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  • 日々の恐怖 2月23日 ガキの頃の話 (8)

    日々の恐怖2月23日ガキの頃の話(8)Sは雨の降る中一人、あの山に出掛けた。さすがに一人で神社へ近づくのは怖かったらしく、しばらく周りを散策しながら当てもなく山道を歩いていた。それらしい家も見つからず、飽きてきて帰宅するために山を降りるはずだった。いつも通りに山を下れば数分で民家へ繋がるような何てこともない山道を、その日は何故か違うルートで下った。このルートも大したことはない。何度か俺たちも通ったことはあるが、単にたどり着くのが自分たちの住む村の反対側だから遠回りという理由で滅多に選ばないルートであるだけ。その別ルートを下ったさきに数件の空き家があることも、俺も含めみんな知っている。ただ、知らなかったのは、その空き家がSの隠れ家として使われていたこと。これは俺もK、Mも誰も知らなかった。その日、中々戻らな...日々の恐怖2月23日ガキの頃の話(8)

  • 日々の恐怖 2月11日 ガキの頃の話 (7)

    日々の恐怖2月11日ガキの頃の話(7)そこでMがとうとう泣きだして、「俺君は関係ない。Kも直接は関係ないけど、僕が話したから知ってる。」とだけ言うと、後は泣いて何も話さなかった。俺とKは関係ないということで、直ぐにその場から追い出すように出された。そのまま、Kと帰宅することになるが複雑な気持ちは拭えなかった。「俺だけ退けもんか?」と誰に言うでもなく呟いたあと、何故か悔しくて涙が流れた。「ごめん。」とKは謝った。「口止めされてたから。」「どうせ、俺だけ退けもんや。お前らは兄弟・従兄弟やからな。」と引くに引けず、俺はKに八つ当たりした。「違う。Sがお前を巻き込むなって言うたんや。俺かってほんまは聞きたくなかった。巻き込まれたくなかった。」とKの本音を聞いて、俺は居たたまれなくなった。「何があったんや?」と問い...日々の恐怖2月11日ガキの頃の話(7)

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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖
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