古稀という呼称は中国の唐代の詩人・杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」からきているという。昨年、当方は古希を迎え、今年は、さらに年齢をひとつ重ねた。「古来稀」…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
古稀という呼称は中国の唐代の詩人・杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」からきているという。昨年、当方は古希を迎え、今年は、さらに年齢をひとつ重ねた。「古来稀」…
国際交流パーティーなるものを時々開いている。外国人と日本人の交流のためのパーティーであるが、時には、外国人ばかりで溢れることもある。また、時には、遠来の外国人…
今年7月に、日本で大災難が起こるという漫画の予言があり、そのため、日本への渡航を見合わせのキャンセルが起こっているという。そんな予言の話ならば、これまでもゴマ…
”マルハナバチ” をご存知だろうか?体躯は、ずんぐりむっくりで毛深く、小さな背中に翅(ハネ)がついている。その翅があまりに小さいので、こんなもので空を飛べるの…
映画『男はつらいよ』で人気だった渥美清の古いCM に「丈夫で長持ち」というキャッチコピーがあった。彼の四角い顔は力強さの象徴でもあり、まさに「丈夫で長持ち」の…
"marginalia(マルジナリア)" なる英単語がある。この意味としては、覚書。すなわち、ちょっとしたメモ書きのこと。さらに、この "marginalia…
美術家の横尾忠則氏の作品に『Y字路』を描いた絵画作品がある。Y字路は、別名三叉路という呼称もあるが、彼は、あえてY字路と表現している。彼のX の投稿に、「24…
チェーンソー(chainsaw) と言えば、山の木の伐採で使われる道具。動力で駆動して、激しい音を立てながらチェーンが回り、先についているノコギリ状の刃でカッ…
最近、我が行動半径の中にアートが少なからず占めるようになっている。フランスからやってきた女性アーティストは、アーティストのためのレジデンスに滞在して、そこで作…
どんな分野でも、時々、時代を変えるような人物が出現する。そんな人物たちを探ってみると、イノベーター(革新者"innovator")とイミテーター(模倣者"im…
夏目漱石の『草枕』にある一節に、「春は眠くなる。猫は鼠を取る事を忘れ、人間は借金のある事を忘れる。時には自分の魂の居所さへ忘れて正体なくなる。只菜の花を遠く望…
最近、万博の話題が多く、カジノの記事を見ることが少なくなった。その万博の施設の向こうで着実に進んでいるようだ。カジノには、様々なアイテムがあるが、その花形らし…
19世紀のイギリスに誕生したラファエル前派の画家・ウィリアム・ハント(William Hunt)の作品に『シャロットの女(The Lady of Shalot…
「ドラえもんの「タケコプター」や「どこでもドア」は、誰もが知っている面白い発明品。そのほか、ドラえもんの発明品に「糸なし糸電話」というものも登場する。これは、…
満月の明かりを浴びて眠ると悪い夢を見るという説がある。それは、月は狂気(lunatic) を呼び起こすという英語表現から来ているようだ。むしろ、月の光を浴びる…
日本の時代劇を見ていると「卑怯(ひきょう)」という言葉が時々出てくる。凶悪な人間が、子供などを人質にとって脅しをかけたりする時に、「卑怯なマネはよせ」と言って…
"Ninja(忍者)" という言葉は、世界に知られる日本語の一つ。独特の装束を身につけ、あの忍者走りと呼ばれる走法や水遁(すいとん)の術、はたまた手裏剣に撒き…
ことわざに「沈黙は金」というのがある。よく聞く言葉だが、それに続く言葉として言われるのが「雄弁は銀」。この両者を合わせると「雄弁に語るのもいいが、沈黙していた…
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭は、いずれもそれぞれに不幸なものである。」これは、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の書き出しの言葉。見事な書…
中世の騎士道物語である『アーサー王物語』の英語名は、"King Arthur and the Knights of the Round Table" すなわち…
わが外国語スクールのトルコ語講師に、「トルコ人は日本人を兄弟のように思っているというのはホントなの?」という質問をしたことがあった。「実は、そうだ」と言う。ト…
狂言の演目に『釣狐』というのがある。これを演じれば一人前の狂言師と言われる演目でもある。これは知恵あるキツネが人を騙すところから始まる。この演目を簡単に紹介す…
ここしばらくのニュース記事に、映画『スターウォーズ(STAR WARS)』の監督で知られるジョージ・ルーカス氏のインタビューが出ていた。この映画『スターウォー…
先日のニュースに、映画『侍タイムスリッパー』がオーストラリア全国で映画上映されるという記事が出ていた。『侍タイムスリッパー』は2024年8月に公開された映画。…
プルーストの小説 『失われた時を求めて』の中の一編、(「囚われの女」) の中に「パリの物売りの声 (Cris de Paris)」を描写したくだりが出てくる。…
関西万博の幕開けとともに話題になったのは「キルギスのハチミツ」。これは、ある高齢の男性が展示品をネコババしたということで逮捕され、そのハチミツの価格が6,80…
「言葉を友人に持ちたいと思うことがある。それは、旅路の途中でじぶんが たった一人だということに気がついた時にである。言葉の肩をたたくことは できないし、言葉と…
最近、パッションフルーツが人気だという。果実はベーターカロチンが豊富で滋養面にも優れ、栽培も容易。大きな葉がみのり、日除けともなり、万博でもその葉を利用したグ…
英語の単語に "spontaneously" なる言葉がある。これを英語辞書で引くと「自発的に」と出てくる。ネイティヴスピーカーの外国人と話していると、時々こ…
蓮(はす)は、泥土から茎を伸ばし清らかに美しい花を咲かせる。そんなところから、煩悩の多い穢土(えど)に生まれ、人間を救う仏となる菩薩を象徴するような花として喩…
日本で代表的な美人とされるのは平安時代の女流歌人として名高い小野小町。謡曲にも取り上げられ、いわゆる「七小町」というほどに多い。知られるものだけでも『草子洗小…
有名人や政治家のちょっとした言葉が取り上げられ、瞬く間に炎上したり、ついには謝罪に追い込まれるということが結構ある。「口は災いの元」。時には、意図したことと違…
教育には、厳しく接して成長させる方法と、褒めて成長させる方法との大きく二つの教育法がある。どちらが人を伸ばすかは一概に言えないが、少なくとも体罰による教育法は…
ちょっとした義理の関係もあり、新聞を定期購読している。取っている以上、読まずに捨てるということは極力避け、何らかの形で目を通すことにしている。ただ、面倒なのは…
最近のニュース記事を見ていると「疑心暗鬼」という言葉がやたらと使われている。原油価格、米価などが高騰したり乱高下したりしている。ほとんどが「疑心暗鬼」だという…
「百花繚乱(ひゃっかりょうらん)」という言葉がある。この意味は、「色々の花が、一気に咲き乱れる」こと。別の意味としては、集中して傑出した人物が現れるときにもこ…
金相場が高騰している。日本のバブル崩壊後の1995年の金相場は、1グラムあたり1,243円。昨今の1グラムあたりの相場16,618円と出ていた。こんなにも高騰…
『徒然草』が書かれたのは14世紀、鎌倉時代の末期あたり。およそ700年前となる。随筆ないしエッセイと呼ばれる形式の本。寝転びながら気軽に読めて「ああ、そうそう…
日本への旅行者が増えている。その中に武道に惹かれて来日する外国人も多い。そんな武道の一つに合気道がある。わが講師の一人は、長く合気道の道場に通っている。合気道…
慶應義塾大学の創設者でもある福沢諭吉に『学問の独立』という著書がある。そこには大学は政府に おもねることなく独立的立場を貫くべきであることを語っている。また、…
日食は、たまに起こる現象。日本での皆既日食は、次回2035年まではないが、部分日食は、今年には3月と9月の2回、起こるとされている。古代の中国では、日食を天の…
外国人の花見客が増加しているという報道がよくなされている。桜が咲く日本の風景は、たしかに格別のものがある。フランス人講師の一人が、先日訪ねた京都の画像を得意げ…
桜の咲く時期にとれるマダイを「桜鯛」と呼んでいる。マダイは、産卵時期となるこの頃になると鮮やかな赤みを帯びてくる。「桜鯛」と呼ばれる所以(ゆえん)でもある。海…
夜桜は、照明がなされていてこそ美しく感じる。梶井基次郎の小説『櫻の樹の下には』という小説の冒頭は、「桜の木の下には死体が埋まっている」という言葉から始まる。春…
魔術師という言葉をやたらとあちらこちらで見かける。今日のニュースを開けると目に飛び込んできたのは、"イメージの魔術師エロール・ル・カイン" というもの。その下…
「無一物中、無尽蔵 (むいつぶつちゅう、むじんぞう)』なる言葉がある。これは、何もない無一物こそ、無限のものが溢れているという意味に解釈される。モノで溢れた現…
トランプ氏の高関税政策の論拠は、「外国企業が輸出時に関税を負担する。関税のカネはアメリカ政府に入る。アメリカ政府に入るため、アメリカ国民の税が安くなり、アメリ…
かつての話題の本に『死体が語る真実』(2005年刊)というのがあった。これは、アメリカのエミリー・クレイグの著作によるもの。9・11事件後、世界貿易センタービ…
映画『サウンド・オブ・ミュージック(The Sound of Music) 』は、1965年に公開され、日本でもかなりのヒットとなった。オーストリア出身のマリ…
『徒然草』の第一三七段に「花は盛りに月は隈(くま)なきを見るものかは」と出てくる。満開の桜ばかりがすべてではない。そんなふうに語る一文だが、やはり桜は盛りの時…
イギリスの検索エンジンである "True Knowledge" が算出したものの中に、20世紀の間で、世界で一番何事も起きなかった日は、1954年の4月11日…
「ウソから出たマコト」という言葉がある。追い詰められて、ついウソをついたが、それが成就してしまう場合に使われる。また、スポーツ選手などがインタビューで実際はそ…
「カルタ」と言えば、『江戸いろは かるた』がすぐに思い浮かんでくる。そして、いろはの「い」に出てくる言葉は、「犬も歩けば棒に当たる」これは、出歩けば思わぬ幸運…
桜の季節になった。やはり桜の季節は格別のものがある。インバウンドの外国人に、一番好まれるのは、この桜のシーズンだという。日本の至る所で一度に咲き誇る姿は、やは…
SONY の4文字という表現がある。この発音は、世界の誰にも親しまれる音だそうだ。英語では、ハツラツとしたヤンチャ坊主の意味。そんなソニーの創業者の一人であり…
「サバを読む」という表現がある。江戸時代、鯖の商いが多かったせいか、魚市場のことを「いさば」と呼んでいた。そこで商いされるサバは鮮度が大切とばかり、魚市場に運…
花びらを一枚一枚摘みながら恋占いをするというのがある。一枚を摘んでは、"He loves me..." 、二枚目は "he loves me not" と繰り…
食品の春雨(はるさめ)の起源を辿ると中国の山東省に至るという。原料は中国では主に緑豆だが、日本ではジャガイモなどの澱粉となっている。「春雨」というなんとも優美…
珈琲の味わいを表すのに香り、コク、甘味、苦味、酸味の5種のバランスが肝心となる。香りは最も大切なものの一つだが、苦味と酸味もなくてはならないもの。お酒に関して…
中国の北宋の詩人・蘇 軾(そ しょく)の詩に『春夜』と題する詩がある。その冒頭の七言は、「春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)」という言葉から…
最近の広告に「ギガ使い放題」「データ無制限」「ギガし放題」などの言葉が並んでいる。かつては「1ギガも使える!」などと言っていたのに、いつの間にやら相当数を使っ…
フランス人女性講師と話していて、好きな俳優は?という話題になった。彼女は、かつての東京オリンピックの年に生まれている。どういう訳か、歴代講師はこの年生まれが意…
「レシピ」という言葉は日常的な言葉となって久しい。このレシピは、英語のRecipe から来たらしく料理法という意味で使われる。この語源をさらに辿れば、ラテン語…
宝くじ売り場に立て掛けられている幟(のぼり)に「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」などという文言が書かれていた。この日は、日本の暦に古くからある吉日の一つで…
『四面楚歌』という四字熟語がある。周りが敵だらけという時に使われる言葉だが、これは、いわゆる故事成語。その故事とは、中国の前漢の初代皇帝となる劉邦と「楚」の項…
オーストリアの精神科医ジークムント・フロイトが『夢判断』を著したのは、1900年のこと。それによると、人の無意識と夢は密接に結びついていて、日常生活の中での抑…
現在でも続く「住友」の創業は、江戸時代前期まで遡る。その創始者は住友政友という新潟生まれの涅槃(ねはん)宗の僧侶。「住友」では、商家の住友家を興した政友を「家…
「ブタもおだてりゃ木に登る」という言葉や、山本五十六の有名な言葉、「褒(ほ)めてやらなきゃ人は動かじ」というのがある。人と人との関係で、相手を褒めると動きがス…
『孫子(そんし)の兵法』なるものがある。この中で、よく知られる極意の一つに、「相手を知り、己(おのれ)を知れば、百戦危うからず」というのがある。実戦に基づいた…
イタリアのメローニ首相が人気だという。イタリアの首相も日本と同じく、本格的な長期政権はあまりなく、思い起こすのは、ベルルスコーニ首相のみ。このメローニ首相は極…
CNN News を見ていると、「抑鬱(よくうつ)や狂気が芸術の天才を生み出す」というのが出ていた。最近の科学的な研究から実証されたようだ。抑鬱や狂気の芸術家…
11年前のAFPのニュースに、「アメリカ人は、インターネットを手放すぐらいならテレビを捨てる」("Americans would give up TV bef…
人が踏み入れることがない未知への旅ほど人をワクワクさせるものはない。フランスの作家・ジュール・ヴェルヌが書いた『八十日間世界一周』が発表されたのは、1872年…
谷崎潤一郎は『陰翳礼賛』の中で日本人の美意識について説いている。その一つ、「西洋では部屋の中から陰翳を消す事に執着したが、日本ではむしろ陰翳を内にとどめ、そこ…
『歴史は繰り返す』という言葉がある。マルクスをはじめ、多くの人によって語られた言葉ではある。古代ローマの歴史家クルティウス=ルーフスの言葉にも、「 過去に起こ…
少人数の客の目の前で行なうクロースアップ・マジック(Close-up Magic)なるものがある。これに参加した人は、「目の前で行なわれているのに見破ることが…
スペインの画家であるサルバドール・ダリ(Salvador Dalí) は、シュルレアリスムの代表的な画家。自分を天才と嘯(うそぶ)いて憚(はばか)らない言動や…
孔子の弟子には、いわゆる「孔門十哲」や「七十二賢人」と呼ばれる人たちを含め、一説には三千人ほどいたと言われるが、離れたり付き従ったりした人も多かっただろう。弟…
ホメオスタシス( homeostasis)なるものがある。これは、生物などの内部環境を一定の状態に保ち続けようとする傾向のこと。これが心理学的にもその傾向があ…
「犬猿の仲」というものがある。ネット検索すると、芸能人の「犬猿の仲」というものが出てきた。(ミーハー的な心が手伝ってか)つい開けてみると、「誰と誰」という風に…
夜の闇は、何かしら底深いものがある。ことさら、春の闇は感傷を誘うもののようだ。『古今和歌集』の中に収められている凡河内躬恒(おほしこうちのみつね)の歌「春の夜…
3月3日は桃の節句、一般的に「ひな祭り」の日。中国の古い習慣をたずねると「上巳(じょうし)の節句」というものに辿り着く。これがこの節句の源流らしいが、いわゆる…
スパイ映画"007シリーズ"は、1962年に初公開された。ボンド役は、もちろんショーン・コネリー。初映画のタイトルは『007は殺しの番号』で、それを含めて全2…
パラドックスという言葉がある。この意味としては、逆説、逆理、背理などと言われたりする。このパラドックスで有名なのは『ゼノンのパラドックス』。ゼノンは、古代ギリ…
奈良の東大寺で、お水取りが始まった。毎年、3月1日より14日までの2週間にわたって行なわれるもの。厳しい寒さの中でその行事は始まる。そして、最後は二月堂の舞台…
昔は、縁台将棋なるものがあった。決して、今のような寒い季節にやるものではなく、夏の日の夕暮れ時、往来に面した家の前に縁台を出してやるもの。大の男二人が、しゃべ…
「これが目に入らぬか?!」という決めゼリフで思い起こすのは印籠(いんろう)。三つ葉葵の紋が付いた印籠は、水戸黄門であることの証明に使われたが、印籠はその名の如…
「似ているものを見ると笑いが生じてくる。」そんなものらしい。フランスの数学者パスカル(Blaise Pascal) は『パンセ』の中に、「別々では笑いなどが生…
今、伊丹十三の映画作品『お葬式』が4Kデジタルリマスター版として再上映され、人気を博しているという。伊丹十三氏は名優として活躍していたが、父上は映画監督伊丹万…
英語表現で、"Play Baseball"や" Play Football" というのはあるが、Ski や Snow boarding の場合は、"Play"…
昔の小学校には、決まって二宮金次郎の銅像や石像があったが、今は、その姿を消しつつある。薪(まき)を背負い、熱心に読書しながら歩いている姿は勤勉の模範とされた。…
アメリカのレイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury) の 著書『華氏451度』は、本を所持することや読書が禁じられるといった社会の危機を描いたSF小説。こ…
起業する若者が増えているという。一方、人生最後のひと賭けしようとする高齢者も多いという。これまでの経験もあることだし、手にした退職金もある。それを元手に起業を…
歴史上の思想家たちが「笑い」について定義している。今でこそ「笑いは心の潤滑油」「病い知らず」など、その効用について語られるが、古代になればなるほど、笑いは否定…
「犬猿の仲」というものがある。これは 何かにつけて、いがみ合う仲の悪い関係のことを言う。トランプ氏とバイデン氏もおそらくそんな関係だろう。この二人のように、実…
「一日だけ幸福でいたかったら」という話がある。これに続くのは、「一日だけ幸せでいたいならば、酒を呑め。一週間だけ幸せでいたいならば、車を買え。一カ月だけ幸せで…
毎日、何らかの形で「○○の日」と出ている。2月22日は、「猫の日」だと言う。「22」は「ニャン(2) ニャン(2)」と発音できるので、語呂から「猫の日」という…
アメリカの作家エラリー・クイーン(Ellery Queen)は、藤子不二雄のように二人の人物が一つのペンネームを使って推理小説を書いていた。そして登場する主人…
16世紀のフランスの随筆家・モンテーニュが『随想録(エセー”Les Essais”)』を著したのは、フランス王朝であるヴァロア朝の末期。あまりいい時代ではない…
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古稀という呼称は中国の唐代の詩人・杜甫の詩の一節「人生七十古来稀なり」からきているという。昨年、当方は古希を迎え、今年は、さらに年齢をひとつ重ねた。「古来稀」…
国際交流パーティーなるものを時々開いている。外国人と日本人の交流のためのパーティーであるが、時には、外国人ばかりで溢れることもある。また、時には、遠来の外国人…
今年7月に、日本で大災難が起こるという漫画の予言があり、そのため、日本への渡航を見合わせのキャンセルが起こっているという。そんな予言の話ならば、これまでもゴマ…
”マルハナバチ” をご存知だろうか?体躯は、ずんぐりむっくりで毛深く、小さな背中に翅(ハネ)がついている。その翅があまりに小さいので、こんなもので空を飛べるの…
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どんな分野でも、時々、時代を変えるような人物が出現する。そんな人物たちを探ってみると、イノベーター(革新者"innovator")とイミテーター(模倣者"im…
夏目漱石の『草枕』にある一節に、「春は眠くなる。猫は鼠を取る事を忘れ、人間は借金のある事を忘れる。時には自分の魂の居所さへ忘れて正体なくなる。只菜の花を遠く望…
最近、万博の話題が多く、カジノの記事を見ることが少なくなった。その万博の施設の向こうで着実に進んでいるようだ。カジノには、様々なアイテムがあるが、その花形らし…
19世紀のイギリスに誕生したラファエル前派の画家・ウィリアム・ハント(William Hunt)の作品に『シャロットの女(The Lady of Shalot…
「ドラえもんの「タケコプター」や「どこでもドア」は、誰もが知っている面白い発明品。そのほか、ドラえもんの発明品に「糸なし糸電話」というものも登場する。これは、…
満月の明かりを浴びて眠ると悪い夢を見るという説がある。それは、月は狂気(lunatic) を呼び起こすという英語表現から来ているようだ。むしろ、月の光を浴びる…
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ことわざに「沈黙は金」というのがある。よく聞く言葉だが、それに続く言葉として言われるのが「雄弁は銀」。この両者を合わせると「雄弁に語るのもいいが、沈黙していた…
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭は、いずれもそれぞれに不幸なものである。」これは、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の書き出しの言葉。見事な書…
中世の騎士道物語である『アーサー王物語』の英語名は、"King Arthur and the Knights of the Round Table" すなわち…
「賢者の石」という言葉で思い浮かぶのは『ハリー・ポッターと賢者の石』。このシリーズ第一巻のタイトル。これは実際の石ではなく、中世ヨーロッパの錬金術師が、卑金属…
絵画などの美術品オークションでは高額な落札が続いている。これまでの最高額は、ダ・ヴィンチの『救世主(サルヴァトール・ムンディ)』が2017年に落札された額が、…
映画監督マーティン・スコセッシ氏は、レオナルド・ディカプリオ主演の映画作品『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で知られている。その彼は、2016年には遠藤周…
ドラマや劇などで起こる人を感動させる局面を突き詰めていくと、つまるところ36の局面に収斂(しゅうれん)されるという。この考え方が誕生したのは 1849年のこと…
1970年ごろの人気テレビドラマ『刑事コロンボ』の主役は、ピーター・フォーク。ロサンジェルスの市警・殺人課に勤務する刑事として描かれている。よれよれのコートを…
先日交差点で信号待ちをしていると、あちこちでスマホで撮影している姿。何を撮っているのだろうと見上げると「虹」。思わず、当方も撮影の輪に加わった。自然が織りなす…
今日のニュースに、アメリカ人 女優・スカーレット・ヨハンソンさんが、対話型AI "Chat GPT" の最新版に彼女の声と「酷似」した合成音声が使われていると…
禅問答と呼ばれるものがある。その一つに「隻手音声(せきしゅのおんじょう)」というのがある。これは「両の手で叩けば音がする。では片手ではどんな音がするか?」とい…
「一世風靡(いっせいふうび)」という言葉がある。この意味を探れば、「一世」は、その時代の意で、「風靡」は草木をなびかせること。すなわち、ある時代に大いに流行す…
フランスの画家・ゴーギャンの作品に『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』というのがある。この作品は南太平洋の島タヒチで描かれたもの。こ…
今年もNYのメトロポリタン美術館で"MET GALA" が開催された。これは、同美術館のコスチューム・インスティテュートが主催するもの。スタートは1995年。…
「天国にいちばん近い島」と呼ばれるのは、今も南太平洋に浮かぶ島・ニューカレドニアを指す言葉として使われている。厳密に言えば、ニューカレドニアの離島であるウヴェ…
ヒバリという鳥を漢字では、「雲雀」と書く。漢字に当てられているように「雀」とは、色合いもよく似ている。雀と大きく違う点は、その飛び方。空に向かって垂直方向にグ…
寿司は今や世界に知られる日本料理になっているが、ひと頃までは、ナマ魚を食べるという習慣を奇異なものとして見られていた。その外国人が来日して、寿司をつまむ光景を…
山で修行をしている山伏たちが、法螺(ホラ)貝をもち、それを吹くことがある。ボーッという音が出るが、それは、もっぱら場の邪気を払うのが目的だという。戦国時代には…
先日のニュースに「パセノール」という森永製菓が開発した食品素材が、「長寿遺伝子を増やす」とする記事が出ていた。言ってみれば、アンチエイジングを促進する食品素材…
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」これは、トルストイの小説『アンナ・カレーニナ』の書き出しの言葉。小説の冒頭を…
芥川龍之介の著書に『侏儒の言葉』というのがある。この侏儒とは、「見識のない人をあざけていうこと」すなわち、言葉や出来事などをそのような視点で思いつくまま表現し…
ヴェネツィア・カーニバル(Carnevale di Venezia)は、世界三大カーニバルの一つ。今年も開催され、300万人の来訪者があったという。これはヴェ…
ダンテの『神曲』地獄篇十三歌には、天上世界を具現化するためとして北斗七星を描いた部分が出てくる。夜のうちに弧度を描いてゆく。そんな様子が天上の一部を暗喩してい…