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絵を描くことに限らず、モノづくりは、どこでその作品を完成とするかが難しいと思います。もちろん、タイムリミットがあれば、そこで止めざるを得ないのですが、そうでない場合、一応の完成図があっても、どこまで描きこむか、作りこむかは、完全に作り手に委ねられています。 レオナルド・ダ・ヴィンチは「モナ・リザ」を生涯手元から離さず、加筆し続けたそうです。それは、つまり、ダ・ヴィンチにとっては、どこまで描いても完成と思えることのない作品だった、ということなのだろうと思います(だからこそ、今でも多くの人を惹きつけてやまないのかもしれません)。 作家さんが、どこで作品を完成、とするのかは、本当に人それぞれ、作品に…
唐突ですが、九州出身です。進学や仕事でいろんな県にいたので(九州から本州まで何ヵ所かうろうろしています。)時々、自分の言葉が方言だと気づかなくて、通じなかったり、逆に相手の方の方言が分からなくて、「?」となったことがあります。 話し言葉では、そういうことは珍しくないので、お互いに通じてないかな?となったら、表現を変えたりして、意思疎通をはかってきました。ですが、文章では方言を気にしたことがなく、ずっと標準語で文章を書いていると思っていました。 ところが、とある博物館で働いていたとき、展示の裏話を館内報に書くことになり、その文章の中で「車も離合できないような細い道を」という表現を使っていました。…
博物館や美術館で働いていたころ、展覧会についての解説など、人に見せる文章を書いていたこともあって、自分の文章が読みやすいか、ということは、今でも常に気にかけています。 以前ブログで、自分の文章のクセについて書いたのですが、(自分の文章のクセを知ると推敲しやすくなる。)、このクセも踏まえつつ、私が読みやすい文章を書くために、心がけていることがいくつかあります。 単純に、文章の技術(?)としては、一文を長くしすぎない、という点は、一番気をつけています。自分では分かりにくくない、と思ったときでも、文章が長いときは、2つの文章に分けることは、よくあります。具体的には、一文が150字を越えるような時は、…
テレビなどで、手袋をして美術品を扱っている場面を見たことがある方もいらっしゃると思うのですが、実際に、美術館や博物館などでは、白い手袋は必須で1人で何セットも持っていたりします(古い作品だと汚れていたりするので、替えが必要なのです)。 手袋をするのは、手の汚れや脂などで、作品を傷めないためです。それ以外にも、爪(短く切っていても)をひっかけてしまうなどの危険もあるので、とにかく手袋は、なくてはならないものです。 と言っても、いつでも手袋が最善かというと、そうでない場合も実はあります。焼き物など、表面がツルツルしているものは、手袋をしているとかえって滑って危ないこともあるので、そういうときは、手…
キャンバスを買おうと思い、ついでに絵の具も足りない色があったので、先日、久しぶりに地元の画材屋さんに行きました。 小さめのキャンバスを買うつもりだったのですが、アミアントカルトンという、アクリルや油絵が描ける、板のようなものを、お店の方からすすめていただいたので、それを買ってみました。キャンバスより薄いので、場所を取らないのが良いかなと思っています。 そのお店には、今使っているホルベインが置いていなかったので、リキテックスという別のメーカーのアクリル絵の具を買いました。リキテックス以外のメーカーもありましたが、リキテックスを以前使っていて、感じがなんとなく分かっていたので、そちらにしました。 …
ディスクリプション(Description)というのは、直訳すると記述とか描写という意味で、美術でディスクリプションというと、作品の描写のことを指します。 このディスクリプションは、美術を勉強する人にとっては、必要な技術(?)です。作品を言葉で解説する機会は意外と多く、例えば論文や図録の解説でも必要です。ギャラリートークでも、作品が目の前にあったとしても、作品の部分を全部指しながら説明、ということは、さすがにしないので、やはりメインは言葉での説明になります。 私は、学生のとき、先生から「その絵を見ていない人が、その絵を完璧に再現できるようにディスクリプションができなくてはいけない」と習いました…
荒井良二さんの絵本『あさになったので まどをあけますよ』を買いました。 もともと本屋さんかどこかで見て、買おうとずっと思っていたのですが、なんだか先延ばしにしてしまっていて、今回、絵をもう一度描き始めたのを機に、買いました。 けっこう有名な本なので、絵本などに詳しい方はご存じの方も多いと思います。 www.ehonnavi.net たまに本屋さんに寄ったときに、ふらっと絵本コーナーに行って、なんとなく気になった本があれば、ちょっと見てみたりする程度で、あんまり絵本の分野に詳しいというわけではありません。 なので、可愛いキャラクターとか、面白いストーリーがあるものが絵本、みたいなイメージがずっと…
断捨離をしたら、出て来た曼荼羅アート🎨 処分する前に、記録 上の方が2012年で下が2016年 エネルギーが軽くなってるのを感じる 曼荼羅に、こころに入ってきたメッセージを書いたのが,こころ文字(造語) 2012年の頃から、深いこと書いてるな〜と 自分ながらに感心してしまった
普通に絵を描くのは好きなのですが、物を配置して絵を描くようなデザイン的なイラストは、実はすごく苦手です。 例えば、丸や四角や三角の形のカラフルな紙を渡されて、画用紙に自由に配置してください、というような課題を出されると、熱が出るんじゃないかと思うくらい、悩んでしまいます。 色や形のバランスなどを考えて、どうにかこうにか配置して、「できた!」と思って冷静に見てみると、それぞれの形や色が等間隔で規則的に並んでしまっている、というのが、私のいつものパターンです。 もっと大胆に重ねたり、偏らせてみたり、とやったほうが良いのは分かるのですが、自分が作ると、どうしてもシンメトリー(左右対称)の安定構図にな…
本文の文字だけ、色を変えてみました。黒だと色が浮いてしまったので、黒に近い灰色にしました。本当は他のところも同じ色にしたかったのですが、そこは力及ばずでした。知識が中途半端なので、どこかで変えることができるのか、それとも、そもそもできないことなのかが分からないのです…。学んだ知識を実践で応用するの難しいなあ、と思います。 さて、3回建てないと理想のおうちにならない、と言うのを聞いたことがありますが、物作りも、だいたい3回くらい作ると、一応、ちゃんとできたかな、と思えるものになる気がします。 趣味で手芸をやるのですが、親戚にプレゼントするために、先月、大人用と子供用1着ずつ、エプロンを作りました…
あけましておめでとうございます。 不定期更新にします、と言いつつ、2024年内に一度くらいは更新しようと思っていたのですが、気づくと、うっかり年が明けていました。 昨年始めたこのブログを見ていただいた方すべてに感謝を申し上げます。本当にありがとうございました(と、本当は旧年中に書くべきでした…。すみません)。本年もよろしくお願いします。 さて、前回の更新からは間が空きましたが、今後は最低でも週に1回は更新したいと思います。(ほぼ)毎日ブログを書いていた頃は、「何を書こうかな?」と考えていたのですが、しばらく書かないと、頭がブログを書くモードに切り替わらなくて、考えがまとまらないうちに、別の事を…
唐突ですが、ブログを始めて3ヶ月ぐらいですが、今後はちょっと更新ペースを落とそうかと思います。 元々文章を書きたくてブログを始めたので、書くのが苦になるとか、ネタ切れとかではなく、ブログをやっているうちに、もっと色んなことがしたいなあ、と思うようになりまして。 ブログもやってみたいことのひとつですし、曼荼羅アートもやりたいことです。 それ以外でも、元々趣味でお菓子作りとか、手芸もやっているので、それもやりたいですし、イラストも、曼荼羅アート以外の絵も描きたいなあ、と最近思います。風景画とか静物画とか人物画とか。 さらなる野望としては、絵本なんかも描いてみたいのです(というか、実は絵本も一時期描…
有名な作品などが展示されている注目の展覧会の場合、人が多くて、せっかく出かけたのに、ゆっくり見れなかったりして、ちょっとがっかりしてしまうときがあります。特に私は背があまり高くないので、作品が小さくて、人が多いと、見るのに苦労するときもあるので、できるだけ空いた時間に行きたいなあと思います。 最近は、混雑が予想される展示は、あらかじめ予約制になっていたりとか、博物館とか美術館がSNSなどで、リアルタイムで混雑状況をお知らせしたりしていることもあるので、以前より混雑が緩和されているところもあるかもしれません。 予約制じゃなかったり、混雑情報がない時は、私は、人が少ない時間帯を狙って出かけることが…
イメージサイズと実際の大きさが違う作品 ーモナ・リザ、牛乳を注ぐ女ー
教科書や画集で見た絵画の実際のサイズを知って、驚いたことが何度かあります。 例えば有名なところだと「モナ・リザ」です。私は「モナ・リザ」は、結構大きい作品だと何となく思いこんでいて、縦は120センチくらいはあると思っていました。 ところが、テレビ(だったと思いますが)で、モナ・リザが美術館に飾られている様子が写っていたことがあって、人と比較すると、明らかに思っていたより小さいので、驚きました。ちなみに、調べたところ、実際のサイズは77✕53センチでした。 また、実物を見て、イメージとのサイズの違い驚いたのが、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」です。大きさを具体的にどのくらい、と想像していたわけでは…
昨日、初めて予約投稿の機能を使ってみました。無事に投稿されていました。でも、投稿前に、もう一回読み直してから「公開する」をポチッと押す方が、何となく安心出来る気がするので、基本は、手動投稿(?)で行こうと思います。 さて、本題です。本日も、ちょっとマニアックな、紙のお話です。 ある博物館で働いていたとき、同僚で博物館とか美術館のチラシを集めるのが好きな方がいました。 博物館とか美術館には、他の館からチラシやポスターが掲示用に送られてきます。だいたいどこでも、入り口あたりのポスターラックに他館のチラシを置いて、ご自由にお取りください、という感じになっているところが多いかと思います。 私の同僚は、…
ちょっとマニアックなお話ですが(いつもそうかも?)、見出しそのまま、好きな染色の技法の話です。 好きと言っても、見るほうではなくて、作る方の好き、です。見るのは、何の技法でも、こだわりなく好きです。 染色の技法は色々あるのですが、私が学生時代に、やったことがあって好きだったのが、型染めと絞り染めです。絞り染めは、多分、比較的染みのある技法かと思いますが、布を絞って(というか縛って)、染料につけるというやり方です。縛ったところは、染まらないので、その部分が模様になります。 縛るのは、輪ゴムでも糸でも何でも良くて、その縛り方で色んな模様ができます。縛った部分をほどいてみるまで、どんな模様になるか分…
ブログの投稿に失敗(?)してました。でも、ちょっと賢くなりました。
昨日、ブログを投稿したつもりだったのですが、いつまで経っても記事が反映されませんでした。そのうち投稿されるかな、と思っていたのですが、翌日(今日)になっても反映されておらず、何か不具合かな?と思って、はてなブログのお問い合わせに連絡しました。 数時間後には、返信をいただきました。犯人(?)は私でした。 実は、私は、ブログの記事の枠だけ月曜から金曜分まで土日に作っていて、平日に文章を書いていく、というスタイルでやっています(たまに、月曜分とかは土日に書いていたりもします)。 そして昨日の記事は、12月10日にちょっといじっていて、うっかり公開ボタンを押してしまい、焦ってすぐに記事の公開を止めたの…
本を読むときによく栞を使うのですが、栞を入れたことを忘れて、また栞を入れてしまうことがよくあります。 読むときに、当然、栞のところから読み始めるのですが、栞があると読みにくいので、すでに読んだページ側に適当に挟み直します。そうやって、また中断するときに、その辺から栞を取ってきて、また挟んでしまうのです。一度、一冊の本に3枚の栞がはさんであったこともあって、さすがに自分でも呆れました。 また、別パターンで、読み終わった後に、栞を探して抜いたりしないために、次に読むときにまた栞を挟んでしまい、読み進めていくうちに栞に出会って、すでに栞が入っていたことに気づくこともあります。 そんな感じなので、栞は…
本を読むときによく栞を使うのですが、栞を入れたことを忘れて、また栞を入れてしまうことがよくあります。 読むときに、当然、栞のところから読み始めるのですが、栞があると読みにくいので、すでに読んだページ側に適当に挟み直します。そうやって、また中断するときに、その辺から栞を取ってきて、また挟んでしまうのです。一度、一冊の本に3枚の栞がはさんであったこともあって、さすがに自分でも呆れました。 また、別パターンで、読み終わった後に、栞を探して抜いたりしないために、次に読むときにまた栞を挟んでしまい、読み進めていくうちに栞に出会って、すでに栞が入っていたことに気づくこともあります。 そんな感じなので、栞は…
森の中にある美術館とか、自然に囲まれた美術館や博物館など、素敵だなー、と思うのですが、同時にどうしても「管理が大変だろうなー」という現実的な考えが、頭をよぎってしまいます。 自然が好きなので、毎日自然を感じながら働けるなんて素敵だなぁ、と思うのですが、学芸員としては、自然溢れる美術館は、なかなか手強い場所なので、覚悟が必要です。 何が手強いかというと、虫です。自然豊か=植物が多い=虫も多い、のです。そして、博物館、美術館に虫は大敵なのです。 虫の種類と作品の素材によっては、虫が作品を食べてしまったり、穴を開けてしまうこともあります。また、糞や死骸が作品を汚してしまうこともありますし、虫を食べる…
好きな本の挿絵 ーメアリー・ポピンズとメアリー・シェパードー
子供の頃、岩波少年文庫の本が自分の本棚の何割かを占めていました。母が買ったのだと思うのですが、小学校に上がるときに、本棚と机をもらった時点で入っていた(と思います)ので、岩波少年文庫シリーズが、しれっと本棚を占領していることに疑問を持ったことはありませんでした。 一度も読みなさい、と親に言われたことはなく、小学校2年生くらいまでは、全く触りもしなかったと思います。それが、何かの拍子に一冊手に取り、読みだしたらはまってしまって、本棚の岩波少年文庫を読みつくし、図書館に月に2回通っては、本を借りまくる子供になりました。中学生の受験生になるくらいまで、ずっと毎月、図書館に通っていました。 岩波少年文…
タイトルを考えるのが苦手です。 ブログの毎日の見出しもそうですし、このブログ名そのものを決めるのも、ずいぶん悩みました。 青色とか空が好きなので、それをタイトルに入れたかったのですが、何について書いてあるのかが分かるようなタイトルにもしたいと思っていました。あと、ちょっとかっこいい響きにも憧れて、四字熟語とか英語とか色々調べました。 でも、結局、四字熟語にしても、英語にしても、それの意味を調べないと分からないようなタイトルにするのも、なんか違うなぁ、と考えるようになりました。 ゆるりクリエイティブ、は比較的早い段階で思いつきました。でも、それと青とか空とかの響きの音のリズムのようなものが、いま…
キャンバスの裏側ー見えないところに作家の個性が隠れていますー
展覧会などで、彫刻や焼き物などの立体作品は、ぐるっと360度見ることができる場合も多いのですが、絵画など平面作品の裏側は、意外と見る機会がないと思います。 この普段見ることができない作品の裏側には、意外といろんな情報があります。情報というより、作家の性格や個性などの人間味を垣間見ることができる部分、と言ってもいいかもしれません。 例えば、油絵のキャンバスに作品が描かれているとします。キャンバスは、現代だと普通に画材屋さんなどで売っていますが、枠や布を買って作る方が安いので、自分で作る人もいます。あるいは既成のサイズ以外のキャンバスを使いたいときも、自分で作ることがあります。多分、もっと昔(近代…
絵を描いたり、デザインなどでも、スキマや余白がないものを作る、とよく書いていますが、展示もぎゅうぎゅうなものにしがちです。 といっても、絵画だと、基本的に1列に並べますし、作品の大きさなども考慮して、作品と、作品の間に、このくらいの距離をとる、というある程度の目安が分かるので、そこまでぎゅうぎゅうの展示にはなりません。 じゃあ、なんの展示をぎゅうぎゅうにするかというと、文学作品の展示のときです。 文学作品だと、作品が小さいことが多いので、展示ケースや壁に作りつけのガラスケースの中の台などに展示物を置くことが多いです。本や雑誌、原稿、手紙などが展示の中心になります。 展示台に、1列に本や原稿を並…
本を読むのが速いと言っても、人と比べることがないので、自分ではよく分かりませんが、人から「もう読んだの!?」と言われることが、結構あるので、多分速い方なのかな、と思います。 速読などを練習したわけではありませんが、学芸員だった頃に、企画展や原稿などを書くために、本を大量に読む必要があったので、自然と速くなりました。 特に、必要があって、短期間で大量に読まなくてはいけないときは(とりあえず本を読んでおけば、多分、何とかなる←こんなときです)自己流の速読法の出番です。 ただ、自己流速読法を発動する前に、ある程度の事前知識を入れる必要があるので、数冊、基本的な知識が得られそうな本を、まずきちんと読ん…
以前、通信講座でプログラミングを勉強しました(勉強したことと、実践的な知識は別だなあと実感しました。)と書いたのですが、それは珍しい方で、私は、きちんと習って勉強するより、独学でやることの方が多いです。 しかも、だいたい最初は、無謀にも、本なども買わずに、適当に想像だけで(!)やり始めることの方が多いです。たいていは、それで失敗して、ネットなどでちょっと調べて、やってみます。それでも上手く行かないと、本を買って、一応勉強して、再度やりはじめます。 なぜ最初から本を買わないのかと言うと、ちょっと試しにやってみようかな、くらいの興味ではじめることが多いので、本を買うほどかな?と考えてしまい、とりあ…
以前、呉竹さんのリアルブラッシュの72色セットで色を塗っていると書いたのですが、実は、そのあと、ひっそり120色セットを買いました。かぶる色が出てくるので、本当は持ってない色だけ買いたかったのですが、バラで持ってない色だけ買う方法が分からなかったので、かぶった分は予備として使おう!と、思い切って買いました。 たくさん色があって、見るだけでわくわくするのですが、時々、ペンの色の名前を見て、どうやって思いついたんだろう?と思う時があります。 例えば、黄土色の系統で「DARK OATMEAL(暗いオートミール)」というのがあって、暗いオートミール…?焦がした色なのかな…?とか想像すると、そういう表現…
手芸屋さんに行くのが好きです。ホームセンターとか、画材屋さんも、うろうろするのが好きで、何も買わなくても楽しいです。共通点は、ものを作る材料そのものが置いてあることかな、と思います。特に手芸屋さんや画材屋さんはカラフルな売り場も多いので、見ていてワクワクします。 何日か前のブログに、ちらっと服を作る、と書いたのですが、小物やら洋服やらを、趣味で時々作ります。 手芸屋さんに行くと、素敵な布がたくさんあって、ついつい気にいった布を買ってしまいます。特に「KOKKA」というメーカーと「コットンこばやし」というメーカーの布のデザインが好きです。良いなぁ、と思って手に取ると、このどちらかなことが多いです…
学生の頃、モレッリ法という絵画の判定法の話を授業で聞きました。といっても、モレッリという人(19世紀のイタリアの美術史家)が手と耳の描き方で、誰が描いたのか分かるということを発見し、今でもその判定方法は参考にされている、というくらいで、さらっと触れられただけでした。 そのとき、すごく感心して、確かにそうかも!と思いました。モレッリ法の内容については、授業で聞いた以外には何も調べませんでしたが、以来、漫画やイラストなどの人物を見ると手や耳に注目するようになりました。 そうやって見ると、耳や手の描き方には、確かに個人のクセのようなものがありました。例えば、手の指のバランスです。5本の指の長さのバラ…
文章のデザイン、と言っても、字を装飾的にするとかいうことではなくて、見た目を整える、という意味で使っています。具体的には、改行するときに文節の区切りで改行して、見やすく、読みやすくするという話です。 例えば、チラシなどに、数行の文章を入れる場合、文節で改行して、文章の途中の変なところで切れないように調整をします。 これは、別にそういう決まりがあるわけでなく、多分個人の好みの話なので、気にしない人は、自然に改行される位置でそのままにしていると思います。 文節を気にせず、適当に改行すると 今日はいいお天気で、ドラ イブ日和です みたいな感じで、なんとも(私の感覚だと)気持ち悪いところで文章が切れて…
何でもわりとそうなのですが、けっこう慎重に丁寧にやって、最後の方で気が緩むのか、集中力がなくなるのか、けっこう大きなミスをすることがあります。 中学生の頃、授業で本棚を作る課題がありました。すべての部品を丁寧に測って切って、綺麗にやすりをかけて、部品を組み立てるところまできて、何回も確認したにも関わらず、最後のパーツを全然違うところにつけてしまい、結果、何ともつかない、謎の木工作品を作り出してしまったことがありました(先生が面白い人で、大笑いしながら作りが丁寧だから、と言って、それなりに評価にしてくださったので、素敵な思い出として私の中で昇華されています)。 だいたいそんな感じで、趣味で洋服を…
少し前に通信教育で、プログラミングを勉強していました。 ユーキャンのプログラミング講座で、期間は一応3ヶ月となっていましたが、私は4ヶ月くらいかかって、なんとか終了しました。申し込み先はユーキャンだったのですが、実際には、コードキャンプというところで勉強する形で、受講は全てオンラインでした。自分でネット上の教科書を読み、課題をやって、分からないところは、講師の先生にオンラインで直接聞くことができる仕組みです。 普通はSEさんなどを目指して、こういう講座を受ける方が多いと思うのですが、私の場合は、単に知的好奇心を満たしたい、という変わった動機でした。 なぜかと言うと、以前、職場でホームページの担…
基本的に、絵画でも何でも、明るい色彩の物が好きなのですが、一時期ヴァニタス画に興味を持って調べていたことがあります。確か学生時代、レポートも描きました。 ヴァニタスとは、虚しさという意味で、この世は儚く虚しいものである、という教訓を表した絵画です。虚しさを表しているので、どちらかというと暗めの色合いの絵が多いです。だいたい今のオランダとかその周辺で16〜17世紀に流行っていたそうです。 なぜヴァニタス画に興味を持ったのかというと、意味を知らないと普通の絵画に見えるものなのに、描かれたものの意味が分かると深いメッセージがある、という点が、とても面白いと思ったからです。 わかりやすいところだと、骸…
学芸員だったころ、全然詳しくない分野の企画展の担当になったことがありました。 企画展のタイプは、色々あって、自分で研究して企画展を作る場合もあれば、ひとつのパッケージになったものを買って、企画展を開催することもあります。ひとつの博物館だけでは、どうしてもできる企画展の内容に限界があるので、企画展を企画する会社があり、作品なども会社が集めて「○○展セット」みたいにして販売(?)していたりするのです(あんまり詳しくないですが、この企画展の販売も色んな形があるようです)。このあたりは、館の規模とか方針とかによって、様々です。 そんなわけで、美術・工芸が専門にも関わらず、自然史系の企画展を担当しなくて…
美術館とか博物館とか色んなところをふらふらしてきたのですが、いわゆる文学館的なところにもいたことがあります。 文学関係ということで、その館には、色んな古書店から古書目録が送られてきていました。古書目録とは、自分の書店で扱っている商品を一覧にして本にしたものです。目玉商品(?)は、画像なども載っていて、見るだけでも結構楽しかったです。 貴重な初版本、作家の原稿、サイン入りの本などもあれば、それなりに出回っている本なども載っていたりします。値段も数十万〜数千円くらいと、金額の幅も結構ありました。 今の時代、ネットでも目録が掲載されているところもありますが、紙の本の方が回覧するときなど、便利なときも…
今週のお題「絵本」 という一文を今週のお題を書くときには入れないといけないそうなのでいれました(あんまり仕組みを理解していません…)。 毎週、はてなブログでお題があることは知っていたのですが、あんまり私が書けそうなお題ではなかったので、書いたことがなかったのですが、今回は興味を引かれたので書いてみることにしました。 好きな絵本はたくさんあるのですが、子供の頃から食いしん坊だったせいか、だいたい共通点として、食べ物が出てくる本が好きでした。ただ、もう手放した本も多く、あまりタイトルとか詳細を覚えていない本も多いです。手元になくて内容を覚えてないのですが「おだんごぱん」というタイトルの本は好きだっ…
装飾と同じく、デコラティブなフォントが好きです(ぶれない)。何フォント、ということはないのですが、ペンで書いたような、線に強弱があって端がくるんと巻いているようなものが好きです。大正時代ぐらいをイメージしたようなレトロフォントも好きです。 チラシやポスターを作るときに、職場のパソコンにたくさんのフォントが入っていると、もうウキウキしてしまって、どのフォントを使おうか、たくさん作って画面上に並べてしまいます。フォントを決めるだけで、数十分がかかることも珍しくないです。 ですが、凝ったフォントは、ポスターなどのタイトルなどに使うにはいいのですが、実際それで普通の文章(例えば、作品名とか住所とか)を…
デザイナーのアルバイトをしていたとき、困ったのが、上司に「ラフを描いてください」と言われることでした。 ラフとは、簡単なイメージ図で、だいたい紙に鉛筆とかで、ざっくりどこに何を入れるかを描いたものです。 例えば、クリスマスのイベントのチラシを作るとして、上にイベント名、真ん中にイベント内容、左右にイラスト、下に住所、みたいなものを簡単に描いて、先に見せて、デザインの相談をするわけです。 ところが、私はラフを全く描かない、というか、描けないのです。もともと、デザインを専門に学んだわけではなく、我流でやってきたせいもあると思います。 私のチラシなどのデザインの作り方は、パソコンの画面上に、必要そう…
このことについて書こう、と決めてブログを書き始めて、途中でボツにすることがよくあります(実は今日もそうです)。むしろ、最初に決めたネタで公開することの方が少ないかもしれません。 一度、最後まで書き上げて、ボツにして、また別のことを書き上げてボツにして、結局、3回書き直したこともあります。 文章をボツにする理由は、その時々によって違うのですが、一番多いのは、単純に、書いている途中で、自分が飽きて、このネタは今日はいいかな、と感じた時です。あと、ちょっとで一応書き終える、という時もあるのですが、気が乗らなくなったところで、潔くやめて、全部削除して、新たに書き始めます(保存したりはしないです)。 あ…
絵を勉強していると、だいたい自画像を描く機会があります。自分自身は、一番手軽なモデルなので、特に初心者の練習には、もってこいです。 自画像を描き始めたころ、鏡を見ながら自分を描いていると、ある瞬間「この人誰だろう?」みたいな、見知らぬ人を見るような、不思議な感覚になることがありました。 よく考えると、自分を何時間もずっと見続けるということは、自画像を描くことでもなければ、普通はしない経験だと思います。 しかも、自画像を描くとなると、目の形はどんな形だろうか、眉と目の位置関係は、どうだろうか、(色を塗るなら)肌はどんな色か、など、ありとあらゆる角度から自分を客観的に観察するのです。 知っているよ…
私が美術館や博物館で展示を見るときは、だいたい順路通りに一通り見てから、出口の前でUターンして、もう一度気に入った作品を見に戻ります。そして、気に入った作品何点かをじっくり見て、満足したら、出口へと行きます(すごく混んでいて入場制限とかされているような展示では、もちろんやりません)。 ただ、これ(順路逆行)をすると、たいていの場合、監視員さんに注視されることになります。 他の人と違う動きをする人を、監視員さんは気をつけて見るので、順路を逆に回ると、どうしても注目されてしまいます。 慎重な方だと、担当の展示室を出て、それとなくついて来られる方もいます。そして、私が目的の絵の前に来て、絵を見始める…
美術館や博物館の学芸員は、それぞれ専門があって、同じ分野でも時代が違ったり研究対象が違ったりすると、展示内容によっては、あまり詳しくない場合もあります。 その館にもよりますが、特別展などの場合、担当した学芸員が他の学芸員や館内で働く人に、一般のオープンより先に、解説ツアーのようなことをしたりします。 以前、ある博物館で一般向けの展示解説を担当していたことがあります(研究者相手だと専門の方が担当していました)。ツアーなどで訪れる方もいて、たいていは、事前に予約されていることが多かったです。 ちょうど特別展の開催1日目に、団体のツアーの展示解説予約が入ったのですが、その時に限って時間の都合がつかず…
博物館などで働いていると、研究者や大学の先生、あるいは作家さんに、原稿を依頼することがあります。 全員がそうではないのですが、けっこうな割合で、〆切を過ぎる方はいらっしゃいます。 大幅に〆切を過ぎるタイプの方は、それまでのメールのやりとりなどで、なんとなく分かる時が多いです。 なので、こちらもあらかじめ、本当の〆切より、だいぶ前の日を〆切として伝えるようにしていました。 そして、〆切前に連絡して、間に合わない、と言われると、あと何日だけなら、という感じで渋々延ばすふりをします。この手で、けっこう〆切内に原稿を受け取ることに成功していました。 ただ、それなりにあちこちで原稿を書いている方の場合、…
多分、これはデザインあるあるだと思うのですが。ちょっとの手直しは、結果的に大工事になる、という話です。 少しの間ですが、アルバイトでデザインの仕事をしていて、会社の内部のチラシやパンフレット、商品パッケージなどを作っていました。また、博物館で働いていたときも、企画展のチラシやポスター解説パネルも自分で作成していました。 当然なのですが、作成したデザインをチェックしてもらうと、修正が出てきます。文字を足したり、引いたり、色を変えたり・・・。何回か修正して、「これで最後!」と思ってチェックを依頼すると、「このスキマに、ちょっと一行書いてほしい」と言われたりすることがあります。 でも、そこはスキマや…
輸出向けの古伊万里も好きな焼き物のひとつです。 模様があって華やかなのも好きな理由なのですが、時に(多分)作った陶工さんたちも何に使うか分からなかったであろう、ヨーロッパ独特の文化の品物が、古伊万里で作られている、という異文化の融合に面白さを感じます。 例えば、お皿の下を少し半円に切り取った髭皿など、とても興味深く、色々と調べました。髭皿は、ヨーロッパの床屋さんで髭を剃るときに使っていたお皿で、瀉血(=悪い血を出すというヨーロッパの民間療法)用のお皿だったという説もあります(瀉血も理髪師のお仕事だったそうです)。 ただ、当時、古伊万里のお皿はとても高価だったので、一般の人ではなくて貴族などが使…
今月の目標は龍頭観音を仕上げること! もう11月までくると来年のこと考えてしまいますね🐉そう!辰年なのです🐲 宇宙の循環や浄化のためには天変地異を起こす事も…
糸掛け曼荼羅の複雑なプログラミングと,ミニ糸掛け曼荼羅の制作。
この前の糸掛け曼荼羅のプログラムは 色々な釘の数や間隔で模様を描くことができました。 ただ,これだと同心円状の模様しか描くことができません。 ですが,「糸掛け曼荼羅」で検索すると このような
糸掛け曼荼羅のプログラミング。 前回アイロンビーズで少し作ってみたものの,…… 何となく不完全燃焼だったので, この後も数字を替えながら 綺麗な模様を探してあれこれ試していたら 1-2.
糸掛け曼荼羅をプログラミングしてみました(スクラッチプログラムあり)
「糸掛け曼荼羅」というのがYouTubeのおススメに上がってきてその美しさに感動。ピンに順番に糸を掛けていくと,このような模様が現れてくるとのこと。 これはや…
大きな画像はこちら水星、金星、地球、火星の位置関係の変化を描くと、美しい曼荼羅になります。水星と金星の公転周期の関係は9:23(大きな画像はこちら)金星と地球の公転周期の関係は8:13(大きな画像はこちら)地球と火星の公転周期の関係は8:15(大きな画像はこちら)これらをパッチワークにして、ケルトの渦巻きのような三つ巴に配置しました。宇宙のイメージを表現するために、星のパターンと組み合わせて、宇宙の色合いを出しまし...