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鳴かぬなら 他をあたろう ホトトギス https://aizenmaiden.hatenablog.com/

妖怪・伝説好き。現実と幻想の間をさまよう魂の遍歴の日々をつづります 時々音楽ネタ。英語勉強中なので英語の投稿もするかも。

睦夢夕
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2024/03/09

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  • 妖かしの 正体見たり? 葬送儀礼 ~傘堂・奈良県葛城市ほか

    ↑の画像は奈良県葛城市にある「傘堂(または唐傘堂)」。二上山から當麻寺、石光寺などの当地を代表する観光スポットを巡るルート上にあります。 名前は見た目が傘(唐傘)のような形状をしているため。現在は補強材が追加されていますが、もともとは中央の一本の柱だけで支えられていた面白い建築物です。 ↓はその柱のアップ。一辺約40センチほどとのこと。 ↑屋根から突き出している部分の瓦(隅巴瓦?)の瓦に本多の「本」の文字が見えますでしょうか? 一見すると休憩用の東屋のようにも見えますが、れっきとした「お堂」。大和郡山藩の初代藩主だった本多政勝(1616-1671)の菩提を弔うために当時の郡奉行であった吉弘統家…

    地域タグ:葛城市

  • アマテラス降臨す! ~平安貴族の権力闘争を伊勢の地から覗き見る 伊勢・斎宮跡

    本投稿は前回の投稿の補足みたいな位置づけになっています。 前回の投稿は↓。ご一読いただければ幸いです。読まなくても本投稿をお読みになるうえでとくに問題はありません…けど、も(笑) aizenmaiden.hatenablog.com 紫式部や清少納言、藤原道長の時代が活躍した時代では道長の一門の御堂流と彼の兄である道隆の一門の中関白家の間で権力闘争が繰り広げられていましたが、そのなかで道長はかなり陰湿な手口をいろいろと仕掛けてきていたようです。 そのひとつに藤原定子の母親、高階貴子(道隆の妻)へのネガティブキャンペーンがあったらしい。彼女は高階氏出身、この氏族は「南北朝の狂犬」こと(勝手に命名…

    地域タグ:三重県

  • 平安ノスタルジーの世界をたどる 清少納言と藤原定子、一条天皇 ~京都・鳥辺野陵

    “あらたまる しるしもなくて 思ほゆる 古(ふ)りにし世のみ 恋いらるるかな” 「世の中が変わる様子もなく、ただただ過ぎ去ってしまった昔の世を恋しく思います」 ---清少納言が詠んだ歌。 近年「昭和ノスタルジー」ともいうべき風潮があちこちに見られます。「あの頃はおおらかでよかった」とか「日本が元気だった」とか。文字通りの「ノスタルジー」であって、今より当時が良かったわけでは必ずしもないわけですが、こうした風潮そのものが現代日本の状況をよく示しているのかも知れません。 そしてそんなノスタルジーを感じる方にとってこの清少納言の歌は「わかるわかる!と親近感を覚えるのではないでしょうか。 とはいえこの…

    地域タグ:京都市

  • あなたの知らなくていい世界 ~ 安倍晴明と紫式部 in 京都御苑その他・後編

    さて、前回の投稿の続き。これからが本番です。前編をまだお読みになっていない方はぜひご一読のほど、よろしくお願いいたします↓ aizenmaiden.hatenablog.com 前回の最後に少し触れた藤原道長の邸宅、土御門邸。現在の京都御苑の敷地内にあったのですが、残念ながら説明板の立て札のほかはなんにも残ってなくて寂しい。↓がその跡地の様子です。 ここで道長が栄華を極めるとともに、彼の権力の土台となった外孫の天皇たちが生まれた地でもあります。1016年に邸宅が火事で焼失してしまった際にはあの源頼光が再建の際の家具・調度品をすべて用意した、なんてエピソードも伝えられていたりしてなかなか興味深い…

    地域タグ:京都市

  • あなたの知らなくていい世界 ~in 京都御苑その他・前編

    今回の投稿では安倍晴明から今年の大河ドラマの世界にちょっとばかり迫ってみたいと思います。 なお、これは以前別のブログで投稿したものをちょっと書き直したものです。 ところで、80年代から90年代にかけての時代には今思うとかなり斬新なテレビ番組が放映されていました。 「宜保愛子の心霊スペシャル」「矢追純一のUFOスペシャル」「ユリ・ゲラーの超能力スペシャル」「川口浩の探検隊シリーズ」...このようにいかにもうさんくさい...じゃなくて神秘的かつ啓発的な番組がお茶の間を賑わせていたものでした。 というわけで、こうしたいかがわしい...じゃなくて神秘的な番組のスタイルを歴史の文脈でできないものか?とい…

    地域タグ:京都府

  • 源頼政の伝説から重量不定の法則(?)についての検証を試みる ~頼政塚・千葉県印西市

    ↑の画像鵺退治で有名な「源三位」こと源頼政(1104~1180)の首が葬られていると伝える「頼政塚」。とその説明板。千葉県印西市にあります。 平家政権打倒を掲げた以仁王に呼応して挙兵(1180年)するも追討を受けて敗北、最後は京都の平等院で自害して果てたとされる源頼政。そんな彼の首がどうして関東地方、千葉県にあるの? というのが今回のテーマのひとつ。 彼の鵺退治に関しては前回の投稿で取り上げましたが、出典元となる「平家物語」では彼は朝廷に怪異現象を起こしていた怪物、鵺を見事退治した報奨として伊豆国をもらっています。そして彼の息子である仲綱が国司となった、頼政自身は丹波と若狭にも所領を得た、とな…

    地域タグ:印西市

  • 万葉集から見る地名由来、そして鵺伝説をたどる~浜名湖

    万葉集より 「花散らふ この向つ嶺(を)の 乎那(おな)の嶺の 洲(ひじ)につくまで 君が齢(よ)もがも」(巻14 3448) 少し意味を取りにくい歌なのですが…「花が散っている乎那の嶺(山)が低くなって湖の洲に届くくらい低くなるまであなたが長生きしてほしい」というちょっと現実離れした意味にとる説が一般的なようですが、「この乎那の山に散っている桜の花びらが湖の洲にたどり着くまであなたに生き続けてほしい」という意味にとる説などもあります。 前者だと君が代みたいに永遠の繁栄を寿ぐ内容になるのに対して後者では目前に迫っている「君」の最期の瞬間をできるだけ引き伸ばそうとする儚い願いを感じさせる内容にな…

    地域タグ:浜松市

  • 強さは愛? ~直江兼続の前立の正体を探る

    前回の投稿で愛宕権現について触れましたので、せっかくなのでこの話題も。有名な戦国末期の名将、直江兼続(1560-1620)の兜の前立と愛宕権現との関係について。 ↓の画像は米沢神社&米沢上杉博物館で撮影してきたものです。 堂々たる「愛」の文字が強烈なインパクト! ↑イメージキャラクターのかねたん&その愉快な仲間たち ↑この兜の本物はこちら、上杉神社境内にある上杉神社稽照殿(けいしょうでん)で見ることができます。残念ながら撮影不可。後述する上杉謙信着用と伝える「色々威腹巻」もここで。 前回の投稿でも書きましたが、愛宕権現とこの神を進行する愛宕信仰は非常に複雑な背景なり土台を持っておりまして、正直…

    地域タグ:米沢市

  • 山から見る日本の信仰史...の名残 ~愛宕山・愛宕神社とか

    ↑の画像は後述する東京都港区の愛宕神社です。 歴史や寺社・仏閣がお好きな方の中にはおそらく山も好きという方が少なからずいらっしゃると思うのですが、そんな山好きにとっての心強い味方、山と渓谷社から↓のような素敵な本が出ております。 2万5000分の1サイズの地図に記載&命名されている山々をいろいろな視点から類したものでして、歴史好きにとってもなかなかに面白い内容になっております。 いわゆる「平成の大合併」によって歴史的な地名の多くが失われてしまったわけですが、山は合併しようもなく、名前も変わっていない。今後も山体崩壊でも起こさない限りは変わらないでしょう(自治体が観光客誘致のためにどうでも名前に…

    地域タグ:港区

  • これが乙女のポリシー? 「乙女」の地名の謎を探りに訪れてみた…が? ~滋賀県高島市、乙女ヶ池

    ↑の画像は滋賀県高島市にある「乙女ヶ池」で撮影したものです。 池の中央を縦断する形で橋(太鼓橋)がかけられていまして、なかなかに風情ある雰囲気を楽しむことができます。 そして今回の記事のタイトルはセーラームーンのEDテーマ曲(1993)から。これ歌詞がいいんですよねぇ。「いつだって女の子はなりたい自分になれる!」って内容。 youtu.be これは男の子向けのヒーロー物の主題歌によく歌われるテーマ(自分の道を貫け!そのためならいかなる困難にも立ち向かえ!的な)を女の子の価値観や世界観にしたって感じなんですけど(なのでこのタイトルは「男の美学」と似たような意味を持っている…ハズ)、なので女性が聴…

    地域タグ:高島市

  • 君は見たか、湖の向こうに西方浄土が現れるのを! ~琵琶湖を巡る他界観についてと鵜川四十八体仏と竹生島

    ↑の画像は琵琶湖の西岸、滋賀県高島市鵜川の地にある「鵜川四十八体石仏群」。近年SNSでよく撮影スポットとしてよく上げられる海上鳥居がある白髭神社の近く(車がガンガン通る道をちょっと歩きますが)にあります。↓が説明板 このエリアの西側に広がる比良山地で採石された比良石で作られたらしい阿弥陀如来像群。もとは名前の通り48体あったらしいのが現在残るのは33体。 全体的に表面が平べったい作りになっているのはこの地方の石仏の特徴だそうです。 ↑は首がちょっと不安定に修復(?)されていますが、顔立ちが周囲の石仏とは明らかに違います。頭部は別物? 前回の投稿では京都の北白川を産地とした白川石について少し取り…

    地域タグ:高島市

  • 石をとれ!~印地打ちのフシギな世界 京都・北白川天神宮

    今回はかつて日本でよく見られた群衆による「石投げ」、印地打ちについて。↓の「石合戦」のWikiページにあるように記録だけでも古代にまで遡ることができるという由緒正し~いコンセプト。 ja.wikipedia.org 地面に転がった石を拾って誰かに向かってぶん投げるというのは実に恐ろしい武器になるわけで、それが集団で行うともなれば殺傷力を備えた立派な軍隊にもなりうる。なにしろ元手がかからない遠距離攻撃用の武器、しかも身分を問わずに誰でも、石を握ったその瞬間から兵士にも暴徒にもなりうる、じつに恐ろし~い戦法ですね。 そんな石投げは寺社で行われるお祭りのイベントの一環でもあると同時に神仏の意思を示す…

    地域タグ:京都市

  • 昇龍は巨樹を頼る? ~左甚五郎作の龍の彫刻から龍伝説をさぐる

    ↑の画像は日本三景のひとつ天橋立のビュースポットとしてもおなじみ、成相寺(なりあいじ)の本堂にある「真向の龍」。成相山の中腹に位置している傘松公園からさらに山を登ったところにあります。 この成相寺、西国三十三ヶ所観音霊場のひとつ、住所からして京都府宮津市成相寺、という由緒正しいお寺です。わたくしが参拝したときには天橋立周辺には観光客がたくさんいる一方で、このお寺にはあまりいない印象でしたが。 この「真向の龍」は左甚五郎作と伝えられる彫刻作品。↓のような伝説が伝えられています。 ...江戸時代、この地が干ばつに苦しめられているときに地元の人たちが雨乞い祈願のために龍の彫刻を成相寺に奉納することに…

    地域タグ:宮津市

  • 電子書籍をKindle出版 宣伝と無料期間のご案内

    Kindleで電子書籍を出版しました。しかも二冊同時刊行! なのでちょいと宣伝でも。 シャイなわたくしはこれまで宣伝をあまりやってこなかったのですが、やっぱり利用できるものは利用しないと誰の目にもとまらずに終わってしまうんで(笑) それぞれ3篇を収録した短編集です。内容は普段のわたくしの投稿と同路線、神、仏、そして妖(あやかし)の世界。ジャンルで言うと幻想文学とか伝奇小説といったところでしょうか。 投稿した画像はそれぞれの表紙。自費出版をしたことがある方なら誰もが、必ず、直面することになるのが「表紙をどうしようか?」という悩み。多くの活字系の自費出版本は風景の写真を背景に文字だけ、もしくはそれ…

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