団塊世代です、老後の生きかた、夫婦のありかた、年金、医療、介護などについて自分なりの視点で伝えたいと思っています。
2025年6月
読売新聞の「人生案内」相談者は60代主婦、定年退職した夫 は毎日テレビを見て過ごしている、そのくせ、洗いものの水は こまめに止めろ、あそこが汚いなどと口うるさい、文句を言わ ない日はなく、自分の家なのにくつろげない、こんな老後が続 くかと思うとゾッとする、姑化した夫にうんざりという内容で あった。 この相談について回答者は定年退職後の夫は多くの部下を失っ て家庭で指示命令できるのは妻一人、夫の上司化である、黙っ ていては夫は変わらない、長年の働きに感謝しつつこれからの 後半の人生に夫に対する希望を、たとえ一騒動があったとして も話しましょうという回答だった。 私の場合定年退職前に妻から家事の分…
地域タグ:仙台市
私たちの日常のなかで「みんな」という言葉、誰もが聞いたこ とのあるフレーズ「みんなが言ってますよ!」果たしてどれだ けの人数だろうか?学生時代、会社員時代、近所等、それぞれ の場面での「みんな」はクラスのほんの一部、職場のほんの数 人、近所の数人、その程度である、それでも「みんなが言って ますよ!」という。 私も経験がある、今は亡き母が認知症で実家の近くの高齢者施 設に入居したのが7年前、毎月2回新幹線を利用して施設と実 家の掃除を続けていたが、ある時近所の男性が「おかあさんを 仙台に連れてったと、みんなが言ってますよ!」「施設にいま すよ、一体誰が言ってるんですか?」「…………」こんなやり …
地域タグ:仙台市
2023年度版「高齢社会白書」60歳以上への内閣府意識調査 で家族以外で相談や世話をしあう親しい友人がいるかと尋ねたと ころ「いない」と回答した人が3人に1人という結果だった。 仕事をやめれば友人がいなくなるというのは自然の流れ、「60 歳すぎたら友人もいらない」という漫画家の弘兼憲史氏、著書の なかで友人が多いほうが豊かな人生だと思ってる人が多いことも 事実であるが老後は信頼できる一握りの友人がいればいいという 持論を展開してる。 友人がいない老後は不幸だというのは世間の思い込みで本当は3 割よりもっと多いかもしれない、それでも友人がいないことは決 して恥ずかしいことではない、友人がいない老…
地域タグ:仙台市
70歳のAさん、夫の死後、遺族厚生年金と国民年金月額9万円 を受給している、ただそれだけでは生活できないのでスーパーの パートで週3回現在も働いている。 働いているのは決して社会参加とか生きがいとかそういう理由で はない、生活するためには働かざるを得ないからだ、貯蓄もほと んどないし頼れる親族もいない。 仕事があるから何とか生活できる、身体が丈夫なのが取り得だけ ど働けなくなったらどうしようという不安は常にあるという、た だ9万円の年金ではどうしようもない、とにかく働けるうちは働 こう、働けなくなったら、その時に考えようというAさん、この ように低年金で不安な老後を過ごしている一人暮らしの高齢…
地域タグ:仙台市
私の両親はふたりとも認知症だった、14年前に亡くなった父は 幻覚、妄想がでるレビー小体型認知症、5年前になくなった母は アルツハイマーとレビー小体型認知症、両親とも共通してるのは 初期の兆候として新聞を読まなくなり、趣味や好きなTV番組に関 心を示さなくなったことである。 母は父の認知症で苦労しただけに認知症だけにはなりたくないと いう気持ちは強く、父の死後、脳トレ有酸素運動を積極的にやっ てたが加齢には勝てず、94才のときにとうとうその時がやって きた、「昨夜泥棒が入った」「〇〇さんがきて泊まっていった」 電話で意味不明なことを言い出した、明らかにおかしいと感じ一 人暮らしの母のもとに行きケ…
地域タグ:仙台市
つらいことや悲しいことがあった時、人はどのようにして自分を 支えているのだろうか?私の場合、好きなことをしたこと、楽し かった思い出が今の自分を助けてくれることがある。 もちろん人との交流も大切であるが、ひとりでいても退屈しない 自分の世界を持つことも大切だと実感してる、本を読むこと、好 きな音楽を聴くこと、いずれも生きていく力になることは確かで ある。 このひとりの時間、この感覚は私にとって貴重である、誰にも気 がねなく、誰にも気を使わない、この先何があるのかわからない けれど、自分の心の平安を救うのは結局この自分しかいないと覚 悟して生きることこそ今は大切だと思っている。
地域タグ:仙台市
最近「団塊世代の老後破綻」というテーマでTVや雑誌で話題にな っている、その団塊世代の事例を見ると、いずれも30代40代 の時は中流と思われる暮らしをしているが、齢を重ねるにつれど こかで思わぬ誤算が生じ、生活苦に陥っている。 それは団塊世代当事者だけでなく親の問題、子供の問題も深く絡 んでいる、本人の問題としては会社の倒産、リストラ、離婚、親 の問題としては介護、親と同居したものの親が無年金のため医療 費生活費の負担増、子供の問題としては無職もしくは非正規のた め生活費の援助をしてる、離婚した娘が幼い子供を連れて同居し たため生活費の負担増等である。 いずれも想定外といえるものである、そして…
地域タグ:仙台市
定年退職後の収入は働かないかぎり大半の人は公的年金が収入源 である、現在年金受給者は約4000万人(そのうち国民年金の み受給者は1000万人)いる、例えば60歳以上夫婦だけの無 職世帯では公的年金は月平均22万円(年間264万円)支出が月 平均27万円(年間324万円)、月平均5万円(年間60万円) の赤字だといわれてる、足りない分は預金を取り崩すしかない。 支出のなかで固定してるのが税、社会保険料である、市県民税、 固定資産税、車をもってれば自動車税、そして国保(介護含む) である、この支出は決まってるので減らすことができない、我 が家ではこの合計が年間52万円である、支出の中のウエイト …
地域タグ:仙台市
年齢を重ねればどこかしら不具合はでてくるもの、若い頃出来た ことができなくなるのは当たり前、また心身の衰えもある、記憶 力、思考力、想像力、柔軟性も当然衰える、老いは孤独と隣り合 わせ、輝かしい人生を送った人ほど落差が大きく、軟着陸が難し いといわれてる。 また他人の介護を受けざるを得ない老人と日常生活をなんとかで きる老人との差は大きい、しかし、この先どうなるかは誰にもわ からない、不安の種を挙げたらキリがない、それよりも老いをネ ガティブにとらえないで老いを受け入れるしかない。 いくつになっても好奇心と向上心を失わないで精一杯生きたあと は自然の力に身をゆだねる、延命治療はしない、いずれ人…
地域タグ:仙台市
多くの人は身近な人との親しいつながりが大事だと思っている、 だから友人や同僚との関係を壊さないように神経が磨り減るく らい人づきあいに気を使う、その結果大事なはずの相手との関 係を重苦しく感じるという矛盾した意識が生まれる。 これは9年前に56歳の若さで亡くなった社会学者の菅野仁氏 の著書「友だち幻想」のなかの言葉である、いわゆる同調圧力 である、その原点が小学校に上がる頃に誰もが耳にした「一年 生になったら友だち百人できるかな」という歌で、友だちをた くさんつくることが望ましいと刷り込まれた人は多いはず、学 校はみんな仲良く、みんなでひとつだという友だち幻想が強調 される場所になってる。 し…
地域タグ:仙台市
定年退職して14年、妻と二人でいる生活にもすっかり慣れたけ れど私たちに孫はいない、そのせいか日常の刺激はうすい、正直 気がつくと笑うことが少なくなった、会社にいるころは心底笑う ことはないにしても一日のなかで起伏があるせいか笑うことは今 よりは多かったような気がする。 健康で長生きするには笑うことが大切というのはよく言われてる こと、かといって街中で一人でいて笑ってたら変人と思われる、 泣くことはひとりでもできるが笑うことは一緒に笑う人が必要で ある、健康には笑うふりでもいいからよく笑えといわれるが、た やすいことではない。 一緒に笑ってくれる人がいて初めて笑うことが生まれるもの、面 白くも…
地域タグ:仙台市
現在高齢者は3625万人、年金収入が最も人数が多いのが6万~ 7万円で約460万人、5万~6万円が約330万万人、7万~8 万円が320万人、全体の約6割の高齢者が月額10万円未満と低 年金しか受給してないのが実態である。 しかし65歳以上の単身高齢者の1ヵ月分の平均支出額は14万円、 年金収入が10万未満であれば4万~7万円の不足分を貯蓄を切り 崩すか仕事をして稼ぐしかない。 現在の高齢世帯は男性が働き家族を養い女性が専業主婦として夫や 子供を支えるというのが一般的であった、そのため夫に先立たれて 収入が減ると一気に貧困に陥るケースが多い、そこに高齢単身女性 の貧困率の高さが表れてる。 それ…
地域タグ:仙台市
高齢者のアンケート調査で多くの人がテレビを視聴してるという 結果から「高齢者はテレビに釘付け」という記事が掲載されてい た、その理由としては自らの情報発信の気力が減退し流されるこ とを好むことに他ならない、そして定年退職を迎え就業しておら ず自宅にいる機会が多いと書かれていた。 果たしてそうだろうか?この調査ではインターネットの利用率は 4割程度である、必ずしもテレビに釘付けとはいえない気がする、 私自身テレビは好むし現役時代より視聴する機会は多い、しかし それ以上にインターネットを利用する方が多い。 実際ブログを始めてる高齢者は思いのほか多い、自分の経験や哲 学、趣味についてブログを通じて発…
地域タグ:仙台市
人間関係というのは言葉を通しての関係であり人間関係をむすび つけるための工夫である、反面言葉のうらみは恐ろしい、昔言わ れた言葉に傷ついて、ずっと続くと思えた友情が一瞬でこわれる こともある。 人間は自分の言ったことを覚えてないが、言われたことは覚えて いるものだ、例えば私の妻が40年以上前に私の母に何気なく言 われたひと言を不快に思い、いまだに鮮明に覚えていること、そ れだけ人の口から発せられた言葉は力があることは間違いないと いうことである。 言葉のうらみは恐ろしい、逆に人を救う言葉だってある、だから こそ自分が使う言葉の重みをいつも心の隅で自覚することこそ大 切なのかもしれない。
地域タグ:仙台市
もし親が倒れた場合、誰が面倒を見るか?30年前のきょうだい の争いは相続でどちらかというとプラスの争い、現在は相続もあ るが介護を誰にするかのマイナスの争いが現実に起きてるという 老後の「きょうだいリスク」 またきょうだい間で格差が生まれてる、30年前は生活に支障が ある格差ではなかった、現在の格差は非正規雇用労働者が40% という事情もあり、きょうだい間で経済格差が生じてる、暮らし ていけない子供が親と同居しさらに親の援助を受けてるケース、 そのため親が倒れた場合自然と親の面倒を見ることになる。 そこできょうだいの関係がこじれるケースが多いのも事実である、 こう見るときょうだいが多いと心強い…
地域タグ:仙台市
エッセイストの酒井順子氏が著書のなかで年齢なんて関係ない というフリをしつつも実は年齢にものすごくこだわっているの が日本人であると語っている。 実際「いくつに見えます?」この台詞を言う人は大概、自分は 実年齢より若いと思っている、だから実年齢より若い数字を答 えてくれることを期待している、間違っても実年齢より上の年 齢を言おうものなら気まずい雰囲気になるのがわかるものであ る。 実際若ければ若いほどよいという風潮があることも確かである、 それが齢を重ねれば重ねるほど強くなるのが日本人なのかもし れない、「若く見えますね」というフレーズが、何歳の人に対 してもこの上ない褒め言葉であることは間違…
地域タグ:仙台市
現在生活保護受給者は202万人、そのうち65歳以上の高齢者 は105万人と約半数を占めている、そのうち50万人が無年金 であるという、日本の高齢者は3625万人であるので全体のな かで占める数字は少ないかもしれないが年々増加しているのは確 かである。 一世帯当たりの生活保護費は平均12万円であるが各市町村によ って支給額は違う、単身で6.5万円~8万円、高齢世帯二人で1 0万円~12万円である、当然住民税、医療費は免除である、し かし国民年金保険料をきちんと払い続けて満額の月6万6千円と 蓄えたお金を取り崩してなんとかやってる高齢者がいることも事 実である。 その人たちは真面目に国民年金保険料…
地域タグ:仙台市
人間いつかは死ぬ、遅かれ早かれ誰もが死ぬ、これは間違いない 誰かに看取られて亡くなる人、誰もいないところで亡くなる人、 さまざまかと思う、孤独死の人は淋しい惨めというけれど亡くな った本人は案外幸せだったかもしれない、死に立派な死も、立派 でない死もないはずである。 死にゆく人が臨終にあたって涙を一滴こぼしたという話、淋しさ の表れ、この世にまだ未練があるから、この世に別れをつげる感 謝の涙だと言う人もいるが、残された人たちそれぞれの解釈のよ うな気がする。 人間いつかは死ぬだろうけど、いつどんな死に方をするかは決め られない、病気で苦しむかもしれない、災害にあうかもしれない、 それでも生きて…
地域タグ:仙台市
ぜいたくが人間の幸福だと思っている人が今の世の中ではほとん ど、だからお金さえあれば幸福、お金がなければ不幸という風潮 があることは確かである。 お金は必要なもの、お金があればもっと楽なのにという場面は結 構あるし、お金があれば人生の大体の問題は解決することは間違 いない、実際生活レベルをダウンサイズしても予期せぬ出費は必 ず出てくる、そんな時、もっとお金があったらと思うのは当然な 気がする。 ただお金があまりなくても気持ちに余裕があって自分のペースを 保って幸福だと思って生活してる人も現実にいる、だからお金を たくさん持つのも豊かさのひとつであるが、自分のなかに色んな ものの見方を見つけるの…
地域タグ:仙台市
読者体験手記62歳主婦の「ハズレくじを引いた私」20代半ば に夫と出会い交際、顔もスタイルもよくモデルのような彼、ただ フリーターで貯金なし、それでも家族の猛反対を振り切り結婚し た。 40年来の付き合いの友人は同時期に結婚、若くして一軒家を購 入、親の介護で仕事を辞めた、彼女は地味であるが一見して高級 なダイヤにネックレス、別荘まで購入し、もはや40年前の彼女 とは別人である。 芸能人に間違われた我が夫はお腹がでてみる影もない、今は住宅 ローンも残っており老体にむちうちお互いに過酷な状況で働く毎 日である、もはや「ゴージャス老後と下流老人」住む世界が違う。 まさに結婚という人生の選択でその後…
地域タグ:仙台市
断捨離の著書で有名な、やましたひでこさんが守られない約束と して「いつかまた」「今度」「そのうち」を挙げている。 実際私たちの間にこうした約束を守らなくても構わないという暗 黙の了解があるような気がする、よく使う言葉である「いつかま た」「今度」「そのうち」社交辞令のようなもので守るということ を前提としていない、いわゆるあてにならない約束の言葉である。 例えば誰かと食事するにしても心から望んでいれば、いつ実行す るか約束するはずである、だから「いつかまた」「今度」「そのう ち」が相手の口から出る、又自分の口から出た場合、いずれの場 合も実現できない約束と思ったほうがいい、特に「いつかまた」 …
地域タグ:仙台市
夫を亡くし初めてのひとりぐらしを経験する年金世代は多い、あ る雑誌のアンケート調査によると夫の死をきっかけに一人暮らし になった場合必ずしも亡くなってからの時間と気持ちは正比例で ない人が目立つらしい。 2年未満でも一人暮らしに慣れた人、10年経っても慣れない人、 「夫が亡くなって2年ほどはうつ状態」「1年間は気持ちの整理 が出来ず仕事以外のときは泣いていました」といった声も多い。 なにか趣味など打ち込めるものを持っている人のほうが新しい環 境への適応度が高いとも言われてる、5年前に亡くなった母の場 合、父が亡くなってからの一人暮らしはコーラス仲間とのふれあ いが支えになったことは確かである、…
地域タグ:仙台市
2025年6月
「ブログリーダー」を活用して、団塊シニアさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。