急に寒波が押し寄せ、冷たい風が吹きすさび、いよいよ冬来たるというところでもある。この「こがらし」は冬の季語でもあり「木枯らし」や「凩」と綴ったりする。木枯らし…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
急に寒波が押し寄せ、冷たい風が吹きすさび、いよいよ冬来たるというところでもある。この「こがらし」は冬の季語でもあり「木枯らし」や「凩」と綴ったりする。木枯らし…
ドストエフスキーの小説に『罪と罰』というのがある。一見、罪と罰との関連は対義語のように見えるが、そうではなく、もちろん同義語でもない。これに応えるのが、太宰治…
『異邦人』で知られる小説家アルベール・カミュは、いつまでも気になる存在である。彼は祖父の代にフランス領アルジェリアに移民した純粋のフランス人。青年期にパリに大…
先ごろのニュースのプーチン大統領の健康不安説が出ていた。この種の話はよくあることで「またか」ということは否めない。プーチン大統領の靴が気になる...今を去る、…
いわゆる「大正ロマン」を象徴する歌に『宵待草』というのがある。その歌は「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」ちょっと虚無感が漂う…
いよいよ秋が深まる季節となった。時候を表す手紙文には、「道に落ち葉の散り敷く季節になりました」などの表現がなされる。日々通る道の並木は紅葉が進んできている。松…
「流言蜚語(りゅうげんひご)」なる四字熟語がある。これは根拠のないデマやでっち上げの話を表わす言葉。この「流言」は、根拠の無いウワサを意味し、「蜚語」の蜚は「…
わが青春なりし頃の代表的な映画スターといえば、まず、その名として挙がるのは、フランスのスターであったアラン・ドロン。そして、ちょいワルのイメージのあるジャン=…
「歩くことは健康にいい」などというのは、よく聞く話。当方は、歩数を決めているわけではないが、日課の中にウォーキングがある。先日のCNN News をみていると…
夜空の星「すばる(昴)」が一際、目につくようになった。いよいよ冬の到来という気分になる。この星の英語名は、”プレアデス(Pleiades)”。ギリシャ神話に出…
近くの神社には、今、「七五三まいり」と書かれた幟が鳥居の横に掲げられている。思えば、11月の風物詩でもある。この風習は、徳川5代将軍徳川綱吉の長男の健康を願っ…
パッチ・アダムス(Patch Adams)は、アメリカの「クラウンドクター」として知られる医師。いわば「道化師の医師」。彼の著書『パッチ・アダムスと夢の病院』…
『徒然草』の39段に、「浄土宗」の開祖である法然について書かれたくだりがある。その部分を抜粋すると、「往生は、一定(いちじょう)と思えば、一定。不定(ふじょう…
ひところまで何か暑さを感じるところがあったが、今は、さすがに晩秋。木枯らしが吹き、なんとも言えぬうらぶれた雰囲気がそこかしこに漂っている。松尾芭蕉の俳句に「も…
ソニー(SONY) は今や世界的企業となっているが、創業時の名称は「東京通信工業」。1958年にソニーに名称変更。これがヒット。ロゴも含め、この SONY と…
「密林の聖者」として活動したアルベルト・シュヴァイツァーの紹介記事を目にした。シュヴァイツァーと言えば、かつての日本では知らぬものはいないというほどの人物。医…
「ホメ殺し」というものがある。これは、ホメるような言葉を使いながら、結局は、貶(おとし)める言葉。相手を「先生」と呼ぶのも、おだての場合もある。これが曲者。川…
詩を書く人を詩人と呼ぶが、詩を書くことを生業(なりわい)とするのは至難のワザ。歌詞を作る詩人は職業として成り立つが、詩集を出版することで生計を立てているのは、…
来年か再来年のうちに蛍光灯ランプの製造がストップするという。有害物質の水銀に関する条約から、その措置がとられることになっている。もう既に、その他のランプに切り…
心理学用語に「ダブルバインド(Double bind)」なる言葉がある。日本語としては、そのまま直訳された形で「二重拘束」という用語で呼ばれる。これは、人から…
秋に見かける赤とんぼは、音もなく飛んできては、ところ選ばず止まったりする。歌人でもあった三木露風が、童謡『赤とんぼ』で「とまっているよ、竿の先」と歌っている。…
ハロウィンの季節となった。今年は10月31日、金曜日がその日。いつの頃からか、年々この行事が大きくなり、時には仮装して派手なメイクをしたまま電車に乗ってくるの…
精神分析の概念に「インポスター症候群(Impostor syndrome)」というのがある。これは、心理学者のクランス氏とアイメス氏が1987年に発表したもの…
漫才は、基本的に「ボケ」と「ツッコミ」で出来ている。「ボケ」担当がトボケたことを言い「ツッコミ」担当が、そのおトボケをいじることで笑いを生じさせるもの。たとえ…
"text" という英単語は、様々な意味で使われる。かつては、文章や文献のことを指すことが多かった。その用例としては、「本文」や「原文」の意味で使われる。例え…
秋は「もののあわれ」を感じる季節らしい。『徒然草』にも、「もののあはれは秋こそまされと人ごとにいふめれ(19段)」と出てくる。特に去来する鳥たちを見るにつけ、…
いかにも穏やかな秋を感じさせる言葉に「天高く馬 肥(こ)ゆる秋」というのがある。夏の間は、どこか霞がかかったようなところがある空だったが、空気が澄んでくるのか…
「昭和時代の応接間」という画像と遭遇した。確かに昔の家には、このような部屋が存在していた。お客が来ると通す部屋で、ステレオセットなどは、こんな部屋に置かれてい…
空一面、巨大なこんな雲が覆っていた。この形、魚の鱗(ウロコ)のように見えるところからウロコ雲と呼んだり、鰯(いわし)や鯖(さば)の表面の模様のようにも見えると…
日本では、カードゲームの事を”トランプ”と呼んでいたが、最近はその言葉が廃れつつある。英語流に "cards" とは呼ばないまでも、カードと呼ぶ傾向にある。も…
中華料理店などに行くと「福」の文字が逆さに貼ってあるのを見かける。あれは一つの験(げん)担ぎ。天から福が舞い降りてくる姿を象(かたど)ったものだという。それに…
人間は、眠ると必ず夢を見ているという。人間に限らず犬も夢を見ていると犬の飼い主は、たいてい、そう応える。眠りについた犬が、寝言のようなことを言ったり、怯えたり…
世阿弥(ぜあみ) の言葉に「秘すれば花」というのがある。これは、日本人の美学を端的に表す言葉でもある。いいことにつけ悪いことにつけ、感情をあからさまに表現しな…
一般的に言われることだが、画家は「長寿」らしい。調べてみると確かにそのような傾向がある。19世紀の画家ドガは83歳。 そして印象派のモネは86歳。浮世絵画家の…
絵画などの技法に ”アナモルフォシス(Ana-morphosis)” なるものがある。ある絵画を正面から見ると、描かれた物体がなんであるのかわからない。だけど…
人は成功願望を持っている。願望の大きさの程度はあるものの、人は何らかの成功を収めたいと思うもの。例えば、出世コースを歩むなら、当然まずは実力をつけることだが、…
わが、ささやかな外国語スクールには、かつて、翻訳の依頼が多かった。そんな幾つかの依頼の中で、面白いものでは、依頼主が古い絵画を買ったところ、その絵画の背後に何…
「柿 食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」あまりにも知られる俳句だが「誰の作?」と言えば、詰まってしまうが、これは、正岡子規が読んだもの。この句の前書きには「法隆寺…
「捨扇(すておうぎ)」なる言葉がある。これは秋を意味する季語の一つで、夏の間に使っていた扇を翌年に使えるように仕舞っておくことを意味する言葉。「捨」文字が入っ…
世界で最も有名な絵画作品はと言えば、誰もが認めるところだが、それは、レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』。さて第2位は?ということになるが、それは、ノルウェ…
フランスのルネサンス期の詩人・ピエール・ド・ロンサール(Pierre de Ronsard) は、「薔薇になった詩人」と呼ばれている。彼は「オード」と呼ばれる…
子供の頃、我が家にはミレーの『晩鐘』の複製画が掛かっていた。この絵は、静謐な夕暮れ時の農地で、夫婦らしき二人が感謝の祈りを捧げているといった構図。ミレー『晩鐘…
地方の町や村を回り、その地その地で劇を演じて、次の興行地に向かう。そんな旅回りの劇団に憧れたことがある。イタリアの映画監督フェリーニが撮った映画『道』に出てく…
人の感覚を司るものには、大きく、触覚、味覚、嗅覚、聴覚、視覚の五感がある。その中で、現代人は、異様なほどに視覚に対する偏重がある。情報を得るために、片時もスマ…
19世紀初頭の人物であるイギリスの詩人・バイロンは男爵という爵位を持ち、情熱家で数多くの女性遍歴で知られる。その一方で機知に富んだ文を綴る才から、同時代を生き…
来年、ゴヤの版画展が開催されるという。彼は、ベラスケスとともにスペイン最大の画家などと言われている。代表作は「裸のマハ」「着衣のマハ」、そして連作「黒い絵」な…
日本では、短編であろうが長編であろうが小説は「小説」以外の呼称はないが、フランスの小説家・アンドレ・ジッドは、「小説」を幾つかのカテゴリーに分けていた。大きく…
「昔は良かった」と口にするのは、現代も昔も変わらず、老人特有のものらしい。『徒然草』の22段に、そんな風なことが書かれている。その部分を抜粋すると、「何事も、…
江戸時代には、剣客なる職業があった。端的に言えば用心棒。黒澤明の映画、三船敏郎演じる「椿三十郎」のようなもの。そんな剣客の一人、黒田恒太郎なる人物が書き表した…
窓辺にいると、秋の虫たちの鳴き声が聞こえてくる。様々な虫の音色が秋という季節を彩っている。この虫の声は、オスがメスを呼び込むためにその音色を響かせているのだと…
「口は災いの元」なる言葉がある。ちょっと口にした言葉が引き金となり、大問題になることが往々にしてあるもの。18世紀の思想家・ルソーは『エミール』や『社会契約論…
戦後と呼ぶことができる第二次世界大戦後、思想界の寵児となったのは、ジャン・ポール=サルトル。そんなサルトルに挑んだのが若きアルベール・カミュ。世の中は、そんな…
"一休さん" といえば、アニメなどで知られる頓知の才があふれる小坊主。そんな小坊主の一休さんは有名だが、その後どうなったのか?探れば、17歳の時に戒名し一休宗…
「何でもない日常に包まれた、何でもない場所」こんなところほど人にとって落ち着ける場所はない。作家・司馬遼太郎は、大阪の東にある衛星都市・東大阪市に住み続けてい…
「この親にして、この子あり」という諺がある。これは、「このような優れた親があるからこそ、こんなに立派な子が生まれるのだ」の意味で使われる。子供を褒める意味もあ…
当方は、現在71歳。今、掲げたい言葉は「生涯現役」。リタイアは、できる限り避けたいが、これが、なかなか容易ではない。様々な老化への圧力が、かかってくる。ささや…
「当意即妙(とういそくみょう)」という四字熟語がある。これは、その場その場に適応した即座の返答をすることを言う。相手の意を知り、すぐさま妙(たえ)なる機転をき…
最近話題になったニュース記事に、「リアル恋人との婚約を破棄し、AIキャラと結婚した女性」なるものが掲載されていた。内容をかいつまんで言えば、いわゆる「チャット…
「最近 アメリカで納豆が人気」という記事を見て驚いた。西洋人には豆が発する独特の発酵臭は毛嫌いされていた。それでもいつの頃からか、アメリカでも日本人向けなのか…
古語に「にげなし」という言葉がある。これは現代語にすれば「似合わない」という意味。この単語は、おそらく「似げ(似つかわしい傾向)がない」というところから派生し…
50cc 原付バイクの生産が終了するという記事が出ていた。当方として驚くのは「原付バイク」という表現の方。これは、「原動機付きバイク」すなわち、原動機がついた…
最近、1970年代のフレンチポップスにハマっている。また、古い話を?!ということになるが、日本の70年代のヒット曲が、今のアジアでウケているという話がある。そ…
当方は、映画好き。鬼才と呼ばれる映画監督を好んで見ているが、その中でもスタンリー・キューブリックは気に入っているせいか、ほとんどの作品を観た記憶がある。彼の代…
先日、二人のイギリス人女性アーティストについて、このブログで「私たち、ノイジー・シスターズ」として書いたが、彼女たちは、2週間、当地にあるアーティストのための…
日本でボードゲームといえば、「人生ゲーム」が、まず思い浮かぶ。これは、まず1960年にアメリカで、"The Game of Life" という名称で始まり、日…
ここしばらく、スポーツが熱い。当方は、もっぱら、見るスポーツを楽しんでいる。連日様々なスポーツが開催されているが、見るだけで熱くなり、そのワクワク感が楽しい。…
先ごろ、宇宙空間から23時間56分ごとに送られてくる宇宙ノイズの記事が出ていた。考えれば、宇宙からのものに加え、太陽フレアに起因するノイズも発信され、地球は様…
フランス人は、歴史的に見て、常人ではない人物たち、すなわち、奇を衒(てら)うような人を好む傾向にある。かつて話題となったタブロイドの漫画新聞『シャーリー・エブ…
秋になるとフランスでは、様々な文学賞の発表がある。その中で、一番の話題は、誰がゴンクール賞を獲得するか?である。この賞は、1903年にスタートしたもの。ノーベ…
元国会議員の田中眞紀子氏は、あだ名をつける天才。首相候補となった三人を称して「凡人」「変人」「軍人」と言ったのが記憶に新しい。そのうちの「変人」は、小泉純一郎…
「オルタナティブ」なる言葉がある。この語源は英単語の "alternative" 。この意味は「二者択一の、代わりとなる、慣習的方法をとらない、新しい」など。…
坂本九氏が歌った「涙くんさよなら」がヒットしたのは、1964年のこと。作詞作曲は「バラが咲いた」などで知られる浜口庫之助さん。いかにも、という感じである。この…
日本文化を表す言葉に「わび」「さび」などがある。漢字を当てると「侘(わ)び」「寂(さ)び」決して華美になることなく、質素で素朴な心の世界を表す言葉。日本の茶室…
かつて「スプーン曲げ」というものが大流行したことがあった。そのきっかけとなったのは、1974年の深夜テレビ番組『11PM』。そこに登場したのは、イスラエルの超…
台風のことを古語では「野分(のわき)」と呼んでいた。草花が、台風の風雨によって、いっぺんになぎ倒されたりする様は、まさに、この「野分」という言葉がふさわしいよ…
今や何かにつけてキャッシュレスの時代。当方は、社会の流れに従ってキャッシュレス決済をしていたが、今は、なるべく現金払いを意識している。というのも、特定の日に集…
「家族葬」の広告を見るようになってから久しくなった。実際に小規模のお葬式が求められる時代になってきた。かつてのお葬式といえば、親族や会社ぐるみで大々的におこな…
フランスでは秋になると次々に文学賞が発表される。5大文学賞と呼ばれるものがあり、特にゴンクール賞(Prix Goncourt) は、フランスで最も権威のある文…
将棋の駒の守るべきトップの駒は「王将」。将棋は「王将」を撃ち取るために多くのコマを従えて陣を組んで攻撃したり守ったりする競技。さながら戦(いくさ)のようでもあ…
昨日は、8月の最終日。そんな日なのに、日差しが半端ない。翌日は9月ということが信じられないほど。日中の太陽は容赦なく照り付けている。「太陽がいっぱい」という言…
ニーチェの著書に『ツァラトゥストラかく語りき』というのがある。この表題は、文語的な表現のため、『ツァラトゥストラはこう語った』という表題になっている場合がある…
CNN News を見ていると、故ダイアナ元妃が1991年にロンドンの小児病院に埋めたタイムカプセルが掘り出されたという記事が出ていた。このニュース記事は、ダ…
フランス語に"Coup de foudre" という表現がある。「Coup」は、一撃を表し、「foudre」は稲妻のこと。合わせると「稲妻の一撃」となるが、そ…
旧暦の7月7日は七夕。今年の七夕は、8月29日だという。例年ならば、こんな夕方ともなれば、ふと夜風の冷たさを感じる季節。七夕は、澄んできた夜空を見上げる余裕が…
わが地域は、かつて、お屋敷町といわれたところで、大きな家が軒を並べ、そんな家には、決まって一人ないし二人ほどの女中さんが住み込んで家事をおこなっていた。昭和の…
"フォーブス(FORBES)" は毎年世界富豪ランキングなどを発表しているアメリカの経済雑誌。以前は、この富豪ランキングに日本人が入ったり、中にはトップにラン…
夏と言えば「西瓜(スイカ)」の感がある。夏休みの絵の題材に使われたりと、いかにも夏を代表する食べ物。好きな人はメッポウ好きで、一方で、嫌う人もかなりいる。好悪…
『愛こそすべて』こんな邦題がついたザ・ビートルズの曲"All You Need Is Love" がリリースされて58年だという。調べてみるとそれは、当方が1…
夏の宵を読んだ俳句に「夏の月 蚊を疵(きず) にして五百両」とある。この句の詠み手は、松尾芭蕉の門下で、焦門十哲に数えられる江戸の俳人・宝井其角(きかく)。蕉…
「すべてこの世は一つの舞台 、男も女もその役者に過ぎない。」(All the world's a stage, And all the men and wom…
"Pity's akin to love." こんな英文が出てくるのは、夏目漱石の小説・『三四郎』この小説が書かれたのは1908年というから、120年以上も前…
オリンピックは、いつの間にか8月開催となった。暑すぎてアスリート泣かせの季節だが、他のスポーツ・イベントと重ならない月となるので放映権で稼げる。それで8月開催…
先日、梅原龍三郎の晩年期のことが書かれた本を読んだ。梅原龍三郎といえば、南仏でルノワールとアトリエを隣同士にするほどの親交があったことで知られる画家。作品とし…
いつもお盆となると、その日は、わが掃除タイム。エアコンやブラインドなど、ちょっと大掛かりな掃除をする。ちょっとしたところに蜘蛛(クモ)が巣を巡らしているのを見…
盆踊りの季節になった。わが外国人講師が「郡上八幡に行くぞ!」と出て行った。一方の外国人講師は、徳島の阿波踊り。ちょっと空っぽになったスクールに当方だけが残った…
いつかこのブログで書いたように、Amazon アレクサを手に入れてより、ちょっとした時間に音楽を再生するようになった。手間が省けて高齢者にうってつけだという。…
仮面舞踏会が時々話題となる。まず最初に思い浮かぶのはヴェネチアで催される"Mascherata"。これは仮面をつけて豪奢な衣装を見に纏って行われるもの。今でも…
先日CNN News を見ていると、ロンドンのホテルで供される高級紅茶が話題となっていた。この高級紅茶1ポットの価格が、なんと!500ポンド。邦貨に換算すると…
スポーツなどの勝負事は、勝たなければ評価されない。いくら健闘したからと言っても、負ければ単なる敗北者。イベントもそのようなところがある。収支が黒字になってこそ…
急に寒波が押し寄せ、冷たい風が吹きすさび、いよいよ冬来たるというところでもある。この「こがらし」は冬の季語でもあり「木枯らし」や「凩」と綴ったりする。木枯らし…
ドストエフスキーの小説に『罪と罰』というのがある。一見、罪と罰との関連は対義語のように見えるが、そうではなく、もちろん同義語でもない。これに応えるのが、太宰治…
『異邦人』で知られる小説家アルベール・カミュは、いつまでも気になる存在である。彼は祖父の代にフランス領アルジェリアに移民した純粋のフランス人。青年期にパリに大…
先ごろのニュースのプーチン大統領の健康不安説が出ていた。この種の話はよくあることで「またか」ということは否めない。プーチン大統領の靴が気になる...今を去る、…
いわゆる「大正ロマン」を象徴する歌に『宵待草』というのがある。その歌は「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな」ちょっと虚無感が漂う…
いよいよ秋が深まる季節となった。時候を表す手紙文には、「道に落ち葉の散り敷く季節になりました」などの表現がなされる。日々通る道の並木は紅葉が進んできている。松…
「流言蜚語(りゅうげんひご)」なる四字熟語がある。これは根拠のないデマやでっち上げの話を表わす言葉。この「流言」は、根拠の無いウワサを意味し、「蜚語」の蜚は「…
わが青春なりし頃の代表的な映画スターといえば、まず、その名として挙がるのは、フランスのスターであったアラン・ドロン。そして、ちょいワルのイメージのあるジャン=…
「歩くことは健康にいい」などというのは、よく聞く話。当方は、歩数を決めているわけではないが、日課の中にウォーキングがある。先日のCNN News をみていると…
夜空の星「すばる(昴)」が一際、目につくようになった。いよいよ冬の到来という気分になる。この星の英語名は、”プレアデス(Pleiades)”。ギリシャ神話に出…
近くの神社には、今、「七五三まいり」と書かれた幟が鳥居の横に掲げられている。思えば、11月の風物詩でもある。この風習は、徳川5代将軍徳川綱吉の長男の健康を願っ…
パッチ・アダムス(Patch Adams)は、アメリカの「クラウンドクター」として知られる医師。いわば「道化師の医師」。彼の著書『パッチ・アダムスと夢の病院』…
『徒然草』の39段に、「浄土宗」の開祖である法然について書かれたくだりがある。その部分を抜粋すると、「往生は、一定(いちじょう)と思えば、一定。不定(ふじょう…
ひところまで何か暑さを感じるところがあったが、今は、さすがに晩秋。木枯らしが吹き、なんとも言えぬうらぶれた雰囲気がそこかしこに漂っている。松尾芭蕉の俳句に「も…
ソニー(SONY) は今や世界的企業となっているが、創業時の名称は「東京通信工業」。1958年にソニーに名称変更。これがヒット。ロゴも含め、この SONY と…
「密林の聖者」として活動したアルベルト・シュヴァイツァーの紹介記事を目にした。シュヴァイツァーと言えば、かつての日本では知らぬものはいないというほどの人物。医…
「ホメ殺し」というものがある。これは、ホメるような言葉を使いながら、結局は、貶(おとし)める言葉。相手を「先生」と呼ぶのも、おだての場合もある。これが曲者。川…
詩を書く人を詩人と呼ぶが、詩を書くことを生業(なりわい)とするのは至難のワザ。歌詞を作る詩人は職業として成り立つが、詩集を出版することで生計を立てているのは、…
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クジラが歌を歌うというのはよく知られている話。特に、ザトウクジラが歌う歌は、はっきりとした歌声で、人間の耳にも良く聞こえるという。クジラには、それぞれ個性的な…
兵庫県知事選挙は県議会で不信任案可決により失職となった斎藤元彦氏の当選が確定した。メディアによって大きく報道されたことが手伝ってか、一地方の知事選挙ながら、全…
ルイス・キャロルが書いた『不思議の国のアリス』は、アリスが「ウサギの穴」から、不思議の国へ入っていくところから始まる。そして、そこでさまざまな奇々怪界なものと…
自信家というのは非常に扱いにくい。高慢でもあり、何事でも高飛車に出てくる。間違いを指摘しても非は認めず、もみ消してしまうことも平気で行なう。中国の戦国時代の書…
フランス映画の一つの黄金期は、1960年代のヌーヴェルヴァーグ(Nouvelle Vague)と呼ばれる潮流が起こった時代。Nouvelleは新しい。 Vag…
気象庁が、この冬は寒くなるという予報を9月に出したが、今年は10月になっても暑さが残り、富士山の初冠雪も記録的な遅さでもあった。こんな状態から一気に寒くなるの…
アメリカ大統領として、トランプ氏が返り咲くことになった。他国の多くの人は、トランプ氏復帰を歓迎するより敬遠する心理が働くようだ。この心理は、トランプ氏が何者か…
一般的に「ハット・トリック」という言葉を耳にするのは、サッカーの試合。ピッチに立つ選手が一人で1試合に3点を入れた時に使われる用語。なぜ、この言葉が使われるよ…
『スター・ウォーズ(STAR WARS)』シリーズの最新作「スケルトン・クリュー(Skeleton crew)」がいよいよ12月4日、日米同時開催をしてスター…
「大道(だいどう)廃(すた)れて仁義有り」という故事がある。この言葉は中国の書『老子』の第18章に、この記述を見ることができる。これを書いたのは老子。紀元前6…
アメリカの金融情報機関のブルームバーグ(Bloomberg) 通信は「ビリオネア指数」なるものを掲載している。アメリカ大統領選挙でトランプ氏の勝利によって、世…
映画館での興行収入の推移を調査すると、ここ何年、洋画より邦画の興行収入が多いという。かつては明らかに洋画の方が観客動員数など、全てにわたって優っていたのに、今…
映画館での興行収入の推移を調査すると、ここ何年、洋画より邦画の興行収入が多いという。かつては明らかに洋画の方が観客動員数など、全てにわたって優っていたのに、今…
衆議院の解散に関して、何らかの名称がついていることが多い。たとえば「バカヤロー解散」。これは、吉田茂首相が解散時にボソッと小声で言ったことが話題となり、この時…
「控えめに見せて、実は傲慢」往々にして、それに気づかず、その手に乗ってしまうことがある。太閤秀吉のもとに御伽衆(おとぎしゅう)として仕えた曽呂利 新左衛門(そ…
これまでの人類の発明によって人は豊かに生きることができている。発明がなかったなら、いまだに石器時代だったかもしれない。そんな発明で有名だったのは落語家でコメデ…
今日、カーペンターズ (Carpenters) が1975年にリリースした "Only Yesterday" を聴いていた。ヴォーカルのカレンは1983年に3…
先日のネット・ニュースに、新生児取り違え事件の記事が出ていた。その事件に巻き込まれたのは、現在66歳のE氏。「幼少期からずっと『家族の中で私だけ異質な存在だ』…
街を歩いていると、酵母にモーツアルトを聴かせて発酵させたパンというものやら、クラシック音楽を聴かせてモルトしたお酒や味噌という触れ込みのものが並んでいる。耳を…
「重要な問題ほど全会一致で決定してはいけない」これは未来学者であるピーター・ドラッカー博士が提唱する一つ。とかく、我らが日本社会は、全会一致になりがちな傾向が…