日々の恐怖 6月9日 窓の外
日々の恐怖6月9日窓の外3年ほど前、関東のとある古い大学病院に入院したときのことです。換気のために病室の窓を開けていると、部屋付きの看護助手のおばちゃんが、「ごめんね~。ここ、閉めさせてね!」とバタバタ閉めていく。「暑いよ~。」と不満を言うと、おばちゃんは、「落ちる人がいるから・・・・。」みたいなことを言う。それで、「朝、病院に来るとね、この窓の外に患者さんが立っているのよ。で、下から見上げた私たちと目が合うと、ニッコリ笑ってから飛び降りるの。そんなことが何回かあってね・・・・。」同室の人たちは思わず顔を見合わせて沈黙した。”何でそんな話をここでする?”と、こっちの顔に書いてあったのか、おばちゃん、「ああ、余計な話をごめんね~。」と、そそくさと出て行ってしまった。その後、手術を受けて別の病棟に移動になった...日々の恐怖6月9日窓の外
2023/06/09 11:53