チェコのナイブニ人形劇場による人形劇「こいぬと機関車 -CHOO.CHOO.WHISTLE.WOOF!-」に行ったのは、もう去年の話。今で楽しい思い出が蘇ります。長野県にある特定非営利活動法人いいだ人形劇センターとチェコ文化センターの共催でした。ある仔犬が、仲良くなった友だちの犬を探すため、機関車に乗って旅に出て、他の犬たちに助けられるというお話。セリフは無く、どこの国の人でも、大人も子供も楽しめるようになっています。上演...
もうすぐ定年。所有物を整理する自分のメモとして始めたブログ。部屋は片付き、遺言状を書き終えました。最近はエッセイの感想、ミニシアター系の映画の感想を書きながら、残り少ない人生をどのように楽しむか模索する様をブログに織り込んでいます。
今年も多くの本に、いろいろな世界へ連れて行ってもらいましたが、2024年、一番のオススメは済東鉄腸さんの「千葉ルー」こと「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話」でしょう、やはり。(写真が横向きで、しかも一部欠けている。すまぬ。)ペンネームの鉄腸というのは、腸の病を抱えている済東さんの気持ちが込められているのでしょう。鉄腸さんがお勧め...
まさかのカンザス州を舞台にした「サムバディ・サムウェア」。美男美女が都会で華やかな生活を送るみたいな、ルッキズムごり押しの米国ドラマのイメージを、ことごとく裏切ってくれます。まず、ドラマの舞台になっているのがカンザス州のマンハッタンという街。第一話の冒頭にVersity Donuts という店が一瞬だけ映ったので、「あらまぁ、よく出来たセットだこと」と思いながら検索したら、実在するではないか!カンザス州マンハッ...
まぁ、平たい話、また迷子になったってことなんですけど。お目当てのショップは、確かここらへん・・・だけど見つからない。確か、ちょっと奥にひっこんだところだったような。そうだ、裏道へ回ってみよう。こういう時なんだ、面白いお店を発見しちゃうのは。トリノスというアンティークショップ。ここは、面白くて、店内に住みつきたいくらいだ。自由が丘のTOKYO RECYCLE imptionという面白いお店があるけれど、雰囲気がそこと似...
マンションの上階から水漏れ発生。漏れた水は、浴室の天井にある点検口の隅から、ぽたりぽたりと浴室の床へ。これは、不幸中の幸い。知らない間に台所にも水が伝っていったらしく、天井の壁の一部が破れ、黒いカビが確認できたそうです。(私は目が悪くて、よくわからない・・・)トイレ、浴室周りの壁紙と、台所の天井の壁紙全面を張り替えてもらえることになりました。私は費用負担しなくて済みましたが、そもそも私が毎月支払っ...
アメーバ状の飛蚊症と関係があるのか、文字が水で滲んだように見えるようになりました。昼間の読書はできますが、夜、照明の下で文字を見るのが辛くなってきました。これは飛蚊症のせいなのか、それとも失明につながりかねない重大な何かなのか。久しぶりに眼科医へ。2,780円也。 初診料 291点 検査 574点 投薬 60点結果、心配することはないということで、点眼薬を2種類、処方していただくことに。 レパミピ...
派手な電飾の下を行き交う浮かれた人たちとは対照的な、静けさに余韻が漂うクリスマスを描いた不思議な映画、「クリスマスのその夜に」をDVDで視聴しました。監督はベント・ハーメル。北欧の言葉はサッパリ理解できないし、出てくる役者たちも知らない人ばかりなので、「ああ、私は今、異国の映画を観ているのだなぁ!」という変な感動を味わいながら鑑賞しました。個人的には、セルビアの家族から逃げてきた男性のことが一番印象...
女性だからこそ聞き出せる話があります。イラストレーターの金井真紀さんの「テヘランのすてきな女」が、まさにそれ。イスラム寺院に使われるタイルを思わせる水色の表紙をめくると、そこはテヘランのごちゃごちゃとした道路。果物売り。ノーヘルのバイク。車と車の間をおしゃべりしながら渡る女性たちのイラストからは、クラクションのけたたましい音が聞こえてくるようです。風紀警察の女性には、いきあたりばったりで話しかける...
またイランの話題で失礼。イラン料理のゲイメを、市ヶ谷のJ's Cafe でいただきました。羊の肉はスプーンでほろほろっと崩れる柔らかさ。J's Cafe の煮込み料理はいつもおいしいです。付け合わせが、フレンチフライ?これは、作り置きをしていたからなのか、ちょっと硬いのが残念でしたが、お腹いっぱいになりました。近所のスーパーでは羊肉は手に入らないので、たまに外で羊肉をいただくのは嬉しいものです。ニンニクの風味などは...
イラン当局からマークされているジャファール・パナヒ監督は、それでも映画撮影を止めない。当局の監視をかいくぐり、あの手この手で表現することを諦めないところが、面白い。「ある女優の不在」も、ちょっと変わったアプローチだった。イランの人気女優ベーナズ・ジャファリ(本人)のもとに、「これから首吊り自殺します」という動画が届く。動画の主は、女優を夢見る少女マルズィエ。ジャファリは、友人のパナヒ監督に助けを求め、ふた...
市ヶ谷のJ's Cafe で販売中の一口サイズのマダガスカル産チョコレート。J's Cafe へ来るたびに、ひとつ買っていますが、今回はイランイランを。濃厚なホワイトチョコという印象で、イランイランの風味はよくわかりませんでした。が、帰り道、ゲップをしたらイランイランの風味が。アロマセラピーで使ったことがあるイランイランですが、口には合わないかも。次回は、また違うチョコレートに挑戦してみよう。今朝は初雪!あれ?糠雨...
スカっと晴れた一日でした。バイトの帰りにマンションに立ち寄り、今、手元にある冬物とマンションに置いてある冬物の交換をすることにしました。この作業をすると「こんな服を持っていたんだっけ?」「持ち物のことを、もっと意識して、大事に使わないといけないな」なんて思います。いつもは地下鉄1本でマンションへ向かいますが、今日は大変な大回りを楽しみました。都06という都営バスに乗り、光林寺前で下車。ニュー山王ホ...
市ヶ谷のセルバンテス文化センターへ行ってきました。パラグアイの日系人で日本の大学の大学院修士課程に留学し、ファッションデザインを学んでいる福岡絵美さんが日本ニャンドゥティ協会のメンバーと協力して、独創的な衣装を制作しました。こんなふうにニャンドゥティをファッションに取り入れるのかと、そのアイデアに驚くばかりでした。福岡絵美さんが、生まれた国からルーツを持つ日本へ留学したというのも興味深く思います。...
これは珍しい、ナミビア大使館お墨付きの昼食をJICAでいただきました。カリッとローストした白身魚の上に、ホウレンソウのソースをとろ~りとかけてあります。そしてお目当てのサイドは、ホワイトコーンミールを練った(?)「パップ」。マッシュポテトに片栗粉を加えたような、もっちりねっとりとした食感で、気のせいか少しだけ酸味がありました。皮を湯むきしたミニトマトは甘酸っぱくておいしい。湯むきなんて、私ならめんどう...
日本未公開の超マイナーな作品です。天邪鬼の私にぴったり。Dobrý človek - The good man は全体的にのっぺりとしていて、かったるいです。学生たちによる作品らしい。舞台となるのは、スロヴァキアにあるコマールノという、人口3万人程度の小さな村。風采が上がらぬ男、ゾルタンが車にひかれるところから、物語が始まります。死にかけているゾルタンの前に現れたのは、ハンガリーソーセージをむしゃむしゃと食べている守護聖人。...
イランが好きで、イラン関係の本をあれこれ読んでいますが、いやー、若宮總(わかみやさとし)さんの「イランの地下世界」こそ、読むべし読むべし。知っていたようでいて実は知らなかったことが、よく理解できました。スカーフを外して自由を!というのが、スカーフに反対する理由だと思っていたし、それは間違いではないけれど、実はそれだけではない。スカーフを被って、あたし敬虔なムスリマでございって顔をしながら、腐敗した...
以前、「ガス給湯器 交換の見積もり」を書きました。せっかちな私は「師走になる前に修理を頼もうよ」と、ひとりで勝手にカリカリしていました。亀のような動きの相方、すっかり忘れていたようです(大丈夫か?)明け方にリモコンがピーピー鳴り、「あぁ、そうだ、修理を依頼するんだった。どこに頼んだんだっけ?え?まだ決めてない?」って、本当に大丈夫か?本人は「近所の工務店が、一番安いはず」と自信満々だったのに、その...
パラグアイの刺繍、ニャンドゥティの展示会へ行ってきました。市ヶ谷のセルバンテス文化センターで無料で開催されています。2階の入り口には、さりげなくニャンドゥティのランプシェードが。ニャンドゥティに初めて出会ったのは2018年のこと。過去参考記事 「パラグアイの伝統刺繍 ニャンドゥティ」日本人がパラグアイに移住し、その子孫(日系パラグアイ人)が日本でニャンドゥティを広めているという興味深い動きに伴い、伝統...
「鉄道運転士の花束」を、やっと日本語字幕付きで観ることができました。前回、セルビア語だけで観た時に、理解できていなかったこと(しかも、重要なこと)がありました。イリヤの食事の世話をして、家族同様にしている”ディーゼル”とシーダ夫妻ですが、彼らの一人息子はイリヤの電車にひかれて亡くなっていました。それにも関わらず、イリヤに家族のように接しているところに、セルビア人の懐の深さを感じます。イリヤ家の法則は...
春には豪華絢爛、ポンポンのような八重桜を見せてくれる木々たち。12月に入り、一気に葉の色が変わり、12月半ばには葉が落ちました。ありがとう。また春に桜を見せておくれ。それにしても、不思議です。同じ桜なのに、黄色い葉もあれば、赤い葉もあります。日本語教室の生徒さんが「茶色い葉、きれいです。」と言うから、ちょっとびっくり。バイト先では、毎朝毎朝、ビジネス街の落ち葉を掃いて、ビニールに押し込んで捨てます...
無精なもので、近場で赤や黄色の葉を楽しんできました。コンシェルジュ付き高級マンションの庭。ここのコンシェルジュを募集していましたが、有名デザイナーがデザインしたという制服が窮屈そうで(精神的にも、お腹的にも窮屈・・・)応募はしませんでした。60歳を過ぎて採用されるのかって問題もありますが。まぁ、そんなことはとにかく、豪華ホテルのような受付のあるマンションで、手入れの行き届いた庭も素敵なのですが、いつ...
ノートパソコンを買い替えなくてはならなくなり、久しぶりにドスパラやHPのサイトを開きました。いやー、びっくり。みんな、そんなにゲームをするんですか?ゲーマーのための最先端のマシンはこれだ!みたいな感じで、あの~、目が悪いおばあさんがYoutubeで映画を観るだけなんですけど、そういう場合は何を買ったらいいんでしょうか、と困ってしまいました。ドスパラとマウスコンピューターを比較すると、マウスのほうが安くなっ...
「89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた」やツイッターで、「人生が変わった」「励まされた」というファンが多いのですが、私は違う感想を持ちました。大崎博子さんのように素敵な生き方をされている方は、多くはないけれど、ご近所にもいらっしゃいます。だから、とりたてて目新しさも感じられなかったのですが、91歳でお亡くなりになった今、「89歳、ひとり暮らし。」をあらためて読むと、感慨深いものがこみ...
メキシコ映画「息子の面影」は、メキシコの暗黒の部分を見せつけられる、ある種のサスペンス映画でした。文字も読めない無学の中年女性、マグダレナ(メルセデス・ヘルナンデス)。まだ10代の息子、ヘスースは「アメリカのアリゾナへ行くよ。」と親友のリゴと共に家を後にします。バスが炎上する事件が起こり、リゴの遺体が見つかります。DNA鑑定の結果、犠牲者の中にヘスースがいることも判明。息子の死を信じられないマグダレナ...
新しい本ではありませんが、旧ユーゴスラビアって、どんな国?と思ったら、一番おすすめしたいのが「アイラブユーゴ」。全部で3巻あります。政治・経済のムズカシ~イお話だけでなく、ユーゴのロックとか、チトーは若い女好きだとか、軽いノリの話題が多く、するするっと読めます。よその国へ行ったら、必ず市場とかスーパーマーケットへ行く私にとって、「アイラブユーゴ」の随所随所に見受けられるお店の中の写真が、一番楽しい...
右目の調子がよくありません。白内障手術後によくなった視力は、どんどん悪くなって・・・いや、元の低い視力に戻っています。人間とは勝手なもので、昔のド近眼に戻るのは、私は怖いのです。見えなかったことが見えるようになった。それが、また見えなくなってきている。怖い。だけど、まだ見えるのだから、感謝の気持ちを忘れないでいよう。でも、感謝しても、また見えなくなっていくんでしょう?と自問自答。ドライアイだと診断...
「移民ムスリムたちの今: 地域のマイノリティとして生きる」と題したオンデマンド講演会のお陰で、大変充実した数日間を過ごすことができました。どれもわかりやすく、初めて知ることばかりでした。中でも、沼田彩誉子(ぬまたさよこ)さんの「「日本社会に暮らしたムスリム・マイノリティ:テュルク系タタール移民と『故郷』」」は、内容の面白さもさることながら、沼田彩誉子さんがタタール移民おひとりおひとりと、まずは信頼...
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チェコのナイブニ人形劇場による人形劇「こいぬと機関車 -CHOO.CHOO.WHISTLE.WOOF!-」に行ったのは、もう去年の話。今で楽しい思い出が蘇ります。長野県にある特定非営利活動法人いいだ人形劇センターとチェコ文化センターの共催でした。ある仔犬が、仲良くなった友だちの犬を探すため、機関車に乗って旅に出て、他の犬たちに助けられるというお話。セリフは無く、どこの国の人でも、大人も子供も楽しめるようになっています。上演...
あんたはね、政府の批判ばっかりしているから、もう映画を撮影しちゃダメ。そう言われても、尚、カメラを止めないジャファール・パナヒ監督。よくも、こういう手を思いつくなぁと感心するような方法でもって撮影を続ける。あらすじ「熊は、いない」では、イランからトルコへ、トルコからヨーロッパへ国境を越えようとするカップルたちを、ドキュメンタリーという形で撮る。映画なのか、ドキュメンタリーなのか、途中でこんがらがる...
浜松の「タケミクロス」のリネンがセールになっていたので、前々から気になっていた3色を買ってしまいました。あ~、何という贅沢。タケミクロス 生地の裁断リネンのかどやさんは、できるだけまっすぐに裁断するようにしてくれます。ところが、タケミクロスのリネンは、残念ながら切り口はかなり曲がっています。天日干しリネンは切りにくい素材なので、仕方ないでしょう。経糸(たていと)をそろえるため、余計な緯糸(よこいと...
争いと平和という難しいテーマをそういうふうに表現するのかと、いつも驚かせてくれるモフセン・マフマルバフ監督の作品が「パンと植木鉢」。あらすじ革命運動の最中、17歳だったモフセン・マフマルバフは警官を刺して逮捕されました。20年後、マフマルバフが、刺された元警官(ミルハディ・タイエビ)と再会。あの日の事件を映画にすることを決めます。若き日の監督と元警官を演じる少年をオーディションで選び、当時何があっ...
今回の診察でも、また「おや?」と首をかしげるようなことがありました。前回の診察でモービックを処方されました。先生は「痛み止め」とわかりやすくおっしゃっていましたが、炎症を止める薬のようです。とにかくシェーグレン症候群というのは、原因も治療法もはっきりしません。対処療法で、いろいろ試してみて患者に合うかどうか、手探りを続けるしかないようです。モービックの処方も、手探りです。先月の診察で医師は「6週間...
81歳になるブロガー、辺利未来さんのブログで紹介された街を歩くのが好きです。私なら見落としてしまいそうなところを、この方はよく見ていらっしゃり勉強になります。ただいまスリランカをお元気に旅行中!!やはり脚だな。ちゃんと歩けることが大事だなと思います。思いますが、私は怠け者でダメだな。暑くなると、家で寝っ転がりながら映画ばっかり観ています。さて、ロシア映画。2019年の「小さな兵士」は、ロシアで最年少の兵...
ドナルドちゃんの「お誕生日パレード」は散々だったらしい。相方が笑いながら言う。「パレードの戦車が、キコキコと音がしちゃって、『パレードにこれだけお金をかけておきながら、錆止め(WD-40)を買う予算もない』って誰かがレビューしていて笑ったよ」WD-40(ダビュリュ・ディー・フォーティーと呼びます)というのは、日本で言えばクレ556みたいなもので、米国ではほとんど普通名詞化している。さて、ダルデンヌ兄弟の3作...
ハンガリーと日本の意外な共通点といえば、苗字が先に来るということでしょうか。マジャールというウラル系民族が遠い祖先だった影響でしょうか。現在では、混血が進み白色人種ですが、デュルク系、ユダヤ系、スラブ系などなど複雑で、ハンガリーという国の複雑な歴史を感じます。さて、先月のことになりますが、ハンガリーを代表する、日本でもおなじみのピアニストと奥様によるピアノの連弾を間近で聴く幸運に恵まれました。ヘゲ...
貧しい少年、ガッセム (ハッサン・ダラビ)が悪だくみでお金を儲け、そのお金でサッカーの試合を見にテヘランへ。映画「トラベラー」の主人公は、アッバス・キアロスタミ監督お約束の、田舎の貧乏な少年ですよ。このガッセムっていうのが、はっきり言って、犯罪者。フィルムなんか入っちゃいないカメラで、「写真を撮ってやるぞー」と村人たちの写真を撮影したフリをして、お金を巻き上げるハッサン。現像した写真は後で渡すから、...
驚きました。私は伊藤病院で右甲状腺摘出手術を受けましたが、その時の執刀医、石垣貴之先生が下北沢にクリニックを開設されました。下北沢乳腺・甲状腺いしがきクリニックといいます。甲状腺のほか乳腺の専門クリニックでもあります。千代田線、小田急線、井の頭線利用で、下北沢駅から1分という好立地。石垣貴之先生は、話のしやすい、いい先生です。私の腫瘍は大変大きく、手術を決意する前は首の下がポッコンと膨らんでいたほ...
うーん、と唸った。唸りましたよ。とってもおいしい!でも、自分では作れないなぁ、と。パームバターのスープとフフというリベリア料理をJICAにあるJ's Cafeでいただきました。白身魚と牛肉の両方が入っている珍しいスープ。パッと見はトマトシチューのようですが、ひとさじすくって口に入れると、少し辛いです。困った。私は辛いのはあまり得意ではありません。口の中の辛さを取るために、フフを口に入れます。マッシュポテトを少...
とても珍しいタイの映画、「山の民」のビデオを図書館で鑑賞しました。(原題は、Khon phuu kaow )「山の民」の冒頭では、カレン族、ヤーン族、チベットビルマ系のリソー族、中国・チベット系のヤオ族などの特徴や違いが説明され、ほとんどドキュメンタリーのようです。ヤオ族が縫う、生地が見えなくなるくらいたっぷりとする刺繍が気に入りました。イコー人の若い男性、アーヨと妻が、村を追い出されてからランカー山(の向こう...
有給休暇を消化しないといけない。バカバカしい決まりだとは思うが、休んだ。いつもは仕事をしている午前中に、今日の私がやったことと言ったら、相方の薬を取りに行っただけだった。もし、私がバイトを辞めたら、こんなふうに目的もなくぼんやりと過ごしてしまうのだろうか。でも、明日、仕事に行くのが少し億劫だ。関節のあちこちが痛い。でも、街へ出れば、それなりに行くところがあり、楽しいことがある。ぼーっとして過ごした...
マーティン・スコセッシが映画館には行かなくなった理由には、私も同意。私は、定年退職後にシニア割引を受けられる年齢になり、もっと映画館へ行くぞーと喜んでいたのもつかの間、マナーが悪い人がいて残念です。そういう人は館内にたったひとりでも目立つし、そんな人に限ってどういうわけだか私の隣とか前に座る・・・。私、何かを引き寄せるニオイでも発しているのでしょうか・・・。さて、イラン映画。あのアスガー・ファルハ...
ある日の昼下がり。お天気がサイコーッに良かったので、虎ノ門から御成門まで散歩して、芝公園の図書館へ。図書館のスタッフが時間と心をこめて、ある特集を組み関連図書を並べてくれたり、テーマを決めて企画展示してくれるのが、いつも楽しみ。先日は、「芝公園 昔巡り」という企画をじっくりと見てきました。図書館の企画展示は、量が多すぎないところも実はいいのです。「あー、夕飯の支度しなきゃぁ」なんて心配しなくていい...
イタリアのリノーザ島に暮らす家族たち。猟師として生きる頑固なエルネスト爺さん(ミンモ・クティッキオ)、島を出たくてたまらない孫のフィリッポと母のジュリエッタ(ドナテッラ・フィノッキアーロ)。島に流れ着いた難民を迷った末に匿うことにしたのですが。映画「海と大陸」の主題からは外れるかも知れませんが、観光客という甘っちょろい存在と、いやでも島で生きていかなくてはならない島民たちとの対比が、かつての旅人だ...
ジーン・ハックマンと奥様のベッツィーさん死亡のニュースは、ショックでした。ベッツィーさんは私とは大して年が違わないですし、最初のニュースでは「バスルームに薬が散乱していた」と報じていたので、薬物過剰摂取か、はたまた自殺なのか。介護疲れが動機だろうかなどと邪推しました。その理由は、今、私自身、年が離れた相方の世話で心をすり減らしていて、発作的にとんでもないことをしでかしてしまうのでは、と恐れていたか...
青春ものは見ない私が、珍しく高校生主演の台湾映画「共犯」をDVDで鑑賞しました。SNSで多くの人と「繋がっている」のは幻想なのか。なぜ、こんなにも寂しいのか。いい作品でした。あらすじ(ネタバレなし)住宅街の路地に、頭から血を流した女子高生、ウェイチャオ(ヤオ・アイニン)の遺体が横たわる。発見したのは、いじめられっ子のリーファイ。そこへ偶然通りかかった不良のイーカイと秀才で頼りにする同級生が多いヨンチュン...
ドナルド・キーンさんが浄瑠璃奏者の上原誠己(うえはら せいき)さんと養子縁組をしたというニュースには大変驚いたことを、今でも覚えています。上原さんにとってキーンさんとは、浄瑠璃など日本の古典に造詣が深い「師」であり、キーンさんは上原さんの演奏を楽しんでいました。これは私の想像ですが、フランス語が大好きなキーンさんにとって、大学でフランス語を専攻した上原さんから学ぶこともあり、おふたりの楽しい会話は...
2018年、イギリス・カナダ映画「ルイの9番目の人生」は、サスペンスのつもりで図書館でDVDを借りてきました。サンフランシスコに住むルイ・ドラックスくんは、毎年、危険な事故に遭い、9歳の誕生日に転落死します。それは単なる事故だったのか。なにしろ、こちらはサスペンスのつもりで見ているものだから、ワカメのモンスターが病院内をうろつくあたりから、「こりゃ、ファンタジー系か?」と、ファンタジー系が嫌いな私は白け...
パワハラや賄賂に屈しない、泌尿器科の若い医師、ミティカ(Mircea Diaconu)の奮闘ぶりを描く映画、Red Apples をYoutubeで鑑賞しました。(わかりやすい英語字幕付き)主人公のミティカって人が、やたらとリンゴをかじっているんですよ。英語のことわざに「一日リンゴ一個で医者要らず」ってのがあるんですが、ルーマニアには何かリンゴ絡みのことわざがあるのでしょうか。「お金や名声のために医者をやってるんじゃない。この...
視力はすっかり落ちました。先日、視力を眼科で測ってもらうと、両目とも1.2だと。嘘だわー。視力検査の時に検査をする人が「大体でいいです。何となくわかりませんか?」って言うのはおかしくないですか?気になっていたのは、3点。・右目の乾燥がひどく、チリチリと痛み始めた・緑内障は進行しているのか・右目を左右に動かすと、もやもやしたものが揺れて見えるドライアイですが、「目の表面は傷ついていない」という医師の...
まさかの、もんぺ。もんぺ作りにたどり着くまでのことを、ダラダラと書いてみます。腰回りゆったりパンツが欲しい、自分でもんぺを作ってみたいけれど難しそうと思っている方のお役に立てれば嬉しいです。働いていた時は、体形の欠点をカバーし、年相応なエレガントさを出そうなどと企み、ロングスカートばかり履いていました。しかし、ロングスカートの裾を踏んづけて転びそうになり、服装を見直さないと。シルクふぁみりぃ ふう...
林ことみさんの「手仕事礼賛」は、手仕事にまつわるおしゃべりを聞いているような楽しい気分にさせられます。手芸のハウツー本ではありません。作り方の教本だと思って本を開くと、説明やイラストがわかりにくいと感じます。気楽なエッセイとして、手芸家さんのこだわりの持ち物や針仕事道具について、素朴な雰囲気の写真とともに楽しみました。私が一番感動したのは、ジーンズをリメイクしたバッグ。幼かった息子さんが描いたサツ...
ユダヤ人やホロコーストをテーマにした作品は多いですが、クロアチア映画「レアとダリア」は、これまでとは異なった視点からユダヤ人虐殺の問題を扱っています。舞台は1939年のザグレブ。クロアチアのシャーリー・テンプルとあだ名された、13歳のレアは、同じく天才子役のダリアと大親友になります。しかし、時代はユダヤ系住民のレアたちに容赦しません。ユダヤ人を乗せた貨車の小さな窓からは、月明かりが静かに差し込みます。...
食べること、ぶらぶらすることをこよなく愛する私が、何故にこの本に気が付かなかったのか!岡根谷実里(おかねや みさと)さんの「世界の台所探検」を発見した時のような興奮が、どどっと押し寄せてきます。松本智秋さんの「散歩とごはんのくり返し」は、図書館の特集コーナーで偶然見つけた一冊。図書館員さんたちが工夫を凝らしたポップアップと選りすぐりの本を並べる、月替わりのコーナー。目利きが選んだ本を眺めるのが、図...
前作「おひとりさまのケチじょうず」は、写真ではなくイラストばかりで落胆した記憶がありました。前作から4年。「財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス 」を読むと、久しぶりに小笠原さんのお宅におじゃましたような気分になり、「あれ?キッチンのテーブル、変えたんだ?」などと勝手に話しかけている自分に気が付きます。さすが小笠原洋子さんだなと思う、手元にある物で工夫した室内の様子が写真や文章...
岐阜県で活躍する手芸作家のRosyさんにドルマン袖のチュニックを作っていただいて、数年が経ちました。会社で着ても違和感のないように、色は暗めの亜麻色に。事務に支障がないように、袖口は絞ってもらいました。会社員時代は、周りの目を意識しながら、着る物を選んでいたんだなと今更ながら思います。定年退職して、「会社」という縛りが無くなった今、そして、解放的な春という季節が到来し、春めいた色に変えたいと思うように...
6歳のやんちゃな息子、イバンは、離婚した夫とフランスへ出かけてくれた。あー、久しぶりの自由時間。おかあさんとショッピングにでも行こうかなー。そんな時に、息子から電話が入る。パパがいなくなっちゃった。知らない男の人がボクを見てる・・・。今、どこにいるのか、わからない。冷静を装い、必死で息子を安全な場所へ誘導しようとする母、エレナ。「イバン、この間、右と左を覚えたよね?右には何が見える?」と言うエレナ...
今日も暑くなりそうです。暑い日といえば、南インドのサラサラしたカレー。11時半に行っても13時過ぎに行っても、行列ができている有名店。神保町の三燈舎(さんとうしゃ)。上澄み液だけのサンバルに、人気店の驕りが感じられ、ちょっと残念。帰りには、いつもポルトガル菓子専門店へ立ち寄ります。神保町駅から水道橋方面へ向かって歩く途中で見つけたのが、シリバラジ。13時過ぎなら、空きテーブルが見つかります。シリバ...
フリマで安く購入したマキシ丈のフレアスカートがあります。フレンチリネンの手触りと艶が素敵で、無印良品もなかなかやるな、と感心しました。マキシ丈は体形の欠点をうまく隠してくれるのですが、階段を上がる時に裾を踏んづけることが度々ありました。50代の頃は、さっと立て直せることが、60歳を過ぎるとできなくなり、危うくケガをしそうになりました。それに、冬の寒さが前以上に堪えるようになり、スカートよりパンツかなぁ...
相方がチョコレートケーキを焼いてくれました。(それにしても、台所やテーブルの上がとっちらかっていて、庶民的だなー)まぁ、相方本人が食べたかったってことなんですけどね。たっぷりのイチゴと大好きなココナツ。実はねぇ、イチゴはアレルギーが出てしまうので、1個か2個くらいしか私は食べられません。これも、相方本人が食べたいからってことで。おいおい、誰の誕生日だよ。えー、ケーキ、焼くんですか、すごいじゃないで...
肌寒い6月の朝。冬物をマンションへ持って帰った後だったので、とりあえず手元にあるものを組み合わせて工夫します。コトリワークスの腹巻をネックウォーマーにして仕事に行きました。さて。後味のよいギリシャ映画を観ました。主人公はアテネで父親と仕立て屋を営むニコス(ディミトリス・イメロス)。映画「テーラー 人生の仕立て屋」は、宣伝がカラフルでしたが、意外にも真面目で現実的な展開。セリフが少なく、内向的なニコ...
近江上布伝統産業会館のオンラインショップで、リネンのダブルガーゼのタオルを買ってみました。2か月使ってみてのレビューです。昭和初期のシャトル機で、ゆっくりと時間をかけて織りあげたリネンのダブルガーゼ。近江上布伝統産業会館では、織物の体験イベントもあるようで、ご近所の方たちが羨ましいです。お試しのつもりで「茶」を一枚だけ買いました。タグが茶色という意味で、タオル生地はどれも同じようです。オンラインス...
1984年。ロサンゼルスでオリンピックが開催された年、何をしていましたか?私は幸せな大学生で、マンハッタンにあるInternational Student House(現在はありません)で世界中の学生たちといっしょに、古ぼけたテレビでオリンピックを観戦していましたが、チェコスロバキアの選手のことは何も覚えていませんでした。映画「線上のフェアプレー」(EUフィルムデイズでは「フェアプレー」)は、1980年代、共産圏だったチェコスロバキ...
定年退職したら、若い時に訪れた場所にもう一度行ってみたい。そんなふうに思うことは、ありませんか?「君を想い、バスに乗る」の主人公、80代のトムは、老人無料パスを利用して、ひとりバスの旅を始めます。それは、愛する妻のため。トムとメアリーがどんな夫婦だったのか。二人の間に何が起こったのか。こんな無謀な高齢者のひとり旅・・・子供は助けてやらないのか(自分を棚に上げてますが)。その答えは、映像とわずかなセリ...
初診予約相方が定期的に通院している総合病院から紹介状を渡され、東大病院へ行ってきました。Web上で初診予約をできる科と、電話でないと初診予約できない科があり、皮膚科は電話でしか予約を入れることができません。外来予約には英語が話せる人がいないため、私が代理で電話をしたところ、「うちは通訳のサービスはないので、通訳を連れてきてください。」と言われました。相方がいつも行く総合病院や、高田馬場にある個人のク...
久しぶりのイスラエル映画、「旅立つ息子へ」。息子を心配する父親という雰囲気が感じられる邦題ですが、息子から旅立つ父親の葛藤を描いた作品だと私は思いました。自閉症のウリのために、キャリアを棒に振る父親。別居中の母親はウリの世話を焼ききれなくて、ウリが入れる施設を見つけました。ところが、施設へ連れて行く途中、駅のホームでウリがパニックに。父親は施設には入れないと決め、ふたりで逃避行の旅に出るのですが。...
2024年の5月は、あまり5月らしくない天気が多かったです。寒くなったり、大雨が降ったり。一番好きな5月なのに。そして、いつになく忙しい月でもありました。先日、相方(後期高齢者)の静脈瘤のことを少しブログに書きました。最初に異変に気付いたのは、私でした。足の甲がぱんぱんに膨らみ、脛に赤黒いアザのようなものがどんどん広がりました。何故、相方本人は気づかないかというと、太っていて脛が見えない!!いいですか...
「男と女」。あれから53年後のふたりを描いた「男と女 人生最良の日々」は、美しい恋愛映画だと高評価ですが、私は全然違う感想を抱いています。女性好きのジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)は、意に反して高級老人ホームに入れられ、息子に対する反感を隠せません(あーあ、フランスでもこれか・・・)。記憶があやふやなものの、昔、愛したアンヌのことだけは忘れておらず、息子はアンヌを探し出します。久しぶ...