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  • 【現代詩】「暖かく、湿った部屋」 時間の渦、声だけが潜む部屋のイメージ 現代詩の試み

    暖かく、湿った部屋 いつも誰かが起きている暗い部屋でじっと耳をすましているそして時々、泣いているもう眠ってもいいよこの暗がりは埋めるから 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「暖かく、湿った部屋」 時間の渦、声だけが潜む部屋のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ

  • 【備忘】ソフトバンク光BBユニットの交換について 手続きはとても簡単でした

    こんにちは、暖淡堂です。 自宅ではソフトバンク光を利用しています。 大体10年くらい前から使っているのですが、利用開始のときに設置した光BBユニットから交換していませんでした。 以下の記事で最新のものに交換できることがわかりました。 費用もかからないようです。 まあ、レンタルは継続しますので。 手続きはとても簡単。 先ほど電話でお願いしました。 電話は一度でつながり、オペレーターの方が電話口に出られるまで2〜3分くらい。 自動音声の質問に「口頭」で回答すると、きちんと聞き取ってくれて。 へえって感心している間にオペレーターの方につながりました。 新しい光BBユニットは一週間ほどで届くそうです。…

  • 還暦が近い身体は、日頃のケアも大切 腰痛との付き合い方

    こんにちは、暖淡堂です。 僕は42歳(ちょうど本厄)のとき、ギックリ腰をやってしまいました。 娘に背中に乗ってもらって、腰のあたりを踏んでもらっていました。マッサージ代わりですね。 それまではなんどもやってもらっていて、問題がなかったのですが、そのときいきなり、グギッときました。 それ以来、なんとなくいつも腰痛気味です。 僕以外にも腰痛に悩んでいる人は多いのでしょうね。 世の中には腰痛対策グッズなどがたくさんありますが、自分に合うものはなかなか見つからないものです。 僕も40歳頃にギックリ腰になった後、時々腰が痛くなります。 腰が痛くなる度に色々と試してみているのですが、今のところ安定して効果…

  • 「コバルトの季節の中で」 沢田研二 髪型を変えましたか?

    こんにちは、暖淡堂です。 学校もそろそろ夏休みも終わり。 暑い日は続いていますが、気持ちは秋へと切り替えていく頃でしょうか。 髪型を変えて、ちょっと照れ臭い思いで教室に入るのも、この時期かもしれませんね。 こんな季節に思い出す曲がいくつかあります。 沢田研二さんの「コバルトの季節の中で」もそんな曲。 「コバルト」は「コバルトブルー」でしょうか。 高く澄んだ空の色ですね。 そんな空から一部が剥がれ落ちてきたような爽やかな風。 ふと足を止めて、鼻先で感じたくなります。 そんなとき、頭の中を流れるのがこの曲です。 季節の変わり目、どうぞお楽しみください。 www.youtube.com ロイヤル・ス…

  • 「鬼役(壱)」 坂岡 真 シリーズ一気読み必至

    こんにちは、暖淡堂です。 時代物の傑作シリーズを紹介します。 坂岡真さんの「鬼役」シリーズです。 「鬼役」とは江戸城で将軍に出される食事の毒見役を務める御膳奉行のこと。矢背蔵人介(やせくらんどのすけ)は、この鬼役を長年務めてきています。 矢背には裏の顔があります。幕府重臣の命があれば、暗殺者ともなります。矢背は痩身長躯ですが、田宮流居合術の達人。用人の串田たちの助けを得ながら、盗賊へも立ち向かいます。 日頃は養父から受け継いだ鬼役の仕事を、「毒を食らって死なば本望」との静かな覚悟をもって続けています。しかし、自らの屋敷では、穏やかな主人として過ごし、家族を大切にしています。 そんな矢背の実父が…

  • 【現代詩】「重なる街」 いつまでも私たちを待ち続けている場所のイメージ 現代詩の試み

    重なる街 歩きなれたはずの歩道が不意に揺れる表面がふるふるとゼリーのように震えその下に、もっと硬い何かもっと古い何がが隠れていたことを僕に知らせるああ、ここ、にあったのか僕たちが恥ずかしげもなく厚く重ねてしまった埃だらけの層の下にそして僕がここで倒れ込むことをずっと待っていたのか重なり続ける街は僕の故郷は… 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「重なる街」 いつまでも私たちを待ち続けている場所のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ラ…

  • 受験票が届きました FP3独学受験 でも「ほんださんチャンネル」に助けてもらっている

    こんにちは、暖淡堂です。 昨日、受験票が届きました。 試験会場は、たまたまかもしれませんが、普段通勤で利用する電車の路線上にあって、行きやすいです。 安心しました。 いよいよ受験日が近づいてきて、ちょっと緊張しました。 台風、大丈夫かな。 体調大丈夫かな。 勉強は間に合うかな。 テキスト、問題集、アプリ、それに「ほんださん」。 後大体二週間。 頑張ろうと思います。 *☺☺☺☺☺* 半年くらい前に「ビジネス著作権検定上級」を受験しました。 今回は、その時以上に緊張しています。 まあ、実力以上のことはできないので、あとは試験会場に無事に辿り着くだけかと思っています。 www.youtube.com…

  • 忘れ物の帝王後日談 豊沼-砂川(十七)

    「忘れ物の帝王」と呼ばれるほど忘れ物をした。そしてその度に辛く、悔しい思いをした。中学や高校、大学に通う間は、忘れ物をすると自分を責め、次は絶対に忘れ物をしないようにと誓ったものだ。それでも忘れ物をした。そんなことを繰り返し、いくつか自分なりの対策を立てるようになった。時々忘れ物をしてしまうのは諦めるしかない。ただ、どうしても無いと困るものは絶対に忘れないようにしよう、そう考え、今では出掛けに確認するものをいくつか決めてある。それらは、財布と時計である。財布には免許証、カード数枚が入っている。財布と時計を持っていれば、出先で大概の用事に不自由しない。で、玄関で財布と時計を確認する。財布をポケッ…

  • 【現代詩】「閉 塞」 未明に生まれてくるものを言葉で追う 現代詩の試み

    閉 塞 (…酵 枯れ、刃を、立て、る草 に埋、る湿、った、腿 灰色、の板、壁 覗き、込む、窓 北風、に雪、がれ 太陽、が擦、り上、げ 縮む 病室 冷たい床 天井を押し返す 膨らむ目 しかし 深く 眠る 部屋の底にある 夏の日の 葬儀 は 隣室で たくさんのささやき (…煙っているささやき 汗、と 埃、ざらついて 駆け回る 子供 (…索 遠い根 底 (…索 沸騰石の大地 晦 (…索 揺れ 照る 根 (…索 …ね? 不意に 凍え 視神経の奥 熱く、重く、こぼれる 魚卵 ((…、読める、…、晦、… 濡らす膜 逆浸透 (探して、いたのに、探して… (ここ、ではない… 寝台 に 接がれた 枯れ枝 の先の…

  • FP3試験直前動画の紹介 「ほんださん」チャンネル

    こんにちは、暖淡堂です。 FP3の試験日が近づいています。 勉強を続けていて、過去問も何回分かはすでに解いています。 後は自分の健康と試験日当日の天候。 その辺りは運任せですね。 自分にできることをしっかりやっていきましょう。 今更かもしれませんが、FP3の勉強はとても役立っています。 FP3で勉強するのは、お金のことばかりなのですが、それをしていると実際の生活の場面も同時に考えることになります。 フィナンシャル・プランニングをしながらライフ・プランニングをしている状態ですね。 それで、いろいろなことがわかって、未来像もぼんやりとですが描けるようになっています。 お金に関しては、結構具体的に、…

  • アリス 「夏の終わりに」 矢沢透&堀内孝雄の魅力溢れる名曲

    www.youtube.com アリスの中でも独特のポジションにいる矢沢透さんが作詞作曲された曲です。 メンバーの中での音楽センスは最高かと思います。 ボーカルは堀内孝雄さん。 ボーカリストとしての魅力が発揮されています。 暑い日はまだ続いていますが、ふと秋の気配を感じるようになりましたね。 学生の人たちも夏休みの終わりを意識し始めた頃かと。 季節の変わり目って、なんとなく寂しいものですね。 この曲は、アリスⅤに収録されています。 アリスⅤ、名盤です。 アリス V Universal Music LLC Amazon アリス 「夏の終わりに」 矢沢透&堀内孝雄の魅力溢れる名曲 矢沢透さんの曲に…

  • 雨のデュッセルドルフ 2014年10月

    海外に出張することが増えていた。 ドイツのデュッセルドルフは日本からの直行便があり行きやすい。 日本人街と呼ばれる地域もあって、滞在も比較的安全であった。 この街には数回出張した。 そのうち、最初の訪問を除いて、いずれも一人で行くことになった。 2014年10月の滞在時。 春頃から義父の体調が悪かった。 何度か入退院を繰り返していたが、出張期間中に危篤状態となったとの連絡を受けた。 出張の滞在予定は残り1日ほどだったので、予定の行程を済ませてから帰国した。 上の写真は帰国前日の午後のデュッセルドルフ市内の様子。 親しくしてくれていた義父のことを思いながら、足の向くままに歩いていた。 時々冷たい…

  • 【現代詩】「蕎 麦」 空港のざわめきの中で 現代詩の試み

    蕎 麦 日本をほんの少しだけ離れる前にふと蕎麦が食べたくなった大盛りのせいろを食べながら面白いくらいに蕎麦をきれいに食べきることだけを考えていた僕はこの旅程を楽しんでいるのだそう確かに思った ***** 海外へ出張することが多かった頃。 出国手続きをしてから蕎麦を食べることにしていた時期がある。 それを、何かのけじめのように感じていた。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「蕎 麦」 空港のざわめきの中で 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 …

  • 「別れの予感」 テレサ・テン 【大人が車の中で聴く曲】

    こんにちは、暖淡堂です。 まだしばらくは暑い日が続きそうですね。 それでも、いつかは秋がきて、冬になって… 秋になると、紅葉を見に車で出かけるのもいいでしょうね。 そんな時、車の中で聴く曲は、やはり落ち着いた雰囲気の曲が合うと思います。 窓の外を流れる景色を見ながら、いろんな思い出を記憶の中から引き出してくれるような曲。 家族と一緒に、ちょっと昔のことを話題にして楽しく笑えるような曲。 運転しながら、時々テレサ・テンさんの曲を選んで流すことがあります。 声が優しいですね。 そして、どの曲も大人の歌です。 この「別れの予感」、よいですね。 アレンジも決まっていて。 秋になったら、また家族でドライ…

  • 【現代詩】「白 日」 詩を書き始めた頃の足掻きの記録として 現代詩の試み

    白 日 暑い日、どうでもいい書き物をしていると、あごの先から汗がまだ何も書いていない白紙の上にぽた、と落ちる、それを特に何を考えるでもなく指でなぞると、ゆらゆらと揺れるひとがたになる、それは、ぼうっとした白い光の満ちた空間に浮かぶひとがたになる、その足元には薄い影がみえて、ああ、そこには地面があるのだな、とわかる、そのひとがたは白い骨のようなかさかさに乾いた長い柄のシャベルを持っている、ひとがたのそいつはシャベルを両手で絞るように一度、固く握った。 そいつは白紙の表面に薄い影を落として立っている、そいつはゆっくりとした動作でシャベルを持ち直すと硬い刃先がきらりと光る、そいつはその刃をきらめかせ…

  • 母の家系もまた、北海道入植民 新十津川のことなど 【沙河5】

    母の家系も北海道入植者です。 南北に流れる石狩川を挟んで、砂川の西側にある地域の出身。 新十津川と呼ばれる地域で生まれ育っています。 水田が広がる、のんびりとした土地です。 現在の新十津川もあまり変わりませんね。道路は広くなったかな。 母の実家は、新十津川町で、今も規模の大きな水田経営をしています。 今は僕の従兄が中心になってお米を作っています。 毎年、従兄の作ったお米を、秋の新米の時季に食べるのが楽しみです。 最近は、続けて「ななつぼし」を作っているみたいですね。 新十津川町HP 新十津川町は、その町のルーツが奈良県十津川村にあります。 明治22年に発生した水害被害を受け、十津川村の住人が集…

  • 定年も近いのにストレスチェックで要観察となった カウンセラーや産業医との面談の効果3つ

    こんにちは、暖淡堂です。 僕の勤める会社では、年に1回、アンケート形式でストレスチェックを行っています。で、今年の僕の結果は。 ストレス高の状態。産業医、またはカウンセラーと要面談。確かに心穏やかな状況ではなかったので、結果には驚きませんでしたが。 高ストレスと判断されるに至った理由の方は、また改めて。今回は、外部カウンセラーや産業医との面談の効果について気づいたことを共有したいと思います。 カウンセラーや産業医との面談の効果3つ 1.自分のストレスの原因が客観的に見られるようになる 面談では、自分が現在、なにに対してストレスを感じているのか、説明をすることになります。はじめはストレスの原因を…

  • 「蒸気船ウィリー」を知ってますか? ミッキーマウス登場作品と米国の著作権保護期間 【著作権あれこれ】

    こんにちは、暖淡堂です。 最近新聞で著作権関連の話題になったものに、米国のアニメ作品「蒸気船ウィリー」があります。 この作品、ご存知の方も多かと思います。 あの有名なキャラクター、ミッキーマウス(の原型?)が登場しています。 www.youtube.com これが話題になった理由は、「蒸気船ウィリー」の著作権保護期間が2023年末に終了するため。 米国の著作権保護期間が95年。 映画の公開が1928年だったので、2023年まで著作権が保護されます。 2024年1月1日からは「蒸気船ウィリー」は、いわゆるフリードメインの作品となります。 news.biglobe.ne.jp 「ミッキーマウス」が…

  • 【現代詩】「帰省/反復」 いつまでも本当には辿り着けない遠い涯のイメージ 現代詩の試み

    帰省/反復 玄関口に辿り着くと、鞄を持つ手に、再び力が入る 玄関を開けると、また新たに旅立つ 両親に迎え入れられ、孫の成長を喜ぶ声を聞く すっかり小さくなってしまった家具や 両親の姿を見ながら、用意されていた食卓に着く 杯を手にとりながら、一年を振り返っていると 心は、もうこの家を離れる時のことを考えている 旅立ちが、また繰り返される 何度も帰り着くことは、新たな旅立ちの始まりで いつまでもあてなくさまようことは いつも〝ここ〟にいること 僕は、帰り続けることで、旅立ち続けているのだろう 帰り着くためには、あの遠い涯にまで 行かなければならないということだろう 玄関口で、再び、鞄を持つ手に力を…

  • 「今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを」 左京大夫道雅 権勢の座から落ちた藤原一族

    百人一首第63番目の歌の作者は左京大夫(藤原)道雅みちまさ。 前回の清少納言の歌を紹介した回にちょっとだけ顔を出した藤原伊周の息子です。 今回は左京大夫道雅について紹介します。 左京大夫(藤原)道雅とは 生年が992年、没年は1054年。 父親が藤原伊周で、祖父が藤原道隆です。曽祖父は藤原兼家。 藤原道隆と藤原道長とは兄弟なので、道雅にとっては藤原道長は大叔父でしょうか。 藤原伊周は、父の道隆が亡くなった後、自分が関白となるものと思い、強引な行動を起こします。 また、藤原道長呪詛、花山法王襲撃などの事件の首謀者ともなり、その結果没落します。 道雅はそのような家で育ちました。 普段の素行が悪く、…

  • 【現代詩】「展 開」 熱力学法則と言葉の連なりとの接続のイメージ 現代詩の試み

    展 開 1 表面を移動するものは波である。波とは強度の粗密である。 近傍領域の記述の試み。微かな光を放つものが埋める白色空間。空間にはじき出されるようにして浮かぶ微小の滴。滴の表面を波が進行する。波は勢いを増しながら比重の不均一な面を走る。先触れ。身構える間もなく不意に滑落し激しく巻き込まれ高く放り上げられる。波頭の通過後表層に多くの小さな渦が残る。渦を目指し暗い底から浮かび上がる泡立つ核。いくつものささやきが一瞬、強度を増す。 2 束ではなく群であること。群を構成する各々は強度の差により明確に他から独立する。 近傍では紐帯群が滴に突入している。滴の表面が激しく泡立つ。紐帯群の根元は視野の端の…

  • 「I LOVE YOU」 オフコース 秋の忍び込む頃

    こんにちは、暖淡堂です。 なかなか暑い夏が終わりませんね。 夏になると思い出す曲がたくさんあります。 オフコースも数曲。 学生時代、北海道内をあちらこちらとドライブに出かけていました。 そんなときの車の中で、オフコースと山下達郎さん、どちらかを聞いている時間が長かったです。 小田さんの透明感のある声が好きでしたね。 とても同じように歌うことはできないのですが。 車の中で歌ったりもしていました。 小田さんの声の良さがバランスよく表現されているのが、オフコースの「I LOVE YOU」だと思います。 今回紹介するのはアルバムバージョンですね。 間奏の部分、ラジオニュースのような声が流れていて。 ジ…

  • 忘れ物の帝王 豊沼-砂川(十六)

    小学生の頃は、とても忘れ物が多かった。担任の先生からは「忘れ物の帝王」と呼ばれた。うれしくはなかった。が、そう辛いものでもなかった。どう呼ばれようと、平気だったともいえる。それよりも、忘れ物をすること自体が辛かった。 例えば調理実習のある日に、各自で用意するはずの米や野菜などの材料を持っていくのを忘れる。それは、辛い。自分だけやることがないのだ。家に家族がいつもいるのであれば、学校から連絡して持ってきてもらうということも可能だろう。 が、家には誰もいないことが多かった。父も母も仕事に出ていた。また祖母は、その頃病気がちだった祖父の看病で病院にいっていた。それでも、何度かはたまたま家にいた母や祖…

  • 【現代詩】「風邪」 穏やかな生活のためのツールとして 現代詩の試み

    風邪 今月は一生懸命働いた出張も何度もしたし小言も言われた(誤解なのになあ…)ああ、そろそろ風邪ひこう ***** 自分のための方便というものもあります。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「風邪」 穏やかな生活のためのツールとして 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

  • 定年少し前にFP3の勉強をすることの意味は大きい FP3に定年前にチャレンジ

    こんにちは、暖淡堂です。 定年まで1年と少し。 この時期にFP3の勉強をして、とてもよかったと思っています。 試験は9月で、資格はまだ持っていないのですが、勉強している内容がとても役に立っています。 具体的に役に立っている部分をまとめてみたいと思います。 源泉徴収票の見方がわかった 退職金を受け取る心の準備ができた ねんきん定期便をちゃんと見る気になった 源泉徴収票の見方がわかった 会社員の方は、みなさん年末に年末調整を行い、その後、源泉徴収票を受け取っていると思います。 この源泉徴収票、見方を知らなければ、よくわからない内容になっています。 そもそも、この源泉徴収票に書かれている金額だけでは…

  • 「さよなら夏の日」 山下達郎 夕暮れ時に思うこと

    こんにちは、暖淡堂です。 この週末、いかがお過ごしでしょうか。 お盆休み後の週末ですね。 のんびりと休まれたでしょうか。 暑い日が続いていますが、それでも何かが変わりつつあるのを感じます。 おそらく秋はもうどこかに忍び込んでいるのかなと思います。 学校の夏休みは、もう少し続きますね。 家の近所では、子供たちがまだ遊んでいたりします。 ふと、自分が子供の頃のことを思い出したり。 あの頃、自分はどのようになっているかを、色々と想像していましたね。 想像していたような大人になっているのかな。 自分は、この先、どんな生き方をするのかな。 そんなことを、また考えたりしました。 で、この曲を思い出しました…

  • 2023年8月14日から8月20日 お盆休み明けも暑い暑い!! 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

    こんにちは、暖淡堂です。 お盆休みに帰省された皆様、お疲れ様でした。 今年のお盆の移動は大変でしたね。 高速道路は渋滞、新幹線や飛行機は台風の影響。 なかなか思い通りの移動はできなかったかも。 この週末は、ご自宅でのんびりしている方も多いかもしれません。 また仕事ですね。 頑張っていきましょう。 まだまだ暑い日は続きそうです。 近況 今週の振り返り 8月14日(月) 8月15日(火) 8月16日(水) 8月17日(木) 8月18日(金) 8月19日(土) 8月21日から8月27日までの「還暦記:暖淡堂」の予告 近況 山の日(8月11日)に家族でドライブに行きました。 山梨県の甲府市まで。 久々…

  • 【現代詩】「底流」 それ自体で動き続けているものの本体のイメージ 現代詩の試み

    底流 最先端が 一番初めに折れる 流行したものが 数年して振り返れば 色あせたものになる すでに、今、古く 誰も振り返らないようなものが 何年たっても 変らすに ずっと光っている それが この浮ついた世の中を 〝底〟で 支えている ***** 新しくもなく、特に目立つこともない。 そういうものがあるからこそ、物事は前に進んでいる。 そんなことを思いながら書いています。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「底流」 それ自体で動き続けているものの本体のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 …

  • もうこの辺りでいいかな、と思う 2019年4月20日頃の日記

    大学を卒業し、就職してからは、ほぼ人並みに暮らせてきたと思っている。 今ではそれなりに社内での位置づけも見えてきて、大体はこんな形で退職するのではないかというのが想像できる。 その通りにならなくても構わないし、その通りになったとしても、特に嬉しいこともない。定年の時に何をしているかはわからないが、何をしていても、それなりに落ち着いて日々を過ごしているような気がしている。 少し前であれば、もっと高い役職について、処遇ももっとよいものを手に入れようなどと考えたりした事もあった。早く昇格することが目標であった時期も確かにあった。 それで、過剰に動き回り、目立つような発言をしたりした。また、部下や周囲…

  • 【現代詩】「男鹿線」 東北を一人旅したときの旅情にのせて 現代詩の試み

    男鹿線 かたん かたん と走る 列車の中に どこからか 晩秋の北国の 冷たい風 と、通路をはさんだ 向かいの座席に ぽつんと一人 制服の少女 きっと さっきまで にぎやかに おしゃべりをしていた その 一人 本を読む 一人旅の僕に その声は 遠く 聞こえていた 友達はみんな 途中でおりて 一人の少女は ゆっくりと 縮んでいるようにみえた でも それが 彼女が 自分と 向き合った時の ほんとのおおきさ 少し開けた窓から なにかを探している 吹き込む風に 少女の髪が 揺れる と どこからか とんぼが飛んできて ふっ と 彼女にとまった 彼女は とんぼを 見つめると そっと手のひらで包み 窓から 逃…

  • 北海道の砂川で、自分達の手で建てた家で暮らし始めた 祖父母がまだ若く、父が子供だった頃のこと 【沙河4】

    昭和20年から30年頃。 祖父母は自分達の手で建てた家で家族と暮らしていました。 その家は木造の二階建て。 馬や鶏たちと同じ屋根の下で暮らしていました。 その時に建てた家は、僕が生まれた頃にもまだ残っていました。 納屋になっていて、農作業用の道具をしまったり、大きな脱穀用の機械が置かれたりしていました。 子供の目には、脱穀機の置かれた納屋が、機械がみっしりとつまった工場のように見えていました。 僕の父やその兄妹たちは、やがてそれぞれの生活をするようになっていきます。 父の兄は、結婚して独立していましたが、仕事中の事故で亡くなってしまいました。 僕の父は次男でしたが、家に残り、祖父の仕事を受け継…

  • どのような住居で人生の最後を迎えるか 終の住処について考える

    こんにちは、暖淡堂です。 還暦、定年まで後少し。 高齢者としての生活の見通しを立てておかないといけない年齢になりました。 高齢になっても、できるだけ自立して健康に過ごしたいものです。 自立して暮らしていくためには、どのような住宅に住むのかがポイントになりますね。 それを終ついの住処とするならなおさらのこと。 環境が良く、便利な土地に家を建てても、家の中が使いにくいと困ります。 まして、年々歳を重ねていくと、家の作りの些細な部分が気になってきます。 段差が多かったりすると、家の中の移動で苦労することになります。 できれば本当に暮らしやすいバリアフリーの家にしたいものですね。 今回は、安田千惠子さ…

  • 楊令伝<十三>青冥の章 北方謙三 1130年頃の中国

    宋禁軍の童貫を倒した後は、軍閥として残った岳飛らを相手にした戦を行う他に、梁山泊をそれまでとは違った国にしていく試みを続けます。それは、一割の税と一年の徴兵を民に課し、それ以外に国が交易を行って国庫を満たすというもの。梁山泊の交易は、東は日本、西は遠く天山山脈の先までを視野に入れたものでした。 梁山泊と歩調を合わせ宋を滅ぼした金は、長江の南で即位した趙構を軍で追いますが、捕えきれず軍を北に帰しました。その後、趙構を帝とした南宋が建国されます。 岳飛は金軍、梁山泊軍などと戦いますが、金に対しては優位に立つものの、梁山泊軍相手では負け続けます。領民たちは不満を募らせ、ついに金軍と戦っている岳飛軍の…

  • 【現代詩】「霜 月」 凍りつき、止まり続ける砂時計のイメージ 現代詩の試み

    霜 月 …穢す目よ… 青く 凍り、つく 古代 建築、 群の、 下 沸き、 上がる 釘、 の、肌 噛み、砕き、 界、朽ち、 裏、に 零れ 落ちた 「私、 達」の 「私」 …穢す目よ… 砂 「皮」 肌 裂き 噴き 散る 、血 静、寂、 に、舞い (…その、痛みに… 声、が 産、声 を あげ 霧、散、する 宙、 (…なに、かが、抜け、落ち、た空、洞で… 搾り 落ち 光る、層 (…不意、にず、れ… …穢、す目、よ… 風、強、く 冬、の 気、配、凝、る 年、老い、た 、月 穴、だら、け、の、 鼻、頭、に 深、く 杭。 を 打て (…縛、り上、げら、 れ、 、 いつ、か腐、り落、ちた、無数、の白、い腕、達…

  • 「夜をこめて 鳥の空音は はかるとも」 清少納言 学識に裏打ちされた軽妙さ 権勢の渦の中でみせる静けさ

    百人一首第62番目の歌の作者は清少納言せいしょうなごん。 百人一首第42番目の歌の作者清原元輔の娘です。 「枕草子」の作者として有名ですね。 今回は清少納言について紹介します。 清少納言とは 生年が990年頃、没年は1025年頃。 一条天皇中宮定子(藤原道隆の娘)に仕えていた人でした。 一方の、一条天皇中宮彰子(藤原道長の娘)に支えていた人たちの中には紫式部がいました。 紫式部は「紫式部日記」の中で、清少納言のことを「したり顔にいみじう侍りける人」と書いています。 自らの才能を隠すことなく振る舞い、周囲の人から褒められることも多かったようです。 それを見た紫式部が、自らの謙虚な生き方との違いを…

  • 「避暑地にて」 NSP 夏の終わりが近づく頃に

    こんにちは、暖淡堂です。 台風の影響を受けていて、不安定な天気の日が続いています。 お盆休みに、早めにお出かけしてよかったと思います。 dantandho.hatenadiary.com で、この時季になると思い出す歌で、もう一曲。 NSPの「避暑地にて」。 NSP(天野滋さん、中村 貴之さん、平賀 和人さん)は天野さんが歌う曲がちょっと多めですが、他のメンバーもしっかりと歌っています。 この曲はボーカルが中村さん。 曲の雰囲気にピッタリの声です。 まだまだ暑いですが、それでも季節の移り変わりを感じる瞬間もあります。 そんな日の午後に、この曲をお楽しみください。 www.youtube.com…

  • 廊下に置かれたままの花束 豊沼-砂川(十五)

    教室に飾る花を、同級生の何人かが時々持って行っていた。それを僕も家族に話した。それで、祖母が学校に持って行けと、家の畑から花を切って、束ねて僕に持たせた。その日、花を切っているのを待っていたため、学校に着くのが遅くなった。 教室は静かで、先生の話し声だけが聞こえていた。遅刻したのだ。僕は、普段あまり持つことのない花束を持って教室に入っていくのがとても恥ずかしかった。僕は困ってしまい、廊下の、中庭に面したところの窓枠にその花束を置いた。それから静かに教室に入った。遅刻したが叱られなかった。 その後、花束を見つけた先生は、すぐに僕が持ってきたものだと気づいたらしかった。が、先生に尋ねられても、なぜ…

  • 【現代詩】「隙」 記憶の溜まるところ、あるいは湧き出すところのイメージ 現代詩の試み

    隙 身体が動くと、意識が遅れる 意識が身体の中に拡がろうとしても 浸透しきれない、暗闇が阻み 身体はまた、意識を置き去りにする どうしても埋めきれない隙間に ヌルい湿気が満ち、震えている それは涙でも、臓器でもなく 幼い笑い声、あの、春の日の 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「層 音 界」 物理化学教室のノスタルジーと重たい液体のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

  • 健康で暮らすのが何よりも大事 医療保険を見直す時に忘れてはいけないのが自己負担限度額 FP3で勉強したことを活かす

    こんにちは、暖淡堂です。 FP3の受験まで1ヶ月を切りました。 ここまでくると、あとは体調に気をつけて、台風などが来ないように祈祷を続けるくらいかと思っています。 で、勉強したことを忘れないように、自分自身に当てはめて考えてみようと思います。 前回に引き続き医療保険の見直しにおける検討ポイントをまとめてみます。 そして、それなりの金額になっている自動車保険。 まずその内容を確認してみます。 定年後の医療費の自己負担限度額 医療保険でカバーされる範囲 医療保険と貯蓄 定年後の医療費の自己負担限度額 医療保険は、生命保険の特約でつけても、個別の医療保険にしても、大体が掛け捨て。 解約返戻金や満期金…

  • 【現代詩】「層 音 界」 物理化学教室のノスタルジーと重たい液体のイメージ 現代詩の試み

    層 音 界 白色層音。果たされない今(時間発展する純粋過去)、あるいは宙吊りの、不定形な平面の群。意識(またはその対象となるもの)は、どのようなかたちであれ、その一部分でしかない(だから、語られない(ことにより示される)真空領域の問題でもある)。 表面を裂き、可能態のすべてを超えかねないほど速いもの。 あるいは限りなく近くにあり、視野を塞ぐもの。それらの摩擦により立ち上る異臭。 単独では意味をなさない、が、で、は、より、など。しかし、あきらか に 耳底 に 残る。 それはむしろ、造船技術/排除体積の領域である。また、ふさわしくは古代音楽/個別音階の。 表面に塗る、重い油。潤滑。(ぬるく泡立つ)…

  • 2023年8月7日から8月13日 台風6号の影響を受けるのが長いなあと思っていたら、台風7号発生! 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

    こんにちは、暖淡堂です。 やっと遠ざかりつつある台風6号。 で、ちょっと安心かと思ったら、すぐに台風7号。 お盆の時期は、なんだかずっとこの台風の影響を受けそうです。 予想進路が、日々変わりますね。 今後の動きに要警戒です。 我が家は遠出を先に済ませました。 この後は、雨に警戒、かな。 近況 今週の振り返り 8月7日(月) 8月8日(火) 8月9日(水) 8月10日(木) 8月11日(金) 8月12日(土) 8月14日から8月20日までの「還暦記:暖淡堂」の予告 近況 山の日(2023年8月11日)から僕はお盆休みです。 8月17日(木)に一日だけ仕事をして、その後は金土日と三連休にする予定。…

  • 山梨県立博物館で開催中の「水木しげる 魂の漫画展」を観てきました 2023年8月のお出かけ

    山梨県立博物館入り口 こんにちは、暖淡堂です。 昨日(2023年8月11日)の山の日からお盆休みに入りました。 この夏も帰省はせず、自宅で過ごす予定ですが、何度かは家族でお出かけしようと思っています。 今年はこの後台風の影響を受けそうなので、早めのお出かけにしました。 (予想進路は変わりつつありますが…) で、昨日、車で山梨県立博物館まで出かけました。 行きは一般道を利用。 甲州街道(国道20号線)をほぼ西に向かって走って行きました。 相模湖の周辺、高速のインターチェンジの近くで渋滞しましたが、それ以外は快適なドライブでした。 途中にあった道の駅(甲斐大和)で採りたてのプルーンを買いました。 …

  • 「センチメンタルブルース」 アリス 矢沢透のセンスに唸る

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い日が続いていますね。 こんな時は、クールなセンスが光る名曲を聴きながら過ごしたいものです。 で、紹介するのがアリスⅥに収録されている「センチメンタルブルース」。 シングル「ジョニーの子守唄」のB面に入っていました。 曲が全体的に都会的な印象。 ボーカルの谷村新司さんの声もマッチしていて、とてもカッコイイです。 僕の一番のお気に入りの部分は、間奏のギターソロ。 転調されたコードでソロが始まるのですが、のっけから音がいいです。 伸びがあって、艶があって。 この部分のコピー、僕も頑張ってやってみました。 お盆休みですね。 まだまだ暑いですが、こんな曲を聴きながら、のんび…

  • 【現代詩】「何事もなく」 人を押しのけても得るものはないことを誰もが知っている 現代詩の試み

    何事もなく 大事なことがあるような顔が出来なくて 混み合った電車に乗り込むのに なんとなく気おくれがしてしまう それでもなんとか乗り継いで 人を押しのけるようにして出勤する人の 背中を見ていると 向かう先に大事なものがあるのではなく その、ふりが大事なのかと そんなことを思うと なんだかとても可笑しくて 身体が軽くなった気もして 無事仕事始めの一日を過ごせた ただ、何事もなく… 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「何事もなく」 人を押しのけても得るものはないことを誰もが知っている 現代詩の試み ま…

  • 北海道の砂川に祖父母が定住し、自分達の土地を手に入れ家を自力で建てたこと 【沙河3】

    北海道の砂川に定住したのは、戦前から戦中のことのようです。 当時はまだ砂川町でした。 戦争中は東洋高圧(現三井化学)の社宅に住んでいたと聞いています。 長屋のようなことろだったようです。 僕の父はまだ小学生。 家の近くにあった田圃の畦道を走り回って遊んでいたと、何度も話に聞きました。 父は米軍の飛行機が飛んできたのを見た記憶があります。 第二次世界大戦の末期、米軍の爆撃機は北海道にも飛来するようになりました。 東洋高圧の工場が標的の一つになったのでしょう。 軍需工場ということではないかもしれませんが、火薬を製造していたようです。 その火薬は、そもそもは近隣の炭鉱で使うためのものでした。 おそら…

  • 「夏の日」 オフコース 日航機墜落事故のあった夏のこと

    こんにちは、暖淡堂です。 オフコースの「夏の日」。 個人的な思い出があります。 この曲を車の中で聴きながら、夏休みで帰省する友人を千歳空港まで迎えにいきました。 LPレコードからカセットテープにダビングして聴いていました。 その頃のお気に入りの一本でしたね。 (ちなみに、この曲が収録されているオフコースのアルバム「The Best Year of My Life」の発売は1984年6月です) 時々ラジオに切り替えると、事故機に搭乗していた人たちの名前が読み上げられ続けていて。 事故を伝える様子や、多くの人の名前を読み上げる雰囲気が、夕暮れ時を走る車の中を重たく澱ませていました。 (日航機墜落事…

  • 思う存分に引き摺り回されて、最後の一行まで面白い 夏に読む本 「鉄鼠の檻」 京極夏彦

    こんにちは、暖淡堂です。 手首の筋トレを兼ねて、この夏は京極夏彦さんの本を読んでいます。 で、やっと読み終わりました。 「鉄鼠の檻」 1996年1月5日発行となっています。 書店に並べられているのを、すぐに買ったはずです。 で、25年以上経って、この夏に再読。 面白かったです。 「鉄鼠の檻」京極夏彦 この本の基本データを記録してみます。 本文ページ数:825 (本文最終ページに印刷されているページ数) サイズ:173mm x 108mm x 49mm (コクヨ物差し) 本体重さ:630g (キッチンにあった秤) この本を、通勤時に電車の中で読み続けました。 そのおかげで手首が常に筋肉痛状態。 …

  • 【現代詩】「何処」 暗い季節にじっと見つめていた先 現代詩の試み

    何処 一夜 星を見上げながら屈みこみ 吹き続ける冷たい風に耐え 遠くで木を打つ音を聞く 未明 ふと周りを見渡し ここ、はどこかと不安になる 僕はどこに屈みこんでいたのだ 誰も教えてくれない だから 立ち上がり また、歩き始めても 行き先は 誰にも言わない 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「何処」 暗い季節にじっと見つめていた先 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

  • 「いにしへの 奈良の都の 八重桜」 伊勢大輔 藤原道長に命じられて詠んだ歌

    この歌は、都で行われた歌合に小式部内侍が歌人として選ばれたときの出来事にまつわるもののようです。 百人一首に歌が選ばれている藤原定頼が小式部内侍のところに来て、「お母さん(和泉式部)からの手紙は届きましたか、歌合で披露する歌は書かれていましたか」と聞いたそうです。 つまり、まだ若い小式部内侍は、母である和泉式部の書いた作品を自らのものとして披露しているのだろう、と邪推した訳ですね。 それに対して、すかさずこの歌を返して、自分の才能を認めさせた訳です。

  • 「夏まつり」 井上陽水 10年一昔

    こんにちは、暖淡堂です。 台風の影響でしょうか。 時々、季節の変わり目を感じます。 急がないと、夏が終わってしまう? で、また思い出した曲を紹介します。 井上陽水さんの「夏まつり」。 全編に気だるさが漂っています。 夏の夕暮れ時。 お祭りにでかける兄妹。 自転車。 お小遣い。 どれもが、僕自身のノスタルジーを刺激します。 もう、ずいぶん前の曲になるのですね。 50年前のようです。 そうか、そうだったのか。 名曲です。 どうぞお楽しみください。 www.youtube.com 陽水II センチメンタル (Remastered 2018) UNIVERSAL MUSIC LLC Amazon 旧規…

  • 東洋高圧工場の社宅 豊沼-砂川(十四)

    www.city.sunagawa.hokkaido.jp (東洋高圧時代の工場の写真があります) 僕は、学校帰り、自分の家とは反対方向の、工場の社宅などが立ち並ぶ住宅街に帰る友達の後についていったことが何度もある。ずいぶんと遠回りして自分の家に帰った。その頃の気持ちは、今の僕にはよくわかるのだが、うまく説明できない。友達ともっと長く一緒にいたかったのかもしれない。あるいは、住宅街に帰る友達が羨ましかったのかもしれない。 * 終戦時、祖父母が砂川市内の農地を購入しました。 それ以降、我が家はずっと田んぼの中に建てた家で暮らしていました。 近所に同級生は誰も住んでいません。 それで、放課後、僕だ…

  • 【現代詩】「巡 回」 眠らない湿った金属の機械のイメージ 現代詩の試み

    巡 回 夜の工場では眠れない どれほど多く 湿った物影があっても どれもが大きすぎ 間隙を すぐに生温かい 獣の息が満たすので しかし眠れない夜 迷い込むのは 遠い工場 なつかしく 影が揺れ スチームが 雲のように流れ 地面には 大きな穴がいくつも あいていて そのどれかに 僕のなかの 僕ではなかったものを ひねりだし 軽くなった身体で 高い煙突から見下ろしていて 工場は いつも急かされる 灰色の道の先 海に突き当たるところ 昼間はトラックが 腹を揺らして走り込み 排泄物の山を築く、が 夜は静かで 小さな虫の声 堤防で耳をすますと ほら ここなのだ と、ささやく声も聞こえて 朝、までの 迷い …

  • 定年を機会に保険を見直さなければ FP3の勉強をしたので自分の保険の契約内容を見る気になった

    こんにちは、暖淡堂です。 民間の生命保険に加入されている方が多いかと思います。 その保険の入り方ですが、おそらくは保険のセールスレディーの方に強く進められて、内容を理解できないまま加入したという方もいるかと。 僕がそのパターンでした。 新入社員だった頃、会社の玄関のところで、ちょっと迫力のある感じの顔の女性に呼び止められ、そのまま総務の受付まえの応接セットにつれこまれました。 話を聞くと、保険に入るべきだ、ということ。 で、きっとあなたは出世して、結婚して、子供もできるから、このくらいの生命保険に入っておくべきだ、という内容。 今なら若いから、月々の支払いも少ない。 さあどうだ、入らないか、今…

  • 「ほおずき」 グレープ これもまた夏の名曲

    こんにちは、暖淡堂です。 さだまさしさん(グレープ)の曲には、季節感が盛り込まれたものが多いですね。 この曲もその一曲。 夏の始まりの頃の様子ですが、聴いていると、時間の流れが重層的で広がりがあります。 イントロのギターが印象的です。 スリーフィンガーで、開放弦を使った奏法で、この曲の雰囲気を作り上げています。 ほおずき、みなさん遊んだことはあるでしょうか。 あの赤い袋の中にはいっている赤い丸い実の中を出して、皮だけにして、舌先でビュと鳴らす。 実の中身を出す時に、あわてて皮を破ってしまわないように気をつけないといけないですね。 なんてことないものなのですが、今でも覚えています。 説明している…

  • 2023年7月31日から8月6日 いつまでも居座り続ける大目玉のせいで、暑い暑い! 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い日が続いていますね。 それに、台風がずいぶんと長く居座っていて、影響を受けています。 被害を受けられた方、お見舞い申し上げます。 台風のせいか、関東の暑さもキツいですね。 いつ頃まで続くのかな。 週間予報では、関東も台風の影響を受けて、来週は雨が降ったりしそうです。 大雨など、あるのかな。 出勤する時に大雨だと嫌だなあ。 まあ、ボチボチ、マイペースでやっていきましょう。 近況 今週の振り返り 7月31日(月) 8月1日(火) 8月2日(水) 8月3日(木) 8月4日(金) 8月5日(土) 8月7日から8月13日までの「還暦記:暖淡堂」の予告 近況 叔母からメロンを…

  • 【現代詩】「座標、北」 不完全な機械を濡らす冷たい雨のイメージ 現代詩の試み

    座標、北 (北緯36度 古く硬い座席は緩く揺れ続け、前の座席などはもうほとんど回転しているが、めまいは心地よく、激しい雨に歪む窓の外もみえないのだが、それでもこの乗り物はこんな小さな視点に止ることがない。 動き続けてさえいれば、機械的な不完全さなどどうでもよい、周縁部はまさに今組み立てられている、そして深い中心部は込み合いすぎてもうほとんど動けなくなっている、そこ、にいた、ここ、は、別の層だ、しかし、ここ、も、いつか降りなくてはいけないのだけれど、もう夕暮れ時か、外は薄暗く、落ち着かず、焦っている、それに、脱いだ靴がみあたらない。 このまま揺れる座席に身体を縛りつけられたままどこかに落ちなけれ…

  • 2010年3月下旬から4月上旬 家族でタイでの生活を始めた頃【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    2010年の2月から3月は、現地での仕事の立ち上げや諸々の整理で忙しい時期でした。 現地の銀行口座開設、ワークパーミット申請、娘の転校先になるシラチャ日本人学校での転入準備、そして家族で暮らすサービスアパートメントの選定。 2010年当時はリーマンショックを受けて、現地に出向させていた駐在員を帰国させる企業が多かったようです。 それで、空室が増えていて、思いがけず好条件の部屋が見つかりました。 シラチャは日本人駐在員の人気の都市。 リーマンショック時期に、逆に出向していくということでなければ見つからないような部屋を家族のために用意することができました。 家族が引っ越してくる前に、僕一人で先乗り…

  • 怒りやイライラは自分を守る防衛本能 定年間近でも起こる職場でのパワハラでのストレスをいかにかわすか

    こんにちは、暖淡堂です。 みなさんの会社には役職定年というものはあるでしょうか。僕の勤めている会社には、制度としての役職定年はありませんが、実質的に役職定年といえる状況があります。 それは、職場の中で年齢が自分よりも下の人が上司、たとえば部長になったとき。その後は、職位が逆転することはありませんし、その人よりも上の年齢の人が今後同じ役職につくこともほぼありません。 多くの会社でほぼ同じだと思うのですが、役員にならないのであれば、部長は社員としての最高職位。その職位に、若い人が抜擢されるような状況。 そうなった場合、その人よりも上の年齢だった人たちは、その職位に昇格することはないので、実質的に役…

  • 北海道入植民としての我が家のルーツ 道北に入植してから砂川に移り住むまで 【沙河2】

    我が家の家系のルーツは和歌山県にあります。 祖父母の家系の人々は、東牟婁郡というところに住んでいたようです。 おそらくは農家でした。 大正の終わりから昭和にかけて、和歌山県からは多くの家族が南北アメリカ、カナダ、当時の満州、それから北海道などへ移住しています。 政策的な後押しがあったようです。 祖父母の家系は北海道に移住しました。 最初に生活の拠点とし、開拓に取り組んだのが、道北士別の辺り。 温暖な和歌山県から、一気に寒冷の土地に移住し、家を自分達の手で建て、そこでの暮らしを始めました。 当時の苦労は大変なものだったでしょう。 祖父は土地を拓きながら、事業も手がけていたようです。 デンプン工場…

  • 「まつりばやし」 中島みゆき 色々なことを思い出す夏に

    こんにちは、暖淡堂です。 夏ですね。 お盆ですね。 なんだか、このところ、昔のことをよく思い出しています。 いつもいろんなことを考えているのですが、それが昔のことばかりになったりします。 で、何曲か、好きな歌も思い出します。 この曲もそんな一曲。 YouTubeで探したのですが、フルバージョンはありませんでした。 その代わりに見つけたのがこの動画です。 www.youtube.com 拓銀(北海道拓殖銀行)、なくなってしまいましたね。 北大の中央食堂の玄関を入ってすぐの左手に、拓銀のCD機があるブースがありました。 奨学金が振り込まれる日は、大体、朝一で確認にいったものです。 「まつりばやし」…

  • 楊令伝<十二>九天の章 北方謙三 1130年頃の中国

    楊令伝 十二 九天の章 (集英社文庫) 作者:北方謙三 集英社 Amazon 中原までを領土に加えた金国。 遼と宋の敗退により一気に支配領域が広がったが、その内政は落ち着かず、朝廷内では早くも権力争いが起きていた。 阿骨打(あぐだ)と楊令との間で語られた理想の国家の姿は現実のものとなるのか。 金国内の権力争い 阿骨打亡き後は、弟の呉乞買(うきまい)が王位を継承していた。 呉乞買は阿骨打の息子らが成長するまでの繋ぎとして王位についたが、やがて自分の息子を皇太子につけたいという希望を持つようになる。 その結果、阿骨打の息子を正統とする派と呉乞買の息子を皇太子に推そうとする派の対立が発生する。 対抗…

  • 【現代詩】「砂川―砂丘」 冷たい砂丘の底で身動きする黒い獣のイメージ 現代詩の試み

    砂川―砂丘 視野の暗いはずれざわざわと音深く落ち ちりちりと動くもの 目を凝らす ぼやける 読める 溶ける と 予感が鳴り 滑りしめつけて (…誰か) 言葉が滑り込んで …いた… 音重なり少し遅れて聞こえる 同じように動いている身体 すぐ近く 置き去りにした船 暗く縁にたまる 視野の端に黒い染み 砂に首まで埋り怯えた目で振り返る赤犬 揺れる石 いくつもの透明な層の向こう 空洞の目が砂を詰めた目が虫に喰われた目が (…視野の縁にあるのは目なのか) (…誰か) 闇を埋める黄色い目 砂丘 雪原 暗く影だけの拡がり差し出した手で感じる 舌先に冷たい鉄の味 (…違う) それを探す (…誰か) 秋晴れの …

  • 百人一首の時代 第51歌から第60歌まで まとめ

    百人一首の第51歌から第60歌までをまとめます。 時代は平安時代の貴族政治の最盛期。 藤原北家の藤原道長が権勢の頂点に立とうとしている頃。 地方では力を蓄えた有力者も現れていて、次の時代の予兆も見え始めています。 この部分の歌には、女流歌人の作品が多いのが特徴といえます。 dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantandho.hatenadiary.com dantand…

  • 「精霊流し」 グレープ 「椎の実のママへ」 さだまさし 夏になると思い出す曲

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い日が続いていますね。 そうこう言いながら、もうすぐお盆。 そのせいでしょうか、ここ数日は、昔のことをよく思い出しています。 昔の思い出の中には、今はもう会えなくなった人がたくさん出ていきます。 あの日に、普通にさよならって言って、その後、もう会うことができなくなった人が。 グレープの「精霊流し」、名曲ですね。 夏の夕暮れ時に、自然に思い出されます。 さださんの「椎の実のママへ」もよいです。 なんだか、とてもしんみりとしてきます。 まあ、お盆ですからね。 長く生きていると、いろんな人と出会い、そして別れますよね。 www.youtube.com www.youtub…

  • 雪の積もった通学路 豊沼-砂川(十三)

    小学校への通学路は、父の通勤路と同じ道だった。父は自動車を利用して通勤していた。おそらく小学三年生頃からだったと思うが、僕は父の自動車に乗せてもらって通学するようになった。二歳違いの妹も小学校に入学していた。二人で自動車で学校まで送ってもらっていた。帰りは自分の足で歩いた。冬は雪で遊びながら帰った。除雪車が残した雪山に登ったり、雪で人形を作ったりした。当時のロボットヒーローになった気になり、小さな吹き溜まりを蹴り崩しながら歩いた。普通に歩く時間の倍くらいはかかっていたような気がする。思えば、とても楽しい時間だった。吹雪くと、妹と二人、先生に家の近くまで送ってもらった。近所に同年代の子供がいなか…

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