京都・龍安寺に「知足の蹲踞(つくばい)」と呼ばれるものがある。これは銭の形をしている蹲踞で、水が溜まる中心部に漢字部首の「口」を取り囲んで文字が四つ彫られてい…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
今日は、港の見えるホテルでのジャズライブに来ている。暑さ寒さも彼岸までと言われるが、彼岸はとっくに過ぎて、いよいよ10月も目前。なのに、この暑さ。以前ならば、…
故事成語に「風樹の嘆き」という言葉があるが、今では、あまり聞かない言葉。これは、ある男が孔子に身の上を語った故事によるもの。この男は、人生の中で三つの悔いがあ…
自民党総裁選挙の結果、石破茂氏が総裁に選出された。長い間の首相候補とされつつ、その都度、涙を飲んできたが、今回5度目にして、やっと報われることになった。ただ、…
「 図星(ずぼし)」という表現がある。これは、人の考えや思惑などが想像していた通りであることを意味する言葉。「こんなことを思っているんだろう」「どうしてわかる…
ネットを見ていると「世界の人助け指数でワースト2位」という見出しが出ていた。要は、日本には寄付文化が根付いていないということ。個人も企業も、もっと寄付の精神を…
ニックネームがそのまま自分の通名になる場合が結構ある。ジミー・カーター、ペレ、ジーコなど、呼ばれていたニックネームがそのまま個人の名になっている。挙げれば、と…
古語に「にげなし」という言葉がある。これは現代語にすれば「似合わない」という意味。清少納言『枕草子』の四十二段には、「にげなきもの」が書かれている。その部分を…
よく言われる言葉に「危機管理能力」というのがある。「危機」は、どこでも、いつの時代でもあること。今、自民党総裁選挙が行われているが、総裁になる人物に一番求めた…
青く晴れ渡った秋を表現する言葉に「天高く馬肥ゆる秋」というのがある。その言葉を聞くと、夏草を食み、ダイエットなど気にもすることなく、すくすくと育った馬が野山を…
最近の大きな話題はAIに関するものが多い。文書などの作成程度にとどまらず、人が感動する心理を読み込みながらドラマ制作や小説すらも書き上げる。もはや、AI が、…
ニューヨーク5番街にそそり立つ、いわゆるトランプ・タワー (Trump Tower)は、トランプ氏とエクイタブル生命保険が共同所有のビル。段々をつけることで、…
俳句などに謳われるものに「田毎(たごと)の月」なるものがある。いわゆる千枚田と呼ばれる段々に作られた水田のそれぞれに月が反射しているというもの。段々に作られた…
今の世の中、何でも素早い対応が望まれるところがある。ところが、そんな早急な対応を望まれてもすぐに対処できないことは、よくあること。すぐに対処せよと迫られ、それ…
秋の虫たちの声が、近くの叢(くさむら)から聞こえてくる。この声が耳に心地よい音として響くのは、日本人とポリネシアン人だけだと言われたりする。ただ、その真偽のほ…
アメリカ大統領選挙戦は、かなり加熱しているようだが、難敵の一つは、"ディープフェイク(deepfake)" と呼ばれるもの。これは、AIを使ってのフェイク記事…
「深慮遠謀」なる言葉がある。場合によっては「深謀遠慮」などと表現される。その意味は「 深く考えをめぐらせて、遠い先の未来のことを見通す」こと。また、将棋界から…
ヨーロッパの前史時代を語るのにケルト伝説がある。その元となるケルト人たちは、独自の宗教や思考回路を持っていた。それらは、いかにも森の民らしく、森と密接に結びつ…
今回のパリオリンピックでは、タトゥーを入れている選手が目立った。オリンピック選手に限らず、サッカー選手にもそれがよく目に入る。事実、タトゥーを入れる傾向は年々…
フランス語に、"Le gai savoir (悦ばしき知識)" なる言葉がある。「これだけ知っておれば、あとは気ままに過ごしていればいい」という意味で使われる…
映画の伊丹十三監督作品は『お葬式』から始まり『マルサの女』『ミンボーの女』など、次々にヒットを飛ばし、亡くなって久しくなった今でも人気上位にランクインされてい…
ゴミ置き場に行くと張り紙がしてあり、「カラスは人の顔を覚えます。敵意を感じると攻撃的になります。棒などで追うような事をしないでください」と出ていた。確かにカラ…
「秋扇」という言葉がある。これは読んで字のごとく「秋の扇」。夏の間、重宝がられていた扇も秋の声を聞くや、もはや必要なくなり、顧みられることがないことを意味する…
「スキャンダル」と「ゴシップ」、この二つは、ともに"醜聞” と訳されるが、この二つの違いは、スキャンダルはウワサにとどまらず現実に起こっている事も含めて言う言…
秋刀魚(さんま)の季節がやってきた。この夏、北海道などで思わぬ豊漁となったことがニュースに出ていた。やはり、この季節に愛される魚といえば「さんま」。秋に旬を迎…
ここ数年、将棋が注目されている。その理由の一つは、藤井聡太七冠の強さ。現在は八冠の一つを失冠してしまっているが飛び抜けた強さを誇っている。この将棋だが「王将(…
「大和ことば」なるものがある。これは日本古来から現在にまで伝わっている言葉で、こういった言葉は、基本的に漢字に当てることができない。そんな言葉の例を挙げれば、…
「君子(くんし)危うきに近寄らず」という諺(ことわざ)がある。これは、「君子というものは、危険なところに行かないものだ。危険を冒してまでやるものではない」とい…
人間、考える土台が違ったり、視点などがズレたりすると、それに固執するあまり、見えているハズのものが見えなかったり、理解できなかったりするものらしい。その一つの…
「鳴かず飛ばず」という表現がある。この用法としては、この音の響きから感じられるように、活躍することもなく人から忘れられたようになっているさまを表す言葉として使…
大きな百貨店の1階フロアには、ジュエリーや化粧品のコーナーが占めている。それは瀟洒な気取った雰囲気を高めるための演出でもあるのだろう。ところが、これがちょっと…
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京都・龍安寺に「知足の蹲踞(つくばい)」と呼ばれるものがある。これは銭の形をしている蹲踞で、水が溜まる中心部に漢字部首の「口」を取り囲んで文字が四つ彫られてい…
歌手の八代亜紀さんが亡くなったのは、2023年12月30日。思えば一周忌も近くなったが、先頃の新聞記事に「遺骨眠る地に等身大銅像建立」という見出しが出ていた。…
最近のイヤホンはワイヤレスが主流だ。これがやりにくい、ふとした拍子に落ちてしまったり、どこかで無くしてしまうなどのことが起こってくる。どうもコードレスはわが耳…
江戸時代に「ご落胤(らくいん)・天一坊」の事件があった。これは、八代将軍吉宗が他の女性に生ませた”ご落胤・天一坊”を名乗り、世に現れた事件。当時として、現今の…
「端倪(たんげい)すべからざる人物」などという表現がある。これは、人には容易に理解することができない人物。すなわち、計り知れない人物という意味となる。この「端…
1970年頃にヒットした映画『猿の惑星』は、遠い未来に類人猿(apes)が地球を支配するという話。かなりの話題作となり、同名のシリーズも続々と出た映画。映画『…
夏目漱石の『吾輩は猫である』の中、迷亭先生の手紙に「この孔雀の舌の料理は往昔ローマ全盛のみぎり、一時非常に流行いたし候ものにて、、、」と出てくる。ローマの贅沢…
お歳暮のシーズンだが、このお歳暮の習慣は、どうも江戸時代に確立したようだ。江戸時代の俳人、小林一茶の句に「宵(よい)過ぎの 一村歩く 歳暮かな」というのがある…
最近、ニュースを見れば子供への虐待報道がよく出てくる。虐待死や無理心中、こんなものが日常的となっている。親ガチャなどと言われるが子供にとって、こんな親に当たる…
かつて存在した恐竜の時代と人類は同じ時代を生きていないという。すなわち、人類は恐竜をナマでは見ていない。それなのに、西洋では「ドラゴン」、東洋では「竜」と呼ば…
自由律俳句の俳人・種田山頭火の句に、「ふくろうは ふくろうで わたしは わたしで ねむれない」という何ともユーモラスな句がある。夜になっても眠れない。そんな様…
クリスマスの季節になってきた。アメリカでのクリスマスのお祝いの食卓には七面鳥が並ぶ。この七面鳥や鶏、そして鴨にはツウが好むと言われる部位がある。それは、お尻の…
夜空を見上げるとシリウスやオリオン座が輝いて見え、いよいよ冬だということを実感する。寒空の中に一度は眼にしてみたいと思うのは、りゅうこつ座のカノープス(Can…
寒くなると鍋料理。そんな気分になるが、野菜が高騰しているという。近頃、野菜の中で一番の高騰を見せているのがキャベツ。その他の野菜もかなり上がっているが、白菜は…
一年を振り返ると、今年の大きな出来事の一つは紙幣の刷新が挙げられる。新紙幣には従来の数々のハイテク偽造防止のに加え「高精細すき入れ」「3Dホログラム」といった…
このごろ、やけにスパムメールが送られくるようになってきた。銀行やクレジットカード、アマゾンやメルカリ、Yahoo! などなどだが、それらは、ほぼニセモノ。そう…
日本では「オセロ(Othello)) ゲーム」という名称で呼ばれているが、世界的には「リバーシ (Reversi)」という名で通っている。オセロという名称は、…
歴史上の人物は事実そのものが描かれたというより、後世の人たちの考え方一つで良くも悪くも描かれてしまう。中でも『三国志』でよく知られる曹操(そうそう)も、その一…
最近の話題の一つに「盛っている」か否かというのがある。兵庫県知事選挙に関連してPR会社の女性社長がSNSに投稿した内容が、事実よりも大きく表現しているとして斎…
夢には、啓示や予知能力があると言ったりする。見た夢と同じことが起こったという事例も数多くある。ノーベル賞となった発見も夢で知らされたものという事例もある。眠れ…
奇妙奇天烈、全くもって理解不能と感じるのはマイク・タイソン。ボクシングのヘビー級の世界王者でもあった。その彼は、耳の食いちぎり事件や薬物依存など、醜聞には事欠…
距離にして、そんなに遠いところに住んでいるわけではないが、日々、クルマで通勤している。その中で一つの楽しみは、すれ違う車のナンバープレートを見て素数かどうかを…
西洋系の外国人と話している時に時々出てくるのが "Best man"結婚式などで新郎の付き添いや世話をする役割の人ということになるが、儀式の時にちょっとお願い…
鯛の中でも一番美味しい箇所としてホホ肉を挙げる人がいる。エラの回りにあるため、筋肉がよく動き、そのくせ、胴のあたりと比べると約2倍の脂が含まれるところ。ちょっ…
思いっきり寒い風が吹いている。こんな時に思い浮かべるのは放浪の自由律俳人・種田山頭火の句「鉄鉢(てつはち)の 中へも 霰(あられ)」彼は旅の雲水(僧)の身なり…
夜空に浮かぶ星座は、全部で八十八。これは、1922年の国際天文学連合の総会で整理され、複雑に絡み合っていた星座間の境界もその時に確立し、現在に至っている。この…
落語家は、一つの話を何度も語ることによって次第に自分の味を出して自分のネタに仕上げていく。そんな様子を、小説家の大佛次郎(おさらぎじろう)氏は、「噺家(はなし…
小説家ヘミングウェイが小説を書き始める動機になったのが「悔い」ということだった。不本意な立場に置かれたり、非業の死を遂げたりする人間を観察するところから彼の小…
西欧で自生する『ベラドンナ(bella-donna)』と呼ばれる植物がある。ベラドンナは、イタリア語で「美しい女性」という意味。こんなにも優雅な名前つけられて…
関西弁で「考えときまっさ」という表現がある。これは「考えておきますわ」を慣用的に縮めた表現。この言葉をおもに使うのは、商取引のとき。関西に限った訳ではないが、…
銀行のATMだけが並んでいる建物に入ろうとすると、ドアが開いて電子音声で「イラッシャイマセ」という音声が聞こえる。ズラッと並んだ機械の前に立ち、引き出したり、…
日本に限らず世界で医療費が高騰している。アメリカで、その原因をこと細かく追及したところ、医療の進歩と創薬がもたらしていると結論づけられているそうだ。たしかに、…
「何かを愛しているなら、怒らなくっちゃいけない」愛するものを守るために、躊躇(ためら)うことなく相手の非に対して怒らなくてはならない、ということらしい。この言…
色を表わす言葉に「バーガンディ(burgundy)」カラーというのがある。この色の由来は、フランスのブルゴーニュ地方(Bourgogne)の英語名”Burgu…
日本の各地に「弘法の井戸」と名づけられた井戸が数多く存在している。それぞれに伝説が残されているが、たいてい、水の不足していた地域に僧・空海、すなわち弘法大師が…
本格的な冬の到来で、これから暖房を考えなければと思いつつ、スーパーの家庭用品売り場を回ってみると、様々な暖房器具に加え、「ゆたんぽ」が並んでいるのが目に入った…
ホールインワンの確率は、アマチュアの場合だとおよそ1万ラウンドで1回の確率と言われている。このホールインワンの確率、男子プロならば、3,600分の1、女子プロ…
本を読みながら腹を抱えて笑うなどというのは、そんなにあるものではない。40年以上前に結構笑った覚えのある本が古書店に並んでいた。その本のタイトルは『ボートの三…
10年前、将棋のトッププロとAi の対戦が行なわれ、結果は、コンピュータの3勝1敗1分となったことが話題となっていた。負けはしたが、今のところトップ・プロの人…
イメージ戦略というのは、実際、恐ろしいもの。実際にはそんな実態がないのにイメージを作り上げられてしまうと、そのイメージばかりが先行してしまう。それをどう反論し…