転職を決意する朝 起きた瞬間、部屋の空気が重い。窓のカーテンから差し込む光が白く濁って見える。埃が空気の中でふわっと漂ってるのが見えるくらい、目が冴えてしまってる。スマホのアラームを止めて、そのまま天井の木目を眺める。一本だけ色の濃い筋があって、そこをぼんやり目でなぞってたら、時計が20分進んでた。「行きたくない」って言葉が、頭の奥でエコーみたいに響く。胸のあたりがじわっと重くなって、足が布団に沈
精神科看護師。ADHD診断済。コンサータ飲みながら何とか生きてます。発達障害の苦労話・仕事や趣味の話まで気ままに書いています。4大卒→社会人→看護学校再受験して看護師になりました。
|
|
https://twitter.com/sgtr_test |
|---|
転職を決意する朝 起きた瞬間、部屋の空気が重い。窓のカーテンから差し込む光が白く濁って見える。埃が空気の中でふわっと漂ってるのが見えるくらい、目が冴えてしまってる。スマホのアラームを止めて、そのまま天井の木目を眺める。一本だけ色の濃い筋があって、そこをぼんやり目でなぞってたら、時計が20分進んでた。「行きたくない」って言葉が、頭の奥でエコーみたいに響く。胸のあたりがじわっと重くなって、足が布団に沈
朝一からつまずく 出社してデスクに座る。パソコンの電源を入れるけど、指がマウスの上で止まる。メールは山ほど来てる。件名を見ただけでため息が出る。とりあえず一番上のメールを開くけど、文章が頭に入らない。三回読み直しても内容がぼやける。後ろから上司が「それ、確認終わった?」って声をかけてくる。まだ読んでる途中なのに、とっさに「はい」って言ってしまう。嘘だとバレた時の顔は見たくなかった。
出社の空気 ドアを開けた瞬間、冷たい空気とコーヒーの匂いが混じって鼻に入る。「おはようございます」って小さく言うけど、誰に届いてるのか自分でもわからない。声が細くて、口先だけで出してる感じ。返事はあったのか、なかったのか、わからないまま席まで歩く。 机に残る昨日の痕跡 席につくと、机の上に昨日の書類がそのまま。クリップの金属が朝の光を反射して、やけにギラギラしてる。片付けなきゃって思うけど、
ASDとして働く。それでも社会を渡り歩くためのサバイバルノート
1. 生きづらさはお前のせいじゃない まずこれだけは言っとく。お前が社会でやたら疲れるのは、お前の努力不足とか怠けとかじゃない。脳の設定がそういうふうになってるだけ。ASDってのは、情報処理の仕方が違う。ルールやパターンに強い代わりに、曖昧さや予定変更、感情のニュアンス読み取りには弱い。これが社会と噛み合わない場面が多すぎるんだ。 2. ASDの脳で社会に出るってどういうことか
1. この社会はお前仕様じゃない 社会が「普通」って言う働き方、お前には向いてない。それ、恥じゃない。朝9時に出社して、定型業務を順番通りにこなし、上司や同僚の顔色を読みながら、急な割り込みにもスマートに対応して…って、そんな芸当、ADHDには地獄みたいなもんだ。 けどな、だからって生きるのを諦めろって話じゃない。ここに書いてあるのは、俺たちが壊れずに生きていくための“戦術”だ。生き延びるためのサ…
崩れていく毎日 ― ADHDの俺が事務職で抱え込んだタスクの山
最初はうまくいってたんだ。入社して数週間、周りも気を使ってくれて、俺のペースに合わせてくれてた。「ゆっくりで大丈夫ですよ」って優しく言われて、「ああ、この職場ならやっていけるかも」って思った。 でも、それは最初だけだった。 時間が経つにつれて、任される仕事がじわじわ増えていった。メールのチェックに始まり、データ入力、会議の資料作成、来客の受付。気づけば机の上は書類の山だった。「このくらいできるよね
正直、発達障害で生きるって、MMORPGやってるみたいなもんだと思うんだよな。しかも、俺らが選ばされたキャラは「初期装備でハードモード固定」ってやつ。 1.スタート時点から格差あり 健常者はログインした瞬間から「レア装備」「高ステータス」って感じなのに、こっちは木の棒と布の服。チュートリアルからもう難易度おかしい。みんなが「簡単だよ~」って言ってるクエストで、こっちは10回死んでる。
1.ニュースと現実のギャップ 毎朝ニュースで流れる。「人手不足が深刻です」「今は売り手市場です」。画面の向こうの専門家は、まるで全員に仕事があふれているみたいに言う。だけど現実はどうだ?俺のパソコンに映るのは「不採用」の文字ばかり。求人サイトで「未経験歓迎」って書いてあるから応募したのに、実際は「未経験でも若くて頭の回転が速く、コミュ力がある奴」しか通らない。「誰でもいいです」と口では言っても、履
1.活躍してる“発達障害”の華やかな例SNSを開けば、「発達障害だけど大手でバリバリ働いてます!」とか、「特性を活かして独立しました!」みたいな眩しい投稿がズラッと並んでる。資格を山ほど持って、要領よく成果を出せるタイプ。周りから「障害を強みに変えたすごい人」って称賛されて、講演会にも呼ばれる。正直、同じ「発達障害」って言葉を使うのがバカらしくなるくらい、世界が違うんだよ。彼らにとっての特性は“武
1.最初の拍手と違和感月曜の朝、新しい彼がフロアに入ってきたとき、形だけの拍手が起こった。人事部長が「今日から我が社の一員です」なんて笑顔で言ってたけど、俺たちの心は正直冷めてた。「また障害者雇用枠か。今回はどれくらい持つ?」そんな目で見てた。過去に何人も入っては、数ヶ月もたずに消えていった。あのぎこちない笑顔を見た瞬間から、“あぁ、また始まったな”って察した。 2.最初の仕事:データ入力での地雷…
【1.「自立しろ」って、誰目線で言ってんの?】 精神障害や発達障害があると、ある年齢からめっちゃ言われるようになるんだよな。「もういい歳なんだから、そろそろ実家出なきゃ」とか、「いつまでも親に頼ってちゃだめだよ」ってな。特に30越えたあたりから、空気が変わる。「自立=正義」みたいな雰囲気があってさ、実家にいるだけで「ダメ人間」って目で見られる。 でもさ、現実見ろよ。こっちは朝起きるだけでも体力と気…
1.動けない日々の始まり 最初は「ちょっと疲れてるだけだろ」って思ってたんだよ。残業が続いてたし、気分が沈むのもまあ仕方ないかと。でもある朝、ベッドから起き上がろうとした瞬間に、体がまるで鉛みたいに重くて動かなかった。頭の中じゃ「会社行かなきゃ、支度しなきゃ」って命令出してんのに、体がまったく反応しない。手足に力が入らなくて、トイレに行くのすらやっと。朝ごはんを食べる余裕なんか当然なくて、歯も磨け
【1.就労支援って言うけど、現実わかってんの?】 「就労移行とかA型とか制度あるから大丈夫ですよ〜」って言われてもさ、実際使ってみ?就労移行なんか、そもそも「2年以内に就職しましょう」ってプレッシャーがすごいし、「PCスキルありますか?」「ビジネスマナー学びましょう」みたいな“できる前提”で話される。できねぇから困ってんだっつの。 あとさ、週5通所ができないと「通所継続できませんね」って切られるこ…
①スタート地点が違いすぎんだよ なあ、冷静に考えてくれよ。こっちはさ、社会に出た時点でもうボロボロなんだよ。発達障害あって、特性を知られずに生きてきて、失敗重ねて、何度も転職してる。その時点で「どんな仕事が向いてるか考えよう」って言われても、もう手持ちのカードが全部折れてんだよ。スキルなし、職歴はバラバラ、しかも短期離職だらけ。「自分に合った仕事」?笑わせんな。そんなの、そもそも選ばせてもらえたこ…
①履歴書が呪いみたいに重い なあ、求人サイト見るたび思うんだけど、あれって誰向けにできてんの?「未経験歓迎」とか言いながら、実際は「若くて、気が利いて、雑談もできるやつ」前提だろ。こっちはもう40近くて、職歴ガタガタ、スキルゼロ、しかもASDで面接も地獄。履歴書書いてる時点で、自分の人生を1枚の紙にまとめるってのが、もう罰ゲームすぎる。どうせ落ちんのに、なんで何十回も同じこと書かなきゃなんねぇんだ…
1.入れても、登れない世界 障害者雇用――それは、社会の“やさしさ”を装った枠。入り口はある。制度もある。「歓迎します」の求人票も山ほどある。けれど、いざ入ってみればわかる。そこに「キャリアアップ」や「昇進」の道なんて、ほとんど用意されてない。 配慮の名の下に、単純作業を延々と任され、能力を発揮する機会はゼロ。「無理をさせない」=「責任を与えない」「定型の人がやるべき仕事」には、最初から立ち入り禁…
【1】朝、声を発することなく始まる一日 目覚ましの音で無理やり目を開ける。今日も、誰とも話さない一日が始まる。 独り暮らし。狭いワンルーム。部屋に鳴り響くのは自分の呼吸音と冷蔵庫のモーター音だけ。話し相手も、迎えてくれる人もいない。SNSで「おはよう」とつぶやくことすら、もうしなくなった。 誰にも会わないという安心感と、誰にも必要とされていないという現実。どちらが勝っているかは、よくわからない
1.どこにも文句つけられないから、キツい 自閉スペクトラム症。うつ病。どっちも「俺の努力不足」じゃねぇ。でもさ、世の中は「結局、自分次第」みたいな空気しかねぇよな。 文句言ったって変わらねぇし、誰のせいにもできねぇ。「甘えんな」って言われんのがオチだし。じゃあどうしろってんだよ。 「やる気がない」とか「怠けてる」とか、言うの簡単でいいよな。そもそも“気力”がねぇんだよ。何もしてねぇわけじゃない。
【1】配慮されるはずだったスタート 障害者雇用枠で入社したとき、ほんの少しだけ希望があった。 「発達障害があっても働ける環境が整っている職場です」「マルチタスクが苦手な方も安心して働けます」――求人票には、そう書いてあった。面接でも、診断名と困りごとを正直に話した。緊張しながらも、「大丈夫です、うちはそういう方も多いので」と言ってもらえたことで、入社を決めた。
〜二次障害もちの発達障害が、生きてくのマジしんどいって話〜 【1.なんで私だけこんなにうまくいかないの?】 発達障害って言葉、知ったのはだいぶ大人になってからだった。それまでずっと「変わってるよね」とか「空気読めない」とか言われて、自分でも、「なんかズレてるかも…?」とは思ってたけど、理由が分からなかった。 人並みに頑張ってたつもりだったんだよ。ミスしないように気をつけて、怒られないように先回りし…
―スタートラインに立つ気力も、もうない― 皮肉&ため口調で、どっぷり現実を描くよ。 1.「努力すれば報われる」とか、どこの神話? みんなさ、「努力しようよ」とか簡単に言ってくるけどさ、努力するには「気力」と「余力」と「目的」が要るのよ。 まず気力。朝起きて、ベッドから出るだけでもう一仕事。スマホ開いた瞬間から、脳の中がザワザワうるさい。「今日も何もできない」「自分はダメだ」「終わってる」。この時…
――やる気がない? いや、“余力”がないだけです。 1.【初回面談】 最初はね、ちゃんと希望もあったんだよ。ネットで「就労移行」「定着支援」「福祉の力で自立を」って言葉見て、「あ、ここならなんとかしてくれるかも」って思っちゃったんだよ。 で、支援機関に行ってみた。支援員はやさしそうにうなずいてくれたし、「一緒に頑張りましょう」なんて言ってくれてさ。こっちはギリギリの精神状態で、それでも“ここで人…
1.【“最後の砦”のはずだった】支援機関で紹介されたA型作業所。「ここは最低賃金出ますし、就労訓練にもなるので」って、まるで救いの場みたいに言われたけどさ。こっちはもう就職もできず、履歴書も真っ白、心もズタボロでさ。「ここがダメなら、もう後がない」って思いながら、希望ぶら下げて面接に行ったんだよ。そしたら、にこやかな所長が言うんだよね。「うちは“やる気がある人”を求めています」って。それ、面接で一…
―SNSが教えてくれるのは“希望”じゃなくて“敗北”だった― 1.成功体験のタイムラインに殺される SNSって、便利だよな。情報はすぐ手に入るし、似た境遇の人とも繋がれる。でも、それが地獄の始まりだって気づいたのは、何回目のスクロールだったか…。 「発達障害ですが、就職できました!」「ADHDだけど、在宅でバリバリ働いてます!」「うつ病から復活!今は年収600万!」 ……いやもう、すごいよ、ホン…
――「それでも配慮してるつもりですけど?」という視線が刺さる日々 1.【“ここが最後”って言われたから来たんだけど】 就労移行支援でもう無理だって言われた。 履歴書の短期離職の山、面接では表情が硬いと嫌われ、支援員もだんだん目を逸らすようになった。 「じゃあ、A型作業所どうでしょう」って、まるで“セーフティネット”みたいに言う。 いや、もうそれって“就職の見込みなし”って意味じゃん。 でも背に腹…
「人手不足?いや、“人材余り”と“過剰要求社会”の末路だよね」
1.人手足りないって、誰が言った? 人手不足だーって、世の中うるさいよな。どの業界も「人がいない」「若手が足りない」「すぐ辞める」って文句ばっか。でもさ、いざ求人出してみたら、「未経験お断り」「即戦力のみ」「PCスキル必須」「ブランク不可」「空気読め」って条件モリモリじゃん。…そりゃ来ねぇよ。「誰でもいい」はずが、「神レベルの人材ください」に変わってんだよ。で、応募が来ない→「最近の若者は根性がな…
1. 「ママなのに」と言われる視線 保育園の送り迎え。他のお母さんたちが世間話をしている横で、私は立ち尽くす。うまく会話に入れない。タイミングを外す。言葉を選べない。変な空気を作ってしまう。 子どもが泣く。怒鳴りたくないのにイライラが抑えられない。待ってあげたいのに、こっちがパニックを起こす。「お母さんなのに落ち着いてあげられないんですか」保育士さんの目がそう言っている。 「母親失格ですか」自分で…
1. 配属初日「障害への理解がある」なんて言葉を真に受けた 採用面接のとき、人事はにこやかに言ってくれた。「配慮します」「無理のない範囲で」「安心して働けますよ」 その言葉を信じた俺がバカだった。配属先の現場は人が足りない。だからこそ障害者雇用で人を補充してる。「できないことは無理しなくていい」と言いながら「でも納期は絶対」「でも急ぎで」「でも融通を」 俺がテンパるたび、周りは無言になる。気まずさ
【障害年金が出ない発達障害者の現実】「働けるだろ」で切り捨てられる俺たち
1. 「働けないわけじゃない」って何だ 「働けないわけじゃない」。本当にこの言葉が嫌いだ。 確かに俺は就職すること自体はできる。履歴書も書くし、面接にも行く。採用もされる。 でも続かない。続けられないんだ。 職場に入るとすぐに壁にぶつかる。指示の意味がわからない。説明が抽象的すぎる。言葉の裏を読むことができない。「何度も同じことを言わせるな」と呆れられる。質問するのも怖くなる。 タスクの優先順位を…
【支援の格差】「あの子は伸びそう、君は…うーん、現状維持で」
1. 「就労移行支援、という“就活予備校”で」 就労移行支援――名前は立派だけど、実態は“障害者の就活予備校”。定員に対して、配置される支援員は少ない。その中で、誰にどれだけの支援を注ぐか。結局それは“見込み”と“支援しがい”で決まる。 「この子は面接もハキハキしてて伸びそうだね」「この方は企業からも好印象です」そんな言葉が会議室で飛び交い、そこで誰かが“推薦枠”に乗る。
1. 「優先度を下げられる」 「支援は平等です」と言うけれど、本音を言えば違う。支援員は忙しい。だから、限られた時間と労力を“伸びる見込みがある人”に使う。 「この人は企業からの評判もいいし、書類も通りやすい」「次の実習も決まりそう」そんな人は、週何度も面談を設定されるし、企業訪問も一緒にしてもらえる。 俺は?「また来月面談しましょう」「じゃあリワークで生活リズムを整えましょう」後回し。優先度を下…
「“同時進行できる人材”を、障害者雇用で探すなよ」 1. 「発達障害の診断があっても働けますよ」って、嘘だった 求人票には、「障害者雇用枠」「合理的配慮あり」「個人の特性に合わせた業務」って書いてあった。“安心して応募してください”って文言を見て、俺は履歴書を送った。 面接でも、診断名は言った。ADHDの傾向が強く、注意がそれやすく、作業の順序が混乱しやすいと主治医から言われている、と。でも面接…
【障害者雇用の現実】「使えない」と言われる俺の中で、何が崩れていったのか
1. 期待されているのか、それとも見放されているのか? 最初は自分もよくわからなかった。「期待されている」と感じることもあれば、裏では「扱いに困っている」のがバレバレだった。上司は「頑張って」とだけ言うけど、顔には困惑が見える。同僚は「まあ仕方ないよね」と小声で言い合っている。 俺は頑張っている。120%出している自信はある。でも、ミスはなくならない。報告は遅れる。細かい指示も何度も聞き返す。それ…
1. 「求人票の束は未来への扉だったはずなのに」 就労支援に通い始めた頃、支援員は分厚い求人ファイルを笑顔で見せてくれた。「今は売り手市場です。たくさんありますよ!」 その言葉に俺は少しだけ胸が熱くなった。これまで短期離職ばかりで自信を失っていたけど、障害者雇用なら、きっと受け入れてくれるはずだ。「俺にもまだチャンスがある」 だがページをめくるたびに現実は冷たかった。「PC入力は必須」「Excel…
【ASD×障害者雇用】「入社したら、もう“配慮”は終わってた」
1. 「内定通知は、人生逆転のチケットに見えた」 5年ぶりの就職だった。支援員も「よく頑張った」と笑ってくれて、面接官も「安心してください、配慮しますから」と言っていた。 「やっと報われた」この手に掴んだ内定は、人生逆転のスタートだと思っていた。 入社初日、名札を渡され、案内されたのは窓際の小さな席。「静かな場所を希望されてましたよね」配慮が行き届いていると、その時は思った。 でも、それが最初で最…
1. 「求人が増えた、だから企業は強気だ」 「今は売り手市場だから、仕事は選べますよ」就労支援の説明会でそう言われたとき、期待してしまった。でも求人票を開くと現実があった。 たしかに数は増えた。でも、その条件を見た瞬間に、俺は「無理だ」と思った。「PC操作必須」「軽度の精神障害歓迎」「発症歴はあるが現在安定している方」。求人は増えても、欲しいのは“障害者の姿をした健常者”だった。 「売り手市場だか…
“障害者雇用は売り手市場”の嘘 軽度・ハイスペックが総取りする現実
1. 「売り手市場って誰の話?」 最近のニュースや業界セミナーでは「障害者雇用は売り手市場」「雇用率未達企業が多数」「障害者を積極採用中」と煽る。就労支援事業所でもそう教える。「今はチャンスですよ」って。 でもその言葉を信じて、履歴書を何十枚も書く当事者は気づく。「売り手市場」なのは、自分みたいなスペックの人間じゃない。 欲しがられるのは、・学歴が高い・職歴がある・資格がある・軽度の精神障害(しか…
―開示したことで、閉じられた未来― 1. 「障害をオープンにしてください、サポートしますから」 弊社では、障害をオープンにした就労を推進しています。「安心して働ける環境づくり」を謳い文句にしています。求人票には「合理的配慮を行います」「障害者雇用促進中」とデカデカと書く。 ええ、それは間違っていません。でも、本音を言うとですね、オープンにしてくれたほうが管理がしやすいんですよ。「何ができないか」…
“安心して働ける場所”の正体 ―障害者雇用という優しい監獄―
1. 「安心できる場所を用意しました」 私たちの会社は、障害者の方にも「安心して働ける場所」を提供します。求人票にも堂々と書きます。広報誌でも特集を組みます。社会的責任を果たすポーズもバッチリです。 でも、本音を言えば「安心」させるのはこっちの都合でもあります。当事者が混乱しないように、トラブルを起こさないように、企業にとっても安全な環境を作る。それを「配慮」という言葉で包み込むんです。 2.…
〜開示すれば楽になるはずだったのに〜 1. 診断は、俺の秘密兵器だった 発達障害の診断を受けたのは、就活でボロボロに落ちたあとのことだった。「配慮があれば働ける」「開示すれば支援が受けられる」そう言われたけど、俺は黙ってた。 怖かったんだよ。障害者雇用しか選択肢がなくなるのが。健常者として採用されたい自分がいた。「配慮」なんて言葉を口にするのも負けだと思った。 でも本音は逆だった。「理解してほしい…
1. 法定雇用率という“ノルマ” 障害者雇用は「社会貢献」だと言われる。でも現実は義務だ。 法定雇用率を下回れば企業は納付金を取られる。達成すれば減免される。だから企業は枠を埋める。それだけだ。 助成金も出る。一人雇うごとに、国から金が入る仕組み。「社会参加の促進」って建前は立派だが、企業からすれば人件費を相殺できる補助金だ。 誰も「生活を支えよう」なんて言ってない。「経費を削減しろ」「国の罰金を…
「障害者雇用だから安心」なんて嘘だ - 精神科看護師Kのブログ 〜「居づらさ」で追い出される合理的配慮の正体〜 1. 「障害者雇用=一生安泰」なんて幻想だった 「障害者雇用なら解雇されにくい」「法定雇用率があるから大事にされる」そんな話を何度も聞いた。 俺も信じてた。就労移行支援でも、面接でも、支援員からも言われた。「安心して働けますよ」って。 でも実際は違った。確かに、いきなりクビにはしない。でも「辞めさせる手段」はいくらでもある。それが“配慮”の顔をした…
「無理せずにね」が「お前はいらない」に変わる瞬間 1. 期待を持たせる面接の甘言 「障害者雇用だからこそ、安心して話してください」「何でも相談してください」面接官は人事のプロ。柔らかい表情でこちらをほぐす。「配慮を伝えても大丈夫」というムードを演出する。 俺も言った。「刺激が強いとパニックを起こします」「マルチタスクは難しいです」「急かされると頭が真っ白になります」 面接官は深くうなずきながら、…
【障害者雇用の“配慮”という名の隔離部屋】「どこにも居場所がなくなった俺の話」
1. 「採用時は期待された」 面接では笑顔で迎えられた。「大丈夫ですよ、うちは障害への理解があります」「一緒にやっていきましょう」 俺も嬉しかった。障害者雇用だけど正社員。周りに胸を張れると思った。支援員も「よかったですね、これからですね」と言った。 配属先の上司も最初は優しかった。「困ったら何でも言って」「焦らなくていいよ」 でも、それは最初だけだった。 2. 「使えない、という烙印」 仕事を…
【障害者雇用の“枠の中の格差”】「同じ障害者枠なのに、俺はずっと底辺だった」
1. 「同じ“障害者枠”でもスタートラインが違う」 障害者手帳を取って、やっと面接にこぎつけた。「障害者雇用枠だからハードルは下がる」って聞いた。でも面接会場に来てみれば分かる。同じ「障害者枠」でも、経歴も資格も全然違う。 高学歴の人。大手で経験積んでた人。TOEIC高得点。資格も職歴も揃ってる。「障害特性はあるけど、戦力になりますよ」って顔してる。 俺?短期離職だらけ。Excelだって使えるのは…
【発達障害当事者のリアル】「支援員は親切なのに、俺のしんどさは伝わらない」
1. 「優しい声が、逆に苦しい」 就労移行支援に通い始めた頃は、「ここでなら変われるかもしれない」って少し期待してた。支援員はすごく親切だし、話を聞いてくれる。「大丈夫、一緒に頑張ろう」「無理しなくていいんだよ」そう言ってくれる。 でも何度も通ううちに、その優しさが、むしろ息苦しくなった。本当は俺の「無理です」が伝わらないのが分かるから。 2. 「何度も同じところでつまずく俺」 グループワークや…
1. 「前の場所は無理だった」 前に通ってた就労移行支援は、正直きつかった。「就職を目指す」っていう目標がハッキリしてて、履歴書も面接練習も「就活、就活」って空気。 俺も最初はやる気あったけど、面接で落ち続けて、グループワークで浮いて、何も言えなくなった。 「自分のせい」なのは分かってる。でも無理だった。それで通えなくなって、親にも「次はどうするの」って責められて、また探した。 2. 「新しいと…
【発達障害】「支援員は優しいけど、私のしんどさは伝わらない」
1. 「“大丈夫だよ”って言われるたびに」 私は就労移行支援に通ってる。家族に「行ってみたら?」って言われて、正直しぶしぶだったけど、仕事も続かなくて貯金も底をついて、もう逃げ場がなかった。 支援員さんはすごく優しい。「大丈夫だよ」「焦らなくていいよ」「一緒に考えようね」笑顔で言ってくれる。 でも、そのたびに胸が苦しくなる。私が抱えてる「無理」が、伝わってない気がするから。 2. 「履歴書を直す…
1.「貯金なんて一瞬でなくなった」 あの頃はまだ、わずかな貯金があった。短期の仕事を続けては辞め、また探して、を繰り返す中で少しは貯めた金だ。でも仕事を失ってからは、減る一方だった。 家賃を払った。食料を買った。光熱費を払った。それだけで、通帳の残高は笑えるくらい減った。不安で眠れなくなった。「次の支払い、どうする?」頭の中で繰り返す。 2.「節約は自分をすり減らす」 次に切ったのは食費だ。
1.「診断はついたけど、何ももらえない」 俺には診断名がついてる。発達障害、軽度の知的境界域、気分障害の既往。病院にも通った。カウンセリングも受けた。でも、障害年金は通らなかった。 「生活に支障は?」「働けないほどの状態ですか?」そう聞かれて、結局は「働けるでしょ」で終わる。確かにベッドから一歩も出られないほど寝たきりじゃない。でも職場には適応できない。人間関係が詰む。
1. 「就職を諦めたわけじゃない。でも現実はA型」 俺は発達障害だ。診断名も付いた。就労移行にも通った。面接も何度も受けた。 でも、結果は全部不採用。支援員もハローワークも「次があるよ」とは言ってくれたけど、心のどこかで「もうA型しかないね」って空気を出してた。 就職を諦めたつもりはない。でも、食ってくためにはどこかで働かないといけない。そこで紹介されたのがA型作業所だった。 2. 「“一般就労…
「最終面接まで行ける人」だと信じたけど、どこにも採用されなかった
1. 「やっと最終面接まで来た」 何度も落ちた。書類も、一次面接も、電話の対応も全部練習した。ハローワークの職員とも何度も面談して、「空白期間の説明」も「志望動機」も、嫌になるほど書き直した。 ようやく、ある会社で最終面接まで行った。「よくここまで頑張ってくれました」「お人柄は素晴らしい」そう言われて、胸の奥が熱くなった。 「やっと働けるかもしれない」親に小さく報告した。支援員にも嬉しそうに話した…
1.「正社員面接に落ち続けて」 もう何十社落ちただろう。短期離職を突っ込まれるたびに言い訳を用意した。「キャリアチェンジを試みまして」「家庭の都合で…」「自己分析をし直したくて」言いながら死にたくなった。 面接官は全部お見通しだった。「またすぐ辞めそうだね」って目で見る。質問が減る。書類の束に戻される。「結果は後日連絡します」なんて社交辞令だ。結果が来るわけがない。 ある日、帰りの電車で鏡に映った…
1.「求人サイトを見るたびに」 「正社員募集」「未経験歓迎」「長期安定」画面の向こうにはそんな言葉が並んでる。クリックすると、職務経歴書をアップロードしろって言われる。開くたびに、短期離職だらけの履歴がこっちを睨む。 「何度書き直してもダメだな」心の中でそう呟く。それでも応募する。送るたびに、「また落ちるんだろうな」って思ってる。でも送らないと詰む。金がなくなる。働かないと死ぬ。 2.「面接と…
【発達障害当事者が語る】「非正規雇用は“踏み台”じゃなく“檻”だった」
1.「俺はここで“実績”を積むはずだった」 俺は30代後半、発達障害の診断あり。社会からドロップアウトして、やっと拾ってくれた仕事は契約社員のフルタイム。「まずはここで実績を積んで、正社員を目指しましょう」面接でも支援者でも、みんなそう言った。 でも蓋を開けたら、仕事内容はルーチン。意見を言う機会はない。成長できる仕事でもない。「昇格は実績を積んでから」と言うけど、実績を積めるような仕事は回ってこ…
【発達障害当事者が語る】「短期離職と転職回数が俺の首を絞める」
1.「履歴書を書くたびに、自分のダメさを突きつけられる」 俺はいわゆる“短期離職の常習犯”だ。最初は「やってみなきゃわからない」って転職を繰り返した。でも発達障害特性で人間関係が上手くいかない。マルチタスクが崩壊する。業務の優先順位を間違える。パニックになって頭が真っ白になる。 気付いたら続けられない職歴ばかりが増えた。半年、1年、長くても2年。そのたびに「もう次こそ頑張る」って自分を励ますんだけ…
【双極性障害×職場】「躁の才能だけ盗まれて、俺自身はゴミ箱に捨てられる話」
1.「面接は嘘じゃなかった。嘘になる病気だった」 俺は嘘をついたつもりはない。「改善提案が得意です」「人と話すのも問題ないです」「すぐ成果出せます」全部、本当の俺だった。 ──躁の時は、な。 面接は躁の時に行った。頭はキレキレ、ロジックも通る、アイデアもバンバン出せる。自信満々で受け答えして、面接官を笑わせた。「ぜひ来てほしい」 内定をもらって「やっと人生変わる」と思った。──でも変わったのは俺じ…
【面接落ち続けるリアル】「雇われない未来を想像して、それでも履歴書を書く地獄」
1.「履歴書を何十枚書いたか、もう覚えてない」 書いたところでどうせ落ちる。わかってるのに、まだ書く。履歴書を量産する日々だ。志望動機はコピーしたような言葉しか出なくなる。「御社の理念に共感しました」「障害者雇用で長く働きたいです」 本音は「雇ってくれ」だ。「何でもする」「最低賃金でもいい」「雑用でも構わない」でもそんなこと書けないから、嘘みたいな言葉で白紙を埋める。 ペンを持つ手が震える。何十回…
【発達障害当事者女性の経験談】「貧困は“女の人生を終わらせる”呪いだった」
1.「金がない、夢もない、選択肢もない」 私、30代後半。発達障害グレーゾーン診断あり。ASD寄りでコミュニケーションに難があって、ADHDみたいに注意が飛ぶ。精神科には通ってる。でも障害年金は通らなかった。 金がない、っていうのは「選択肢がない」ってことだ。健康にも気を使えないし、美容院も行けない。服も靴もヨレヨレ。電車賃を節約するために歩く。友達付き合いも消えた。婚活? 恋愛?
──「働きたいのに、ペンを持つ手が止まった」 1.「診断が救いになると思ってた」 最初は「発達障害という診断を受けたら楽になる」と本気で思ってた。ずっと理由がわからなかった自分の不器用さ、場の読めなさ、段取りの悪さ。名前がつけば説明できる。「自分のせいじゃない」って、そう思いたかった。 でも実際には、診断は終わりじゃなくてスタートだった。「合理的配慮を求めろ」「就労移行支援を使え」「障害者雇用で
──「能力」より「愛想」、それが俺の落ち続けた理由 1.「真面目」は褒め言葉じゃないと知った 30代にもなると、面接でこう言われることが増えた。 「真面目そうですね」「誠実なのは伝わります」 でも、そのあとに続くのは決まっている。「ただ、うちはコミュニケーションが大事でして…」「柔軟性が求められるんですよね」 ──要するに「お前は空気が読めない」ってことだ。ASD傾向がある俺は、ずっと真面目にや…
【発達障害・グレーゾーン】30代の転職活動は「選ばれない」を知る時間
──「もう若手じゃない」「でも即戦力じゃない」その谷間で溺れる1.「若いわけじゃないけど、経験者扱いはされない」30代前半。「20代とは違いますから」と言われる。「もう若手じゃないですから」とも。でも、即戦力かと言われればそうでもない。専門
──落ち着きのなさを“印象”で切られる社会で 1.「じっとしている」だけで評価される世界に生きている 転職エージェントに言われた。「○○さん、書類はいいんですが、面接での“印象”が惜しいですね」 ──惜しい。この言葉が、何度刺さってきたことか。 俺は、面接のとき、気づけば指をいじってしまう。視線が泳ぐ。貧乏ゆすりをしてしまう。落ち着きがないと言われればそれまでだ。けれど、それは“やめようと思って…
【発達障害・グレーゾーン】「俺ってなんか、仕事が続かないだけの人」
──自覚も診断もないまま、履歴書に職歴だけが増えていく 1.気づけば、また辞めていた。「何が悪いのか」はいつも分からない 俺は、これまで何度も仕事を変えてきた。バイトも契約社員も、正社員もやった。だけど、どれも長く続かなかった。最短は1週間、最長でも1年とちょっと。気づけば履歴書は、職歴だけが並ぶ“墓標”みたいになっていた。 最初は思ってた。「職場が合わなかったんだ」次は「上司との相性が悪かった…
【ASD】転職活動、それは「人柄が見えない」と言われ続ける地獄
──能力より“感じの良さ”を測る社会で、俺たちは何度も落とされる 1.「スキルは問題ないけど…」で終わる面接地獄 履歴書には、ちゃんと書いた。前職では、与えられた業務を正確にこなし、ミスも少なかった。評価も悪くなかった。だから転職活動だって、実績で勝負できると思ってた。 でも、面接官はこう言うんだ。 「お話は分かりやすかったです。でも、少し印象が…」「もう少し柔らかい雰囲気だと良かったかも」
【ASD】「感情が見えない」と言われ、誰からも相談されなくなった
──黙って働いていたら、“人じゃない何か”になっていた 1.「感情が見えないね」と言われ続けた 俺は仕事に感情を持ち込まない。それは、無感情なのではなく、感情を顔に出すのが苦手なだけだ。 職場では、嬉しくても笑えないし、怒っていても声を荒げたりできない。だから、ずっとこう言われてきた。 「何考えてるか分からないよね」「機嫌悪いのかな?って思っちゃう」「感情が見えない人って、ちょっと怖いよね」
──優しくされたあと、静かに居場所がなくなる 1.「相談してくれてありがとう」そのあとで急に冷たくなった ある日、思い切って上司に話した。「自閉スペクトラム症の特性があり、曖昧な指示や雑談中心のやりとりが苦手です。もし可能であれば、情報は書面や明確な形で共有してもらえると助かります」 上司は穏やかに頷いてくれた。
──「そういう意味じゃないよ」は、いつも俺にだけ後出しされる 1.「冗談だってわかるでしょ?」が分からない ある日、先輩が言った。 「この書類、3秒で終わらせてね~(笑)」 俺は真顔で答えた。「いえ、物理的に3秒は無理だと思います」 すると、職場が凍った。「……いや、冗談でしょ」「○○さんって、そういうの真に受けちゃうよね」 ──またやってしまった。冗談や比喩を、文字通り受け取ってしまう。
──ADHDの脳では、昨日できたことが今日できない 1.一回のミスで、「あの人、注意力ないよね」と言われた 俺はADHDだ。注意の切り替えが苦手で、頭が散らかりやすい。でも、仕事を始めたころは、必死に集中していた。タスクはノートに書き出し、タイマーをセットして、確認を何度も繰り返した。周囲からも「ちゃんとしてる人」だと思われていた。 でも──ある日、納期を1日間違えた。
──職場は、会議より“雑談”で動いていた 1.「みんな知ってたよ?」でも、俺は聞いてない 俺はASD、いわゆる自閉スペクトラム症の傾向がある。雑談が苦手だ。何を話せばいいか分からないし、空気を読むのも下手だ。 だから、職場でも必要最低限の会話しかしないようにしてた。挨拶、報告、相談、それだけ。 でも、ある日突然、こう言われた。 「え、それ伝えてなかったっけ?」「みんな知ってたよ? 昼休みに話して
──障害者雇用という名の孤立死 はじめに:就職できたのに、なぜこんなに怖いんだろう 「障害者枠での就職が決まりました」 そう報告したとき、周囲はみんな口を揃えて「よかったね」と言ってくれた。親も安心した顔をしていたし、支援員も拍手してくれた。なのに、俺はずっと、不安でたまらなかった。就職初日の朝、会社に向かう電車の中で、身体がずっと震えていた。「やっとスタートだね」って言われたけど、俺にとっては…
──ASDという理由で“理解されないまま”終わる話 1.「わからないことは聞いてね」の罠 入社初日、「わからないことは何でも聞いてください」と言われた。だから俺は、本当にわからないことを全部聞いた。・「“適当に”って、どこまでやればいいですか?」・「“臨機応変”って、どう判断すればいいですか?」・「この言い回しは、文字通りですか? 比喩ですか?」 ──3日後、空気が変わった。「もうちょっと考えて…
1.「おめでとうございます」──本当に、そう言っていいのか 「就職おめでとうございます!」 誰が言い出したのか知らないけれど、就職が決まったその瞬間、支援員は笑顔でそう言うのが“マナー”になっている。面接に受かったと聞いた瞬間、周囲が拍手して祝福する。通所を続けていた仲間たちも、「自分も頑張ろう」と言う。本人もうっすら笑う──でも、その目の奥にある不安に、私は気づいていた。 「一人で通勤、できるか…
「あなたは、何が苦手ですか?」「どんな配慮があると助かりますか?」「働くうえで、どんな目標を持っていますか?」 就労支援の面談では、こうした質問が当たり前のように投げかけられる。しかし、黙って俯いたまま何も答えられない利用者を前にすると、他の支援者は口をそろえて言う。 「この方、自己理解が浅いですね」「通所が安定してから、また支援しましょう」「本…
「自己責任、甘えるな、努力不足」──それは支援者を黙らせる呪文だった
1.その言葉を口にしたのは、利用者ではなく、支援者だった 「自己責任です」「甘えすぎなんじゃないかな」「もう少し努力が必要ですね」 この言葉を最初に口にしたのは、私じゃなかった。支援を受けている利用者でもなかった。隣の席にいた、同僚の支援員だった。 利用者が実習を途中でやめたとき、面接に落ち続けて絶望しているとき、トラブルを起こしたとき、職場でうまくいかず早期退職したとき。 そのたびに、支援員たち…
「“履歴書の書き方”より、“生き延びる方法”を教えてほしかった」
. 支援って、なんだったんだろうな 「次はこの求人に応募してみましょう」「職務経歴書のこの言い回し、いいですね」「空白期間は“自己研鑽”って表現してみましょうか」 ──毎日、支援員と一緒にパソコンを前に座って、書類を書いてた。書いて、直して、また書いて。書いても書いても、書類はどこにも届かなかった。
「空白を埋めてから来てください」──面接官は今日も選別している
1.見た目は普通、履歴書には“空白”──さて、どう見るか 今日の応募者、30代後半。職歴の欄にぽっかり2年間の空白。「体調を崩して……」と、目を伏せて言った。 俺は頷く。理解ある風を装って。 でも正直に言えば──その時点で「落ちたな」と思っている。 だってそうだろう?社会は待ってくれない。2年も3年も“何もしなかった人”に、今さら何ができるって言うんだ。 俺の仕事は、戦力を選ぶことだ。
1.「この空白期間、何をされてましたか?」 面接官に、そう訊かれるたびに思う。 ──あんたは、“壊れてた”って言えば納得するのか?──それとも、“何もしてません”とでも言えば気が済むのか? でも俺は、今日も口をつぐむ。そして、都合のいい嘘をつく。 「資格取得の勉強をしてました」「家族の介護がありまして」「ちょっと体調を崩してまして……」 嘘だけど、ある意味、本当でもある。
1. “障害者雇用で落ちたなら、一般で頑張るしかない”と思ってた 障害者雇用の面接に何社も落ちて、「あなたの特性には合わない業務です」とか、「配慮が難しい職場でして」とか、そんなのばっかり言われて。配慮を求めすぎたのか? それとも、俺の障害が“重すぎた”のか? 結局、働く場所なんて選んでる余裕なかった。年金もない。貯金も尽きかけてる。じゃあもう──普通に働くしかないだろ。
1.配慮されるはずの職場で、空気を読めと言われた 「障害者雇用なら安心ですよ」そう言われて入社した職場で、最初に渡されたのは業務マニュアルでも雇用契約書でもなく、“職場の暗黙のルール”だった。 ・休憩は“空気を読んで”取る・皆と歩調を合わせて仕事を進める・“できないこと”より“できること”をアピールする ──それ、全部、障害者雇用じゃなくても言われるやつだろ?でも、これが現実だった。
1.“理解ある職場”という幻想 私は、発達障害グレーゾーンで、軽度のうつ病持ち。だけど診断があいまいなまま就活して、正社員での雇用にはことごとく落ちた。だから、次は「障害者雇用で探そう」と思った。周囲からも、「そういう制度があるんだから、活用すればいいじゃない」と、軽く言われた。 「無理せず働ける職場」「配慮がある会社」──そういう求人票の言葉を信じて、応募した。何社も何社も
“年齢=就職歴なし”が許されるのは、何歳までか──答えは、最初から決まっていた
■【冒頭】──求人票を見ても、そこに“俺”の居場所はない 最近、求人サイトを開くことすら億劫になった。理由は単純で、「年齢不問」と書かれていても、“実際は若い人を求めてる”ってことくらい、俺ももうわかってきたからだ。 支援施設で紹介された求人も、面接に進んだ時点でうっすら察する。「ああ、今回も“若くて元気な人”が欲しいんだな」って。
■【冒頭】──落ち続けて1年。今日も「お祈り」だけが届いた。俺が就活を始めてから、もうすぐ1年になる。届いた内定はゼロ。届いたのは定型文だけ。「慎重に選考を重ねた結果…」「今回はご縁がなく…」「今後のご活躍をお祈り申し上げます」メールを開く
「まずは週5で働くことを目指しましょう」「フルタイムが無理なら、短時間でも」「まず“普通の”生活リズムに戻すところからですね」 そう言われ続けて、何年経っただろう。“普通”の働き方ができない俺たちは、今日もまた、「努力不足」と呼ばれている。 1|「働く=フルタイム」が前提の社会 発達障害グレーゾーン、精神障害、神経発達特性。いろんな名前がついているけど、俺たちが日常でつまずく理由は、だいたい共通…
「何か配慮してほしいことはありますか?」面接の場で、そう訊かれて言葉に詰まった。 正直に話せば落とされる。黙っていれば働けない。 “合理的配慮”って、そういう仕組みだった。 1|「言えば配慮しますよ」の罠 発達障害のある俺にとって、配慮がない職場は“戦場”だ。雑音がうるさい、指示があいまい、マルチタスクが常態。そんな環境では、能力を発揮する以前にパニックになる。
「障害者雇用だから、理解がある職場ですよ」その言葉を信じた俺が、いちばん無知だった。 1|「ここなら大丈夫」って言葉に、すがってしまった もう、健常者として働くのは無理だと思った。指示を一度で理解できない。優先順位がわからない。周囲の会話に入れない。仕事のスピードが遅い。叱られるたびに自信をなくし、追い詰められて辞めてきた職場が、すでに両手でも足りないくらいある。
「配慮はあるけど、理解はなかった」──合理的“風”配慮で壊れてく俺たちの話
「それくらいなら、配慮で何とかなるでしょ」そう言われて働き始めた俺は、結局また静かに潰れた。 1|障害者雇用に、希望があると思ってた 健常者として働いて、ボロボロになって、もうだめだってなったときに見つけたのが「障害者雇用」。これなら、理解がある。配慮してもらえる。働きやすくなる。そう思って、医者と相談して、診断名もらって、手帳もとって、職場に申告した。
1|できないことがある。それだけの話なのに、罪のように扱われる 忘れ物が多い。ケアレスミスが直らない。会話の空気がつかめない。普通の人間関係が築けない。「だからどうした」って言えたら、人生もっと楽だった。けど現実は、「それって甘えじゃない?」で全て片付けられる。俺が何度も繰り返し、何年も悩んできた“できなさ”は、努力不足か性格の問題って扱いされる。
「お前の努力が足りない」って?そりゃあそうだ。生き残るには、死ぬほどの努力が要る国なんだからな。 1|「努力すれば報われる」って、どこに報われたやつがいるんだよ 「努力すれば夢は叶う」。どこの小学校でも、卒業文集にも、企業の採用ページにも書いてある。俺も信じてた。信じるしかなかった。でも現実は違った。俺の“努力”は、健常者が涼しい顔でこなす「普通のこと」すら満足にできない脳みそとの戦いだった。
【1】自己責任という便利な武器 自己責任、甘えるな、努力不足。この三つの呪文さえ唱えておけば、大抵のことは片付く。都合の悪い現実も、面倒な人間関係も、誰かの不幸すらも、「お前のせいだ」と言って切って捨てられるからな。 この国では、生きづらさの大半が“個人の資質”に帰着する。親が毒でも、病気でも、障害があっても、職場がブラックでも、「でもそれって、甘えじゃない?」「努力すればなんとかなったよね?」
電車の窓に映る自分の顔を、ふと見つめた。疲れた目。のびっぱなしの前髪。パーカーの首元は少しよれている。だけど、誰も気づかない。いや、気づいても関わりたくないのかもしれない。それくらいには、俺は「大丈夫そうなフリ」をしている。 非正規。独身。30代後半。友達は減った。親とは距離がある。
1.ToDoリストは“墓標”である朝、出勤してパソコンを開く。まずやるべきは、今日のタスクの確認──のはずが、その瞬間、頭の中でサイレンが鳴る。「そういえば、金曜までの資料まだだった」「いや、その前に昨日の返信忘れてる」「てか今週の予定そも
「距離感って、どこで売ってるんですか」〜人と関わるのがいちばん消耗する〜
1.人付き合いの説明書が欲しかった 「もうちょっと周りと仲良くなったほうがいいよ」「空気読んで」「気にしすぎじゃない?」 ──それができたら苦労してません。 子どものころは「元気な子」と言われてた。おしゃべり好きで明るいねって。でも社会に出たら「うるさい」「空気読めない」「いちいち話が長い」ときたもんだ。
誰がクビを切り、誰が生き残るのか 世はまさに、人件費削減戦国時代。派遣社員たちが、ある日突然、上司に呼ばれる。その言葉は、いつだって曖昧で、優しくて、残酷だ。 「ちょっと今、お時間いいですか?」 この一言が、実は人斬りの合図だったことに、俺は後から気づく。ここは、東京郊外の物流センター。
ここは、令和ニッポン。夢と希望とやりがいが、最低賃金で量産されている国だ。朝7時、コンビニのバックヤードで制服を着ながら、俺は思った。「今日も俺は、社会の予備兵として、一日を捧げるのだな」と。 ■ 希望という名の契約書(3ヶ月更新) 履歴書に「何をしたか」ではなく、「何年いたか」を書きたくて、派遣会社の面接で「長く働きたい」と言った。相手の担当者は「やる気があっていいですね」と笑った
俺の履歴書には、きれいな空白が広がっている。「職歴」欄──何度書きかけて、何度ため息をついたことか。バイト歴を書いても、派遣歴を書いても、それは「職歴」としては、カウントされないらしい。「職歴なし」──それはもう、社会における“詰み”の札だ
――面接にすら辿り着けないという敗北 履歴書。それは、この国でもっとも小さく、冷たい通行証だ。サイズはA3、内容はA4、でもその紙一枚に、「お前の人生に価値があるかどうか」が問われる。 名前、生年月日、学歴、職歴、志望動機――どれだけ空白を埋めても、「会ってみよう」と思われなければ、それはただの紙くず。
「低収入は努力不足だって?じゃあ俺は一生懸命うたた寝してりゃいいって話だな」
朝の通勤電車で潰れたサバ缶みてえに押し込まれながら、スマホ画面をふと見りゃ、誰かが言ってたよ。 「低収入なのは、努力が足りない証拠です😊」 おう、そうかい。だったら俺のこのくたびれたYシャツと、潰れた背中と、飲み過ぎてないのに濁った目玉は、一体なんの勲章だ?努力ってのは、朝から晩までネジ締めて、気ぃ使って、胃に穴空けて、それでも“評価シートB止まり”の俺には該当しねぇのか。
障害者雇用でブラック企業を避けるための方法:後悔しない就職・転職のために知っておきたいポイント
障害者雇用枠での就職活動。雇用の安定や社会参加のために大切な一歩ですが、残念ながらすべての企業が障害者にとって働きやすい環境を整えているとは限りません。 中には、法定雇用率の達成だけが目的で、実質的に配慮のない“ブラック企業”も存在します。 では、どうすればそうした企業を避け、安心して長く働ける職場を見つけられるのでしょうか?
がんばりすぎないで、自分の「得意」をさがしましょう ADHD(注意欠如・多動症)と聞くと、まじめな人ほど「私はちゃんとできていない」と思ってしまうことがあります。 忘れ物が多い。落ち着かない。話を最後まで聞けない。そんな自分を責めたことは、ありませんか? でも、私はこう思うのです。ADHDは、だめなことの名前ではありません。むしろ、「ちょっと変わった頭の動き方」なのです。
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。
転職を決意する朝 起きた瞬間、部屋の空気が重い。窓のカーテンから差し込む光が白く濁って見える。埃が空気の中でふわっと漂ってるのが見えるくらい、目が冴えてしまってる。スマホのアラームを止めて、そのまま天井の木目を眺める。一本だけ色の濃い筋があって、そこをぼんやり目でなぞってたら、時計が20分進んでた。「行きたくない」って言葉が、頭の奥でエコーみたいに響く。胸のあたりがじわっと重くなって、足が布団に沈
朝一からつまずく 出社してデスクに座る。パソコンの電源を入れるけど、指がマウスの上で止まる。メールは山ほど来てる。件名を見ただけでため息が出る。とりあえず一番上のメールを開くけど、文章が頭に入らない。三回読み直しても内容がぼやける。後ろから上司が「それ、確認終わった?」って声をかけてくる。まだ読んでる途中なのに、とっさに「はい」って言ってしまう。嘘だとバレた時の顔は見たくなかった。
出社の空気 ドアを開けた瞬間、冷たい空気とコーヒーの匂いが混じって鼻に入る。「おはようございます」って小さく言うけど、誰に届いてるのか自分でもわからない。声が細くて、口先だけで出してる感じ。返事はあったのか、なかったのか、わからないまま席まで歩く。 机に残る昨日の痕跡 席につくと、机の上に昨日の書類がそのまま。クリップの金属が朝の光を反射して、やけにギラギラしてる。片付けなきゃって思うけど、
1. 生きづらさはお前のせいじゃない まずこれだけは言っとく。お前が社会でやたら疲れるのは、お前の努力不足とか怠けとかじゃない。脳の設定がそういうふうになってるだけ。ASDってのは、情報処理の仕方が違う。ルールやパターンに強い代わりに、曖昧さや予定変更、感情のニュアンス読み取りには弱い。これが社会と噛み合わない場面が多すぎるんだ。 2. ASDの脳で社会に出るってどういうことか
1. この社会はお前仕様じゃない 社会が「普通」って言う働き方、お前には向いてない。それ、恥じゃない。朝9時に出社して、定型業務を順番通りにこなし、上司や同僚の顔色を読みながら、急な割り込みにもスマートに対応して…って、そんな芸当、ADHDには地獄みたいなもんだ。 けどな、だからって生きるのを諦めろって話じゃない。ここに書いてあるのは、俺たちが壊れずに生きていくための“戦術”だ。生き延びるためのサ…
最初はうまくいってたんだ。入社して数週間、周りも気を使ってくれて、俺のペースに合わせてくれてた。「ゆっくりで大丈夫ですよ」って優しく言われて、「ああ、この職場ならやっていけるかも」って思った。 でも、それは最初だけだった。 時間が経つにつれて、任される仕事がじわじわ増えていった。メールのチェックに始まり、データ入力、会議の資料作成、来客の受付。気づけば机の上は書類の山だった。「このくらいできるよね
正直、発達障害で生きるって、MMORPGやってるみたいなもんだと思うんだよな。しかも、俺らが選ばされたキャラは「初期装備でハードモード固定」ってやつ。 1.スタート時点から格差あり 健常者はログインした瞬間から「レア装備」「高ステータス」って感じなのに、こっちは木の棒と布の服。チュートリアルからもう難易度おかしい。みんなが「簡単だよ~」って言ってるクエストで、こっちは10回死んでる。
1.ニュースと現実のギャップ 毎朝ニュースで流れる。「人手不足が深刻です」「今は売り手市場です」。画面の向こうの専門家は、まるで全員に仕事があふれているみたいに言う。だけど現実はどうだ?俺のパソコンに映るのは「不採用」の文字ばかり。求人サイトで「未経験歓迎」って書いてあるから応募したのに、実際は「未経験でも若くて頭の回転が速く、コミュ力がある奴」しか通らない。「誰でもいいです」と口では言っても、履
1.活躍してる“発達障害”の華やかな例SNSを開けば、「発達障害だけど大手でバリバリ働いてます!」とか、「特性を活かして独立しました!」みたいな眩しい投稿がズラッと並んでる。資格を山ほど持って、要領よく成果を出せるタイプ。周りから「障害を強みに変えたすごい人」って称賛されて、講演会にも呼ばれる。正直、同じ「発達障害」って言葉を使うのがバカらしくなるくらい、世界が違うんだよ。彼らにとっての特性は“武
1.最初の拍手と違和感月曜の朝、新しい彼がフロアに入ってきたとき、形だけの拍手が起こった。人事部長が「今日から我が社の一員です」なんて笑顔で言ってたけど、俺たちの心は正直冷めてた。「また障害者雇用枠か。今回はどれくらい持つ?」そんな目で見てた。過去に何人も入っては、数ヶ月もたずに消えていった。あのぎこちない笑顔を見た瞬間から、“あぁ、また始まったな”って察した。 2.最初の仕事:データ入力での地雷…
【1.「自立しろ」って、誰目線で言ってんの?】 精神障害や発達障害があると、ある年齢からめっちゃ言われるようになるんだよな。「もういい歳なんだから、そろそろ実家出なきゃ」とか、「いつまでも親に頼ってちゃだめだよ」ってな。特に30越えたあたりから、空気が変わる。「自立=正義」みたいな雰囲気があってさ、実家にいるだけで「ダメ人間」って目で見られる。 でもさ、現実見ろよ。こっちは朝起きるだけでも体力と気…
1.動けない日々の始まり 最初は「ちょっと疲れてるだけだろ」って思ってたんだよ。残業が続いてたし、気分が沈むのもまあ仕方ないかと。でもある朝、ベッドから起き上がろうとした瞬間に、体がまるで鉛みたいに重くて動かなかった。頭の中じゃ「会社行かなきゃ、支度しなきゃ」って命令出してんのに、体がまったく反応しない。手足に力が入らなくて、トイレに行くのすらやっと。朝ごはんを食べる余裕なんか当然なくて、歯も磨け
【1.就労支援って言うけど、現実わかってんの?】 「就労移行とかA型とか制度あるから大丈夫ですよ〜」って言われてもさ、実際使ってみ?就労移行なんか、そもそも「2年以内に就職しましょう」ってプレッシャーがすごいし、「PCスキルありますか?」「ビジネスマナー学びましょう」みたいな“できる前提”で話される。できねぇから困ってんだっつの。 あとさ、週5通所ができないと「通所継続できませんね」って切られるこ…
①スタート地点が違いすぎんだよ なあ、冷静に考えてくれよ。こっちはさ、社会に出た時点でもうボロボロなんだよ。発達障害あって、特性を知られずに生きてきて、失敗重ねて、何度も転職してる。その時点で「どんな仕事が向いてるか考えよう」って言われても、もう手持ちのカードが全部折れてんだよ。スキルなし、職歴はバラバラ、しかも短期離職だらけ。「自分に合った仕事」?笑わせんな。そんなの、そもそも選ばせてもらえたこ…
①履歴書が呪いみたいに重い なあ、求人サイト見るたび思うんだけど、あれって誰向けにできてんの?「未経験歓迎」とか言いながら、実際は「若くて、気が利いて、雑談もできるやつ」前提だろ。こっちはもう40近くて、職歴ガタガタ、スキルゼロ、しかもASDで面接も地獄。履歴書書いてる時点で、自分の人生を1枚の紙にまとめるってのが、もう罰ゲームすぎる。どうせ落ちんのに、なんで何十回も同じこと書かなきゃなんねぇんだ…
1.入れても、登れない世界 障害者雇用――それは、社会の“やさしさ”を装った枠。入り口はある。制度もある。「歓迎します」の求人票も山ほどある。けれど、いざ入ってみればわかる。そこに「キャリアアップ」や「昇進」の道なんて、ほとんど用意されてない。 配慮の名の下に、単純作業を延々と任され、能力を発揮する機会はゼロ。「無理をさせない」=「責任を与えない」「定型の人がやるべき仕事」には、最初から立ち入り禁…
【1】朝、声を発することなく始まる一日 目覚ましの音で無理やり目を開ける。今日も、誰とも話さない一日が始まる。 独り暮らし。狭いワンルーム。部屋に鳴り響くのは自分の呼吸音と冷蔵庫のモーター音だけ。話し相手も、迎えてくれる人もいない。SNSで「おはよう」とつぶやくことすら、もうしなくなった。 誰にも会わないという安心感と、誰にも必要とされていないという現実。どちらが勝っているかは、よくわからない
1.どこにも文句つけられないから、キツい 自閉スペクトラム症。うつ病。どっちも「俺の努力不足」じゃねぇ。でもさ、世の中は「結局、自分次第」みたいな空気しかねぇよな。 文句言ったって変わらねぇし、誰のせいにもできねぇ。「甘えんな」って言われんのがオチだし。じゃあどうしろってんだよ。 「やる気がない」とか「怠けてる」とか、言うの簡単でいいよな。そもそも“気力”がねぇんだよ。何もしてねぇわけじゃない。
【1】配慮されるはずだったスタート 障害者雇用枠で入社したとき、ほんの少しだけ希望があった。 「発達障害があっても働ける環境が整っている職場です」「マルチタスクが苦手な方も安心して働けます」――求人票には、そう書いてあった。面接でも、診断名と困りごとを正直に話した。緊張しながらも、「大丈夫です、うちはそういう方も多いので」と言ってもらえたことで、入社を決めた。
〜二次障害もちの発達障害が、生きてくのマジしんどいって話〜 【1.なんで私だけこんなにうまくいかないの?】 発達障害って言葉、知ったのはだいぶ大人になってからだった。それまでずっと「変わってるよね」とか「空気読めない」とか言われて、自分でも、「なんかズレてるかも…?」とは思ってたけど、理由が分からなかった。 人並みに頑張ってたつもりだったんだよ。ミスしないように気をつけて、怒られないように先回りし…
1|できないことがある。それだけの話なのに、罪のように扱われる 忘れ物が多い。ケアレスミスが直らない。会話の空気がつかめない。普通の人間関係が築けない。「だからどうした」って言えたら、人生もっと楽だった。けど現実は、「それって甘えじゃない?」で全て片付けられる。俺が何度も繰り返し、何年も悩んできた“できなさ”は、努力不足か性格の問題って扱いされる。
「お前の努力が足りない」って?そりゃあそうだ。生き残るには、死ぬほどの努力が要る国なんだからな。 1|「努力すれば報われる」って、どこに報われたやつがいるんだよ 「努力すれば夢は叶う」。どこの小学校でも、卒業文集にも、企業の採用ページにも書いてある。俺も信じてた。信じるしかなかった。でも現実は違った。俺の“努力”は、健常者が涼しい顔でこなす「普通のこと」すら満足にできない脳みそとの戦いだった。
【1】自己責任という便利な武器 自己責任、甘えるな、努力不足。この三つの呪文さえ唱えておけば、大抵のことは片付く。都合の悪い現実も、面倒な人間関係も、誰かの不幸すらも、「お前のせいだ」と言って切って捨てられるからな。 この国では、生きづらさの大半が“個人の資質”に帰着する。親が毒でも、病気でも、障害があっても、職場がブラックでも、「でもそれって、甘えじゃない?」「努力すればなんとかなったよね?」
電車の窓に映る自分の顔を、ふと見つめた。疲れた目。のびっぱなしの前髪。パーカーの首元は少しよれている。だけど、誰も気づかない。いや、気づいても関わりたくないのかもしれない。それくらいには、俺は「大丈夫そうなフリ」をしている。 非正規。独身。30代後半。友達は減った。親とは距離がある。
1.ToDoリストは“墓標”である朝、出勤してパソコンを開く。まずやるべきは、今日のタスクの確認──のはずが、その瞬間、頭の中でサイレンが鳴る。「そういえば、金曜までの資料まだだった」「いや、その前に昨日の返信忘れてる」「てか今週の予定そも
1.人付き合いの説明書が欲しかった 「もうちょっと周りと仲良くなったほうがいいよ」「空気読んで」「気にしすぎじゃない?」 ──それができたら苦労してません。 子どものころは「元気な子」と言われてた。おしゃべり好きで明るいねって。でも社会に出たら「うるさい」「空気読めない」「いちいち話が長い」ときたもんだ。
誰がクビを切り、誰が生き残るのか 世はまさに、人件費削減戦国時代。派遣社員たちが、ある日突然、上司に呼ばれる。その言葉は、いつだって曖昧で、優しくて、残酷だ。 「ちょっと今、お時間いいですか?」 この一言が、実は人斬りの合図だったことに、俺は後から気づく。ここは、東京郊外の物流センター。
ここは、令和ニッポン。夢と希望とやりがいが、最低賃金で量産されている国だ。朝7時、コンビニのバックヤードで制服を着ながら、俺は思った。「今日も俺は、社会の予備兵として、一日を捧げるのだな」と。 ■ 希望という名の契約書(3ヶ月更新) 履歴書に「何をしたか」ではなく、「何年いたか」を書きたくて、派遣会社の面接で「長く働きたい」と言った。相手の担当者は「やる気があっていいですね」と笑った
俺の履歴書には、きれいな空白が広がっている。「職歴」欄──何度書きかけて、何度ため息をついたことか。バイト歴を書いても、派遣歴を書いても、それは「職歴」としては、カウントされないらしい。「職歴なし」──それはもう、社会における“詰み”の札だ
――面接にすら辿り着けないという敗北 履歴書。それは、この国でもっとも小さく、冷たい通行証だ。サイズはA3、内容はA4、でもその紙一枚に、「お前の人生に価値があるかどうか」が問われる。 名前、生年月日、学歴、職歴、志望動機――どれだけ空白を埋めても、「会ってみよう」と思われなければ、それはただの紙くず。
朝の通勤電車で潰れたサバ缶みてえに押し込まれながら、スマホ画面をふと見りゃ、誰かが言ってたよ。 「低収入なのは、努力が足りない証拠です😊」 おう、そうかい。だったら俺のこのくたびれたYシャツと、潰れた背中と、飲み過ぎてないのに濁った目玉は、一体なんの勲章だ?努力ってのは、朝から晩までネジ締めて、気ぃ使って、胃に穴空けて、それでも“評価シートB止まり”の俺には該当しねぇのか。
障害者雇用枠での就職活動。雇用の安定や社会参加のために大切な一歩ですが、残念ながらすべての企業が障害者にとって働きやすい環境を整えているとは限りません。 中には、法定雇用率の達成だけが目的で、実質的に配慮のない“ブラック企業”も存在します。 では、どうすればそうした企業を避け、安心して長く働ける職場を見つけられるのでしょうか?
がんばりすぎないで、自分の「得意」をさがしましょう ADHD(注意欠如・多動症)と聞くと、まじめな人ほど「私はちゃんとできていない」と思ってしまうことがあります。 忘れ物が多い。落ち着かない。話を最後まで聞けない。そんな自分を責めたことは、ありませんか? でも、私はこう思うのです。ADHDは、だめなことの名前ではありません。むしろ、「ちょっと変わった頭の動き方」なのです。
第一章:あなたの「得意」が生きる場所は、きっとある こんにちは。この文章を読んでくださって、ありがとうございます。 きっと、あなたは今、「自分に向いている仕事ってなんだろう?」「働くって、ちょっとこわいな」と感じているかもしれません。まわりの人とうまく話せなかったり、突然の予定変更が苦手だったり、「みんなと同じように」がむずかしいこと、ありますよね。 でも、大丈夫です。
障害のある方々が一般企業に就職する、この一見ごく当たり前のことが、なぜこんなにも高い壁となって立ちはだかるのでしょうか。 職業選択の自由が謳われ、障害者雇用促進法が整備され、合理的配慮の提供が義務付けられた今でもなお、「一般就労」という言葉はどこか重たく、険しい響きをまとっています。 数字で見ると、障害者の就職者数は年々増加傾向にあります。
「なんとなく、モヤモヤする」あなたへこんにちは。今日は、働く障害のある当事者のみなさんに向けて、「配慮」と「甘やかし」の違いについて、ちょっと踏み込んだ話をしていきます。「上司がなんでもやってくれるけど、自分が頼りにされてない気がする」 「
こんにちは。「ASD(自閉スペクトラム症)は“嫌われ病”である」。そんな表現を耳にして、心がざわついた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 私は、この言葉の裏に潜む社会の不寛容さや、当事者が背負っている見えない苦労にこそ、私たちが目を向けるべきだと感じています。 「嫌われる」という現象には、本人の言動の問題だけではなく、それを受け取る側の思い込みや偏見、そして社会全体の構造が関係しています。
一発逆転を夢見る人へ 「人生を一発逆転したい」と願う方は、少なくありません。 ですが現実には、その「一発逆転」で人生が変わる人はごくわずかです。むしろ、そういう夢にすがって何も変わらない人のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。 なぜかというと、逆転を狙うあまり、現実的な行動を避けてしまうからです。
この社会、発達障害者にはハードモードすぎる——不可視のギアが噛み合わないということ いきなりだが、「みんな違って、みんないい」なんていう都合のいいスローガンが、実際にはどれほど空虚なものかについて考えたい。 いや、もちろんその理想自体を否定するつもりはない。ただ、それが“現実の”生きづらさを抱える人々にとって、どれだけ無力な言葉であるか、という点について、もう少し正直になってみないか?
日本では「障害者雇用促進法」に基づき、一定規模以上の企業には障害者を雇用する義務が課されています。 2024年4月からは、民間企業における法定雇用率が2.5%に引き上げられ、2026年7月にはさらに2.7%にまで上がることが決定しています。 この流れの中で注目されているのが、障害者雇用担当者という役割です。