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  • 【現代詩】「雪 籠」 軽やかに舞う雪と異国の怪のイメージ 現代詩の試み

    雪 籠 雪 粉雪 吹雪 雪 暗い窓 滑落する 重い渦 零下 風 浮かぶ 人影 鬼面 高麗の 手足 しなやかに 遠く 鼓 とん、とんとん 静かに 雪 散らし 不意に 吹雪 厚く 流れ込み 円舞台 練り込まれ 遠い 鼓 とん、とんとん とん、とんとんとん ふと 目覚める 赤子 一人 闇に 耳を 溶かし 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「雪 籠」 軽やかに舞う雪と異国の怪のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

  • 自分が死んだ後、家族の生活を支えるお金のこと FP3の勉強を始めて少し心が落ち着いた

    こんにちは、暖淡堂です。 定年が近づいてきているこのタイミングでFP3の勉強を始めています。 受験まであと一月と少し。 テキストを二冊(ブックオフで買った、去年のテキストと、コーチャンフォーで買った今年のテキスト)を通読し、過去問に取り組み始めたところです。 どうじに「ほんださん」の動画も繰り返し視聴しています。 www.youtube.com で、今回の本題は、自分が死んだ後、家族の生活を支えるお金にはどんなものが用意できているか、です。 自分が死んだ後、家族の生活を支えるお金のこと 自分の状況を整理すると、自分が死んだときに家族が受け取れるお金は、以下の3通り。 生命保険 民間の生命保険会…

  • 【現代詩】「吹 雪 祭」 千年の冬と氷の船のイメージ 現代詩の試み

    吹 雪 祭 雪 夜を 青く落ち 線路の響き 汽笛 凍える声 遠く ここ、に 列車 なめらかな夜を すべり 川岸に 音 凝り 小さな獣たち 闇に溶け 春の痒みに ぬるく 沈み 不意に 首を上げる 青い鹿 細く 目 貫いて 吹雪 重く 林を 祈る枝を ひとがたの根を 氷割れる裸の木を 凍りつく 巨大な建造物を 硬く 厚く 削り すべて 青黒く 崩れ落ち 夜が あけ うずくまる 小さな声 震える 生み落とされた ばかり の 夢の 襞 酷薄 遠い 朝のひかり 氷の船 浮かび 希薄な 風 すべての熱 奪い去り うごめく 腕 千年期 約束の 濡れた 裏 凍える 水晶 搾り 落とし ここ、に 雪の処方箋 (…

  • 2023年7月24日から7月30日 暑い暑いといいながら、もう7月も終わり 8月になってしまう(肯定的な意味で) 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い暑いといいながら、7月が終わって、もう8月になってしまいます。 「なってしまう」というのは肯定的な意味ですね。 国のトップの見解なので、したがいましょう。 それはそれとして。 7月があっという間の気がします。 もしかしたら8月もあっという間に終わってしまって、9月になってしまう、と、肯定的にいうときがすぐにきてしまうのかも。 日々を大切にしないといけないですね。 近況 今週の振り返り 7月24日(月) 7月25日(火) 7月26日(水) 7月27日(木) 7月28日(金) 7月29日(土) 7月31日から8月6日までの「還暦記:暖淡堂」の予告 近況 身体に疲れが溜…

  • 定年後のお金の心配 一番気になるのは60歳から65歳までの5年間 必要な収入を見積もる時の考え方

    こんにちは、暖淡堂です。 還暦を無事健康に迎えることができたとして、その後に会社の定年が来ます。で、定年後気になるのがお金のこと。 特に、年金受給を65歳からとすると、60歳で定年を迎えてから年金受給が始まる65歳までをどのように暮らすのかが問題になります。 定年後、60歳から65歳までの5年間をどう暮らすのか この5年間の暮らし方には大まかに次の二通りがありますね。 貯金や退職金などを少しずつ取り崩しながら暮らす 何らかの仕事をして収入を得る 老後の二人暮らしの世帯では、平均支出が22万円くらいらしいです。 www.manulife.co.jp 定年までに十分に貯蓄できた人や、退職金が十分に…

  • 「南回帰線」 堀内孝雄&滝ともはる エアコンの効いた部屋で聴く熱い歌

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い日が続いていますね。 まだまだ暑い日は続きそうです。 こんな時は、いっそ熱い歌でも聴きましょう。 もちろん、エアコンの効いた部屋で。 堀内孝雄さん、アリスでの活動と並行してソロでもたくさん作品を発表されています。 「君の瞳は一万ボルト」も、リリースされた時はソロとしての作品でした。 ソロアルバムにも収録されていましたね。 作詞が谷村新司さんで、作曲が堀内孝雄さん。 なので、今ではアリスの代表曲でもあります。 で、この「南回帰線」。 堀内孝雄さんのソロ活動の一環の曲ですが、滝ともはるさんとのデュエット。 「ありがと〜」が印象的な曲になっています。 夏の大人の飲み物の…

  • 【現代詩】「風 鼓 祭」 北国の冬の、重たい雪と冷夏の風が練り合わさるイメージ 現代詩の試み

    風 鼓 祭 家が 鳴る 深夜 低い唸りが 聞こえる それは 電線が 荒れる風を 切り裂く音 厚く 濃密に吹き荒れる 風は 大気から大粒の雨をしぼりだし 弱い生き物の 隠れ家に 叩きつける その風が 細い しなやかな線で 切り裂かれ うめく 線は するすると延びる 暗い 雨の種と 滑る 大気の中を 遠くで鳴る こん こん という微かな音が 眠りの中に 染みこむ それは 風が鳴らす 鼓 家の もろい 境界の外 流れる 濃密な大気との 境目で 生まれる 拍子 眠りに落ちる 境目に それは 風のうなりと 交叉する 雷が 鳴り渡る 雨は いっそう激しく 家を叩く 揺れる木の影が 壁にかけた絵を なぞるよ…

  • 自分史で振り返る、生まれた頃のこと 郷里、北海道砂川市のこと 【沙河1】

    暖淡堂は昭和40年に北海道砂川市で生まれました。 それから高校を卒業して旭川の大学に進学するまで、実家で暮らしていました。 その間のことを、思い出すままに書いた文章が「沙河すなかわ」です。 祖父母それぞれの家系が北海道に入植した地域のことや、祖父母が結婚して砂川で定住するまでのことも、家族から聞いていて、覚えている範囲でまとめています。 また、昭和40年代、50年代の北海道の工業、鉱業、農業を中心産業とした小都市での暮らしも書いてみました。 今の砂川やその他の北海道での暮らしとは随分違うかもしれませんね。 自分自身の経験ですが、ノスタルジックな部分がかなりあります。 本ブログで少しずつ紹介した…

  • 【現代詩】「砂/川」 今はもう無くなってしまった場所へのノスタルジー 現代詩の試み

    砂/川 帰れ と言う 薄い布団に 乾いた指を重ねて 窓でカーテンが揺れ あの日、僕/祖母を置き去りにした 祖母/僕は 病室の 重すぎるドアを閉め 一段一段が高すぎる階段を 飛び降りるように 外へ出ると 短い影が 鍵を、 と囁く 振り返ると 古く低い家の窓 湿った仏間に横たわる 影が先に動き ゆっくりと 白い目を開く 僕の背中を なにかが剥がそうとする 鍵を、 鍵を、 僕はポケットに入っていた硬球を 窓硝子に叩きつけた 砕けたのは 重く砂の詰まった あの日、一度だけ振り向いた目 ここ、に置き去りの 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖…

  • 北方謙三 楊令伝<十一>傾暉の章 1130年頃の中国

    北方水滸伝に続く楊令伝シリーズの第十一巻。 楊令の率いる梁山泊軍が、宿敵である童貫元帥の禁軍を破った後の物語です。 この巻で楊令の思い描く国の姿が明らかになります。 それは、一割の税と兵役だけの国。 国の警護や軍の維持は、梁山泊が行う交易から得られる利益で賄うというもの。 そのためには、利益の確実に得られる交易をしなければなりません。 交易を成功させるために、楊令は東は日本へ、西は砂漠の広がる西域へと梁山泊の人たちを送ります。 そして自らも西域に赴き、西遼の耶律大石と会いました。 楊令は耶律大石と語り合い、西域への道筋が通ったという確信を得て梁山泊に帰ります。 禁軍の将校だった岳飛は、童貫亡き…

  • 【現代詩】「暖かい日の午後 書店で」 心豊かな暮らしの起点のイメージ 現代詩の試み

    暖かい日の午後 書店で 買い物ついでに 立ち寄る書店 子供は 入り込まない 文庫本がぎっしりと並ぶ 好きな場所。 そこに あ、 赤いスカートの 少女 まだ 小学生 かな 並んだ背表紙を 目で追っている 本を 選んでいる その身体が 弾んでいる そして 一冊を引き抜き 読みだした と 次の一冊を 手にとった。 ふいに 僕の喉元から 胸にかけて 冷たい水が 流れた 気がした ああ 少女は 本の中にある なにか を つかんだのだ それは 心を厚く 深く する なにか。 小さな友人よ 僕は あなたを 歓迎する あなたは 心の求めるままに 時には 心を悲しみで溢れさせて これからなんども 本を 手に取る…

  • 「大江山 いく野の道の 遠ければ」 小式部内侍 和泉式部の娘で、早世した才女

    この歌は、都で行われた歌合に小式部内侍が歌人として選ばれたときの出来事にまつわるもののようです。 百人一首に歌が選ばれている藤原定頼が小式部内侍のところに来て、「お母さん(和泉式部)からの手紙は届きましたか、歌合で披露する歌は書かれていましたか」と聞いたそうです。 つまり、まだ若い小式部内侍は、母である和泉式部の書いた作品を自らのものとして披露しているのだろう、と邪推した訳ですね。 それに対して、すかさずこの歌を返して、自分の才能を認めさせた訳です。

  • 【現代詩】「雨に埋る空洞」 汽車に乗ってここから立ち去る子供たちのイメージ 現代詩の試み

    雨に埋る空洞 冷たい風の吹く春の日 黒い皮袋 鉄の軌道を滑り 暗い穴 鉄の輪を握る白いひとがた の 枯れた枝に絡まる 蜘蛛の糸 空間の傷 一人暮しの春 窓硝子を歪ませる ぬるい雨に溶ける 空洞 次第に近寄ってくる音を怖れ 工場群の 遠く響く金属音に紛れこむ 真夜中の激しい腹痛 子供の頃 風が吹き去った後 木の下に不意に現れた 小さな猫 の死骸 立ち上がる鬼面の人影 暗い階段 温かく湿った布団 この 深い空洞から引きずり出す修学旅行 行きたくない 谷底 を滑る汽車の回転する座席 客が開け放たれた扉から 何人も 外に投げ出されそこに生まれたばかりの猫 の子が たくさん 捨てられて 獣の酸のような匂…

  • 雨の日の思い出 豊沼-砂川(十二)

    ある雨の日、学校からの帰り道、僕はその橋に差し掛かった。夕方のように暗く、雨は不意に強くなった。雨粒は足元の泥水を高く撥ね上げた。撥ね上げられた水は僕のズボンの裾を濡らした。その水は、僕のズボンの裾をまるでつかもうとするようだった。足が急に重くなり、僕は歩けなくなった。僕は祖母の話を思い出した。何かが僕の足をつかんで、泣いているようだった。その時、僕もまた泣いていたのかもしれない。 * 小学校の頃、毎日の通学で灌漑溝に架けられていた橋を渡りました。 上に掲載した写真のマークの辺りにあります。 今の橋は、ちょっと広くなって、頑丈そうです。 僕の子供の頃は、コンクリートでできていましたが、車がすれ…

  • 【現代詩】「横断する楔」 層間を高速で滑り落ちる硬い楔のイメージ 現代詩の試み

    横断する楔 楔。 水晶の楔。 回転する水晶の楔。 遠い分光器。白色の空間から色彩を削り出し、撒き散らす。中世都市設計図の裏面。深い空隙。不意に照らし出される、底の獣。黒く、強くしなる尾。硬く、張りつめた肌。冷たく、湿って… 狂い。 色調の狂い。 滑落する色調の狂い。 明るい隣室。ふと、薄く、重なる。祖母の死んだ暗い夜、何が聞こえた。台風の荒れる夜、部屋の隅で、何を見つめていた。この、目、か、この、目、かこ、の目。そんなもの、はじめから、なかった… 旋律。 反復する旋律。 重く湿った反復する旋律。 身体の層間に沈む、律動。なぜそれは、暗闇に低く響くのか。逃げたものが押しのけた空間。横断する楔が削…

  • 医療費の自己負担限度額というのがあります 定年間近でFP3の勉強を始めてよかった

    こんにちは、暖淡堂です。 FP3(フィナンシャル・プランニング技能士3級:国家資格)受験のための勉強をしています。 日々、もう目からウロコが何枚も重なって落ちている状態です。 本当に、今勉強を始めてよかったと思っています。 で、今回は医療費の自己負担限度額について。 これは「収入に応じて、月当たり自己負担する医療費の上限があります」という制度です。 もっとザックリというと、1か月あたりの医療費が高額になったら、それ以上は払わなくてもいいよ、という制度。 これは(国民)健康保険に加入している人は誰でも使うことができます。 高額医療費の自己負担限度額 僕たちは(国民)健康保険に加入しているので、小…

  • 【現代詩】「関門海峡」 すぐそこにあるとても遠い場所のイメージ 現代詩の試み

    関門海峡 水面が、早朝の陽の光を映して輝いている。 穏やかな海面のすぐ先に、対岸が見えた。 近いのだ。海底の隧道を使えば歩いて渡れる。 その、ほんの少し先に渡ることを拒まれた一族がいた。 権門を誇った人たちだった。 その多くが、この海に消えたという。 それからいくつもの時代が過ぎた。 海峡は変わらずに光を照り返している。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「よく晴れた朝に」 次の季節は常にすでにすぐそばにきているイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho…

  • 2023年7月17日から7月23日 暑い暑い日々でした、夏休み前に、もうバテてしまった感じです 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い一週間でしたね。 皆様、どんな感じで過ごされたでしょうか。 関東も梅雨明け。 これからが夏本番ですね。 今年は、どんな夏になるのでしょうか。 近況 今週の振り返り 7月17日(月) 7月18日(火) 7月19日(水) 7月20日(木) 7月21日(金) 7月22日(土) 7月24日から7月30日までの「還暦記:暖淡堂」の予告 近況 テレワークと出社が大体半々くらいになっています。 ちょっとだけテレワークの日が多いかな。 出社すると、疲れます。 体力が落ちているのだと思います。 さて、これで定年後、シニア期間も過ぎてしまうと、さらに体力が落ちるのかな。 ちょっとだけ…

  • 【現代詩】「よく晴れた朝に」 次の季節は常にすでにすぐそばにきているイメージ 現代詩の試み

    よく晴れた朝に つるつるした 秋の 青い 空 切り出された 先端で いびつな円が 身をよじっている 待ちわびた 秋なのに もう 夏を 思い出している 肌の下が さわさわと ざわめいている 小さな冬の塊 家の陰で 震える それを 身体に抱えて 凍える よく晴れた 朝に 波の頭を 一つ 乗り越える 安定軌道をふと飛び越えた 円 が 滑り落ちる 不愉快な面を 逃れた円は 苦しく笑い くるくると するすると 螺旋を描き 加速し 地面に 突き刺さる と 冷たい風 命を断った 彼の言葉に 震えたのは ここ に 溜まった 小さな 水銀の 滴だけ ほら 震えている きぃん と 響いている 雪の処方箋 (暖淡堂…

  • 2010年2月下旬 家族の引っ越しが近づいてきて、バンコクのざわつきが気になり始めた頃【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    2010年の2月下旬。 タイでは乾季の終わりが近づき、時々激しい雨が降るようになっていた。 家族のタイへの引っ越しは3月下旬。 それまでの、残り一月ほどの単身駐在となっていた。 その頃、会議などでバンコクに行くと、所々で人々が集まってデモをする様子を見かけた。 タクシン派、反タクシン派、それぞれが集まっていたようだった。 この頃はまだ、大きな騒動にはなっていなかったが、それでも街中はザワザワとした感じだった。 www.jetro.go.jp 現地のスタッフからは、デモには決して近寄らないように、と言われていた。 紀伊國屋書店のあるショッピングセンターの周囲も、人の集まりがあった。 もしかしたら…

  • アナログ盤LPレコード 「Ride On Time」 山下達郎さん 昔ついていたアレがない

    こんにちは、暖淡堂です。 山下達郎さん、ザワザワとしていますが。 RCA/AIRレーベルでのオフィシャルYou Tubeチャンネルを観ていたら、以下の動画がありました。 www.youtube.com ほうほう、なるほど、と思っていたのですが、途中で気づいたことがあります。 僕が持っていたものについていたアレがない。 他にも気づかれた方がいるかもしれません。 アレ、とは、テレビCMとタイアップしているような、山下達郎さんが波間に立って、こちらを指差している写真がプリントされているジャケットのカバー(説明が長い!!) イメージは以下のようなものです。 もっと全体的にグレーっぽかった気もします。 …

  • 実家で飼っていた猫で思い出すこと

    実家で飼っていた猫 実家では、家で猫を飼っていました。 灰色と黒と茶色の斑の猫が、僕が思い出せる範囲で一番古くからいた猫で、名前を「ヒトミ」といいました。人によく懐いたおとなしい猫でした。 もう1匹いました。茶色の猫で、名前は「アカ」。これはあまり人に懐かず、子供が触ろうとすると爪を立てたり、唸り声で威嚇したり。あまりにも懐かないので、祖父は時々手で叩いたりしていました。 その後、子猫が生まれました。よもぎ猫(キジトラ)で、名前が「チコ」。ヒトミの子供です。3匹の猫の中では一番愛らしく、家族の人気者でした。 この3匹の後も、実家の両親が引っ越すまではずっと猫がいました。 今回は、実家にいた猫に…

  • 【現代詩】「発 熱」 深い地中で動き続けるマシンのイメージ 現代詩の試み

    発 熱 それが動き始めた時のことを もう誰も覚えていない それが動いていることさえ もう誰も知らない 緻密に重なった 歯車と 腕と 細かな螺子と その中心で 静かに熱を吐いている 水晶の響きに 小さな螺子が震える とても滑らかに 触手を延ばす 複雑な器官 精密な機械 いつもその外側にあり 熱を送り続ける 黒体 発熱体 それはじっと すべての器官から 機械から 切り離され 落ちて/ずれて いく時を 待っている それを失って 機械は 速やかに 停止のための 変化を始める その変化のみが 法則となる 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格¥1,200から(2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「…

  • 思いがけず、本格ミステリーの風合い 夏に読む本 「狂骨の夢」 京極夏彦

    こんにちは、暖淡堂です。 京極夏彦さんの本と北方謙三さんの本を、この夏は交互に読んでいます。 正直、京極さんの本の順番のときは、手首の筋力トレーニングにもなります。 で、今回紹介するのは以下の本。 「狂骨の夢」です。 物語の舞台は、三浦半島、房総の九十九里浜、信州、それから北陸、横浜など。 さまざまな登場人物が「骨」を中心にして蠢き続けます。 そして、メインの話の流れに斜めから「南朝」の係累の野望、古代出雲や、邪教とされた宗派の信徒たちの影などが差し込んできて、まさにめくるめく様相を呈します。 混乱に混乱を重ねた末に、京極堂が憑き物落としをそれぞれの登場人物に対して行っていきます。 その過程で…

  • 【現代詩】「黒 点」 虚空に浮かぶ黒ずみのイメージ 現代詩の試み

    黒 点 垂直の 夜の平面が 長い影を引きずりながら 通り過ぎた 露点計 草の葉に 痕跡 境界線で 湿度が 振り落とされる 鴉は どこにいるのだ 鳴き声が 聞こえない 夜の影が静かに去ると いつも どこかで 忍び笑う鴉は どこにいるのか 朝なのか 本当に 目覚めているのだろうか 始めたら どこかへ 行けるのだろうか 企まれた 表面 企みに満ちた 表面 そこが平らだとわかるのは そこには いないからだ 時間は 流れない その上/下の なにか の群が ずれ続けるのだ だから 鴉は動かない 流れるのは 重畳する いくつもの平面 鴉は横断する 黒い 無限大の質量をもつ 点となって 落下する 通過する面を…

  • 「やすらはで 寝なましものを さ夜更けて」 赤染衛門 文章博士の夫を支えた才女

    百人一首第58番目の歌の作者は赤染衛門あかぞめえもん。 後の人たちに、和泉式部と並ぶ才女と評価された人です。 今回は赤染衛門について紹介します。 赤染衛門とは 生年が956年頃、没年は1041年頃。 父は大隅守・赤染時用。 一説では母親の前夫平兼盛の子どもであるとも言われています。 夫は文章博士の大江匡衡。 この人も一条天皇中宮彰子に仕えていました。 中宮彰子の周りには才女が集まっていたようです。 その人たちが、平安時代の女流文学の中心になったのですね。 この百人一首に選ばれている歌は、姉妹に代わって書かれたもののようです。 相手の男性は藤原道隆。 藤原北家の一人で、一条天皇の叔父になります。…

  • 【現代詩】「旋 回」 人造人間の見る夢のイメージ 現代詩の試み

    旋 回 しかし 朝目覚めたときには 確かにそれは重たかった それが 背中から ずるりとはがれ そのまま ずるずると落ちていった あるいは 自分の身体が ふるふると震えながら 浮かび上がったのかもしれない その鉄と石の塊が 柔らかいのは とても 滑らかに動く 精密機械だから 骨のしなやかさに 肉が追いつけないのは それが 温かいから しかし 今 それも 脱ぎ捨てた それが かりに 事故であったとしても 静寂の空間をめぐる軌道 螺旋 細くしなやかな線は 差し出した指先から こぼれる 吹き出す それは 点を 呑み 平面を 穴だらけにする 螺旋 冷たい その線に あるべき 表が こぼした点を 囲む 腐…

  • 北海道開拓の労働力のこと 豊沼-砂川(十一)

    通学路の途中に、コンクリート製の橋があった。田んぼで利用する水を流すための灌漑溝に架けられたものだ。当時、まだ元気だった祖母から、その灌漑溝を造ったときのことをいろいろと聞かされていた。灌漑溝を造る労働力として、たくさんの政治犯や外国人が連れてこられたそうだ。そして、犠牲になった人も多いということだった。逃走した共産党員の話なども聞いた。祖母の話したことだから確かな証拠があるということではないが。しかし、その灌漑溝を造る現場でそのようなことが仮になかったとしても、北海道開拓ではそれらの労働力が使われていたのは事実だ。祖母は、そのようなことが確かにあったのだと僕に教えたかったのだろう。 * 記事…

  • 「夏のお嬢さん」 榊原郁恵 夏になると、ギターのイントロが頭の中をグルグルと

    こんにちは、暖淡堂です。 暑いですね。 誰も梅雨明けって言ってくれませんが、もう真夏でいいですよね。 で、頭の中を流れているのが「夏のお嬢さん」。 特にギターのイントロ。 それと、「砂に書いたょ」の、ちょっと照れて小さくなっちゃったような「ょ」の声。 いいです。もう夏の曲の一番でいいです。 タイトルも絶妙。 「夏のお嬢様」ではなく、「夏のお嬢」でもなく、まして「渚のお嬢さん」でもなく。 「夏のお嬢さん」、聴きながら、明日からの仕事の準備をしたいと思います。 どうぞ、お楽しみください。 www.youtube.com 榊原郁恵 ゴールデン☆ベスト アーティスト:榊原郁恵 コロムビアミュージックエ…

  • FP3の試験勉強を始めてよかったこと シニア社員として働くモチベーションが、ちょっとだけ出てきた

    こんにちは、暖淡堂です。 現在FP3(フィナンシャルプランニング3級技能士)の受験に向けて、勉強中です。 早速受験用の電卓(試験会場に持ち込める電卓の条件に合ったヤツ)を買いました。 まだソコか、って感じではありますが。 カシオ カラフル電卓 MW-C20C-BK ブラック CASIO(カシオ) Amazon で、これから勉強しないといけないことがたくさんあるのですが、テキストをざっと一通り読んで、大まかに理解できたことがあります。 それがわかったことで、定年を1年と少しの後に迎えることになる僕が、ちょっと気持ちの整理ができたことがあります。 それを今回は共有したいと思います。 僕と同じような…

  • 【現代詩】「律 動」 存在しないものを際立たせる境界のイメージ 現代詩の試み

    律 動 すべてはすべてのものになりうる、それはたんに可能性の問題ではなく、すべてのものがすでにそうであるという意味である。個体を分かつものは「境界」という想定された変化域であり、それで仕切られた領域の周囲には強度のグラデーションがみられ、その変化は急激である。それはだから連続的なものだ、男は石と中空の缶と機械に、女は子供と犬のような獣と根と機械に、子供は母親と柔かな機械になりうる、それらはすべてリズムを持った方向であり太さを有するベクトルであり、またその場で跳躍を続ける点である、すべてのものはそのリズムで呼吸する。 鴉を見よ、鴉は暗い闇の中で規則正しく鳴きながら、その場で跳躍しているのだ。鴉は…

  • 2023年7月10日から7月15日 猛暑と豪雨 どちらも身の危険を感じます 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

    こんにちは、暖淡堂です。 梅雨はそろそろ終盤。 驚くくらいに暑い日もありますね。 そして記録的な大雨。 もう少し穏やかに日々が過ごせないかと、ついつい願ってしまいます。 もう少しで夏ですね。 よい夏にしたいものです。 近況 今週の振り返り 7月10日(月) 7月11日(火) 7月12日(水) 7月13日(木) 7月14日(金) 7月15日(土) 7月17日から7月23日までの「還暦記:暖淡堂」の予告 近況 7月になってからGA4に変更された方も多いのでは。 暖淡堂は年初め頃から切り替えていたのですが、なんだかPVやユーザー数が合っていないような感じがしていました。 7月になってから、その「合っ…

  • 【現代詩】「網 状」 薄い膜で隔てられた力とエネルギーの差異と勾配のイメージ 現代詩の試み

    網 状 成長/展開 似ている何か 外にある何かから それは来たものだ 尾を振る線虫 不安な目は 外の何かの 断片を持って 侵入した そして温かな体内で 断片は成長する 身体を取り込んで それは静かに 展開する 流れ/力 流れは 力をその裏に持ち 流れ続ける 滑り続ける 力と流れは 同じもの ではないが 常に共存する 伝播するのは 流れでも力でもなく 漏れた うめき その断片 伸びる力を 内臓/内蔵 した 増幅/跳躍 適者生存では 進化の木では その巧みな機械は 取りこぼされる どこに置けばいいのか 豚と 人間が 共有する はびこる病原菌が 最も薄い膜を突き破り 特異点で 増幅された可能性が 跳…

  • アリス 矢沢透の作品は夏の香り 昭和の名曲

    こんにちは、暖淡堂です。 アリスのメンバー、矢沢透さんの曲が、夏になると頭の中をぐるぐると回っています。 夏の、気だるい季節感が溢れている名曲が多いですね。 アリスのメンバーといえば谷村新司さんと堀内孝雄さんをまず思い浮かべるかと。 それでも、アリスのサウンドの大元は矢沢透さんであるといえます。 リズム感、音の厚み、ドライブ感。 この辺りは矢沢透さんのドラマーとしてのセンスが効いています。 初期のライブではコンガを叩いていましたが、その頃でも谷村さんと堀内さんのギター2本にパーカッションを合わせたスタイルで、アリスサウンドが出来上がっていました。 もしギター2本だけだったら、アリスは成功してい…

  • 「たどり着いたらいつも雨降り」 吉田拓郎とザ・モップス(鈴木ヒロミツ) どしゃぶりが優しかった時代

    こんにちは、暖淡堂です。 最近のどしゃ降りは、命の危険を感じますね。 むかしはもう少し、優しかったような気がします。 雨に打たれながら、雨の音を聞きながら、雨の冷たさを感じながら、じっと自分の内側を見つめたり、これまでの生き方や、これからの道行を考えたりできたように思います。 まだしばらく雨の日が続くのかな。 どしゃぶりが優しかった時代が懐かしいです。 鈴木ヒロミツさん、数年前に亡くなっていますね。 (なんとなくイメージが伊集院光さんとダブってしまいます。) 昔は若者向けの音楽番組の司会などをされていました。 それもまた、とても懐かしいです。 www.youtube.com www.youtu…

  • 「臨済録」序文を読む Google Blogger「散木の小屋」の記事から 臨済の生涯をざっと見る

    こんにちは、暖淡堂です。 今回はGoogle Bloggerで運営している「散木の小屋」の記事から、「臨済録」の序文について書いたものをちょっとだけ詳しく紹介します。 sanboku.blogspot.com 他のところでも書きましたが、「臨済録」はお経が書かれているのではありません。 この書物には臨済自身の「言葉」が記録されています。 それはまさしく、東洋哲学の核心の部分であるともいえます。 序文本文の現代語訳の部分を、書き直すと次のようになります。 ここで書かれているのは、臨済の修行を始めた頃から亡くなるまでのことです。 黄檗和尚のもとで修行をしていたときは、棒で打たれることが何度もあった…

  • 【現代詩】「方 形」 自ら発熱し着火し爆発するものが詰まった意識の底のイメージ 現代詩の試み

    方 形 ぎっしりと詰まっていることだけが条件なのだ、それが許されるために満たしているべき条件、それ以外にはどのような状態も許されない、猫を詰めろ、あの柔らかな毛の、温かな毛の、犬を詰めろ、あの怯えた目の、尾をやたらと振る、すき間にはあの歪んだ椅子、座ることを拒絶する椅子だ、それでもまだ空間が余るのなら赤と黄色の絵の具を流し込めばいい、あの重金属を大量に含んだ、その息苦しいほどの箱から左手を突き出して中空をつかむその震えが言葉のナトリウム立方体 喰われる 金属表面 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格¥1,200から(2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「方 形」 自ら発熱し着火し爆発す…

  • 北方謙三 「絶海にあらず<下>」 藤原純友の乱が拓く新たな時代

    こんにちは、暖淡堂です。 北方謙三さんの本、夏になると続けて読んでしまいます。 ついついまた「武王の門」を手にしてしまいました。 通勤の電車の中で楽しみながら読んでいます。 今回紹介するのは「絶海にあらず<下>」です。 絶海にあらず 下 (2) (中公文庫 き 17-9) 作者:北方 謙三 中央公論新社 Amazon 下巻のあらすじは以下になります。 *🌱🌱🌱🌱🌱* 瀬戸内の出師たちの反乱を収めた藤原純友に、京にいる藤原忠平は疑惑の目を向ける。 そして、伊予掾(いよのじょう)としての官位を解き、京への帰還を命じる。 京に戻った藤原純友は、弟の任官を願い、自分自身は無位無冠の身となり、自らは交易…

  • 【現代詩】「不 断/自 同 律」 いつも同じであり続ける自分からの逃避のイメージ 現代詩の試み

    不 断/自 同 律 …それは 皮膜の 最も薄い場所を 探している ほら 走っている …しかし、目にみえないこと、経験を欠くことを根拠に結論したくない。そこで、我々は、比較的理解され易いと考えられるものを取り扱うことにしたい。これまでの議論から、ここで取り上げるのが適当と考えられるからだ。それは次のような問いである。 「君は我々なのか。」 …今 気を抜くと 落ちる ずるり と 落ちて 木の 床を 流れる その 血の匂いに それが むくりと頭を上げる のが… …気をつけろ、先手でいくしかない、徹底しろ、始めたからには… …であれば「私は君か」ないしは「君は私なのか」という問いには、容易に答えうると…

  • 「有馬山 猪名の笹原 風吹けば」 大弐三位 紫式部の娘で、後冷泉天皇の乳母

    百人一首第58番目の歌の作者は大弐三位だいにのさんみ。 「源氏物語」の作者、紫式部の娘です。 今回は大弐三位について紹介します。 大弐三位とは 生年が999年頃、没年は1082年頃とされています。 父は藤原宣孝。母は紫式部。 本名は藤原賢子ふじわらのかたいこ。 母の後を継ぎ、一条天皇中宮彰子に仕え、後冷泉天皇の乳母となりました。 後冷泉天皇の即位の際に従三位に叙せられました。 2024年の大河ドラマは「光る君へ」ですね。 藤原賢子も登場予定。 黒島結菜さんが演じられるとか。 今からとても楽しみです。 時代背景 藤原賢子を主人公とした時代小説があります。 www.jidai-show.net 小…

  • 【現代詩】「響 砂 島」 古代の魚と石英の砂の海のイメージ 現代詩の試み

    響 砂 島 遠く とおく きぃん きぃん と響く 静かな寝息をたてる 幻の白い女に似た 生まれたばかりの 光る深海魚 月からこぼれる光る砂に 赤犬は肩まで埋まって 頭に降りかかる砂を 耐えている 赤犬は 生まれる前の 意識がまだ 器官をかたちづくることを知らない 吃り 怯える目の先に なにかある 破断面の拡がる波の下で 無数の古代魚が ざわざわとしぶきをあげる くる 赤犬は 振り返る そこに 軋みながら 砂浜に乗り上げようともがく 黒い 巨大な 魚 果たされない 海の意図 叫びとともに 巨大な魚の影は 砂浜に沈む 裂け目の下の 古代魚が ゆっくりと口を開ける 崩れはじめた死体を脱ぎ捨て それは…

  • 今はもうなくなった古い木造校舎 豊沼-砂川(一〇)

    実家から、子供の足で歩いて二〇~三〇分ほどのところにある豊沼小学校に入学したのは、昭和四六年の春であった。当時もやはり道は舗装されていなくて、雪がまだ多く溶け残りぬかるんだ道を小学校まで歩いていった。家がまばらにしか建っていない、田んぼの中に続く寂しい道を、小学生の僕は一人きりで通学していた。交通量も少なく、またいろいろな意味で今よりもずっと安全だったということだろう。 * 砂川市立豊沼小学校は現在でもありますが、僕の通った大きな木造校舎ではありません。 小学校に入学したのが、もう50年以上前になります。 いろいろと変わっていくのは当然のことでしょうね。 それでも、なんとなく寂しいものです。 …

  • 【現代詩】「剥 落」 身に合わないものを装うことを強制された状況のイメージ 現代詩の試み

    剥 落 寸法の違うものを 無理にはりあわせていた ので 耐えられない 蒸し暑い日 顎の先から落ちた汗が染み込んで 剥がれてしまう 呆然とする表面に ふと 嫌だ くるくると丸まった 裏面が 肌寒そうに 身を よじった しかし それは 脱離の 不安 決して 表面には 与えられないもの 速度を もっと速く 真空を 縦横に 前後に 古代に 未来に 落下する 絹の紐帯 回転する柔らかな座標軸に 滑り続ける交点は 歓喜の悲鳴をあげる 逃げろ もっと速く 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格¥1,200から(2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「剥 落」 身に合わないものを装うことを強制された状況の…

  • FP3にチャレンジすることにしました フィナンシャルプランニングを学ぶ理由

    こんにちは、暖淡堂です。 今年、FP3(フィナンシャルプランニング技能士3級)の試験を受けることにしました。 今回は受けることを決めるまでの経緯を紹介したいと思います。 最初のきっかけは、元上司であり、先輩社員でもある方からの一言。 「FP3の資格を取ったよ。それで仕事がどうなるわけじゃないけど、定年後、老後のお金を考えるには、勉強した内容はとても役に立つよ」 おお、そうなのか。 それが僕の感想でした。 それからしばらくして、ブックオフに行って、手頃なテキスト(ちょっと古いやつ)を買って、一通り目を通してみました。 すると、年金、保険、退職金、住宅購入、資金運用、相続、などなど、どれも実際に自…

  • 「雨音はショパンの調べ」 小林麻美 静かな雨ならば…

    こんにちは、暖淡堂です。 大雨の地域があるようですね。 どうぞ、皆様、ご安全にお過ごしください。 梅雨の終わりにかけて、降る雨が激しすぎますね。 静かな雨であれば、嫌いではないのですが。 休日の午後、こんな曲を聴きながら穏やかに過ごしたいものです。 www.youtube.com 小林麻美 / ドリームプライス 1000: 雨音はショパンの調べ [CD]価格: 926 円楽天で詳細を見る 「雨音はショパンの調べ」 小林麻美 静かな雨ならば… 被害が大きくならないことを祈ります。またお立ち寄りください。どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村

  • 2023年7月3日から7月9日 梅雨の最中に気温が上がってきました まだまだ大雨に要注意 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

    こんにちは、暖淡堂です。 梅雨はもう少し続きそうですね。 大雨になることもあって、心配な日々です。 皆様、どうぞご安全にお過ごしください。 普段から、近所の危険な箇所を確認しておいたり、避難場所を調べておいたりすることをお勧めします。 避難するときは、ためらわずに、早めに避難することも必要。 避難所への一番乗りを目指すくらいでいいかもしれません。 近況 今週の振り返り 7月3日(月) 7月4日(火) 7月5日(水) 7月6日(木) 7月7日(金) 7月8日(土) 7月10日から7月16日までの「還暦記:暖淡堂」の予告 近況 FP3級の勉強を進めています。 前回紹介した「ほんださん」の動画とテキ…

  • 【現代詩】「漣 碑」 田沢湖の思い出として 現代詩の試み

    漣 碑 あの日 午後の明るい湖面に浮かんでいた 金色の 女の像を 崩すことを想像した 手に重く 歯に硬く 沈黙した古代の機械 なんども なんども 繰り返し 身をそらして 湖は 界面を 泡立たせる ここは、 おれは、 どうしてこんな、 なぜあれが、 おれのほんとうは、 ほんとうのおれは、 こうふくはどこだ、 ふこうだ、 おれはふこうだ 漣のうめきを その重さと硬さで じっと抑えつけている 一つひとつの漣は すぐに消える が 次からつぎと だから 僕は あの日 午後の明るい湖面に浮かんでいた 金色の 女の像を 崩すことを想像した 息苦しかったのだ 平面を かえしてほしかったのだ 腐朽船群 (暖淡堂…

  • アリス 「紫陽花」 穏やかに季節が移り変わっていくことを願います

    こんにちは、暖淡堂です。 ここ数日、また雨に警戒ですね。 季節の変わり目の雨が、豪雨になる年が多い気がします。 穏やかに夏を迎えたいものです。 アリスの曲を紹介します。 オリジナルのアルバムには収録されていません。 僕はシングルレコードで持っていました。 名曲です。 アリス以後の堀内孝雄さんの方向性が、この頃から見えていた気もします。 休日、この曲を聴きながら、穏やかに過ごしたいものです。 www.youtube.com 決定盤 アリス ベストCD2枚組 WCD-608 アーティスト:アリス,堀内孝雄,谷村新司 キープ株式会社 Amazon アリス 「紫陽花」 穏やかに季節が移り変わっていくこ…

  • 【現代詩】「雨 界」 雨の中で形を失うバスのイメージ 現代詩の試み

    雨 界 激しく叩く 雨に歪むガラス窓から 立ち現れては崩れる 外の光景をみていると バスのエンジンは 悪い病のように咳こみ きつい山道の 小石を弾き飛ばしはじめる 腰から力を奪うのは きまって 悪い熱だ 逃げるのは 悪い手段ではない 平面を 縦断 できるのなら 夜は谷底の村を飲み込むと じわじわと界面を盛り上げ それに追いつかれないようにと 陽に焼けた赤い顔の運転手は ギヤを鳴らす その跳躍点を 逃さないこと それだけが この目を「目」から解放する 最後の たった一つの 技術 薄暗い停留所で バスは重い息を吐く と 運転手は 慌てるように 黄色い帽子 赤いランドセルの 女の子を一人 おろした …

  • アメブロ「日向の部屋」で書いた記事を紹介します 「菅子四篇内業」より

    こんにちは、暖淡堂です。 はてなブログのほかに、アメブロとGoogle Bloggerでブログサイトを運営しています。 今日はアメブロで運営している「日向の部屋」の記事を一つ紹介します。 2023年6月25日(日)の以下の記事になります。 ameblo.jp 「暖淡堂」は「暖淡堂書房」の屋号でもあります。 で、ブログを書きながら、古典をベースにした書物を日々少しずつ書き進めています。 一番最初に出来上がったのが「菅子四篇」です。 「管子」自体は大部の書物です。 現在の形にまとめられたのは前漢の頃。 「菅子四篇」とは、「管子」の中の、心術上、心術下、白心、内業の四つの部分からなります。 管子(管…

  • 夏の名曲 「落陽」 吉田拓郎 あのホクレンの旗は有料になっていたらしい

    こんにちは、暖淡堂です。 吉田拓郎さんの歌で、夏になると思い出すのが「落陽」。 北海道で生まれ育ったのですが、雪が解けると見かけるようになるのが、「内地から来るバイクのツアラー」。 で、みなさん、ホクレンの「黄色い旗」をバイクのどこかにつけて、なびかせながら走っていました。 僕がバイクに乗りたかった理由は、その姿に憧れたから、というのもありますね。 そのホクレンの旗。 今は有料になっているらしいです。 これも時代の流れ。 www.bikebros.co.jp で、吉田拓郎さんの「落陽」。 仕事の合間、夏休みの計画などを思い浮かべながらでも、お聴きください。 www.youtube.com 【正…

  • 北方謙三 「絶海にあらず<上>」 藤原純友の乱を通して描く動乱の時代の先駆け

    こんにちは、暖淡堂です。 北方謙三さんの本も大好きで、よく読んでいます。 特に歴史物が好きです。 今回紹介するのは「絶海にあらず<上>」です。 絶海にあらず〈上〉 (中公文庫) 作者:北方 謙三 中央公論新社 Amazon 上巻のあらすじは以下になります。 *🌱🌱🌱🌱🌱* 平安時代の京では、藤原北家が次第に強大な権力を握りつつあった。その北家に繋がる藤原純友は、ふとしたきっかけで任官することになる。藤原氏の氏長者、忠平の窮地を救ったのだった。純友は従七位下伊予掾(いよのじょう)として任官、赴任する。 瀬戸内海では水師たちが、京からの指示による内海の通行制限に反発し、海賊行為をしていた。それを、…

  • 【現代詩】「孤群/セル」 細切れにされた孤独のイメージ 現代詩の試み

    孤群/セル 駅は 厚い 人の流れ いつのまにか 前を歩く人の背中を透かして 自分の進路をみている と 僕のなかに 後ろを歩く誰かの視線が 紛れこむ あれは… そうか… 立ち尽くす人を避けて 流れは分かれ となりの流れに 飲み込まれる その手前で 小さな渦が生まれる その渦に 立ち止まる と 次からつぎと 肩にあたりながら 青黒い視線が 流れ込み とてもまぶしく そして 空をみていた 中学生の頃 田んぼのずっと先にみえた 山脈越しに あれは 晴れた 秋の日 ああ しかし あそこに残ることは できなかった こんなに悲しくても 駅は 重畳する流れ 柱の陰に渦を巻き ほんの数人だが そのなかへ 身を投…

  • 「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に」 紫式部 幼馴染との短い再会を歌った一首

    百人一首第57番目の歌の作者は紫式部むらさきしきぶ。 「源氏物語」の作者として有名ですね。 以前、著作権関連で書いた記事があります。 ご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 今回は紫式部について紹介します。 紫式部とは 生年が973年頃、没年は1031年頃とされています。 生没年には諸説あるようです。 父は藤原為時。 夫は藤原宣孝。 百人一首第58番目の歌の作者大弐三位が生まれています。 大弐三位については次回紹介します。 夫の藤原宣孝が亡くなった後、自宅で書いていたのが「源氏物語」。 この作品が一条天皇中宮彰子らに認められて多くの読者を得ました。 この百人一首に…

  • 夏の名曲 「夏休み」 吉田拓郎 若者よ、人はそれを「フォークギター」と呼ぶのだ

    こんにちは、暖淡堂です。 暑いですね。 夏ですね。 もうすぐ夏休みですね。 で、夏の名曲。 吉田拓郎さんの「夏休み」。 親にお願いして買ってもらったTORIOのオーディオセットで聴いていました。 曲全体が、アコースティックな音で満ちています。 そして、ノスタルジックでもあります。 僕には憧れるような先生はいませんでしたが、そんな先生のイメージはいつも持っていましたね。 この曲を聴いていた頃は、毎日フォークギターを弾いていました。 あの頃があるので、今があるような気がします。 夕方の息抜きの時間などにどうぞ。 名曲です。 www.youtube.com 春だったね Sony Music Dire…

  • よく水に落ちたこと 豊沼-砂川(九)

    子供の頃のことで、よく思い出すのは、何度か水に落ちたこと。水に落ち、水の中から空を見上げたことだ。落ちたのは、家のすぐ前にあった水路であり、親戚の家にあった小さな池であった。それぞれどんな理由で落ちたのかは覚えていない。ただ、覚えているのは、覚えているような気がするのは、水の底から空を見上げたときの、きらきらと光る水面であり、息苦しさであり、また、不思議な浮遊感というか、開放感というか、そんな感じなのである。大人の目の届くところにいたらしく、僕はすぐに水から引き上げられた。 * 子供の頃は一人で遊ぶことが多かったです。 時々祖母が気にかけていてくれたようで。 水に落ちた時も、一度は祖母に助けて…

  • 【現代詩】「過 飽 和」 転げ落ちる一歩手前のイメージ 現代詩の試み

    過 飽 和 張りつめた 満ちた空間を 無数のセルで区切り 揺すると滴になる その滴が 落ちる瞬間 身構える 時間 という 一つの ありかた に 身を投げるのだから しかしその滴は どこにもいかない その場所で 落ちるのだ 下へ、でも 上へ、でも 前へ、でも 後ろへ、でも 当然 横へ、でもない それは 今 ここ ではない ところ へ。 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格¥1,200から(2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「過 飽 和」 転げ落ちる一歩手前のイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩

  • AIと著作権の問題で話題になる著作権法第三十条の四とはどのような内容か 「著作権あれこれ」

    こんにちは、暖淡堂です。 AIの技術の進歩は、このところ、すごく速くなっている感じです。 とくにAIに文章を作成させるという使い方は、会社や役所でも実際の業務に取り入れること路が増えているようで。 この、AIが文章を作成する、というときに、AIが自分の知識を用いて考え出すというのであれば、それほど問題にならないかもしれません。 今、著作権との関係で問題になっているのは、ざっくりいうと、AIが文章を作成する場合に、ネット上にある文章を参照し、解析して、必要となる文章を組み立てる際の基礎に使っているから。 参照される文章は、著作物であり、著作権者がいますが、AIがそれら著作物を利用する際には、現状…

  • 夏の名曲 「シンデレラサマー」 昔は夏らしい曲がありましたね

    こんにちは、暖淡堂です。 夏らしくなってきましたね。 で、思い出したのがこの曲。 ちょっと前は夏のイメージが前面に出された名曲が多かったきがします。 ラジオから新曲が流れてくると、イントロの部分で、ああ、夏らしいな、と感じたものです。 この曲は、まさにそんな一曲。 石川優子さん、歌声も爽やかですね。 もう少し梅雨が続きますが、こんな曲を聴きながら、気分も軽く過ごしましょう。 www.youtube.com シンデレラ・サマー(紙ジャケット仕様) アーティスト:石川優子 ビクターエンタテインメント Amazon 夏の名曲 「シンデレラサマー」 昔は夏らしい曲がありましたね 昭和から平成の初め頃の…

  • 2023年6月26日から7月2日 今年ももう残り半分 いよいよ定年後の準備を始めないと 【近況、今週の振り返りと次週の予告】

    こんにちは、暖淡堂です。 雨の多い日々が続いていますね。 皆様いかがお過ごしでしょうか。 前回も書いておりますが、「還暦記:暖淡堂」は雑居ブログです。 このところ、時間を見つけてはブログ間の記事の移動、整理をしています。 最近行っているのが、Google Bloggerで運営している「多摩丘陵てこてこライフ&ワーク」から現代詩関連記事の「還暦記」暖淡堂」への移動。 dantandho21.blogspot.com 「多摩丘陵てこてこライフ&ワーク」に、ある時思い立って現代詩の記事を多数投稿してしまいました。 今思うと、あまりにもブログのテーマからかけ離れています。 なので、なんでも書いていいと…

  • 【現代詩】「帰 る」 反復するノスタルジー 現代詩の試み

    帰 る もう何度目だろうか また帰りはじめる 何本も電車を乗り換え 冷たいバスターミナルのベンチで待ち 信号が黄色く点滅する交差点を過ぎ 暗く長い坂を下り、上り 風のさわさわとやまない沢の水音に怯え やがて懐かしい家の前に立つ 玄関に入ると家の中は誰もいなく 明るく、ただ静かで …ああ、ここ、でもないのか… もう何度目だろうか また、帰りはじめる 腐朽船群 (暖淡堂書房) 新品価格¥1,200から(2023/6/3 08:00時点) 【現代詩】「帰 る」 反復するノスタルジー 現代詩の試み 何度も繰り返し「そこ」に帰り続けるイメージです。 またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 danta…

  • 改めて感じる「コミュニケーション」の難しさ アドバイスのつもりだったけど…

    こんにちは、暖淡堂です。 最近、改めてコミュニケーションの難しさを実感しました。 状況は以下の通り。 暖淡堂の勤務する部署の部下との会話です。 僕が記憶している範囲で、整理しています。 部下:「〇〇の作業をするのが辛いです」 (〇〇は、決まった書式のメールを決まった相手に出すという単純作業。業務上やらないといけない作業です) 暖淡堂:「どうして。返事をくれない人がたくさんいるから?」 部下:「いつもこの作業をすると、気持ちが重たくなって」 暖淡堂:「単純な繰り返し作業だからね。まあ、やらないといけないものだから、機械的に、あまり心をのせず、気持ちをこめないで、淡々とやったら」 部下:「…〜…〜…

  • 面白い、というより、想定以上に出来上がりが良い 「Earth, Kiss, and Fire - "I Was Made for Boogie Wonderland"」

    こんにちは、暖淡堂です。 暑いですね。 ついつい、動画を観て過ごしたりしがちになっています。 で、見つけたのが以下の動画。 www.youtube.com モーリスホワイトがありし日の笑顔を見せています。 それを取り囲むようにKISSのメンバーの顔が並んでいて。 「なんだ、これは」 で、動画を観てみました。 「どうせ、おふざけなんだろうな」 なんて感じで流していたのですが。 「お、おお、これは思いがけず、出来がよい。まるでオリジナル曲のようだ」 どちらも、よく知っていて、大好きな曲なのですが、リズムがピッタリですね。 細かな調整はしているかもしれませんが。 で、メロディーに対してコードの合わせ…

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