釧路市動物園のメスのアムールトラのココアが17歳で亡くなったという記事が出ていました。ココアはオスのタイガと双子として生まれましたが、2匹とも生まれつき四肢に障害がありました。残念ながらタイガは1歳で亡くなりましたが、ココアは不自由な足を引きずりながらも元気で過ごし、その姿が多くの人の感動を呼んでいました。私が釧路市動物園でココアを見たのは、今から9年前になります。今回掲載している写真はその当時のもの...
これまでの北海道旅行での情報や風景を中心としたブログです。また地元の関西周辺のお出かけ見聞録も多く掲載しています
1993年に初めて北海道を訪れて以来、何度となく訪れた北海道の見聞録です。また地元の関西周辺のことも掲載しています。
国道5号と道道岩内が交差するニセコ町の玄関口ともいえる場所ある道の駅ニセコビュープラザです。トリップアドバイザーの全国道の駅ランキングでベスト10入り常連の人気の道の駅です。以前は北海道へ来ると必ずここの農産物直売所でメロンやトウキビを買って帰りました。しかし当時珍しかった直売所も今ではあちこちにあるので、この道の駅に立ち寄る機会も減ってしまいました。それでも相変わらず人気はあるようで駐車場は平日で...
地域タグ:北海道
1880年に開通した手宮-札幌を結ぶ官営幌内鉄道は北海道最初の本格的な鉄道です。ちなみに日本では3番目の鉄道です。その後、1909年鉄道国有化により手宮-小樽(現:南小樽)路線は「手宮線」という名称に変わりましたが、昭和になり利用客や貨物輸送量が減少し、1985年に廃線になりました。廃線後の2001年から2016年にかけて、小樽中心部から、終点だった旧手宮駅のあった小樽総合博物館本館までの約1.6kmの散策路が整備されました...
地域タグ:北海道
前回は日本三名園の後楽園を紹介しました。日本三名園と聞くと何となく別格という印象を抱きますが、たまたま明治に発行された写真集で3つの庭園が「日本三名園」と表現されたに過ぎません。ですから、ほかにも名園はたくさんあります。たとえば高松の栗林公園や島根の足立美術館も三名園にまったく劣らないすばらしい庭園です。九州の日本庭園といえば鹿児島の仙厳園と熊本の水前寺成趣園が有名です。水前寺成趣園は初代熊本藩主...
地域タグ:熊本県
JR余市駅前の小さな公園にウイスキーの角瓶を抱えたヒグマ像があります。すぐ近くにニッカウヰスキー余市蒸溜所があるので、通称ニッカ熊というそうです。ただほとんどの人は存在に気づかずに足早に蒸留所に向かいます。そのニッカウヰスキー余市蒸留所は余市駅から歩いて5分の場所にあります。NHK朝の連続ドラマ小説「マッサン」で一気に有名になりました。それでもドラマが放映されてからもはや8年です。つい先日もヒロインの...
地域タグ:北海道
1990年代はまだデジカメは無くフィルム写真が主流でした。今と違いフィルム代や現像代がかかるので、慎重にシャッターを切っていた覚えがあります。当時の私の北海道旅行のフィルム写真に写っていて現在は姿を消してしまったものをいくつか並べてみました。【オホーツク水族館】網走の二ツ岩海岸にありましたが、施設の老朽化とともに客足も減り2002年に閉館しました。【旧モヨロ貝塚館】網走川河口のモヨロ貝塚の横にあった小さな...
地域タグ:北海道
漫画家の松本零士さんが亡くなりました。「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」など宇宙を舞台にした人気作を生み、昭和のSF漫画の一時代を築いた方でした。松本零士さんは、小学校低学年だった戦時中の2年間、母親の実家のある愛媛県大洲市に疎開していました。ここで「銀河鉄道999」のイメージが育まれたとされています。そして松本少年は大洲に疎開中、近くの宇和島にもよく遊びに行ったそうです。そこにある宇和島城は日本に現...
地域タグ:愛媛県
前回書いた日本最北端の宗谷岬は有名ですが、本州最西端の地と聞いてピンと来る人は少ないかもしれません。本州最西端は山口県下関市の「毘沙ノ鼻」という岬です。本州最西端の場所のイメージが湧きますでしょうか。下の中国地方の地図の矢印あたりが本州最西端毘沙ノ鼻です。岬の近くまで車で行くことができ、駐車場から海岸へ伸びる遊歩道を5分ほど歩くと毘沙ノ鼻展望広場に着きます。この下の岩礁の先端が本州最西端です。下の...
地域タグ:山口県
宗谷岬は日本最北の地です。しかし正確には宗谷岬の沖合1.2キロに浮かぶ弁天島が最北になります。サッカーコートより少し小さな無人島で一般人は行くことはできません。現在はトドに占拠されています。さらに言えば本当の最北は北方領土の択捉島の北端です。こちらはロシアに占拠されています。つまり私たち一般人が普通に行けるというという意味での日本最北の地は宗谷岬です。離島を除いた最北地という言い方もあるかもしれませ...
地域タグ:北海道
前回、地図の電子化に伴って全国の島の数を見直すと大幅に数が増えたという話をしました。県別の島の数も長崎県:971(1位)→1479(1位)北海道:558(3位)→1473(2位↑)と北海道が一気に900以上も増えて、1位の長崎県にわずか6島差に迫ることになりました。━─━─━─━─━━─━─━─━─━─━─━実は北海道と長崎県は海岸線の長さでもいい勝負をしています。北海道の海岸線の長さは約4460kmあり、これは47都道府県で第1位です。海岸線の長さに...
地域タグ:北海道
昨日「日本の島の数が倍増する見込み」というおもしろいニュースがありました。「政府が日本全国の島を35年ぶりに数え直した結果、総数がこれまで公表されてきた6852から1万4125に倍増する見通しであることが関係者への取材で分かった」もちろん物理的に島が増えたわけでなく、地図の電子化に伴い調査精度が大幅に向上し、正確に把握できるようになったたためということです。島の数の増加を上位3県で見ると下のように変動しました...
地域タグ:北海道
今日はバレンタインデーですね。私が北海道のチョコと聞いて連想するのは、やはりロイズです。ロイズにはロイズベーカリーというパン専門の部門があり、オリジナリティ溢れる商品がたくさんあります。中でもインパクトがあるのは下の写真の「グテ」です。厳密には下の写真は「いちごグテ」で、このときはミルクチョコをはさんだノーマルの「グテ」は売り切れでした。思わず関西人としては「パンに板チョコはさんでるだけやん!」と...
地域タグ:北海道
今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」が始まったばかりで何ですが、来年の大河ドラマは「源氏物語」の作者紫式部が主役の「光る君へ」です。その紫式部の墓所が京都市堀川北大路の交差点近くの堀川通沿いにあります。このあたりは紫式部が生まれ育った場所とされており、地名の「紫野」も「紫式部」に関係があるといわれています。訪れて初めて知ったのですが、紫式部の墓の隣りにはなぜか小野篁(たかむら)の墓もあります。墓所...
地域タグ:京都市
大阪府高槻市にある今城塚古墳です。6世紀前半に築かれた前方後円墳です。全長190mの大きさは淀川流域では最大級です。上の写真のように上空から見ると全貌はわかりますが、地上からだと下の写真のように単なる森です。写真左が前方部、右が後円部です。埋葬者は継体天皇であるというのが歴史学者で一致した説です。しかし宮内庁は近くの別の古墳を継体天皇陵墓に指定しているので、この今城塚古墳の発掘調査は自由に行うことがで...
地域タグ:大阪府
「さっぽろ雪まつり」は11日で、「旭川冬まつり」は12日で終わります。紋別や網走のイベントもこの週末開催され、北海道の冬のイベントも終盤を迎えます。名寄の「北の天文字焼き」は地域から愛されているイベントで、毎年2月の第2土曜日に行われます。新型コロナ後は中止や縮小開催のためイベントのポスターはありません。下の写真は2020年のものです。名寄の「太陽の丘」に設置されたドラム缶に火が炊かれ「天」の文字が浮かび上...
地域タグ:北海道
北海道どさんこプラザは北海道が運営するアンテナショップです。JR札幌駅構内に北海道どさんこプラザ札幌店がありますが、今月1日にリニューアルオープンしたというニュースを見ました。下の写真はそれより以前の店の様子です。北海道以外にも仙台・東京・名古屋などに支店がありますが、大阪は天王寺のあべのハルカス近鉄本店にあります。関西はこれまで期間限定の北海道のアンテナショップは時々ありましたが、常設の店はありま...
地域タグ:北海道
宝塚にある手塚治虫記念館です。4年前に来ましたが、今回は近くのトヨタで車検をしてもらっている間に訪れました。手塚治虫は5歳から20年間を宝塚で過ごしたことから、没後5年の1994年に宝塚市が記念館を設立しました。ライブラリーには単行本およお2000冊があり自由に閲覧できます。手塚治虫が幼少期から描いてきたマンガも展示されています。下の写真は『オヤヂ探偵』という彼が中学生の時に描いたマンガです。後のヒゲオヤジに...
地域タグ:兵庫県
2月の北海道では冬のイベントが各地で予定されています。3年ぶりのさっぽろ雪まつりも開催中です!私は2月に北海道へ行ったことがないので、今年は行こうと思っていましたが、この時期の北海道ツアーはけっこう値段が高い…さっぽろ雪まつりをはじめ各地のイベントがあり、オホーツクでは流氷が見られるので、北海道の2月前半のツアー料金は繁忙期ランクです。しかもそこまで高級でなくていいと思う温泉地のホテルが組み込まれてい...
地域タグ:北海道
岡山県高梁市にある備中松山城は日本に12しかない現存天守のひとつです。しかももっとも高い場所にある現存天守として有名です。国指定重要文化財に指定されています。本丸の手前に大手門跡があります。天然の岩盤の上に石垣を築き、土塀を建てています。ここは大河ドラマ『真田丸』のオープニング映像に使用された場所です。実際の土塀は下の写真のように白い漆喰塗りですが、ドラマのオープニング映像ではCGで茶色い土壁に加工さ...
地域タグ:岡山県
国宝・彦根城の城主ひこにゃんです。ゆるキャラブームの火付け役です。消えていった全国のゆるキャラが数多くある中でひこにゃんは健在です。頭が大きく、白くて、丸っこくて、小さな黒目…先日も紹介した北海道で人気のシマエナガと似ている部分が多く、これらの要素が広く愛されるポイントかもしれません。ところで、このことは以前にも紹介した話ですが・・ひこにゃんに年賀状を出すともれなく全員に返事が届きます。私も年賀状...
地域タグ:滋賀県
昨日はJR小樽駅周辺の商業施設がピンチな状況にあるという話でしたが、今日は小樽観光の目玉である小樽運河についてです。以前に書きましたが札幌時計台が日本三大がっかり名所のひとつとされていますが、同じく北海道限定の三大がっかり名所というのがあり、小樽運河はそのひとつにあげられています。小樽運河ががっかりされるのにはいくつか理由が考えられます。まず運河といっても全長1km余りしかなく、幅も当時の半分の20mほ...
地域タグ:北海道
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釧路市動物園のメスのアムールトラのココアが17歳で亡くなったという記事が出ていました。ココアはオスのタイガと双子として生まれましたが、2匹とも生まれつき四肢に障害がありました。残念ながらタイガは1歳で亡くなりましたが、ココアは不自由な足を引きずりながらも元気で過ごし、その姿が多くの人の感動を呼んでいました。私が釧路市動物園でココアを見たのは、今から9年前になります。今回掲載している写真はその当時のもの...
前回書いたようにはNHK大河ドラマ「べらぼう」京都巡回展に行ったばかりですが、早くも来年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の収録が今月から始まったそうです。主人公は豊臣秀吉ではなく、弟の豊臣秀長です。信頼できる家臣がいなかった秀吉は、弟の秀長を頼りにしていました。それだけに秀長が病気で亡くなってからは助言者がいなくなり、秀吉の蛮行が増えたと言われています。下の肖像画が来年の大河の主人公・豊臣秀長です。その蛮...
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」全国巡回展がNHK京都放送局で開催中ということで行ってきました。これまで大河ドラマの巡回展に行くと、おもな登場人物の等身大パネルがありましたが、今回はそれが無く代わりに横浜流星さん演じる蔦屋重三郎をはじめ4人の登場人物の写真が展示してありました。展示の中でも目を引いたのは小芝風花さんが着用した花魁の衣装です。艶やかなデザインで重厚感もあり、ドラマの衣装を超え...
宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の舞台は苫小牧ではないかという郷土史家の論考が新聞に出ていました。宮沢賢治は岩手県立花巻農学校教諭時代に修学旅行の引率で北海道を訪れており、作中に登場する活版や菓子店の場所が苫小牧市が所蔵する駅周辺の昭和初期の地図と一致するそうです。また鉄道車内で車掌に切符を見せる場面では、切符を「はがきくらいの緑色の紙」と表現しており、これは当時の国鉄の硬券切符ではなく、軽便鉄道...
礼文島の固有種レブンアツモリソウが見頃だそうです。ラン科の多年草で絶滅危惧種に指定されています。生育環境の悪化や盗掘などで数が減っていましたが、群生地の保全を行った結果、再び開花数が増えつつあります。ただ夏が暑いと翌年は花が減る傾向があるということで、ここにも温暖化の影響があるようです。私が礼文島に行ったのは2002年のことです。そのときは島で2泊しましたが残念ながら3日間とも天候には恵まれませんでした...
漫画「将棋の渡辺くん」の単行本最新刊が発売されたので、さっそく買って読みました。「将棋の渡辺くん」は渡辺九段の元奥様で漫画家の伊奈めぐみさんが渡辺九段についてコミカルに描いた漫画です。本の帯にも「離婚しました。」と大きく描いてあるように、最近電撃離婚されて将棋ファンの間では話題になりましたが、生活スタイルはこれまでと変わらないということです。作者の伊奈めぐみさんは高槻市の将棋イベントで何度か見まし...
翼を骨折しているところを保護されたオジロワシが、過去に散弾10発を受けていたことがわかったという記事が出ていました。撃たれたのはかなり前のようで、傷は自然治癒していたそうですが、散弾の状態から流れ弾ではなく、正面から狙って撃たれた可能性があるとのことです。数年前に網走の海岸で乗馬中にオジロワシを見かけましたが、そのときも近寄っても逃げないので猟銃があれば容易に撃つことはできたでしょう。狩猟には趣味や...
前回は長崎の孔子廟や新中華街について書きましたが、今回は神戸の中の中国です。関帝廟は中国で財の神として名高い三国志の武将・関羽を祀った霊廟です。世界中のチャイナタウンにあり、神戸にもあります。孔子と関帝では時代が大きく異なりますが、同じ中国なので雰囲気が似ています。入り口の山門は典型的な中国風の門です。門の上部に掲げられた 「関帝廟」の扁額は、元蒋介石の秘書で世界的に有名な書道家が書いたものだそう...
長崎孔子廟は孔子の遺品を納め祀ったのが始まりです。1893(明治26)年に中国清朝政府と華僑によって建立されました。ひとつとして同じ顔のない七十二賢人の石像は、圧巻で荘厳な雰囲気です。 正面に孔子を祀る大成殿があり、その後ろに中国文化を紹介する中国歴代博物館があります。内部は撮影禁止です。この孔子廟から歩いてすぐの場所にあるのが長崎新地中華街です。横浜・神戸と並ぶ日本三大中華街のひとつです。東西、南北あ...
前回函館のイカがピンチだということを書きましたが、北海道漁港漁場協会は少しでも漁業に関心を持ってもらうために「難読漁港番付表」なるものを作りました。道内の難読漁港名を番付にしたもので、それによると東の横綱が羅臼町の「於尋麻布(おたずねまっぷ)」で、西の横綱が島牧村の「厚瀬(あっちゃせ)」です。北海道へよく行く私もある程度の地名は読めますが、漁村レベルとなると難しいです。中でも釧路と厚岸の海側を結ぶ...
函館といえばイカです。しかし近年漁獲量が減っており、今年も漁解禁日にほとんど獲れず、市場開設以来初めて初競りが中止されました。そして1週間後に出漁して何とか345キロを水揚げし、ようやく初競りができたということです。ただ昨年の同日には1000キロ以上が水揚げされており、初日の比較だと昨年の3分の1程度です。このままだと「イカのまち」ではなくなってしまいそうです。また知床ではカラフトマスの遡上が減っています。...
ここまで北海道の地方空港のことについて書いてきましたが、今回は九州の空港です。九州には多くの空港があり、国管理空港だけでも7ヶ所(福岡・北九州・長崎・大分・宮崎・熊本・鹿児島)あります。長崎空港はターミナルビルが教会の窓をイメージしたデザインで、屋上の鐘など各所が教会風になっていることが特徴です。大村湾に浮かぶ箕島を埋め立てた空港で、1975年に開港した世界初の海上空港です。今年で開港50年になります。...
札幌丘珠空港は、札幌都心から北東に直線距離で約6kmの場所にある空港です。滑走路は1500mが1本で、3000mが2本ある新千歳空港に比べるとかなり小規模です。函館や釧路といった道内都市を結ぶ便が多く発着し、ほかに三沢、新潟などを結ぶ便がありますが、東京や大阪を結ぶ路線はありません。この空港は陸上自衛隊丘珠駐屯地の飛行場でもあります。陸上自衛隊が管制業務を行うという珍しい空港です。2016年よりFDA(フジドリームエ...
オホーツク紋別空港です。前回書いた中標津空港よりさらに規模は小さく、現在は全日空の羽田往復便があるだけです。羽田空港からの便が到着するのは午後12時30分で、羽田空港に向けて出発するのは午後1時10分です。空港に行ったのは午後2時でしたのでもうここを発着する便はなく、中には入れましたが空港は実質閉店状態です。もちろん展望デッキに出ても航空機の姿はありません。外国人観光客の利用者数が増えて何とかコロナ前の水...
少し時間の余裕があったので何となく中標津空港に行ってみました。この空港にはかなり昔に来たことがあり、その時の印象が木のぬくもりのある空港でしたが、今回も変わらずというより一層きれいな木の作りになっていました。写真だけ見ていると、どこかの公民館の2階フロアという感じですね。ここで食後の缶コーヒーを飲んで休憩しつつ、このあとのドライブ計画を確認しました。テーブルもあって安上がりな喫茶タイムとなりました...
前回は函館の旧ロシア領事館と旧イギリス領事館のことを書きましたが、今回は長崎です。長崎の東山手十二番館は1868年に建設された建物で、ロシア領事館が置かれていました。外国人居留地を代表する洋風建築で、1998年国の重要文化財に指定されています。すぐ近くにある東山手甲十三番館は明治時代中期にフランス領事館として建てられた建物で、現在は無料で公開されているほか、喫茶店としても利用されています。そしてこれらの旧...
函館市にある旧ロシア領事館は明治41年に建築され、帝政ロシアの領事館としては日本に唯一現存する歴史的建造物です。30年前まで青少年研修施設として利用されていましたが、閉鎖後は老朽化して立ち入り禁止になっていました。そんな旧ロシア領事館を名古屋の企業が2021年に函館市から買い取って改修を進め、7月に高級ホテルとしてオープンすることになりました。全6室で、スイートルームは2名1室2食付きで1泊31万9000円ということ...
このブログで以前書いたことがありますが、クラーク博士の「初年よ大志を抱け」という名言は、北広島の島松駅逓所で札幌農学校に赴任してしていた博士が帰国するとき、見送りに来た学生たちに残したとされています。(恵庭だったという説もあるようですが…)現在国の史跡に指定されている旧島松駅逓所の近くには名言誕生の記念モニュメントが建っています。しかし名言が生まれた場所が北広島市だということの知名度は低く、有名な...
亀山社中は坂本龍馬とその同志により結成された日本初の商社兼私設海軍です。前回ブログで少し触れた坂本龍馬が学んだ神戸海軍操練所が閉鎖された直後の1865年に長崎で結社されました。老朽化していた龍馬が活動拠点として借りていた民家を当時に近い形で復元し、2009年から長崎市亀山社中記念館として一般に公開しています。名誉館長は龍馬の大ファンである俳優の武田鉄矢さんが務めており、床の間に掛かっている絵も武田鉄矢さん...
神戸の新名所TOTTEI(トッテイ)Iが4月にオープンしました。もともとは物流の拠点として倉庫が建ち並んでいた神戸港第2突堤でした。TOTTEIの中心施設は「GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)」です。プロバスケットボールチーム「神戸ストークス」の本拠地で、音楽ライブなども開催される予定です。TOTTEIの南端には海を眺められる広々とした緑のスペース「TOTTEI PARK」があります。そして「TOTTEI PARK」の広場全体を劇...
昨日は函館の伝統的建造物などについて書きました。函館といえば洋風建築や教会のイメージが強いですが、それに対して京都はその真逆に神社仏閣など和風建築のイメージです。しかし京都は意外と教会も多く、人口10万人当たりの教会の数は74で、これは全国5位になります。ちなみに同じ統計で寺院13位、神社32位ですから、実際の印象とかなり異なります。そこで今回は京都御苑の近くにある2つの教会建築を紹介します。まず京都ハリス...
函館の函館港と函館山にはさまれた元町・末広町あたりの西部地区は、「伝統的建造物群保存地区(通称「でんけん地区」)」として、異国情緒豊かな街の景観や建造物を保護しているエリアです。函館市はこの「でんけん地区」の歴史的価値のある建物を「伝統的建造物」に指定しています。旧函館区公会堂やハリストス正教会などガイドブックに載っている建物のほとんどは「伝統的建造物」ですし、このブログで紹介した旧カールレイモン...
函館の相馬株式会社は、初代・相馬哲平(2代目も同名)が1863(文久3)年に米穀商「相馬商店」として開業した会社です。今なお現役の社屋は、1916(大正5)年に完成したものです。昨日紹介したカールレイモン旧宅と同じく、函館市の「伝統的建造物」に指定されています。木造2階建ての鉄板葺き屋根に突き出た窓はルネッサンス様式です。基坂と電車通りの交差点に建っています。市電がこの建物の前を通過する映像は何度かテレビで見た...
函館カール・レイモン元町店はです。建物は函館市が指定する「伝統的建造物」です。カールレイモンはドイツ生まれで、ハム・ソーセージを食べる習慣のなかった日本に来て、函館で日本人女性と結婚し、1924年にハム・ソーセージの店と工場を開業しました。今ではカールレイモンは函館を代表するハム・ソーセージの老舗ブランドです。現在の函館カール・レイモン元町店は初期の工場跡です。店内にはイートインコーナーもあり、焼き立...
震度5以上の地震が多くなっている昨今、古い建物の耐震補強が急がれます。前回書いた清州城などのコンクリート製の模擬天守は耐震補強工事は自由にできますが、歴史的価値がある天守はそうはいきません。現在、築城当時からそのままの姿で建っている現存12天守のうち、国宝に指定されている天守は5つあります。国宝であるがゆえに、耐震補強するにもいろいろな制約があって通常の耐震工事の何倍もの手間がかかります。それでもすで...
愛知県清須市の清洲城です。織田信長が拠点とした城ですが、写真の天守は1989年に造られた鉄筋コンクリート製の模擬天守です。創建時の資料が残っていないので、外観・規模とも想像で設計されました。城跡は開発によって大部分が失われ、本丸土塁の一部が残るのみです。下の写真に見える朱色の大手橋の向こうの清洲古城跡公園に発掘された石垣の一部が復元されています。ちなみに横の線路はJR在来線と新幹線です。この城が有名なの...
前回、柳月がNHKの連ドラで登場した「あんバタサン」というお菓子を商品化して販売に力を入れているという話をしました。柳月のスイートピアガーデンにはイートインコーナーがあるので、その「あんバタサン」をバラで買って食べてみました。この例えは柳月には失礼かもしれませんが、六花亭のバターサンドと似ているように思います。別に否定しているわけではなく、おいしいという意味です。ただやはり柳月の昔からの主力商品はし...
前回紹介した道の駅おとふけの隣には十勝の有名菓子メーカー柳月のスイートピアガーデンという工場兼店舗があります。柳月といえば、その主力商品は三方六です。いわゆるバウムクーヘンですね。しかし最近柳月は「あんバタサン」という新商品に力を入れています。これはNHK朝の連ドラ「なつぞら」の中で出てきた「雪月」という小さなお菓子屋が考案したお菓子です。この「雪月」は柳月をモデルにしていて、劇中に登場したお菓子を...
道の駅おとふけです。2022年春に場所を移し、規模も大きくなってリニューアルオープンしました。オープン直後に訪れましたが、日曜日ということもあり、たくさんの人でごった返していました。2年近く経った今なら人出も落ち着いたかなと思い再び訪れましたが、それでもかなり混んでいました。入り口横にはパンの「ますや」直営の「みちます」があり、さらに帯広豚丼の人気店「豚丼のぶたはげ」もあります。ちなみにいつも拝見して...
神戸市灘区の「なぎさ公園」は海に面した気持ちの良い公園です。、海沿いにある「ハーバーウォーク」はウォーキングやジョギングに最適で、この日も多くの市民が走っていました。広い園内には多彩なアート作品が並んでいます。下の写真のモニュメント「ゆめ・きずな」は、阪神・淡路大震災復興のモニュメントとして2001年に設置されたものです。カラフルな色がひときわ目を引くこの作品は長さが30mあり、遊び方が自由な子どもの遊...
前回紹介したビート資料館の前に鉄道の駅標とレールがあります。廃線になった国鉄広尾線が走っていた場所とは少しずれているし、単なるモニュメントかと思いながら入館しました。ところが中の展示を見て、ここがちゃんとした別の鉄道の駅だったことがわかりました。資料を見ると、日本甜菜製糖株式会社は十勝鉄道という私鉄を運営し、全道から集荷されたビートの搬入や砂糖製品の出荷をしていたそうです。十勝鉄道の路線図にも帯広...
帯広にあるビート資料館です。ビートは北海道の基幹作物で「甜菜(てんさい)」とも呼ばれており、砂糖の原料として使われています。資料館の造りはシンメトリーの構造で、入るとすぐ吹き抜け空間となっています。この資料館の場所にはかつて旧日本甜菜製糖帯広製糖所があり、一時は日本最大規模でしたが、1977年廃止されました。その跡地にこのビート資料館が作られ、ビート製糖に関する資料や模型などが展示されています。入館料...
京都市京セラ美術館に行きました。平安神宮のすぐ前にあります。目的は知人の松原一彦氏も出品している「第20回 日韓現代美術同行展」です。せっかくなので昨日書いた平安神宮神苑の無料公開日に合わせて訪れました。松原一彦氏の今回の作品は「Spiderweb」です。真鍮の蜘蛛の巣です。以前よりリアルさが増したような気がします。それ以外で私が印象に残ったのは「A wall of sheep」(高垣リミ氏)です。羊の体から人の足がたくさ...
平安神宮には神苑という広い日本庭園があります。通常は入園料600円ですが、年2回無料公開日があります。そこで昨日6月7日の無料公開日に合わせて行ってきました。神苑に入るとまず南神苑で、そこに日本最古の路面電車が置いてあります。明治44年に製造された車両で2020年に路面電車初の国の重要文化財に指定されました。西神苑はちょうど花菖蒲が見頃です。このときに合わせて無料公開日を設定しているのでしょうね。西神苑の白虎...
美瑛の三愛の丘展望公園です。パノラマロードにある赤い三角屋根が目印の展望スペースです。十勝連山が比較的近くで見られ、その手前の波状丘陵を望めるのがこの丘の特徴です。景色の見える方向はやや限られますが、南西方向の丘の景色は、なだらかな曲線が美しいです。周囲には畑が広がり四季折々の風景が楽しめそうです。言うまでもありませんが、畑は進入禁止です。美瑛の中心街から約5kmのところにあります。にほんブログ村人...
美瑛にある千代田の丘展望台です。三角屋根の展望塔が特徴です。この日は曇っていましたが、遠く東の方向に十勝岳連山を望むことができます。見晴らし台の2階からは360度の美瑛の風景を見ることができます。展望台の下には、かわいい小動物とふれあえる観光牧場があります。昔はここで乗馬のトレッキングをやっていて美瑛の丘を馬上から楽しんだこともありました。にほんブログ村人気ブログランキング...
美瑛の新栄の丘展望公園です。1個400kgあるという牧草ロールの人形が目印です。少し高い位置から幾重にも折り重なる丘の風景を一望することができます。訪れたのは午前中でしたが、ここは夕日のきれいな場所として有名です。以前訪れたときは曇天で、離れた場所にだけスポットライトのように光が差していました。その中で浮かび上がっている2本の木はパフィーの木です。昔パフィーが主役のドラマで登場したことで有名になった木で...
大阪・梅田のシンボルだった大阪マルビルが老朽化などの理由で昨年5月で営業を終了しました。1976年に誕生したマルビルは「日本初の円形超高層ビル」として話題になりました。学生時代から馴染みのあったマルビルも見納めと思い、写真を撮ってこのブログにも載せました。その翌月の昨年6月から解体工事が始まりました。そして解体工事が始まってから1年が経ち、いよいよ本当にマルビルが姿を消すときが近づきました。ついに5階建て...
羊蹄山の北北西あたりに富士見という地名があります。「蝦夷富士を見る」というわかりやすい地名です。そしてここに羊蹄姿見池と呼ばれる池があります。周囲130mほどの小さな池で、比較的訪れる人も少ないようです。池に羊蹄山がきれいに映ることから「姿見池」と呼ばれています。ここには羊蹄山の湧水が湧いています。ちょうど汲みに来ている人もいました。8年前に来たときは風は弱く池に波は立っていませんでしたが、肝心の山に...
前回紹介した三方五湖ですが、その全体を見るにはレインボーライン山頂公園へ行くのがおすすめです。リフトかケーブルカーで山頂公園まで上がります。写真に写っているレインボー傘は施設が日傘や雨傘として無料で貸してくれるものです。これを多くの人がさすことでSNS映えする効果を狙っているのでしょうね。山頂公園には5つのテラスがあり、三方五湖や若狭湾が一望できます。足湯やカフェもあります。山頂カフェなないろでジュー...