今日は除夜(令和6年度版)
「除夜」という言葉は、「1年使ってきた暦を除く」ことから、大晦日の夜を意味しているという。今日は1年最後の学びとして、道元禅師の教えを参究したい。除夜小参に、挙す。薬山、雲巌に問う「汝、百丈に在りしを除いて、更に什麼の処に到りてか来る」。雲巌云く「曾て、広南に到りて来る」。薬山云く「見説すらくは、広州城東門の外の一団石、州主に移却せらる、と、是なりや、否や」。雲巌云く「但、州主のみに非ず、闔国の人移せども亦、動かず」。薬山・雲巌、既に恁麼に道う。永平、豈、道ぜざることを得んや。但だ州主のみに非ず、闔国のみに非ず、三世の諸仏、一切の祖師、尽力して移せども亦、動かず。甚と為てか斯の如くなる。良久して云く、彼々如にして内外無し、塵々固くして必ず三昧なり。也大奇、也大奇。全体明らかに瑩いて、宝貝無し。『永平広録』...今日は除夜(令和6年度版)
2024/12/31 08:38