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大峰 正楓さんの人気ランキング

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本ブログ 300位 303位 301位 303位 298位 301位 302位 14,701サイト
ホラー・怪奇 1位 1位 1位 1位 1位 1位 1位 22サイト
小説ブログ 86位 85位 88位 86位 86位 84位 86位 11,754サイト
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本ブログ 415位 427位 437位 451位 474位 477位 488位 14,701サイト
ホラー・怪奇 2位 2位 2位 2位 2位 3位 3位 22サイト
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  • 日々の恐怖 4月17日 再会(3)

    日々の恐怖4月17日再会(3)俺は悲しくなって奴の肩に手をかけた。「俺××だよ。そっちこそ俺のこと忘れたのか?それより、どうしてここにいるんだ?向こうの大学に行ってたんじゃないのか?」奴は何も答えず、自分の頭を手でなでている。「立ち話もなんだ、どっかファミレスでも入るか?」「いや、人がいる所じゃ緊張してしゃべれない。誰もいない静かな場所がいい。」奴はそれだけ言うと、自分の自転車にまたがった。そして行く先も告げず、いきなり立ちこぎしながら走り出した。辿り着いた場所は、倉庫が立ち並ぶ埠頭だった。奴は自転車を降りると、自動販売機でお茶を買った。それから防波堤に腰掛け、ポケットから薬袋を取り出すと、幾つかの錠剤を飲んだ。その間、会話は無かった。俺が隣に座り、二、三話し掛けるが、目を閉じてうつむいている。成す術もな...日々の恐怖4月17日再会(3)

  • 日々の恐怖 4月17日 再会(3)

    日々の恐怖 4月17日 再会(3)

    日々の恐怖4月17日再会(3)俺は悲しくなって奴の肩に手をかけた。「俺××だよ。そっちこそ俺のこと忘れたのか?それより、どうしてここにいるんだ?向こうの大学に行ってたんじゃないのか?」奴は何も答えず、自分の頭を手でなでている。「立ち話もなんだ、どっかファミレスでも入るか?」「いや、人がいる所じゃ緊張してしゃべれない。誰もいない静かな場所がいい。」奴はそれだけ言うと、自分の自転車にまたがった。そして行く先も告げず、いきなり立ちこぎしながら走り出した。辿り着いた場所は、倉庫が立ち並ぶ埠頭だった。奴は自転車を降りると、自動販売機でお茶を買った。それから防波堤に腰掛け、ポケットから薬袋を取り出すと、幾つかの錠剤を飲んだ。その間、会話は無かった。俺が隣に座り、二、三話し掛けるが、目を閉じてうつむいている。成す術もな...日々の恐怖4月17日再会(3)

  • 日々の恐怖 4月11日 再会(2)

    日々の恐怖 4月11日 再会(2)

    日々の恐怖4月11日再会(2)それから二年の月日がたったある日、俺はバイト先の古本屋で奴に再会した。うだつのあがらない退屈な日々を過ごしていた俺は、時々奴のことを思い出していたのだが、その再会は思いも寄らぬ事だった。奴は深夜閉店間際に現れた。一目でその異様さに気が付いたが、それが奴だと分からなかった。つるつる頭に銀縁めがね、白髪まじりの無精ひげ。がりがりに痩せこけていた。「すいません、もう閉店なんすけど。」俺は立ち読みに耽る奴に声をかけた。顔の肌はアトピーで荒れ、眉毛は無かった。それでもかすかに面影があった。「もしかして○○?」思わずそう訊ねると、奴はあらぬ方をきょろきょろ窺いながら、後ずさりするみたいに店を出て行った。ショックだった。あれが本当にあいつなら、完全に気がふれていると思ったからだ。その夜、複...日々の恐怖4月11日再会(2)

  • 日々の恐怖 4月6日 再会(1)

    日々の恐怖 4月6日 再会(1)

    日々の恐怖4月6日再会(1)かなり前の話になる。ある日、俺は中高時代に友人だった男と二年ぶりに再会した。まず、そいつのことを紹介しないと話は始まらない。少し長くなるが、興味のある人は聞いてくれ。そいつと俺が通っていた高校は、まあ平凡な進学校というのか、市内で五番目くらいのレベル、というと想像できるだろうか。そんな高校の落ちこぼれグループに、俺とそいつはいた。中途半端なヤンキーですらない、今思うと恥ずかしいツッパリみたいなものか。くだらない事でいきがる、バカそのものだった。で、そいつは三年になってからがらっと人が変わった。何があったのか知らないが、受験勉強に専念し始めた。学校にいる間は、休み時間もずっと勉強していた。俺らとの付き合いを一切断ち、傍から見ると呆れるくらい一心不乱に勉強した。成績も夏休み前くらい...日々の恐怖4月6日再会(1)

  • 日々の恐怖 3月29日 鍵

    日々の恐怖 3月29日 鍵

    日々の恐怖3月29日鍵ある男性とのおつき合いが始まった頃、彼がアメリカに2週間程出張するというので、当時、仕事もなかった私は、彼の三匹の猫の世話で、彼の家で2週間留守番することにしました。でも、彼の家では前の奥さんが亡くなっていて、(もっとも、亡くなって7年ほどになりますが)亡くなっているとはいえ、私が先妻の立場だったら、嫌なんじゃないかと思っていました。そして、アメリカに行く彼を見送った帰り、彼の家に戻ってほっと一息ついたとき、ふと飾ってある亡くなった奥さんの遺影に、「私がここにいてもいいのかしらん?」と尋ねました。次の日、買い物に行こうと玄関に置いてある鍵をみると、家の鍵だけがなくなっています。車の鍵と一緒にコイル状の金具できっちり付いていたはずなのに見つかりません。家中探しましたが、その日は結局見つ...日々の恐怖3月29日鍵

  • 日々の恐怖 3月20日 石の家(3)

    日々の恐怖 3月20日 石の家(3)

    日々の恐怖3月20日石の家(3)会社に戻るといきなり社長に俺たちは怒られた。コウさんが激怒して会社辞めるって飛び出した。「お前たち何したんだ!」って怒られたけど、俺たちに分かるわけがない。だから社長に、「あの石のある蔵を壊そうとしたらコウさんは怒り出して、いきなり帰ったんでわかりません。」て言ったら、社長は俺たちを突き飛ばすようにダンプに積んだ石の所に行って、「早くこれを運ばんか!」って怒鳴り始めた。本当に訳がわからなかったけれど、社長の言う通りに応接間にその石を社員総出で運んだ。そして社長は、それを応接間のソファーの上に置かせた。それから暫くして、社長はその石にお茶を出したり話しかけたりするようになった。俺たちと社長の息子は気持ち悪いと思ってたけれど、何も言わなかった。1週間くらいしたら、社長が突然、「...日々の恐怖3月20日石の家(3)

  • 日々の恐怖 3月14日 石の家(2)

    日々の恐怖 3月14日 石の家(2)

    日々の恐怖3月14日石の家(2)興味の出た俺は、その家に入って社長たちを探すことにした。門から入ると、母屋と荒れてはいるが広い庭。そしてその庭の片隅には蔵が三つ並んでた。ちょうどそこに社長の息子の姿があったから、俺は蔵の方に歩いて行った。社長と息子がいたのは、三つの蔵のうち真ん中の蔵。社長はその中にいたんだけど、その蔵の中が変わっていた。その真ん中の蔵だけ正方形で、その中央に土俵みたいに円の形で、白い石が埋め込まれてて、そのまた円の中央に、1m真っ角くらいの黒い石の板と、直径1mくらいの白い石の板が向かい合うように立っていて、社長はそれをずっと眺めていた。俺は、”モノリスみて~だなァ~、気色ワリィ~。”としか思わなかった。その日はその家を調査して帰ったが、数日後すぐにその家の解体を請けることが決まった。解...日々の恐怖3月14日石の家(2)

  • 日々の恐怖 3月7日 石の家(1)

    日々の恐怖 3月7日 石の家(1)

    日々の恐怖3月7日石の家(1)昔、解体屋でバイトをしていた。家屋を解体してると、いろんな変わった家もあるし、中から変わったもんも出てくる。特に、山の方の古民家や古民家はアツい。押入れの中に骨がギュウギュウに入ってたり、漆喰っていうか塗り物の壁の中に、長い髪の毛が入ってたり、家の真ん中に入口のない部屋があって、そこに小さい鳥居が立ってたり。結局は、何でもかんでも壊してダンプに乗せて捨てちゃうんだけど。余りにも気味の悪いもんや縁起モンは酒と塩かけて、まあ結局は捨てる。そんな中でもある日、某渓谷のとある古くからの豪邸を壊す仕事を持ちかけられた。そして俺は社長と一緒に運転手として下見に行った。家の中の残置物とかの確認は、見積もりする社長とその息子が見るから、俺は車外でタバコ吸ってジャンプ読んでた。すると田舎に珍し...日々の恐怖3月7日石の家(1)

  • 日々の恐怖 2月26日 建物を間違えちゃったのかな?

    日々の恐怖 2月26日 建物を間違えちゃったのかな?

    日々の恐怖2月26日建物を間違えちゃったのかな?不動産会社にいたときの話です。入居して1ヶ月もしない入居者から、『この部屋、以前何かありましたか?』とTEL。俺:「イイエ、特に何もありませんが。」数日後、また同じ入居者から『本当に何もありませんでしたか?』とTEL。一応、先輩社員から確認したが特に何もないので、俺:「調べましたが、特に何もありませんでした。」と返答。またまた数日後、入居者から、『一度きてください、絶対なにかあります。』俺:「では近くに行ったときか、時間ができたら伺います。」でも、どうせ池沼のクレーマーだと放置。またまた、数日後、『あんた来てくれるっていたじゃないか!』ってお怒りモード。少々お怒りなので詳しく話を聞くと、特に浴室、『暖かい風呂に入っていても寒気がする。』とのこと。まぁ、怒らせ...日々の恐怖2月26日建物を間違えちゃったのかな?

  • 日々の恐怖 2月22日 佐藤さん

    日々の恐怖 2月22日 佐藤さん

    日々の恐怖2月22日佐藤さん親父から聞いた話です。親父が大学3~4年の間、男3人で小さくて古い一軒家を借りて住んでいた。といっても、家賃をちゃんと払ってるのは親父と鈴木さんだけ。もう一人の佐藤さんはあまりにも貧乏なので、居候させる代わりに家の掃除、ゴミ出しなどをやってもらうことにしていた。親父と鈴木さんは、佐藤さんの困窮ぶりを助けてやろうということだったようだ。間取りは3LDKで、LDK6畳・6畳・6畳に4畳半。佐藤さんが4畳半。この佐藤さんの4畳半に出た。親父も鈴木さんも何度も見たのが、恨めしそうに正座する白髪の老婆。出るタイミングも朝昼晩関係なし。多い時には一日に三回くらい見る。4畳半の襖が開いている時、何気なく目をやると、中に白髪の老婆が恐ろしい形相で正座している。来客の中にも見た人が5人ほどいたら...日々の恐怖2月22日佐藤さん

  • 日々の恐怖 2月11日 町内会長

    日々の恐怖 2月11日 町内会長

    日々の恐怖2月11日町内会長23区内私鉄沿線住宅地での話。10年ぐらい前に爺さん地主が死んで、50代の息子夫婦が越してきた。越してきて1年ぐらい経ってから、奥さんの姿が見えなくなり、一人残された旦那の奇行が始まった。・一日中、隣近所に聞こえるような大音量でクラシック音楽(主にベートーベン)を鳴らし続ける。・庭に裸のマネキン人形を運んできて並べる。そして、金色に塗りたくってライトアップ。・昼間は冬でも海パン一丁でベランダに出て、不思議な体操を何時間も踊り続ける。・隣近所に対して罵声を浴びせまくり、洗濯物にホースで放水。うちの家からこの地主の家は良く見える位置にあったんだが、しょっちゅう隣近所からの通報でパトカーが来ていた。そんな日々が3~4年続いて、ある日、迷惑行為がプツリと止んで、息子の姿が見えなくなった...日々の恐怖2月11日町内会長

  • 日々の恐怖 2月1日 服

    日々の恐怖 2月1日 服

    日々の恐怖2月1日服知人の祖母・Nさんが若い頃体験した話だ。Nさんにはお気に入りの服があった。生成り地に小花が少し刺繍された、可愛らしいデザインのワンピース。Nさんはその日も、お気に入りのワンピースを着て買い物に出かけた。そして帰宅後はすぐに着替え、ワンピースをハンガーに通して鴨居にかける。湿気を飛ばしてからしまう為だ。そうしている内に、外出の疲れからか、ついうたた寝をしてしまったのだそうだ。しばらくして目が覚めたNさんは、ぼんやりとあたりを見回した。すると、鴨居にかけたワンピースが、風もないのに揺れているではないか。不思議に思い目をこらすと、裾から見え隠れする物がある。生成りのワンピースより、もっと白い何か。それは音もなく降りて来た。人の爪先であった。凍りつくNさんをよそに、白い脚はゆっくりと降りて来て...日々の恐怖2月1日服

  • 日々の恐怖 1月25日 足(2)

    日々の恐怖 1月25日 足(2)

    日々の恐怖1月25日足(2)同じ先輩がやはり小学4年生晩秋の頃に体験した話です。その日は風邪気味で学校を休んでおり、自宅の2階にある自室で布団にくるまっていた。ぼんやりとベッド横の窓から外を眺めていると、家の前にある道に、喪服のような黒い服と帽子をまとった髪の長い女性が、俯いて立っていることに気がついた。何故かその女性のことが気になり、彼女はベランダに出ていった。なぜそのようなことを考えたのか、後になって振り返ってみてもよくわからないという。すると彼女がベランダに出ると同時に、その女性がふっと顔をあげた。その顔は雪のように白かった。比喩ではなく本当に肌が真っ白だったのだ。そしてつぶやいた。そのつぶやきは離れているはずの彼女にもはっきり聞こえたという。「足が欲しい。」気がつくと彼女は部屋で倒れていた。時計を...日々の恐怖1月25日足(2)

  • 日々の恐怖 1月21日 足(1)

    日々の恐怖 1月21日 足(1)

    日々の恐怖1月21日足(1)大学時代、一つ上の先輩(女性)から聞いた話です。小学4年生の夏頃、学校から帰るときいつもある脇道からでてくる中年の男性がいた。しかも常に彼女がその脇道を通りかかる時に出てきてぼんやりと立っていたという。幼心ながら不気味に思っていた先輩はそのことを母親に相談した所、しばらく車で送り迎えをすることになった。1ヶ月ほど車で送り迎えを行った後、もうそろそろいいだろうと言いことになり再び徒歩での登下校になった。そして実際、それからしばらくは何も無かった。しかし、その男は再び現れた。彼女がいつものように帰り道を歩き例の脇道にさしかかったときだった。ヌッと誰かが脇道から出てきた。あの中年の男だった。そしていつも黙って立っているだけだった男は、彼女の方をみてこう言った。「足が欲しい。」気がつく...日々の恐怖1月21日足(1)

  • 日々の恐怖 1月14日 輸入雑貨(3)

    日々の恐怖 1月14日 輸入雑貨(3)

    日々の恐怖1月14日輸入雑貨(3)しかし、俺の主張に彼女は難色を示した。「あれが原因とは限らないじゃん。違ってたらもったいないもん。」どうしても捨てるのは嫌だと言う彼女と折衝を重ねた結果、とりあえず何日か俺が預かってみることで話が付いた。俺はネックレスを持ち帰り、彼女がしていたようにベッドの脇に置いて眠ってみたが、特に悪夢は見なかった。だが、彼女の方は効果覿面だった。ネックレスを手元に置かなくなってから、悪夢を見る事がなくなったのだ。明らかな変化に、今度は彼女の方から処分を頼んできた。彼女は俺が鈍感だから影響を受けないのだと茶化したが、「だからって普通に捨てたりしないで、ちゃんとした人にやってもらってね。」と俺の身を案じてくれた。俺は彼女の言葉に従い、神社で禰宜をやっている知人に処分をお願いした。そのネッ...日々の恐怖1月14日輸入雑貨(3)

  • 日々の恐怖 1月6日 輸入雑貨(2)

    日々の恐怖 1月6日 輸入雑貨(2)

    日々の恐怖1月6日輸入雑貨(2)結果的に上手く騙されたような気がしないでもなかったが、彼女はああいう妙な小技を瞬時に繰り出せるほど器用なタイプではない。あの時の嫌な感じはただの気のせいだと自分に言い聞かせ、「今後、記念日は月一回だけな。それ以上は認めん!」と彼女を小突いた。夕食を摂ろうと入ったレストランで、注文の品が来るまでの暇つぶしに、彼女はさっきのネックレスを取り出し、さっそく首に掛けた。「どう?似合う?」と笑ってみせる彼女は実に嬉しげだったのだが、胸元にかかったそのネックレスをまじまじと見直してから、「あれ・・・・?」と首をかしげた。「なんか思ったより地味。こんなだったっけ?」そのネックレスはバッファローの角を楕円に削った黒と白の大きなビーズの間に、緑と黄色の小さなガラスビーズが交互に挟まれているだ...日々の恐怖1月6日輸入雑貨(2)

  • 日々の恐怖 12月31日 輸入雑貨(1)

    日々の恐怖 12月31日 輸入雑貨(1)

    日々の恐怖12月31日輸入雑貨(1)今の彼女と付き合い始めたばかりの頃の話です。とある駅前で彼女と待ち合わせをしていたのだが、その日は時間より早く着いてしまった。近くに喫煙所があったのでそこで煙草を吸っていると、すぐ近くで黒人男性が露店の準備をし始めた。並べているのは、カラフルなビーズで作られたネックレスやブレスレット。どれも鮮やかな原色が多用されており、大ぶりなビーズが多く使われた派手なものばかりだ。退屈なので横目で品物を見ていると、その黒人が視線に気付いて声をかけてきた。「オニイサン、見テッテヨ。コレ、アフリカ本物ネ。ケニア、コンゴ、スーダン、イロンナ国ノヨ。安イ安イヨ。」いや俺そんなの付けないし、と断ろうとした時、運悪く彼女が来てしまった。「お待たせ~、あ、カワイイ!」俺の顔もろくに見ないうちから、...日々の恐怖12月31日輸入雑貨(1)

  • 日々の恐怖 12月24日 病院の夜の巡回

    日々の恐怖 12月24日 病院の夜の巡回

    日々の恐怖12月24日病院の夜の巡回前勤めてた病院での話です。夜中に巡回してたら、二人部屋からうなり声がした。二人部屋の一人は入院したてで症状が重く、全然意識のないおじさんA。もう一人も時々弱くうなるだけで、1ヶ月ずっと夢の中にいる寝たきりのおじいちゃんB。”Bさんがうなったのかな?”と思い訪室すると、寝たきりのはずのBさんのベッドが空だった。”えっ?”と思って部屋を見回し、巡らせた目が真後ろの開いたドアをとらえた時、廊下の光を背にして立つガリガリのBさんがいた。点滴抜いて左半身血まみれだ。あごが外れるくらい口を開いて、目は前方斜め上を見ている。”えっ、えっ、なにこれ?”と混乱していたらBさん、「ぅうぅうううおおおーー!」と雄叫びとともに、両手を横に広げて倒れ込んできた。突然のことに私は悲鳴を上げてしりも...日々の恐怖12月24日病院の夜の巡回

  • 日々の恐怖 12月17日 モニター

    日々の恐怖 12月17日 モニター

    日々の恐怖12月17日モニター俺が警備員やってたのは、テナントがいくつか入ってるビルだった。常駐警備員ってのは途中に待機時間あるくらいで、基本的に交代制の24時間勤務だ。故に深夜ビル内の巡回や駐車場の巡回なんかもやるんだけど、必ず決まった時間に発報するパッシブセンサー(人影とかで反応する)箇所がある。先輩や隊長からは、「あのパッシブはオカルト発報だから。」って聞いていたから、あまり気にしていなかった。でも、発報あれば一応行かなきゃいけないのが警備員だから、一応行く、6階に。でもって毎度のことながら発報したんだが、俺は駐車場の巡回をしていた。無線で、「また発報したよ、外から何か見える?」って言われたから、「見て来ます。」って言って、ビルの表に回って6階を見上げた。外から見て初めて気付づいたんだけど、6階のパ...日々の恐怖12月17日モニター

  • 日々の恐怖 12月9日 二つ目の玄関(2)

    日々の恐怖 12月9日 二つ目の玄関(2)

    日々の恐怖12月9日二つ目の玄関(2)どうやら彼女の生まれた集落では、死者が彼女の家を訪ねることは、死者を送る一連の手順に含まれているようだ。いや、送られるための手順といったほうが正確か。死んでから四十九日を終えるまでの間に、彼女の家を訪れることで、迷わず向こうへ旅立てる。そんな風習というか、思想のようなものを集落全体で共有している。なにがどうなってそんな話になったのかは、誰も知らない。知らないが、そういう考えがある以上、軽々に玄関を変えるのも気が引ける。古い玄関を残したのは、そういう理由らしい。「ドアのほうには来ないんだ?」「そう。なんでか知らないけど、古いほうだけ。」昔は普通の客も死者もそちらに来たから、区別はできなかった。今は、普通の客はドアのほうに来るのでわかりやすいらしい。「昔は嫌だったな~、お...日々の恐怖12月9日二つ目の玄関(2)

  • 日々の恐怖 12月3日 二つ目の玄関(1)

    日々の恐怖 12月3日 二つ目の玄関(1)

    日々の恐怖12月3日二つ目の玄関(1)彼女の家には玄関が二つある。ひとつは、ドア。ご家庭にある玄関ドアをイメージして貰えばおおむね合っているだろう、普通のドアだ。もうひとつは引き戸。星のような放射状の模様がある型板ガラスを使った、古い引き戸だ。開け閉めするたびガラガラうるさいという。ドアが二つあるというと二世帯住宅を想像するが、そうではない。彼女の家は普通の一軒家だ。玄関が二つあるということと、それに付随して変則的な間取りになっている以外、特筆するところはない。なんでも古い家を壊すとき、祖父母の希望でわざわざ残したらしい。つまり、引き戸のある場所が元々は玄関だったわけだ。それを残して新しい家を建てた。そしてわざわざ新しい玄関も作った。そういうことらしい。「なんだってまた、そんなことを?」「死んだ人が訪ねて...日々の恐怖12月3日二つ目の玄関(1)

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