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今日は冬至である。よって、冬至は禅宗の説法が多く残されているので、その1つを学んでみたい。冬至の上堂。年年、一を加う三陽の一。旧に非ず新に非ず、功、転た深し。佳節佳辰、千万化。噇眠喫飯、今より起こる。『永平広録』巻1-115上堂道元禅師は仁治3年(1242)に興聖寺で行われた冬至の上堂(11月22日だったと思われる)で次のように示された。毎年毎年、この日には一陽来復する三陽の一である。よって、今日は古くもなく新しくもないが、その働きは極めて深いのである。良い時節、良い時間であって、千変万化していくのだ。睡りを貪り、食事を摂るという日常底も、今から起きるのである、と示された。さて、冬至とは、一年の内でもっとも昼の長さが短い冬の極点の日とされており、中国古来の陰陽五行思想などでは、陰が極まり陽の始まる日である...道元禅師と冬至について