観客が男性か女性かによって感じ方が違う作品 映画「風と共に去りぬ」感想(1939年公開)
超有名な映画「風と共に去りぬ」の感想です。 監督:ヴィクター・フレミング 主演・ヴィヴィアン・リー youtu.be 風と共に去りぬ 日本語吹替版 ヴィヴィアン・リー クラーク・ゲイブル DDC-002N [DVD] ヴィヴィアン・リー Amazon 風と共に去りぬ (前編)(字幕版) ヴィヴィアン・リー Amazon 風と共に去りぬ (後編)(字幕版) ヴィヴィアン・リー Amazon <感想> 以前感想を書いた、フェデリコ・フェリーニ監督の映画「8 1/2」でも言及していたのですが 2ki3suke.com 私は本当に昔の映画をあまり観ていなくて、今回感想を書く「風と共に去りぬ」もそのひと…
動物を飼う事で人は癒される 作:谷口ジロー 漫画「犬を飼う そして・・・猫を飼う」感想
「孤独のグルメ」でおなじみの谷口ジロー先生の漫画の感想です。 犬を飼う そして…猫を飼う (ビッグコミックス) 作者:谷口ジロー 小学館 Amazon <感想> 谷口ジロー先生と言えば、みなさんご存じのドラマ「孤独のグルメ」の原作である漫画を描かれた方で有名とは思いますが、それだけでは無いかなり多作な方で、今回紹介する作品は先生の漫画の中でも「動物もの」にカテゴライズされるものです。 お話としては本当に日常系といいますか、スペクタクル要素とかは無くて、ごく普通の夫婦が犬を飼い始めその子に「タム」と名付ける。 それからタムが寿命で死ぬまでの14年と10ヶ月の生涯を描くだけの、なんてことのないと言…
超爆速配信!マルチバースでピタゴラスイッチ! 映画「ザ・フラッシュ」感想(2023年公開)
7月28日から各動画サイトで超爆速配信が始まった映画「ザ・フラッシュ」についての感想です。 監督:アンディ・ムスキエティ 主演:エズラ・ミラー youtu.be ザ・フラッシュ エズラ・ミラー Amazon <あらすじ> フラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラー)は、過去に殺された母親の死を回避する為に過去を変えてしまい、それが原因で様々な事象が変わってとんでもない事になってしまう! <感想> まずはOP、主人公のバリー・アレンがいつものコーヒーショップでいつもの店員といつもの朝食を取ろうとするも、いつもの店員が休んでいた為彼はちょっとしたパニックを起こし、そこにバットマンの執事アルフレッ…
冬目景初期の作品「ZERO」の感想です。 ZERO (幻冬舎コミックス漫画文庫) 作者:冬目景 幻冬舎コミックス Amazon 冬目景と言えばおそらく「イエスタデイをうたって」や「羊のうた」が有名な漫画家さんだと思うのですが イエスタデイをうたって 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) 作者:冬目景 集英社 Amazon 羊のうた (1) (バーズコミックス) 作者:冬目景 幻冬舎コミックス Amazon 私としては先生の初期の作風が好きで、漫画のあとがきで本人も書いているとおり 「みんな死んでしまえ」 という厨二スピリッツといいますか、この世界に対する怨念が感じられてゾクゾクさせて…
日本劇場未公開の良作 映画「アメリカン・レポーター」感想(2016年公開)
日本では劇場未公開になった映画「アメリカン・レポーター」の感想です。 監督:グレン・フィカーラ 主演:ティナ・フェイ youtu.be アメリカン・レポーター [DVD] ティナ・フェイ Amazon アメリカン・レポーター (字幕版) ティナ フェイ Amazon アメリカン・レポーター (吹替版) ティナ フェイ Amazon <あらすじ> ニューヨーク局のプロデューサーであるキム・ベイカー(ティナ・フェイ)は、自分の仕事に生きがいを見いだせずにいた。そこに、アフガニスタンでの取材の仕事をやらないかという要請があり、彼女は自分を変える為に派遣先に向かう。 <感想> この映画が製作されたのは…
英雄譚を、コメディの様に、コントの様に翻案 映画「グリーン・ナイト」感想(2021年公開)
「ア・ゴースト・ストーリー」のデヴィット・ロウリーが監督と脚本、製作編集とマルチに関わったファンタジー映画の感想です。 監督:デヴィット・ロウリー 主演:デーヴ・パテール youtu.be 【Amazon.co.jp限定】グリーン・ナイト(ポストカード付) [Blu-ray] デヴ・パテル Amazon グリーン・ナイト(字幕版) デヴ・パテル Amazon <感想> もしかしてコメディというかコントみたいな映画なのかなと思ったりしました。あらすじは、かの有名なアーサー王の円卓の騎士のひとり「ガウェイン」が、突如現れた全身緑色の騎士「グリーン・ナイト」から首切りゲームを持ち掛けられ、一年後にそ…
読了後何かに目覚めちゃいます 作:杉本亜未 漫画「ブラッディチャイナタウン」感想
ジェンダーフリーの美少年が出て来るスリラー漫画「ブラッディチャイナタウン」の感想です。この作品、全部で8巻ありますが、kindleunlimitedなら全巻無料です。 ブラッディチャイナタウン(1) 作者:杉本亜未 ナンバーナイン Amazon ブラッディチャイナタウン(2) 作者:杉本亜未 ナンバーナイン Amazon ブラッディチャイナタウン(3) 作者:杉本亜未 ナンバーナイン Amazon ブラッディチャイナタウン(4) 作者:杉本亜未 ナンバーナイン Amazon ブラッディチャイナタウン(5) 作者:杉本亜未 ナンバーナイン Amazon ブラッディチャイナタウン(6) 作者:杉本…
映画監督だったら一生に一度はこういう映画を撮りたくなるらしい 映画「8 1/2」感想(1963年公開)
フェデリコ・フェリーニ監督の映画「8 1/2」の感想です。 監督:フェデリコ・フェリーニ 主演:マルチェロ・マストロヤンニ youtu.be 8 1/2 [Blu-ray] マルチェロ・マストロヤンニ Amazon 8 1/2 (字幕版) マルチェロ・マストロヤンニ Amazon <感想> 実は私フェリーニ作品を見るのは初めてなんです。タイトルの意味は、フェリーニの作品としては8作目と半分(処女作が共同作品だから)なのでこういうタイトルになった。たぶんいきなりこれを観てしまうと彼がどういう表現者なのかあまり分からないといいますか、他の作品を観ていないので文脈が踏まえられないから、観る順番を間違…
LGBTの100年に渡る苦難の歴史 ジェローム・ポーレン:著 北丸雄二:訳 「LGBTヒストリーブック」感想
LBGTの100年間の戦いの歴史が書かれた本の感想です。 LGBTヒストリーブック 絶対に諦めなかった人々の100年の闘い (PRIDE叢書) 作者:ジェローム・ポーレン サウザンブックス社 Amazon <感想> 本を読んで知識を吸収して分かるのが、自分がいかに物知らずかを思い知って落ち込んだりするんですよね。で、この本でまたしても気づかされたといいますか、今までこんな事も知らなかったのかと自分に愕然としましたね。 本の内容ですが、まず年表があって、昔セクシャルマイノリティかおそらくそうではなかったのかとされる人達の活動が書かれているところから始まり、1900年くらいまではその歴史のおさらい…
容姿が良くても入れ替え可能な消耗品 漫画「ブスなんて言わないで」第3巻感想
とあるアラ子先生のルッキズムへカウンターを当てている漫画「ブスなんて言わないで(通称ブス言わ)」第3巻の感想です。 ブスなんて言わないで(3) (&Sofaコミックス) 作者:とあるアラ子 講談社 Amazon 漫画の掲載は、Web漫画サイト「&Sofa」で連載されています(私は単行本派)。 andsofa.com 2ki3suke.com <感想> 私がこの作品にハマっているのは、自身が容姿に優れずその為に結構不遇な人生を送って来たからで、どちらかというと主人公のひとりである知子に感情移入しながらここまで読み進めて来ました。前巻の最後で知子にとてもつらい過去があり、この世界の残酷さをこれでも…
因果は巡り、誰もが漏れなく不幸になる 映画「マジカル・ガール」感想(2014年公開)
一風変わったスペイン映画の感想です。 監督:カルロス・ベルムト 主演:バルバラ・レニー youtu.be マジカル・ガール(字幕版) ホセ・サクリスタン Amazon <あらすじ> 教師をクビになったルイス(ルイス・ベルメホ)には12歳になる一人娘のアリシア(ルシーア・ポリャン)がいて、彼女は白血病で余命いくばくも無かった。彼女の日記を読むと、彼女の好きな日本の魔法少女アニメ「魔法少女ユキコ」の来ているドレスを着て踊ってみたいという内容が書かれている。それを手に入れる為にルイスは金策に奔走する。 <感想> 正直この映画の主人公が誰だかわからなくて、私にはバルバラを演じたバルバラ・レニーさんがこ…
挫折からの復活と新たな相棒の登場 作:安藤藪太 漫画「クマ撃ちの女」第5巻感想
女性が猟師の漫画「クマ撃ちの女」第5巻の感想です。 クマ撃ちの女 5巻: バンチコミックス 作者:安島薮太 新潮社 Amazon <感想> この漫画、連載なんでしょうけど次巻への引きが上手くて、前の巻でチアキが因縁の相手と見定めた「左犬歯の無い熊」と対峙してさてどうなるかと言ったところでこの第5巻に続いたのですが 2ki3suke.com この巻ではチアキが相手の風上に立ってしまうというミスを犯し、仕留め損ないトドメをさそうと追うのだけれど、なんとここで銃が暴発し彼女は左の頬に木片が突き刺さり重傷を負う。 狩猟する際のルールを破って狩猟行為に及んだので病院に連れて行く事も出来ず、猟友会のみんな…
家庭は閉じると闇になる 漫画「子供を殺してください」という親たち 第1巻感想
押川剛原作のノンフィクションを漫画化した作品の感想です。 原作:押川剛 漫画:鈴木マサカズ 「子供を殺してください」という親たち 1巻: バンチコミックス 作者:押川剛,鈴木マサカズ 新潮社 Amazon <感想> 私は「ホームドラマに出て来るような家庭」には生まれ育っておらず(ホームドラマも家父長制が大半なので大概問題なのですが、ここでは「平凡で幸せな家庭」くらいに思ってください)いわゆる「機能不全家族」の元に生まれ育ったのですが、だからなのかこういった家庭の負の側面を取り扱った作品に引き付けられてしまいます。 で、この漫画は押川剛さんという方が書かれたノンフィクション作品を漫画家したもので…
人は見かけによらぬもの Netflix 映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」感想(2021年公開)
ベネディクト・カンバーバッチ主演のNetflix映画の感想です。 監督:ジェーン・カンピオン 主演:ベネディクト・カンバーバッチ youtu.be www.netflix.com <感想> ちょっと私には難しい映画だったかなと感じました。たぶんテーマは「人は見かけによらぬもの」という事を言いたかったのだと思いました。 主人公のフィル(ベネディクト・カンバーバッチ)は、思いっきりネタバレになりますが、同性愛者で、やたら男らしく振舞っているのはおそらく自分が同性愛者であるのがバレない様にわざとマッチョに行動していた。弟を「太っちょ」と呼んだりピーター(コディ・スミット=マクフィー)が作った造花を燃…
脚本の視点から読み解く 映画「サヴェージ・ウーマン 美しき制裁」解説
2022年に映画脚本家や監督で、スクリプトドクターである三宅隆太さんがその年のベスト1にした映画「サヴェージ・ウーマン」ですが、私も観た感想を去年の12月にアップしました。 2ki3suke.com で、それから半年以上経過して私の映画を観るリテラシーもそれなりに上がったと思うので、もう一度この映画を見直して(これで3回目の視聴)この映画を脚本の視点から読み解きます。参考にした本は、三宅隆太さんの「スクリプトドクターの脚本教室」の「初級編」と「中級編」と北村紗枝さんの「批評の教室」です。 スクリプトドクターの脚本教室・初級篇 作者:三宅 隆太 新書館 Amazon スクリプトドクターの脚本教室…
ポストニャポカリスものSF 漫画「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」第1巻感想
猫にスリスリされると自分も猫になってしまうというダンク・ファリックな、一応ポストアポカリプスな漫画「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」の感想です。 原作:ホークマン 作画:メカルーツ ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット 1巻 すべてが猫になる 【Amazon.co.jp限定特典付き】 (ブレイドコミックス) 作者:ホークマン,メカルーツ マッグガーデン Amazon <感想> 物語冒頭、3人の男女が猫の大群に追われてタニシという男が転んでしまい、猫に寄ってたかって「スリスリ」され、何かに感染した結果彼はなんと「猫」になってしまう。なんか書いていてこちらの正気を疑われそうですが、本当にそう…
午後ローはこういうのでいいんだよ! 映画「コブラ」感想(1986年公開)
午後のロードショーで何度も放送されているアクション映画「コブラ」の感想です。 監督:ジョージ・P・コストマス 主演:シルベスター・スタローン コブラ [Blu-ray] シルベスター・スタローン Amazon <感想> たまに難しくないと言いますか、「こういうのでいいんだよ!」みたいな、この映画の劇中で出て来るピザををパクつきながらそれをコーラで流しこんで視聴したくなる様な、そんな映画を観たくなる時があるのですが、この「コブラ」の様な80年代アクション映画はそういった気分の時にはピッタリの作品で、午後のロードショーこと午後ローはこういう映画をやってくれるからそこに痺れる憧れるぅ! 物語の構造は…
発達障害者同士のブラザーフッド物? 泥ノ田犬彦:作 漫画「君と宇宙を歩くために」紹介
講談社のマンガWEBで連載されている、どうやら主人公ふたりが発達障害のブラザーフッド物の漫画について現在公開されている1話を読んだ雑感を記事にしてみます。 comic-days.com あらすじとしては、パッと見ヤンキー入っている小林という高校生がいて、そこに宇野啓介というちょっと「ヤバい奴」が転校してくる。彼は声がやたらデカくてノートには字がみっちり。小林はバイトをしているけどどうも今まで長続きした事がないらしくて見た目とも相まって不良なのかなと思うのだけれどどうやら彼は「みんなと同じに出来ない」らしくてその原因が分からない。 バイトの帰り道宇野とばったり会い、彼の家に行きそこで宇野の姉と会…
ある意味でシリーズ史上最悪の絶望が襲うんでしょうねw 映画「ゴジラ-1.0」発表について
なんか7年ぶりにゴジラをまたやるみたいで、私はその情報をTwitterで知ったのですが、監督はなんと「あの」山崎貴さんという事で早くも暗雲が立ち込めていると感じています。だって彼のフィルモグラフィを見ればわかるでしょうに、何故この人に監督を任せる!ちなみに公式サイトはこちら youtu.be godzilla-movie2023.toho.co.jp サイトをご覧になった方はお気づきでしょうけど、なんかゴジラが歩いた振動を表現している様に画面が揺れますが、もうこの時点で小賢しいといいますか、悪い意味で期待が膨らみます。 私がこの人を「切った」のは、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の…
猟師の世界は男社会 作:安藤藪太 漫画「クマ撃ちの女」第4巻感想
女性の猟師が主人公の漫画「クマ撃ちの女」第4巻の感想です。 クマ撃ちの女 4巻: バンチコミックス 作者:安島薮太 新潮社 Amazon <感想> 以前第3巻までの感想をアップしたのですが 2ki3suke.com その時はKindleUnlimitedで第3巻まで無料だったので(金欠なもので)そこまでしか感想を書けなかったのですが、今回第5巻までKindleUnlimitedで無料になったのでとりあえず第4巻を読んだ感想をアップします。 第3巻の最後で「クマ撃ちの女」ことチアキの師匠が世慣れたキャラでいい意味で世俗にまみれている頼もしい感じでしたけど、仕留めたと思っていた熊に逆襲され左手の指…
猛暑を過ごす我々にとっての納涼作品 映画「神々の山嶺」感想(2021年公開)
夢枕獏原作小説をアニメ化した映画の感想です。 監督:パトリック・アンベール youtu.be 神々の山嶺 ダミアン・ボワソー Amazon 神々の山嶺(上) (集英社文庫) 作者:夢枕獏 集英社 Amazon 神々の山嶺(下) (集英社文庫) 作者:夢枕獏 集英社 Amazon <あらすじ> クライマー兼カメラマンである深町(声:堀内賢雄)は、エベレスト登山史上最大の謎とされるジョージ・マロリーの所有していたとされるカメラを有名なクライマー羽生(大塚明夫)が持っているのを知り、行方知れずとなっている羽生を追っていく。 <感想> 原作は夢枕獏さんの小説で、ネットだと谷口ジロー先生の漫画化作品が、…
搾取される自覚なき発達障害当事者 「こちらあみ子」とその周辺に関して
最近自分の中で煮え切らない思いが湧き上がって来たので、その辺について書いてみようと思います。ライムスターの宇多丸さんが「アフター6ジャンクション(以下アトロク)」で映画「こちらあみ子」を絶賛し、2022年のベスト1にしていましたが、映画の表現としては優れているのでしょうけど、あの映画はやっぱり褒めてはいけないシロモノではないかと思います。私もブログで書きましたけど、それは自身が発達障害である事を自覚する前の物で、自覚した今となっては問題作では無いかと見做さざるを得ません。 2ki3suke.com 2023年アトロクの放送内で、いつだったかちょっと覚えてないし、Spotifyでも見つかりづらい…
極めてクィアなカートゥーン Netflix 映画「ニモーナ」感想(2023年公開)
クィアの生きづらさを寓話にした映画の感想です。 監督:ニック・ブルーノ、トロイ・クエイン 主演:クロエ・グレース・モレッツ youtu.be www.netflix.com <あらすじ> 濡れ衣を着せられた騎士バリスターは、自由自在に変身できる元気いっぱいのニモーナ手を組んで犯人をさがしに乗り出す。でもこのニモーナこそ、自分が退治すると誓ったモンスターかも知れず…… <感想> 最初、昔話が始まり、邪悪な存在がいたけどそれをグロレスという英雄が出現して立ち向かい、それから1000年後の現在になる。 そこから舞台である現代になり、主人公のバリスター(男性)がグロレスの血を引くアンブローシャス(男性…
100日後に死ぬアメリカ白人中年男性 映画「アメリカン・ビューティー」感想(1999年公開)
あるアメリカ白人家庭の崩壊を描いたコメディ映画の感想です。 監督:サム・メンデス 主演:ケヴィン・スペイシー youtu.be アメリカン・ビューティ(吹替版) ケヴィン スペイシー Amazon アメリカン・ビューティー (字幕版) ケヴィン・スペイシー Amazon <あらすじ> 広告代理店に勤める中年男レスター・バーナム(ケヴィン・スペイシー)は、傍目には幸せな家庭を築いている。だが不動産業を営む妻のキャロライン(アネット・ベニング)やティーンエイジャーの娘ジェーン(ソーラ・バーチ)とも上手くいっておらず中年の危機を迎えている。そんななか、彼は娘の同級生アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)に…
金曜ロードショー放送20回記念 映画「風の谷のナウシカ」(1984年公開)について 「フィクション」とは如何なるものか
7月7日で映画「風の谷のナウシカ」がテレビ放送20回目を迎えるにあたり、「フィクション」を語るとはいったいどういう事なのかを自分なりに説明してみます。なお、映画にしろ原作にしろ手元には無くて、うろ覚えなのはご容赦ください。 監督:宮崎駿 主演:島本須美 youtu.be 風の谷のナウシカ [DVD] ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 Amazon 風の谷のナウシカ [Blu-ray] ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 Amazon 風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」 作者:宮崎 駿 徳間書店 Amazon 私は映画から入ってそのあと漫画原作があるのを知…
存在しなかった事にされたくないかつての女性兵士達の叫び 作:小梅けいと 漫画「戦争は女の顔をしていない」第4巻感想
スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチのノンフィクション小説を漫画化した作品第4巻の感想です。 戦争は女の顔をしていない 4 (単行本コミックス) 作者:小梅 けいと KADOKAWA Amazon 2ki3suke.com 2ki3suke.com <感想> 第3巻で戦場から帰って来た女性兵士が夫の母親から 「なんで戦場の花嫁なんか妻にしたんだ」 となじられたり、町の女性から偏見の目で見られたりしたのか謎だったのですが、この巻でその疑問が解けました。男ばかりの戦場に女性が参加するという行為が安全な後方の女性達から見れば傷物になったと見做されたからなんですね。 実際の戦場では恋愛が基本御法度で、当…
あまりにもおふざけが過ぎるフランス産コメディ 映画「マンディブル」感想(2020年公開)
かなりダンク・ファリックなフランスのコメディ映画「マンディブル」について感想というか困惑を記事にしました。タイトルには一応「(昆虫が)噛む」みたいな意味があるそうです。 監督:カンタン・デュピュー 主演:ダヴィ・マルセ youtu.be マンディブル 2人の男と巨大なハエ(字幕版) ダヴィ・マルセ Amazon <感想> あらすじは無い事も無いのですが、あまりにも内容がしょうも無いので感想の中で説明しながらこの映画に感じた困惑をアップします。まず冒頭海岸で寝ている一応主人公のマヌ(ダヴィ・マルセ)の元に知り合いの男が来てある場所から別の場所にいる男の元にスーツケースを運ぶ仕事を引き受ける。スナ…
犬は人類の唯一にして最良の友 作:村上たかし 漫画「星守る犬」感想
村上たかしさんの犬漫画「星守る犬」の感想です。 星守る犬 作者:村上たかし 双葉社 Amazon <感想> 内容としては、「前田義男」というごく普通の、そうであるが故に時代遅れな中年男性が主人公なのですが、彼には妻と娘がいるけど、そこに娘が拾って来た犬が加わり「ハッピー」と名付けられる。ハッピーの成長とともに義男さんの家庭が崩壊していく過程が描かれ、娘のみくさんなんかはあまりにも変わり過ぎて、最初こんな感じだったんですけど👇 グレてこんな容貌になっちゃいます そして義男さんの奥さんも、義男さんが嫌いではないのだけれど、何かを相談するたびに面倒くさがった結果 「この人とは共に生きていけないな」 …
みんな国家と家という「牢獄」を維持する為の奴隷 Netflix アニメ「大奥」感想
よしながふみ原作漫画のアニメ化作品の感想です。 www.netflix.com 大奥 1 (ジェッツコミックス) 作者:よしながふみ 白泉社 Amazon <感想> 前々から評判は知っていましたけど、腰が重いといいますかずっと未見だったのですが、たまたまNetflixでアニメ化されていたので全10話視聴しました。どうも原作は幕末まで続く超大河ドラマみたいで、今回視聴したシーズン1は女将軍吉宗から始まり、彼女が大奥の始まりから全てを記した「没日録」を手にし、時代が徳川3代将軍家光の治世に遡るという筋立て。 「もし江戸時代に若い男しかかからない病気によりパンデミックが発生し、それが原因で男女の人口…
読者のミソジニー度を測るテスターとして機能するダークコメディ ミン・ジヒョン:著 「僕の狂ったフェミ彼女」感想
韓国のダークコメディ小説「僕の狂ったフェミ彼女」の感想です。 僕の狂ったフェミ彼女 作者:ミン・ジヒョン イースト・プレス Amazon <あらすじ> 主人公の「僕」ことキム・スンジュンは4年前ある女性と付き合っていたけど、アメリカにインターンに行く為に別れる事に。それからふとしたきっかけで再会した彼女はフェミニストになっていた。スンジュンは彼女とヨリを戻そうと再び付き合い始めるのだが…… <感想> この小説をどの立場から読むかによって感想は変わると思いますが、私にはダークコメディに見えました。その様に見えた理由は、私が自身の発達障害故に周縁化されてしまっている為世の中を俯瞰で見てしまっている…
3つの「イエスタデイが歌われている」AIミュージカルアニメ 映画「アイの歌声を聴かせて」感想(2021年公開)
AIと高校生の少年少女達との交流を描いた青春群像劇アニメの感想です。 監督:吉浦康裕 主演:土屋太鳳 youtu.be アイの歌声を聴かせて 土屋太鳳 Amazon <感想> 楽しいアニメにしようとしたのだとは思います。対象としている年齢はおそらく小学校高学年から高校生くらいなのでしょう。女子高生サトミ(声:福原遥)が通っている高校に人型AIのシオン(声:土屋太鳳)がウォズニアック・テストの為にやって来て、学校を騒がし、そこでこじれていた人間関係をシオンの干渉によって解消されるのだけれど、シオンは大企業の製品の為に会社内政治の結果捕獲され、今度はシオンによって助けられたサトミ達が彼女を救いハッ…
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