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インスタ映えのしない日々  http://karaz.blog.fc2.com/

もうすぐ定年。所有物を整理する自分のメモとして始めたブログ。部屋は片付き、遺言状を書き終えました。最近はエッセイの感想、ミニシアター系の映画の感想を書きながら、残り少ない人生をどのように楽しむか模索する様をブログに織り込んでいます。

由実子
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2022/05/29

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  • 【ボスニアヘルツェゴビナ】「泣けない男たち」戦争の後遺症

    シーズンオフのホテルに、男たちが集まる。1990年代のボスニア戦争で心に傷を負った男たちの集団セラピーが行われるが、果たしてセラピーの行方は。戦争そのものを映像で伝える映画ではありませんが、セラピーの場面を私たちに見せることによって、戦争の悲惨さを伝えるという、戦争映画です。男性ゆえの辛さもあるのでしょう。男だから涙を見せてはいけないという無言のプレッシャーが。これと対照的なのは、ボスニア戦争で残され...

  • ぐりとぐら 晩年の中川さんとご主人の態度

    「ぐりとぐら」などで知られる作家の中川李枝子さんが亡くなったのは、妹の百合子さんが亡くなってから2年ほど後のことでした。先日、図書館で借りた婦人公論に、中川さんの息子さんの記事を見つけましたが、今の自分と重ねて、ショックな内容もありました。おそらく80代に入ったくらいからだと思います。母は緑内障のために、生き甲斐だった読書がままならなくなっていきました。(中略)さらに、父が年を重ねるにつれ、母やほか...

  • どんな服を着たいですか?

    酒井順子さんがお勧めしていた行司千絵さんの「おうちのふく」。読んでいて、本当に本当に楽しくて、2025年読書ベスト図書にしてもいいくらい。(2025年は、まだ終わっていませんけど)行司千絵さんは知り合いたちに頼まれて服を作るのですが、この作り方がとてもユニーク。「こういうのを作って」と服作りを依頼されるのではなく、おおまかなタイプ(コートがいいとか、ワンピースとか)、好みの色と着丈程度だけをきいて、後は行...

  • 【米国ドラマ】名脇役 移民の子は移民の役?

    近所の木蓮は、咲いてから1週間で散ってしまった~。さて。移民の国、米国のドラマや映画を観ていると、外国語訛りの英語を話す人物が登場することは珍しくはありません。イタリア系あり、東欧系あり、アラブ系あり、中国系あり。演じている役者たちのルーツは、どうなのでしょうか。日本でも放映された「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」などは、イタリア系米国人たちが演じるという、キャスティングの凝りようで、仕草やアクセ...

  • 【イラン映画】Wing of Imagination

    あらすじ中学生のレザ。母親と大学生の姉を支えるため、学校へ行く前にジャラールの工房で働いている。レザの仕事は、染め上がった絹糸の束を絨毯を織る職人たちに渡すこと。しかし、経営不振のため、工房閉鎖を余儀なくされている。工房が閉鎖されれば、レザはもちろん、絨毯を織る職人たちも失業してしまう。工房を守るために、レザは奮闘する。果たして工房の行方は。雑感映画、Wing of Imaginationでは絨毯の手織り場面や絹糸...

  • リネンで女性用トランクス作りに挑戦

    世の中、物価が高騰し庶民の生活を圧迫・・・と報道されていますが、その一方でwafu.の9,800円!!!もする女性用トランクスは、再販されたと思った途端に売り切れるとは、どういうこったい。wafu.オリジナルのリネンを買って、自分で縫うか・・・。トランクスの画像を穴があくほど見てみると、クロッチの向きが、快適さの秘密でしょうか。ショーツの場合、前から後ろへとクロッチがついています。女性用トランクスは右足付け...

  • 【インド映画】インドの女子会 意外な展開に

    映画、Angry Indian Goddesses はパワフルなインド女性たちの賑やかなおしゃべりが楽しいーーと思っていたのですが。女優のジョアナ(Amrit Maghera )が撮影現場で、女性ゆえの不快な経験をするところから映画は始まります。ジョアナのいとこ、フリーダ(Sarah-Jane Dias )が友人たちに「結婚相手を紹介したい」と自宅へ招待し、フリーダの家の中は一気に華やかに。上司の悪口、同僚の愚痴、あんなこと、こんなこと。ところでフ...

  • 片桐はいり 北欧と「マトカ」

    「わたしのマトカ」は、映画「かもめ食堂」のロケでフィンランドに滞在した時の話を中心に、初めての海外旅行のこと、グアテマラにいる弟さんのこと、日頃の思いなどをまとめた、片桐はいりさん初のエッセイ。「かもめ食堂」はいい映画だった。フィンランドが好き。そんな方には是非お勧めしたいエッセイです。妙なところで正義感を発揮するくせがある。電車の中で足を踏まれて、あやまられる気配のひとつもない時など、せめて指の...

  • 後発白内障の手術

    手術日を決めるのは、簡単でした。なにしろ、平日の午後なら、いつでも空いているご身分なのですから。もし、定年退職後、嘱託で残る道を選んでいたら、大変なことだったでしょう。まず、身を小さくしてシナガワにへーこらして、同僚にぺこぺこして、半日お休みをいただかなくてはならなかったでしょう。そもそも、「休みをいただく」だなんて、変な日本語ですよ。現役で活躍している人の中には、仕事を休めないからと無理をして、...

  • 【イスラエル】緊迫する6分の試合 結果は

    こういう角度から、イスラエルとパレスチナの情勢を描くとは。わずか6分程度のショートフィルム、ガイ・ナッティヴ監督の Offside を観ました。イスラエル兵士ふたりがラジオでサッカーの試合中継を聞きながら歩いている。すると、フェンスの向こうにはパレスチナ兵士がふたり。とっさに銃を構える。一触即発。けれど、サッカーの試合中継から耳を話すことができない。途中で、ラジオの音が途切れ途切れになる。困った、試合の行...

  • 着ないTシャツの使い道

    数年前に相方が里帰りした時のこと。甥御さんの奥様、マリオネットさんが「由実子さんに」とTシャツを買ってくれました。そのお気持ちが嬉しいです。感謝。なのですが、その色が「一生、私が着ることはないと思われる色」なのです。どうして米国人というのは、こういう色を着るかなぁというのは、米国ドラマ、The Middle (インディアナ州の家族のシットコム)なんかを見ていると、よく思うことです。色だけでなく、このシャツを...

  • アルゼンチンの豆シチューを市ヶ谷JICAで

    市ヶ谷のJ's Cafeで「ギソ・デ・レンテハス(アルゼンチン風レンズ豆のシチュー)」をいただきました。私が愛読しているmamekoさんのブログに細かい説明がありました。もっと、スープっぽいのかと思っていましたが、配膳の方がスープを皿に盛る時、ボテッという音が聞こえるんじゃないかというくらい、重たい感じでした。私が好きなレンズ豆をとろとろに煮込んで、マッシュポテトと混ぜ合わせたような食感です。ソーセージやベーコ...

  • 【シリア映画】イスラム教だけではないシリア

    Damascus with Love(دمشق مع حبي)あらすじシリア出身のハラー。彼女が交際していたナビル探しに奔走する。ナビルは亡くなったとばかり思っていたのだが、ハラーの父、アルベールが「実はダマスカスで生活している」とハラーに告白したのだった。映画の背景と雑感日曜の午後にのんびりとした気分で鑑賞するのに向いている映画。東へ行けと言われたから東へ行くと、今度は西へ行けと言われ、西へ行くと「いや、ここじゃない。南だな...

  • 還付申告のために460円使った話(涙)

    いや、自分が悪いんだけどね。バイト先での年末調整は、すべてオンラインで行いました。エコミック年末調整コンタクトセンターという、電話番号も住所もわからないところが代行で行います。紙に記入してハンコを押して総務に提出、もう、そういう時代じゃないのですねぇ。慎重にやったつもりだが、ダメ出しがメールで来ました。健康保険の支払い票のPDFを削除してください、と。その時に、ちゃんと気付くべきだった。私は、勘違い...

  • 【トルコ映画】アルツハイマーの母を持って

    愛らしい花柄のワンピースを着たネルギス(Zerrin Sümer)の日常。冷蔵庫を開ける。コーヒー豆をゴミ箱に捨てる。窓の向こう側にいる誰かに大きな声で話しかけるが、返事がない。それもそのはず。誰も外にはいないのだから。新聞を切る。ラジカセで音楽を聴く。やおら立ち上がり、果たしてダンスでもするのかと思いきや。お粗相をしていた。そこへネルギスの息子、エクレム(Settar Tanriögenが帰ってくる。映画Nergis Hanım(Mrs....

  • JICAでアルゼンチン・マテ茶を身近に

    2025年3月、JICAではアルゼンチンの料理を提供したり、アルゼンチン関係の展示や写真展示をしています。アルゼンチンの映画でよく見るマテ茶のカップは、いろいろなデザインがあり、迷います。taraguiというメーカーのマテ茶葉。マテ茶のポットとカップを入れる専用のバッグ。マテ茶を回し飲みするのが、親しみを表すのだとラジオのスペイン語講座で言っていました。どういうわけだか、アルゼンチンでマテ茶を飲んだ記憶がないので...

  • 白内障手術後/文字が判読できない!

    インクで書いた文字に水をぽとんとたらすでしょ?そうすると、文字がぼやぼや~っと滲んで読めなくなりますよね。私の右目は、そういう感じ。私は、アメーバ状の飛蚊症のせいだと思っていたのですが、右目だけどんどん見えなくなってきます。子供の頃、「家庭の医学」を読んでは、自分は死ぬのではないかと思うような怖がりでしたから、私はとうとう視力を失うのではないかと恐怖でした。ちょうど、緑内障かどうかの検査をする時期...

  • 【フィンランド映画】中年の「ケアラー」は同情もされない

    冴えない中年女性のイリス(カティ・オウティネン)は、狭いアパートに同居する実母、実母のヒモ男を養っている。イリスがマッチ工場で稼いだわずかな給料はふたりに搾取され、イリスはタダ働きの家政婦よろしくコキ使われている。裕福な男性、アールネと一夜を共にしたイリスの運命が少しずつ変わっていく。さすが、アキ・カウリスマキ監督。やるせない気持ちにさせるのが、うますぎる。映画「マッチ工場の少女」には、台詞らしい...

  • 皮膚炎で緊急入院

    相方がいつも通院している総合病院では、複数の科でお世話になっています。去年、うっ滞性皮膚炎が悪化し、総合病院の皮膚科で診てもらおうとしたところ、断られました。総合病院の皮膚科で「皮膚がんの疑いがあるが、白色人種の皮膚がんは診断しにくい。専門家がいる大学病院へ」と紹介状を受け取ったのが、去年のこと。無事、大学病院でガンを除去し、皮膚移植手術も終了。その後も東大病院の皮膚科で診察をしてもらっています。...

  • 訃報 枝元なほみさん 夜パンをありがとう

    クロワッサン2024年10月10日 1116号で、久しぶりに枝元なほみさんを見ました。クロワッサンの取材では、自分の料理が掲載されること、自分の料理で誰かが幸せになることを素直に喜んでいました。「うふ」という枝元さんの声が耳元で聞こえるような、すてきな記事でした。私が枝元さんと同じ状態だったとして、枝元さんのように他人を思いやる気持ちを持ち続けていられるだろうかと考えると、あらためて枝元さんの偉大さがわかりま...

  • シェーグレン血液検査結果と神保町

    「シェーグレンというのは、死に至る病気じゃあないんだ。」と穏やかに言うのは、私の主治医。そのせいだろうか、それとも医師の時間的な都合なのか、検査をする→2か月後に来院し結果をきく→さらに2か月後に別の検査→2か月後に来院、こういうスケジュールでいきますか、ということになりました。相方は「検査結果をきくために、なぜ二か月も待つのか?」と言います。私の想像ですが、慌てて検査結果を聞きにいかなくてもいいくら...

  • 作家・佐藤愛子の孫

    昼下がりの図書館で、「ぬくいなー、ねむいなー」と思いながら開いた雑誌に、佐藤愛子の孫、杉山桃子の漫画エッセイが掲載されていた。だいぶ昔に、愛子さんとお孫さんがコスプレをして年賀状を作り続けていたという本を借りたことがあった。あれ以来だなぁ、お孫さんは。稚拙なデッサン、リズムに欠けるセリフ回しに、「あー、こりゃ、有名人の孫っていうだけで出版社に狩りだされたな」と思ってしまった。しかし。この連載よりも...

  • インドのバングラ(Bhangra)を踊る

    エアロビクスやヒップホップ系ダンスレッスンを半年くらいやった方なら、誰でも簡単に覚えられます。本格的にやろうとすると、なかなかのハイ・インパクト。膝が悪い私は、膝に負担がかからないようにロー・インパクトに変えて踊っています。バングラダンスの一番特徴的な振付といえば、両手と片足を上へ上げる動き。収穫の喜びを表現しています。これ、インドの音楽ではないんですよね。そこが、面白いと思います。曲は、Despacit...

  • 【オーストラリア映画】テロリストに軟禁されたユダヤ人

    「ラスト・ダンス」では、爆破テロリストと人質の高齢女性との間の心理的な攻防戦が、意外な方向へ向かってしまいます。あらすじ(ネタバレなし)オーストラリアにあるユダヤ人街の小売店で買い物をするリップマン夫人。店の人たちは、皆、彼女の名前を知っていて、リップマン夫人も店主や知り合いと立ち話を楽しむ、平和な日常の風景から、映画は穏やかに始まる。リップマン夫人がケーキ店で買い物をしていると、店内にいるユダヤ...

  • スタイリストの駆け足人生と老後の誤算

    「イン・マイ・ライフ」あらすじスタイリストの先駆け、吉本由美さんが18歳で熊本から上京。渋谷本町でお兄さんと暮らす。セツモードセミナーに入学したかと思えば、映画雑誌の小間使い。次は大橋歩さんのお手伝いをやったかと思うと、今度はクロワッサンのお仕事と、私から見ると、飽きっぽくて無計画、衝動的。だけど、不思議なことに仕事が舞い込んでくる、すごい人生。チャンスを掴ませてあげる寛容さが、実は昔の日本にはあっ...

  • フレディ・ロドリゲスが「ナイト・シフト」に

    米国ドラマ「ナイトシフト 真夜中の救命医」。その名の通り、救急医療病棟の夜勤医療チームの人間くさいお話。病院だって、経営が成り立たなければ、患者を救うことはできない、それが現実。病院が経営危機に陥らぬよう、医師たちとぶつかりあう憎まれ役の事務長、マイケル・ラゴーサを演じるのは、フレディ・ロドリゲスじゃないですか。あらあら、大きくなっちゃってー、と親戚のおばさん状態です。だって、フレディ・ロドリゲス...

  • ファンキーだけど簡単なダンス

    ローレン・フィッツジェラルドの振付は、実は難しくなく、スポーツクラブでエアロビクスやヒップホップのレッスンを数か月でも受けた人なら、きっとできる、そういうレベル。難しくないけれど、カッコいい。海外にいる仲間たちと一体化できたような、楽しい気分にさせられる。全般、ローインパクト。少し飛び跳ねるところがあるけれど、マンション暮らしの私は足踏みをすることにしている。Turn Down for Whatも簡単に楽しめるし、...

  • 【シンガポール】50代の恋愛事情

    不器用な50代のワケあり男女。Love at Fiftyは、そんなふたりの恋のお話。あらすじ50代のキー(Doreen Toh)。喫茶店を経営するが、だらしない部下たちにイライラし、ゲーム漬けの長男、スレた長女のことで人知れず悩み、化粧っ気もなく、死んだ魚のような目をしている。喫茶店に食材を配達しに来たアー・パオはキーに惹かれるのだが、そのアプローチの仕方が武骨で不器用。何しろ、50歳を過ぎるまでデートをしたこともない...

  • 白内障手術後 文字が読めない!そこでヘッドルーペ?

    約3年前、白内障手術を受けました。健康診断でひっかかったのです。 過去参考記事 「白内障 手術後に見えたもの」 「白内障手術 14か月後 トラブルと診察費用」 「白内障手術後の飛蚊症/新しい目薬を試す」「目の調子 白内障手術と膠原病と」でも書いたように、右目の視力がすごい勢いで落ちてきています。10日くらい前からは、本を近づけようが遠ざけようが文字がぼやけて、右目では全然文字を読めなくなりました。左...

  • イスラム教徒に対する私の見方を変えた一冊

    飯山陽(いいやまあかり)さんの「エジプトの空の下」で、ピラミッドやスフィンクスではないエジプトを体験できます。道を歩いているとベランダがズドンと落ちてくる、そんなエジプト。男性と連れ立って歩いていないと卑猥な言葉を浴びせられる、そんなエジプト。政治にとことん疎い私は、飯山あかりちゃんねるとか文春のインタビュー動画などを見るだけで、心臓がバクバクしてしまいますが、「エジプトの空の下」は、いい意味での...

  • 表紙が気に入り、予約した本のこと

    図書館の「新着図書」をインターネットで、ざーーっと見るのが好き。知らない書き手の名前は、まだまだ多く、だからこそ、本のタイトル、題字、表紙のイメージは、読者に「読ませたい」という説得力がないといけません。電子書籍が一般的になり、それはそれで便利でいいことですが、表紙の面白さ、紙の質感が後回しになるとしたら、少し寂しく思います。「そこから青い闇がささやき」という意味深なタイトル。どこかで聞いたことが...

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