天気のことについてですが、 日本では、昔は、雷で亡くなる人は、まるで、居なかったものです。現在は、各地で人が亡くなっています。 何故でしょうか? よく分かりません。 西洋のギリシアでは、最高神は稲妻の神、ゼウスです。 ※名前を急に変えて申し訳ありません。少し痩せました。
文芸を中心に、エッセイやおすすめ本、絵画、人物画、写真、現代詩、俳句、短歌など多様な記事を載せたブログです。by:関戸都志正
若年期より、名著と呼ばれる古典を読み耽り、クラシック音楽を聞き漁り、齢を重ね、人々に良書を読み、クラシック音楽を聴いてもらえないかと心付き、書き始めたブログです。by:関戸都志正 現代詩で入賞経験あり。「詩人」「同時代」など「詩人」は「詩を書く人」に改作。
バスのドア開いて春風流れ込む 春深み波立つもののなき湖面
シェイクスピアの四大悲劇と呼ばれるものに、ドストエフスキーの諸作品を照らし合わせることは、よく為されることであるが、改めて、ここで照合してみたい。 「ハムレット」は「罪と罰」、「リア王」は「白痴」、「マクベス」は「悪霊」、「オセロー」は「カラマーゾフの兄弟」という具合で、確...
バイデンやいつの間にやらトランプ化自国第一日本どうする アメリカはいつも世界を振り回す大国なれど正義はありや
これは、わたし自身の言い方となるが、この二人の作風の違いを、一度、比喩を使って表現して見たい。 シェイクスピアについては、スタンダールの故知を鑑みて、モーツァルトの音楽にも通ずる作風を持っていることから、 透き通った豊かな海の、明るく照らされた底が、間近に見え、その水深を尋...
英語にて俳句を綴る新講師 古池の句の英語訳聞きし春
シェイクスピアの諸作品は、読み易い古典である。おそらく、世界の古典の中でも、もっとも読み易い古典ではないかと思われる。 これは、日本ではもう江戸時代から、翻訳本があったこと、また、とても多くの優秀な翻訳家たちが、挙ってシェイクスピアを翻訳して、洗練されて来たこと、それと、作...
世界文学でも、重要極まりない、この二人の人物を並べて、上げてしまったが、一つの試論ということで、ご覧頂ければ、有難い限りです。 詩人としては、シェイクスピアの方が秀で、人間観においては、ドストエフスキーが優っていると、わたしは見ている。 シェイクスピアの比喩表現の卓越さは、...
ブログ名を、「Hideのおすすめ本・・・」から、 「Toshiのエッセイと・・・」に変えました。 また、ハンドル名をHideharuから、 Toshiharuに変えました。 内容は、今までと変わらないつもりです。 また、参加カテゴリーを変えまし...
黄砂来てレンズで覗くごとき陽や 日の差せど黄砂が覆う山山や 春の朝黄砂で見えぬ遠き山
NHKで「FIRE」の特集をやっていた。FIREとは、フィナンシャル・インデペンダント・リタイア・アーリーの略語だそうで、要は、経済的に自立した早期退職という意味である。 この番組を見て、第一に、思ったのが、現代の会社員、特に、大企業で働いている人は、働くことに、お金以外の...
理系文系という人間のタイプの分け方は、日本独自の分け方だそうだが、何故また、そうなるのか、よくかんがえて見たいところである 〇 前の記事にも、触れたのだが、この分け方は、その当時の日本社会の要請に拠ったものである。それが、今に至るまでも有効であるということは、日本...
春の海小さき者の浜遊び ウグイスの声のみ聞こゆゆかしさよ
アクセス数いきなり増えし今日なれどまことの数か委細は不明 数字にて浮き沈みする心持ち数は一種の魔術なりけり
厚着薄着それぞれなりし春半ば どの人の手にもスマホや春電車 マスクせぬ者われのみや電車内
ユングは人間のタイプとして、まず、外向性、内向性と大きく二つに分け、その上で、理性、感情、感覚、直感という性格が、相互的に補い合うというタイプ論を、その著作の中で、打ち出した。 そうして、ユングは自分のかんがえたこれら人間のタイプは、けっして、絶対のものではなく、他に様々な...
春雨や池にはボートを漕ぐ姿 春の雨人まちまちの装いや 降り止みて町うるおいぬ春の雨
同じこと言い続けてや幾年月トップ変わらぬ奇怪な党 気が付けば春雨すでに止んでおり
選挙カーがうるさくてしようがない。 あんなに、がなり立てる必要があるのだろうか。候補者は、どれもこうした点については、まるで進歩していないようだ。 言っていることは、どれも似たようなもので、ほとんど変わり映えもしない。政党が違うと言うだけである。 人々を、思わず立ち止まらせ...
桜愛でる国ありしかど外つ国は戦争とみにこじれたりけり 散り果てて心待ちにす葉桜や
学び 多くの人は、自分より立場の低い人に対しては、教えようとしたがり、けして、その人から、学ぼうとはしないものである ○ 学びとは、まねびであり、真似ることである ○ 模倣こそ、創造の母に他ならないのであるが、このことを、骨身にしみて知っている人は、じつ...
学問とは、ものに行く道であって、自分に向かう道ではない ○ 自分を対象にして、道を踏み謬らないのは、ソクラテスやゲーテやルソーやユング、明恵や芭蕉のような選ばれた天才たちであって、われわれ凡人は、よろしく自分以外の何ものかに、向かうべきである ○ 自己実...
青空の下に開くやさくら花 日の丸と桜の前の二宮像
不幸なる星の下にて生まれける幸か不幸か生きながらえど 思ひ出の苦きことのみ重なりぬ艱難人を玉とすと言え 想像す艱難辛苦の生の果て血潮に染まるゴッホのこころ
音立てて鳩飛び立ちぬ春の駅 ホームより西を臨めばけぶる山
高級な花ならねどもソメイヨシノ咲けば咲いたでうつくしかりし 日月を余と思ひなせ願はくは日蓮上人さあらんことを 日月を余と思ひとぞ書き置きし日蓮聖人尊かるべし
ゴッホは、アルルでゴーギャンと共同生活を送っていたが、ゴッホは事件を起こし、結局、ゴーギャンとの共同生活は、それで、解消することとなる。 事件というのは、ゴーギャンの方から、もう共同生活は止めようと切り出され、悲しみに耐えかねたゴッホが、自分の右耳を切り、それをきれいに拭い...
やわらいだ日を浴び今日のさくらかな 散りぎわを心得たりし山桜 北上すさくら前線花見客
情けあるもののごとくに春の雨 水ぬるみ小鳥は繁く鳴いており
外交の専門家によると、国のトップ同士の会談というものは、よほど、前々から準備しなければ、首尾良く実現することは、困難だという。 今回、ほぼ同日に、二つの、世界で注目されているトップ同士の会談が実現したことについては、全くの偶然と見て良いだろう。 これが、何か、元々仕組まれた...
2023WBC 事実はマンガより奇なり ○ シンクロニシティだらけの大会だった 優勝するときは、そういうものなのだろう ○ 物事が成就するときは、さまざまな作用が働く その見本のような、大会だった ○ こういうのを、おもしろいと思わないで、 いっ...
叡山で、智慧第一と称された法然が念仏を護持し、自らを、頑愚とした日蓮が題目を第一とした ○ 当時、仏教は単なる思想ではなく、人々の生き方そのものであったことを、念頭に置いておかなければならない ○ 天皇を神格化としたとされる「神皇正統記」は、日本の思想に...
日本軍終わってみれば全勝でWBC首位となりけり 誇らしき日本チームや野球とはハラハラドキドキシーソーゲーム
今回の岸田総理のウクライナ訪問という勇気ある行動には、エールを送りたい。 だが、戦地では、勇気ある人が真っ先に命を落とす危険性がある。臆病者の方が、はるかに命を長らえるものである。 一国の総理大臣を、ここまで危険に曝す国を、どう思うのか、真剣に論ずべき問題である。 戦地に赴...
WBCはすばらしかった。皆さんとともに喜びました。 ただ、今日のマスコミの報道姿勢については、強く、苦言を呈したい。 いったい、自国の総理大臣を、報道の自由を良いことに、危険に陥らせる国がどこにあろうか。 何故に、岸田総理の秘密の行動を、地上波で、そのまま報道しているのであ...
ドラクロワという画家は、歴史に、戦争しか見なかった人であったそうで、戦争の絵を描くのが、とても長けた画家であった。 かと思うと、平和そのもののような絵を描く大画家もいて、じっさいのところ、今の世の中自体も、戦争と平和とが、絶え間なく入り交じっているような、けったいな現状であ...
幾重にも連なる青き山山や 龍のごとき天橋立見し春や
17才は、危うい年齢である。現在、当の年齢の高校生は、しずかなものなのだが、一昔まえは、17才限定で、暴れた時代があったものである。そのときの川柳で「ぼくは今十七だよと父に言い」というのがあった。17才というのが、父親に対する脅し文句だったのである。 また、どうなったか姿を...
青い川青い山より流れ来る 白い鳥羽ばたき降りぬ春の池
饒舌な人を好まないように、饒舌な詩は好まない ○ 人が打ち立てた壁は壊すことができる だが 神が打ち立てた壁は壊し得ない ○ 詩は、神や死に通ずるものでなくては、意味を成さないもののようである ○ フロイト「夢判断」 緒言「天上の神々を動かし得...
稜線のぼやけて見ゆる春の雨 三月のあれは何の葉緑の田
各局の天気予報を見ていると、必ずと言って良いほど、平年の気温は何度でしたという情報が入る。 まるで、今年だけは、気温が乱高下しているという錯覚を抱かせるが、あれは平年を均した気温なので、緩やかに下降したり、上昇していくのが、季節ごとの順序として、当たり前である。 思うに、な...
われ一人マスクを外す電車かな 丸池や冷たき雨のその中に
鮮烈な朝の空気をユキヤナギ 新しき光を浴びてはなももや 愛知県見るたび思ふ蟹なりと
池の上を鳥飛び交いぬ春の午後 しばらくは充電期間春休み
ニーチェという教祖 ショーペンハウアーという貴族主義者 ミレーというペシミスト セザンヌという真新しさ ゴッホという超人
ウグイスの姿見えねど春は来ぬ 春の朝林を映す池ありぬ ウグイスの声に驚く通勤路
H3見果てぬ夢を春の月 声すれど名前分からぬ春の鳥
見上げれば春の満月ひんがしに 音立てて飛んで行くなり春のハト 何事もなき春の日の満月や
平穏な池の面に春の空 お笑いのテレビを消して空虚なる表情浮かべため息一つ
5Gでは、中国のHUAWEIに水を空けられた感があったが、中国の政治体制に対する不信から、欧米などが中国製の製品を排除しようという動きが加速している。 もう一つ、中国製や他の北欧などの企業でネックなのは、5Gを導入しようとするとき、他の企業との互換性がなく、その選択した一社...
江戸時代の政治家松平定信には、次の言葉があるそうである。 君子は国を思ふ心あるべし、 国を思ふ言葉あるべからず わたしは、これを今風にもじってこう言いたい。 君子は世界の平和を願う心あるべし、 世界の平和を願う言葉あるべからず 君子の真似事も、ときに、良いものである。
日本の企業が、世界で受け入れられているという事実は、技術が高いということもさることながら、宗教的な面で、まるで無風、つまり、背後に布教の意思をまったく持っていないことによる。 そもそも、日本人は自分の国柄の宗教を、併合下の韓国を除いて、他国に持ち込むという歴史を持っていない...
考えることの多くは儚しをそれでも思ふ人間なれば 風あれど日日に春めく尾張かな
純粋理性批判 理性の理性に拠る批判 理性を理性によって批判することの、正しさと難しさ ○ カントの大きさ 国連が作られたのは、カントの発案に拠るものだが、今の国連の現状を見て嘆くのは、誰よりも、カント自身であることだろう ○ 国同士が連合するというアイデ...
ひまわりやゴッホのにほひ立ちこめる ゴーギャンの赤は血の色秋日暮れ
駅前の坊主にされし冬木立 聞こゆなり雀の声にまじりたるメジロヒヨドリあれはセキレイ
AIをいかに便利と使えども如何なるやらん逆に使われ 単純な疑念なれども敢えて言ふAI頭脳は人格ありや メリハリはブログで付ける春浅し
苦しみは苦しみとして楽しみは楽しみとしてわが思ひ知る 学問は不楽の楽と言ひし人円熟の道ひたすら歩む
昭和には見かけぬ美人多かりき令和美人と呼んで宜しや 中学のときに治療せる虫歯神経抜きし歯は欠けて行き
はかなくも夕日に心奪われし君を思ふや彷徨うごとく 信深き親鸞上人破戒せしは太子の夢告信ずる故なり
夕暮れのその切なさを知る君よ相まじらはん深きこころを 庭先やアロエの花の咲いており
遊びにも仕事も趣味もスマホかなたまにパソコンタブレットなる 風すさぶ雪降らねども春いまだ
吊り革の行儀正しく揺れる春 どこか一つ腫れもののありマスク下
稲妻に救われたりし一瞬や日蓮上人人生のこと 一瞬に凝縮されたる人生を日蓮上人甦りたり 雨上がりビル輝かす春の朝
動物と明恵上人小島にて友となりぬる有り難きかな 平山のその向こうなる雪の山
道路よりハクセキレイは電線へ 春間近西日に低くなびく雲
おみな子の影のみ見ゆるゆかしさや遠き時代の慣ひなりしが 滑空しさらに羽ばたく春のハト
流されて行方知らざるはぐれ雲 枯れてなほ吹く風に立つ芒かな
大安や遠慮がちなる冬の雨 えんえんと平山続く東三河鷹空を舞い小鳥騒がず
イスラエル人が開発した技術で、安価に水素を発生できるようになったと、NHKで報道していた。今までの水素の価格が、1/10になるという。 FCVの燃料電池車が、注目されていたが、車両価格が高価で、貴金属のプラチナを大量に使う必要があり、また、基本的に電気自動車のために、音がし...
ワットという人によって、蒸気機関が考案されたのは、周知の事実だが、この蒸気をエネルギーに変換するというアイデアは、じつに見事な発見だったので、わたしは、もっとも大仰なことばで賞賛しても、仕切れないほどの、人類史上かつてないと言って良い、ニュートンの重力発見に比肩する、発見だ...
秀吉による刀狩令は、有名だが、わたしはこの破格の政令は秀吉の治世下でしか、できなかったものだと、思っている。 秀吉は、戦国の世ではめずらしく、できるだけ人を殺さなかった武将で、また、合戦はあまり得意ではなく、どちらかと言うと小田原攻めでも見られるように、知略をこととした戦術...
春の池ボート一艘急ぎ行く 丘の上遠くけぶれる春の町
丘の上豊かな水を湛えたる池は彼方に浄きを送る あかあかとわがたましいをときめかす笑み麗しき君のまなざし <変奏>
遠望す西には冬の平山や 小鳥遊ぶ空には鷹の気配なし
冬の三河猛禽類が上空を 踊るごとくハクセキレイはすぐ脇を
元凶は自分と知りておどろきぬ女心をわれは分からず ことばには表と裏がありぬるを何故か裏のみ見ゆる人かな 顔が見えぬゆえの誤解と思へども相手をおもふ心知られず
再び、欧米批判をすることになると思うが、どうか、冷静に聞いて頂きたい。 捕鯨が盛んだった頃、海の資源は今と比べて、ずっと豊富だった。 わたしは、思うのだが、鯨のような海の生態系の中で頂点を為すような、大型の生物を、よくは分からぬ理屈で、捕ることを中止してしまって、久しいのだ...
お金は、その持つ人の色に染まる。 ○ ハムレット劇には、ネコの額ほどの土地のために、命を賭けて戦う兵士が登場する。現在の日本は、自国の領土である北方四島や竹島に、自衛隊員でさえ、指一本触れることができずにいる。今の法治国家日本の現状である。 ○ 欲望につ...
時計には時というものあらざりき時間を計る機構のみにて 時は過ぎるいにしへ人はたとふるに川の流れの如しと言へり
ハト鳴いて冬の広場に飛び降りぬ 尾張では裸祭りがもうそこに
前の記事で、味噌のことを書いたが、あたらしいアイデアが浮かび、また、若干説明が必要だと思い、再度、書くことにしたい。 赤みそは血圧が下がる効果が見込め、しかも塩分濃度が低いと書いたが、これは八丁味噌のことで、大豆を2,3年熟成させたものを指し、年数を経ていない、ただの赤みそ...
冬の朝大きな池にボート二艘 見上げれば駅の屋根にはジョウビタキ
数が苦手である。 以前、現金で払っていたときは、頭の中で計算して、いくら払えばおつりが細かくなくて済むか、すぐに計算できたものだが。 今は、カード払いに慣れてしまって、いざ、現金で払おうとすると、丁度良い数字が出て来ない。人間、やはり、数なら数用の頭を働かせないといけないよ...
「人間には、欲がありますから。」というようなことばを、会話の途中に、挟まずには居られない人は、往々にして、欲まみれな人間である場合が、ほとんどである。 ○ 「流れというものがありますから。」と、そのある流れから、自由であるような口振りで、喋る人は、どっぷりとその流...
味噌は、しごく扱いにくい食品だと思う。およそ、健康食品の中で、こんなに優秀で、長持ちのする食品は、他にないのではないかと思うが、あの粘着性が、玉にきずだと思うのである。 わたしは名古屋育ちだから、味噌は、きまって赤みそである。東京にいた頃は、信州みその白みそだったが、どうも...
山ありて動くことなきめでたさよ <新年> 帰り道冬の夕日はあかあかと
冬の街大きな池を取り囲む 大安や明るき朝の冬陽差し
地下鉄で洋書を読みし女子高生英語なりしが書名分からず 分厚かるペーパーバックを読んでおる女子高生は途中下車せり
席を譲る若き人あり冬のバス 仏滅の日に来るらしき大寒波 あかあかとわが魂に火をつけし笑み麗しき君をさらはん <改>
荒畑に雀群れなすにぎわいや うす曇り山ほの見ゆる冬の朝
このブログでは、よく、「閑話休題」という言葉を表題に掲げている。お気付きの方も、居られると思うが、これは、明らかな誤用で、本来、こうした使い方はしない言葉である。 文章中に使う言葉なので、表題に持ってくること自体が、じつは、おかしく、脇道に逸れたときなどに、話を元の本題に持...
たとえば 誰でも知っている「省」という漢字、これは日本語では、音二つ訓二つ合わせて四つの読み方があるのだが、すべて言える人は、結構稀で、むしろ漢字を習っている小学生の方が言えるくらいである。 正解は、皆さん方に、少し、考えてもらいたいので、後回しにしたい。 それから、 「素...
それぞれに夢の中なる冬の夜 雁一羽東の空に飛んで行き
冬雀びっしり並ぶ電線や 池の面固く動かぬ冬日かな
吉田さんが聞いたという小林のことばには、付け足しがあって、「独創的な思想家などというものは」ということばが、補足としてあるそうである。 わたしは、その文章を読み、ああ、これは明らかに思想上の相違だ、どちらもこれは譲れないところだろうと、直感したことを覚えている。 というのも...
両者とも、評論家と言われていた人だが、小林秀雄は文芸評論家、吉田秀和は音楽評論家として名高い人物である。 どちらの人を取るか、と、言われれば、わたしの中ではもう決まってはいるのだが、少し、この二人のことについて、述べてみたい。 小林の「モオツァルト」はつとに有名だが、吉田秀...
霞む池五六羽雁の飛び立ちぬ 冬の池鏡のごとく日を写し
人というものを、広く見渡してみて、先ず思うのは、普通の俗な人々がいかに多いかということである。 現今の社会は、やたらと創造性を発揮せよとか、独創を重んじるとかいうのだが、さて、普通の人にそうしろと言ってみたところで、創造性も何もなく、生活態度も知識も知恵も、何も変わり映えも...
この書のこととなると、わたしはじつに様々な思いに溢れ、1、2回の記事で終わらせるのは、嫌なので、再び、書かせてもらいたいと思う。 次兄が横入りしたことや、また、この書の良さをまるで分からなかった、長兄もいたりして、色々騒がしい事もあったが、この書自体のことについて触れられな...
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天気のことについてですが、 日本では、昔は、雷で亡くなる人は、まるで、居なかったものです。現在は、各地で人が亡くなっています。 何故でしょうか? よく分かりません。 西洋のギリシアでは、最高神は稲妻の神、ゼウスです。 ※名前を急に変えて申し訳ありません。少し痩せました。
欧米人は、論を積み上げて、感情を抑え、思想的建築を作る 日本人は、情理を兼ね備えて、思想を語る 〇 欧米流の理念が、一切、取り除けを許さないのは、その理由に拠る その理念というものは、日本流であってしかるべきである 〇 人権は、理念になり易い観念である ...
かぼそきが微かに聞こゆ虫の声立秋間近真夜中のこと 国連の来日目的理解不能日本女性は愚かにあらず
夏の台風は、迷走台風になりやすく、沖縄は、元々が台風銀座と呼ばれている地域である。 こうしたことは、至極、当たり前な知識として、少し日本の天候について知っている人なら、わざわざここで、わたしが言う必要さえ無いくらいのことである。 この不思議なほどの騒ぎようは、一体何であろう...
国連の現代表はなぜああも誇大な言葉を遣いたがるや 国連は何の役割果たす施設不思議なところに口挟むもの 国連の中に潜める大国の影を思うて報道を見し マイナカードメディア挙って批判せし現保険証批判せずして
新約聖書には、イエスが、その生前の弟子たちに対して「あなた方はわたしの弟子として、これからわたしの弟子になる人々の、その末席に座る者となる。」と、弟子たちに語る場面があったと、記憶している。 これは、弟子たちを蔑ろにした発言というものではなく、ヒエラルキー<階級的権威>とい...
水平に歴史見ることいかに難き俯瞰ばかりす仰ぐさえまれ 戦後より幾年経てばあの大戦しかと書き得る人や出で来る いつの間に左寄りなるNHK保守本流の纏まらぬまま 長年の迷夢覚めたる心地せり岩波ジブリ政治的なる 右左うるさく言いし時代過ぎ今は窃かに動きたるかや
報道はみな左傾なりテレビネットまとなチャンネル何処にありや 自衛隊適当なとき使いたい隊の人々なんと思うや カントさえ国を守るは重要とその著に書けり当たり前なる 何故に戦死せる人取材して国国境も無きとするかや 再びや戦争のこと語る季節苦々しくも思う報道
涼しさや漣の立つ広き池 広き池向こうの下なる広き町
なにゆえにかくも強きや女子サッカースポーツ大国日本となりぬ ※今日はこの一首です
ある日、市バスに乗っていたときのことであるが、あるバス停にバスが停まったとき、運転手さんが、急に運転席から降り、慌ただしく動き出した。 何事かと思って見ると、そのバス停には、一人車椅子の方が居て、バスに乗るところだったのである。 暑い日であった。運転手さんは、用意していた踏...
水にかたちがないように 心にかたちはない 水がどのようなかたちもとるように 心はどのような態勢もとる だが 心は水ではない 心はかたちのないかたちをつくる
遠花火窓より覗く子供たち 時違え音響きけり遠花火
Bモーター役員はみな首洗うあれだけやれば当然なるが 社長家族とっとと逃げし形なれ日本を甘く見過ぎておりぬ
最近、戦争中また戦後期の日本軍人の有り様について、声を大きくして、言える機会が増えた。 もっとも、象徴的だったのは、天皇陛下がインドネシアを巡幸された際、カリバタ英雄墓地を訪れ、献花されたことだったであろう。 わたし自身、陛下がこの地に行幸されるまで、その歴史については、ま...
見上げれば陽差し目を射る夏木立 白い鳥高い空なるその下に
クーラーに浸って身体しなびたり 日本の夏の暑さやこの通り この暑さ農作物はすくすくと
一雨を願うばかりの暑さかな 体中蒸されるごとき暑さかな
気が付けば耳朶を揺るがす蟬時雨 ※今日はこの一句です
前の記事で、「これからはインド」という記事を書いたのは、インドには、この人という人物がいたからである。この人とは、他ならぬ現在の、モディ首相である。 国民総ID化というものを、やってのけて、それがじつに見事にインド経済の車輪を回している。 30年ほど前、わたしは、これからは...
バスのドア開いて春風流れ込む 春深み波立つもののなき湖面
シェイクスピアの四大悲劇と呼ばれるものに、ドストエフスキーの諸作品を照らし合わせることは、よく為されることであるが、改めて、ここで照合してみたい。 「ハムレット」は「罪と罰」、「リア王」は「白痴」、「マクベス」は「悪霊」、「オセロー」は「カラマーゾフの兄弟」という具合で、確...
バイデンやいつの間にやらトランプ化自国第一日本どうする アメリカはいつも世界を振り回す大国なれど正義はありや
これは、わたし自身の言い方となるが、この二人の作風の違いを、一度、比喩を使って表現して見たい。 シェイクスピアについては、スタンダールの故知を鑑みて、モーツァルトの音楽にも通ずる作風を持っていることから、 透き通った豊かな海の、明るく照らされた底が、間近に見え、その水深を尋...
英語にて俳句を綴る新講師 古池の句の英語訳聞きし春
シェイクスピアの諸作品は、読み易い古典である。おそらく、世界の古典の中でも、もっとも読み易い古典ではないかと思われる。 これは、日本ではもう江戸時代から、翻訳本があったこと、また、とても多くの優秀な翻訳家たちが、挙ってシェイクスピアを翻訳して、洗練されて来たこと、それと、作...
世界文学でも、重要極まりない、この二人の人物を並べて、上げてしまったが、一つの試論ということで、ご覧頂ければ、有難い限りです。 詩人としては、シェイクスピアの方が秀で、人間観においては、ドストエフスキーが優っていると、わたしは見ている。 シェイクスピアの比喩表現の卓越さは、...
ブログ名を、「Hideのおすすめ本・・・」から、 「Toshiのエッセイと・・・」に変えました。 また、ハンドル名をHideharuから、 Toshiharuに変えました。 内容は、今までと変わらないつもりです。 また、参加カテゴリーを変えまし...
黄砂来てレンズで覗くごとき陽や 日の差せど黄砂が覆う山山や 春の朝黄砂で見えぬ遠き山
NHKで「FIRE」の特集をやっていた。FIREとは、フィナンシャル・インデペンダント・リタイア・アーリーの略語だそうで、要は、経済的に自立した早期退職という意味である。 この番組を見て、第一に、思ったのが、現代の会社員、特に、大企業で働いている人は、働くことに、お金以外の...
理系文系という人間のタイプの分け方は、日本独自の分け方だそうだが、何故また、そうなるのか、よくかんがえて見たいところである 〇 前の記事にも、触れたのだが、この分け方は、その当時の日本社会の要請に拠ったものである。それが、今に至るまでも有効であるということは、日本...
春の海小さき者の浜遊び ウグイスの声のみ聞こゆゆかしさよ
アクセス数いきなり増えし今日なれどまことの数か委細は不明 数字にて浮き沈みする心持ち数は一種の魔術なりけり
厚着薄着それぞれなりし春半ば どの人の手にもスマホや春電車 マスクせぬ者われのみや電車内
ユングは人間のタイプとして、まず、外向性、内向性と大きく二つに分け、その上で、理性、感情、感覚、直感という性格が、相互的に補い合うというタイプ論を、その著作の中で、打ち出した。 そうして、ユングは自分のかんがえたこれら人間のタイプは、けっして、絶対のものではなく、他に様々な...
春雨や池にはボートを漕ぐ姿 春の雨人まちまちの装いや 降り止みて町うるおいぬ春の雨
同じこと言い続けてや幾年月トップ変わらぬ奇怪な党 気が付けば春雨すでに止んでおり
選挙カーがうるさくてしようがない。 あんなに、がなり立てる必要があるのだろうか。候補者は、どれもこうした点については、まるで進歩していないようだ。 言っていることは、どれも似たようなもので、ほとんど変わり映えもしない。政党が違うと言うだけである。 人々を、思わず立ち止まらせ...
桜愛でる国ありしかど外つ国は戦争とみにこじれたりけり 散り果てて心待ちにす葉桜や
学び 多くの人は、自分より立場の低い人に対しては、教えようとしたがり、けして、その人から、学ぼうとはしないものである ○ 学びとは、まねびであり、真似ることである ○ 模倣こそ、創造の母に他ならないのであるが、このことを、骨身にしみて知っている人は、じつ...