(江戸時代中期の延岡藩、岩熊井堰を造った藤江監物・江尻喜多右衛門を詠んで)*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。参照:ウィキペディア(藤江監物・江尻喜多右衛門・岩熊井堰)延岡観光協会オフィシャルサイト3p目以前、歴史人物俳句と称して歴史...
俳句で歴史人物の人生を俳句で詠んでいます。 過去記事にショートショート、4コマ等がございます。 宜しくお願いいたします🥰
宇宙を放浪してン年、天の川銀河太陽系第三惑星地球の日本のどこかでぐーたらして いたが、これではいかんとある時気づき、ブログなるものを始めたちーぴ。 4コマやショートショート、俳句と色々手を出していたらなんだかおもちゃ箱をひっくり返したようなブログになったちーぴ。心の広い人募集中ちーぴ。
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(江戸時代中期の延岡藩、岩熊井堰を造った藤江監物・江尻喜多右衛門を詠んで)*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。参照:ウィキペディア(藤江監物・江尻喜多右衛門・岩熊井堰)延岡観光協会オフィシャルサイト3p目以前、歴史人物俳句と称して歴史...
(江戸時代中期の延岡藩、岩熊井堰を造った藤江監物・江尻喜多右衛門を詠んで)*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。参照:ウィキペディア(藤江監物・江尻喜多右衛門・岩熊井堰)延岡観光協会オフィシャルサイト1p目2p目以前、歴史人物俳句と称し...
(江戸時代中期の延岡藩、岩熊井堰を造った藤江監物・江尻喜多右衛門を詠んで)*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。参照:ウィキペディア(藤江監物・江尻喜多右衛門・岩熊井堰)延岡観光協会オフィシャルサイト1p目以前、歴史人物俳句と称して歴史...
3.11他全ての災害に寄せて傷ついた全ての魂が安らぎますように。令和六年菜の花も命も巡る天よ地よ令和五年雪の果津波が痕を祈る僧令和四年菜の花明かり目指して来よと目を凝らし幼子に菜の花遠く咲きにけり令和三年土くれに涙吸われて朧月令和二年以前菜の花にすがりついて落つ涙...
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。誕生〜関ヶ原の戦いは、以前の記事にアップしております。7江戸時代(前)8江戸時代(中)9江戸時代(後)火宴供すは今回で最後になります。お読みいただきありがとうございましたm(__)m以前、歴史人物俳...
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。誕生〜九州平定後は、前の記事にアップしております。5九州平定後6関ヶ原の戦い以前、歴史人物俳句と称して歴史上の人物の出来事を俳句で詠んでおりました。時が経ち、以前創ったものが俳句としてあまりにも稚拙...
*季語、及び年表は陰暦に基づいております。*改名を繰り返している人物は、人生の中で有名な名前で統一しております。*歴史上の人物の為、立場が違うと別の見方があるかと思われます。ご了承いただければ幸いです。1p目:幼少期2p目:幼少期~天正13年(1585)3p目:九州平定(前)~天正14年(1586)4p目:九州平定(後)~天正15年(1587)以前、歴史人物俳句と称して歴史上の人物の出来事を俳句で詠ん...
P240105 お正月🌺やーれ それゆけやれゆけ海超え そりゃそりゃそりゃ新年迎えて お屠蘇気分七福神がやってくるそれそれそりゃそりゃやってくる年神様と一緒にやってくる今年一年健康で黄金に恵まれ福々とみーんなみんな踊れや踊れ今年は楽しく気楽に七福神の乗った宝船に引かれて年中元気に過ごそうぞやーれ それゆけやれゆけ海超え そりゃそりゃそりゃ了旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。宇...
令和6年能登半島地震の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます皆様方の苦痛が和らぎますようお祈り申し上げます。救助されている方々のご安全をお祈り申し上げます。...
P231229 雪深い奥山で雪深い奥山で獣たちは何をしているのでしょう栗鼠は巣ごもり穴の中丸くなって眠ってるあの時しまったドングリはどこに埋めたか夢の中 考え考え 夢の中兎は何をしているのでしょう白いふわふわ毛皮を纏って雪の中をピョンピョンピョン月を見上げて踊ってます狐は何をしているのでしょう春を探して思案顔春 春 春が待ち遠しくて雪の中に落ちてやしないかと鼻でくんくんさがしてます啄木鳥 雷鳥 夜鷹に鷲...
S231222 魔法の軍手・・・🧤 働き者のGさんは、ある年のクリスマスにサンタさんからプレゼントをもらいました。箱を開けると中には軍手が入っていました。真っ白で新品の軍手です。そしてカードが添えてありました。そこには”Gさんへ魔法の軍手を贈ります。なんでもきれいにする軍手です。ですが使いすぎてはいけません サンタより”と書いてありました。働き者のGさんは、とても喜びました。Gさんの...
SS231215 白紙29・・・🖊「心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花・・・」吾輩は、百人一首の凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の一首をそっとつぶやいてみる。「むぅ。初霜が一面に敷きつもっている。その中に白菊が埋もれてしまった。あてずっぽうに白菊を折ってみようか・・・か」吾輩は、その光景を想像してみる。もちろん。白菊が一面の初霜の中にあろうとも埋もれるわけではない。だが、そう詠んでみる凡河...
P231208 どこにでもある風景どこまでも続くアスファルトの路に子供が一人チョークで絵を描いているよくある風景どこにでもある風景木枯らしが吹く中をちっちゃな手を真っ赤にしながら子供は黙々と絵を描いているよくある風景どこにでもある風景だけどその日は違っていた子供がチョークで描いた絵は描いた片端から空中へと浮き上がり空へ空へと上がっていった。そうして白い雲になって元々の白い雲に溶け込んで遠く遠くへ行ってし...
P231201 戸棚・・・🚊戸棚を開けると宇宙空間が戸棚いっぱいに広がっていた。無数の銀河がキラキラ輝いていてとても眩しい。僕は思わず目を閉じる。 数瞬そこにはいつもの戸棚の風景があった。見慣れた、使い込まれた食器たち。隅に置かれた使いかけのバースデーキャンドル。僕は少し失望した・・・。そのままその場でぼーっとしていると、ジリリリリと電車の発車音がする。僕は慌てて戸棚を開けた。すると、そこは電車の中だ...
SS231124 閲覧注意と言われても・・・📘ある時、僕は『魔法の本』と書かれた本を道端で見つけた。何とはなしに拾ったのは、その本の表紙に小さく『閲覧注意』と書かれていたからだ。そう書かれていると余計に僕は見たくなった。僕はその本を開いた。最初のページには左端上に3と書かれていた。よく見ると、見開きの真ン中に小さな丸い黒点が一つあった。・・・・・・僕は次のページを開いた。同じく前のページと同じ左端上に2と...
D231117 言葉をのんだ女の子むかしむかしあるところにとても可愛らしい女の子がいました。とても愛らしくてふっくらした頬に愛嬌のある整った顔立ち髪は艶やかに光り輝いていました。その子はとてもいい子でしたので両親にも兄弟姉妹にも周りの人達にもいつもニコニコして口答え一つしたことがありませんでした。そんな女の子も時には腹が立つことがあります。ですが、いつもその腹立ちを押さえて言葉をのみこんでいました。する...
P231110 この世界に向けて秋も終わりに近づいて冬の気配が訪れるころあなたは何をしているのでしょう私は机に向かって詩を書きますあなたを思って詩を書きます私の思いをしたためる紙には幸運のシンボル蝶のモチーフが描かれていてあなたの幸せを祈っていますあなたが幸せだと周りの人も幸せですあなたの笑顔は世界一その笑顔にみんなが勇気づけられますいつも笑いが絶えないあなたあなたは何をしているのでしょうあなたはこの手...
SS231103 たまごおじさん(後編)・・・🥚 家事の分担に不満を持った、 妻のゆりこが実家に帰った日。 怪しいセールスマンから家事をしてくれるという 『たまごおじさん』という小人の種を 一粒もらった俺。 不思議なことに、姿は見えないが 確かに何もしていないのに翌日の夜家に帰ると、 台所がピカピカにキレイになっていたのだった。 それが嬉しくて、妻のゆりこにキレイになった 台所の写メを送ったとこ...
P231031 今日はハロゥインハロゥインにはお菓子を用意してジャックオランタンに灯りをともしハッピーハロゥインの飾りつけをして部屋の中はオレンジと黒で飾られてそんな幸せの中あなたとめくるちっちゃなあの子達の写真アルバム今日はハロウィンちっちゃなあの子達はトリックオアトリートと言って我が家の戸を叩いてくれるかしら大好きなおやつを用意してドアの戸の下をちっちゃなおててで叩いてくれるのそうだったらいいのにな...
SS231027 たまごおじさん(中編)・・・🥚妻のゆりこが家事の分担に不満を持って実家に帰ってしまった日。怪しいセールスマンが、にこやかな笑みを浮かべて「この種を小皿に張る位の水につけまして一晩放置しますと、小人の『たまごおじさん』が翌日から掃除をして家がぴかぴかになります」と言ったのだった。「・・・そうですか。ですが間に合ってますのでお引き取りください」「ですが焦げ臭い匂いがしますよ」俺はそう言われて...
SS230324 俺と隣の吸血鬼さんと『朧月』…🦇「ただいまぁ 吸血鬼さん?」あれ?部屋が暗い。吸血鬼さん、アパートの俺ん家の隣の自室に帰ったのかな?それにしては玄関に吸血鬼さんの靴があったし。俺は廊下を通ってリビングに入った。電気をつけようとして止めた。吸血鬼さんが窓を開けて空を見上げていたからだ。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けて...
SS230317 俺と隣の吸血鬼さんと『春告げ魚』…🦇ぽかぽかの春の陽射しを浴びて俺は休日の朝の余韻を布団の中で楽しんだ。「起きてください!朝ご飯ですよっ」そう言って、俺の朝のまどろみを破壊するのは吸血鬼さん。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれ...
SS230310 俺と隣の吸血鬼さんと『味はミント』・・・🦇「うっ」「?どうした吸血鬼さん」俺の血液を飲んだ吸血鬼さんが何とも言えない微妙な表情をしていた。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれる太っ腹だ。しかも闇夜の鴉も真っ青な黒い髪は天使の輪が...
SS230210 俺と隣の吸血鬼さんと布団と朝食 🍚朝、ぬくぬくと布団にくるまっていると温かいご飯の匂いが鼻腔をくすぐる。「あー朝かぁ。ご飯を食べるために布団を出るかこの温もりの為にこのままとどまるか、それが問題だ」とつぶやいた。するとガラッとふすまが開いて「何とぼけたことを言っているんですか。起きてくださいっ。今日はデスクワークじゃなくて会社への出勤日ですよっ」「うー吸血鬼さん、あともう少し・・・」「...
SS230224 カプセルトイ 「う~寒い」あたしはポケットの中のカイロを握りしめて駅からチー君が降りてくるのを待った。チー君は千里だからチー君。ちなみにあたしは千波だからちーちゃんと呼び合っている夫婦だ。あたしは普段テレワークなのだが今日はたまの出勤日。SNSでチー君と連絡を取り合ったら今日の夕飯を最寄り駅近くのスーパーで買って、駅の入り口で待つと丁度一緒に帰れるとふんだので今、こうして彼を待っている。...
SS230217 俺と隣の吸血鬼さんと牙のお手入れについての考察 🦇ピンポーン休日の昼。俺は吸血鬼さんの作ってくれたジンジャーカレーに舌鼓を打っていたその時。玄関のチャイムが鳴った。「あ、私が出てきます」そう言って吸血鬼さんが立ち上がった。そう吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビ...
SS230303 俺と隣の吸血鬼さんと『『画塗対戦inひな祭り』・・・ 🎎「ふわぁ、もうひな祭り当日かぁ」俺が準備をしながら汗をぬぐうと「そんな悠長なことは言ってられませんよ。ほら、そこの荷物を運んでください。商店街主催の『画塗対戦㏌ひな祭り』がもうすぐ開催されるんですから」そう言って手早く準備をする吸血鬼さん。そう吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引...
SS230203焼きそばパンと節分 🥖冬。冷風にさらされる二月のとある高校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵に寄りかかって本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が俺の隣で腕をぐるぐる回して柵に向かって「鬼は―外、福は―内♪」と叫んだ。俺は本から顔をあげ、横を向いて同級生を見た。すると俺が見ていることに気付いた同級生が「委員長、今日はさぁ節分だよ」「ああ、今年の二月三日は確かに節分だな」「委員...
🍑左サイドバーのHP宇宙雑貨ぷりちーぴにコントあるちーぴ・・・ss230127 屋台 🍢「らっしゃい!!」深夜。俺はおでんの屋台をしている。ここはビジネス街の横にある飲み屋街で残業で一息ついたビジネスマンが飢えた胃袋と心を満たすためにやってくる。今は丁度お客がはけたところだった。そこにやってきたのが残業疲れの二十代半ばのビジネスマンだった。(珍しいな。大抵上司に連れられてやってくるのだが)「あのう、この屋台...
ss230120 大寒卵 🐓「う~さぶい」カチコチカチコチ。今時珍しい我が家の鳩時計が十一時を告げる。これは同棲している健太が骨董市で買ってきたものだ。趣味のマラソンのついでに寄って。健太を例えるなら犬だろう。そんな私は猫。二人ともテレワークで、昨日の夜仕事を終えて炬燵で鍋をして私は一杯やった気持ちよさでそのまま炬燵で眠ってしまったのだ。起き上がろうとすると「半纏・・・」そう、健太の青い半纏がずるりと...
ss230113 気まぐれな彼女 🧀「あ、こんなところに」風呂場を掃除していた佐那が声をあげた。下駄箱を掃除していた僕は「どうした?」と声をかける。「隆太ぁ カビよカビ」僕は作業を止めて風呂場へ行った。すると、風呂場の内側の角にカビが生えていた。「どれどれ、ああ本当だ。年末に大掃除したのに残っていたんだね」佐那は顔をしかめて「あれだけ掃除したのにカビってやーね」とプンプンする。これは困った。佐那は連想...
ss230106失恋映画はいらなかった 💖「あーお正月も終わりかぁ」実家から自分の家に戻った私は明日の仕事始めを思い浮かべてちょっと憂鬱になった。仕事が嫌いな訳ではない。だけど、もう少しだらだらしたかったなぁ。地元の友達と遊びたかったと未練がましい気持ちが浮かんでくるのだ。「それに誠也ったら結局連絡くれなかったし」恨みがましい独り言をつぶやく。誠也は恋人だ。だけどお正月前に喧嘩をしてそのまま実家に帰っ...
🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍🎍💖明けましておめでとうございます。 令和五年💖旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。m(__)m...
ss2201230俺と隣の吸血鬼さんと年末大掃除「もう~いくつ寝ると~おしょうがつぅ~♪」「そう思っているなら起きてください!!」俺が布団の中でぬくぬくしていると、吸血鬼さんに布団をひっぺがされた。そう、吸血鬼さん。ひょんな事から知り合った俺達は、俺が彼に食事提供(献血)をする代わりに家事一切を引き受けてもらっている。しかも、彼は食事(献血)をすると目からルビーがでて、その分け前の半分を俺にくれる太っ腹だ。...
SS221223白紙25 🖋厳冬のアラスカ。吾輩がまだ見た事も無い白い大平原の中を犬ぞりが走る極寒の大地。犬達はただ主人を信じて冷たい雪を蹴散らして白い息を吐く。吾輩はそこで現実に戻される。そう、吾輩の机の前には往けども往けども白い悪魔のような原稿用紙が広がっており戦友の万年筆は白銀を駆ける犬達のように吾輩の文章を現実化させるべく忠実に待機している。コンコン。「あなた、入りますよ。あらあらまた見事な白銀...
SS221216焼きそばパンとブラックコーヒー ☕冬。師走半ば。ここはとある学校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵に寄りかかって本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が「なぁ、委員長。オレ、デビューすることにしたんだ♪」俺はつい、「デビュー?お前が?芸能界に?」と???を三つもつけて質問してしまった。すると同級生は、「違うよ。じゃーんっこの缶コーヒーが目に入らぬかぁ」と水戸の有名偉いお爺さんを...
SS221209:ブラック珈琲 ☕「はぁ」と私、若宮 澄香は溜息を含んだ白い息を吐き出した。そしてその声が周りに聞こえたかとそうっと辺りを見渡す。ここは私の住む最寄り駅に隣接した繁華街だ。人々が師走という言葉の掛け声にのせられるように足早に歩いている。仕事帰りの人がほとんどだし、お店の人達も忙しい時間帯のせいか誰も変な顔をしたりしていなかった。私はそのことにほっとすると共にとても寂しく感じた。ここは...
SS221202白紙24 🖊師走。世間一般ではこの年のラストスパートの月に入っている。北の海で漁をする漁師たちに容赦なく雪は白く舞い踊りその視界を惑わせる時期。吾輩の目の前にも白い原稿用紙が吾輩の心にシンシンと冷え込ませている。コンコン。「あなた、入りますよ。あら、まだ書けてないのですか。冷たい水で梳いた真っ白な和紙のような原稿用紙ですこと」愚妻がいらん事を言ってお茶と酒饅頭を机の隅に置く。「毎度の...
ss221125 焼きそばパンとクリスマスを謎に思う :「ジングルベール♪ジングルベール♪」ここはとある学校の校舎の屋上。そして昼。その屋上で俺は柵の側に腰かけて本を読んでいると、何故か俺についてきた同級生が焼きそばパンをマイク代わりにジングルベルを歌っていた。「おい、焼きそばが落ちるから歌うの止めろ」「えへへダイジョーブ♪まだ包装されたままだから」「だったら黙って早く食え」すると同級生はへーいと言って焼き...
ss221118 マグカップは珈琲を待つ :「まだかなぁ」あたし美晴は彼、航平をコタツに入って待っている。今日は久しぶりに帰ってくるのだ。彼は航空会社のパイロットをしている。今回は国際線の勤務だ。しかもブラジルまで飛ぶので数日帰ってこれない。「分かっていても寂しいよね」あたしはコテンとコタツのテーブルに頭を乗せる。コタツの中はあったかいがコタツのテーブルは冷たい。「あ、丸!顔を外に出すと寒いよぅ」丸は...