(江戸時代中期の延岡藩、岩熊井堰を造った藤江監物・江尻喜多右衛門を詠んで)*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。参照:ウィキペディア(藤江監物・江尻喜多右衛門・岩熊井堰)延岡観光協会オフィシャルサイト1p目以前、歴史人物俳句と称して歴史...
俳句で歴史人物の人生を俳句で詠んでいます。 過去記事にショートショート、4コマ等がございます。 宜しくお願いいたします🥰
宇宙を放浪してン年、天の川銀河太陽系第三惑星地球の日本のどこかでぐーたらして いたが、これではいかんとある時気づき、ブログなるものを始めたちーぴ。 4コマやショートショート、俳句と色々手を出していたらなんだかおもちゃ箱をひっくり返したようなブログになったちーぴ。心の広い人募集中ちーぴ。
1.改 川つばめ 1p目更新しました(江戸時代中期に延岡藩、岩熊井堰を造った藤江監物・江尻喜多右衛門を詠んで)
(江戸時代中期の延岡藩、岩熊井堰を造った藤江監物・江尻喜多右衛門を詠んで)*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。参照:ウィキペディア(藤江監物・江尻喜多右衛門・岩熊井堰)延岡観光協会オフィシャルサイト1p目以前、歴史人物俳句と称して歴史...
3.11他全ての災害に寄せて傷ついた全ての魂が安らぎますように。令和六年菜の花も命も巡る天よ地よ令和五年雪の果津波が痕を祈る僧令和四年菜の花明かり目指して来よと目を凝らし幼子に菜の花遠く咲きにけり令和三年土くれに涙吸われて朧月令和二年以前菜の花にすがりついて落つ涙...
7~9改 火宴供す 立花宗茂 9p 江戸時代(後)更新しました(筑後 柳川藩初代藩主、立花宗茂を俳句で詠んで)
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。誕生〜関ヶ原の戦いは、以前の記事にアップしております。7江戸時代(前)8江戸時代(中)9江戸時代(後)火宴供すは今回で最後になります。お読みいただきありがとうございましたm(__)m以前、歴史人物俳...
5~6改 火宴供す 立花宗茂 6p 関ヶ原の戦い更新しました(筑後 柳川藩初代藩主、立花宗茂を俳句で詠んで)
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。誕生〜九州平定後は、前の記事にアップしております。5九州平定後6関ヶ原の戦い以前、歴史人物俳句と称して歴史上の人物の出来事を俳句で詠んでおりました。時が経ち、以前創ったものが俳句としてあまりにも稚拙...
1~4改 火宴供す (筑後 柳川藩初代藩主、立花宗茂を俳句で詠んで)4p目:九州平定(後)天正15年更新しました*不定期更新のお知らせ
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。1p目:幼少期2p目:幼少期~天正13年(1585)3p目:九州平定(前)~天正14年(1586)4p目:九州平定(後)~天正15年(1587)以前、歴史人物俳句と称して歴史上の人物の出来事を俳句で詠ん...
P240105 お正月🌺やーれ それゆけやれゆけ海超え そりゃそりゃそりゃ新年迎えて お屠蘇気分七福神がやってくるそれそれそりゃそりゃやってくる年神様と一緒にやってくる今年一年健康で黄金に恵まれ福々とみーんなみんな踊れや踊れ今年は楽しく気楽に七福神の乗った宝船に引かれて年中元気に過ごそうぞやーれ それゆけやれゆけ海超え そりゃそりゃそりゃ了旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。宇...
令和6年能登半島地震の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます皆様方の苦痛が和らぎますようお祈り申し上げます。救助されている方々のご安全をお祈り申し上げます。...
P231229 雪深い奥山で雪深い奥山で獣たちは何をしているのでしょう栗鼠は巣ごもり穴の中丸くなって眠ってるあの時しまったドングリはどこに埋めたか夢の中 考え考え 夢の中兎は何をしているのでしょう白いふわふわ毛皮を纏って雪の中をピョンピョンピョン月を見上げて踊ってます狐は何をしているのでしょう春を探して思案顔春 春 春が待ち遠しくて雪の中に落ちてやしないかと鼻でくんくんさがしてます啄木鳥 雷鳥 夜鷹に鷲...
S231222 魔法の軍手・・・🧤 働き者のGさんは、ある年のクリスマスにサンタさんからプレゼントをもらいました。箱を開けると中には軍手が入っていました。真っ白で新品の軍手です。そしてカードが添えてありました。そこには”Gさんへ魔法の軍手を贈ります。なんでもきれいにする軍手です。ですが使いすぎてはいけません サンタより”と書いてありました。働き者のGさんは、とても喜びました。Gさんの...
SS231215 白紙29・・・🖊「心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花・・・」吾輩は、百人一首の凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の一首をそっとつぶやいてみる。「むぅ。初霜が一面に敷きつもっている。その中に白菊が埋もれてしまった。あてずっぽうに白菊を折ってみようか・・・か」吾輩は、その光景を想像してみる。もちろん。白菊が一面の初霜の中にあろうとも埋もれるわけではない。だが、そう詠んでみる凡河...
P231208 どこにでもある風景どこまでも続くアスファルトの路に子供が一人チョークで絵を描いているよくある風景どこにでもある風景木枯らしが吹く中をちっちゃな手を真っ赤にしながら子供は黙々と絵を描いているよくある風景どこにでもある風景だけどその日は違っていた子供がチョークで描いた絵は描いた片端から空中へと浮き上がり空へ空へと上がっていった。そうして白い雲になって元々の白い雲に溶け込んで遠く遠くへ行ってし...
P231201 戸棚・・・🚊戸棚を開けると宇宙空間が戸棚いっぱいに広がっていた。無数の銀河がキラキラ輝いていてとても眩しい。僕は思わず目を閉じる。 数瞬そこにはいつもの戸棚の風景があった。見慣れた、使い込まれた食器たち。隅に置かれた使いかけのバースデーキャンドル。僕は少し失望した・・・。そのままその場でぼーっとしていると、ジリリリリと電車の発車音がする。僕は慌てて戸棚を開けた。すると、そこは電車の中だ...
SS231124 閲覧注意と言われても・・・📘ある時、僕は『魔法の本』と書かれた本を道端で見つけた。何とはなしに拾ったのは、その本の表紙に小さく『閲覧注意』と書かれていたからだ。そう書かれていると余計に僕は見たくなった。僕はその本を開いた。最初のページには左端上に3と書かれていた。よく見ると、見開きの真ン中に小さな丸い黒点が一つあった。・・・・・・僕は次のページを開いた。同じく前のページと同じ左端上に2と...
D231117 言葉をのんだ女の子むかしむかしあるところにとても可愛らしい女の子がいました。とても愛らしくてふっくらした頬に愛嬌のある整った顔立ち髪は艶やかに光り輝いていました。その子はとてもいい子でしたので両親にも兄弟姉妹にも周りの人達にもいつもニコニコして口答え一つしたことがありませんでした。そんな女の子も時には腹が立つことがあります。ですが、いつもその腹立ちを押さえて言葉をのみこんでいました。する...
P231110 この世界に向けて秋も終わりに近づいて冬の気配が訪れるころあなたは何をしているのでしょう私は机に向かって詩を書きますあなたを思って詩を書きます私の思いをしたためる紙には幸運のシンボル蝶のモチーフが描かれていてあなたの幸せを祈っていますあなたが幸せだと周りの人も幸せですあなたの笑顔は世界一その笑顔にみんなが勇気づけられますいつも笑いが絶えないあなたあなたは何をしているのでしょうあなたはこの手...
SS231103 たまごおじさん(後編)・・・🥚 家事の分担に不満を持った、 妻のゆりこが実家に帰った日。 怪しいセールスマンから家事をしてくれるという 『たまごおじさん』という小人の種を 一粒もらった俺。 不思議なことに、姿は見えないが 確かに何もしていないのに翌日の夜家に帰ると、 台所がピカピカにキレイになっていたのだった。 それが嬉しくて、妻のゆりこにキレイになった 台所の写メを送ったとこ...
P231031 今日はハロゥインハロゥインにはお菓子を用意してジャックオランタンに灯りをともしハッピーハロゥインの飾りつけをして部屋の中はオレンジと黒で飾られてそんな幸せの中あなたとめくるちっちゃなあの子達の写真アルバム今日はハロウィンちっちゃなあの子達はトリックオアトリートと言って我が家の戸を叩いてくれるかしら大好きなおやつを用意してドアの戸の下をちっちゃなおててで叩いてくれるのそうだったらいいのにな...
SS231027 たまごおじさん(中編)・・・🥚妻のゆりこが家事の分担に不満を持って実家に帰ってしまった日。怪しいセールスマンが、にこやかな笑みを浮かべて「この種を小皿に張る位の水につけまして一晩放置しますと、小人の『たまごおじさん』が翌日から掃除をして家がぴかぴかになります」と言ったのだった。「・・・そうですか。ですが間に合ってますのでお引き取りください」「ですが焦げ臭い匂いがしますよ」俺はそう言われて...
SS231020 たまごおじさん(前編)・・・🥚「ゆりこ!待ってくれっ」「総司、あんたには愛想が尽きたの。とりあえず実家に帰るわ」バタン。玄関のドアが鼻先で閉まる。「うう、何もそんなに怒らなくても」俺は玄関のたたきに座り込んだ。そう、ゆりことは付き合って5年、結婚して2年が経つ。結婚してすぐにマイホームを購入。中古の木造一戸建てだ。(確かに共働きなのに家事の負担がゆりこの方が多かったのは認めるけれど)「だか...
P231013 チキンライス・・・🐓チキンライスがお空を飛んだチキンライスがお空を飛んだ僕はポカンと口を開けてチキンライスを見送ったチキンライスは僕の好物ママがよく作ってくれてパパがとくべつな日に作ってくれるああ、毎日がチキンライスの日だったらいいのに!だけどそれにはパパもママも苦笑い毎日食べたら飽きちゃうよってねだけど僕はへっちゃらさ僕はチキンライスを毎日食べために生まれてきたんだだけどある日ある時チキ...
SS231006 冷たい・・・🍨私はある晩、行きつけのバーのカウンターで独りモスコミュールを楽しんでいた。どの位時間が経っただろう。私の隣に既にほろ酔い加減の若い男が座った。男はジン・トニックを頼むと私に話しかけてきた。「聞いて下さいよ。俺は今、家に帰るのが辛いんです」ははぁ、細君か恋人とうまくいっていないのだろうか。男は話を続ける。「最初は良かったんです。彼女も遠慮がちに夜食は何がいいのか聞いてくれて。...
SS230929僕はピエロ・・・🤡僕はピエロサーカスのピエロぼくはおどけて間抜けをやって人に笑われる・・・それが僕の仕事僕は今日もライオンのジョスターと追いかけっこをしてズボンのお尻の部分を噛みちぎられて慌てふためくショーをやった。お客さんはそれを見て大笑いジョスターは上手にズボンだけを噛みちぎるジョスターが噛みちぎったズボンの匂いを嗅いで悶絶するとお客様は更に大笑いその笑の渦を後にして僕とジョスターが舞...
D230922 屑星 ・・・🌟あるところに屑星というとても小さな小さな星がありました。屑星と書いてくずぼしと読みます。屑星はあまりにも小さいので大きな恒星の兄さん姉さんが羨ましくてたまりませんでした。大きくなるよう神様に祈ったり精一杯身体をふくらませたりしました。ですが、そんなことをしても屑星は屑星のまま。(なんで僕はこんなにちっぽけな存在なのだろう)屑星は夜ごと泣いて嘆きました。その涙は屑星のちっぽけな...
詩230915 小さな願い・・・✨あなたがよく働いているのは分かってる疲れて帰ってきているのも分かってるだけどお願い側にいてあなたがお皿を洗っているのも知っているそれが終われば休みたいのも分かってるだけどお願い台所の最後の掃除をしている私の側にいて最後の最後は私が綺麗にしないとうまくいかないのは分かってるだけどその仕事をしている時私の中で小さな影が生まれるの小さな小さな不満の影それが大きくならないように...
SS230908思い出…📷思い出というのはいつも突然やってくる。それは本棚の奥に隠された写真だったり連絡の途絶えていた友人からの電話だったりする。僕は一枚の写真を手に持ってつくづくその様な感想を持った。写真は一人の少女の生き生きとした顔を映していた。彼女は僕の心の中で未だにあの時の青春の中にいる。彼女はいつもキラキラした瞳にまばゆい世の中を映していた。好奇心旺盛で飽く事の無い探求心でこの世界を楽しんでいた。...
詩230901 あいつの香りは・・・・・☕あいつの香りはアイスコーヒー夏の暑さをまだ纏ってるあいつの香りはアイスコーヒー太陽に炒られて真っ黒日焼けそして白い歯がお似合いなのあいつの香りはアイスコーヒーふとあいつは振り向いて終わった夏を懐かしむだけど足は未来を向いているあいつの香りはアイスコーヒー年がら年中アイスコーヒーあいつの心はホットだからアイスコーヒーは冷却装置あいつの香りはアイスコーヒークールに見...
SS230825 白紙28・・・🖊あれはどこぞの港だっただろうか。父も若く、吾輩も幼いあの頃。父に肩車をねだって見た、あの水平線の上部を白い入道雲がもくもくと盛り上がっていくそれを。幼き吾輩はキャキャと喜んだものである。翻って今。吾輩はあの入道雲のごとく白い原稿用紙を目の前にして呻吟の限りを尽くしている・・・。コンコン、カチャ。「あなた、入りますよ」そう言いながら既に吾輩の書斎に入ってきたのは吾輩の愚妻であ...
SS230818 エンゲージリングは何色を・・・💍私は18。彼も18。私と同い年の彼は私の前ではとても照れ屋で恥ずかしがり屋おかしいのは私以外の人の前では普通に話せるのそしてそれは私の20歳の誕生日彼は私を家に招いてお祝いしてくれた彼の手作りの料理はとてもとてもおいしかった最後にケーキは苺をふんだんに使ったショートケーキをいただいたなんとなーくなんとなーく雰囲気でわかっちゃう彼は私にプロポーズをする気だと...
SS230811 停電・・・💡「暑い~。風呂入りてぇ~」俺、鳩祇 典人(はとぎ のりと)は重い足を引きずりながら家へと帰った。今日も仕事がハードだった。問題が次から次へと押し寄せて俺はその問題をバッタバッタとなぎ倒して何とか残業をせずに帰る事が出来た。(というか残業ゼロ月間とか言うなら人手増やせよ、マジで転職したろか)俺は心の中でつぶやきながらドアの鍵を開けた。一人暮らしの俺の部屋。彼女いない歴年齢なのは...
SS230804 真夏の夜の、とある出来事・・・(゜))...
SS230728 兎の流す涙は天の川を昇るか…🐰兎はさ、弱い生き物だろ。暑さ寒さに弱くてストレスに弱いんだ。天敵も多くてさ、野生では土の中で暮らす時間が長いんだって。いつもいつも天敵に追われるから臆病で用心深い性格なのは仕方がないよね。そんな兎は夜になると顔を出して天の川を見上げて涙するだろうか。そうして兎には翼がない。宮沢賢治の「よだかの星」の”よだか”のように翼もないから青白い星になることも叶わない。だか...
SS230721 海月の悲鳴・・・🌕「夏花お待たせ」「お待たせされました、冬馬」「ごめんな、バスケの試合があったから」「うん、それは知ってる。だから待てた。それより座ったら?周りに迷惑だよ」「そうだな。ここのカフェ混むもんな。あまり長居したら悪いかな」「どうだろうね。その分いいお値段だからいいんじゃない」「そういう発想もありか。それより何を読んいるんだ?」「文庫本」「意地悪するなよ。カバーかかっているからタ...
SS230714 PC・・・💻「あち~。今日も一日が終わった。狭いとはいえ我が家は落ち着く。ビール♪ビール♪」A男はPCを起動させ自分のブログの管理画面を開けた。すると画面左の広告動画が動いている。「ヴっ。ちょっとちょっとプロバイダーさん、この広告動画はないでしょう。女の唇のアップだけど色気も何にも感じねぇ。あやうくビール吹くところだったぜ、チッ」「あら、それはないでしょう。失礼ね、私こう見えてもいい女なのよ」「...
SS230707白紙27…🖊霊峰富士に抱かれし雪は春の訪れと共に静かに雫となり夏の到来をもって山肌にその滴り落ちる勢いを増しそれは若き恋人たちの鼓動が如く。なのに我が机上の原稿用紙は霊峰の腕に抱かれ静寂の中に沈黙している・・・。コンコンカチャ。吾輩の応答を待たずに図々しくも書斎に入ってきたのは愚妻である。「あなた、今日は七夕にふさわしい羊羹と温かい緑茶をお持ちしましたよ。本当に、この部屋はクーラーを効かせ過...
後編SS230630 絶体絶命!!18「恋路(こいみち)竹林」
後編SS230630 絶体絶命!!18「恋路(こいみち)竹林」 ・・・💖「かたじけない。我らは東の遠国から参った者で姫様の『お輿入れ』に向かう途中で・・・」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン俺の頭が何かで撃ち抜かれた。その後、何があったのかは覚えていない。ただ峠を越えて安宿に着いた時、女魔法使いと若いシーフがほくほく顔で酒を飲んでいたところで意識が戻った。「なんかおかしいと思ったのよねぇ。道ながら『姫、姫』てぶつぶつつぶや...
前編SS230623 絶体絶命!!18「恋路(こいみち)竹林」
前編SS230623 絶体絶命!!18「恋路(こいみち)竹林」 ・・・💖ぐす、ぐす・・・・「ちょっとぉ、いつまで泣いているのよぉ」そう苛立って言うのはパーティを組んでいる女魔法使い。「そうそう。いつまでも嘆いていいないでこんな安宿のじゃなくて破格の親切清潔明朗会計の宿のおいしーい酒を堪能して忘れちまおーぜ、な?剣士」俺がいつまでも泣いているのでうんざりしながらそれでも慰めるのは同じくパーティーの若いシーフ...
SS230616 別れ・・・😢「お母さん、じゃぁ行ってくるね」「久しぶりに家に帰ってきたのに。あちら様へよろしくね」「うん、行ってきます」私は花束を持ち、犬のチロと一緒に家を出た。小型犬の白いミックスのチロは嬉しそうにリードにつながれた。子供が大きくなって、家を出て老人の増えた町。まだまだ元気な人が多いからこれからのことを考えて若い人口を増やそうと奮闘している、そんな町。そんなことをつらつらと考えている...
SS230609 金借りの銀次・・・💰ここは鉱山。一人の男が仲間と共にキツイ仕事を懸命に働いていた。そこへやってきたのは・・・「へ、へ、へ。やっと会えやしたね旦那」「あ、そういうお前は『金借りの銀次』!」「そうでやんすよ。旦那から金を借りて返さない『金借りの銀次』とは俺のことでやんす、へへへ」「もう貸した金のことはいいから帰りなさい。ここは危険だ」「へへへ、そういう訳にはいかねぇですなぁ。旦那。確かにこ...
SS230602絶体絶命!!17「人の話はよく聞きましょう」・・・⚔「うーん、昨日は久々に清潔な町の宿屋に泊まれて良かったわぁ」そう言ったのはパーティーを組んでいる女魔法使い。「ホーンと。小ざっぱりして気持ちのいいベッドにサービス満点な朝食が良かったぜ」道の傍らの草を千切って口笛よろしく遊んでいた、これも仲間の若いシーフ。そういう俺は剣士で、この二人とパーティーを組んで各地の冒険者ギルドの依頼を受けて旅を...
pic230526 とある昭和な風景・・・🌇□:〇・・・可愛くなったんだな〇:なんであたしが可愛くなったか知ってる?□:そんなこと、俺に言わせるなよ。〇:バカ・・・💖□:〇、後ろを見てみろ〇:綺麗な夕陽ね□:あの夕陽がオレに力を与えてくれた。〇:力?何?□:お前に告白する力だよ。〇:そうだったのね・・・バカね💖了善き事がありますように。お読みいただきありがとうございました。サイドバーにある、お好きなアイコンをぽち...
SS230519 ブラック珈琲は自販機で・・・☕「くそっ」僕は非常階段の壁に拳を打ち付けた。「痛い・・・」「バカねぇ、当たり前じゃないの」後ろを振り向くと、僕よりちょっと年上の事務員さんがいた。「飲む?自販機の珈琲だけど」僕はその珈琲を受け取って一口飲んだ。「苦い」「そりゃそうよ。ブラックだものあ、もしかしてミルクか砂糖もしくは両方入れるタイプ?」「いえ、普段からブラックです。でも今は心がブラックな物です...
SS230512 むかしむかしの適材適所・・⚔むかーしむかしのことじゃった。あるところに貧乏な家があってな。家財はもう皆売ったり質にいれてしまってあるのは煎餅布団一組のみとなってしもうた。それでも細々と暮らしていたところ、ドンドンドンと表を叩く音がする。そしてガラリと戸を開けて入ってきたのはこれまた強面の借金取立人。「まったくしけた家だぜ。えーい仕方がない。そこの汚ねぇ煎餅布団を寄こしな!」「ああ、それだ...
SS230505 適任者を探せ!・・・🤖「世界は激変期を向かえている。条約は守られず人心の荒廃したこの世界で、我が国が起死回生の兵器を開発しなくてはならない!」「お言葉ですが大統領。どのような兵器を起死回生とおっしゃられるのですか」「それは簡単だ。このAIの進んだ時代に必要なのは『ガンダ・・・』」「大統領!別の表現でお願いいたします」「うぬ、コホン。それは『自立型巨大人型兵器だっ』負け知らずの幸運な兵器とし...
SS230428体絶命!!16『説明書はよく読んで』・・・⚔「ふわぁ 眠い・・・」そう言ったのはパーティーを組んでいる女魔法使い。「ホーンと。春のお日様がぽかぽかして眠っていてぇなぁ」そうして大あくびをしたのはこれも仲間の若いシーフ。俺は剣士でこの二人とパーティーを組んで各地の冒険者ギルドの依頼を受けて旅をしている。「二人とも、あともう少しで町につく。宿をとってそこで眠ったらいいじゃないか。俺は冒険社ギル...
SS230421焼きそばパンと思い出・・・🥖春。桜は既に北方へ前線を移した四月のとある高校の校舎の屋上。そして昼。「なぁ委員長」「なんだ」俺は本を読むのを諦めた。何故なら話しかけてきた同級生は話し出すと長いからだ。こいつは同級生でつるんでいるダチもいてクラスの連中ともうまくやっているのに何故か昼休みは、この場所にやってきていつも焼きそばパンを食うのだ。「それで用件はなんだ?」「あ、うん。委員長って逆上が...
SS230414俺と隣の吸血鬼さんと『オレンジピールチョコ』
SS230414俺と隣の吸血鬼さんと『オレンジピールチョコ』・・・🦇「ねぇ、吸血鬼さん。小腹が減ったんだけど何か食べるものない?」朝からテレワークを部屋でしていた俺は愛用のマグカップを持って台所で作業をしている吸血鬼さんに話しかけた。そう吸血鬼さんそう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目か...
SS230407白紙26…🖊ふと気が付くと、桜の花びらが一片突然、吾輩の目の前に現れた。いや、吾輩が目の前の白き原稿用紙のあまりの眩しさに、開け放した窓から花びらが舞い降りてきたのを気が付かなかっただけである。それはまるで原稿用紙が外の春の世界をペンにのせてその世界を書き給えと花びらを誘い寄せたようであった。コンコン。「あなた、入りますよ。あら、桜の花びらが原稿用紙の上に。まぁ、あなた。まさか読者にその花...
SS230331 絶体絶命15『街角対戦曲』・・・⚔「(*´Д`)大した依頼の無い町ねぇ」そう言ったのはパーティーを組んでいる女魔法使い。「ホーンと。おいらの腕が鳴る宝箱の詰まったダンジョン一つないとは」いって大あくびをしたのはこれも仲間の若いシーフ。俺は剣士でこの二人とパーティーを組んで各地の冒険者ギルドの依頼を受けて旅をしている。だが、立ち寄った町はあまりにも平和過ぎた。町の冒険者ギルドも暇なのか依頼の貼っ...
SS230324 俺と隣の吸血鬼さんと『朧月』…🦇「ただいまぁ 吸血鬼さん?」あれ?部屋が暗い。吸血鬼さん、アパートの俺ん家の隣の自室に帰ったのかな?それにしては玄関に吸血鬼さんの靴があったし。俺は廊下を通ってリビングに入った。電気をつけようとして止めた。吸血鬼さんが窓を開けて空を見上げていたからだ。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けて...
SS230317 俺と隣の吸血鬼さんと『春告げ魚』…🦇ぽかぽかの春の陽射しを浴びて俺は休日の朝の余韻を布団の中で楽しんだ。「起きてください!朝ご飯ですよっ」そう言って、俺の朝のまどろみを破壊するのは吸血鬼さん。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれ...
SS230310 俺と隣の吸血鬼さんと『味はミント』・・・🦇「うっ」「?どうした吸血鬼さん」俺の血液を飲んだ吸血鬼さんが何とも言えない微妙な表情をしていた。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれる太っ腹だ。しかも闇夜の鴉も真っ青な黒い髪は天使の輪が...
SS230210 俺と隣の吸血鬼さんと布団と朝食 🍚朝、ぬくぬくと布団にくるまっていると温かいご飯の匂いが鼻腔をくすぐる。「あー朝かぁ。ご飯を食べるために布団を出るかこの温もりの為にこのままとどまるか、それが問題だ」とつぶやいた。するとガラッとふすまが開いて「何とぼけたことを言っているんですか。起きてくださいっ。今日はデスクワークじゃなくて会社への出勤日ですよっ」「うー吸血鬼さん、あともう少し・・・」「...
SS230224 カプセルトイ 「う~寒い」あたしはポケットの中のカイロを握りしめて駅からチー君が降りてくるのを待った。チー君は千里だからチー君。ちなみにあたしは千波だからちーちゃんと呼び合っている夫婦だ。あたしは普段テレワークなのだが今日はたまの出勤日。SNSでチー君と連絡を取り合ったら今日の夕飯を最寄り駅近くのスーパーで買って、駅の入り口で待つと丁度一緒に帰れるとふんだので今、こうして彼を待っている。...
SS230217 俺と隣の吸血鬼さんと牙のお手入れについての考察
SS230217 俺と隣の吸血鬼さんと牙のお手入れについての考察 🦇ピンポーン休日の昼。俺は吸血鬼さんの作ってくれたジンジャーカレーに舌鼓を打っていたその時。玄関のチャイムが鳴った。「あ、私が出てきます」そう言って吸血鬼さんが立ち上がった。そう吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビ...
SS230303 俺と隣の吸血鬼さんと『画塗対戦inひな祭り』
SS230303 俺と隣の吸血鬼さんと『『画塗対戦inひな祭り』・・・ 🎎「ふわぁ、もうひな祭り当日かぁ」俺が準備をしながら汗をぬぐうと「そんな悠長なことは言ってられませんよ。ほら、そこの荷物を運んでください。商店街主催の『画塗対戦㏌ひな祭り』がもうすぐ開催されるんですから」そう言って手早く準備をする吸血鬼さん。そう吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引...
SS230203焼きそばパンと節分 🥖冬。冷風にさらされる二月のとある高校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵に寄りかかって本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が俺の隣で腕をぐるぐる回して柵に向かって「鬼は―外、福は―内♪」と叫んだ。俺は本から顔をあげ、横を向いて同級生を見た。すると俺が見ていることに気付いた同級生が「委員長、今日はさぁ節分だよ」「ああ、今年の二月三日は確かに節分だな」「委員...
🍑左サイドバーのHP宇宙雑貨ぷりちーぴにコントあるちーぴ・・・ss230127 屋台 🍢「らっしゃい!!」深夜。俺はおでんの屋台をしている。ここはビジネス街の横にある飲み屋街で残業で一息ついたビジネスマンが飢えた胃袋と心を満たすためにやってくる。今は丁度お客がはけたところだった。そこにやってきたのが残業疲れの二十代半ばのビジネスマンだった。(珍しいな。大抵上司に連れられてやってくるのだが)「あのう、この屋台...
ss230120 大寒卵 🐓「う~さぶい」カチコチカチコチ。今時珍しい我が家の鳩時計が十一時を告げる。これは同棲している健太が骨董市で買ってきたものだ。趣味のマラソンのついでに寄って。健太を例えるなら犬だろう。そんな私は猫。二人ともテレワークで、昨日の夜仕事を終えて炬燵で鍋をして私は一杯やった気持ちよさでそのまま炬燵で眠ってしまったのだ。起き上がろうとすると「半纏・・・」そう、健太の青い半纏がずるりと...
ss230113 気まぐれな彼女 🧀「あ、こんなところに」風呂場を掃除していた佐那が声をあげた。下駄箱を掃除していた僕は「どうした?」と声をかける。「隆太ぁ カビよカビ」僕は作業を止めて風呂場へ行った。すると、風呂場の内側の角にカビが生えていた。「どれどれ、ああ本当だ。年末に大掃除したのに残っていたんだね」佐那は顔をしかめて「あれだけ掃除したのにカビってやーね」とプンプンする。これは困った。佐那は連想...
ss230106失恋映画はいらなかった 💖「あーお正月も終わりかぁ」実家から自分の家に戻った私は明日の仕事始めを思い浮かべてちょっと憂鬱になった。仕事が嫌いな訳ではない。だけど、もう少しだらだらしたかったなぁ。地元の友達と遊びたかったと未練がましい気持ちが浮かんでくるのだ。「それに誠也ったら結局連絡くれなかったし」恨みがましい独り言をつぶやく。誠也は恋人だ。だけどお正月前に喧嘩をしてそのまま実家に帰っ...
🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍💖明けましておめでとうございます。 令和五年💖旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。m(__)m...
ss2201230俺と隣の吸血鬼さんと年末大掃除「もう~いくつ寝ると~おしょうがつぅ~♪」「そう思っているなら起きてください!!」俺が布団の中でぬくぬくしていると、吸血鬼さんに布団をひっぺがされた。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれる太っ腹だ。...
SS221223白紙25 🖋厳冬のアラスカ。吾輩がまだ見た事も無い白い大平原の中を犬ぞりが走る極寒の大地。犬達はただ主人を信じて冷たい雪を蹴散らして白い息を吐く。吾輩はそこで現実に戻される。そう、吾輩の机の前には往けども往けども白い悪魔のような原稿用紙が広がっており戦友の万年筆は白銀を駆ける犬達のように吾輩の文章を現実化させるべく忠実に待機している。コンコン。「あなた、入りますよ。あらあらまた見事な白銀...
SS221216焼きそばパンとブラックコーヒー ☕冬。師走半ば。ここはとある学校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵に寄りかかって本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が「なぁ、委員長。オレ、デビューすることにしたんだ♪」俺はつい、「デビュー?お前が?芸能界に?」と???を三つもつけて質問してしまった。すると同級生は、「違うよ。じゃーんっこの缶コーヒーが目に入らぬかぁ」と水戸の有名偉いお爺さんを...
SS221209:ブラック珈琲 ☕「はぁ」と私、若宮 澄香は溜息を含んだ白い息を吐き出した。そしてその声が周りに聞こえたかとそうっと辺りを見渡す。ここは私の住む最寄り駅に隣接した繁華街だ。人々が師走という言葉の掛け声にのせられるように足早に歩いている。仕事帰りの人がほとんどだし、お店の人達も忙しい時間帯のせいか誰も変な顔をしたりしていなかった。私はそのことにほっとすると共にとても寂しく感じた。ここは...
SS221202白紙24 🖊師走。世間一般ではこの年のラストスパートの月に入っている。北の海で漁をする漁師たちに容赦なく雪は白く舞い踊りその視界を惑わせる時期。吾輩の目の前にも白い原稿用紙が吾輩の心にシンシンと冷え込ませている。コンコン。「あなた、入りますよ。あら、まだ書けてないのですか。冷たい水で梳いた真っ白な和紙のような原稿用紙ですこと」愚妻がいらん事を言ってお茶と酒饅頭を机の隅に置く。「毎度の...
ss221125 焼きそばパンとクリスマスを謎に思う :「ジングルベール♪ジングルベール♪」ここはとある学校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵の側に腰かけて本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が焼きそばパンをマイク代わりにジングルベルを歌っていた。「おい、焼きそばが落ちるから歌うの止めろ」「えへへダイジョーブ♪まだ包装されたままだから」「だったら黙って早く食え」すると同級生はへーいと言って焼き...
ss221118 マグカップは珈琲を待つ :「まだかなぁ」あたし美晴は彼、航平をコタツに入って待っている。今日は久しぶりに帰ってくるのだ。彼は航空会社のパイロットをしている。今回は国際線の勤務だ。しかもブラジルまで飛ぶので数日帰ってこれない。「分かっていても寂しいよね」あたしはコテンとコタツのテーブルに頭を乗せる。コタツの中はあったかいがコタツのテーブルは冷たい。「あ、丸!顔を外に出すと寒いよぅ」丸は...
いつもご来訪ありがとうございます。突然ではございますが、事情により当ブログ内での商品のご紹介を終了することにいたしました。ご利用いただきありがとうございました。商品のご紹介は『宇宙雑貨ぷりちーぴ』にて続けております。(左サイドバーからお越しいただけます)これからも宜しくお願い致します。宇宙生物ぷりちーぴ。m(__)m...
221111 たまには独り言に付き合って何か書こうとして色々検索していたら、11月11日は記念日が多く、その中で『磁気の日』というのがありました。内容を読んでみると、磁気治療器「ピップエレキバン」のピップフジモトが1992年に制定。とウィキにありました。ピップエレキバンかぁ。ああいう湿布系?は匂いがきついイメージがあります。そこでグーグルで『ピップエレキバン 匂い』で検索した所、グーグルの検索画面一番上に
221104 白紙23 人しか住まぬベッドタウンにも冬は来る。そこから人里へと登り高く険しい山岳に住む雷鳥は換毛を終え純白の姿になったであろうか。吾輩には知ることのできぬことである。その雷鳥の冬の純白の姿を写したような吾輩の机の上の白紙達。せめて雷鳥の足跡だけでもつけばと願うがそれではミステリーになってしまう。コンコン。書斎のドアを鳴らして入ってきたのは吾輩の愚妻だ。「あなた、もう寒くなってきたから...
SS221028 奥様は魔女とハロウィン間近に起きたこと :「秋も終わりだなぁ」俺は庭の落ち葉を掃きながらつぶやいた。すると足元で「キュキュッ」と鳴き声がする。下を見ると、どんぐりの形をした帽子を被ったハムスターが見上げていた。「・・・君、もしかして使い魔かな?俺の奥様に御用かな?」そう尋ねると、ハムスターは「キュキュッ」と嬉しそうに返事をする。「そうか、じゃぁ奥様を呼んでくるからちょっと縁側で待って...
SS221021 白紙22 :昨今は涼しいよりも少し低めの寒さを空気が含んでいるのでカーディガンを着るようにしている。だが、この秋特有の気温を吾輩は好きだ。・・・それにしても目の前のこの白い物質をいかにすればいいのだろうか。ただ汚すわけにはいかぬ。この白い物質は『原稿用紙』というものでただ万年筆で文字を書けばいいのではない。この『原稿用紙』に書かれた向こうの【読者】に、感動を届けねばならないのだ。「は...
SS221014ビターなナイフを持つ彼女12 :隣の席の彼女は鋭い刃物彼女は心臓にナイフを握りしめている。僕と彼女以外だれもいない教室。彼女は儚げな西日を背に僕を見つめている。りりりりと虫の声がする。「『餌』、お前はどこからきた?」彼女が僕を問いつめる。「だから僕はクラスメートの・・・」「お前の名前なんかどうでもいい。お前は私と同じだ。同じ『魔狩り』だ」僕は息を吞んだ。「た、確かにこのヨーヨーを使って魔物...
SS221007 ご注文は「秋色の珈琲を」 :秋。街路樹の色づいた葉が秋の柔らかな陽射しをくるくると回しながら舗装された道路へと落ちてゆく。そんなショッピング街の一角に昭和レトロな喫茶店があった。私は、そのドアを見つけた時両手に持ったショッピングの袋に目をやった。(ちょっと休憩していこうかな)私は喫茶店のドアを開けた。カランコロンドアの呼び鈴が鳴る。「いらっしゃいませ」初老の人のよさそうなマスターがカウン...
SS220930 ビターなナイフを持つ彼女11 :隣の席の彼女は鋭い刃物彼女は心臓にナイフを握りしめている学校の教室。陽の光が夜の闇に溶け込むのが早くなっている秋。その薄暗い教室に彼女と僕はいる「『餌』」彼女は僕に言う。「『餌』じゃないよ。僕にも名前が」「し、【魔】が現れた!」夜の闇に溶け込む日の光のわずかな隙間から美しい黒い羽を持った天使ー【堕天使】が現れた。【堕天使】は慈悲の笑みを浮かべて彼女に言う「...
詩220923 ビターなナイフを持つ彼女10 :隣の席の彼女は鋭い刃物彼女は心臓にナイフを握りしめている誰もいない教室というのは矛盾する。窓辺の自分の席で気だるげに頬杖をついて秋の虫の声に耳を傾ける彼女。そしてその彼女に『餌』と呼ばれる僕は彼女の側の僕の机の上に腰かけてヨーヨーをしている。「なぁ、餌」彼女は姿勢も変えずに僕に声をかける。「なぁ、そろそろ名前を読んでくれてもいいんじゃないのか」僕は半ば諦めな...
ss220916 白紙21チリリリン吾輩の窓辺にはまだ南部鉄製の風鈴が風雅な音を奏でている。それだけではない。机の前の原稿用紙に書かれているはずの文字の数々を風で払い落して駄文を書くんじゃないよと諭すような・・・「あらあら、まだ書けてないのですか」そう言って入ってきたのは、吾輩の愚妻だ。「なんか白い原稿用紙ってフルーツの無いフルーツサンドみたいですねぇ」吾輩の心臓にグサリと何かが刺さる音がした。そう言いなが...
詩ss220909 ビターなナイフを持つ彼女9隣の席の彼女は鋭い刃物彼女は心臓にナイフを握りしめている夏の名残の暑さに人々がうんざりし四苦八苦している日々それでも学校の授業は進むわけで隣の席の彼女も淡々と授業を受けているそうしてある日教室には僕と彼女とクラスメートの女子が一人クラスメートは彼女に尋ねる「ねぇ、彼とどういう関係?」彼女は無視するクラスメートは面白くもなさそうに「じゃぁ、彼と付き合ってもいいわ...
ss220902 白紙20 :ぽたり・・・。まだジリジリと夏の女神が大気を支配する今日この頃。その極彩色の世界と隔絶した冷房の効いた書斎の中でなぜか若い頃愚妻に贈った白いハンケチを思い起こさせる原稿用紙の上に、吾輩の汗が落ちたのは何故だろう。コンコン。「あなた、入りますよ。あらあら原稿用紙が真っ白なこと。練乳をかけたかき氷にも赤いさくらんぼが添えてあるというのに。まぁ、お茶でも飲んで休憩されたらいかがです...
詩220826ビターなナイフを持つ彼女8隣の席の彼女は鋭い刃物彼女は心臓にナイフを握りしめている【魔】の長い黒髪が渦を巻いて端から消え去った後僕は彼女に尋ねた何故【魔】と戦っているのかA.分からない彼女は自分の左胸に手をあてて伏し目がちになりそう答えたビターなナイフは人の記憶を食べて【魔】を切るナイフ小さな頃からこのナイフは私の手元にあり小さい私を侮った【魔】に攻撃を受けた小さい私は怖くて怖くて夢中でナイ...
いつもご来訪ありがとうございます。諸事情により、当分皆様へのブログにお伺いできなくなる可能性がございます。大変申し訳ありませんがご理解いただければ幸いです。いつもありがとうございます。m(__)m...
詩220819ビターなナイフを持つ彼女7隣の席の彼女は鋭い刃物彼女は心臓にナイフを握りしめている「また君?」夕刻。僕が教室の扉を開けると彼女が嫌そうにそう言うそう言われても僕は夏休みのこの日用事があったのだ彼女は溜息をついて「仕方ないわね私の隣へ来て『餌』になってもらうわ」その言葉の力に僕には拒否権がなかった。昼と夜の境目一筋の太陽の光が消える前【魔】が現れる。「ほう、魔狩りが『餌』を用意するとは珍しい...
暑い・・・ので、少しでも涼しくなる?【送料無料】 コスプレ衣装 宇宙人スーツ 全身タイツ 大人用 仮装 コスチューム↑暑いので冷房の効いた家の中で着るちーぴ♪10月にはハロウィン🎃がやってくるのでこれを着て外に出れるちーぴ地球人としてフリーダムにこの暑さを生き延びたいのならば↓が参考になるちーぴプリンセスお母さん/並庭マチコ【3000円以上送料無料】を読むちーぴ。フリーダムな人生の参考になるちーぴ↓↓↓HP宇宙雑貨ぷ...
詩220812祭りだ祭りだ :祭りだ祭りだわっしょい わっしょい朝顔に彩られた浴衣着て、それを見た彼はふいっと視線を外す照れているかと手を振りて似合っているよと呟かれ誰が買うのかお面売りついつい子供心に戻って狐のお面を手に取りて買ってみるはいたずら心手を伸ばして彼の頭に斜めに被せ彼はケンケン狐の真似す林檎飴にかき氷タコ焼き焼きそばいろいろありて綿飴売りの前で足止まるそれ見た彼が一つ買い求め大きな大きな...
ss220805絶体絶命!!14『童話は時に残酷です』 :「はぁ、どこまでいっても牧草地ねぇ」そう言ったのはパーティーを組んでいる女魔法使い。「のどかで眠ってしまいそうだぜ」いって大あくびをしたのはこれも仲間の若いシーフ。俺は剣士でこの二人とパーティーを組んで各地の冒険者ギルドの依頼を受けて旅をしている。今は次の町へ行くまでの途中でだだっ広い牧草地帯の道を歩いて向かっている。いるのは牛牛牛・・・のみ。貧乏...
SS220729絶体絶命!!13『よそ見運転事故の元』 :「うわ~夏は船での川下りは最高ね♪」そう言ってはしゃいでいるのは女魔法使い。「うひょうっ。すげーここ両岸が崖になっていてスリル満点だぜ」これは若いシーフ。俺は剣士でこの二人とパーティーを組んで各地の冒険者ギルドの依頼を受けて旅をしている。「ハハハ、この程度で驚いていたら命がいくつあっても足りやしない。あんたら冒険者だろ?これから行く町のその先に本当...
詩220722ビターなナイフを持つ彼女6隣の席の彼女は鋭い刃物彼女は心臓にナイフを握りしめいているそして教室には僕と彼女しかいない。夏の蒸し暑い中、教室の窓は全て閉じられている。その窓辺で彼女は西日を浴びている。西日は魔がやってくるとき彼女の教室の中に伸びた影に魔が潜んでいた。魔は問う何故我らを狩るのかふざけたピエロの格好をした魔はりんごを一個何もない空間から取り出してぽぉーんぽぉーんと投げて遊びながら...
SS220715絶体絶命!!12『欲張りは大損の元』 :「い、いやぁあぁああああああああ」この悲鳴は女魔法使い。「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉなんでこんなモンスターがいるんだよぉ」これはうるさい若いシーフの絶叫。そして俺は聖剣エクスカリバーを持つ剣士だ。俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。今からさかのぼること数時間前。「うわぁ、潮風が気持ちいい」いつも文句ばかり言う女魔法使いが、かもめの飛ぶ海...
SS220708 絶体絶命!!11『旨い物には受難あり』 :「い、いやぁあぁああああああああ」この悲鳴は女魔法使い。「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉなんでこんなモンスターがいるんだよぉ」これはうるさい若いシーフの絶叫。そして俺は聖剣エクスカリバーを持つ剣士だ。俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。今からさかのぼること数時間前。「うーん、いい天気ねぇ。それに田舎はいいわぁ。畑ばかりだけど、今日泊まると...
SS220701 絶対絶命!!10 ご使用は計画的に :「うーん、太陽がまぶしいわぁ」そう言いながらも最中アイスを食べながら幸せそうに歩く女魔法使い。「そうだよなぁ。こんな日は木陰でハンモックに揺られてのんびりしたいぜ」と言いつつ、ダンジョンの地図を見ながら器用に歩いている若いシーフ。俺は口の端を上げて、二人を見るのだった。そう、俺達は三人でパーティーを組んでいる冒険者。普段はダンジョンでお宝探しをしたり...
詩220624 人参 :舌鋒鋭い男がいた。彼は確かに正しくて人々を納得させた。だが、その物言いは多くの人を傷つけた。彼は正しいのに、その正しさ故に人気の無いビルのゴミ捨て場にボロ雑巾になって捨てられた。彼はゴミに埋もれて初めて涙が目からあふれ出た。「あんた大丈夫かい?」その人は赤い人参色をした髪の毛をおさげにした少女だった。そして彼の額に手をやると熱いじゃないかとつぶやき、彼の腕を自分の肩に回して...
SS220617 白紙19 :六月。梅雨もそろそろ開けようかと空の神々が話し合っているような曇り空。吾輩の机の上には白鳥がその純白の羽で吾輩の知性を書き込もうとするのを妨げるほど白い原稿用紙が置いてある。コンコン。愚妻が、茶菓子を持って書斎に入ってくる。「あなた、作品はできまして」「う、うむ。熟考中だ」愚妻は茶菓子を机の隅に置いて「また編集さんが無茶を言ってきたのですか」「うむ。実は推理小説を書けと言っ...
部首(はちがしら)でドズル・ザビ描いてみた_  ̄ ○・・・父の日お勧め商品ご紹介したいから・・・
(|´v`)九十九折り超えて山神逢瀬すは式神無くば髪も通らじ(*ノェノ)↓をぽちりとして父の日を存分に楽しんで♪お財布に優しいガンダム折紙。YouTubeに実際作った方の動画があります。一日ガンダムに浸れる商品になってます♪。(つまようじをお忘れなく💖)機動戦士ガンダム オリガミモデル ガンダム トーヨーおりがみ 035479機動戦士ガンダム オリガミモデル シャア専用ザグ トーヨーおりがみ 035480↓グフとズコックも参戦中↓ ...
描いた・・・父の日が近いから🗿:諸君、今年もこの日がやってきた!!6月19日は・・・それは父の日だっそこでだ・・・世の母君方の角も引っ込む👇コンパクトでコスパの良い機動戦士ガンダム オリガミモデル ガンダム トーヨーおりがみ 035479機動戦士ガンダム オリガミモデル シャア専用ザグ トーヨーおりがみ 035480🗿:今年は折紙でモビルスーツを折るのを推奨する!ユーチューブで、『ガンダム 折り紙』で検索してみるのだ...
ss220610 絶体絶命!!9 バタフライ効果 :「い、いやぁあぁああああああああ」この悲鳴は女魔法使い。「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉなんでこんなモンスターがいるんだよぉ」これはうるさい若いシーフの絶叫。そして俺は聖剣エクスカリバーを持つ剣士だ。俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。今からさかのぼること数時間前。俺達は、とある町で辻説法をしている老人をみかけた。誰も立ち止まって聞く者はいないの...
ss220603 絶体絶命!!8 :「い、いやぁあぁああああああああ」この悲鳴は女魔法使い。「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉなんでこんなモンスターがいるんだよぉ」これはうるさい若いシーフの絶叫。俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。今からさかのぼること数時間前。とある田舎町の冒険者ギルドの依頼掲示板にある依頼主の孫娘さんが話すことができないので話すように治して欲しいという依頼があった。すると女魔...
ss220527 絶体絶命!!7 :「い、いやぁあぁああああああああ」この悲鳴は女魔法使い。「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉなんでこんな大型モンスターがいるんだよぉ」これはうるさい若いシーフの絶叫。俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。今からさかのぼること数時間前。とある町の冒険者ギルドの壁に貼ってあった依頼を受けて現地へ行った。依頼の内容は、『滞在している軍船の弾薬箱を聖教会へ運び込むこと』だ...
ss220520 絶体絶命!!6 :「い、いやぁあぁああああああああ」この悲鳴は女魔法使い。「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉなんでこんな大型モンスターがいるんだよぉ」これはうるさい若いシーフの絶叫。俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。今からさかのぼること数時間前。とある町の冒険者ギルドの壁に貼ってあった依頼を受けて現地へ行った。依頼の内容は、この町の水源に凶悪なモンスター”ウズミラー”が現れそれを...
ss220513 絶体絶命!!5 :「い、いやぁあぁああああああああ」この悲鳴は女魔法使い。「うぎゃぁあああああ、なんでなんだよぉなんでこんな大型モンスターがいるんだよぉ」これはうるさい若いシーフの絶叫。俺達パーティーは絶体絶命のピンチにある。今からさかのぼること数時間前。俺達パーティーは、辺鄙な田舎の村で村おこしのため温泉堀をするので念のため警護をすることを依頼された。「まぁ、ここら辺はモンスターはでな...
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(江戸時代中期の延岡藩、岩熊井堰を造った藤江監物・江尻喜多右衛門を詠んで)*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。参照:ウィキペディア(藤江監物・江尻喜多右衛門・岩熊井堰)延岡観光協会オフィシャルサイト1p目以前、歴史人物俳句と称して歴史...
3.11他全ての災害に寄せて傷ついた全ての魂が安らぎますように。令和六年菜の花も命も巡る天よ地よ令和五年雪の果津波が痕を祈る僧令和四年菜の花明かり目指して来よと目を凝らし幼子に菜の花遠く咲きにけり令和三年土くれに涙吸われて朧月令和二年以前菜の花にすがりついて落つ涙...
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。誕生〜関ヶ原の戦いは、以前の記事にアップしております。7江戸時代(前)8江戸時代(中)9江戸時代(後)火宴供すは今回で最後になります。お読みいただきありがとうございましたm(__)m以前、歴史人物俳...
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。誕生〜九州平定後は、前の記事にアップしております。5九州平定後6関ヶ原の戦い以前、歴史人物俳句と称して歴史上の人物の出来事を俳句で詠んでおりました。時が経ち、以前創ったものが俳句としてあまりにも稚拙...
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。1p目:幼少期2p目:幼少期~天正13年(1585)3p目:九州平定(前)~天正14年(1586)4p目:九州平定(後)~天正15年(1587)以前、歴史人物俳句と称して歴史上の人物の出来事を俳句で詠ん...
P240105 お正月🌺やーれ それゆけやれゆけ海超え そりゃそりゃそりゃ新年迎えて お屠蘇気分七福神がやってくるそれそれそりゃそりゃやってくる年神様と一緒にやってくる今年一年健康で黄金に恵まれ福々とみーんなみんな踊れや踊れ今年は楽しく気楽に七福神の乗った宝船に引かれて年中元気に過ごそうぞやーれ それゆけやれゆけ海超え そりゃそりゃそりゃ了旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。宇...
令和6年能登半島地震の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます皆様方の苦痛が和らぎますようお祈り申し上げます。救助されている方々のご安全をお祈り申し上げます。...
P231229 雪深い奥山で雪深い奥山で獣たちは何をしているのでしょう栗鼠は巣ごもり穴の中丸くなって眠ってるあの時しまったドングリはどこに埋めたか夢の中 考え考え 夢の中兎は何をしているのでしょう白いふわふわ毛皮を纏って雪の中をピョンピョンピョン月を見上げて踊ってます狐は何をしているのでしょう春を探して思案顔春 春 春が待ち遠しくて雪の中に落ちてやしないかと鼻でくんくんさがしてます啄木鳥 雷鳥 夜鷹に鷲...
S231222 魔法の軍手・・・🧤 働き者のGさんは、ある年のクリスマスにサンタさんからプレゼントをもらいました。箱を開けると中には軍手が入っていました。真っ白で新品の軍手です。そしてカードが添えてありました。そこには”Gさんへ魔法の軍手を贈ります。なんでもきれいにする軍手です。ですが使いすぎてはいけません サンタより”と書いてありました。働き者のGさんは、とても喜びました。Gさんの...
SS231215 白紙29・・・🖊「心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花・・・」吾輩は、百人一首の凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の一首をそっとつぶやいてみる。「むぅ。初霜が一面に敷きつもっている。その中に白菊が埋もれてしまった。あてずっぽうに白菊を折ってみようか・・・か」吾輩は、その光景を想像してみる。もちろん。白菊が一面の初霜の中にあろうとも埋もれるわけではない。だが、そう詠んでみる凡河...
P231208 どこにでもある風景どこまでも続くアスファルトの路に子供が一人チョークで絵を描いているよくある風景どこにでもある風景木枯らしが吹く中をちっちゃな手を真っ赤にしながら子供は黙々と絵を描いているよくある風景どこにでもある風景だけどその日は違っていた子供がチョークで描いた絵は描いた片端から空中へと浮き上がり空へ空へと上がっていった。そうして白い雲になって元々の白い雲に溶け込んで遠く遠くへ行ってし...
P231201 戸棚・・・🚊戸棚を開けると宇宙空間が戸棚いっぱいに広がっていた。無数の銀河がキラキラ輝いていてとても眩しい。僕は思わず目を閉じる。 数瞬そこにはいつもの戸棚の風景があった。見慣れた、使い込まれた食器たち。隅に置かれた使いかけのバースデーキャンドル。僕は少し失望した・・・。そのままその場でぼーっとしていると、ジリリリリと電車の発車音がする。僕は慌てて戸棚を開けた。すると、そこは電車の中だ...
SS231124 閲覧注意と言われても・・・📘ある時、僕は『魔法の本』と書かれた本を道端で見つけた。何とはなしに拾ったのは、その本の表紙に小さく『閲覧注意』と書かれていたからだ。そう書かれていると余計に僕は見たくなった。僕はその本を開いた。最初のページには左端上に3と書かれていた。よく見ると、見開きの真ン中に小さな丸い黒点が一つあった。・・・・・・僕は次のページを開いた。同じく前のページと同じ左端上に2と...
D231117 言葉をのんだ女の子むかしむかしあるところにとても可愛らしい女の子がいました。とても愛らしくてふっくらした頬に愛嬌のある整った顔立ち髪は艶やかに光り輝いていました。その子はとてもいい子でしたので両親にも兄弟姉妹にも周りの人達にもいつもニコニコして口答え一つしたことがありませんでした。そんな女の子も時には腹が立つことがあります。ですが、いつもその腹立ちを押さえて言葉をのみこんでいました。する...
P231110 この世界に向けて秋も終わりに近づいて冬の気配が訪れるころあなたは何をしているのでしょう私は机に向かって詩を書きますあなたを思って詩を書きます私の思いをしたためる紙には幸運のシンボル蝶のモチーフが描かれていてあなたの幸せを祈っていますあなたが幸せだと周りの人も幸せですあなたの笑顔は世界一その笑顔にみんなが勇気づけられますいつも笑いが絶えないあなたあなたは何をしているのでしょうあなたはこの手...
SS231103 たまごおじさん(後編)・・・🥚 家事の分担に不満を持った、 妻のゆりこが実家に帰った日。 怪しいセールスマンから家事をしてくれるという 『たまごおじさん』という小人の種を 一粒もらった俺。 不思議なことに、姿は見えないが 確かに何もしていないのに翌日の夜家に帰ると、 台所がピカピカにキレイになっていたのだった。 それが嬉しくて、妻のゆりこにキレイになった 台所の写メを送ったとこ...
P231031 今日はハロゥインハロゥインにはお菓子を用意してジャックオランタンに灯りをともしハッピーハロゥインの飾りつけをして部屋の中はオレンジと黒で飾られてそんな幸せの中あなたとめくるちっちゃなあの子達の写真アルバム今日はハロウィンちっちゃなあの子達はトリックオアトリートと言って我が家の戸を叩いてくれるかしら大好きなおやつを用意してドアの戸の下をちっちゃなおててで叩いてくれるのそうだったらいいのにな...
SS231027 たまごおじさん(中編)・・・🥚妻のゆりこが家事の分担に不満を持って実家に帰ってしまった日。怪しいセールスマンが、にこやかな笑みを浮かべて「この種を小皿に張る位の水につけまして一晩放置しますと、小人の『たまごおじさん』が翌日から掃除をして家がぴかぴかになります」と言ったのだった。「・・・そうですか。ですが間に合ってますのでお引き取りください」「ですが焦げ臭い匂いがしますよ」俺はそう言われて...
SS231020 たまごおじさん(前編)・・・🥚「ゆりこ!待ってくれっ」「総司、あんたには愛想が尽きたの。とりあえず実家に帰るわ」バタン。玄関のドアが鼻先で閉まる。「うう、何もそんなに怒らなくても」俺は玄関のたたきに座り込んだ。そう、ゆりことは付き合って5年、結婚して2年が経つ。結婚してすぐにマイホームを購入。中古の木造一戸建てだ。(確かに共働きなのに家事の負担がゆりこの方が多かったのは認めるけれど)「だか...
P231013 チキンライス・・・🐓チキンライスがお空を飛んだチキンライスがお空を飛んだ僕はポカンと口を開けてチキンライスを見送ったチキンライスは僕の好物ママがよく作ってくれてパパがとくべつな日に作ってくれるああ、毎日がチキンライスの日だったらいいのに!だけどそれにはパパもママも苦笑い毎日食べたら飽きちゃうよってねだけど僕はへっちゃらさ僕はチキンライスを毎日食べために生まれてきたんだだけどある日ある時チキ...
SS230317 俺と隣の吸血鬼さんと『春告げ魚』…🦇ぽかぽかの春の陽射しを浴びて俺は休日の朝の余韻を布団の中で楽しんだ。「起きてください!朝ご飯ですよっ」そう言って、俺の朝のまどろみを破壊するのは吸血鬼さん。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれ...
SS230310 俺と隣の吸血鬼さんと『味はミント』・・・🦇「うっ」「?どうした吸血鬼さん」俺の血液を飲んだ吸血鬼さんが何とも言えない微妙な表情をしていた。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれる太っ腹だ。しかも闇夜の鴉も真っ青な黒い髪は天使の輪が...
SS230210 俺と隣の吸血鬼さんと布団と朝食 🍚朝、ぬくぬくと布団にくるまっていると温かいご飯の匂いが鼻腔をくすぐる。「あー朝かぁ。ご飯を食べるために布団を出るかこの温もりの為にこのままとどまるか、それが問題だ」とつぶやいた。するとガラッとふすまが開いて「何とぼけたことを言っているんですか。起きてくださいっ。今日はデスクワークじゃなくて会社への出勤日ですよっ」「うー吸血鬼さん、あともう少し・・・」「...
SS230224 カプセルトイ 「う~寒い」あたしはポケットの中のカイロを握りしめて駅からチー君が降りてくるのを待った。チー君は千里だからチー君。ちなみにあたしは千波だからちーちゃんと呼び合っている夫婦だ。あたしは普段テレワークなのだが今日はたまの出勤日。SNSでチー君と連絡を取り合ったら今日の夕飯を最寄り駅近くのスーパーで買って、駅の入り口で待つと丁度一緒に帰れるとふんだので今、こうして彼を待っている。...
SS230217 俺と隣の吸血鬼さんと牙のお手入れについての考察 🦇ピンポーン休日の昼。俺は吸血鬼さんの作ってくれたジンジャーカレーに舌鼓を打っていたその時。玄関のチャイムが鳴った。「あ、私が出てきます」そう言って吸血鬼さんが立ち上がった。そう吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビ...
SS230303 俺と隣の吸血鬼さんと『『画塗対戦inひな祭り』・・・ 🎎「ふわぁ、もうひな祭り当日かぁ」俺が準備をしながら汗をぬぐうと「そんな悠長なことは言ってられませんよ。ほら、そこの荷物を運んでください。商店街主催の『画塗対戦㏌ひな祭り』がもうすぐ開催されるんですから」そう言って手早く準備をする吸血鬼さん。そう吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引...
SS230203焼きそばパンと節分 🥖冬。冷風にさらされる二月のとある高校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵に寄りかかって本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が俺の隣で腕をぐるぐる回して柵に向かって「鬼は―外、福は―内♪」と叫んだ。俺は本から顔をあげ、横を向いて同級生を見た。すると俺が見ていることに気付いた同級生が「委員長、今日はさぁ節分だよ」「ああ、今年の二月三日は確かに節分だな」「委員...
🍑左サイドバーのHP宇宙雑貨ぷりちーぴにコントあるちーぴ・・・ss230127 屋台 🍢「らっしゃい!!」深夜。俺はおでんの屋台をしている。ここはビジネス街の横にある飲み屋街で残業で一息ついたビジネスマンが飢えた胃袋と心を満たすためにやってくる。今は丁度お客がはけたところだった。そこにやってきたのが残業疲れの二十代半ばのビジネスマンだった。(珍しいな。大抵上司に連れられてやってくるのだが)「あのう、この屋台...
ss230120 大寒卵 🐓「う~さぶい」カチコチカチコチ。今時珍しい我が家の鳩時計が十一時を告げる。これは同棲している健太が骨董市で買ってきたものだ。趣味のマラソンのついでに寄って。健太を例えるなら犬だろう。そんな私は猫。二人ともテレワークで、昨日の夜仕事を終えて炬燵で鍋をして私は一杯やった気持ちよさでそのまま炬燵で眠ってしまったのだ。起き上がろうとすると「半纏・・・」そう、健太の青い半纏がずるりと...
ss230113 気まぐれな彼女 🧀「あ、こんなところに」風呂場を掃除していた佐那が声をあげた。下駄箱を掃除していた僕は「どうした?」と声をかける。「隆太ぁ カビよカビ」僕は作業を止めて風呂場へ行った。すると、風呂場の内側の角にカビが生えていた。「どれどれ、ああ本当だ。年末に大掃除したのに残っていたんだね」佐那は顔をしかめて「あれだけ掃除したのにカビってやーね」とプンプンする。これは困った。佐那は連想...
ss230106失恋映画はいらなかった 💖「あーお正月も終わりかぁ」実家から自分の家に戻った私は明日の仕事始めを思い浮かべてちょっと憂鬱になった。仕事が嫌いな訳ではない。だけど、もう少しだらだらしたかったなぁ。地元の友達と遊びたかったと未練がましい気持ちが浮かんでくるのだ。「それに誠也ったら結局連絡くれなかったし」恨みがましい独り言をつぶやく。誠也は恋人だ。だけどお正月前に喧嘩をしてそのまま実家に帰っ...
🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍💖明けましておめでとうございます。 令和五年💖旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。m(__)m...
ss2201230俺と隣の吸血鬼さんと年末大掃除「もう~いくつ寝ると~おしょうがつぅ~♪」「そう思っているなら起きてください!!」俺が布団の中でぬくぬくしていると、吸血鬼さんに布団をひっぺがされた。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれる太っ腹だ。...
SS221223白紙25 🖋厳冬のアラスカ。吾輩がまだ見た事も無い白い大平原の中を犬ぞりが走る極寒の大地。犬達はただ主人を信じて冷たい雪を蹴散らして白い息を吐く。吾輩はそこで現実に戻される。そう、吾輩の机の前には往けども往けども白い悪魔のような原稿用紙が広がっており戦友の万年筆は白銀を駆ける犬達のように吾輩の文章を現実化させるべく忠実に待機している。コンコン。「あなた、入りますよ。あらあらまた見事な白銀...
SS221216焼きそばパンとブラックコーヒー ☕冬。師走半ば。ここはとある学校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵に寄りかかって本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が「なぁ、委員長。オレ、デビューすることにしたんだ♪」俺はつい、「デビュー?お前が?芸能界に?」と???を三つもつけて質問してしまった。すると同級生は、「違うよ。じゃーんっこの缶コーヒーが目に入らぬかぁ」と水戸の有名偉いお爺さんを...
SS221209:ブラック珈琲 ☕「はぁ」と私、若宮 澄香は溜息を含んだ白い息を吐き出した。そしてその声が周りに聞こえたかとそうっと辺りを見渡す。ここは私の住む最寄り駅に隣接した繁華街だ。人々が師走という言葉の掛け声にのせられるように足早に歩いている。仕事帰りの人がほとんどだし、お店の人達も忙しい時間帯のせいか誰も変な顔をしたりしていなかった。私はそのことにほっとすると共にとても寂しく感じた。ここは...
SS221202白紙24 🖊師走。世間一般ではこの年のラストスパートの月に入っている。北の海で漁をする漁師たちに容赦なく雪は白く舞い踊りその視界を惑わせる時期。吾輩の目の前にも白い原稿用紙が吾輩の心にシンシンと冷え込ませている。コンコン。「あなた、入りますよ。あら、まだ書けてないのですか。冷たい水で梳いた真っ白な和紙のような原稿用紙ですこと」愚妻がいらん事を言ってお茶と酒饅頭を机の隅に置く。「毎度の...
ss221125 焼きそばパンとクリスマスを謎に思う :「ジングルベール♪ジングルベール♪」ここはとある学校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵の側に腰かけて本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が焼きそばパンをマイク代わりにジングルベルを歌っていた。「おい、焼きそばが落ちるから歌うの止めろ」「えへへダイジョーブ♪まだ包装されたままだから」「だったら黙って早く食え」すると同級生はへーいと言って焼き...
ss221118 マグカップは珈琲を待つ :「まだかなぁ」あたし美晴は彼、航平をコタツに入って待っている。今日は久しぶりに帰ってくるのだ。彼は航空会社のパイロットをしている。今回は国際線の勤務だ。しかもブラジルまで飛ぶので数日帰ってこれない。「分かっていても寂しいよね」あたしはコテンとコタツのテーブルに頭を乗せる。コタツの中はあったかいがコタツのテーブルは冷たい。「あ、丸!顔を外に出すと寒いよぅ」丸は...
いつもご来訪ありがとうございます。突然ではございますが、事情により当ブログ内での商品のご紹介を終了することにいたしました。ご利用いただきありがとうございました。商品のご紹介は『宇宙雑貨ぷりちーぴ』にて続けております。(左サイドバーからお越しいただけます)これからも宜しくお願い致します。宇宙生物ぷりちーぴ。m(__)m...