耐久レース
できれば人生の中で、不快な感情は抱きたくないものだ。けれどやはりそれは避けられず、面と向かって乗り越えなければいけなかったり、しばらく落ち込んで動けないのを時間に任せて少しずつ前を向いていったり、コツコツと足に豆を作ってでも険しい山を登っていかなければいけなかったりする。先輩たちがいうには「それが人生」だからなんだそうだ。よくカメルーンで働いていた同じ職場の先生たちが(みんなとーちゃんぐらいの年齢かな)、C'EST LA VIE, MA SOEUR (それが人生だぜ、小娘よ。)と言い放ってきたことを覚えている。悔しい時、辛い時、悲しい時、なぜこうも彼らは大らかなのかと驚き、嫉妬した。世界に愛さ…
2023/04/10 07:48