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  • 天地否 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    天地否 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天地否てんちひ」です。 卦の形は上卦が乾(天)、下卦が坤(地)。 上にあるべき天が上に、下にあるべき地が下にあります。 この世界を表した、よく整った形に見えます。 さて、卦辞はどのように書かれているでしょうか。 乾(天) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天地否の卦辞は以下のようなものです。 乾/坤 天地否 否之匪人。不利君子貞。大往小來。 否は、人にあらず。君子の貞に利あらず。大往き小來る。 易経の卦辞はよくありません。 天がそのまままとまって上…

  • 動画作成者の権利 【著作権あれこれ】

    こんにちは、暖淡堂です。 最近、以下のような記事がありました。 news.yahoo.co.jp 記事の内容は、RIZIN(法人)が著作権者となっている動画を、著作権者に無断で多くの人がインターネット上で閲覧(視聴)できる状態にした、ということになります。 これを一言で「違法アップロード」と言っていますね。 動画などの著作権者は上映権、公衆送信権などを専有します。 「専有」とは、著作権者だけがそれをする権利を持っているという意味です。 で、ここで問題になるのが公衆送信権。 インターネット上で多くの人が見られるような状態にするのは自動公衆送信化されているから。 この「自動公衆送信化」とは、例えば…

  • 天山遯 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    天山遯 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天山遯てんざんとん」。 卦の形は上卦が乾(天)、下卦が艮(山)。 下卦の艮は山を象徴します。これは留まる、止まるということも意味します。 二本の陰爻の上に一本だけ陽爻が乗っている形。 人々に持ち上げられているけど、一番上で止まってしまったような状況になっています。 乾(天) 艮(山) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天山遯の卦辞は以下のようなものです。 乾/艮 天山遯 遯。亨。小利貞。 遯は、亨る。小、貞しきに利あり。 遯は逃れること、または隠遁すること。…

  • 天水訟 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    天水訟 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天水訟てんすいしょう」。 卦の形は上卦が乾(天)、下卦が坎(水)。 坎は水を象徴しますが、危険、危難のような状況も意味します。 下卦の一陽爻が二つの陰爻に挟まれています。 陽爻が深みにはまっているような形ですね。 乾(天) 坎(水) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天水訟の卦辞は以下のようなものです。 乾/坎 天水訟 訟。有孚。窒惕。中吉。終凶。利見大人。不利渉大川。 訟は、孚あり。惕(うれ)いを窒ぐ。中ごろは吉、終わりは凶なり。大人を見るに利あり。大川を…

  • 臨済の教えはどうして鎌倉で受容されたか 栄西が渡った当時の中国の状況から考える

    こんにちは、暖淡堂です。 別ブログ「散木の小屋」で「臨済録」原文全文と現代語訳を紹介しています。 今回は以下の記事を作成した時に考えたことを書きたいと思います。 sanboku.blogspot.com 臨済が修行をし、また多くの修行僧たちを指導した時代は唐の末期。 安史の乱の後の、混乱した状態の唐の国の大体黄河下流域を活動の場としていました。 その頃、その地域を治めていたのが軍閥。 臨在は、その軍閥の有力者のところに説教にいっていたことが、「臨済録」の記述からうかがえます。 そこで考えたのが、「臨済宗」の日本での受け入れられ方。 日本に「臨済宗」の教えが伝えられたのは、宋の頃に中国に渡った栄…

  • 天風姤 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    天風姤 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみています。 今回は「天風姤てんふうこう」。 卦の形は上卦が乾(天)、下卦が巽(風)。 力強い者を見上げるようにしている姿。 あるいは弱い者がついていくような形になっています。 乾 巽 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天風姤の卦辞は以下のようなものです。 乾/巽 天風姤 姤。女壯。勿用取女。 姤は、女壯(さかん)なり。女を取(めと)るに用いる勿れ。 天は一番強いもの。 巽は少女の象徴であり、一番弱いもの。 強いものの後ろを弱いものがついていく形になっています。 この少女が狙ってい…

  • 天雷无妄 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    天雷无妄 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天雷无妄てんらいむぼう」。 卦の形は上卦が乾、下卦が震 外側に対し力強い姿を示し、内側にも動きがある形ですね。 乾(天) 震(雷) 六十四卦表全体は以前の記事をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天雷无妄の卦辞は以下のようなものです。 乾/震 天雷无妄 无妄。元亨利貞。其匪正有眚。不利有攸往。 无妄は、元いに亨る、貞しきに利あり。それ正しきに匪ざれば眚(わざわい)あり。往くところあるに利あらず。 妄(ぼう)は迷い。无(む)は「ない」ということ。 迷いがなければ願いは叶う。 それも正…

  • 臨済はどのように修行を始めたか 臨済録序文の冒頭より

    こんにちは、暖淡堂です。 臨済録の現代訳作業を少しずつ進めています。 今回はどのように臨済が修行を始めたのか、それが書かれている部分。 序文の一番初めの部分を紹介します。 「散木の小屋」で紹介した馬防の肩書きの文章のすぐ後に続くところです。 sanboku.blogspot.com 黃檗山頭、曾遭痛棒。大愚肋下、方解築拳。 かつて黃檗山にあったとき、棒でしたたかに打たれたが、大愚のところでは、あばらの下に拳を突き込んだ。 Once, when the master was at Huangbao Mountain, he was hit hard with a stick, but at Da…

  • 本好きは本屋さん好き 又吉直樹&ブッコロー&有隣堂書店の空気感で和む休日

    こんにちは、暖淡堂です。 本が好きで、読書は趣味ではなく、生活の一部になっています。 自分は「読書人」であるとの自覚がありますね。 名刺に書こうかな? (A8.netのフェス、名刺持っていこうかな?) で、「有隣堂しか知らない世界」からまた一つ紹介します。 又吉直樹さん再登場です。 本好きの人が本屋さんでどのように過ごすのか。 とても共感しながら観ました。 今回もブッコローとの掛け合いが絶妙。 又吉さんも、書店では「詩」のコーナーに立ち寄るようです。 言葉に対する感性は、詩を読んだり書いたりすることで磨かれると僕も思っています。 又吉さんも詩に関心があるようで、ちょっと嬉しいです。 休日の午後…

  • 勝手に変えてはダメ 同一性保持権 著作者人格権のこと

    こんにちは、暖淡堂です。 知的財産関連のニュースを見ていて、以下の記事に目をひかれました。 これは、作者は怒るかも…ミヤシタパークのアート作品、全く違う姿に 著作権侵害と作者が抗議:朝日新聞デジタル https://t.co/4Cns6bC0vV— 暖淡堂 (@dantandho) 2023年4月6日 さすがにこれはダメだろうと思います。 ダメな理由は以下です。 著作者人格権:同一性保持権 著作権は以下の二つからなります。 著作権 著作者人格権 それぞれが権利の束です。 で、今回問題になるのが著作権法に書かれている著作者人格権のなかの同一性保持権。 (同一性保持権)第二十条 著作者は、その著作…

  • 天火同人 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    天火同人 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみています。 今回は「天火同人てんかどうじん」。 卦の形は上卦が乾、下卦が離。 外側が力強く、内側に知性を秘めているような形です。 乾(天) 離(火) 乾が天で離は火です。 離は、現在だと「離れる」の意味になりますが、もともとは「くっつく」という意味だったそうです。 火は物について燃えます。物と物が触れると、それで火が移ったりします。 それで離は火を象徴するものになったようです。 卦の形は先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天火同人の卦辞は以下のようなものです。 乾/離 天火同人 …

  • 天沢履 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    天沢履 六十四卦を乾卦を上に置くものから順にみていきます。 今回は「天沢履てんたくり」。 卦の形は上卦が乾、下卦が兌。 力強いものに柔らかなものがついて行っているような形の卦です。 乾 兌 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある天沢履の卦辞は以下のようなものです。 乾/兌 天沢履 履虎尾。不咥人。亨。 虎の尾を履む。人を咥(くら)わず。亨る。 乾はとても力強いもの、龍に喩えられることもあります。 家の中では父の象徴。 一方の兌は弱いもの。 少女などを象徴しています。 卦の形は、強いものを弱いものが追う形。 虎の後をついていく姿で…

  • 【易暮らし】「角川ソフィア文庫 ビギナーズクラシックス 中国の古典 易経」 三浦國雄 易経を学ぶスタートとして最適

    こんにちは、暖淡堂です。 易経(易占い)に関心のある方は多いかと思います。 ネット上のサイトはたくさんありますね。 いずれも興味深く読める内容になっています。 ただ、本当の初心者は、どこから学び始めたらいいのかがわかりにくいかもしれません。 で、暖淡堂が初心者や、初心者の一歩手前の方にお勧めするのが以下の本。 とくに、本のはじめの方に書かれている「解説」がとてもわかりやすいです。 易経が出来上がってくる経緯や易の特有の言葉などが丁寧に説明されています。 また簡単な占い方(占筮法)も書かれています。 これ一冊で、必要な道具立てから卦の読み方まで、ざっと知ることが可能。 その後で、自分で卦を立てて…

  • 乾為天 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    乾為天 六十四卦の一番初めは「乾為天けんいてん」。 一番下から一番上まで全部陽爻です。 見た目、強うそうで、とても良さそうな形の卦です。 これが六十四卦のトップバッター。 dantandho.hatenadiary.com 乾 乾 易経にある卦辞は以下のようなものです。 乾/乾乾爲天乾。元亨。利貞。乾は元いに亨る。貞しきに利あり。 「乾/乾」と書いたのは上卦が乾、下卦も乾ということを表します。 上下卦いずれも乾です。 亨(きょう)は「とおる」と読みます。 願いごとはかなうという意味です。 貞は「ただしい」、利は「よいこと」。 なので、この卦が得られたら、願い事は大いにかなえられる。 ただしい態…

  • 八卦まとめ 易経六十四卦の基本ブロック一覧 新井白蛾「易学小筌」

    江戸時代の儒学者新井白蛾の書いた「易学小筌」から、易の基本、八卦の説明を紹介しました。

  • 【易暮らし】水地比 どんな川も受け入れるので海は大きい 地に足をつける安心感 Like a flowing river

    どうも、暖淡堂です。 黄砂の後に雨で、寒かったりもしたので、なんとなく元気の出ない週末でした。 今日はちょっと暖かかかったですね。 明日からまた仕事です。 それほど忙しくはないのですが、なんとなく気忙しい日々は続くようです。 で、卦を立ててみました。 今日は筮竹の簡易法でやってみました。 dantandho.hatenadiary.com で、得られたのが水地比。 下卦が坤(地)で、上卦が坎(水)。 水が低く流れていって、大地に寛ぐような形です。 dantandho.hatenadiary.com 職場のチームメンバー間のコミュニケーションを図るのがいいでしょうね。 まあ、普段から気をつけてい…

  • 新井白蛾「易学小筌」 我が家にある本

    この本自体は明治23年(1890年)の発行ですが、この版自体は文化2年(1805年)。 今から200年以上前のことです。 新井白蛾は寛政4年(1792年)に亡くなっていますので、後の人が発行したものになりますね。

  • 易の占いで得られるもの 定年後を心豊かに過ごすためのコツ

    易の占いで得られるものは 「出来事の理解の仕方」 です。過去 現在 未来 の出来事が自分にとってどのような意味のものなのか、それを理解するための指針を与えてくれる。

  • 【易暮らし】山火賁 ひけらかすような賢さなど、なんの得にもならない

    こんばんわ、暖淡堂です。 体調が良くないのですが、ぼちぼち、ふらふら、と今週は乗り切りました。 あくまでも力を入れない、入れすぎないを心がけました。 で、金曜日の夜ですね。 今週は、逃げ切った、という感じです。 で、サイコロで、ころころと卦を立ててみました。 で、出たのが山火賁。 dantandho.hatenadiary.com 離(火)の明るさが艮(山)の手前でとどまっている形。 知恵とか賢さみたいなものを大っぴらに見せるよりも、その場でとどまっているのがいい、と言われたような感じです。 そうするのがいい時期だと。 まあ、それほど賢くもなく、知恵もないので、ひけらかすものもあまりないのです…

  • 日本の易者の系譜はここから始まる? 江戸の儒学者 新井白蛾

    こんにちは、暖淡堂です。 夜の駅前などに机を置いて、ジャラジャラと筮竹をすり合わせ、時々暇そうに歩いている人に「これこれ、そこな人、水難の相が出ておりますな」などと声をかける。 声をかけられた人が何だろうと振り向いたときに、うっかり水溜りに足を突っ込んでしまう。あるいは川にドボン。 「易者」というとそんなイメージを持っていませんか?(古すぎか?) 「当たるも八卦、当たらぬも八卦」などという言い方もセットになっていて。 この、街中で占いをする「日本風の易者スタイル」のルーツはおそらく江戸時代頃のもののようです。 当時の儒学者などの影響が大きかったと想像します。 易学のテキストが、数人の儒学者によ…

  • 新井白蛾の易学小筌 唯一の電子書籍は暖淡堂書房版

    こんにちは、暖淡堂です。 江戸時代の儒学者新井白蛾が書いた「易学小筌」という書物があります。江戸時代のベストセラーだったようです。 神田の古書店街で時々目にします。入手しやすい価格で出ていることが多いですね。そのくらい、かつては売れていたということかと。 「易学小筌」では、新井白蛾が自らの学識に基づき易の六十四卦を解説しています。その説明はどれも、庶民に向かって、やさしい言葉で書かれたもの。 本家の「易経」は、どちらかというと身分や立場の高い人の視点で見ているものですね。その意味で「易学小筌」を読んでみる意味はとても大きいと思います。 暖淡堂書房では、「易学小筌」の本文を現代の言葉に訳して電子…

  • パブリックドメインとは 「シャーロック・ホームズの事件簿がパブリックドメインへ」 最近の著作権関連ニュースから

    こんにちは、暖淡堂です。 最近のニュースに、次のようなものがありました。 パブリックドメインの作品になっても、節度ある利用をしたいものです…シャーロック・ホームズの小説や「アイスクリーム」の歌、米国でパブリックドメインに https://t.co/6HrVKOZaGM @cnn_co_jpより— 暖淡堂 (@dantandho) 2023年4月6日 Twitterで引用している元の記事をどうぞご参照ください。 ここでニュースのタイトルに使われている「パブリックドメイン」という言葉の意味を簡単に説明したいと思います。 パブリックドメインの作品とは 著作権の保護期間が経過して、誰もが自由に利用でき…

  • 「御垣守衛士のたく火の夜は燃え」 大中臣能宣朝臣 京の都の官能的な世界を歌う

    百人一首第49番目の歌の作者は大中臣能宣朝臣おおなかとみのよしのぶあそんです。 この人は三十六歌仙の一人であり、後撰和歌集の選者でもありました。 今回は大中臣能宣朝臣について紹介します。 大中臣能宣朝臣とは 生年921年、没年は991年。 伊勢神宮の祭主の家柄の人でした。大中臣家は代々歌人を輩出してきた家系。百人一首第61番目の歌の作者伊勢大輔の祖父にあたります。 ちなみに、この歌の作者は大中臣能宣朝臣ではないのではないかと言われています。誤って紛れ込んだものだと考えられています。 その真偽については、今後の研究の結果を待ちましょう。 この歌は、宮中の門番が燃やす篝火のように、夜ともなれば燃え…

  • 坤(地)を上卦とする卦 まとめ 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    六十四卦のうち坤卦を上に置く八卦を順番に紹介しました。 坤は地(大地)、母、従順であることや包容力のあること、動物であれば牛(牝牛)、身体の部分であれば腹、方角は西南を象徴します。 この世にあるものすべてを載せる大地。 牝牛のように従順に従うこと。 素直に従いながら、すべてのものを載せるほどに力強いことなど。 これらから、母というイメージにつながります。 母は強いものですよね。 これまで紹介してきた、艮卦を上卦とした卦の説明を以下にまとめます。 坤(地) 先に紹介した六十四卦表もご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 地天泰 地沢臨 地火明夷 地雷復 地風升 地水…

  • 夏といえば 山下達郎さん? そのイメージはここから!!

    「クリスマス・イブ」がヒットした山下達郎さん。それでもなんとなく夏のイメージがあります。アルバム「For You」の影響でしょうか。 アルバム「For You」は確か春頃の発売でした。発売直後に買いに行った記憶があります。北海道はまだまだ雪の溶け残った季節だった気がします。 それでも、一曲目からいきなり達郎さんの世界に引き込まれて。 このアルバムは名作です。 なんというか、レコードの頃の方が曲は良い気がします。 自分が歳を取ったからからそう思うのかも知れませんが。 www.youtube.com 夏といえば 山下達郎さん? そのイメージはここから!! 山下達郎さんを聴き始めてもう40年以上。 …

  • 「アメリカンフィーリング」 サーカス 坂本龍一さん追悼

    こんにちは、暖淡堂です。 高橋幸宏さんが亡くなって、そのショックが癒えないうちに坂本龍一さんの訃報。 今年は(も?)僕が影響を受けた人が続けて亡くなっています。 坂本さんは多くのアーティストの曲に参加されています。 今回紹介する「アメリカンフィーリング」もその一曲。 この曲を聴いていた時、まだアメリカに行ったことはなかったのですが、どんなところだろうを思いを馳せました。 サーカスの皆さん、とてもいいですよね。 耳の奥で響くコーラスです。 大人になってから行ったサンディエゴの空のようです。 青くて、広がりがあって。 そして、坂本さんのアレンジと、サーカスの皆さんの歌声が、最高に響き合っています。…

  • タイ入国直後 2010年1月中旬 しばらくは日々とても疲れていたようです 駐在員必須タイ語会話 【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】

    タイに着くと、さまざまな手続きを短期間で片付けなければいけませんでした。観光ではなかったので、ビジネス用のビザで入国していましたが、それも早い段階でワークパーミットを得る必要がありました。その他、銀行口座の開設も急いで行いました。 手続き自体は現地の人が進めてくれていて、僕はその人の横にいてイエスイエス、ノーノーと言っていればよかったのですが、色々なところでの待ち時間が多くて疲れた記憶があります。 専属のドライバーさんがいて、休日も使っていい車があったので、それで出かけてもいいと言われていたのですが、休日はそんな気分にはなれず、サービスアパート(ホテルの一室を長期借り切り)の部屋でずっと寝てい…

  • 【易暮らし】沢地萃 相手を包み込む大きさを内に持ち、柔らかな態度でいれば、人は集まってくる

    こんにちは、暖淡堂です。 四月で新生活をスタートさせた方も多いかと思います。 僕も所属する部署の体制が少し変わりました。 仕事や役割は変わっていないのですが、気持ちは新たになりました。 で、卦を立ててみました。 今回は普通のサイコロを使いました。 偶数の目が出たら陰爻、奇数の目が出たら陽爻。 そんな感じで、出た目に従って、爻を下から順番に積み上げていきました。 で、得られたのが沢地萃。 沢地萃は、上卦が兌(沢)で、喜び、下卦が坤(地)で柔らかさのイメージの卦です。 dantandho.hatenadiary.com 内面(下卦)は柔らかく包容力のあるもの、外面(上卦)は喜び。 穏やかで、動揺し…

  • 【現代詩】「一人/擬装」 自分の内側と外側が反応を起こし、その結果として「私」の姿が現れるイメージ 現代詩の試み

    一人/擬装 (…「穢す目」… (…薄く透き通る肌… (…重く押さえつけ… (…焦げ跡を一筋残し… (…ゆるゆると滑る… 紐が、捩れながら束になり 甘く、肉の焼ける匂いを、追い 分散し、たくさんの、蟻になり 穴を開け、押し広げ、潜り 「層」の断片を、掘り出し 噴き上がる、赤い腫瘍 震える蟻塚 (…「洞窟」… (…湿った風に怯え… (…深い溝… (…冷たい川… (…何度も阻まれながら… (…むかし眠ったはずの… (…窪みを探す… 遠く、厚く溜る「底」で 「私」達の、群が渦を、巻く 冷たい指が、胸を、裂き 「横顔」の、「親」、達の 壁を突き、抜ける、と なにか、を取り囲む「私」、達が同じ、顔で 「私…

  • 「風をいたみ岩打つ波のおのれのみ」 源重之 自然の描写で心の様子を表現する

    百人一首第48番目の歌の作者は源重之みなもとのしげゆきです。 この人も三十六歌仙の一人でした。 今回は源重之について紹介します。 源重之とは 生年940年頃、没年は1000年頃。 平安中期の人です。 清和天皇の曾孫。いわゆる清和源氏につらなる人ですね。 相模権守さがみのごんのかみ、肥後守、筑前守などの地方官を歴任しました。 また旅をすることの多い人だったようです。 藤原実方に随行して陸奥に行き、そこで亡くなりました。 百人一首に選ばれている歌は、自然の風景を用いて自分の心情を表す試みをしているもの。 旅人として、どこかの海岸で目にした風景を思いながら歌ったものでしょうか。 風の強い海岸に立つ歌…

  • 坤為地 六十四卦 易経の卦辞と新井白蛾「易学小筌」

    六十四卦を順番に紹介しています。 今回は「坤為地」。 坤卦の下に坤卦。坤が二つ重なった形です。 坤は大地。それが二つで、さらに広がりと深さを持った大地のようなイメージになります。 坤(地) 坤(地) 先に紹介した六十四卦表をご参照ください。 dantandho.hatenadiary.com 易経にある坤為地の卦辞は以下のように書かれています。 坤/坤 坤爲地 坤。元亨。利牝馬之貞。君子有攸往。先迷後得主。利。西南得朋。東北喪朋。安貞吉。 坤は、元いに亨る。牝馬の貞なるに利あり。君子攸(ゆ)くところあるに利あり。先んずれば迷い、後れれば主を得る。利あり。西南に朋を得、東北に朋を喪う。貞に安んじ…

  • 市立小樽美術館のミュージアムショップ「小さな旅 JOURNEY WITH FRIENDS」を応援したい

    こんにちは、暖淡堂です。 3月の中旬頃、小樽に滞在していました。 用事がたくさんあったので、とても慌ただしい滞在になりました。それでも限られた時間を使って、行き先を厳選して立ち寄ってきました。 一番の目的地は市立小樽美術館。ここは文学館も一体になっていて、のんびりと過ごせるところです。過去に何度も訪れたことがあるのですが、その度に新しい発見があって楽しめます。 今回も家族で行って、2時間ほど過ごしてきました。 今回、一番の発見はミュージアムショップができていたこと。このショップは市立小樽美術館協力会のメンバーがボランティアで運営していました。 ショップの中に入って、飾られている商品を見ていると…

  • 【易暮らし】天沢履 世の中の動きに柔らかな態度で応じる 穏やかなものが結局は強い

    こんにちは、暖淡堂です。 春らしい一日でした。 近所に運動公園があるのですが、そこの桜が満開を過ぎて盛んに花びらを散らしていました。 花の後には元気な青葉がたくさん。 季節の移り変わりは早いですね。 季節はあっという間に過ぎていってしまいますね。 で、卦を立ててみました。 得られたのが天択履。 dantandho.hatenadiary.com 力強いものに柔軟な態度で従う形。 この世の中で一番力強いもの、それは「天」かもしれません。 あるいは、僕たちの側からみれば「運命」といえるものかと。 それに、穏やかな態度で従う。 そうすることで願いが叶う。 よいことがある。 世の中の流れに、ことさらに…

  • 「春なのに」 何かが終わりつつあるとき、新しい何かはもう始まっている そんな季節ですね

    こんにちは、暖淡堂です。 日本は、春でいろいろ切り替わります。 卒業式から入学式。 卒業式から入社式。 定年退社から第二のお勤めという人も多いでしょうね。 給与所得者から年金生活へ、という人もいらっしゃるでしょう。 自営業の方も、そろそろリタイヤ、隠居生活へ、というパターンもあるかと。 一つのものが終わるとき、次のなにかはもう始まっているもの。 そんなことに気付かされる季節でもあります。 桜を見ていてもそう思います。 満開を過ぎた花が散るとき、そのそばで青い葉がもう広がっている。 きっと、僕たちの生活の中でも同じようなことがたくさんあるのでしょうね。 様々な思いを募らせる時期。 自分の時間を作…

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