chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
The Journey Beyond Logic ~世界30カ国110都市以上を旅したMBAホルダーが見た景色と旅の記憶 https://rayworld.hatenadiary.com/

★あなたの旅をもっと彩り鮮やかものへ 世界30カ国を旅して英国留学で66カ国の学生と共に学んだMBAホルダーが「お役立ち情報」ではなく、旅や世界をもっと彩り鮮やかにする「新たな視点」を伝える旅ブログ

■自己紹介 世界30カ国、110都市以上を訪問。英国MBA留学では66カ国の学生が集まる多国籍な環境で学んだ。旅は北極からアフリカに至るまでバックパッカー、多国籍の冒険ツアー、 留学、ビジネス出張など様々な形で旅をした。英国MBA、TOEIC940点、星空案内人、空手初段。

Ray
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2023/07/01

arrow_drop_down
  • イタリア旅行記:写真の外にあるもの~それは何故そこにあるのか

    January 1997, Milan, Italy *写真の外にあるもの~それは何故そこにあるのか「最後の晩餐」と言えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作で多くの人がその絵を思い浮かべることが出来るだろう。しかし、それがどこにあるかご存知だろうか?絵はミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁に描かれている。私はミラノを訪れたらこの名画は絶対に見たいと思っていた。実際に行くと質素な建物の中にあり、この中に世界的に有名な絵があるということにギャップを感じた。しかし、当時を考えると修道士の食堂にあるからこそ、最後の晩餐というテーマで描いたのだろう。そう考えると、それがある場所と…

  • イタリア旅行記:ミラノのスカラ座でオペラを見て映画の台詞を思い出した話

    January 1997, Milan, Italy *ミラノのスカラ座でオペラを見て映画の台詞を思い出した話日本には○○スカラ座というような映画館や劇場が各地にある。その名前の由来となっているのは、イタリアのミラノにあるスカラ座だ。スカラ座はウィーン国立歌劇場、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場と共に世界三大歌劇場の一つと言われている。私はイギリス学部留学中の春休みにミラノを訪れた。あまり芸術に詳しい訳ではなかったが、何となくスカラ座という名前は聞いたことがあった。そこでせっかくなので当日券で安いチケットを購入しオペラを鑑賞することにした。演目はチャイコフスキーのオネーギンというものだった。…

  • バチカン市国旅行記:ローマ教皇の祝福を求めて~他人が信じるものを認めるということ

    February 1997, Vatican City *ローマ教皇の祝福を求めて~他人が信じるものを認めるということ先日、新たな教皇としてレオ14世が即位をし、テレビでもバチカン市国のコンクラーベの様子が放送されていた。私はイギリス学部留学中の春休みにバチカン市国を訪れたが、バチカン市国はキリスト教 ローマ・カトリックの総本山である。私はキリスト教徒ではないが、大学がカトリック系の学校だったので、授業でキリスト教概論というものを勉強したことがある。母校は神父様が学長を務めていたが、バチカン市国にはその大元締めのローマ教皇がいるので、信者ではないがちょっと興味があった。調べてみると毎週日曜日の…

  • イギリス旅行記:もしも世界に名前がなかったら・・・

    June 1996, Isle of Skye, UK *もしも世界に名前がなかったら・・・この生き物は一体何だ???スコットランドのスカイ島をサイクリングをしていた時、私はコレに出会った。コレは動物園のように柵や檻もない道の傍らで、ただ静かにその場にたたずんでいた。私はその不思議な生き物を記録しておこうと思い、刺激をしないようにそっとカメラのシャッターを切った。後から調べてみるとコレはハイランド牛という「牛」らしかった。しかし、生き物の名前が判明しても、私の頭の中にある牛は白黒の乳牛や茶色や黒色の肉牛しか無かったので、牛だと言われても牛とは認識が出来なかった。ただ、ハイランドに住む人々にはこ…

  • バチカン市国旅行記:世界で一番小さい国を体感する

    February 1997, Vatican City *世界で一番小さい国を体感する世界で一番小さい国は?幼い頃、クイズで良くこの問題を出し合っていたが、答えはイタリアのローマにあるバチカン市国だ。面積は0.44km2でディズニーランドより少し小さいくらいと言うとその大きさがイメージをしやすいのではないだろうか。観光の見所はサン・ピエトロ大聖堂とシスティナ礼拝堂だ。特にミケランジェロの「最後の審判」は壁と天井一面に描かれていて圧巻である。天井画の一部である「アダムの創造」は映画ETでもオマージュされていて必見なので、私も天井を見あげて必死にその絵を探した。美術館と礼拝堂を見終わるとサン・ピエ…

  • イギリス旅行記:何もない場所

    June 1996, Isle of Skye, UK *何もない場所スコットランドの北部はハイランド地方と呼ばれ、名前からもファンタジーっぽい雰囲気が漂っている。ハリーポッターなどファンタジー映画の舞台にもなっていて、荒々しい山々や湖など神秘的な景観が広がっている。そのハイランド地方にスカイ島という島がある。空の島と訳してしまいそうだが、綴りはSkyではなく古代語に由来をするSkyeであり、雲の島、又は翼の島と言われている。私はイギリス学部留学中の夏休みに湖水地方とスコットランドを巡る旅をしていた時、インヴァネスでネス湖を見た後にスカイ島を訪れた。結論から言うとスカイ島には何も無い。荒々しい…

  • イギリス旅行記:ピーターラビットの絵本に登場するコテージに泊まった話

    June 1996, Lake District, UK *ピーターラビットの絵本に登場するコテージに泊まった話湖水地方と言えば、ピーターラビットが有名だ。ニアソーリー村で作者のビアトリクス・ポターが住んでいたHillTopは聖地であり、多くの観光客が訪れている。街には絵本に登場する場所がそのままの姿で残っており、ポターがこの街で創作活動をしていたのが実感として感じられた。ニアソーリー村で一泊したが、せっかくならピーターラビットに縁があるところに泊まろうと思い、「子猫のトムのおはなし」に描かれているB&Bに泊まった。部屋の内装もヒーターラビットの壁紙になっていて、ピーターラビットが好きな人には…

  • イギリス旅行記:旅する季節の重要性~湖水地方の緑の丘や湖が最も美しい季節

    June 1996, Lake District, UK *旅する季節の重要性~湖水地方の緑の丘や湖が最も美しい季節イギリスの田舎と言えば、緑の丘で羊が放牧されている風景をイメージする人が多いのではないだろうか。正にそのイメージ通りの風景が見える場所がある。それはイギリス中部にある湖水地方だ。私は学部留学中の6月に湖水地方を訪れた。この時は学生で時間もあったので、1週間程かけて湖水地方の街を歩いて回ることにした。ジューンブライドという言葉があるように、イギリスの6月は気候も良く、ハイキングをするにはとても気持ちが良い季節だった。ウィンダミア、グラスミア、アンブルサイド、ニアソーリー、ボウネスを…

  • タイ旅行記:メジャーになる前のピーピー島を訪れた話

    March 1998, Phi Phi Island, Thailand *メジャーになる前のピーピー島を訪れた話今から25年以上前になるが、私は大学の卒業旅行でタイのバンコク、チェンマイ、プーケットを訪れた。都市、山、海と街ごとに全く趣が異なり、盛り沢山の旅だった。プーケットは海が美しくリゾート地として有名である。しかし、そこからもう一歩足を伸ばすと更に美しい場所がある。ピーピー島だ。ピーピー島はプーケットから船で2時間のところにあり、レオナルド・ディカプリオ出演の映画「ビーチ」の舞台にもなった島だ。プーケットも美しかったが、訪れてみるとまさに秘境、楽園という言葉が相応しかった。当時はまだ映…

  • タイ旅行記:象を触るとどのような感触がするのか?

    March 1998, Chiang mai, Thailand *象を触るとどのような感触がするのか?象は昔から子供に人気の動物だ。我が子も小さい頃は動物園で象を見て喜んでいたのを思い出す。象を見たことがある人は大勢いるが、触ったことがある人はそれ程多くないのではないだろうか。私は大学の卒業旅行でタイのチェンマイを訪れた。チェンマイはエレファントライドが人気で、私も山道を象に乗ってトレッキングをした。間近で見る象はとても大きく見え、乗ってみると想像以上に高くて最初は少し怖かった。ガイドさんが注意事項で「象の耳にイヤホンを入れないでください」と言っていて最初意味がわからなかったが、以前に旅行者…

  • イタリア旅行記 : カフェ巡りで世界最古のカフェを訪れた話

    February 1997, Venezia, Italy *カフェ巡りで世界最古のカフェを訪れた話私の住む街は田舎だが最近は海岸沿いに小洒落たカフェが増えてきた。意中のお店を目当てに街を訪れる人も多いようで、カフェ巡りも旅の楽しみの一つだろう。さて、世界最古のカフェが何処かご存知だろうか?それはイタリアのヴェネツィアのサンマルコ広場にあるカフェ・フローリアンである。1720年創業でルネサンス期の芸術家や作家なども通っていたようだ。私はイギリス学部留学中の春休みに一人旅でヴェネツィアを訪れた。カフェ・フローリアンは高級で少し敷居が高かったが、せっかくなので勇気を出して行くことにした。外観からは…

  • 東京出張記:古い友人との関係に思う人生と小説の類似点

    November 2024, Tokyo, Japan *古い友人との関係に思う人生と小説の類似点勤務先の会社が2年に一度、東京のビッグサイトの展示会に出展をしているので、私は営業ではないが毎回土曜日を使って視察に訪れている。せっかく東京に行くので展示会を視察した後、美術館などにも立ち寄り、夜は友人と飲み会をして帰ってくるのがお決まりのパターンだ。昨年はチームラボプラネッツ豊洲を訪れたが、ほぼ外国人観光客ばかりで驚いた。最近はやりのイマーシブ(没入型)というもので確かにインスタ映えして綺麗だったが、アートもデジダルな時代になったんだなと感じ少し複雑な気持ちになった。その後は学生時代の友人達と会…

  • エストニア旅行記:目的地を訪れるだけではなく時代を旅するという視点

    August 1996, Tallin, Estonia *目的地を訪れるだけではなく時代を旅するという視点私がエストニアを訪れたのは1996年なのでもう20年以上も前のことだ。イギリス大学留学中の夏休みに北欧を旅した時、フィンランドからフェリーでエストニアの首都タリンヘのOne day tripで訪れた。当時、バルト三国であるエストニアはソビエト連邦から独立して間もない時期でまだまだ貧しくとても暗い印象だった。街角には地面に物を並べただけの露店も多く並び、違法なコピーCD等の怪しい品物が普通に売られていた。あれから時が経ち、今では日本よりも遥かに進んだ世界有数のIT先進国となっていて、私の友…

  • 鹿児島出張記:火山灰で埋もれた神社

    April 2024, Kagoshima, Japan *火山灰で埋もれた神社桜島は実は交通のアクセスがとても良い。鹿児島市の中心にある鹿児島港からフェリーでわずか15分だ。だから、他の市から車で桜島港に行き、そこに車を置いてフェリーで鹿児島市内に遊びに行く人も多いらしい。私も鹿児島市内での仕事が終わった後、次の目的地に向かうために桜島を通って行くことにした。行くまでは勝手に小さな島のイメージを持っていたが、実は桜島は大きい。島の周囲は52kmもあるので、着いてみると島という感じが全くしなかった。桜島は頻繁に噴火をしている印象だが、民家や店もありそこには火山と共に住む人々の日常があった。途中…

  • 鹿児島出張記:桜島と共に生きる街

    April 2024, Kagoshima, Japan *桜島と共に生きる街勤務先の会社の支店が鹿児島にあるため採用の関係で年に2回ほど鹿児島を訪れている。名古屋からだと飛行機なら1時間半で行くことができて便数も一日4便あるため、意外にも遠くて近い場所というのが私の感覚だ。鹿児島と言うと西郷隆盛や黒豚など思い浮かぶが、やはり何と言っても桜島ではないかと思う。これは見所というよりは鹿児島県人にとっての影響という点が大きい。鹿児島の社員と話をすると、天気予報で火山灰の予報があったり、火山灰用のゴミ捨て袋があるなど、鹿児島県以外の人だと驚く内容だが、そこに住む人たちにとってはそれが日々の日常なのだ…

  • アメリカ出張記 : 間近で見たナイアガラの大瀑布の迫力

    November 2014, Niagara falls, USA *間近で見たナイアガラの大瀑布の迫力初めてのアメリカ出張の出発日はハワイの社員旅行から帰ってきた翌々日だった。太平洋の真ん中から日本に戻り、とんぼ帰りでまた太平洋を飛び越えることになるので、ハワイにもう一泊してそこからアメリカに迎えば効率的だが、他の人の手前もあるのでそうはいかない。11月初旬だったが出張先のデトロイトは雪が降っており、常夏の島から一気に極寒の地に来たように感じた。仕事ではデトロイトから車で片道5時間くらいかけてカナダのお客様を訪問した。その帰り道に少しだけナイアガラの滝を訪れることが出来た。社会の時間にナイア…

  • ハワイ旅行記 : 記憶と場所の強い結びつき

    November 2014, Honolulu, Hawaii, USA *記憶と場所の強い結びつき私は家族が大好きだ。幸いなことに夫婦仲も子供との関係も良好である。何とも幸せなことで妻や子供には感謝しかない。だから、家族旅行も楽しい思い出ばかりだ。そして、ハワイを初めて訪れたのは家族旅行だった。ホテル、レストラン、ショッピングモールなど色々な場所にその時の思い出が残っている。写真の木の椅子はホノルルのショッピングモールの中に何気なく置いてあるベンチである。形がユニークだったので家族でベンチに座って記念写真を撮影した場所だ。その翌年、社員旅行で再度ハワイを訪れた時にも変わらずに同じ場所にあった…

  • ハワイ旅行記 :社員旅行のスキマ時間に目一杯観光をした話

    November 2014, Honolulu, Hawaii, USA *社員旅行のスキマ時間に目一杯観光をした話ハワイは日本人にとって定番の観光地だ。私も家族旅行と社員旅行で2度訪れた。社員旅行は私が企画から全て取り仕切ったのだが、前年に家族旅行で訪れた時の経験が非常に役に立った。自分の好きなように企画できたので、家族旅行の時の経験も含めてやりたい事を全て詰め込んだ。3泊5日の日程だったが、日立の樹のモアナルアガーデンからジュラシックパークのロケ地巡り、プライベートビーチでのアクティビティからクルーズ船でのディナーまで盛り沢山の企画だった。但し、集合イベント以外は基本自由行動としたので、イ…

  • 旅や世界をもっと彩り鮮やかなものにするために

    July 2004, MBA Graduation Ceremony, UK *旅や世界をもっと彩り鮮やかなものにするために旅ブログを始めて1年半以上が経過した。1週間に1本だけの執筆だが、自分にしては続いている方だと思う。まだまだ書きたいこともあるので、これからも継続をしていけるようにしたい。さて、今はSNSやブログで旅の情報が溢れている。フォロワーが多い人の投稿は観光地の最新情報等が詳しく書かれていて、旅行をする人にはとても便利で有益な情報源だろう。ただ、それを見ていてふと不思議な違和感を感じた。少し考えてみると、その理由はそれらの情報はガイドブックやサイトに既に書いてあることであり、そこ…

  • エジプト旅行記:旅の絵葉書の想い出~年賀状じまいについて思うこと

    October 2003, Aswan, Egypt *旅の絵葉書の想い出~年賀状じまいについて思うこと年賀状じまいが増えてきた。SNSが発達したとかECOとか色々と最もらしい理由付けはあるが、本音では面倒くさいからではないかと思う。個人の問題なので自由にすれば良いと思うが、別の視点でそれが先々良いことかどうかは少し思うところがある。本来は年賀状を辞めることと時候の挨拶を辞めることは同義では無いが、これが混同をしているように感じて危機感を感じる。古代の哲学者のアリストテレス曰く、人間は社会的な動物である。良くも悪くも人との繋がりは、健全な精神を保つためにも必要だと私も思う。そして、その繋がりに…

  • ノルウェー旅行記:妖精の国に迷い込んだ話

    August 1996, Trollstigen, Norway *妖精の国に迷い込んだ話私はイギリス留学中に北欧を旅したが、その時に感じたのは空が低いということだ。正確に言うと雲の高度が低く感じたのだ。調べてみるとそれは気のせいではなく、気象学的にも理由があるようだった。雲は大気の流れのある対流圏に出来るが、赤道など暑いところでは上昇気流によりその境界面が高くなり、緯度が北になるほど気温は低くなるのでその高度が下がる。その高度は赤道近くでは14km程なのに対して極地域では8kmとの事。つまり雲が浮かんでいる場所がそれだけ低くなるのだ。特にフィヨルドなどの山の高いところをバスで走っているとそれ…

  • 雑記:旅の金魚鉢理論について ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    July 2004,London, UK *旅の金魚鉢理論について今年のクリスマスはインフルエンザに感染したので、自室で隔離して過ごした。残念だが時間もあったので書棚の本を漁っていたら昔に買った旅と名言の本を見つけて読んでいた。想像力で旅をするには最適な本である。本を読みながら改めて考えたことを書いてみようと思う。旅には様々な形がある。私の好きな沢木耕太郎も講演会で「旅の形に上下は無くてどの旅にも価値がある」と言っていた。私もその通りだと思う。ただ、それでも旅の仕方により旅先の理解の「解像度」は色々と変わってくるように私は思う。私は勝手に『金魚鉢理論』と名付けているが、例えば旅行ツアーや最近流…

  • フィンランド旅行記 : 本物のサンタクロースに会った話

    August 1996, Rovaniemi, Finland *本物のサンタクロースに会った話私は本物のサンタクロースに会ったことがある。証拠の写真もあるのでこれは間違いない事実である。子供の頃、我が家ではクリスマスは玩具屋で両親から玩具を買ってもらえる日だった。クリスマスプレゼントをくれるのはサンタクロースではなく両親。小学校にあがる前だったが、これが私が幼い頃に学んだことだった。サンタクロースがいる・いないで盛り上がるようなメルヘンチックな思い出は、残念ながら私にはなかった。しかし、父親はサンタクロースがいることを証明したかったのだろう。何を思ったのか北欧から「サンタクロースの手紙」を取…

  • ノルウェー旅行記:氷河の氷は何色なのか?

    August 1996, Glacier, Norway *氷河の氷は何色なのか?私達が日常生活で見る氷は無色透明なものが多い。だから、子供の頃は水族館などにある作り物の水色の氷を見て、何て嘘っぽい氷だろうと私は感じていた。しかし、あれは私が無知だったのだ。北欧を回る旅をした時、ノルウェーで氷河を訪れた。そして、その氷河を見て私は驚いた。氷河の氷は水族館で見た作り物の氷と同じで水色だったのだ。氷河の氷の水色はグレイシャーブルーと言われているらしい。空気を多く含む氷は光を乱反射して白く見える。しかし、氷河は雪が長い年月をかけて圧縮されて氷になるため、その氷は空気などが無く透明度が高い。純粋な氷は…

  • ノルウェー旅行記:北極圏にかかる虹~キャンプツアーで北極圏を目指す20歳の大冒険

    : August 1996, Arctic Circle, Norway *北極圏にかかる虹~キャンプツアーで北極圏を目指す20歳の大冒険旅をする上では、「○○で一番」とか「最果ての地」という響きには何となく惹かれるものがあるのではないだろうか。私は20歳の時、30日間で北欧をキャンプで回る多国籍のアドベンチャーツアーに参加をしたが、その謳い文句の中に「北極圏を目指す旅」というのはとても魅力的なワードだった。北極圏とは北緯66度33分よりも北の地域を指し、多くの人が北極でイメージする北極海とは異なる。ツアーではノルウェーをバスで北上し最終的にはヨーロッパ最北端、北緯71度10分のノールカップま…

  • ノルウェー旅行記:ノルウェーはホテルよりもキャンプがオススメ~ガイランゲルフィヨルドでキャンプをした話

    August 1996, Geiranger Fjord, Norway *ノルウェーはホテルよりもキャンプがオススメ~ガイランゲルフィヨルドでキャンプをした話ノルウェーを旅した時、ノルウェーは街よりも自然の方が魅力的だと感じた。イギリス学部留学中の夏休み、私は北欧をキャンプで回るアドベンチャーツアーに参加をした。ツアーパンフレットで見たガイランゲルフィヨルドがあまりに美しかったので、元々は中央ヨーロッパを旅するつもりだった予定を変更して北欧を旅することにしたのだ。フィヨルドは氷河による侵食で形成された地形で、社会の時間に名前は習ったが授業の時はどんな所かあまり想像もしていなかった。受験勉強の…

  • チェコ旅行記:プラハの天文時計を訪れる多くの観光客を見て感じた平和な一時

    April 2003, Prague, Czech *プラハの天文時計を訪れる多くの観光客を見て感じた平和な一時チェコのプラハは私が最も訪れたいと思っていた街の一つである。中世ヨーロッパに憧れがある私としては、プラハは中世の美しい街並みが保存されていることから是非訪れたいと思っていた。現在はチェコ共和国となっているが昔はチェコスロバキア共和国だった。私は1992年の夏にアメリカに語学研修に行ったのだが、そこにはチェコスロバキアからの学生も多く来ていた。そして、その翌年の1993年1月にチェコとスロバキアが分離をした。そのことが彼ら彼女らにとって良いことか悪いことかはわからないが、そこで出会った…

  • イギリス旅行記:イギリスは琥珀色で常温のビールが美味しい

    July 2004, London, UK *イギリスは琥珀色で常温のビールが美味しい私はお酒は強い方だと思う。特にビールが好きで今でも毎晩飲んでる。日本でビールと言えば、色は黄金色でキンキンに冷えたイメージだがイギリスではそうではない。色は琥珀色で温度も常温なのだ。でもそれが美味しくて、今でも懐かしく感じる時がある。 日本のビールはラガーという種類であるのに対して、イギリスではビターが一般的だ。アルコール度数も7度とラガーよりも高く、適温も13度と常温に近い。PUBではカウンターでA pint of bitter, please.と言うと0.5Lのグラスにその店でお勧めのビタービールを注いで…

  • イギリス旅行記:本場でミュージカルを格安に見る方法

    September 2003, London, UK *本場でミュージカルを格安に見る方法ロンドンやニューヨークを訪れる機会があれば、ぜひ本場のミュージカルを観るべきだと思う。日本の劇団四季なども良いが、本場のミュージカルは出演者の人種も多様で、声量やダンスなど非常に質が高い。そして、劇場などの雰囲気も最高である。私はイギリス留学中は機会を見つけて色々なミュージカルを観た。オペラ座の怪人、レ・ミゼラブル、CATS、ライオンキング、等々、有名どころは大体見た気がする。しかし、本場のチケットは値段が高いのではないかと思うかもしれないが、実は格安で見る方法がある。Stand byチケットと言われるも…

  • ドイツ旅行記:ミュンヘンのビアホールのジョッキの大きさに驚いた話

    April 2003, Munich, Germany *ミュンヘンのビアホールのジョッキの大きさに驚いた話ミュンヘンと言えばビールが有名で、世界最大のビール祭りオクトーバーフェストが開催される町だ。私が訪れたのは、イギリス大学院留学中のイースター休暇だったので祭りの時期ではなかったが、本場のドイツビールは旅の楽しみの一つだった。ミュンヘンでは多数のビアホールがあるが、その中でも16世紀創業のホフブロイハウスが有名なので私もその店を訪れた。そこでビールを頼んで驚いたのはジョッキの大きさである。基本が1Lなのだ。そして周りを見ると皆それを何杯も飲んでいた。日本の生中が500ml程、生大でも700…

  • 身近にある非日常的な美しい風景~紫金山・アトラス彗星を見て思うこと

    October 2024, Tsuchunshan-ATLAS Comet, Japan *身近にある非日常的な美しい風景~紫金山・アトラス彗星を見て思うこと9月末から10月にかけて地球に接近をした紫金山・アトラス彗星は近年稀に見る大彗星だった。私は星のソムリエの資格を持っており宇宙や星空が大好きなため、この彗星をとても楽しみにしていた一人である。実際に明かりのない海岸で見た彗星は肉眼でも尾をはっきりと見ることが出来た。見ていると何となく「君の名は」のディアマト彗星の美しい映像を思い出したが、リアルな彗星はそれくらい美しかった。白い尾を伸ばす彗星の姿は今にも地球に落ちてきそうに見えるが、流れ星…

  • インドネシア出張記:インドネシアで買った妻や娘に人気のお土産

    August 2024, Jarkarta, Indonesia *インドネシアで買った妻や娘に人気のお土産出張の時に家族のお土産を何を買うか。我が家の場合、妻が出張前に色々と調べてリクエストをしてくる。自分で考えて喜ばれないものを選んでしまうリスクが減るので、サプライズは無いかもしれないが一つの方法ではあると思う。インドネシアは何度も出張しているので、大体リクエストも決まっていて買い出し感覚である。その中で妻や娘に人気のものを紹介するので、インドネシアに行く際の参考にして頂きたい。■ELIPSのヘアビタミンインドネシアは美容大国である。このヘアオイルは日本でも人気らしく、娘曰く髪のまとまりが…

  • 韓国旅行記:変わらぬ星空と変わりゆく人間の建造物~東洋最古の天文台を訪れた話

    August 2000, Gyeongju, South Korea *変わらぬ星空と変わりゆく人間の建造物~東洋最古の天文台を訪れた話紫金山・アトラス彗星が間もなく見頃を迎える。日本では四半世紀振りに肉眼で見られる大彗星で、天文好きな方々の間では話題になっている。別記事でも書いたが私は星空案内人(星のソムリエ)の資格を持っており、この世紀の天文ショーを是非見たいと期待をしている内の一人である。さて、天文学の歴史は古く、世界最古の星座は今から5000年前の紀元前3000年の古代バビロニアにまで遡る。太古の昔から人々は夜空を見上げて天文学を発展させてきた。世界各地に天文台があるが、東洋最古の天文…

  • インドネシア出張記:アジアの荒地に立つ巨大ショッピングモールに見た企業戦士達の戦い

    August 2024, Jarkarta, Indonesia *アジアの荒地に立つ巨大ショッピングモールに見た企業戦士達の戦いジャカルタに子会社があるのでインドネシアには年一回出張をしている。出張の合間にジャカルタ近郊の工業団地にある日系のショッピングモールを訪れた。最近できたばかりで同モールでは東南アジア最大の規模らしい。車で向かうと周りはのどかで牛が歩いている中に、突然巨大なモールが現れる。中は日本の飲食店やブランドもあるが現地店舗も多く、ちょっと高めだけれども休日に若者や家族連れが集まるオシャレな場所と言う感じだろうか。新しいのでデジタルな水槽や垂れ幕があり、日本よりも先進的だった。…

  • エジプト旅行記:古代エジプトの遺跡で見た国や宗教の変遷の痕跡

    October 2003, Edfu, Egypt *古代エジプトの遺跡で見た国や宗教の変遷の痕跡エジプトと言うとピラミッドが真っ先に思い浮かぶが、宗教的には色々と複雑な歴史を抱えている。今はエジプトはイスラム教の国で国民の90%がイスラム教徒で、カイロには数多くのモスクがある。また、キリスト教も古い歴史があり、エジプトを中心にキリスト教の分派であるコプト教が発展をした。そして、それ以前は古代エジプトの神々が信じられていた。それらの変遷の痕跡は実は遺跡にも残されている。私がイギリス大学院の卒業旅行でエジプトを旅した時、アスワンからルクソールに向かう途中にエドフのホルス神殿を訪れた。神殿は紀元前…

  • ギリシャ旅行記:エーゲ海の島々を巡るお手軽クルーズ

    October 2003, Athens, Greece *エーゲ海の島々を巡るお手軽クルーズギリシャと言うと美しいエーゲ海の島々が有名だ。エーゲ海の島々を巡るクルーズなどはイメージ的にも優雅で憧れの旅の一つだろう。私はアテネに2日間しか滞在する予定はなかったが、エーゲ海クルーズには憧れがあった。調べるとアテネからイドラ島、ポロス島、エギナ島を巡る日帰りクルーズがあるとの事で、それに参加をすることにした。クルーズは現地会社により運航されているので、日本の旅行社で予約をしても現地で手配をしても乗る船は同じである。ただ、価格は圧倒的に現地で手配をした方が安いので、私は現地で手配をした。クルーズで巡…

  • ギリシャ旅行記:もう一度その街を訪れる理由

    October 2003, Athens, Greece *もう一度その街を訪れる理由イギリス大学院の卒業旅行でギリシャとエジプトを巡る旅をした。メインはエジプトだったので、ギリシャはアテネに2日間だけ時間を取っていた。アテネと言えば私の世代では「聖闘士星矢」を思い出す。アクロポリスの丘にあるパルテノン神殿は漫画にもよく登場したので、是非見たいと思っていた。時間もあまりないので、到着早々アクロポリスの丘に向かうと紙が貼って、その日だけ臨時休業と書いてあった。翌日はエーゲ海の小島をクルーズで回る予定でその翌日はエジプトだ。色々考えたがどうやっても日程調整は不可能だった。残念だが急遽もう一つ見たか…

  • イギリス留学記:英国貴族の館を訪れた話

    April 1996, Chatsworth, UK *英国貴族の館を訪れた話イギリス学部留学では私はイギリス中部の大学に留学をしていた。授業が始まってまだ間もない頃、近郊へのエクスカーションがあり、チャッツワースという貴族の館に行くことになった。チャッツワースは広大な庭園や豪華な邸宅が美しく、正にヨーロッパの貴族のイメージそのままの場所だった。歴史的には明治時代の岩倉使節団が訪問したり、映画のロケ地にもなっているようだった。邸宅内は見学エリアと居住エリアが分けられていて、今でも実際に人が住んでいるとのことだった。幼少期に色々と中世ヨーロッパを舞台にした小説を読んでいたが、そのリアルな姿が目の…

  • デンマーク旅行記:コペンハーゲンと倉敷のチボリ公園を両方訪れた話

    August 1996, Copenhagen, Denmark *コペンハーゲンと倉敷のチボリ公園を両方訪れた話昔、倉敷にチボリ公園という遊園地があった。私も訪れたことがあるが、何となく中途半端な規模で微妙な感じだったが、案の定、入場者が伸び悩んだ事で程なく閉園となってしまった。チボリ公園の元はデンマークのコペンハーゲンにあるが、私は北欧を旅行した時にそちらも行ったことがある。規模としてはディズニーなどと比べるべくもないし、派手なアトラクションがある訳では無いが、雰囲気は悪くなかった。私は夕方涼しくなってから数時間だけ訪れたが、メリーゴーランドから見たライトアップされた遊園地は印象に残ってい…

  • オランダ旅行記:大麻も売春も合法な街

    August 1996, Amsterdam, Netherlands *大麻も売春も合法な街オランダといえばチューリップや風車。これが私のイメージだった。イギリス学部留学中の夏休み、私は北欧を巡る多国籍なアドベンチャーツアーでオランダのアムステルダムを訪れた。移動中のバスでは街に着く前にニュージーランド人のツアーガイドが簡単な説明をしてくれるのだが、アムステルダムのカフェでは「smokey」と付いているものは大麻が吸えるカフェということなのだそうだ。オランダでは国が管理をした方が安全であるという考え方で大麻も売春も合法らしい。そんなことは日本ではあまり知られていないので、いきなりの実践的な解…

  • アメリカ ウィスコンシン州留学記:海外で友人を作る時に英語よりも大切なこと~自分の個性は何か?

    August 1992,University of Wisconsin, USA *海外で友人を作る時に英語よりも大切なこと~自分の個性は何か?私はネイティブレベルとまでは言わないが、自分でも英語は得意な方だと思っている。イギリスの大学院も卒業したし、仕事で英語を使う時も特に困ることはない。ただ、グローバルに友人を作る上では、英語が流暢かどうかよりも大事なことがある。それは他人から「話をしたい」「友達になりたい」と思ってもらえるかどうかという人間的な魅力や個性だ。これは世界共通でどこの国でも同じかもしれない。私がこれを強く感じたのは、高校の夏休みにアメリカに語学留学をした時だった。AFS(Am…

  • ドイツ旅行記:世界の共通言語は英語ではなく笑顔である

    April 2003, Neuschwanstein Castle, Germany *世界の共通言語は英語ではなく笑顔である高橋優というシンガーソングライターの「福笑い」という曲がある。私は子供が小学校の学芸会で歌っていたのをきっかけにこの曲が好きになった。特に「この世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」という部分は、私のこれまでの旅の経験からも共感をするところがあったので少し書いてみたい。大学院留学時代の春休みに私はドイツのフュッセンという街を訪れた。フュッセンの近郊にはディズニーのシンデレラ城のモチーフとなったノイシュバンシュタイン城がある。ただ、フュッセンの街自体は人口1万人程度…

  • デンマーク旅行記:世界三大がっかり名所の一つ コペンハーゲンの人魚姫像を見た話

    August 1996, Copenhagen, Denmark *世界三大がっかり名所の一つ コペンハーゲンの人魚姫像を見た話人は三大○○などランク付けすることが好きなので、色々な世界三大○○がある。その中に世界三大がっかり名所というのがあり、ベルギー/ブリュッセルの小便小僧、デンマーク/コペンハーゲンの人魚姫像、シンガポールのマーライオンと言われている。私はイギリス大学学部留学中の夏休みにコペンハーゲンを訪れた時、その人魚姫像を見たことがある。人魚姫像のモチーフは勿論アンデルセン童話の人魚姫だ。像は80cmくらいの大きさで海沿いの岩の上にあり、海から上がってきた人魚姫をイメージしていると思…

  • パリ旅行記:セーヌ川から見た光り輝くパリの街並み

    May 1996, Paris, France *セーヌ川から見た光り輝くパリの街並みパリオリンピックがいよいよ開幕となる。開会式のパレードはセーヌ川で行われ、エッフェル塔やルーブル美術館など有名な観光地が競技会場になるなどパリの美しさを前面に出した大会となっている。私が初めてパリを訪れたのは今から28年前のイギリス学部留学中の5月だった。ドーバー海峡を隔てただけでロンドンとは天気も雰囲気も全く違い、パリはとても華やか印象があった。3日間だけだったがシャンゼリゼ通りやエッフェル塔、有名な美術館など有名な観光地を見て回った。シャネルの本店では偶然若き日の工藤静香を見て、やはりパリはオシャレな街な…

  • ノルウェー旅行記:北欧をキャンプツアーで回ったら値段が安かった話

    August 1996, Fjord, Norway *北欧をキャンプツアーで回ったら値段が安かった話 最近は円安が進んで益々海外へ行くハードルが高くなってきた。北欧は物価も高くて、先日テレビ番組でサーモンバーガーが5000円という話をしていた。恐ろしいことである。私は今から25年以上前、イギリス大学学部留学時代の夏休みに北欧を廻るアドベンチャーツアーに参加をした。当時も北欧は物価が高いという認識はあり、友人と「マクドナルドでも北欧は1000円以上するらしい。信じられない!」という会話で盛り上がった記憶があるが、今と比べると可愛いものである。さて、物価が高くても北欧を旅したいと思い、色々調べて…

  • タイ旅行記:カオサンロードというカオスだった場所

    March 1998, Bangkok, Thailand *カオサンロードというカオスだった場所バックパッカーにとってバンコクと言えばカオサンロードだろう。安宿や旅行代理店が多いエリアでバックパッカーの聖地と言われ、昔は世界中から旅人が集まっていた。私が訪れたのは25年以上前だが、当時はそこら中でコピー品のTシャツが売られ、路上で堂々と国際学生証を偽造している露店もあった。沢木耕太郎の深夜特急でも登場しているが、アジア特有のカオスな雰囲気が漂っていた。あれからかなりの年月が経ち、今あの場所はどうなっているのだろうと思っていたら、先日「Another Sky」というTV番組で取り上げられていた…

  • カンボジア旅行記:1ドルの笑顔

    August 2001, Siem Reap, Cambodia *1ドルの笑顔カンボジアにはアンコールワットという有名な世界遺産がある。今では観光地としてかなり発展したようだが、私はまだその発展途上にあった2001年にアンコールワットのあるシェムリアップの街を訪れた。当時はまだまだ舗装されていない道が大部分で、道端や観光名所の入口で土産を売る子供達が観光客を見つけるとすぐに集まってきた。日本であれば普通に小学校に通う年代の子供達であり、本来は働くよりも学校に通って教育を受けるべき年代である。子供の方が観光客が買いやすいということで貴重な働き手になってしまっていることを考えると、その子達から物…

  • ベトナム旅行記:発砲スチロールの筏に乗って物乞いをする子供達

    August 2001, Hanoi, Vietnam *発砲スチロールの筏に乗って物乞いをする子供達今から20年程前になるが、夏休みを利用して10日程でベトナム、カンボジア、香港を巡る旅をした。ベトナムではホーチミンとハノイの二都市を訪れた。ホーチミンが経済の中心であるのに対して、ハノイは行政の中心都市で街の雰囲気も大分異なっていた。ハノイにはハロン湾という世界遺産がある。映画007のDie Another Dayの舞台にもなった場所で、波風に侵食された石灰岩の奇岩が多数湾内に並ぶ姿は絶景である。湾内を巡るクルーズツアーも多数運行していたので、私も参加をすることにした。クルーズ自体は確かに良…

  • タイ旅行記:タイのチェンマイで1泊50円の宿に泊まった話

    March 1998, Chiang Mai, Thailand *タイのチェンマイで1泊50円の宿に泊まった話大学時代のイギリスへの交換留学中はヨーロッパを回っていたので、今度はアジアに行こう!と思い卒業旅行では台湾とタイへ旅をした。タイではバンコクだけでは勿体無いので北部のチェンマイとリゾート地のプーケットも訪れた。チェンマイへはバンコクから夜行列車を利用した。チェンマイでの目的は少数民族の村とエレファントライドだった。当時はSNSなどないので、地球の歩き方をバイブルにして、日本人に人気のゲストハウスのツアーを使用することにした。日本人向けだったが現地経営のツアーのため価格は破格の安さだっ…

  • イタリア旅行記:ローマの休日を辿るベタな旅

    February 1997, Rome, Italy *ローマの休日を辿るベタな旅ローマは古代ローマからの2000年の歴史を持ち、数多くの歴史的、芸術的な観光名所がある。昔の映画だがオードリヘップバーンの「ローマの休日」を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。私はイギリス学部留学時代にオーストリア、イタリアを巡る旅の中で、ヴェネツィア、ミラノ、ピザ、フィレンツェを回った後、最後にローマに辿り着いた。まず最初に感じたのはローマは広いと言うこと。それまでの街と比べると首都で歴史ある街なので当然だが、エリアも広くて見所も点在している。街中を歩くだけでも1000年級の歴史を持つ建造物がゴロゴロあった…

  • オーストリア旅行記:ユーレイルパスという魔法の切符とトーマスクック時刻表という夢の地図

    January 1997, Salzburg, Austria *ユーレイルパスという魔法の切符とトーマスクック時刻表という夢の地図オーストリアのザルツブルクと言えば、モーツァルトやサウンドオブミュージックで有名な街だ。私はイギリス大学学部留学中の冬休みにウィーンから列車で訪れた。私が訪れたのは冬でザルツブルクは雪が降っていたが、山嶺の街は細い小道から雪のアルプスの山々が見えて何とも言えない美しさがあった。ヨーロッパにはユーレイルパスというものがあって、若者向けは格安の値段でヨーロッパ内の列車が乗り放題である。今のようにアプリで時刻表や乗り継ぎなどわからない時代だったので、トーマスクック社の時…

  • イギリス留学記:ロンドンのポートベローマーケットで買った思い出の懐中時計

    April 2024, Antique Pocket Watch *ロンドンのポートベローマーケットで買った思い出の懐中時計イギリスに留学していた時、ロンドンは何度も訪れた。博物館や教会など名所も多いが、少年時代にシャーロック・ホームズを読んでロンドンに憧れていた私にとっては、行くだけでテンションが上がる街だった。ロンドンには色々なマーケットがあるが、私はその中でもアンティーク品が集まるポートベローマーケットが好きだった。映画「ノッティング・ヒル」の舞台にもなっていて、全長1kmのストリートに様々なアンティークショップが並んでいた。価値がありそうなものからガラクタまで色々なものがあり、私はアン…

  • スペイン旅行記:真夏のスペインのビーチとシエスタの豊かなライフスタイル

    August 1996, Costa Brava, Spain *真夏のスペインのビーチとシエスタの豊かなライフスタイルイギリス学部留学中、私は語学留学に来ていたスペイン人ととても仲良くなった。お互いテニスが好きで、その年のウィンブルドンの準決勝は日本の伊達公子とスペインのアランチャ・サンチェスで、試合をテレビで一緒に観戦して盛り上がった記憶がある。さて、友人はバルセロナ出身で夏休みにぜひ遊びに来てと誘われたので、一週間ほどお世話になることにした。バルセロナの空港から最寄り駅までは一人で電車で行くことになっていたが、当時は空港では殆ど英語が通じなかった。友人にお世話になるつもりだったのでノープ…

  • オーストリア旅行記:「会議は踊る、されど進まず」~世界史の授業で学んだ場所を訪れた話

    January 1997, Wien, Austria *「会議は踊る、されど進まず」~世界史の授業で学んだ場所を訪れた話オーストリアは領土的には小さな国だが、中世ヨーロッパの歴史ではハプスブルク家が長く支配し、世界的な大帝国を築いた大国である。私は高校時代は世界史専攻で、特にヨーロッパに強い憧れを抱いていた。先生の説明も面白くてわかりやすかったので、私は世界史がとても好きだった。その授業の中で、ナポレオン戦争の後処理のために1814年にウィーン会議という国際会議が開かれた、という授業があった。利害関係が対立する中、豪華絢爛なシェーンブルン宮殿で舞踏会や晩餐会などが開かれていたので「会議は踊る…

  • ロンドン旅行記:ロゼッタストーンという世界中から人を引き寄せる展示物

    May 1996, British Museum, London, UK *ロゼッタストーンという世界中から人を引き寄せる展示物世界史専攻の人であれば、受験の時に「ロゼッタストーン」という言葉を覚えた記憶があるのではないだろうか。フランスの考古学者シャンポリオンがエジプトのロゼッタという場所で発掘し、エジプトの神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字、ギリシア文字の3種類の文字が刻まれていたためにヒエログリフを解読するきっかけとなった石だ。高校時代、友人とテスト勉強で問題を出し合いながら暗記をしていたのを思い出す。ロゼッタストーンはロンドンの大英博物館に展示してあり、それを目当てに多くの観光客が訪れ…

  • ロンドン旅行記:大英博物館をもっともっと楽しむ方法

    July 2004, British Museum, London, UK *大英博物館をもっともっと楽しむ方法ロンドンと言えば大英博物館は外せない観光スポットだ。大英帝国の遺産を集めたミュージアムで世界中から観光客が集まってくる。色々な国から略奪してきたものを展示しているからかどうかはわからないが、入場料も無料だ。私も留学中、ロンドンに行った際は何度も訪れた。所属点数も800万点と非常に多く、一日では全く回りきれないが、私は遺跡や歴史が好きなので夢のような場所である。大英博物館を訪れるのであれば、是非オススメしたい本がある。それは池澤夏樹の「パレオマニア」という本だ。これは著者が大英博物館で…

  • AI翻訳の時代に語学の勉強は必要なのか?~MBA旅ブロガーの見た世界

    *AI翻訳の時代に語学の勉強は必要なのか?ドラえもんで「翻訳コンニャク」というひみつ道具がある。子供の頃、あったら良いなと思っていたが、今ではAIを活用した翻訳などがスマホで簡単に使用できて、それに近い所まで近づいてきている。私もインドネシア出張中にコロナで入院した時は看護師とスマホのアプリで会話をして非常に助かった。AIを使えば文書などは10秒程で様々な言語に翻訳が可能で仕事でも重宝している。凄い時代になったものである。コンピュータを使えば翻訳や会話などが可能な時代に語学を学ぶ価値とは何だろうか?私は他の言語を学ぶことの真の価値は多様性を学べることだと思う。言語とはそれを使用する人々の歴史で…

  • ウェールズ旅行記:天空の城ラピュタでシータが空から降りてきた場所を訪れた話

    September 2002, Big Pit National Coal Museum, UK *天空の城ラピュタでシータが空から降りてきた場所を訪れた話私は世代的に宮崎駿のアニメが大好きである。特に風の谷のナウシカや天空の城ラピュタは子供の時に金曜ロードショーで上映していたので、ビデオ録画をして何度も何度も見た記憶がある。さて、その天空の城ラピュタの舞台はイギリスのウェールズ地方と言われている。ウェールズは歴史的に炭鉱業が盛んな地域であり、昔の炭鉱が今は博物館として保存をされている。私はイギリス大学院留学中にその一つであるカーディフ近郊のビッグピット国立石炭博物館を訪れた。天空の城ラピュタ…

  • イギリス旅行記:草原にポツンと建つ謎の古代文明を訪れた話

    November 2002, Stonehenge, UK *草原にポツンと建つ謎の古代文明を訪れた話私が留学した大学院にはGraduate centreという組織・施設があった。院生専用のラウンジがあり、そこでは有料だか軽食やビールも飲めて、ゆったりとくつろいだりディスカッションをしたりする場所だった。また、MBAには66カ国から学生が集まっていたので、定期的にエクスカーション(野外調査旅行)も実施をしていて近隣の街へも観光に行くことが出来た。そのワンデートリップで前から行きたいと思っていたストーンヘンジのツアーがあった。ストーンヘンジは紀元前2500年頃に建てられた謎の巨石建造物である。古…

  • イタリア旅行記 : ピサの斜塔を眺めながらゆったりと過ごした贅沢な時間

    January 1997, Pisa, Italy *ピサの斜塔を眺めながらゆったりと過ごした贅沢な時間イギリス学部留学の春休み、イタリアを巡る旅をした。どの街に行くかを計画する時、ピサの斜塔は絶対に見たかったのでピサにも立ち寄ることにした。ピサはフィレンツェから車で1時間程の位置にあるので、フィレンツェから日帰りで行く人も多いが、せっかくなので私はピサで一泊することにした。ピサはフィレンツェと比べると小さな街で見所も多くはないので、観光のメインは斜塔があるピサ大聖堂が中心だった。ピサの斜塔では皆お決まりの斜塔を支えるポーズで写真を撮っていた。私も撮ってもらったが、当時はフィルムカメラで現像し…

  • ハワイ旅行記:世界ふしぎ発見が好きで日立の樹を見に行った話

    August 2013, Hawaii, USA *世界ふしぎ発見が好きで日立の樹を見に行った話私は旅や世界遺産が好きなので、世界ふしぎ発見というTV番組が好きだった。世界ふしぎ発見で思い出すのが、CMで「この木何の木気になる木~♪」という歌と共に映し出されるモンキーポッド、通称日立の樹だ。ハワイには色々な観光地があるが、私はハワイではそこを一番訪れたかった。日立の樹はモアナルア・ガーデンという場所にあり、樹の他には何も無い場所だが、テレビでずっと見ていた樹を自分の眼でリアルに見るというのは感慨深いものがあった。ハワイへは家族で行ったので妻や子供達と樹を背景に家族写真を撮りたかったが、当時3歳…

  • エジプト旅行記 : 一人旅でエジプトに午前2時に着いてヤバいと感じた話

    October 2003, Giza, Egypt *一人旅でエジプトに午前2時に着いてヤバいと感じた話イギリス大学院留学中にエジプト旅行に行った時の話だ。私はギリシャのアテネから空路でカイロに入る計画で、到着時刻が午前2時の予定だった。私はエジプトではアドベンチャーツアーに参加する予定だったので、着いた日の夜中は節約のためにも空港で過ごそうと考えていた。ところが実際に着いてみると皆タクシーで街に向かうようで、空港には殆ど人がいなくなってしまった。初めての国、しかも初アフリカで不安な中、流石にこれはヤバいと怖くなった。辺りを見回してみると同じように困っている若者が二人だけいた。話してみるとイギ…

  • サイパン旅行記:デスマーチの後に南の島にバカンスに行った話

    March 2006, Saipan, Northern Mariana Islands *デスマーチの後に南の島にバカンスに行った話私が昔コンサル会社に勤めていた時、トラブルで月の時間外労働が150時間、毎日午前様というのが3ヶ月ほど続いたことがある。今なら確実にアウトだか、当時でも流石に働きすぎということで、強制的に3日間休みを取らされることになった。疲れた体を癒すには南の島しかない、ということで、妻と3泊4日でサイパンに行くことにした。サイパンはハワイと比べると当然だが、グァムと比べても田舎だった。レストランやショピングセンターも少なく、ちょっと寂れているような雰囲気があった。買い物やお…

  • オーストリア旅行記:ザッハトルテ~本家と元祖の戦い

    January 1997, Wien, Austria *ザッハトルテ~本家と元祖の戦いザッハトルテという有名なチョコレートケーキがある。それっぽいチョコレートケーキは色々なケーキ屋で買えるが、元々はウィーン発祥のお菓子だ。イギリス大学学部留学中の春休みにウィーンを訪れる時、せっかくなので本場のザッハトルテを食べてみることにした。訪問前に色々と調べると「本物」のザッハトルテは二つあるらしいということがわかった。一つはホテルザッハーのザッハトルテ。ザッハトルテを考案したフランツ・ザッハーの子孫がホテルを設立し、ケーキの名前にホテルの名前が冠されていることからもその正当性が伺える。ところがもう一つ…

  • アメリカ出張記:街歩きが出来ない都市シカゴ

    September 2023, Chicago, USA *街歩きが出来ない都市シカゴ私にとってアメリカでの初めて大都会はシカゴだった。高校2年生の夏休み、アメリカにホームステイをしたが、ホームステイ先家族の親戚の結婚式があるということで、ミネソタ州からシカゴへ皆で行くことになった。シカゴと言えばアメリカで3番目の大都市だが治安が悪いという印象があった。ホストファミリーも出歩くと危ないからということで街歩きをすることは出来ず、残念ながら街中をドライブするだけの車窓の旅となった。それから25年が経って、仕事でシカゴを訪れることになった。但し、スケジュールの都合上、日曜日の昼頃にシカゴに着くが月曜…

  • 生成AIで映え写真が量産できる時代に旅の写真はどうあるべきか?

    July 2003, Sheffield, UK *生成AIで映え写真が量産できる時代に旅の写真はどうあるべきか?生成AIが物凄い勢いで進化をしている。プロンプトで簡単に、そして瞬時に美しい画像が生成出来るようになった。最新のAIでは画像だけではなく、ハイクオリティな動画も作成可能である。インスタでは映える写真や動画が人気だが、これからはAIで簡単に映え写真や動画を量産出来てしまう。このような時代に旅の写真はどうあるべきだろうか。AIの写真と人が撮影した写真の明確な違い、それは「心」の有無だと思う。人が写真を撮る時、シャッターを切るという行為をした以上、必ず何か理由がある。その写真は、誰が、何…

  • オーストリア旅行記:強制的に芸術を学ぶ方法

    January 1997, Wien, Austria *強制的に芸術を学ぶ方法ヨーロッパの街では美術館や歌劇場などが美しい外観で観光地の見所となっているため、旅行をしているだけで強制的に芸術に触れる機会が増える。私は特に芸術に詳しい訳では無いが、せっかく行くのであればと旅先の街では美術館や博物館、歌劇場などへは積極的に訪れるようにしていた。イギリス学部留学中の春休み、私はオーストリアのウィーンを訪れた。ウィーンと言えば、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団が有名で、クラシックに詳しくない私でも名前くらいは知っていた。たまたまその日はウィーン国立歌劇場でウィーンフィルハーモニー管弦楽団のコンサート…

  • 香港旅行記:ローカルの魅力を感じる旅

    August 2001, Hong Kong, China *ローカルの魅力を感じる旅私がイギリス留学した時、香港出身の友人がいた。昔、香港はイギリス領であり私達が出会ったのは1996年で正に変換直前の時期だった。彼ら彼女らはChinese(中国人)と呼ばれるのを嫌がり、自分達はHongkongese(香港人)だと言っていた。欧米系の人達から見たら日本人も韓国人も中国人も同じようなものなので、その些細な違いは理解してもらい難かったが、そこには彼らのアイデンティティが絡んでいるので拘りを持っていたのだと思う。それから数年後、私は夏休みを利用してアジア諸国を回るついでに香港にも訪れることにした。香…

  • イギリスMBA留学記 : イギリスのMBAの授業はどのようなものか?

    September 2002, MBA textbooks, UK *イギリスのMBAの授業はどのようなものか?今から20年程前にはなるが、私は26歳の時にイギリスの大学院に留学してMBAを取得した。イギリスのMBAの情報は少ないので、今更ではあるが記してみたい。私が留学した大学院はイギリスのラッセルグループの一校である。アメリカのアイビーリーグにあたるもので、構成大学としてはオックスフォードやケンブリッジなど錚々たる大学が並ぶ。MBAの一学年の人数は350人で66カ国から学生が集まっていた。日本人はその内5人だった。アメリカのMBAが2年間なのに対しイギリスは1年間だが、内容的には同じなので…

  • アメリカ留学記:巨人のサイン会に阪神の帽子を被って行ったような話

    August 1992, Wisconsin, USA *巨人のサイン会に阪神の帽子を被って行ったような話人は皆失敗をして成長をしていく。私も若い時は色々やらかしたが、今となっては笑い話なので少し暴露をしてみたい。私は高校2年生の夏、語学研修とホームステイでアメリカに6週間滞在した。まだ高校生で私服も少なかったので、色々と新しい服を買い込んで持って行った。その中でリーバイスのTシャツがお気に入りだったので、アメリカでもよく着ていた。ある時、友人から「その言葉の意味知ってる?少し恥ずかしいよ」と言われた。当時、英語はデザインみたいなものと思っていて、あまり深く意味を考えてはいなかった。そして、そ…

  • 北欧旅行記:二十歳の大冒険~多国籍の若者とキャンプツアーで北極圏を目指した話

    August 1996, North Cape, Norway +二十歳の大冒険~多国籍の若者とキャンプツアーで北極圏を目指した話これまでで一番の旅先は何処かと問われると色々と迷うが、一番の旅は何かという問いならば即答ができる。それは二十歳の時の北欧キャンプツアーだ。イギリス学部への留学中、せっかくなので夏休みをフルに使って旅をしようと考えた。最初は自分で中央ヨーロッパの国々を回ろうかと考えていたが、北欧の魅力を友人から聞かされる内に、時間をかけて北欧を旅することは今でなければ出来ないかもしれないと考え、行先を北欧に変更した。どうやって行こうか考える中で、旅行代理店であるツアーのパンフレットに…

  • イギリス旅行記 : グリニッジ天文台で世界を跨いだ話

    December 1996, Greenwich, UK *グリニッジ天文台で世界を跨いだ話地球は丸い、そして広い。という訳で国によって時刻というのは異なっている。それぞれのタイムゾーンを決める時に基準とされるのがグリニッジ標準時と言われるものだ。これはイギリスのグリニッジ天文台の場所の時刻で、グリニッジ天文台は経度0度に位置している。日本は東経135度に位置し、グリニッジ標準時とは9時間の差があり、GMT+9:00と表現される。せっかくイギリスにいるのであれば、その場所を見てみたい、と思い大学学部留学中にグリニッジを訪れた。グリニッジはロンドンの南東部の町で、留学先はイギリス中部だったので、…

  • エジプト旅行記:ナイル川の上で小舟で一泊して見た最高の星空

    October 2003, River Nile, Egypt *ナイル川の上で小舟で一泊して見た最高の星空星降る夜という表現があるが、旅先で正にそのような星空を見たことがあるので、その時のことを書いてみたい。日本の都会では夜空を見上げても美しい星空を見るのは難しい。私は田舎に住んでいるが、それでも見られる星は限られている。実は私は天文好きで幼い頃の夢は宇宙飛行士か天文学者だった。昔の夢を叶えるべく、最近「星のソムリエ」という資格を取得したのだが、その辺りのことは別ブログに書いているのでそちらをご参照頂きたい。 One Minute Astronomy ~MBA天文家の1分間天文教室 さて、私…

  • 旅の‪”‬あるある”‬ 「何処に行くか」と「誰と行くか」はどちらが重要か

    December 2023, Nagoya, Japan *旅の‪”‬あるある”‬ 「何処に行くか」と「誰と行くか」はどちらが重要か先日、有休を使って妻と名古屋の御園座に観劇に行った。普段は子供の学校行事や部活が忙しくて二人だけで何処かに行くことは少ないので、久々にゆったりとした時間を過ごすことが出来た。演劇を見てブラブラと街を歩くだけで特別なことは何も無かったがとても楽しい一日だった。付き合ってからちょうど20年が経つが、私達の初めてのデートはパリのオペラ座だった。(そのことについての記事はこちら)20年後のデートは御園座ということでキラキラ感はかなり格落ちの感じもするが、幸せ感は重ねた年月…

  • イタリア旅行記 : 花の都の名もない絵描き

    January 1997, Firenze, Italy *花の都の名もない絵描きイギリスへ学部留学をした時の春休み、二週間ほどかけてオーストリアとイタリアを回る旅をした。イタリアへはウィーンから夜行列車でヴェネチアに入り、その後列車でミラノ、ピサ、フィレンツェ、ローマを訪れた。イタリアは本当に見所が多く、其々の街に世界史や美術の時間に勉強をした遺跡や建物、芸術作品が数多くあった。どの街も素晴らしかったが、その中で私が一番美しいと感じたのはフィレンツェだ。フィレンツェはイタリア中部に位置し、花の都とも呼ばれる美しい街だ。ローマと比べると規模は小さいが、石畳の小路やルネサンスの雰囲気を残す街並み…

  • カンボジア旅行記 : 未来への希望

    August 2001, Angkor Tom, Cambodia *未来への希望カンボジアという国でイメージするもの。地雷、内戦、治安が悪い・・・等。正直あまり良いイメージは浮かんでこない。しかし、実際に訪れて自分の眼で見ると様々な面が見えてくる。私がカンボジアを訪れたのは2001年。その時のカンボジアはまさに変わりつつある国だった。カンボジアにはアンコールワットという有名な世界遺産がある。当時は年間50万人がアンコールワットを訪れていたが、今では年間700万人が訪れているようだ。当時は観光客の増加に伴い外国資本も進出してきており、ホテル、レストラン、道路などすごいスピードで建設され、街のい…

  • ベトナム旅行記 : カフェオレ色の大河

    August 2001, Mekong Delta, Vietnum *カフェオレ色の大河若い時にベトナムを一人旅した時、メコン河デルタクルーズに参加をした。ベトナムではCafeという所が旅行会社のようなことをしている。到着直後で色々不安だったので、メジャーなSinh Cafeという所でツアーの手配をすることにした。メコンデルタへの一日ツアーは昼食付きで$7と非常に安かった。しかし、現地で申し込めばこれが標準なので、日本の旅行社の手数料というものの高さを改めて感じた。ツアーの内容は、マングローブの林の広がるジャングルの中を小舟でクルーズしながら、途中でヤシの実のクラフトを作っている所や養蜂農家…

  • ベトナム旅行記 : カオスな熱気こそがアジアの一人旅の魅力

    August 2001, Ho Chi Minh, Vietnum *カオスな熱気こそがアジアの一人旅の魅力私は若い時ソフトウェア会社で働いていたが、当時は夏休みが10日くらいあった。夏休み中は航空券が高いが、どうしても旅がしたかったので近場のアジアを中心に旅をしていた。この年はたまたまTVでアンコールワットの番組を見てコレだと閃いてしまい、その翌日には速攻で航空券を手配しに行った。そして、10日間でベトナム~カンボジア~香港を巡る旅に出た。ベトナムは服や雑貨が安くご飯も美味しい、ということで当時から日本人女性に人気があり、特にホーチミンは多くの観光客がベトナム料理やショッピングを求めて訪れて…

  • イギリスMBA留学記:留学エージェントを使わずに独力でMBA受験をした話

    September 2002, Cardiff, UK *留学エージェントを使わずに独力でMBA受験をした話私は26歳の時、イギリスの大学院にMBA留学をした。イギリスのMBA情報はそこまで多くは無いので、かなり昔のことだが私の受験体験を書いてみようと思う。私の大学はイギリスでは名門と言われるラッセルグループの一員であり、研究力を表すRAEは最高の5点で英国でも4位にランクしていて教育の質はとても高い。世界大学ランキングでは長年90位~200位の間を推移しているので、オックスフォードやケンブリッジのような超名門ではないが、自身のレベルを考えると頑張った方だと感じている。留学準備として、MBAの…

  • イギリス旅行記 : 憧れのウィンブルドン

    June 2003, Wimbledon, UK *憧れのウィンブルドン私は学生時代はテニス部だった。テニスの大会と言えばグランドスラムと言われるウィンブルドン、全仏、全豪、全米の四大大会が有名である。イギリスに留学する時には、ウィンブルドンは絶対に見たいと思っていた。そこでタイ人、インド人のフラットメイトと見に行くことになった。チケットは当日券というものがあり、早朝から並べば入場できるということで、かなり朝早かったがワクワクしながら会場に向かった。長蛇の列ではあったが道沿いには土産の屋台なども出ていて、特に退屈することは無かった。入場すると試合の予定表がボードに表示されていた。中にはチケット…

  • スペイン旅行記 : バルセロナでサッカーの聖地を訪れた時の話

    July 1996, Camp Nou, Barcelona, Spain *旅を楽しむための知識の必要性旅をする時はその場所の知識があった方が楽しめる。当たり前のことだが、それを実感した時があったのでそのことについて書いてみたい。イギリスの大学学部留学中の夏休み、私は1週間スペイン人の友人の家に遊びに行った。友人はバルセロナに住んでおり、滞在中は色々な場所に連れて行ってくれて非常に有難かった。バルセロナには多くの観光地があり友人がガイドをしてくれたのだが、その中でサッカーのFCバルセロナのメインスタジアム カンプ・ノウにも連れて行ってくれた。FCバルセロナと言えばヨーロッパ最強チームの一つで…

  • イタリア旅行記 : ヴェネチアが美しく見える季節

    July 2005, Venice, Italy *街が美しく見える季節ヴェネツィアは私が最も訪れたいと思っていた街の一つである。幼い時にトムとジェリーのアニメでトムがヴェネツィアのゴンドラでサンタルチアを歌っているのを見て、何故か無性にそこに行きたいと思ったのだ。それから時は流れ、私は幸運にも二度ヴェネツィアを訪れることが出来た。一度目はイギリス大学学部留学中の冬休み。ウィーンから夜行列車を利用した。時期が少しずれてヴェネツィア・カーニバルは残念ながら見れなかったが、高潮のシーズンでもサンマルコ広場が水没していなかったのはラッキーだった。初めて見る水の都は曇り空だったからか少し薄暗く見えたが…

  • インドネシア出張記 : 同じ景色に住む違う世界の人々

    October 2023, Jakarta, Indonesia *同じ景色に住む違う世界の人々インドネシアの人口は世界第4位で2.7億人、平均年齢も29歳と若く経済的には人口ボーナス期を迎え、これから更に発展する国と言われている。ジャカルタ近郊に自社の海外子会社があるので私も何度か訪れたが、私がそこで見たのは豊かさと貧しさが一つの風景の中で同居する不思議な景色だった。インドネシアは経済成長が著しいと言われるものの、平均月収は4~5万円とまだまだ人々は貧しい。街を歩くと道端で暇そうにしている人も多く、ジャカルタ市内でも高層ビルの通りを少し外れると如何にもアジアというような掘っ建て小屋も沢山ある…

  • アメリカ ニューヨーク旅行記 : 憧れの映画の地を訪れる ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    December 2003, New York, USA *憧れの映画の地を訪れるアメリカとイギリス。留学先としてどちらも人気だが私は断然イギリス派だった。しかし、そんな私にも例外の街があってそれがニューヨークだ。経済、流行の最先端で世界の中心だと思っていてずっと憧れていた。イギリス大学院への留学中の冬休み、私はNYを訪れることが出来て、しかも友人がいたので1週間泊めてもらった。物価も高いので非常に助かった。さて、NYは多くの映画の舞台にもなっている。大学学部の時に英語の授業で「恋人達の予感」という映画を見た。私が特に好きだったのはNYのクリスマスのシーンで、雪の街並みが非常に美しくとても印象…

  • イギリス大学留学記 : イギリス英語とアメリカ英語の違いを実感した時 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    December 1996, Sheffield, UK *イギリス英語とアメリカ英語の違いを実感した時日本語の方言と同じように英語も色々な英語がある。アメリカ英語、イギリス英語は有名だが、他にもオーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポールなど様々だ。ちなみに日本で教えられているのはアメリカ英語である。私がイギリスの語学学校に通っていた時、最初の授業で先生から英語の違いを指摘された。初老で品の良い女性の先生だったが、「ん〜、その英語は正しいけどアメリカ英語ね」と上品に笑顔で嫌味を言われた。また、イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという国で構成される連合…

  • ワーキングホリデーを推奨するのは日本にとって良いことなのか? ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    July 2004, London, UK *ワーキングホリデーを推奨するのは日本にとって良いことなのか?最近では円安が急激に進んでいる。これほ国際的に日本の影響力や価値が低下をしてきているということで、日本人としては非常に残念なことである。また、最近ではワーキングホリデーが出稼ぎ留学という名で注目されていて、インフレと円安の影響から日本で働くよりも簡単に小金が稼げ、且つ、語学学校で英語の勉強も出来ると人気が高まっている。個人の選択としては自由だし、若い時に世界に出ること自体は大いに良い事だと思う。しかし、国として、又は世の中としてそれを良しとする風潮には違和感と危機感を感じてしまう。何故なら…

  • フランス パリ旅行記 : The City of Love 妻との初デートの記憶 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    December 2004, Paris, France *The City of Love妻との初めてのデートはパリのオペラ座だった。嘘っぽく聞こえたり、または嫌味に聞こえるので他人に話したことはないが、実際にそうだったのだから仕方がない。しかし、私にとっては大切な記憶である。パリはThe City of Loveと言われていて、どこを切り撮っても絵になる街だ。二度訪れたが、一回目はシャネルの店で若き日の工藤静香を見た。オシャレな人も多くて華やかで天気も良い。ドーバー海峡を挟んでイギリスに近いが、街も人もロンドンとはかなり雰囲気が異なっていた。さて、私たちは大晦日にバレエを見る為にオペラ座を…

  • 「深夜特急」沢木耕太郎の講演会で学んだこと ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    *沢木耕太郎に学ぶ旅の独自性 ノンフィクション作家の沢木耕太郎の講演会に参加をしたことがある。沢木耕太郎は「深夜特急」の著者で旅好きの私には憧れの人だ。講演のテーマは「創る旅 辿る旅」。色々な旅の話を熱く語って頂いた。講演では旅の独自性という話が心に残った。氏は「創る旅という点では山登りと同じ。全ての山は登られている。後は登り方で独自性を出すしかない。深夜特急の旅は行き方のルールを決めることで独自性を創った。」と語っていた。深夜特急の時代から時は流れ、今では旅もリアルタイムにSNSで情報が発信されている。旅の情報も様々なものが溢れており、辺境を訪れている人や世界一周している人も少なくない。独自…

  • カンボジア旅行記 : アンコールワットにラピュタがあった話 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    August 2001, Ta Prohm, Siem Reap, Cambodia *生きる力 カンボジアには有名なヒンドゥー教寺院であるアンコールワットがあり、遺跡好きの私にとっては是非とも訪れたい場所の一つだった。その遺跡群の中にタ・プロームという寺院がある。この寺院は発見当時の面影を保存するという意味で、木は伐採されておらず寺院も修復されていない。大木が寺院の屋根や壁の上から生え、根は寺院の壁に絡みついており、寺院は崩壊寸前。その姿は「天空の城ラピュタ」に出てきた森に侵食された廃墟の姿にそっくりだった。人間だけではなく森も生きている。常識として頭では理解していた。しかし、寺院を飲み込む…

  • イギリスMBA留学記 : 夢を叶えるまでの道程 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    *夢を叶えるまでの道程私は26歳の時、イギリスの大学院へMBA留学をした。私にとってMBA留学は長年の憧れだった。思えば高校時代にアメリカに短期留学をしたのをきっかけに、「次は大学に行って留学がしたい」と思い、大学時代に交換留学でイギリスに一年間学部留学。その時に「大学院にも行けたら良いなあ」と思い、大学卒業後、ソフトウェア会社で4年間働きながら、資金集めと勉強を重ねて念願のMBA留学に漕ぎ着けた。大学時代にも英国留学をしていてその時にも色々調べていたので、留学エージェントは使わずに手続きや準備などの全てを独力で行った。MBAはアメリカが最も有名だが、アメリカの大学院は2年課程であるのに対して…

  • イギリス旅行記 : ネッシーを見るために実際にネス湖に行ってみた時の話 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    June 1996, Loch Ness, Inverness, UK *ネッシーは本当にいるのか?先日、半世紀振りにネッシーの本格的な捜索が行われたという記事を読んだ。胡散臭さとロマンが混在する話だが、私も昔にネス湖を訪れたことがあるので、その時のことを書いてみたい。イギリスの大学に学部留学をしていた時、夏休みを利用して湖水地方やスコットランドの都市を巡る旅をした。その旅の中でインヴァネスという小さな町を訪れた。そこがネス湖のある町である。その町を訪れた理由は勿論只一つ。ネッシーで有名なネス湖をこの目で見たかったからだ。私はドラえもんの世代なのだが、映画「のび太の恐竜」にもネス湖の話が出でき…

  • アメリカ ウィスコンシン州留学記 : 多様性を理解するために必要なこと ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    August 1992, Wisconsin , USA *多様性を理解するために必要なこと高校生の夏休みにアメリカ ウィスコンシン州に語学留学をした時の話である。3週間のプログラムの最後に各国毎に出し物をすることになった。色々皆工夫をした出し物をしていて、イタリア人やチェコ人は陽気にギターを弾いて皆で歌を歌っていた。日本人は女性が多かったので浴衣を着て皆で一緒にステージに出たが、モジモジと恥ずかしそうにしていたので、残念ながら何をしているのか良くわからないような出し物だった。その中で私は一人で空手の型の演武を披露した。私は小中高と空手を習っていて黒帯だったが、海外の人には黒帯の威力は絶大だっ…

  • 中国 蘇州出張記 : その街でビジネスをするということ ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    June 2018,Suzhou, China *その街でビジネスをするということ中国蘇州で海外子会社の設立に携わったことがある。日本本社の管理部門の責任者として、海外子会社設立に関わる事務手続き全般が私の仕事だった。銀行や会計事務所との打ち合わせのため、設立のタイミングで社長の出張に私も同行した。社長は私よりもかなり年上で、グローバルな販売網を自身で構築してきた海外経験豊富な方だった。「街を一回りしてくれ」「この辺で有名な観光地に連れて行ってくれ」。社長は現地社員に指示をして私もそれに同行をした。蘇州は上海の西に位置し東洋のベニスとも言われる美しい街だ。同時に日系企業も多く、人口も1000万…

  • ハワイ旅行記 : 観光地が抱える宿命 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    November 2014, Honolulu, Hawaii, USA *同じ景色を違う視点で見る~MBAの授業で学んだこと ハワイは人気の観光地だ。私も行く前はあまりにもメジャーすぎるので少し斜に構えるところもあったが、行ってみると確かに良い場所である。美しい海や大自然と都会が隣接していて気候も温暖。私も好きになった。さて、私はMBAでTourism Managementという科目を取っていて、ケーススタディでハワイについて学んだことがある。それによると観光地にも「ライフサイクル」があり、観光のみに依存している場合、現地の文化と観光の共存は非常に難しいそうだ。「成熟期」では多くの人が観光業…

  • アメリカ ウィスコンシン州留学記 : 30年経っても忘れない言葉 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    August 1992,University of Wisconsin, USA *Have a good life! 私は高校2年生の夏休みにアメリカウィスコンシン州に短期留学をした。1ヶ月半のプログラムで前半3週間は大学付属の語学学校、後半3週間はホームステイというものだった。語学学校には様々な国からの高校生が集まっていた。寮の部屋は二人部屋でイタリア人がルームメイト。英語はそれなりに得意なつもりだったが全く通じない。最初は辞書を片手にコミュニケーションを取った。食事は学食で食べられたが、日本では自分で洗濯もしたことが無いので洗濯機の使い方もわからない。最初はかなりパニックだった。しかし、…

  • ドイツ ロマンチック街道旅行記 : 現地に行かないとわからないヴィース教会の魅力 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    April 2003, Wies church, Germany *行かないとわからないこと ドイツにロマンチック街道という観光ルートがある。中世の美しい街やシンデレラ城のモチーフになったノイシュヴァンシュタイン城があり、カップルにも人気のコースだ。私は大学院留学中の春休み、そこを一人で孤独に旅をした。一人でも十分に楽しめたので、一人旅を検討している方は安心してほしい。さて、街道沿いのアルプス山麓にヴィース教会という世界遺産がある。世界遺産好きの私としてはワクワクしながらそこへ向かったのだが、この教会は草原の中にひっそりと佇んでおり、大きさもこじんまりとしていて、少し拍子抜けした感じだった。イ…

  • 富士山登山旅行記 : 富士山山頂で学んだこと ~ MBA 旅ブロガーの見た世界

    July 2002, Mt. Fuji, Japan *富士山の山頂で感じたこと 富士は日本一の山♪日本人として生まれたからには一度は富士山に登りたい。20代の頃、たまたま友人に誘われて、7人で一緒に登ることになった。富士山の遠景の写真は美しくて色々なところで目にするが、登山道の写真はあまり多くない。富士山は森林限界を越えているので、登山をしてみると木々もなく小岩が多い殺風景な山道が続いていた。登山は仲間の一人が登頂経験があったので非常に助かった。夏でも上の方はかなり寒いとか、高山病の予防には飴を舐めると良い、特にサクマドロップスはゴミが出ないからオススメだ、など細かいアドバイスやペース配分の…

  • 「世界って面白いよ」~想いのバトンを繋ぐ

    September 2021, My hometown, Japan *「世界って面白いよ」~想いのバトンを繋ぐ 私は小中学生の時、地元の田舎町にある英語の個人塾に通っていた。先生は当時70歳くらいで大正生まれのお爺さん。田舎では珍しく都会の外大出身で海外にも仕事で頻繁に行っていた。年齢や時代を考えるとハイカラな先生だった。その先生の授業は変わっていて、口伝の文法と英作文のみ。たまに「今、授業はどこを習ってるの?」と教科書を開くが、また直ぐにいつものやり方に戻ってしまう。授業も脱線が多く、先生が海外に行った時のことを楽しそうに話してくれた。こんな授業なので最初は沢山生徒が集まるのだか、最後には…

  • 異国での病気

    July 2022, Bekasi, Indonesia 仕事でインドネシアに出張していた時、私は新型コロナウイルスに感染をした。まだコロナが猛威を奮っていた時で、私も初めての感染だった。無事に回復はしたが、現地で一週間入院することになってしまい、少し大変な思いをした。異国での病気というのは、色々と思うようにはいかないものである。幸い現地スタッフが入院手続きなど全てやってくれたので何とかなったが、これを一人でやるのは中々厳しいと感じた。まず、そもそもだが感染して体調が悪いので余裕が無い。また隔離もしなければいけないので、受付など自分で手続きも出来ない。語学が出来る出来ない以前の問題だった。病院…

  • その時その場所でしか出来ないこと

    October 2003, The Egyptian Museum, Cairo, Egypt エジプトで最も有名な王様は黄金のマスクで知られるツタンカーメンだろう。但し、ツタンカーメン王の治世は10年程しかなく、無名な王であったが故に盗掘を免れたというのは何とも皮肉な話だ。私はニュージーランドの旅行社が企画する多国籍のアドベンチャーツアーでエジプトのカイロからアスワンまでを縦断した。この写真は、その時にカイロの考古学博物館で撮影したものだ。黄金のマスクはメインの展示物なので個別に部屋が設けられており、多くの観光客で溢れていた。黄金のマスクはガラスケースに入れられてはいたが間近まで近づくことが…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、Rayさんをフォローしませんか?

ハンドル名
Rayさん
ブログタイトル
The Journey Beyond Logic ~世界30カ国110都市以上を旅したMBAホルダーが見た景色と旅の記憶
フォロー
The Journey Beyond Logic ~世界30カ国110都市以上を旅したMBAホルダーが見た景色と旅の記憶

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用