日々の恐怖1月22日ガキの頃の話(5)帰り道の途中、どちらかが言うわけでもなく公園に立ち寄り、俺とKはブランコに腰をかけた。「Mがチクったんやろ?」最初に口を切ったのはKだった。「何でや?自分も一緒に居て、Sにお菓子買って貰って食べた癖に。しかも、Sは兄ちゃんやぞ。」とKはつづけた。「だいたい、誰にチクったんやろ?」そんな話をしながら何も答えもでず、Mは裏切り者ということだけが延々と繰り返された。それからしばらくしてSは学校に登校してきたけど、何となく俺もKもあの日以来、SとMに近寄ることを避けた。放課後に4人で帰ることも遊ぶこともなく、自然と俺・KとS・Mという組み合わせで別々に帰る日が続いた。喧嘩をした訳でもないから、気まずいまま数週間が過ぎた頃、担任から呼び出しをくらった。体育係だった俺とKが、放課...日々の恐怖1月22日ガキの頃の話(5)