし、顔を出さない

  • 『発見上手』松井証券社長の「投資」に関する言葉に同感

    私がある程度まとまったお金を貯金しているM銀行から、時々『発見上手』という冊子が送られてくる。ほとんど読まないまま捨てることが多いのだが、最近送られてきたものを焼酎のグラスを傾けながらパラパラめくってみた。人間国宝の京舞の家本・井上八千代さんの記事もおもし

  • やっと満期の3年定期/12月はうまくいけば臨時収入3重取り

    しばらく前、平日休を利用して3つの店舗型銀行の通帳付け込み廻りをしたことがある。私は決済用預金、投資、外貨などはネット銀行・証券を使っているのであるが、大口の円定期は、金利がネット銀行並みのものがある場合、店舗型銀行を使っている。私にもしものことがあった

  • ラファイエット夫人『クレーヴの奥方』

    「恋愛心理小説の祖」とも言われる17世紀に出版された古典である。物語の舞台は、それより更に遡った16世紀の、貴族階級のなかでも王室に近い極めて上流の社会である。フランスの王室や貴族達の放埓な異性関係というのは有名であるが、もうこのころすでにそうゆう乱れた

  • 寒波到来の中での釣り/これも老化か?低体温症の恐怖

    先週釣ったカワハギとアジをまた食べたくなって、昨日また同じ釣り場にやってきた。(釣場の福岡糸島・岐志のイカダ。釣り終了間際、やっと日が差してきた。)先週の釣りでは、日中ウィンドブレーカーを脱ぐほどの暑さだったのだが。しかし昨日から列島のほとんどの地域に寒

  • 福岡糸島釣行/アジ・カワハギを食い尽くす

    文化の日に始まる3連休、せっかくの3連休なのでその中日に、久しぶりに福岡糸島へ釣行する。もちろん、本命はチヌ(クロダイ)。例年春と秋合わせて5匹以上はチヌを釣り上げていたと思うが、今年はいまだゼロ(だったと思う)。これでは気分よく今年の釣り収めができない

  • アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは・・』

    現代イタリア文学の巨匠タブッキによる、伊文学最高のヴィアレッジョ賞受賞作品。舞台は、次第に警察組織が社会を支配していく暗い雰囲気が漂うポルトガルである。主人公のペレイラは、ローカルな新聞社の文芸欄担当者。妻を亡くし、子供もなく、心臓に病気を抱えた無気力に

  • 「年金決定通知書」が届いたが/結局いつ振り込まれる?

    64歳9月に誕生日を過ぎた9月20日頃に近くの年金事務所で年金請求を行った。その時の担当者の言葉「早ければ来年1月から支給される」という言葉に不快感を覚えたことは以前書いた。その支給開始の理不尽ともいえる遅さもさりながら、支給開始がいったいいつになるのか

  • 福岡相島・浮波止/大物は釣れなかったのだが

    先週日曜日、久しぶりに福岡新宮沖相島の浮波止に渡った。ここは岐志のイカダとともに私の釣りのホームグランド(であったというべきか)。渡船の必要もない防波堤とは違い、思わぬ大物、思わぬ魚種が期待できるワクワク感あふれる釣り場である。大ヒラメ、スズキ、アオモノ

  • トマス・ハーディ『テス』/圧倒的な読後感

    圧倒的な読後感である。テスという女性の大きな残像が読了後も脳裏から消えないばかりか、より一層それは大きくなって蘇ってくるようである。まだあどけない少女だったテスは、過ち(ほとんど不可抗力)を犯してしまう。このことがテスの運命を大きく狂わすことになる。本当

  • 中国危機?私の中国株はどうなっているのだろうか

    中国不動産不況に起因する中国経済の低迷は、最近少し下火になってきたとは言うものの、今でもニュースでよく取り上げられている話題だ。私の50歳代後半、海外旅行で足しげく旅したのは主に中国だ。歴史的遺産を巡るのが主な目的だったのだが、同時に目にしたのがこの国の

  • 福岡・相島へ釣り/久しぶりのアジのミリン干は美味かった

    10月第1週の週末は、再び福岡糸島・野北の波止へ釣行したが、ほとんどボウズ。そこで先週末は、場所を変え福岡・新宮港から定期船に乗ってネコの島で有名な相島へ行ってきた。本当は、更に島の沖に浮かぶ浮波止に渡るつもりだったが、今日は休業日(第2土曜日)だったこ

  • ディケンズ『オリバー・ツィスト』

    生まれたばかりのオリバーを残して死んでいった母、そして今の社会では考えられないほど酷い保護施設(救貧院)での飢餓の生活から、様々な出来事を経て救われるオリバーを描いた古典小説。この本を読み始めた誰でもがオリバーの幼き人生行路の多難さ、そしてさし伸ばされる

  • 自分の外貨建て預金を久しぶりにチェックしてみた

    私は資産の大部分は円定期預金にしている。「投資」は、方法論が成り立たないギャンブルであり、「資産運用」という言葉は、その「投資」の上品な呼び方に過ぎない・・ということは私の持論である。それでも、幾分かのお金をそうした「投資」(外貨預金を含む)に回している

  • 来年度の再雇用はどうなるのか/なかなか面談がなくて焦る

    定年後再雇用として勤め始めて、早3年半。私の勤務先のルールとしては、65歳の年度末まで、ほぼその再雇用が保証されている。今年64歳の私は、あと1年半雇用がほぼ約束されている・・はずだ。そして自転車通勤が出来て、仕事も手慣れた今のポジションを、残すこと後1年

  • アティーク・ラヒーミー『悲しみを聴く石』

    2008年、フランス文学で最も権威のあるゴングール賞受賞作品。作者は、混乱が続くアフガニスタン出身者。フランスに政治亡命し、これはフランス語で書いた最初の小説である。物語の背景は、特定はされていないが、おそらくは作者の故国と同じような不安定な政治状況、宗

  • SHEIN、メルカリ、TEMUで誕生祝いを爆買い?

    前月9月に64歳の誕生日を迎えた。そして年金申請手続きも(支給開始の遅さに不満があるが)無事終えた。私は天涯孤独の身であるので、誕生プレゼントをもらうということがない。自分で買うしかないのだ。(笑)誕生日を前にして、福岡市の繁華街である天神や博多駅のデパ

  • 3か月ぶりに釣りに行く/福岡・糸島半島

    今年の夏の暑さは尋常ではなかった。それに加え体調不良・・更に加齢が加わり、旅行やアウトドアへの意欲がすっかり減退してしまった。ほんの数年前であれば、9月ともなれば多少の暑さもなんのその、金曜日には釣りの準備を整え、土曜日には早起きして、毎週のように釣りに

  • イアン・マキューアン『未成年』

    この小説は、マキューアンが得意とする、夫婦(或いはカップル)の破綻を巡るストーリーを一方の軸として、それを縫うようにしてまもなく18歳の青年になろうとする若者アダムの、初々しさ、汚れなさ、そして危うさが対比的に清冽に描かれている。また同時に、宗教(思想信

  • 年金申請に行ってきた(2)年金振り込み開始の遅さに唖然

    (SHEINで買ったウォールフラワー)(1)からの続き。年金が偶数月の15日に振り込まれることぐらいは、私も学習していた。申請したのはは9月中旬。来月(10月)には間に合わないことぐらいは覚悟していた。その代わり、12月には確実に2か月分の年金が入り、その金で

  • 年金申請に行ってきた(1)いよいよ到来したハレの日に暗雲が漂う

    「年金申請書」が入った緑の封筒が郵送されてきたときは、まだ遠い先の話だと思っていたが、年を取って月日の経つのが速くなったようだ。(年を取ってよくなったことの数少ない変化かもしれない)ネットで申請の日時を指定する。私みたいな独身老人にとって、人生に残された

  • エッカーマン『ゲーテとの対話』(2)<神はいったいどこに奇跡を行うのか>

    この本は、特に大学時代熱中し、以来くり返し読んできた本である。芸術論に限らず、とても深い人生論、世界観に富んだ言葉が3巻の本に満ち溢れている。ここに引用する言葉も、よく読み返してきた箇所だ。<もし神が時として我々を驚かせるような、そしてどこからやってくる

  • 高血圧を何とかしなければ/その原因と当面の対策

    職場の定期健康診断で、血圧が大雑把に言えば許容値を+40オーバーしたことは前に書いた。私の「健康法」といえば、これまでの人生で、せいぜい「飲みすぎない、食べすぎないようにしよう」という程度のものであった。64年の人生で、入院するほどの病気にかかったことが

  • 健康診断で驚いたこと/こんなことだから未婚男性の寿命は短い?

    普通のサラリーマンであれば、大抵年に1度は職場健康診断を受けているものだろう。私もこの時期毎年健康診断を受け、そして毎度のことながら、その血液検査で3つぐらいの数値が上限値オーバーに引っかかってしまう。中性脂肪を除けば、その3つぐらいの項目がほんの少しその

  • バルザック『サンソン回想録』

    フランス革命に少しでも興味を持っている人であれば、サンソンという名を不気味な印象とともに思い出すであろう。またの名を「ムッシュ=ド=パリ」(ミスター・パリ)。フランス革命の激動期を含め、6代にもわたり世襲で最高技能執行者(要するに死刑執行人)を継いできた

  • 三日坊主の私がピアノを再開して、それが数週間以上続いているワケ

    これまで何十回となく3日坊主を繰り返してきた楽器演奏(の真似事)・・フルートとピアノ。それが、ピアノについては少なくともここ10年以内では最高記録である数週間以上も続いている。もしそのワケがあるとすれば、ピアノの蓋を開けて最初に弾く曲にあるかもしれない。

  • リタイア後、「孤独な老人」になることを避けることは可能か?

    私は58歳の時に、早期退職希望届を出したことは何回かこのブログで書いてきた。結局見苦しくも、それを土壇場で撤回したことも含めて。その時に、実は試みたことがある。それは大げさに言えば「社交的人間への変身」である。私みたいな独身者にとって、世間とのお付き合い

  • J・M・クッツェー『遅い男』/老境に差し掛かり、片足を失った独身男の物語

    クッツェー(2003年ノーベル文学賞受賞)の作品を読むのは『恥辱』、『鉄の時代』に続いて、これで3作目である。『鉄の時代』は不治の病におかされた老婆が次世代に語り掛けるメッセージ性の強い作品であった。この『遅い男』の主人公ポールは老境に差し掛かった現役引

  • 仕事を辞めてまで「やりたいこと」はあっただろうか?リタイア後それは見つかるのだろうか?

    60歳で定年を迎え、その後短時間再任用として働き、3年半が過ぎようとしている。再任用の半ば約束された雇用期間は5年。つまり残りあと19か月ほど。いろいろと紆余曲折があったが、私もいよいよ完全リタイア=隠居生活にはいるのだ。しかし我ながら不思議に思うのは、

  • 松屋のウナギが早くも終わってがっかり/系列のマイカリーのお味は

    前年度、松屋の株主優待券をギリギリで何とか使い切って、その有効期限(毎年6月末)ま近に駆け込んだ松屋で、思いもかけず季節限定のウナギを食べられたことは以前書いた。おそらく夏の季節いっぱいは松屋のウナギは食べられるだろう・・それまで少なくとも2回は食べるつ

  • R・ゼーターラー『野原』/死者たちのつぶやき

    オーストリアの作家ゼーターラーには、以前読んだ小説『ある一生』でとても感銘を受けた。ニューヨーク、パリ、ロンドンなどの大都会を舞台にした小説では味わえない、素朴な人々を素朴な筆致で描いたその作品にとても懐かしいものを憶えたものだ。この『野原』は、その作品

  • 初めての家庭菜園/完全リタイア後の趣味が一つ増えた?

    私の家には、生まれたての子猫の額ほどの小さな裏庭がある。家を建てて30年以上が経過したが、ほんの数年前までは倉庫を置いていただけで、何の活用もしていなかった。当然雑草は生え放題。春になるとドクダミ畑。(笑)ところで2年度ほど前に、立て続けに3回に行った京

  • 定年・再雇用・その先にあるものは/N氏、Y氏、私の場合

    私の職場は定年後、希望すれば65歳の年度末までは、ほぼ再雇用が保証されている。もうすぐ64歳になる私の場合、その残りは1年と7か月ほど。定年後、ズルズルと半ば惰性でここまで(3年半ほど)働いてきたのだ。(約3年半前、再雇用先で初出勤したことを祝う)それ以

  • アリス・マンロー『善き女の愛』

    ほとんど短編小説だけを書き続けてノーベル文学賞を受賞した作家というのは少ないのではないか。カナダ人作家アリス・マンローはその数少ない例と思われる。(2013年ノーベル文学賞受賞)この本には8編の短編が収められているやはり圧巻なのは、本のタイトルでもある『

  • 海外旅行の思い出~(4)中国の名山巡り

    山登りは、昔の私の趣味の一つであった。今は足腰に自信がなく、登山靴をはかなくなってもう何年経ったことだろう。登山と言っても、さほど本格的なものでもなく、せいぜい九州内の標高2000mもない山である。そんな「低山徘徊」主義の私であるが、中国では有名な山、絶

  • 歳を取って確実に少食になった

    64歳の誕生日まであとわずか。最近目に見えて、食事の量が減ったように思う。それは、いくつかの現象として実際に現れている。1)毎日の炊飯量数カ月前までは、毎日1.4号のご飯を炊いていた。(一人暮らし老人である)夜にタイマーをセットして朝7時ぐらいに炊き上が

  • サローヤン『ヒューマン・コメディ』

    とても簡潔な文章、そしてとても分かりやすい筋立てである。それには理由があって、この小説は作者の母(アルメニアからの移住者で英語が得意でない)に読んでもらうために書かれたものなのだ。しばらく現代文学を読んでいて、ずいぶん読むのに骨を折った小説にも出くわした

  • 節酒のために心がけていること/パソコンとピアノ

    (バイエル程度で弾ける小曲集をいったい何冊買ったことか・・。)コロナ後ずっと続いていた、耐えられないほどの倦怠感の原因が、おそらく酒の飲みすぎが原因ではないのか。そう考え、その後節酒に心がけるようになったことは以前書いた。おかげで体調が目に見えて回復した

  • ここしばらくの倦怠感の原因は、やっぱりこれだった?

    コロナに感染し、足の痛みに襲われ大変な思いをしたことは以前書いた。そして、それが収まったかと思えたその後、とてつもない「倦怠感」「疲労感」に襲われたことも書いた。カウントナインで立ち上がったフラフラのボクサーみたいに、朝ベッドから立ち上がり、鉛のように重

  • コーマック・マッカーシー『越境』/孤高の文学

    物語の出だしは極めて普通の家庭の情景である。メキシコと国境を接するアメリカ・ニューメキシコ州で牧畜を営むビリー一家。両親とビリー、それに弟のボイドの4人家族の平和な生活である。ところが、最近付近の牧場に狼が出没し、牛が襲われる事件が発生する。狼はメキシコか

  • 「隠居部屋」にオーディオセットを導入/デジアン・無線音楽はうまくいくのか

    私はほとんど音楽は聴かない。音楽が嫌いなわけではない。それどころか、音楽は私の人生でもっとも感動を与え続けている命の泉みたいなものだ。例えばベートーベンのいくつかの音楽以上に人生で感動を覚えたことはない。どんな小説よりも、どんな造形美術よりも、どんな風光

  • 久しぶりに投資信託の配分通知書を見る/投資の罠

    私は「投資は博打に他ならない」、「投資で儲けようというのは虫が良すぎる」という考えかたであることは、このブログで再三述べてきたことだ。それでも私は若干の投資的リスク性資産を保有している。その主な理由は、インカムゲインを得ることと、インフレ、為替変動に対す

  • ギュンター・グラス『蟹の横歩き』/W・グストロフ号事件

    しばらく前に、タイタニック号観光潜水艇が遭難して大騒ぎになり、再びタイタニックが脚光を浴びることになった。作者ギュンター・グラス(1999年ノーベル文学賞受賞)は、この伝説的なタイタニック号事件だけがそのロマンチックな印象のおかげでスポットライトを浴び、

  • 仕事を終え買い物をして冷蔵庫を開くと、そこはワンダーランド

    「私は最近ボケてきた」・・という老人の言葉には多分の謙遜がある。私もこれまで、いくつか「自分がボケてきている記事」を書いたのだが、その心裡には「私はまだまだボケていない」という自信がなかったとは必ずしもいえない。ボケにも程度があり、生活に支障をきたすほど

  • 炊飯器を買い換えたのだが、そのお味は?

    今使っている炊飯器は、はたして何年使ってきただろうか。10年以上使ってきたのは間違いない。内側のテフロン加工が半分以上剥げ落ちている。このカマで炊いたご飯の味に特に不満はないのだが。しかし、最近不穏な兆候が。まず、ある朝起きてみるとブレーカーが落ちて夜通

  • マルセー・ルドゥレダ『ダイヤモンド広場』

    ガルシア=マルケスをして「内戦後スペインで出版された最も美しい小説」と言わしめた小説。確かに美しく、そして物語の舞台であるスペイン・バルセロナの南国的な明るさを感じる小説である。なにより主人公クルメタ(夫キメットがつけた愛称:カタルーニャで「小鳩ちゃん」

  • 久しぶりにピアノの蓋を開ける/どうしても弾きたい曲があるのだ

    私ほどピアノに再チャレンジしてそして挫折した回数が多い人は稀ではないのか?(笑)私の余命は統計によれば、あと3年。自宅のほこりを被っている安物の電子ピアノの蓋を開けることも、もうなかったかに思われた。しかし最近「ある曲」を弾きたくてうずうずしていたのだ。

  • 裏庭ネコちゃん/この2匹は同じネコちゃん?

    裏庭にやってくるノラのネコちゃんたちは、孤独な老人にとってとても大事なお友達である。春の人事異動ならぬノラちゃんたちの「猫事異動」も落ち着き、裏庭に遊びに来るネコちゃんも落ち着いてきた。11番目に裏庭デビューした「ユキちゃん」以来、新顔もいなくなった。(

  • 岩波文庫『結婚十五の歓び』/結婚は男性の寿命を長くする?

    未婚男性の寿命の短さを知って愕然としているときに、たまたま手にした本がこれ。なぜにかくも未婚男性の平均寿命(中央値:67歳)が既婚男性と比べて短いのか。結婚には「男性の寿命を延ばす秘密」みたいなものがあるのか?大いに興味をそそられ、読み始めてみると・・。

  • 生きる力が低下したとき、頭に鳴り響いてくる音楽

    この前のコロナと強烈な足痛が同時に襲ってきたときもそうであった。そしてコロナ後ずっと続いている「倦怠感」に苛まれているとき。これまでの人生で、こういうふうに心身気力が衰え、もしかしたら〇が近づいて来たような気がするとき、必ずと言っていいほど頭に鳴り響いて

  • 松屋の株主優待券を何とか使い切る・こんな食生活が〇を招く

    松屋の株主になると年間10枚の株主優待券が送られてくる。牛丼の松屋、とんかつ松乃屋などの系列店で、ほとんど全てのメニュが選べる。その有効期限は6月末日。ところが5月も下旬になって、うかつにも丸々その優待券が10枚残っていたことに気づいたことは前に書いた。

  • ポール・オースター『偶然の音楽』

    タイトルの意味はかなり謎めいているが、この作品には確かに音楽・・特にクラシック音楽が数多く登場する。バッハ、モーツアルト、ヴェルディ、ハイドン・・ただ小説の内容としては例えばリゲティなどのような前衛音楽(少なくともストラビンスキーやアルバン・ベルクではど

  • 独身男性寿命の短さに唖然とする・私の余命はあと3年!?

    カウントダウンに入った完全リタイア生活。あと21か月ほどで、その生活が始まる。(クスクス笑)有り余るであろう時間をどう過ごすのか。海外ビーチリゾートで過ごすのもいいな・・と思いながらその関係のYOUTUBEを見る。これまでもビーチリゾートは何回か行ったことがある

  • トニ・モリスン『ホーム』・古里の何ものにも代え難い癒しの力

    アメリカ人黒人女性で初のノーベル賞文学賞を受賞したトニ・モリスンの作品について感想を書くのはこれで3作目である。最初読んだ『青い眼がほしい』では黒人少女の頭の中で花開く至純の世界が描かれていたのではあるが、その取り巻く状況はそれに反して絶望的なものであっ

  • 「年金請求書」が来たのだが・・複雑な思い

    梅雨の暑さにくたばりながら、仕事を終え自転車をこいで家に帰りつく。どうせ投げ込みチラシしか入っていない一人暮らし老人の郵便受け。数日に一回しかチェックしないのだが、先日A4大の緑色の封筒が、〇〇ピザ、〇〇不動産の投げ込みチラシに交じって入っていた。差出人は

  • コロナ後続いている倦怠感・逆療法としてテニスに行く

    コロナの後遺症でもなかろうが、ここ数週間とてもしつこい倦怠感に悩まされている。カウントナインでベッドから起き上がり、重い自転車のペダルをこいで出勤。終業時間まで体がもたず、金曜日も1時間早退してしまった。(任期が来年度までなので、年休消化の意味もある)こ

  • ウィリアム・スタイロン『ソフィーの選択』

    この長大な作品を網羅的に一編のブログ記事(それもこの拙いブログで)で語ることは元より不可能だ。広く知られるように、この作品はナチスが戦時中行ったユダヤ人虐待が中心的なテーマである。この小説に浸っていると、人種差別というものが古来から現代に至るまで、そして

  • 今が旬の博多名物アブッテカモを釣りに行く

    (とれたてのアブッテカモ塩焼き。本来は鱗・内臓ごと塩漬けし焼いたものである。)コロナ明け以来ずっと体調不良が続いている。しつこい倦怠感が毎日のように襲ってくるのだ。そこで先週は休養として月曜日休みを取って土曜日から3連休とした。土曜日、相変わらずベッドに横

  • 「ケチという病」の原因が分かった?

    使い残した札束を棺桶に詰め込んで火葬される図を何とか避けたい。「天涯孤独」を貫き通し、「家族愛」と引き換えるようにして貯めこんだお金を使い残すという愚か者になりたくない。これまでいくつかそれを避けるための作戦を立ててきた。1)年間支出目標設定計画・・年間

  • モーパッサン『女の一生』

    今から50年ほど前、中学生の頃この本を夢中になって読んだ記憶がある。半世紀ぶりの再読となるわけである。物語の詳細はほとんど忘れていたのだが、そのときの読後の感想は憶えている。「女の一生とは何と空しくみじめものだろう。」何と生意気な中学生。もちろん、今回読み

  • 年金と給料の「二重取り」生活まで約半年

    私は秋の誕生月で64歳を迎える。ところで、私の年代ぐらいがおそらく最後になるようだが、64歳の誕生月から年金の一部(報酬比例分)が支給されるのだ。年金をもらうまでくたばるまいぞ・・というのが老境に差し掛かった私の生きていく推進力であった。さらにグッドタイ

  • 小康を得て、久しぶりに相島(福岡)へ釣行

    (左:香草焼き、右:塩焼き)この1か月間というもの、コロナ熱に始まり、足関節の痛み、それに最近は倦怠感(特に出勤時の)に悩まされどおしであった。休みに日といえば、ひたすら体力の回復に努め、ベッドで読書がお決まりであった。若かりし頃、例年であればこの季節、天

  • ローベルト・ゼーターラー『ある一生』・・私もこういう風に人生を振り返りたい

    ゼーターラーは1966年生まれの、オーストリアの作家である。この作品では、オーストリア山岳地方の片田舎で生まれ育った、きわめて素朴な、ある意味地味に生きた男の一生が描かれている。主人公エッガーは私生児として生を受け、引き取られた親戚の家では厳しい養父から

  • 完全リタイアまであと22カ月・心境の変化

    60歳で定年を迎え、再雇用として働き始め、早3年2カ月が過ぎた。そしてこのほとんど保障されている5年間の再雇用期間も、残りあと22カ月に迫った。これまで「完全リタイア」というものを考えるとき、必ず「毎日が日曜日という地獄」という負の面が頭に付きまとい続け

  • バルガス=リョサ『密林の語り部』

    2010年にノーベル賞を受賞したペルー出身のバルガス=リョサの作品はこれまで幾つか読んできたのだが、そのいずれもがとても感動的な作品であった。『悪い娘の悪戯』、『チボの狂宴』、『緑の家』、『楽園への道』この作品『密林の語り部』は、それらとかなり隔たった、

  • 有効期限残り少ない松屋株主優待券10枚が残って困り果てる

    ウカツであった.これも加齢に伴うボケか。残り2,3枚と思っていた松屋株主優待券が丸々10枚残っていたのだ。有効期限は来月6月末まで。あと5週間あまり。どこでどう勘違いしたのか。家の近所には松屋・松乃屋はなく、利用するとすれば(福岡市の繁華街)天神・中洲方面

  • 何気に手にした懐かしの本・老後の「旅」はこれなのか

    GW最後の2日間、福岡はずっと途切れなく雨だった。よく言えば読書三昧、悪く言えば「寝たきり老人」状態。海外どころか、近所の公園散歩さえ行く気がしない。その間、いろいろな本を読んだのだが、アメリカ南部がらみの本を2冊読んで・・ウィリアム・スタイロンの小説の根

  • そろそろ恒例の資産棚卸をと思っていたが・・それを止めた理由

    私の老後の金銭的悩み事の最大なものは、まちがいなく二つの相反する心理的ベクトルのせめぎあいだ。つまり「お金を残して死んでいくのは愚かなこと。残り少ない人生を贅沢三昧して謳歌しよう」という思い。それに対して、私の骨身に染み付いたケチ根性が「無駄な出費」にブ

  • トニ・モリスン『神よ、あの子を守りたまえ』

    アメリカ黒人女性初のノーベル文学賞受賞者トニ・モリスン11作目の小説。物語は、ある黒人女性が女の子を産む場面で始まる。母親は黒人の中でも肌の色は薄い方で、だからこそ差別を受けることも比較的少なかった。(このあたり愕然とするアメリカの黒人社会の一側面らしい

  • 裏庭ネコちゃん・2匹の新しいお友達

    春は人間にとって、悲喜こもごもの人事異動の季節である。少しタイミングがずれるが、ノラネコちゃんたちにとっても「猫事異動」の季節であるようだ。家の周りのあちこちで、唸りあいや喧嘩している声を聞く。そして、お互いまだ牽制しあいながらも、縄張りらしきものができ

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