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The journey beyond logic ~ MBA旅ブロガーの1分間で読める旅話 https://rayworld.hatenadiary.com/

MBA旅ブロガーRayによる1分間で読める旅話。旅の一枚の写真とそれにまつわるエピソード。沢木耕太郎の「旅の窓」のようなブログを目指しています。毎週更新。

■自己紹介 世界30カ国、110都市以上を訪問。北は北極圏から南はアフリカ大陸まで。学生時代のバックパッカースタイルや多国籍でのアドベンチャーツアー、ビジネス出張まで、様々なスタイルで旅をした。一番好きなのはMBA留学先でもあるイギリス。

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2023/07/01

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  • AI翻訳の時代に語学の勉強は必要なのか?~MBA旅ブロガーの見た世界

    *AI翻訳の時代に語学の勉強は必要なのか?ドラえもんで「翻訳コンニャク」というひみつ道具がある。子供の頃、あったら良いなと思っていたが、今ではAIを活用した翻訳などがスマホで簡単に使用できて、それに近い所まで近づいてきている。私もインドネシア出張中にコロナで入院した時は看護師とスマホのアプリで会話をして非常に助かった。AIを使えば文書などは10秒程で様々な言語に翻訳が可能で仕事でも重宝している。凄い時代になったものである。コンピュータを使えば翻訳や会話などが可能な時代に語学を学ぶ価値とは何だろうか?私は他の言語を学ぶことの真の価値は多様性を学べることだと思う。言語とはそれを使用する人々の歴史で…

  • ウェールズ旅行記:天空の城ラピュタでシータが空から降りてきた場所を訪れた話

    September 2002, Big Pit National Coal Museum, UK *天空の城ラピュタでシータが空から降りてきた場所を訪れた話私は世代的に宮崎駿のアニメが大好きである。特に風の谷のナウシカや天空の城ラピュタは子供の時に金曜ロードショーで上映していたので、ビデオ録画をして何度も何度も見た記憶がある。さて、その天空の城ラピュタの舞台はイギリスのウェールズ地方と言われている。ウェールズは歴史的に炭鉱業が盛んな地域であり、昔の炭鉱が今は博物館として保存をされている。私はイギリス大学院留学中にその一つであるカーディフ近郊のビッグピット国立石炭博物館を訪れた。天空の城ラピュタ…

  • イギリス旅行記:草原にポツンと建つ謎の古代文明を訪れた話

    November 2002, Stonehenge, UK *草原にポツンと建つ謎の古代文明を訪れた話私が留学した大学院にはGraduate centreという組織・施設があった。院生専用のラウンジがあり、そこでは有料だか軽食やビールも飲めて、ゆったりとくつろいだりディスカッションをしたりする場所だった。また、MBAには66カ国から学生が集まっていたので、定期的にエクスカーション(野外調査旅行)も実施をしていて近隣の街へも観光に行くことが出来た。そのワンデートリップで前から行きたいと思っていたストーンヘンジのツアーがあった。ストーンヘンジは紀元前2500年頃に建てられた謎の巨石建造物である。古…

  • イタリア旅行記 : ピサの斜塔を眺めながらゆったりと過ごした贅沢な時間

    January 1997, Pisa, Italy *ピサの斜塔を眺めながらゆったりと過ごした贅沢な時間イギリス学部留学の春休み、イタリアを巡る旅をした。どの街に行くかを計画する時、ピサの斜塔は絶対に見たかったのでピサにも立ち寄ることにした。ピサはフィレンツェから車で1時間程の位置にあるので、フィレンツェから日帰りで行く人も多いが、せっかくなので私はピサで一泊することにした。ピサはフィレンツェと比べると小さな街で見所も多くはないので、観光のメインは斜塔があるピサ大聖堂が中心だった。ピサの斜塔では皆お決まりの斜塔を支えるポーズで写真を撮っていた。私も撮ってもらったが、当時はフィルムカメラで現像し…

  • ハワイ旅行記:世界ふしぎ発見が好きで日立の樹を見に行った話

    August 2013, Hawaii, USA *世界ふしぎ発見が好きで日立の樹を見に行った話私は旅や世界遺産が好きなので、世界ふしぎ発見というTV番組が好きだった。世界ふしぎ発見で思い出すのが、CMで「この木何の木気になる木~♪」という歌と共に映し出されるモンキーポッド、通称日立の樹だ。ハワイには色々な観光地があるが、私はハワイではそこを一番訪れたかった。日立の樹はモアナルア・ガーデンという場所にあり、樹の他には何も無い場所だが、テレビでずっと見ていた樹を自分の眼でリアルに見るというのは感慨深いものがあった。ハワイへは家族で行ったので妻や子供達と樹を背景に家族写真を撮りたかったが、当時3歳…

  • エジプト旅行記 : 一人旅でエジプトに午前2時に着いてヤバいと感じた話

    October 2003, Giza, Egypt *一人旅でエジプトに午前2時に着いてヤバいと感じた話イギリス大学院留学中にエジプト旅行に行った時の話だ。私はギリシャのアテネから空路でカイロに入る計画で、到着時刻が午前2時の予定だった。私はエジプトではアドベンチャーツアーに参加する予定だったので、着いた日の夜中は節約のためにも空港で過ごそうと考えていた。ところが実際に着いてみると皆タクシーで街に向かうようで、空港には殆ど人がいなくなってしまった。初めての国、しかも初アフリカで不安な中、流石にこれはヤバいと怖くなった。辺りを見回してみると同じように困っている若者が二人だけいた。話してみるとイギ…

  • サイパン旅行記:デスマーチの後に南の島にバカンスに行った話

    March 2006, Saipan, Northern Mariana Islands *デスマーチの後に南の島にバカンスに行った話私が昔コンサル会社に勤めていた時、トラブルで月の時間外労働が150時間、毎日午前様というのが3ヶ月ほど続いたことがある。今なら確実にアウトだか、当時でも流石に働きすぎということで、強制的に3日間休みを取らされることになった。疲れた体を癒すには南の島しかない、ということで、妻と3泊4日でサイパンに行くことにした。サイパンはハワイと比べると当然だが、グァムと比べても田舎だった。レストランやショピングセンターも少なく、ちょっと寂れているような雰囲気があった。買い物やお…

  • オーストリア旅行記:ザッハトルテ~本家と元祖の戦い

    January 1997, Wien, Austria *ザッハトルテ~本家と元祖の戦いザッハトルテという有名なチョコレートケーキがある。それっぽいチョコレートケーキは色々なケーキ屋で買えるが、元々はウィーン発祥のお菓子だ。イギリス大学学部留学中の春休みにウィーンを訪れる時、せっかくなので本場のザッハトルテを食べてみることにした。訪問前に色々と調べると「本物」のザッハトルテは二つあるらしいということがわかった。一つはホテルザッハーのザッハトルテ。ザッハトルテを考案したフランツ・ザッハーの子孫がホテルを設立し、ケーキの名前にホテルの名前が冠されていることからもその正当性が伺える。ところがもう一つ…

  • アメリカ出張記:街歩きが出来ない都市シカゴ

    September 2023, Chicago, USA *街歩きが出来ない都市シカゴ私にとってアメリカでの初めて大都会はシカゴだった。高校2年生の夏休み、アメリカにホームステイをしたが、ホームステイ先家族の親戚の結婚式があるということで、ミネソタ州からシカゴへ皆で行くことになった。シカゴと言えばアメリカで3番目の大都市だが治安が悪いという印象があった。ホストファミリーも出歩くと危ないからということで街歩きをすることは出来ず、残念ながら街中をドライブするだけの車窓の旅となった。それから25年が経って、仕事でシカゴを訪れることになった。但し、スケジュールの都合上、日曜日の昼頃にシカゴに着くが月曜…

  • 生成AIで映え写真が量産できる時代に旅の写真はどうあるべきか?

    July 2003, Sheffield, UK *生成AIで映え写真が量産できる時代に旅の写真はどうあるべきか?生成AIが物凄い勢いで進化をしている。プロンプトで簡単に、そして瞬時に美しい画像が生成出来るようになった。最新のAIでは画像だけではなく、ハイクオリティな動画も作成可能である。インスタでは映える写真や動画が人気だが、これからはAIで簡単に映え写真や動画を量産出来てしまう。このような時代に旅の写真はどうあるべきだろうか。AIの写真と人が撮影した写真の明確な違い、それは「心」の有無だと思う。人が写真を撮る時、シャッターを切るという行為をした以上、必ず何か理由がある。その写真は、誰が、何…

  • オーストリア旅行記:強制的に芸術を学ぶ方法

    January 1997, Wien, Austria *強制的に芸術を学ぶ方法ヨーロッパの街では美術館や歌劇場などが美しい外観で観光地の見所となっているため、旅行をしているだけで強制的に芸術に触れる機会が増える。私は特に芸術に詳しい訳では無いが、せっかく行くのであればと旅先の街では美術館や博物館、歌劇場などへは積極的に訪れるようにしていた。イギリス学部留学中の春休み、私はオーストリアのウィーンを訪れた。ウィーンと言えば、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団が有名で、クラシックに詳しくない私でも名前くらいは知っていた。たまたまその日はウィーン国立歌劇場でウィーンフィルハーモニー管弦楽団のコンサート…

  • 香港旅行記:ローカルの魅力を感じる旅

    August 2001, Hong Kong, China *ローカルの魅力を感じる旅私がイギリス留学した時、香港出身の友人がいた。昔、香港はイギリス領であり私達が出会ったのは1996年で正に変換直前の時期だった。彼ら彼女らはChinese(中国人)と呼ばれるのを嫌がり、自分達はHongkongese(香港人)だと言っていた。欧米系の人達から見たら日本人も韓国人も中国人も同じようなものなので、その些細な違いは理解してもらい難かったが、そこには彼らのアイデンティティが絡んでいるので拘りを持っていたのだと思う。それから数年後、私は夏休みを利用してアジア諸国を回るついでに香港にも訪れることにした。香…

  • イギリスMBA留学記 : イギリスのMBAの授業はどのようなものか?

    September 2002, MBA textbooks, UK *イギリスのMBAの授業はどのようなものか?今から20年程前にはなるが、私は26歳の時にイギリスの大学院に留学してMBAを取得した。イギリスのMBAの情報は少ないので、今更ではあるが記してみたい。私が留学した大学院はイギリスのラッセルグループの一校である。アメリカのアイビーリーグにあたるもので、構成大学としてはオックスフォードやケンブリッジなど錚々たる大学が並ぶ。MBAの一学年の人数は350人で66カ国から学生が集まっていた。日本人はその内5人だった。アメリカのMBAが2年間なのに対しイギリスは1年間だが、内容的には同じなので…

  • アメリカ留学記:巨人のサイン会に阪神の帽子を被って行ったような話

    August 1992, Wisconsin, USA *巨人のサイン会に阪神の帽子を被って行ったような話人は皆失敗をして成長をしていく。私も若い時は色々やらかしたが、今となっては笑い話なので少し暴露をしてみたい。私は高校2年生の夏、語学研修とホームステイでアメリカに6週間滞在した。まだ高校生で私服も少なかったので、色々と新しい服を買い込んで持って行った。その中でリーバイスのTシャツがお気に入りだったので、アメリカでもよく着ていた。ある時、友人から「その言葉の意味知ってる?少し恥ずかしいよ」と言われた。当時、英語はデザインみたいなものと思っていて、あまり深く意味を考えてはいなかった。そして、そ…

  • 北欧旅行記:二十歳の大冒険~多国籍の若者とキャンプツアーで北極圏を目指した話

    August 1996, North Cape, Norway +二十歳の大冒険~多国籍の若者とキャンプツアーで北極圏を目指した話これまでで一番の旅先は何処かと問われると色々と迷うが、一番の旅は何かという問いならば即答ができる。それは二十歳の時の北欧キャンプツアーだ。イギリス学部への留学中、せっかくなので夏休みをフルに使って旅をしようと考えた。最初は自分で中央ヨーロッパの国々を回ろうかと考えていたが、北欧の魅力を友人から聞かされる内に、時間をかけて北欧を旅することは今でなければ出来ないかもしれないと考え、行先を北欧に変更した。どうやって行こうか考える中で、旅行代理店であるツアーのパンフレットに…

  • イギリス旅行記 : グリニッジ天文台で世界を跨いだ話

    December 1996, Greenwich, UK *グリニッジ天文台で世界を跨いだ話地球は丸い、そして広い。という訳で国によって時刻というのは異なっている。それぞれのタイムゾーンを決める時に基準とされるのがグリニッジ標準時と言われるものだ。これはイギリスのグリニッジ天文台の場所の時刻で、グリニッジ天文台は経度0度に位置している。日本は東経135度に位置し、グリニッジ標準時とは9時間の差があり、GMT+9:00と表現される。せっかくイギリスにいるのであれば、その場所を見てみたい、と思い大学学部留学中にグリニッジを訪れた。グリニッジはロンドンの南東部の町で、留学先はイギリス中部だったので、…

  • エジプト旅行記:ナイル川の上で小舟で一泊して見た最高の星空

    October 2003, River Nile, Egypt *ナイル川の上で小舟で一泊して見た最高の星空星降る夜という表現があるが、旅先で正にそのような星空を見たことがあるので、その時のことを書いてみたい。日本の都会では夜空を見上げても美しい星空を見るのは難しい。私は田舎に住んでいるが、それでも見られる星は限られている。実は私は天文好きで幼い頃の夢は宇宙飛行士か天文学者だった。昔の夢を叶えるべく、最近「星のソムリエ」という資格を取得したのだが、その辺りのことは別ブログに書いているのでそちらをご参照頂きたい。 One Minute Astronomy ~MBA天文家の1分間天文教室 さて、私…

  • 旅の‪”‬あるある”‬ 「何処に行くか」と「誰と行くか」はどちらが重要か

    December 2023, Nagoya, Japan *旅の‪”‬あるある”‬ 「何処に行くか」と「誰と行くか」はどちらが重要か先日、有休を使って妻と名古屋の御園座に観劇に行った。普段は子供の学校行事や部活が忙しくて二人だけで何処かに行くことは少ないので、久々にゆったりとした時間を過ごすことが出来た。演劇を見てブラブラと街を歩くだけで特別なことは何も無かったがとても楽しい一日だった。付き合ってからちょうど20年が経つが、私達の初めてのデートはパリのオペラ座だった。(そのことについての記事はこちら)20年後のデートは御園座ということでキラキラ感はかなり格落ちの感じもするが、幸せ感は重ねた年月…

  • イタリア旅行記 : 花の都の名もない絵描き

    January 1997, Firenze, Italy *花の都の名もない絵描きイギリスへ学部留学をした時の春休み、二週間ほどかけてオーストリアとイタリアを回る旅をした。イタリアへはウィーンから夜行列車でヴェネチアに入り、その後列車でミラノ、ピサ、フィレンツェ、ローマを訪れた。イタリアは本当に見所が多く、其々の街に世界史や美術の時間に勉強をした遺跡や建物、芸術作品が数多くあった。どの街も素晴らしかったが、その中で私が一番美しいと感じたのはフィレンツェだ。フィレンツェはイタリア中部に位置し、花の都とも呼ばれる美しい街だ。ローマと比べると規模は小さいが、石畳の小路やルネサンスの雰囲気を残す街並み…

  • カンボジア旅行記 : 未来への希望

    August 2001, Angkor Tom, Cambodia *未来への希望カンボジアという国でイメージするもの。地雷、内戦、治安が悪い・・・等。正直あまり良いイメージは浮かんでこない。しかし、実際に訪れて自分の眼で見ると様々な面が見えてくる。私がカンボジアを訪れたのは2001年。その時のカンボジアはまさに変わりつつある国だった。カンボジアにはアンコールワットという有名な世界遺産がある。当時は年間50万人がアンコールワットを訪れていたが、今では年間700万人が訪れているようだ。当時は観光客の増加に伴い外国資本も進出してきており、ホテル、レストラン、道路などすごいスピードで建設され、街のい…

  • ベトナム旅行記 : カフェオレ色の大河

    August 2001, Mekong Delta, Vietnum *カフェオレ色の大河若い時にベトナムを一人旅した時、メコン河デルタクルーズに参加をした。ベトナムではCafeという所が旅行会社のようなことをしている。到着直後で色々不安だったので、メジャーなSinh Cafeという所でツアーの手配をすることにした。メコンデルタへの一日ツアーは昼食付きで$7と非常に安かった。しかし、現地で申し込めばこれが標準なので、日本の旅行社の手数料というものの高さを改めて感じた。ツアーの内容は、マングローブの林の広がるジャングルの中を小舟でクルーズしながら、途中でヤシの実のクラフトを作っている所や養蜂農家…

  • ベトナム旅行記 : カオスな熱気こそがアジアの一人旅の魅力

    August 2001, Ho Chi Minh, Vietnum *カオスな熱気こそがアジアの一人旅の魅力私は若い時ソフトウェア会社で働いていたが、当時は夏休みが10日くらいあった。夏休み中は航空券が高いが、どうしても旅がしたかったので近場のアジアを中心に旅をしていた。この年はたまたまTVでアンコールワットの番組を見てコレだと閃いてしまい、その翌日には速攻で航空券を手配しに行った。そして、10日間でベトナム~カンボジア~香港を巡る旅に出た。ベトナムは服や雑貨が安くご飯も美味しい、ということで当時から日本人女性に人気があり、特にホーチミンは多くの観光客がベトナム料理やショッピングを求めて訪れて…

  • イギリスMBA留学記:留学エージェントを使わずに独力でMBA受験をした話

    September 2002, Cardiff, UK *留学エージェントを使わずに独力でMBA受験をした話私は26歳の時、イギリスの大学院にMBA留学をした。イギリスのMBA情報はそこまで多くは無いので、かなり昔のことだが私の受験体験を書いてみようと思う。私の大学はイギリスでは名門と言われるラッセルグループの一員であり、研究力を表すRAEは最高の5点で英国でも4位にランクしていて教育の質はとても高い。世界大学ランキングでは長年90位~200位の間を推移しているので、オックスフォードやケンブリッジのような超名門ではないが、自身のレベルを考えると頑張った方だと感じている。留学準備として、MBAの…

  • イギリス旅行記 : 憧れのウィンブルドン

    June 2003, Wimbledon, UK *憧れのウィンブルドン私は学生時代はテニス部だった。テニスの大会と言えばグランドスラムと言われるウィンブルドン、全仏、全豪、全米の四大大会が有名である。イギリスに留学する時には、ウィンブルドンは絶対に見たいと思っていた。そこでタイ人、インド人のフラットメイトと見に行くことになった。チケットは当日券というものがあり、早朝から並べば入場できるということで、かなり朝早かったがワクワクしながら会場に向かった。長蛇の列ではあったが道沿いには土産の屋台なども出ていて、特に退屈することは無かった。入場すると試合の予定表がボードに表示されていた。中にはチケット…

  • スペイン旅行記 : バルセロナでサッカーの聖地を訪れた時の話

    July 1996, Camp Nou, Barcelona, Spain *旅を楽しむための知識の必要性旅をする時はその場所の知識があった方が楽しめる。当たり前のことだが、それを実感した時があったのでそのことについて書いてみたい。イギリスの大学学部留学中の夏休み、私は1週間スペイン人の友人の家に遊びに行った。友人はバルセロナに住んでおり、滞在中は色々な場所に連れて行ってくれて非常に有難かった。バルセロナには多くの観光地があり友人がガイドをしてくれたのだが、その中でサッカーのFCバルセロナのメインスタジアム カンプ・ノウにも連れて行ってくれた。FCバルセロナと言えばヨーロッパ最強チームの一つで…

  • イタリア旅行記 : ヴェネチアが美しく見える季節

    July 2005, Venice, Italy *街が美しく見える季節ヴェネツィアは私が最も訪れたいと思っていた街の一つである。幼い時にトムとジェリーのアニメでトムがヴェネツィアのゴンドラでサンタルチアを歌っているのを見て、何故か無性にそこに行きたいと思ったのだ。それから時は流れ、私は幸運にも二度ヴェネツィアを訪れることが出来た。一度目はイギリス大学学部留学中の冬休み。ウィーンから夜行列車を利用した。時期が少しずれてヴェネツィア・カーニバルは残念ながら見れなかったが、高潮のシーズンでもサンマルコ広場が水没していなかったのはラッキーだった。初めて見る水の都は曇り空だったからか少し薄暗く見えたが…

  • インドネシア出張記 : 同じ景色に住む違う世界の人々

    October 2023, Jakarta, Indonesia *同じ景色に住む違う世界の人々インドネシアの人口は世界第4位で2.7億人、平均年齢も29歳と若く経済的には人口ボーナス期を迎え、これから更に発展する国と言われている。ジャカルタ近郊に自社の海外子会社があるので私も何度か訪れたが、私がそこで見たのは豊かさと貧しさが一つの風景の中で同居する不思議な景色だった。インドネシアは経済成長が著しいと言われるものの、平均月収は4~5万円とまだまだ人々は貧しい。街を歩くと道端で暇そうにしている人も多く、ジャカルタ市内でも高層ビルの通りを少し外れると如何にもアジアというような掘っ建て小屋も沢山ある…

  • アメリカ ニューヨーク旅行記 : 憧れの映画の地を訪れる ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    December 2003, New York, USA *憧れの映画の地を訪れるアメリカとイギリス。留学先としてどちらも人気だが私は断然イギリス派だった。しかし、そんな私にも例外の街があってそれがニューヨークだ。経済、流行の最先端で世界の中心だと思っていてずっと憧れていた。イギリス大学院への留学中の冬休み、私はNYを訪れることが出来て、しかも友人がいたので1週間泊めてもらった。物価も高いので非常に助かった。さて、NYは多くの映画の舞台にもなっている。大学学部の時に英語の授業で「恋人達の予感」という映画を見た。私が特に好きだったのはNYのクリスマスのシーンで、雪の街並みが非常に美しくとても印象…

  • イギリス大学留学記 : イギリス英語とアメリカ英語の違いを実感した時 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    December 1996, Sheffield, UK *イギリス英語とアメリカ英語の違いを実感した時日本語の方言と同じように英語も色々な英語がある。アメリカ英語、イギリス英語は有名だが、他にもオーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポールなど様々だ。ちなみに日本で教えられているのはアメリカ英語である。私がイギリスの語学学校に通っていた時、最初の授業で先生から英語の違いを指摘された。初老で品の良い女性の先生だったが、「ん〜、その英語は正しいけどアメリカ英語ね」と上品に笑顔で嫌味を言われた。また、イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドという国で構成される連合…

  • ワーキングホリデーを推奨するのは日本にとって良いことなのか? ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    July 2004, London, UK *ワーキングホリデーを推奨するのは日本にとって良いことなのか?最近では円安が急激に進んでいる。これほ国際的に日本の影響力や価値が低下をしてきているということで、日本人としては非常に残念なことである。また、最近ではワーキングホリデーが出稼ぎ留学という名で注目されていて、インフレと円安の影響から日本で働くよりも簡単に小金が稼げ、且つ、語学学校で英語の勉強も出来ると人気が高まっている。個人の選択としては自由だし、若い時に世界に出ること自体は大いに良い事だと思う。しかし、国として、又は世の中としてそれを良しとする風潮には違和感と危機感を感じてしまう。何故なら…

  • フランス パリ旅行記 : The City of Love 妻との初デートの記憶 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    December 2004, Paris, France *The City of Love妻との初めてのデートはパリのオペラ座だった。嘘っぽく聞こえたり、または嫌味に聞こえるので他人に話したことはないが、実際にそうだったのだから仕方がない。しかし、私にとっては大切な記憶である。パリはThe City of Loveと言われていて、どこを切り撮っても絵になる街だ。二度訪れたが、一回目はシャネルの店で若き日の工藤静香を見た。オシャレな人も多くて華やかで天気も良い。ドーバー海峡を挟んでイギリスに近いが、街も人もロンドンとはかなり雰囲気が異なっていた。さて、私たちは大晦日にバレエを見る為にオペラ座を…

  • 「深夜特急」沢木耕太郎の講演会で学んだこと ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    *沢木耕太郎に学ぶ旅の独自性 ノンフィクション作家の沢木耕太郎の講演会に参加をしたことがある。沢木耕太郎は「深夜特急」の著者で旅好きの私には憧れの人だ。講演のテーマは「創る旅 辿る旅」。色々な旅の話を熱く語って頂いた。講演では旅の独自性という話が心に残った。氏は「創る旅という点では山登りと同じ。全ての山は登られている。後は登り方で独自性を出すしかない。深夜特急の旅は行き方のルールを決めることで独自性を創った。」と語っていた。深夜特急の時代から時は流れ、今では旅もリアルタイムにSNSで情報が発信されている。旅の情報も様々なものが溢れており、辺境を訪れている人や世界一周している人も少なくない。独自…

  • カンボジア旅行記 : アンコールワットにラピュタがあった話 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    August 2001, Ta Prohm, Siem Reap, Cambodia *生きる力 カンボジアには有名なヒンドゥー教寺院であるアンコールワットがあり、遺跡好きの私にとっては是非とも訪れたい場所の一つだった。その遺跡群の中にタ・プロームという寺院がある。この寺院は発見当時の面影を保存するという意味で、木は伐採されておらず寺院も修復されていない。大木が寺院の屋根や壁の上から生え、根は寺院の壁に絡みついており、寺院は崩壊寸前。その姿は「天空の城ラピュタ」に出てきた森に侵食された廃墟の姿にそっくりだった。人間だけではなく森も生きている。常識として頭では理解していた。しかし、寺院を飲み込む…

  • イギリスMBA留学記 : 夢を叶えるまでの道程 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    *夢を叶えるまでの道程私は26歳の時、イギリスの大学院へMBA留学をした。私にとってMBA留学は長年の憧れだった。思えば高校時代にアメリカに短期留学をしたのをきっかけに、「次は大学に行って留学がしたい」と思い、大学時代に交換留学でイギリスに一年間学部留学。その時に「大学院にも行けたら良いなあ」と思い、大学卒業後、ソフトウェア会社で4年間働きながら、資金集めと勉強を重ねて念願のMBA留学に漕ぎ着けた。大学時代にも英国留学をしていてその時にも色々調べていたので、留学エージェントは使わずに手続きや準備などの全てを独力で行った。MBAはアメリカが最も有名だが、アメリカの大学院は2年課程であるのに対して…

  • イギリス旅行記 : ネッシーを見るために実際にネス湖に行ってみた時の話 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    June 1996, Loch Ness, Inverness, UK *ネッシーは本当にいるのか?先日、半世紀振りにネッシーの本格的な捜索が行われたという記事を読んだ。胡散臭さとロマンが混在する話だが、私も昔にネス湖を訪れたことがあるので、その時のことを書いてみたい。イギリスの大学に学部留学をしていた時、夏休みを利用して湖水地方やスコットランドの都市を巡る旅をした。その旅の中でインヴァネスという小さな町を訪れた。そこがネス湖のある町である。その町を訪れた理由は勿論只一つ。ネッシーで有名なネス湖をこの目で見たかったからだ。私はドラえもんの世代なのだが、映画「のび太の恐竜」にもネス湖の話が出でき…

  • アメリカ ウィスコンシン州留学記 : 多様性を理解するために必要なこと ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    August 1992, Wisconsin , USA *多様性を理解するために必要なこと高校生の夏休みにアメリカ ウィスコンシン州に語学留学をした時の話である。3週間のプログラムの最後に各国毎に出し物をすることになった。色々皆工夫をした出し物をしていて、イタリア人やチェコ人は陽気にギターを弾いて皆で歌を歌っていた。日本人は女性が多かったので浴衣を着て皆で一緒にステージに出たが、モジモジと恥ずかしそうにしていたので、残念ながら何をしているのか良くわからないような出し物だった。その中で私は一人で空手の型の演武を披露した。私は小中高と空手を習っていて黒帯だったが、海外の人には黒帯の威力は絶大だっ…

  • 中国 蘇州出張記 : その街でビジネスをするということ ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    June 2018,Suzhou, China *その街でビジネスをするということ中国蘇州で海外子会社の設立に携わったことがある。日本本社の管理部門の責任者として、海外子会社設立に関わる事務手続き全般が私の仕事だった。銀行や会計事務所との打ち合わせのため、設立のタイミングで社長の出張に私も同行した。社長は私よりもかなり年上で、グローバルな販売網を自身で構築してきた海外経験豊富な方だった。「街を一回りしてくれ」「この辺で有名な観光地に連れて行ってくれ」。社長は現地社員に指示をして私もそれに同行をした。蘇州は上海の西に位置し東洋のベニスとも言われる美しい街だ。同時に日系企業も多く、人口も1000万…

  • ハワイ旅行記 : 観光地が抱える宿命 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    November 2014, Honolulu, Hawaii, USA *同じ景色を違う視点で見る~MBAの授業で学んだこと ハワイは人気の観光地だ。私も行く前はあまりにもメジャーすぎるので少し斜に構えるところもあったが、行ってみると確かに良い場所である。美しい海や大自然と都会が隣接していて気候も温暖。私も好きになった。さて、私はMBAでTourism Managementという科目を取っていて、ケーススタディでハワイについて学んだことがある。それによると観光地にも「ライフサイクル」があり、観光のみに依存している場合、現地の文化と観光の共存は非常に難しいそうだ。「成熟期」では多くの人が観光業…

  • アメリカ ウィスコンシン州留学記 : 30年経っても忘れない言葉 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    August 1992,University of Wisconsin, USA *Have a good life! 私は高校2年生の夏休みにアメリカウィスコンシン州に短期留学をした。1ヶ月半のプログラムで前半3週間は大学付属の語学学校、後半3週間はホームステイというものだった。語学学校には様々な国からの高校生が集まっていた。寮の部屋は二人部屋でイタリア人がルームメイト。英語はそれなりに得意なつもりだったが全く通じない。最初は辞書を片手にコミュニケーションを取った。食事は学食で食べられたが、日本では自分で洗濯もしたことが無いので洗濯機の使い方もわからない。最初はかなりパニックだった。しかし、…

  • ドイツ ロマンチック街道旅行記 : 現地に行かないとわからないヴィース教会の魅力 ~ MBA旅ブロガーの見た世界

    April 2003, Wies church, Germany *行かないとわからないこと ドイツにロマンチック街道という観光ルートがある。中世の美しい街やシンデレラ城のモチーフになったノイシュヴァンシュタイン城があり、カップルにも人気のコースだ。私は大学院留学中の春休み、そこを一人で孤独に旅をした。一人でも十分に楽しめたので、一人旅を検討している方は安心してほしい。さて、街道沿いのアルプス山麓にヴィース教会という世界遺産がある。世界遺産好きの私としてはワクワクしながらそこへ向かったのだが、この教会は草原の中にひっそりと佇んでおり、大きさもこじんまりとしていて、少し拍子抜けした感じだった。イ…

  • 富士山登山旅行記 : 富士山山頂で学んだこと ~ MBA 旅ブロガーの見た世界

    July 2002, Mt. Fuji, Japan *富士山の山頂で感じたこと 富士は日本一の山♪日本人として生まれたからには一度は富士山に登りたい。20代の頃、たまたま友人に誘われて、7人で一緒に登ることになった。富士山の遠景の写真は美しくて色々なところで目にするが、登山道の写真はあまり多くない。富士山は森林限界を越えているので、登山をしてみると木々もなく小岩が多い殺風景な山道が続いていた。登山は仲間の一人が登頂経験があったので非常に助かった。夏でも上の方はかなり寒いとか、高山病の予防には飴を舐めると良い、特にサクマドロップスはゴミが出ないからオススメだ、など細かいアドバイスやペース配分の…

  • 「世界って面白いよ」~想いのバトンを繋ぐ

    September 2021, My hometown, Japan *「世界って面白いよ」~想いのバトンを繋ぐ 私は小中学生の時、地元の田舎町にある英語の個人塾に通っていた。先生は当時70歳くらいで大正生まれのお爺さん。田舎では珍しく都会の外大出身で海外にも仕事で頻繁に行っていた。年齢や時代を考えるとハイカラな先生だった。その先生の授業は変わっていて、口伝の文法と英作文のみ。たまに「今、授業はどこを習ってるの?」と教科書を開くが、また直ぐにいつものやり方に戻ってしまう。授業も脱線が多く、先生が海外に行った時のことを楽しそうに話してくれた。こんな授業なので最初は沢山生徒が集まるのだか、最後には…

  • 異国での病気

    July 2022, Bekasi, Indonesia 仕事でインドネシアに出張していた時、私は新型コロナウイルスに感染をした。まだコロナが猛威を奮っていた時で、私も初めての感染だった。無事に回復はしたが、現地で一週間入院することになってしまい、少し大変な思いをした。異国での病気というのは、色々と思うようにはいかないものである。幸い現地スタッフが入院手続きなど全てやってくれたので何とかなったが、これを一人でやるのは中々厳しいと感じた。まず、そもそもだが感染して体調が悪いので余裕が無い。また隔離もしなければいけないので、受付など自分で手続きも出来ない。語学が出来る出来ない以前の問題だった。病院…

  • その時その場所でしか出来ないこと

    October 2003, The Egyptian Museum, Cairo, Egypt エジプトで最も有名な王様は黄金のマスクで知られるツタンカーメンだろう。但し、ツタンカーメン王の治世は10年程しかなく、無名な王であったが故に盗掘を免れたというのは何とも皮肉な話だ。私はニュージーランドの旅行社が企画する多国籍のアドベンチャーツアーでエジプトのカイロからアスワンまでを縦断した。この写真は、その時にカイロの考古学博物館で撮影したものだ。黄金のマスクはメインの展示物なので個別に部屋が設けられており、多くの観光客で溢れていた。黄金のマスクはガラスケースに入れられてはいたが間近まで近づくことが…

  • 悠久の時を生きる

    April 2001, Yakushima, Japan 屋久島は一年で400日雨が降るらしい。計算的にはおかしいが、それ位雨が降るということだろう。私は世代的に宮崎駿監督ど真ん中であり、もののけ姫を想起させる屋久島はいつか訪れたいと思っていた。屋久島では色々な所で屋久杉の巨木が見られるが、縄文杉を見ようと思うと少し大変である。縄文杉へは山道を往復で10時間以上歩かねばならない。私が縄文杉を見に行った日も、バケツをひっくり返したような雨が降っていた。ただ、雨は太古の森をより一層美しく魅せてくれるので、今思うとラッキーだったのかもしれない。登山開始は朝5時。トロッコ道をテクテク歩き、途中大雨で濁…

  • 鐘の名は

    July 2004, Big Ben, London, UK ビッグ・ベン。ロンドンの観光名所として有名だが、これは実は時計台の中にある鐘の名である。私は幼い時にシャーロック・ホームズを読んで、時計台のある街、鐘の音の聞こえる街に憧れていた。ロンドンは正にその舞台でもあり、ビッグ・ベンのウェストミンスターチャイムを実際に聞いた時は感動をしたのを覚えている。ロンドンを去る時も名残惜しくて、最後にもう一度次の鐘が鳴るまでと思い、中々その場を離れることが出来なかった。 あれから歳を重ねて、家族を持ち、家も購入をした。今、我が家のリビングには、結婚祝いで頂いた欧州製の掛け時計が飾ってあり、時間毎に美し…

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