心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
小さな外国語スクールの代表者が発信する日常的なエッセイ。 好奇心と知性的な笑いを心がけている。
2009年暮れよりはじめて、 どこまで続くかな? おっ、まだ続いている!
「似ているものを見ると笑いが生じてくる。」そんなものらしい。フランスの数学者パスカル(Blaise Pascal) は『パンセ』の中に、「別々では笑いなどが生…
今、伊丹十三の映画作品『お葬式』が4Kデジタルリマスター版として再上映され、人気を博しているという。伊丹十三氏は名優として活躍していたが、父上は映画監督伊丹万…
英語表現で、"Play Baseball"や" Play Football" というのはあるが、Ski や Snow boarding の場合は、"Play"…
昔の小学校には、決まって二宮金次郎の銅像や石像があったが、今は、その姿を消しつつある。薪(まき)を背負い、熱心に読書しながら歩いている姿は勤勉の模範とされた。…
アメリカのレイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury) の 著書『華氏451度』は、本を所持することや読書が禁じられるといった社会の危機を描いたSF小説。こ…
起業する若者が増えているという。一方、人生最後のひと賭けしようとする高齢者も多いという。これまでの経験もあることだし、手にした退職金もある。それを元手に起業を…
歴史上の思想家たちが「笑い」について定義している。今でこそ「笑いは心の潤滑油」「病い知らず」など、その効用について語られるが、古代になればなるほど、笑いは否定…
「犬猿の仲」というものがある。これは 何かにつけて、いがみ合う仲の悪い関係のことを言う。トランプ氏とバイデン氏もおそらくそんな関係だろう。この二人のように、実…
「一日だけ幸福でいたかったら」という話がある。これに続くのは、「一日だけ幸せでいたいならば、酒を呑め。一週間だけ幸せでいたいならば、車を買え。一カ月だけ幸せで…
毎日、何らかの形で「○○の日」と出ている。2月22日は、「猫の日」だと言う。「22」は「ニャン(2) ニャン(2)」と発音できるので、語呂から「猫の日」という…
アメリカの作家エラリー・クイーン(Ellery Queen)は、藤子不二雄のように二人の人物が一つのペンネームを使って推理小説を書いていた。そして登場する主人…
16世紀のフランスの随筆家・モンテーニュが『随想録(エセー”Les Essais”)』を著したのは、フランス王朝であるヴァロア朝の末期。あまりいい時代ではない…
辞典は言葉の意味を解説するのが使命だが、個人の主張が強すぎる場合もある。その点で有名なのは、『新明解国語辞典』。これは山田忠雄氏が中心となって編纂された国語辞…
トランプ大統領は、G7にロシアの復帰を口にした。すなわち、かつてのようなG8に復帰する案を示したり、アメリカ自身がNATOから脱退するような動きを見せている。…
何を行なうのも自分のスタイルでないと気がすまない人がいる。戦後間もない頃に首相となった吉田茂氏は、そのような人物の典型であった。葉巻をくわえている写真が多いが…
明治時代の思想家である内村鑑三に『代表的日本人』と題する著書がある。この著書は外国人に日本人および日本の心を海外に紹介する意味で、まずは英文で書かれた。この著…
オオカミとイヌは、種類によっては見分けがつかないほど似ているとも言われる。例えば、ハスキー、シェパード、タマスカン・ドッグなどは、面影からオオカミのように見え…
今日のニュースに「トランプ大統領が1セント硬貨の製造をやめるよう財務長官に指示した」と出ていた。この1ペニーを製造するのに経費が2セント以上かかっていると指摘…
「鏡」には、どこか魔性の影を感じることがある。取調室にある鏡は、一方からは鏡だが、別室からは窓のように覗けるようになっている。そんな風に、鏡の裏側には誰も知ら…
何かと話題になる人物といえば、やっぱりトランプ大統領ということになる。だけども、それに負けないほどか、それを凌駕しているとも言えそうなのがイーロン・マスク(E…
漫才とかの笑いの構造は「ボケ」と「ツッコミ」と言ったりする。ボケるだけでも笑いは生まれるが、漫才の構造は、ボケ役がトボけたことを言って、ツッコミ役がトボけた言…
昨日は、富豪のカーネギーについて書いたが、ジョン・D・ロックフェラー(シニア)も、一代で大富豪になった人物。彼の大きな特徴は、大富豪にもかかわらず、生涯、生活…
ニューヨークにあるカーネギー・ホールは、演奏者ならば一度は立ってみたい檜舞台。このホールは鉄鋼王と称されるアンドリュー・カーネギーが創設したもの。貧しい移民の…
中国の故事成語に「池魚の殃(わざわい)」という言葉がある。これは、春秋戦国時代、宋の国の高官だった桓が、王宮から宝珠を持ち逃げした。捕らえられ「その宝珠をどこ…
今月3日に行なわれた衆院予算委員会での石破首相の言葉に、「国民のみなさまに税収増分をお返しできる状況にない」というのがあった。何とも婉曲な表現。この言葉を有り…
「コロンブスの卵」の話がある。コロンブスはこの卵を立てられる者がいますか?と尋ねて、誰も立てられない。そこで、底の一部を割り、立てた。「そんなのだったら立てら…
今日2月2日は、節分。たいてい、節分は2月3日と思っていたが、1日早くなった。(2021年も2月2日だったが、それは124年ぶりのこと。)そして、節分の翌日が…
最近、事実無根の噂を切り取った記事や針小棒大に書かれたもの、フェイクニュースなどが多い。そういったものに基づいた SNS での誹謗中傷が後を絶たない。残念なこ…
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心の中にあることを言わないで溜めておくのは精神衛生上良くない。『徒然草』十九段に「おぼしき事言わぬは、腹ふくるるわざなり」と出てくる。著者・吉田兼好の時代には…
「もったいない」という言葉がある。漢字で表すと「勿体無い」となるが、この「勿体」という言葉はもともとは仏教用語で、「本来のあるべき姿」を意味する言葉。「もった…
芥川賞は、今はそれほど大きな話題とならないが、1969年の受賞作・庄司薫『赤頭布ちゃん気をつけて』は、大きな反響があった。この小説は、大学紛争のため東大の入試…
「ここがロードスなり、ここで跳べ」という言葉がある。これは、イソップの寓話に出てくる話。あるホラ吹きの男がいて「オレは、(ギリシャの)ロードス(島)にいた頃、…
いつの頃からか、スポーツニュースが始まると大谷選手の活躍から放映される。メジャーの選手とも伍して戦える日本の選手がいることが素直に誇らしく思える。もう、メジャ…
「不如意」という言葉がある。これは、漢文のように返り点をつけて読み下すと「意の如くなら不(ず)」となり、これを簡単に表現すれば「思い通りにならない」。この「不…
今年のカンヌ映画祭、最高賞のパルム・ドールは、イランの映画監督ジャファール・パナヒ氏の"Un Simple Accident" が受賞して閉幕した。世界には、…
「何もなければ、また来週」先週、わが外国語スクールの生徒さんが帰り際に外国人講師に発した言葉。言われた時には、その講師は真意が良くわからなかったが、すぐに納得…
時々話題になるものに学歴詐称がある。こと選挙になると、その時に提出した学歴に偽りがあると、当選しても無効となる。何人かの国会議員としての当選者が職を追われたの…
近未来を扱った映画の中でアンドロイドに向かって"Are you Real (human being) ?" と訊くシーンがある。本物の人間か、それともアンドロ…
このたび、肺炎のため10日間の休筆を行い、その間、皆様の応援がありましたことに感謝したいと思います。だけども、まだ快癒とまでは行っていなく、いまだにモヤモヤと…
クルマを車検に出した。いつもお願いする自動車整備工場は、いかにも車好きのメンバーで構成されている。車検が通るまでの間、いつも代車を用意してくれるが、そこの整備…
先日の日曜日、近所散策をしていると、向かいからくるTシャツ姿の男性の顔に見覚えがある。誰だっけ? 最近、半ボケのせいか思い出せない。と、そばを歩いていた若い男…
最近、Facebook の友人申請があり、「おっ、昔馴染みだ」と思って開いてみると、最終投稿が10年前というのがあった。こんな調子だとすると、本人死亡のままF…
映画などのワンシーンに出てくるチョッとしたものが多くを語っている場合がある。先日観た映画『PERFECT DAYS』(2023年) にそんなシーンが出てくる。…
先日のMLB (メジャーリーグ) のドジャース対パドレスの試合があった。ここで行なわれたのはデッドボールの応酬。そこではパドレスの投手から、大谷選手が100マ…
ここしばらく書いてきたK書店のことは、実は、わが記憶の中からすっかり消え去っていた。それを突然、思い起こしたのは一つの映画案内からだった。すなわち、先日、偶然…
さあ、どうする? (昨日のブログからの続き)K書店で働かないかという社長の言葉。当時の当方からすれば、決して悪い選択肢ではなかった。いつかは、物書きの一角に収…
肺炎からの完全な回復はまだですが、少しずつ日常に向かっているところです。今日からは休筆前に時を戻して、ブログを投稿したく思います。休筆前の6月7日に投稿した「…
10日ほどの休筆の間、皆様よりご心配や応援のコメントを頂き感謝感激です。実は、今に至るまで不明な点が多く、正確にお伝えすることができなかったのが現状です。読者…
『奇貨居(きかおく)べし』という言葉がある。「奇貨」とは、めずらしい貨幣のことで、これをとって置いておけば、値打ちが上がり大変なものとなるという意味。この言葉…
日本のプロ野球の優勝チームは、健闘を讃えて”ビールかけ”を催すが、アメリカのメジャーリーガーたちは、ビールではなくシャンパン。すなわち、"シャンパン・ファイト…
アフリカのタンザニアで1936年に撮られた写真には、奇妙な二人が写っている。これは、この地方に古くから伝わる呪術師。今でもタンガニーカと呼ばれる地域では様々な…
新紙幣がスタートした。20年ぶりとなる新紙幣。今日、銀行で預金を引き出すと全て新紙幣になっているのに驚いた。それで当然なのだが、こうやって少しずつ変えられてい…
オーロラや流星群など、自然が織りなす現象と都会とは相容れないところがある。自然現象を見たければ、極地の大平原に限るが、都会にあるビル群と自然とがタッグを組んで…
「洛陽(らくよう)の紙価を高める」という表現がある。これは、ベストセラーの本になることを婉曲的に表現する言葉。この語源となったのは、中国、魏蜀呉が擡頭していた…
「あべこべ」という意味をあらわす英単語に"topsy-turvydom" というのがある。明治時代になって日本を訪れたアメリカ人は、よくまあ、これだけ逆なもの…
初代・引田天功氏は、水中や爆発などの極限状態から脱出するというマジックで知られ、1970年代に命からがら「脱出」するといったパーフォーマンスで人気をさらった。…
梅雨の雨のことを五月雨(さみだれ)と呼ぶ。特に、静々と屋根を濡らすような雨のことをこう表現するようだ。今日も、五月雨の一日。こんな日は、ちょっと足を伸ばして海…
イタリアの映画監督フェリーニは、数ある映画監督の中でも、かなり特異な人物。その言動に含蓄があり、ふんだんに哲学的断片を感じさせる人物でもある。そんな彼の代表的…
"Longevity" なる単語がある。これは日本語にすると不老長寿の意味となる。この"Longevity" の名を冠した企業が誕生したりと、世のキーワードの…
白眼視という表現がある。これは、無視したり、冷たい視線を投げかけることを言う。逆に、愛想よく迎えることを青眼視と呼ぶ。この「白眼」「青眼」という表現は、中国の…
パリ・オリンピックが近づいてきた。フランスは長い歴史がある国だが、大きな出来事として挙げられるのに紀元800年のシャルルマーニュ(シャルル大帝)の西ローマ皇帝…
ビールの季節になってきた。果たしてビールはいつ頃から作られているのか?それを探れば、いわゆるメソポタミア時代まで遡(さかのぼ)ってしまうようだ。ハンムラビ法典…
「如何に生きるか?」その処世術を語るものとして残されたものに『徳川家康遺訓』なるものがある。これは江戸幕府を作った徳川家康が残したもの。遺訓とするには短いが、…
今、世界で一番ホットな女性シンガーと言えば、テイラー・スウィフト。先日、テイラーのロンドン公演が行なわれ、ウィリアム皇太子がジョージ王子、シャーロット王女とと…
フクロウに宛てられる漢字は「梟(フクロウ)」目を真ん丸にして、木の枝に止まっている姿は何とも愛嬌がある。ちょっと眠そうにも見える。その姿が幸せそうに見えるとこ…
「猫も杓子(しゃくし)も」という表現がある。この意味は「誰も彼もみんな」という意味で使われ、用法としては「猫も杓子もスマホを使う時代」のような表現をする。どう…
「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」これは、江戸時代の俳人・山口素堂が詠んだ句。ホトトギスは、渡り鳥として、5月半ばに飛来して、夏の間、山林で繁殖して、また、東南…
都知事選挙が近づいてきた。ニュースには都知事への立候補者は50人を越える見込みと出ていた。選挙ポスターを貼る看板だけでも大変なものとなる。50人を越えると言っ…