再雇用最終年で夢にも思わぬ驚天動地の人事異動。何とか自分をごまかしごまかし、爬虫類上司N氏のワニ・スペシウム光線攻撃をのらりくらりとかわしながら、4月分の異動後初の給料をもらった。この間、途中退職や高齢者雇用に関するYOUTUBEなどを随分見てきたが、(本当かどう
36年間のサラリーマン人生を定年退職(2020年3月末)。その後しぶとく短時間再雇用で仕事していますが、いつまで続くことやら。読書、音楽、釣り、旅行、定年その後などについて書いていこうと思っています
いわゆる「ロリータコンプレックス」の語源となった『ロリータ』で有名なロシア出身の初期の作品。初期の作品であるが、すでに『ロリータ』(これは日本のノーベル賞候補といわれるM氏の作品に比べれば、その〇〇〇性も低く、文学的により純粋な作品と感じる)の緻密で装飾的
ネコ好きになって1年以上がたった。この間、家の裏庭には入れ替わり立ち替りいろんなネコちゃんたちが姿を見せた。孤独な一人暮らし老人にとっては、このネコちゃんたちは心を和ませてくれる良きお友達である。この間、裏庭に遊びに来た薄いサバ毛のネコちゃんが我が家裏庭に
モラトリアム人生も終りに近い(2)「あと数年仕事を続けても五十歩百歩ではなかろうか」
(1)からの続き引き伸ばしに引き伸ばした「社会からの退出」の時期。「退職届の撤回」、定年、そして一年も続けばと思い再び始めた「定年後再雇用」の仕事も3年が過ぎた。我々の職場では65歳の年度末までは、一応「再雇用」としての仕事はほとんど保障されている。再雇
「訳者あとがき」で作者モディアノ(2014年ノーベル文学賞受賞)が語っている。<(幸福な思い出は別として)幼い時の思い出は、いつも断片的で奇妙なものです。>まして19歳の 孤独な女テレーズにとっては。彼女は小さい時、母親から「かわいい宝石」と呼ばれていた
「寒い、釣れない、雨が降る」・・最悪の釣りでも得るものはある
4月の乗っ込みチヌシーズン(産卵のためクロダイが岸近くまで寄ってくるのだ)がやってきた。この間、お手軽釣り場でチヌを狙ったのだが不発に終わった。(そのかわりコノシロ大漁)ここはやはり、1回だけでもじっくりと本格的にチヌを狙いたい・・とやってきたのは、2年前ま
私の50歳代後半からの人生は、モラトリアム人生であった。「モラトリアム」・・今の若い世代には聞き覚えがない言葉かもしれない。本来は借金などの「支払い猶予」を意味する言葉であるが、我々の世代(60代前半)が学生だったころ、この言葉がその時代の社会現象を批判
ここしばらくオースターの「どん底からの再生」とも言うべき小説にはまっている。この小説はその数冊の本の中で最も感銘を受けた本だ。主人公ジンマーが落とし込まれた地獄は、愛妻ヘレンと二人の幼い息子が航空機事故であっけなく命を落とすという最悪の出来事だった。大学
(左からツワブキの葉、ツワブキの茎、ワサビ葉漬け)ワサビ葉漬けは懐かしい父の味である。父がどこから素材を手に入れていたものか、時々自分で作っていた。噛んだ瞬間、ピリッとする味わい。大人の味であるが、まだ小学生のころではあったのだが、その「大人の味」を嚙分
読了したその日、その部分を思い返すごとに何回も涙がにじんできた。それは219ページ、「青い目」をあれほど欲しがっていた黒人少女ピコーラが半狂乱の頭の中で自己と会話するシーンである。音楽で言えば人類最高峰のピアノ曲であるベートーベンピアノソナタ第31番第1楽
新年度が始まりいつもの儀式・しかし職場の新体制に暗雲が立ち込める
私自身の人事については、晴れて希望通り留任となったことは以前書いた。そのことを知ったとき、体調は芳しくなかったのだが、満開の桜のように晴れ晴れしさを感じたものだったのだが・・。(今は亡き父と母も心配そうに見守る)年度当初の仕事始めの日に必ず行っている儀式
今年の初釣り・チヌは不発だったものもコノシロフルコースを堪能・福岡糸島
若いころは、暑さ寒さもなんのその、ミゾレ降る中釣りをしていたこともある。しかし63歳ともなれば、そうはいかない。真冬はもちろん、この季節の気温上昇の天気予報にも、途中から寒風が吹くかもせれない・・ベッドで読書していたほうが快適ではないか・・歳を重ねるとと
どうしたらお金を残すことなく、生前に有効に使い果たすことができるだろうか
私は独り身の63歳男性である。このまま生涯孤独であり続けるであろう。数十年間決定的な出会いがなく、還暦を過ぎたて今更「決定的な出会い」を期待するほど私は〇〇ではない。これは宿命だ。一つ残念な事は、使い残した資産を残してやりたいと思う人がいないということで
とても非凡な女性ソーネチカの生涯である。その生き様や考え方は、「寛容」「心の広さ」という単純な言葉で言い表せない、もっと大きなものだ。生まれつき残念な容貌(梨みたいな団子鼻、不格好な体つき)を神から与えられたソーネチカであるが、その代わりではないだろうが
人事異動が希望通り「留任」となり、今日は再びの花見のあと、お祝いに裏庭焼肉をすることにした。午前中は読書(オースター、ナボコフ)し、3時ごろから行動開始。前日桜の開花を見た同じ近所の公園は晴れ間ものぞき、花も昨日より一層綺麗に見える。この公園は20年以上
ここのところの体調不良(倦怠感、首・肩回りのコリなど)でただでさえ鬱陶しい日々であるが、それに加え通奏低音のように常に頭から離れないのは人事異動の恐怖である。昨日その発表があるものとばかり、仕事をしながらも、いつ上司の声が掛かるかと神経をびくつかせ、結局
物語中物語が頻出する、凝りに凝った小説である。本筋の物語は、小説家の卵であるシドニーが死の淵を彷徨う病を乗り越え、病院から退院することから始まる。退院後、待っているのは最愛の妻グレース。そして夫妻を毎週食事に招待してくれるのは、小説家シドニーの師匠であり
(旅行2日目その7)甘樫丘を降りて、電動自転車で飛鳥宮跡周辺を見て回る。(飛鳥宮跡)昔ここは「飛鳥板葺宮(いたぶきのみや)」という案内板があったようだが、今は単に「飛鳥宮」とされている。ここら一帯に4つの宮が築かれたのだ。当時天皇が代替わりするごとに宮(
ここ数日、仕事の上で大変な日々であった。私の仕事は1件の案件について、いくつかのプロセスを経て最終段階に至る。その最終段階が、ありえないほど立て込んできたのだ。それはゲリラ豪雨的だというべき立て込み具合だった。それに加えて、私の仕事では年間数件ほどしか発生
フランスのノーベル賞作家、ル・クレジオによる力強くも気高く生きる少女の物語である。物語の主人公ライラは、まだ記憶もはっきりしないような幼年時にアフリカの部族間の争いの巻き添えになり、団袋に入れられモロッコに売り飛ばされてしまう。幸いこの女の子ライラを「買
驚愕の車検費用~コツコツ人生を飲み込む荒波~ゴーゴリ『外套』
今の車を買って約17年が経とうとしている。今年は車検の年。前回の車検の時は16万円位かかったと思う。今年は18万円位かと予想していたのだが、何とディーラーの見積もりは約22万円!タイヤ、バッテリー・・いろんな〇〇オイルの交換も必要だという。この金額に何か
陰鬱な冬がやっと終わりをつげ、春がやってきた!シューベルトのピアノソナタ第18番歳1楽章の季節である。そして、川やせせらぎを閉ざしていた氷は解けた春のやさしい恵みを受けて谷間はみどりに萌え、希望の喜びに輝く・・・・・いたるところに伸びようとする力が働きありと
(「未完成交響曲」第2楽章冒頭)少し前、体調を崩し、久しぶりに音楽を聴いて・・特にシューベルトの「未完成交響曲」を聴いて涙が止まらなかったことを書いた。なにもこれは老いて感傷的になったからではない。そういう面もなかったわけではないが、昔からこの音楽は涙と切
(Kさんお元気で・・)先週水曜日に4月からの雇用が不採用になったことが分かったK氏、翌日木曜日ははどうやら怒りの無断欠勤の挙に出たようだった。しかしその翌日平常通り出勤してきた。(無断欠勤ではなく年休扱いに取りなしてくれたようだ)周りの同僚は心持遠巻きにK氏
タイトルは「チャイルド」ではあるが、主人公バラードは子供ではなく大人・・それも荒み切った大人であるこのあたかも神に見放されたような男の生涯が、数ページ単位の散文詩のようなエピソードの断片によっていろいろな角度から照らし出される。殺戮者、変態男、顔を真っ赤
大寒波が襲ってくる前、我が家の裏庭に毎日姿を現し、皿いっぱいのカリカリを食べて、更にお代わりをねだっていたノラのミケちゃん。予想通り、大寒波が去っていた後、再び姿を現すようになったのだが、少し様子がおかしい。まず、以前のように毎日姿を現すわけではない。来
(怒り狂う関羽像)我々の職場は65歳までは比較的安定した立場で再雇用や非正規職員として働けるが、それを超えると問答無用で競争試験に晒されることは以前書いた。私の真向いに座っている御年66歳のN氏がその試験にめでたく合格し、来年度の雇用を確保できたことも以前
久しぶりに謎に満ちた、それでいて不思議な読書感が残るような小説を読んだ気がする。「間違い電話」で始まるこの小説は、あたかも整った探偵小説の体を成すように思える。しかし物語は、そういうありふれた大衆向けの小説とは違って、完結、予定調和、謎解きとその解決など
サラリーマンの憂鬱な季節~再雇用老人にも襲いかかってくる人事異動の恐怖
サラリーマンにとってとても憂鬱な季節がやってきた。それは人事異動の季節である。会社・組織によってその季節は異なるかもしれない。我が職場は、この2月から4月にかけてだらだらとその憂鬱な季節が続くのである。私のサラリーマン人生、この梅の花から桜の時期にかけて
ひところまで元気だった保守的人たちのトーンが最近落ちているような感じがする。半導体製造(台湾TSML)、同製造装置(オランダAMSL)、AI(チャットGTP)、飛行機(三菱の失敗)、再生エネルギー技術、自動運転、EV、量子コンピューター、・・あらゆる分野で日本は最先端国
1月の大寒波が過ぎ去り、やっぱり帰ってきたノラのミケちゃん。しかし、いきなりバリバリとカリカリを食べるのではない。寒波襲来の前は、カリカリが少ないとお代わりをおねだりするミケちゃんだったのだが。1皿目で食べ残して、ふとどっかに去ったりする。寒波の前は、帰宅
マキューアンの小説には夫婦のあるいはカップルの微妙なすれ違いを描いた作品が多いように感じる。あまりにも即物的な『初夜』、それに最近読んだ『憂鬱な10か月』など。この作品も、何らかの愛情が途切れないまま・・離婚届は出さないで、そしてお互いの動静が気にながら
65歳まで今の職がほとんど保証されていたN氏。ところがその65歳を過ぎると、競争試験を受けなければ、そしてそれに合格しなければ今の職を続けられないという高齢者雇用の厳しさのことは以前このブログで書いた。万全の構えで面接を受けたN氏。その前日、「絶対大丈夫で
土曜日に起きた体の異変~極度の食欲不振とけだるさ。何とか月曜、火曜の仕事は乗り切った。しかし食欲不振と頭鳴りは低減したとはいえまだ残っている。「もういいか」と思いつつ、やはり生き延びんとする根源的本能も頭をもたげる。「病は気から」という言い古された言葉を
一昨日の土曜日、突然襲った体調不良。朝、昼、そして夕方になっても全くと言ってもいいほど食欲がない。朝食時に食欲がないのは経験があるが、夕食時になってもタイマーで朝炊き上がったご飯に手が付かず、そのまま保温状態というのは63歳の人生ではほとんど初めての経験で
今日土曜日の朝、ベッドで目が覚めて、これは何か変だという気がした。別にカブトムシに変身したわけではないが。実は昨日、珍しく仕事が立て込んでいたこともあり、終業時間まで体が持たないと思い、1時間年休を取ったのだ。ナーニ、焼酎を飲みハルシオンを飲んでたっぷり睡
イアン・マキューアン『憂鬱な10か月』(原題Nutshell)
マキューアンらしい巧妙な小説である。何と、語り手はまだ母親の胎内に宿っている胎児である。これが・・コマしゃくれたガキ(未満であるが)が、胎内から父、母、父の弟でありかつ母の愛人の三角関係を透徹した目で観察するという筋立てである。シェークスピアの『ハムレッ
2022/11飛鳥・奈良の旅(11)藤原京、飛鳥美人、ヒマラヤ桜
(旅行2日目その6)甘粕の丘から飛鳥とは逆側(北西側)を展望する。大和三山(耳成山、畝山、香具山)が眺望できる。持統天皇は飛鳥盆地から、この広々とした三山の間に都を築いた。都の造営は夫である天武天皇の時代から始まっていた。その都というのは言うまでもなく日
(約3年前、定年後再雇用として配置された職場への初出勤を終えて)私の職場の真向かいに座って仕事しているのが同僚N氏(65歳)である。私のコロナ疑惑の時、染りはしまいかと心配していたその健康オタクその人である。定年を終え、その定年最後の数年間を過酷な職場環境
スコットランド・ハイランドからカナダへ移民してきた一族(伝説のキャラム・ルーアを祖とする)の過酷な開拓での生活や、自然との闘いが熱い思いで語られている。おそらく作者も同じような祖先をもち、同じような体験をしてきたのだろう。この小説で何よりも強調されて描か
寒い冬はろくなことがない。仕事の面においても、毎日のようにある外勤は身を切るように寒いし。通勤の自転車も目出し帽を被りたくなるように風が痛い日もある。釣りや旅行にも行けないし、テニスに行くのも億劫だ。ベッドに潜り込み、ただただ本を読むに限る。しかし、この
ファム・ファタール(男を破滅させる魔性の女)の物語は数多い。これまで私がこのブログに揚げただけでも、次のようなものがある谷崎潤一郎『痴人の愛』アベ・プレボー『マノン・レスコー』コンスタン『アドルフ』マーガレット・アトウッド『またの名をグレイス』もその系譜
大寒波が襲ってきたせいか、この数日ノラのミケちゃんが来なくなった
3日ほど前、私が住む福岡にも大寒波が襲ってきた。63歳にもなる私にもあまり記憶にないぐらいの寒さだ。もっともこれは老化により寒さに弱くなったせいかもしれない。自転車で職場に向かう時も、冷たい風が頬を刺す。ユニクロのヒートテックタイツ、アマゾンのスノーブー
2022/11飛鳥・奈良の旅(10)甘粕丘から飛鳥を見晴らす
(旅行2日目その5)今はインターネットで世界中の街並みが手に取るように見ることが可能になった。しかし、場合によってはその場に実際行ってみないと分からないこともある。この甘樫丘(あまかしのおか)もそうであった。飛鳥の地において、いかにこの南北に横たわる丘が
(旅行2日目その4)続いて訪れたのが飛鳥寺。ここはなぜかホッとするところであった。こじんまりしたお寺であり、拝観料も昨日拝観した〇〇寺や〇〇〇寺のような、仏心が失せてしまいそうな高額ではなく、心和むお手頃料金である。家族総出で拝観者をもてなす気持ちを温か
同僚のT氏が3月末で60歳の定年を迎えることになった。高校卒業後に就職したはずだから、40年以上我々とともに働いてきたはずだ。決して目立つ存在ではなかったが、地道にコツコツと努力を積み重ねてきたタイプである。人知れぬ苦労も多々あったことだと思う。長い間本当
「チボ」(山羊の意)というのは、カリブ海ドミニカ共和国に実在した独裁者のあだ名である。本名ラファエル・レオニダス・トルヒーリョ・モリナ。30年にわたってこの国に「大元帥」「祖国の恩人」「国家再建の父」として君臨している。 独裁者を描いたラテンアメリカの
2023年1月オートテニス初打ち(動画)~やはり運動不足で体が鈍っている
昨年62歳で再開したテニス。再開から1年が経とうとしている。フルートやテニスなどのように3日ボウズにもなず、昨年はほぼ毎週のように、スクール、壁打ち、オートテニスなどを続けることができた。やはり、こうした技術の習得が必要な趣味というものは、若いころ始めた
私ほどフルートに再挑戦した回数が多い人は稀ではなかろうか。(笑)再挑戦しては挫折の繰り返し・・これをいったい幾度繰り返してきたことだろう。せっかく買ったサンキョーの総銀製セミハンドメイドのフルート(中古で25万円した)だが、もう2年ほどケースを開けていない
年末年始9連休+3連休で改めて確認した完全リタイア後に必要なこと
以前の記事に書いたように、水曜日が休日の私はこの年末年始は9連休であった。9連休後たった二日出勤して、更に3連休。寒い時期なので、旅行にも行けず、大好きな釣りにも行く気がしない。(長年の経験でこの時期、少なくとも近場ではほとんど釣果がないのだ)この9連休
ペルー出身でノーベル賞作家のとても印象に残る長編小説である。5つのストーリーが同時に語られていくが、場面も時空も自由自在に転換していく。それも同じ文脈の中で唐突に。しかしそうした奔放な語り口にやや苦労しながら読み進めていくと、しだいにそこ・・密林で、密林
土日に加え水曜日が休みの定年後の短時間再雇用。そのおかげで年末年始は8連休であった。この長い休みの期間中、外は寒いし、大方は家に籠って読書に時間を費やした。ほとんど「寝たきり老人」の生活スタイルである。初出勤の今日、その堕落さな生活の反動でさぞや体が鈍っ
正月休みは家に籠って読書漬け~物価高の中、ささやかな贅沢を楽しむ
私は土日に加え水曜日も休みという勤務形態、定年後短時間再雇用として働いている。本来の年末年始休みの前後はいずれも水曜日なので、12月27日~1月4日まで、何と9連休である。外に出るのが億劫になり、家に籠り勝ちになるのではないか、不健康な生活を送ることにな
私がネコ好きになったのは実は今年(2022年)の正月からであるからちょうど一年である。近所の神社へ初詣に行った時の帰り、民家の塀の上にネコが背中を丸めて佇んでいたのを見かけた。今年は寅年、ネコも寅の仲間。縁起物だと思った。それまではネコ嫌いとは言わないま
芸術は果たして「全人類」の宝となるのか?~年末ジャンボのCMに思うこと
私が学生時代出会った本で感銘を受け、63歳の今に至るまで深い影響を受けている本の一つが晩年のゲーテと深い親交があったエッカーマンが著した『ゲーテとの対話』である。この本についてはこのブログでも度々触れてきた。特にいかにもドイツ的、プロテスタンティズム的な
もらえる回数も残り少なくなったボーナスでアマゾン、メルカリ、SHEINで「爆買い」する
定年退職して2年と9か月。この間定年後再雇用として働いている。1年も続けば上出来と思っていた定年後再雇用の仕事であるが、我ながら驚くことに3年がたとうという今もまだ仕事を続けている。これも週休3日という理想に近い勤務形態と自転車通勤できる近い職場、良き同
2022/11飛鳥・奈良の旅(8)石舞台・酒船石・亀形石造物
(旅行2日目その3)更に定跡どおり自転車で東へ進み、亀石を見、道を隔て向かい合うように立っている川原寺、聖徳太子生誕の地とも言われる橘寺に立ち寄る。そして石舞台古墳へ。ここは当時絶大な権力を誇った蘇我馬子の墓というのが通説とされる。後に蘇我本家(蝦夷・入
2022/11飛鳥・奈良の旅(7)高松塚古墳・天武持統天皇陵
(旅行二日目その2)飛鳥駅前からいざ飛鳥へと自転車を漕ぎだす。飛鳥盆地の手前にあるのが壁画で有名な高松塚古墳である。ここは丘陵の奥にあってさっそく電動アシスト自転車の便利さを身を持って体験した。平地ではそう感じないのだが、登坂になるとまるで誰かが後ろから
福岡県・大川市に泊りがけで家具を見に行って、その最後の家具屋さんで、あまりの値引きにもつられつい衝動買いしたサイドボード。その奥行何と47センチ。隠居部屋に予定している狭い1階の部屋を圧迫することは目に見えていた。納品から数週間が経ち、その大きさには最近
2022/11飛鳥・奈良の旅(6)橿原神宮・飛鳥駅前で電動自転車を借り「今は漕ぎ出でな」
(旅行2日目その1)今回3泊4日の旅の中二日のどちらかの日を飛鳥一本に絞って観光することにしていた。雨の日は絶対避けたいので旅行二日目が雨模様でなかったら即決で飛鳥に行くことにしていた。幸い今日は少なくとも雨は降らないらしいので即断即決。古代飛鳥に昔から
(初日その3)予定では、ここから平城京「第1次大極殿」へ行くつもりであったが、入場時間に間に合いそうにもなかったので、ここから歩いていけそうな垂仁天皇陵(宝来山古墳)を見に行くことにした。これは圧巻であった。私の住んでいる福岡市及び北部九州周辺にも古墳はい
(初日その2)橿原考古学研究所附属博物館に続いて、橿原線で「西の京」へ。この近鉄橿原線の車窓から見る風景は正にこの奈良という地が南北に長い大きな盆地であることが実感できる。このことは奈良北部しか訪れたことがない私には新鮮な「発見」に思えた。奈良中心部から
2022/11飛鳥・奈良の旅(3)「橿原考古学研究所附属博物館」
(初日その1)奴国(福岡)の自宅を6時に出て、早朝のピーチ航空で関空へ。今回の旅は3泊4日と私としては短めの旅である。初日も貴重な日程なので、昼前には橿原市のホテルに着き、午後いっぱい予定している見学地を廻りたい。関空からいずれも特急で南海、難波で近鉄に乗
15歳の少年(ミヒャエル)がひょんなことで同じ街に住む母親程の年齢の女性(ハンナ)と知り合いになり、思春期を迎えたころの少年は女性と関係を持ってしまう。この設定は、現代ではもちろん、この小説が出版された当時(1995年)でもセンセーショナルを巻き起こした
1か月ほど前、泊りがけで行った家具の町、大川(福岡県)への家具の買い出し。何軒もの家具屋廻りのほとんど最後の店でたまたま見つけた、その質感からすると驚くほど安いサイドボード。唯一の難点は、その時代錯誤的に異常に長い(47センチ)奥行きであった。購入を決め
2022/11飛鳥・奈良の旅(2)旅行前日になって突然足痛に襲われる
飛鳥・奈良への3泊4日の旅立ちの正に前日のこと。朝起きてみると数日前から何となく怪しかった左足首にただならぬ痛みを感じる。私の持病ともいえる原因不明の突然の足痛である。少なくともここ数年、毎年何回か発症している。痛風なのか、リューマチなのか、それとも別な病
今年の秋は、飛鳥地方を旅行することに決めていた。奈良・斑鳩は一度行ったことはあるが、奈良盆地の南の端、飛鳥地方はまだ旅したことがなかった。日本古代史には昔から並々ならぬ興味があって、何時かは必ず行くつもりではあった。むしろ楽しみに取っておいたと言うべきか
インドからアメリカに渡った家族の物語。インド人と言っても、彼らにとってはコルコタ(カルカッタ)を含むベンガル地方が故郷であり、ベンガル語を話す人たちが同郷人であるらしい。その点、まず日本とのスケール感の違い、国民としてのアイデンティティの在り方の違いを感
わが目を疑うようなことが我が家で起こってしまった。ノラ猫(避妊手術をしたサクラ猫)にと、庭の縁台にエサ(カリカリ)を置いていて、本を読んでいた。その時、突然異音がしたのだ。ネコがカリカリを食べる時は、文字通りカリカリと可愛い音がする。しかしその時聞こえて
たぶん今年の釣り納め~小魚ばかりだったが天気にも恵まれて良い釣りだった
釣りに夢中だった、まだ30代、40代のころは一年中釣りをしていたものだ。炎天下で誰もいない大防波堤貸し切り状態での釣りや、みぞれが降る中ホッカイロを3枚ほど貼り付けて釣りをしていたこともある。しかし50代に差し掛かるころであったろうか、釣りの時期を3月
家具の町、大川に家具を買いに行く~(2)つい衝動買いしてしまった
日本一の家具の町、福岡県大川へ家具を買いに行く~一泊二日の旅の二日目。ホテルの朝食は高そうだだったので、家から持ってきたカップ麺で朝食。ホテルの自転車が無料で借りることができたので、そのママチャリで街角見学に出る。大川は今でこそ家具のまちであるが、昔は筑
日本一の家具の町、福岡県大川へ家具を買いに行く~(1)一泊二日の旅
老後に備えて生活の中心を今の2階から1階に移そうとしていることは以前書いた。カーテンを換え、本棚を換え、最後の仕上げとしてロータイプのサイドボードを買い足すことにした。ネットで検索し、いくつか候補となるものがあったが、家具の場合どうしても実物を見ないと
10月も下旬となり、気温・海水温が次第に低くなって水深が浅い防波堤では次第に魚影が薄くなってきた。この日も当りはほんの数えるほど。ただ当りが少ないほど、当ったときのドキドキ感は倍加する。そして念願のチヌ(クロダイ)が釣れた時は本当に嬉しかった。周りの
今年の春から十数年ぶりに再会したテニス。季節の変わり目に倉庫の整理をしていたとき仕舞っておいたテニスラケットを手にして思った。「この歳(当時62歳)になればテニスなどとても無理だろう。もうこのラケットを握ってテニスコートに立つこともあるまい。」しかし
釣り人に嫌われる魚というものがある。フグ、ゴンズイ、ハオコゼなど多くは毒を持つ魚である。しかし毒もないのに嫌われる魚というものもある。それは食べて不味い・・というよりも、「臭み」があるという点で共通しているような気がする。例えばタカノハダイ、ニザ
世に夫婦関係、家族関係の破綻をテーマにした小説は枚挙にいとまがない。ざっと頭に思い浮かぶだけでも、トルストイ『アンナ・カレーニナ』『クロイツェルソナタ』、フロベール『ボヴァリー夫人』、谷崎潤一郎『鍵』、ヘルマン・ヘッセ『湖畔のアトリエ』、マキューアン『
しばらく体調不良が続いたが、ここ1週間ほどは少しは調子が良くなってきたようだ。年甲斐にもなく再開したテニスの疲れに加え、やはり暑さにばてていたのだろう。私にとって体調のバロメーターは、出勤時の自転車のペダルをこぐときの重さである。体調が最悪の時は、
30年前に家を建てた時、ほんのいくつかの家具を除いては、ほとんどの家具は新しく買い入れた。それまでは借屋住いだったので、家を建てるまではと、家具は最小限にしていたのだ。当時はインターネットもなく、何件もの家具屋さんを見て回った。まだ若かった(33歳)ので
3週間ほど前にこの福岡・相島浮波止に2年ぶりに渡ってアジ・サバの猛襲に襲われたことは以前書いた。それから2週間たって海の状況は変わっているだろうか?・・と思って再び浮波止に渡ってみると、相変わらずアジ・サバの猛攻撃である。これは釣り人としてはあまり面白
これは予想していたことではあるが、円安による外貨建資産(外貨預金、外国株、外国投信)の評価益が貢献し、今回も黒字であった。前にも書いたが、外貨建資産に評価益が出たからと言って喜ぶほど私は〇〇ではない。私が外貨建て資産を持っているのは、それで売買益を
63歳の誕生日、半年ぶりの資産棚卸~(1)年金支給まであと1年
私の年代は64歳の誕生月から支払われることになっている。それまであと1年になった。初年度は満額ではないようだが、これはありがたいことだ。昔は私はそれほど年金をあてにしてはいなかった。30歳代で早期リタイアを考え始め、エクセルで初めてライフプランを立
トマス・ピンチョン『LAヴァイス』(原題:「Inherent Vice」)
前に読んだ『V.』でも感じたことだが、ピンチョンの作品の枕詞である難解さはほとんど感じることなく、数日間で読み終えた。舞台はロナルド・レーガンがカルフォルニア州知事だったころのロサンジェルス。いわゆる「ハードボイルド」風の作品であり、その点ピンチョンと
先月ヘーベルハウスの30年点検に来てもらった。外壁の目地・塗装、屋上防水シート、床下、排水管などを一通り見ってもらった。結果はどこも異状なし。心配していたのは屋上の防水シートであった。15年前に張替したのだが、まだ持つのか?その15年前、防水シート
糸島の波止釣りで久しぶりにチヌが釣れた!包丁の刃が欠けでがっかり。
先週は福岡新宮沖相島の浮波止に2年ぶりに揚がった。結果はアジ・サバの猛襲。何もつれないよりはましだが、釣り人にとって入れ食いもあまりうれしいことではなのだ。特にサバは仕掛けがすぐ縺れてしまって、いくつあっても足りない。そこで地味な釣り場ながらも糸
台風に備え久しぶりに電動シャッターを降す~電動シャッターのメリット・デメリット
「いままで経験したことがない」ほどの台風14号が私が住んでいる福岡市に接近しつつあったその日。私としては珍しいことであるが、防災グッズをいつでも持ち出せるように1階廊下に準備し、更に電動シャッター全部を閉め切ることにした。しかし7基ある電動シャッターの
私はアトウッドの人間の内心をややシニカルに切々と語る文体が好きだ。これまで『侍女の物語』や『暗闇の暗殺者』でその文体に酔いしれてきた。この作品でも主人公グレイス・マークスのそうした語り口が作品の基調となっている。反面,途中で人称が唐突に何回も切り替わ
福岡新宮沖相島の浮波止はおよそ20年以上の長きにわたり、私の釣りの2大ホームグランドの一つであった。ここは私は他に見たことはないのだが、巨大なコンクリートの躯体が正に洋上に浮いているのである。水深は20mぐらい。大物が狙える近場である。足場はこれ以上
62歳のテニス再開~63歳になった。テニスをして良かったこと、悪かったこと(動画)
今から数か月前に、十数年前ぶりに思い付きで再開したテニス。再開した当時62歳だった私が、とうとう63歳になってしまった。幸いなことにテニスに必要な最低限の運動能力は維持できている。しかしこれが何時まで持つか・・。ときどきYouTubeでベテランプレーヤーの
家を建てて30年もの月日がたった。しかし一人暮らしで日中は仕事でいないし,小さな家なので,ほとんど家の傷みもない。リフォームと言えば外壁と陸屋根の防水塗装を一度やりかえたぐらいだ。それと給湯器を2回替えた。間取りは担当者のプランが全く気に入らず,ほ
ノーベル賞を受賞した物理学者である主人公のマイケル・ビアード。研究一筋の人生かと思いきや,この男かなりの快楽主義者である。女と見れば見境なく食事に誘い,ダイエットの決心も美味いものを目にしてしまうと簡単に反故にする。おまけに大酒飲み。ある意味自分に正直
30年使ってきた1階のカーテンをニトリ遮光カーテンに換えた。想像してたことであるが、昼間カーテンを閉め切ると暗闇感・閉塞感に閉ざされてしまうことになる。遮光カーテンにはレースカーテンは必須であることを実感した。買った遮光カーテンが「お値段以上」に今のとこ
62歳のテニス再開~オートテニス練習中に腰痛が襲う!(動画)
(突然襲った腰痛で体が動かなくなる)ラケットをメルカリでYONEX・EZONE100に買い替えてから,初めてオートテニス(サンテニス有田)に行く。この間この新ラケットで壁打ちしたのだが,今一つ前のラケットとの差が分からなかった。オートテニスであれば,球がほほ
先週土曜日、福岡糸島半島の波止に釣りに行った。この季節、小魚も含め3~4日分のオカズ魚が釣れてもよさそうなものだが、前回に引き続き当りはほとんどなし。7時間程粘ったが当りは数えるほど。そして数少ない当りで釣れる魚といえば「毒魚」と「嫌われ魚」が過半数
面と向かっている相手から「私は実は木星人です」と言われたらどんな気がするだろうか。大杉一家4人は皆そういう人たちである。父大杉重一郎が火星人,妻伊余子は木星人,長男一雄は水星人,長女暁子は金星人と自らを信じて疑わない。(ただし家族内の「秘密」にしている
家を建てて30年~ニトリの遮光カーテン~初めてのカーテン交換
30年前に家を建てた時,カーテンはヘーベルハウス系列のカーテン屋にオーダーした。カーテンの柄を選ぶため,迷いに迷い何度も住宅展示場のヘーベル館を訪れたのをよく覚えている。全部で25万円ほどだったと記憶している。そして30年間,当時誂えたカーテンは1枚
家を建てて30年過ぎた~(3)旅行から帰ってきて感じる我が家の有難さ
私はここ三十数年間の間に50回以上の海外旅行に行った。国内旅行は出張,近場の温泉旅まで含めると数知れない。私は彷徨(HOUKOU)することが趣味であり,もしかすると生き甲斐なのだ。ずっとサラリーマン生活だったので,憧れであった放浪生活や年単位の旅行はできなかっ
62歳のテニス再開~ラケットを買い替える・YONEX・EZONE100(動画)
62歳にして10年以上ぶりに再開したテニス。現在のテニス事情は何もかもが変わっていた。まるで浦島太郎状態である。一番大きな変化は,ネットでテニスレッスン動画が簡単にみられることだ。世界の王者たちの試合もネットで観戦できる。フェデラーの名前ぐらいは知っ
700ページを超す謎の小説家トマス・ピンチョンの長編デビュー作である。ノーベル賞候補にも名を連ねるピンチョンの小説はとかく難解と言われるが、少なくともこの小説に限っていうと,理屈抜きにとても面白く読めた。特に上巻はプロフェインとニューヨークに巣くう「ヤン
夏風邪(もしかしてコロナ?)から復活し、久しぶりに釣りに行く
2週間前の日曜日に発熱。熱(と言っても37度台前半)は3日ほどでひいたのだが、その後も倦怠感や無気力感が残り、仕事も休みがちであった。(結局PCR検査は受けなかった)そして休みの日と言えば、猛暑日が続いたということもあったが、家に籠りベッドで文字通りの「
風邪かコロナか分からないまま、ほぼ症状が消えた。PCR検査は受けるべきだったのか?(発熱から9日~10日目:月曜日~火曜日)
37度を超す熱は最初の3日間だけで,その後は何回熱を計っても36度半ばの平熱であった。しかし不思議なことに,平熱に戻ったはずなのだが鼻の奥の腫れぼったさや鼻水などの症状や,食欲不振,風邪をひいたときにしばしば感じる種類の倦怠感は昨日まで続いた。この熱が
発熱してもなぜ私はPCR検査を受けなかったのか?(発熱から7日~8日目:土曜日~日曜日)
私の仕事はほぼ完全に役割が決まっていて,私が休めば私の担当分野に穴が開き,同僚・顧客に迷惑が掛かる・・ということは意地を張ってPCR検査しない単純な理由の一つだ。検査を受けて陽性だった場合、同僚の若者のように10日前後休まなくてはいけないだろう。ここが世
「ブログリーダー」を活用して、HOUKOUさんをフォローしませんか?
再雇用最終年で夢にも思わぬ驚天動地の人事異動。何とか自分をごまかしごまかし、爬虫類上司N氏のワニ・スペシウム光線攻撃をのらりくらりとかわしながら、4月分の異動後初の給料をもらった。この間、途中退職や高齢者雇用に関するYOUTUBEなどを随分見てきたが、(本当かどう
来年3月下旬までの再雇用期間最後の1年を迎えようとしている64歳のジイサンに対しての、明らかに異例な理不尽極まりない人事異動の言い渡し。その言い渡し直前まで、私のリタイアまでの道筋は何と見通しがよく、なんと平坦な道が連なっていたことであろう!残り1年、4年
発作的に「退職願」は書いたものの、これを何時提出したらいいかなかなかタイミングが掴みにくい。法律的には2週間前までとか、1か月間前とか、出来れば3か月間前とかいう情報もある。私の理想は9月5日で退職することだが、だとすれば3か月前の6月上旬に同日付けの退職願を
この新しい呪いのような職場に来て約1週間が経過した。時がたてば経つほど、早期退職の決意は固まる一方だ。この決断に至った要因は複合的なものである。しかし、たった一つの要因さえなければ、その他の理由を昇華して目をつぶって、もしかしたらあと1年頑張って、晴れて5
(ドナル・ライアン『軋む心』)4/1に新しい職場に初出勤。職場の近くに桜が咲いている。しかし、今年の桜ほど心ときめかないサクラは見たことがない。サクラの花は見ようによっては、寂しいものだ。それは、まもなく散ってしまうことを予感させる寂しさを裡に内包してい
(4年間、通勤で苦楽を共にしてきた自転車)私の理不尽極まりない人事異動の原因らしきものは分かった。もうこうなったら、転勤先で1年頑張りとおすしかない。何しろ私に与えられている雇用期限は、あと1年なのである。木曜日に転勤先の前任者から電話があった。最低限のすぐ
(今年は桜の開花が本当に遅い。3/27近くの公園でたった1本だけ花開いていた。)64歳の再雇用期間があと1年しか残っていないこのよぼよぼの老人に、なぜこの理不尽極まりない異動が言い渡されたのか・・この数日間胸塞がれる思いであった。心には、さまざまな疑念が
前の記事で「人事異動の荒波」について、第3者的立場で、サラリーマン人生の過ぎ去った回想として、やや上から目線で書いた。その「人事異動の荒波」が、まさかこの定年後再雇用4年を過ぎ、残り1年の64歳の老人を襲うことになるとは夢にも思っていなかった。職場の同僚の誰
多くの会社・組織が正に今、人事異動の季節に突入していると思う。我が職場も来月4月にかけて人事異動や昇任などの発表が控えているところだ。辛いことも多いサラリーマン生活で、私にとって特に辛い時期がこの人事異動の時期であった。サラリーマン生活も40年が過ぎようと
最近職場で驚いたことは、Y氏の突然の入院である。Y氏は私より1年先輩(65歳)、定年後5年の再雇用期間が今月末で切れる。そして以前書いたように、さる団体に再就職が決まっている。今Y氏は私と同じ短時間(週3日休)であるが、氏の再就職先はフルタイム勤務。「今更フ
あと1年と3週間ほどで定年後の再雇用5年を終え、晴れて仕事から解放されてリタイア生活に入ることができる。それを「解放」だと素直に感じるようになったのは、昨年ぐらいからだったと思うが、特に朝仕事に行くときにベッドから立ち上がるのが毎日とても辛く感じるようにな
私の職場では、60歳定年後65歳の年度末までの5年間は、普通に勤めていれば(1年ごとの契約更新はあるが)、再雇用がほぼ保障されている。しかし、それを過ぎれば全くのフリーとなり、こちらから何らかの行動を起こさなければ直ちに無職となるのである。私の場合、先日
ときどき私は同僚らに尋ねられることがある。「海外旅行で一番良かった場所はどこですか?」と。私は「ウイーンですかね」と答えることにしている。本当は「それはウイーン・中央墓地のベートーベンのお墓」と声を大にして言いたい所であるが、ベートーベンの本当の偉大さを
来年度も今の条件で働けることが決まった。再雇用最後の年、そしてサラリーマン人生最後の年になるのだが、振り返ってみて定年退職後この4年間、いったい私は何を成しとげてきたのだろう、・・という疑問に捕らわれることがある。家族がいれば、何らかのイベント・・例えば
働き方改革の一環として、事業者には65歳までの就労を保証する努力義務があるとされる。そして、4月からの新年度にその最後の65歳を迎える私に、事業者はその「努力義務」を果たし、気前よく仕事を与えてくるのか?何しろ1年ごとの契約である。「来年度も来てください」
ザジはフランスの田舎町に暮らしている女の子である。その子が、地下鉄に初めて乗ってみたくて伯父のガブリエルを頼ってパリにやってくる。何かというと「け〇食らえ」というお下品な言葉が少女の口から発せられる。勝手に伯父のアパートから抜け出して街に出るザジ。それを
「老人」、「お年寄り」には誰でもできればなりたくないはずだ。(笑)私も漠然とそういう思いであったが、高齢者の大方の定義である「満65歳」を、あとわずか7か月で迎えようとする今現在、急にその時を迎えるのが楽しみになってきた。前の記事で二つほど、「高齢者(満6
(福岡市花畑園芸公園へ梅を見に行く)人は誰でも「歳は取りたくない」と思っているはずだ。「早く歳を取りたい」などと思う人はほとんどいないだろう。しかし、今現在の私に限っていうと、早く「高齢者(満65歳)」になりたくてたまらないのだ。(あと8カ月ほど)この間、
作者はアイルランド人。2012年アイルランド最優秀図書章受賞作品。アイルランドといえば、一昔前は<アイルランドのような田舎に行こう>という詩にイメージするような、牧歌的な印象があったものだ。ところが、そんな国が2000年ごろ突然不動産バブルに沸き立ち、そ
2週間もたたずに2度も病に伏して思った・・はたして「天涯孤独」のまま、ある日突然都合よく、そして運よく「ピンコロリ」できるものだろうか。はなはだ疑問に思った日々であった。そう簡単に楽して〇なしてくれそうもない。(笑)そこにたどり着くまでには、この先何回も何
いわゆる「ロリータコンプレックス」の語源となった『ロリータ』で有名なロシア出身の初期の作品。初期の作品であるが、すでに『ロリータ』(これは日本のノーベル賞候補といわれるM氏の作品に比べれば、その〇〇〇性も低く、文学的により純粋な作品と感じる)の緻密で装飾的
ネコ好きになって1年以上がたった。この間、家の裏庭には入れ替わり立ち替りいろんなネコちゃんたちが姿を見せた。孤独な一人暮らし老人にとっては、このネコちゃんたちは心を和ませてくれる良きお友達である。この間、裏庭に遊びに来た薄いサバ毛のネコちゃんが我が家裏庭に
(1)からの続き引き伸ばしに引き伸ばした「社会からの退出」の時期。「退職届の撤回」、定年、そして一年も続けばと思い再び始めた「定年後再雇用」の仕事も3年が過ぎた。我々の職場では65歳の年度末までは、一応「再雇用」としての仕事はほとんど保障されている。再雇
「訳者あとがき」で作者モディアノ(2014年ノーベル文学賞受賞)が語っている。<(幸福な思い出は別として)幼い時の思い出は、いつも断片的で奇妙なものです。>まして19歳の 孤独な女テレーズにとっては。彼女は小さい時、母親から「かわいい宝石」と呼ばれていた
4月の乗っ込みチヌシーズン(産卵のためクロダイが岸近くまで寄ってくるのだ)がやってきた。この間、お手軽釣り場でチヌを狙ったのだが不発に終わった。(そのかわりコノシロ大漁)ここはやはり、1回だけでもじっくりと本格的にチヌを狙いたい・・とやってきたのは、2年前ま
私の50歳代後半からの人生は、モラトリアム人生であった。「モラトリアム」・・今の若い世代には聞き覚えがない言葉かもしれない。本来は借金などの「支払い猶予」を意味する言葉であるが、我々の世代(60代前半)が学生だったころ、この言葉がその時代の社会現象を批判
ここしばらくオースターの「どん底からの再生」とも言うべき小説にはまっている。この小説はその数冊の本の中で最も感銘を受けた本だ。主人公ジンマーが落とし込まれた地獄は、愛妻ヘレンと二人の幼い息子が航空機事故であっけなく命を落とすという最悪の出来事だった。大学
(左からツワブキの葉、ツワブキの茎、ワサビ葉漬け)ワサビ葉漬けは懐かしい父の味である。父がどこから素材を手に入れていたものか、時々自分で作っていた。噛んだ瞬間、ピリッとする味わい。大人の味であるが、まだ小学生のころではあったのだが、その「大人の味」を嚙分
読了したその日、その部分を思い返すごとに何回も涙がにじんできた。それは219ページ、「青い目」をあれほど欲しがっていた黒人少女ピコーラが半狂乱の頭の中で自己と会話するシーンである。音楽で言えば人類最高峰のピアノ曲であるベートーベンピアノソナタ第31番第1楽
私自身の人事については、晴れて希望通り留任となったことは以前書いた。そのことを知ったとき、体調は芳しくなかったのだが、満開の桜のように晴れ晴れしさを感じたものだったのだが・・。(今は亡き父と母も心配そうに見守る)年度当初の仕事始めの日に必ず行っている儀式
若いころは、暑さ寒さもなんのその、ミゾレ降る中釣りをしていたこともある。しかし63歳ともなれば、そうはいかない。真冬はもちろん、この季節の気温上昇の天気予報にも、途中から寒風が吹くかもせれない・・ベッドで読書していたほうが快適ではないか・・歳を重ねるとと
私は独り身の63歳男性である。このまま生涯孤独であり続けるであろう。数十年間決定的な出会いがなく、還暦を過ぎたて今更「決定的な出会い」を期待するほど私は〇〇ではない。これは宿命だ。一つ残念な事は、使い残した資産を残してやりたいと思う人がいないということで
とても非凡な女性ソーネチカの生涯である。その生き様や考え方は、「寛容」「心の広さ」という単純な言葉で言い表せない、もっと大きなものだ。生まれつき残念な容貌(梨みたいな団子鼻、不格好な体つき)を神から与えられたソーネチカであるが、その代わりではないだろうが
人事異動が希望通り「留任」となり、今日は再びの花見のあと、お祝いに裏庭焼肉をすることにした。午前中は読書(オースター、ナボコフ)し、3時ごろから行動開始。前日桜の開花を見た同じ近所の公園は晴れ間ものぞき、花も昨日より一層綺麗に見える。この公園は20年以上
ここのところの体調不良(倦怠感、首・肩回りのコリなど)でただでさえ鬱陶しい日々であるが、それに加え通奏低音のように常に頭から離れないのは人事異動の恐怖である。昨日その発表があるものとばかり、仕事をしながらも、いつ上司の声が掛かるかと神経をびくつかせ、結局
物語中物語が頻出する、凝りに凝った小説である。本筋の物語は、小説家の卵であるシドニーが死の淵を彷徨う病を乗り越え、病院から退院することから始まる。退院後、待っているのは最愛の妻グレース。そして夫妻を毎週食事に招待してくれるのは、小説家シドニーの師匠であり
(旅行2日目その7)甘樫丘を降りて、電動自転車で飛鳥宮跡周辺を見て回る。(飛鳥宮跡)昔ここは「飛鳥板葺宮(いたぶきのみや)」という案内板があったようだが、今は単に「飛鳥宮」とされている。ここら一帯に4つの宮が築かれたのだ。当時天皇が代替わりするごとに宮(
ここ数日、仕事の上で大変な日々であった。私の仕事は1件の案件について、いくつかのプロセスを経て最終段階に至る。その最終段階が、ありえないほど立て込んできたのだ。それはゲリラ豪雨的だというべき立て込み具合だった。それに加えて、私の仕事では年間数件ほどしか発生
フランスのノーベル賞作家、ル・クレジオによる力強くも気高く生きる少女の物語である。物語の主人公ライラは、まだ記憶もはっきりしないような幼年時にアフリカの部族間の争いの巻き添えになり、団袋に入れられモロッコに売り飛ばされてしまう。幸いこの女の子ライラを「買
今の車を買って約17年が経とうとしている。今年は車検の年。前回の車検の時は16万円位かかったと思う。今年は18万円位かと予想していたのだが、何とディーラーの見積もりは約22万円!タイヤ、バッテリー・・いろんな〇〇オイルの交換も必要だという。この金額に何か