いよいよ万国博覧会も近づいてきた。1970年の大阪万国博覧会の開催時には大阪城公園に「タイムカプセル」が埋め込まれた。このカプセルは5000年後の6970年に…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
いよいよ万国博覧会も近づいてきた。1970年の大阪万国博覧会の開催時には大阪城公園に「タイムカプセル」が埋め込まれた。このカプセルは5000年後の6970年に…
中国由来の成語に「壟断(ろうだん)を私する」という言葉がある。これは「利益や権利を独り占めにする」ことを意味する。この語源は、「市」すなわちマーケットから来て…
「紗(しゃ)が、かかったように、はっきりとは思い出せない」という文学的な香りのする言い回しがある。この「紗」は薄い絹織物のこと。似たような表現として「霞が、か…
Twitter 当時の文字の制限数は140文字。簡潔に書いてフォロワーに届ける。それを目的にしていた。このTwitter は、イーロン・マスク氏によって買収さ…
ミールワーム(Mealworm)と呼ばれる幼虫がいる。この虫の日本名は、失礼な話だが、「ゴミムシダマシ」。勝手に「ゴミムシ」と呼ぶだけにとどまらず「ダマシ」と…
「キリンの鳴き声」が時々クイズに出題されることがある。ほとんど鳴かないが、鳴くと牛のように「モー」という声を出す。基本的には、牛目の動物。姿形は似ていないが、…
「大和魂(やまとだましい)」という言葉が文書上で初出したのは『源氏物語』だという。出てくるのは、第二十一「少女(おとめ)」の帖。そこでは、中国の文化や学問や才…
しんしんと更けてゆく秋の夜、秋の虫たちの鳴き声が叢(くさむら)から響いてくる。こんな虫の聲は、淋しくもなる秋の夜長をつややかに彩ってくれる。秋の虫は当然ながら…
仏教画に「九相図(くそうず)」なるものがある。人が死して肉体が朽ち白骨化するまでの九段階を表わした絵のこと。そして、刻々と変わる死体の様子を観想する修行を「九…
10月は、衣替えの季節でもある。この季節、衣替えをするのは人間ばかりではなく、野生の虎や豹なども夏から秋にかけて毛並みを刷新するという。四字熟語に「君子豹変」…
今日は、港の見えるホテルでのジャズライブに来ている。暑さ寒さも彼岸までと言われるが、彼岸はとっくに過ぎて、いよいよ10月も目前。なのに、この暑さ。以前ならば、…
故事成語に「風樹の嘆き」という言葉があるが、今では、あまり聞かない言葉。これは、ある男が孔子に身の上を語った故事によるもの。この男は、人生の中で三つの悔いがあ…
自民党総裁選挙の結果、石破茂氏が総裁に選出された。長い間の首相候補とされつつ、その都度、涙を飲んできたが、今回5度目にして、やっと報われることになった。ただ、…
「 図星(ずぼし)」という表現がある。これは、人の考えや思惑などが想像していた通りであることを意味する言葉。「こんなことを思っているんだろう」「どうしてわかる…
ネットを見ていると「世界の人助け指数でワースト2位」という見出しが出ていた。要は、日本には寄付文化が根付いていないということ。個人も企業も、もっと寄付の精神を…
ニックネームがそのまま自分の通名になる場合が結構ある。ジミー・カーター、ペレ、ジーコなど、呼ばれていたニックネームがそのまま個人の名になっている。挙げれば、と…
古語に「にげなし」という言葉がある。これは現代語にすれば「似合わない」という意味。清少納言『枕草子』の四十二段には、「にげなきもの」が書かれている。その部分を…
よく言われる言葉に「危機管理能力」というのがある。「危機」は、どこでも、いつの時代でもあること。今、自民党総裁選挙が行われているが、総裁になる人物に一番求めた…
青く晴れ渡った秋を表現する言葉に「天高く馬肥ゆる秋」というのがある。その言葉を聞くと、夏草を食み、ダイエットなど気にもすることなく、すくすくと育った馬が野山を…
最近の大きな話題はAIに関するものが多い。文書などの作成程度にとどまらず、人が感動する心理を読み込みながらドラマ制作や小説すらも書き上げる。もはや、AI が、…
ニューヨーク5番街にそそり立つ、いわゆるトランプ・タワー (Trump Tower)は、トランプ氏とエクイタブル生命保険が共同所有のビル。段々をつけることで、…
俳句などに謳われるものに「田毎(たごと)の月」なるものがある。いわゆる千枚田と呼ばれる段々に作られた水田のそれぞれに月が反射しているというもの。段々に作られた…
今の世の中、何でも素早い対応が望まれるところがある。ところが、そんな早急な対応を望まれてもすぐに対処できないことは、よくあること。すぐに対処せよと迫られ、それ…
秋の虫たちの声が、近くの叢(くさむら)から聞こえてくる。この声が耳に心地よい音として響くのは、日本人とポリネシアン人だけだと言われたりする。ただ、その真偽のほ…
アメリカ大統領選挙戦は、かなり加熱しているようだが、難敵の一つは、"ディープフェイク(deepfake)" と呼ばれるもの。これは、AIを使ってのフェイク記事…
「深慮遠謀」なる言葉がある。場合によっては「深謀遠慮」などと表現される。その意味は「 深く考えをめぐらせて、遠い先の未来のことを見通す」こと。また、将棋界から…
ヨーロッパの前史時代を語るのにケルト伝説がある。その元となるケルト人たちは、独自の宗教や思考回路を持っていた。それらは、いかにも森の民らしく、森と密接に結びつ…
今回のパリオリンピックでは、タトゥーを入れている選手が目立った。オリンピック選手に限らず、サッカー選手にもそれがよく目に入る。事実、タトゥーを入れる傾向は年々…
フランス語に、"Le gai savoir (悦ばしき知識)" なる言葉がある。「これだけ知っておれば、あとは気ままに過ごしていればいい」という意味で使われる…
映画の伊丹十三監督作品は『お葬式』から始まり『マルサの女』『ミンボーの女』など、次々にヒットを飛ばし、亡くなって久しくなった今でも人気上位にランクインされてい…
ゴミ置き場に行くと張り紙がしてあり、「カラスは人の顔を覚えます。敵意を感じると攻撃的になります。棒などで追うような事をしないでください」と出ていた。確かにカラ…
「秋扇」という言葉がある。これは読んで字のごとく「秋の扇」。夏の間、重宝がられていた扇も秋の声を聞くや、もはや必要なくなり、顧みられることがないことを意味する…
「スキャンダル」と「ゴシップ」、この二つは、ともに"醜聞” と訳されるが、この二つの違いは、スキャンダルはウワサにとどまらず現実に起こっている事も含めて言う言…
秋刀魚(さんま)の季節がやってきた。この夏、北海道などで思わぬ豊漁となったことがニュースに出ていた。やはり、この季節に愛される魚といえば「さんま」。秋に旬を迎…
ここ数年、将棋が注目されている。その理由の一つは、藤井聡太七冠の強さ。現在は八冠の一つを失冠してしまっているが飛び抜けた強さを誇っている。この将棋だが「王将(…
「大和ことば」なるものがある。これは日本古来から現在にまで伝わっている言葉で、こういった言葉は、基本的に漢字に当てることができない。そんな言葉の例を挙げれば、…
「君子(くんし)危うきに近寄らず」という諺(ことわざ)がある。これは、「君子というものは、危険なところに行かないものだ。危険を冒してまでやるものではない」とい…
人間、考える土台が違ったり、視点などがズレたりすると、それに固執するあまり、見えているハズのものが見えなかったり、理解できなかったりするものらしい。その一つの…
「鳴かず飛ばず」という表現がある。この用法としては、この音の響きから感じられるように、活躍することもなく人から忘れられたようになっているさまを表す言葉として使…
大きな百貨店の1階フロアには、ジュエリーや化粧品のコーナーが占めている。それは瀟洒な気取った雰囲気を高めるための演出でもあるのだろう。ところが、これがちょっと…
落語のネタに『こんにゃく問答』なるものがある。これは、禅寺などで行われている「禅問答」をパロディとして扱ったもの。実際に禅問答に奇妙なものが多い。例えば、有名…
パリパラリンピックが始まった。「素晴らしい開会式」という賞賛の声が聞こえてきた。ただ、額面通り「素晴らしい」場合と「反語」を意味している場合がある。「反語」は…
1970年に開催された大阪万国博覧会でそのシンボルとなったのは「太陽の塔」。その「太陽の塔」をデザインしたのは、岡本太郎。「芸術は爆発だ」という言葉でも知られ…
最近聞かなくなったものに「UFO」がある。かつては、時々、特集が組まれたりしたが、その熱狂は今は昔の感がある。この UFO が話題に登り始めたのは、第2次世界…
「ラヴレター(Love Letter)」 という文字を見ることが少なくなった。古い表現では「恋文」。ひらがなで表記すれば「こいぶみ」となる。三島由紀夫の掌編小…
近くの神社は、普段はひっそり閑としているが、時に賑わいを見せることがある。初詣では、かなりの人出。ただ、住宅地域のせいか参道に出店が出ることがなく、初詣の参拝…
「ボーイ・スカウトが名称変更」。こんなニュースが飛び込んできた。ボーイ・スカウトアメリカ連盟は、来年2月から名称を「スカウティング・アメリカ」に変更すると発表…
「近頃 都に流行るもの」という書き出しで『二条河原の落書(らくしょ)』は始まる。これは、鎌倉幕府の衰退の頃、政変が成された後の都の様子を表現したもの。この「チ…
わが外国人講師の一人であるアメリカ人講師と、パリオリンピックが話題となった。今回のオリンピックの「開会式」、「閉会式」については、かなり評価するということだっ…
「暦」では、暑さで身体も弱る今の時期のことを「三伏(さんぷく)」と呼んでいる。運気の強い「庚(かのえ)」の日のことを総称する言葉。運気か暑気か分からないが、ま…
時々百貨店などで「マイセン展」が開催される。白を基調としたこの種の磁器は、夏の日差しにも映える優美な味わいがある。このマイセン窯の誕生は、大航海時代、東洋から…
「金メダルを噛むしぐさ」一体誰が、そのパーフォーマンスをはじめたのか?気になるところである。日本の時代劇に、小判の真贋(しんがん)を確かめるために金の小判を噛…
プリニウスは古代ローマの時代に生きた人物。ローマ帝国の提督に一人でもあった。中でも、彼がよく知られるのは、全37巻にもなる『博物誌』を書いた人物であること。彼…
夏の風物詩に挙げられるものは、花火、浴衣、金魚すくい、蝉の鳴き声、かき氷など。そして、「怪談話」もその一つ。背筋がゾッとすることで涼を呼び込むところから、夏の…
古代ローマの五賢帝と呼ばれた皇帝の一人であるハドリアヌス帝は、古代ギリシャ彫刻をことのほか愛したという。別荘であるヴィッラ・アドリアーナ(Villa Adri…
「松籟(しょうらい)」 と呼ぶものがある。これは、海岸線などに自生する松の林が風を受けて作る音のことだという。松風は、古き時代の人には格別に聞こえた音のようだ…
アメリカ大統領選挙が近づいてきた。アメリカ大統領になるには、清廉であることも重要だが、どこか強権的なダークな側面を有していないと務まらないともいわれる。この大…
夏の日、お寺の境内や歩道の端っこに「アリ地獄」を見かけることがある。これは、直径が10センチに満たない臼状の砂地になっていて、蟻やダンゴムシが迷い込んで滑り落…
夏の夜空に、ひとつふたつと流れ星を見ることがある。今宵などは、ペルセウス座流星群が現れる日とも言われている。ただ、流れ星と言えば、不吉な象徴とされることが多い…
「体内時計」なるものがある。どんな生物も、この体内時計がありそれに則った生活をしているものらしい。同様に、人間の身体も外界の時間と密接な関わりがあるという。そ…
夜空を見上げると蠍(さそり)座の星々が輝いて見えた。この星座のちょうど真ん中に赤く見える星がアンタレス。見た目では、他の星たちと何ら変わらぬ星とも言えるが、実…
小説の中心主題に使われるものに恋愛は多いが、『怪談』で知られるラフカディオ・ハーンは、「恋愛なくても小説は衆目を集める文学になる」と語っている。事実、彼の小説…
パリオリンピックの熱い戦いが続いている。「さまざまな批判があっても押し切ってしまう」それがフランス流。イベントとしての開会式は、斬新で素晴らしかったと言えるが…
8月7日は立秋。 暦の上では、この日から11月7日の立冬までが秋。それを過ぎた今日などでも、外に出るのが危険なほど暑い。こんな暑さの中で「秋」を見い出すなどと…
日々オリンピック競技を見ている。開会式から、さまざまな競技に至るまで、やっぱりエキサイティング。ただ、残念なのは競技のほとんどは、日本時間の夕方から明け方近く…
他愛ないおしゃべりをすることを「だべる」と言ったりする。この「だべる」を漢字にすると「駄弁る」となる。この「弁」の文字は、弁当などにあるように、どうも「食べる…
ウィリアム・モリス(William Morris =1834–1896)は、イギリスのデザイナーで詩人でもある。壁紙やデザインパターン図案などを数多く残してい…
Aビアスが著した『悪魔の辞典』には、内容的には冷笑的な記述が多い。もともとは「ウェブスター辞典」にヒントを得て、「コミック辞書」を書こうとしていたようだが、ち…
太宰治の代表的作品には『人間失格』や『斜陽』などがある。その作風から、いかにも孤高の人といったイメージだが、意外に「つき合いのいい人」だったという。友人などか…
人間には、視覚や聴覚、触覚など五感がある。もっと鋭い何かを持っているようだ。現代科学が注目しているのは、人間の神経系。これが大きな役割をになっているのではない…
英語表現に "If any" という用法がある。"Correct errors, if any."(誤りがあるなら、正しなさい)などで使う。一般的には、「もし…
シャボン玉の季語は夏ではなく春。イメージから言えば、夏の雰囲気がある。そう感じるのは「泡」が持つイメージ。シャボン玉のみならず、炭酸飲料やビールなど「泡」に関…
夏の日の木陰などで蝉の抜け殻を見つけることがある。蝉は、幼虫の姿で地中で過ごし、夏の季節に地中から這い出して、木を登り、そこで時間をかけながら脱皮して羽根をつ…
宇宙ドラマ『スタートレック』に出てくる言葉に「宇宙暦」などというものがある。我々が使っている時間というのは、地球の自転をもとに時間が算出されている。ところが、…
パリオリンピックが開幕した。今日は、オリンピック開会式について、わが外国人講師と痴話話をして過ごした。これまで印象に残った開会式で人気だったのは北京オリンピッ…
中国では太古より官制に「占夢(せんむ)」と呼ばれる官職があった。勝手に「夢」を解釈すると、人心を惑わすことがあるとして「占夢」がそれを解くということをしていた…
かつて、サントリー・オールドのTV・CMに「OLD IS NEW──恋は、遠い日の花火ではない」というのがあった。このCMが流れていたのは、1994(平成6)…
夏になると、ガラスの器がテーブルの上に並ぶことが多くなる。透明感があるため、視覚の上からも涼しく見え、素麺などもガラスの器に盛られる。そんなところからか、季語…
街を歩けば高齢者ばかりを目にする毎日。今日は、何だか人通りが多いし、子供の姿を目にすると思えば、ああ、夏休みが始まっているんだと納得する。今も思い出すのは、子…
テレビドラマなどで、主人公が、”スーパーヒーロー”に変身して人々を救うストーリーがある。古くは、「スーパーマン」や「怪傑ゾロ」。さらに挙げれば、「ウルトラマン…
お子様ランチが初めて登場したのは、昭和5年の日本橋三越百貨店の食堂だそうだ。考案者は、食堂部主任の安藤太郎氏。当時は、子供向けに、お子様弁当、お寿司、洋食など…
フランスの劇作家・ジャン・ジロドゥの劇『オンディーヌの呪い』というのがある。この主人公となるオンディーヌは、美しい妖精のこと。オンディーヌは、水の世界に住む妖…
いよいよ梅雨明け。本格的な日差しが照りつけるようになった。日傘は必需品。百貨店での商戦では、男性用の日傘が人気のようだ。そして、目立つのはインバウンドの観光客…
時々、書棚に並ぶ夏目漱石の小説を開いて拾い読みをすることがある。読めば「やっぱり漱石らしい」と感じさせられる。その当時の小説家は、それぞれに個性的な文体を持っ…
「もうどうしようもない」という意味を表わすフランス語に"ニンジンが煮えてしまった(Les carottes sont cuites)" という表現がある。様々…
パリ・オリンピックも、いよいよ開幕間近となる。今回は、32競技329種目で熱戦が繰り広げられる。ロンドンでは、26競技302種目であったことから思えば、ブレイ…
松尾芭蕉の句に「這(は)い出(いで)よ かいやが下の ひきの声」とある。「かいや」は養蚕部屋。「ひき」とは蟇(ヒキガエル)のこと。これは、『奥の細道』の中で詠…
高村光太郎は彫刻家でもあるが、詩人としても知られる人物。彼の詩に「根付(ねつけ)の国」というのがある。「根付け」とは印籠(いんろう)などを帯と結ぶための紐(ひ…
四字熟語に『捲土重来 (けんどちょうらい)』 というのがある。ちょっとむずかしい表現だが、意味としては、「一度失敗した者が、再び勢力を盛り返してやって来る」こ…
イタリア料理のお店で「リストランテ」と呼ぶのは、高級なレストランで、大衆的な食堂は「トラットリア」と呼ばれるのが通例。「オステリア」は居酒屋を意味する言葉だが…
バイデン大統領の次期大統領選への出馬に関して日増しに反対の声が高くなってきている。現在81歳。もしトランプ大統領が返り咲いたらそれも恐怖だが、バイデン大統領が…
いよいよ大阪万博が近づいてきた。その大阪だが、江戸時代は、庶民が作った自由な街。幕府のお膝元、官僚的な江戸とは違う文化が形成された。当時の大坂は、公共事業に関…
思いを寄せている人に、「あなたのことは忘れました」と言われるとショックだろう。ところが、これを逆手に取ることによって、かえって想いの深さを表現する場合もある。…
『奇貨居(きかおく)べし』という言葉がある。「奇貨」とは、めずらしい貨幣のことで、これをとって置いておけば、値打ちが上がり大変なものとなるという意味。この言葉…
日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。すなわち、"シャンパン・ファイト…
アフリカのタンザニアで1936年に撮られた写真には、奇妙な二人が写っている。これは、この地方に古くから伝わる呪術師。今でもタンガニーカと呼ばれる地域では様々な…
新紙幣がスタートした。20年ぶりとなる新紙幣。今日、銀行で預金を引き出すと全て新紙幣になっているのに驚いた。それで当然なのだが、こうやって少しずつ変えられてい…
オーロラや流星群など、自然が織りなす現象と都会とは相容れないところがある。自然現象を見たければ、極地の大平原に限るが、都会にあるビル群と自然とがタッグを組んで…
「洛陽(らくよう)の紙価を高める」という表現がある。これは、ベストセラーの本になることを婉曲的に表現する言葉。この語源となったのは、中国、魏蜀呉が擡頭していた…
「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、よくまあ、これだけ逆なもの…
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いよいよ万国博覧会も近づいてきた。1970年の大阪万国博覧会の開催時には大阪城公園に「タイムカプセル」が埋め込まれた。このカプセルは5000年後の6970年に…
中国由来の成語に「壟断(ろうだん)を私する」という言葉がある。これは「利益や権利を独り占めにする」ことを意味する。この語源は、「市」すなわちマーケットから来て…
「紗(しゃ)が、かかったように、はっきりとは思い出せない」という文学的な香りのする言い回しがある。この「紗」は薄い絹織物のこと。似たような表現として「霞が、か…
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「大和魂(やまとだましい)」という言葉が文書上で初出したのは『源氏物語』だという。出てくるのは、第二十一「少女(おとめ)」の帖。そこでは、中国の文化や学問や才…
しんしんと更けてゆく秋の夜、秋の虫たちの鳴き声が叢(くさむら)から響いてくる。こんな虫の聲は、淋しくもなる秋の夜長をつややかに彩ってくれる。秋の虫は当然ながら…
仏教画に「九相図(くそうず)」なるものがある。人が死して肉体が朽ち白骨化するまでの九段階を表わした絵のこと。そして、刻々と変わる死体の様子を観想する修行を「九…
10月は、衣替えの季節でもある。この季節、衣替えをするのは人間ばかりではなく、野生の虎や豹なども夏から秋にかけて毛並みを刷新するという。四字熟語に「君子豹変」…
今日は、港の見えるホテルでのジャズライブに来ている。暑さ寒さも彼岸までと言われるが、彼岸はとっくに過ぎて、いよいよ10月も目前。なのに、この暑さ。以前ならば、…
故事成語に「風樹の嘆き」という言葉があるが、今では、あまり聞かない言葉。これは、ある男が孔子に身の上を語った故事によるもの。この男は、人生の中で三つの悔いがあ…
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「 図星(ずぼし)」という表現がある。これは、人の考えや思惑などが想像していた通りであることを意味する言葉。「こんなことを思っているんだろう」「どうしてわかる…
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古語に「にげなし」という言葉がある。これは現代語にすれば「似合わない」という意味。清少納言『枕草子』の四十二段には、「にげなきもの」が書かれている。その部分を…
よく言われる言葉に「危機管理能力」というのがある。「危機」は、どこでも、いつの時代でもあること。今、自民党総裁選挙が行われているが、総裁になる人物に一番求めた…
青く晴れ渡った秋を表現する言葉に「天高く馬肥ゆる秋」というのがある。その言葉を聞くと、夏草を食み、ダイエットなど気にもすることなく、すくすくと育った馬が野山を…
最近の大きな話題はAIに関するものが多い。文書などの作成程度にとどまらず、人が感動する心理を読み込みながらドラマ制作や小説すらも書き上げる。もはや、AI が、…
秋の味覚は数々あるが、海の幸としての代表格は、何と言っても『秋刀魚(さんま)』。「秋刀魚が出ると按摩(あんま)が引っ込む」という言葉がある。ちょっとダサい語呂…
快く引き受けたりすることを単に「二つ返事」と言ったりする。「二つ返事で引き受けてくれた」とか「二つ返事で快諾」などの言い回しがある。「国語に関する世論調査」で…
「パラドックス(paradox)」と呼ばれるものがある。「正しそうに見える前提があり、そこに、妥当に見える推論を加えると、そこから導き出される結論は正しいハズ…
シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』の中に、ジュリエットがロミオのことを喩える言葉として「鳩の羽を持つカラス」と語るシーンがある。その意味は、「綺麗な羽の…
「東(あづま)男に京女」という言葉がある。ここで使われている東男などという表現もほぼ聞かなくなったが、意味としては、男っぽい男というのは江戸出身の男。いい女と…
日が暮れて、夜の帳(とばり)が下りると、外は意外なほど静寂。幹線道路から離れた住宅地域は、時折走る帰路の車の音以外は何も聞こえてこない。それでも、よく耳を澄ま…
ここ暫くのニュースに、アメリカ・カリフォルニア州でファーストフードの従業員に対する最低時給が2980円(20ドル)になったと出ていた。今の円安ということもある…
今日の夕暮れ時、見上げれば、まだ大きな月が浮かんでいた。潮の干満は月の引力と密接な関係を保ちつつ、一日2回繰り返す。この干満が、魚や海産物を成長させる。また、…
「先ず隗(かい)より始めよ」この故事の由来は、中国の戦国時代の史誌『戦国策』「燕」の国。「燕」の国力は、今一歩の国。燕の昭王は、賢者が集うような国にならなけれ…
漫画「島耕作」は、1983年に連載が始まり、回を重ねつつ課長時代、社長時代などを経て現在は、社外取締役。その間、なんと40年の連載。この作者・弘兼憲史氏自身の…
フランス料理にジビエ(gibier) と呼ばれるものがある。これは狩猟で捕獲された野生の鳥獣の肉料理のこと。ジビエは冬場のイメージがあるが、冬眠に入る前に、よ…
「十で神童、二十(はたち)過ぎれば只(ただ)の人」という諺がある。ここにある「只の」は「取り立てるほどのこともないようす」の意。それを踏まえてこの諺を解釈する…
明治後期から大正、昭和の時代にかけての作家に泉 鏡花(きょうか)がいる。作風としては、江戸文芸の影響をうけ、怪奇趣味と特有のロマンティシズムで知られている。古…
昔のマンションなど、ビルの避難用階段に、螺旋(らせん)階段がついてる建物が多い。簡素で場所をとらず、立派に避難用の階段となる。踊り場がないため、大勢で避難する…
先日の新聞にマイクロソフトが任天堂の買収を考えていたという記事が出ていた。そんなことが起これば、巨額の買収ということになっていたかも?というところではあるが、…
精神医学の一つの分野に「パトグラフィー(Pathographie)」というのがある。これは、精神医学や心理学の知識を使って、歴史的に傑出した人物の個性と創造性…
いかにも昭和的な絵といえば、夜の駅前には、おでん屋やラーメン屋の屋台。会社帰りのサラリーマンなどがオヤジ相手に話している風景。その向こう、通りに角には易者(え…
葉鶏頭(ハゲイトウ)は夏の終わり頃から咲き始め秋が深まるにつれて赤みが増してくる植物。この植物は、かなり古い時代に中国から伝来てきたもの。『枕草子』に葉鶏頭に…
デンマークの今は、北欧の目立たぬ国になっているが、シェイクスピア『ハムレット』にはイギリスがデンマークの属国だったと書かれている。歴史を探ってみると、西暦10…
アメリカの話題が増えてきた。その中で動向が気になるのはトランプ元大統領。共和党大会が開かれているが、トランプ氏は米共和党の大統領選候補指名争いですでに圧倒的な…