ハルシネーション
放課後の部活の時間。美術室で絵を描いていた。石膏デッサンだ。石膏像は難しい顔をしてこちらを睨んでいる。結構、男前なのにその表情で魅力が半減しているぞ。もっと微笑みを浮かべたら良いのに。そんなことを思いながら僕は練り消しゴムをひっぱって切り離した。瑠璃子が話かけて来た。「形が取れてるか、ちょっと見てくれる?」「んー、いいよ。あー、頭の位置が狂ってるよ。」「そうかなあ?まあ良いよ。ありがとう」自分のデ...
2024/07/20 17:58
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#創作小説
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