私は東京の調布市に住む年金生活の80歳の身であるが、私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。こうした中、私は健康維持の為、殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩いたりしている。そして齢を重ねるたびに、体力の衰えを実感させられ、物忘れも時折あり、やむなく独り微苦笑したりしている。ここ数週間、私は冬のスポーツシャツの上に、ジャパー風のフリースを着て、颯爽と歩いたりしている。こうした中で、ときにはどんよりとした曇り空の中、ときおり北風が強く吹く日は、少し寒いじゃないのと思いながら、やむなく防寒服を着て、手袋をしたりした・・。そして私は歩きながら、人並みが途絶えた時、何かと単細胞の私は、♪春は名のみの風の寒さや谷のうぐいす歌は思えど・・かぼそい声で『早春...三寒四温の時節、ときおり『早春賦』の歌、かぼそい声で唄いながら・・。