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2021/02/21

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  • 宮﨑駿「君たちはどう生きるか」感想殴り書き

    「君たちはどう生きるか」を観てきた 観た後なのでネタバレ有り。 「君たちはどう生きるか」はどんな感じか三文で 吉野源三郎『君たちはどう生きるか』との関係 2回の感情の描写 うめくさ 君たちはどう生きるか (岩波文庫) 作者:吉野 源三郎 岩波書店 Amazon TOHOシネマズで宮﨑駿の「君たちはどう生きるか」を観た。面白かったが展開が早すぎてもっと説明してくれないと頭の回転が追いつかない。何回観たらええんや。 「君たちはどう生きるか」はどんな感じか三文で アニメーションはこれまでのジブリ総決算という感じで、個人的には『もののけ姫』で出てきたような描写が多く出てきたのがよかった。バネや継ぎ目の…

  • 関東鉄道DD502の思い出

    水海道駅1番線に停車するDD502 実家を整理していたら、関東鉄道DD502の写真が出てきた。日付は2002年10月14日、つまり鉄道の日の写真だ。 関鉄の鉄道の日のイベントはだいたい9月末ごろの土日に開催されていて、この日、関鉄では特にイベントがなかったのだが、まだ小学生か中学生ぐらいの僕は、なにを勘違いしたのか父に頼み水海道駅へ行ったのだった。 当然、水海道駅では何も行われておらず、一人の鉄道オタクも鉄道好きの子供も来ていなかった。それどころか、列車を待つ一人の乗客もいなかった。高速バス全盛期で、つくばエクスプレス開業前の、常総線のいつもの風景だった。僕は、ガランとしたホームに立ちすくんだ…

  • 坂口ふみ『〈個〉の誕生』読みながらメモ

    〈個〉の誕生: キリスト教教理をつくった人びと (岩波現代文庫 学術 460) 作者:坂口 ふみ 岩波書店 Amazon 坂口ふみ『〈個〉の誕生』が岩波現代文庫になったので発売当日に買った。読みたかったんだけど文庫じゃないと持ち歩けず、持ち歩けないと読む暇ないので、文庫化はとてもありがたい。ティリッヒ著作集 第3巻 哲学と運命も読みたいけど読めてない。 読んだら期待通りのことが書いてあってウキウキしている。それでちょっと普段考えていることなんかもまぜてTwitterに書き殴った物をここに整理のメモ。 * * * なぜプラトンや古代ギリシャの哲学者たちは執拗に「正しさ」や「善」「美」に固執したの…

  • 雑想(2023.1.15)

    敵地反撃能力を保有し、それを必要に応じて行使する。日本政府はそのような方針を諸外国に通達し、日本語で知らされる前に英語圏でその姿勢を好意的に報道するニュースが出回っている。 このことに対し、憲法を改正していないにも拘わらず、戦争できる国にしてしまうことは問題だ、という意見を見かけたが、それは誤りだ。現在の憲法は米軍を中心とした占領軍の統治下で作られたもので、米軍の存在抜きには成立し得ないものである。故に、大日本帝国憲法が天皇を超えられなかったように、日本国憲法も安保条約を超えられない。1947年に施行された憲法のもとで、1950年には海上保安庁が朝鮮戦争の海上機雷掃討作戦に参加していること、そ…

  • 2022年の振り返りと2023年の抱負

    2022年12月中旬に供用開始されたJR武蔵小杉駅3番線プラットフォーム 昨年末に「2021年の振り返りと2022年の抱負 - 読んだ木」を書いてから、一年が経った。今年も同じように、昨年の振り返りをして、今年の見通しを立てていきたい。 2022年の振り返り まず2022年の振り返りから。「2021年の振り返り〜」では「〔2021年〕9月末に緊急事態宣言が解除されたあたりから子供も普通に保育園へ行けるようになり、そのおかげで僕は急激に忙しくなることができた。〔……〕今年は終夜運転もあるらしく、徐々に平常の生活が戻ってきているようだ」と書いて、2022年にはコロナ禍が終わり、ある程度平常通りに仕…

  • 東急バス渋43系統は便利なのか?

    11月1日の開業を控えて設置された高輪ゲートウェイ駅バス停(東急バス)。仮設バス停と変わらない簡易な設置だ。 渋43系統 渋谷駅〜品川駅経由高輪ゲートウェイ駅 爆誕ッ! 路線概要 運行頻度 運行経路 停留所と乗り換え情報 渋43系統を便利に使う 山手通り沿いに住んでいる人々にとってのメリット 高輪・三田周辺に住んでいる人々にとってのメリット 余談 渋43系統 渋谷駅〜品川駅経由高輪ゲートウェイ駅 爆誕ッ! どこでもそんな情報を見たことがなかったのでびっくりしたのだが、東急バス渋43系統高輪ゲートウェイ駅〜品川駅〜新馬場駅〜大崎駅〜大鳥神社〜中目黒駅〜渋谷駅というバス路線が2022年11月1日(…

  • 駅名と言語

    2015年から運行休止中の静内駅。2021年に廃線となった(2018.10.7撮影) 鉄道の日なので、2020年の鉄道の日にfacebookに書いたことでもアップしておこう。 * * * 全くどうでもいい話だが、JR北海道の留萌線に「マップ」駅というのがある。「真布」駅と書く。 残念ながら地図・GIS研究の界隈では知られておらず、いまだに聖地化されていない(聖地化されても行く人はいないだろう)。アイヌ語の地名の一部が切り取られた呼称で意味は判明ではないが、「〜にあるもの」というほどの言葉である。 留萌線は2016年に留萌〜増毛間が廃止されたが、この駅を含む区間も今年8月に沿線自治体が廃線に合意…

  • 雑想(2022.9.12)

    ナショナリズムに、排他的なものと包摂的なものという相反する二つの方向があるとすれば、排他的なものは民族主義へ向かう道であり、包摂的なものは帝国主義へ向かう道である。 日本のナショナリズムの限界は、中国を模倣して五族協和を唱えるところまでは行ったものの、多民族国家の中国とは異なり、単一民族の血族的紐帯を軸とした国家として近代を出発したために、自民族中心主義を抜けることができなかったことにある。つまり帝国を自称せずむしろ漢民族中心のナショナリズムで共和国を目指しながら、実質的に清という帝国を引き継がざるを得なかった中華民国に対し、日本は帝国を自称しながら他民族を包摂できないまま武力でしか領土維持を…

  • 朝食ルーティン

    朝食のセーフティネット、もといホットケーキ 溜まっている仕事を片付けるぞう、と思ってパソコンに向かうも、何もやりたくないぞう、という気持ちがまさっている夜10時。今日は我が家の朝食ルーティンについて解説していきます。いかがでしたか? これは最後に書くのか。 子供ができる前は朝食なんてちゃんと食べてなくて、だいたいは職場の手前の蕎麦屋で朝そばをすする、って感じだった。最悪な時期にはコンビニで菓子パンとかサラダパスタみたいなやつを買って職場に行ってから食べてたけど、流石にボスに怒られた。あとは9時前後のめっちゃ空いてる二郎で食べてから行くとか。なんで朝から「ニンニク入れますか?」いや入れるけどね。…

  • コロナは続くよどこまでも

    続くのは線路だけでいいよほんとにもう さて、また下の子が登園不可です。 土日を挟んで月曜に陽性が発覚した人が5人以上出たので、学級閉鎖。 これまでの流れを振り返ると(コロナ大変シリーズ - 読んだ木)、 2020年は、4, 5, 7, 8月登園できず。 2021年は、4-7月が断続的に登園不可(感染症と休園に苦しむ親たち - 読んだ木)。 2022年は、1-3月が断続的に登園不可(今、子育て世帯がどのように苦しんでいるか - 読んだ木)、6月にコロナ感染してほぼ登園不可(新型コロナ感染、40度発熱 - 読んだ木)、これに8月頭が加わった形だ。7月もぽつぽつ休んでいるので、2022年は4-5月し…

  • コロナ大変シリーズ

    新型コロナ感染の広がりは大変だったし大変だしこれからも大変そうなので、とりあえずまとめ。後で振り返るのにいいかもと思って。でもこれ以上ここに載るような記事が増えないでほしい。。。 というか、思い返せばこのブログはコロナで仕事も何もできないんでストレスが溜まって2021年の春ごろに始めたんだったか。このブログの存在自体、コロナ禍の副産物のようなものだな。。。 ワクチン接種 新型コロナ感染 家事育児 ワクチン接種 yondaki.hatenadiary.jp yondaki.hatenadiary.jp 新型コロナ感染 yondaki.hatenadiary.jp 家事育児 yondaki.hat…

  • 雑感(2022.7.8)

    安倍元首相が狙撃され死んだとの情報。原敬刺殺から1930年代のさまざまな首相暗殺(未遂)事件を散々講義したり研究したりしてきた身としては、歴史が蘇ってきたような気がする。この事件が今後、歴史的なトピックになるのは間違いない。そしてそれが、30年前後の井上財政や高橋財政の話と同じく、アベノミクスを背景とした云々と説明されることも、大体間違いなかろう。そして、そのような説明がいかに現実を一面的にしか切り取っていないものなのか、ということも、いま痛感するところである。 民主主義だから暴力はいけない、のではない。民主主義がうまくいかない時、暴力が生まれるのである。バブル崩壊を食い止められなかった政治に…

  • 新型コロナ感染、40度発熱

    自治体から届いた自宅療養セット 発症の経過 発症から-1日 発症から0日 発症から1日 発症から2日 発症から3日 発症から4〜8日 発症から9〜11日 発症から12〜18日 ワクチンの効果 子育て世帯はコロナで多くを失い、それらを取り返すことはできない 発症の経過 発症から-1日 金曜日、上の子が38度の熱を出して保育園を早退してきた。当時、保育園ではRSウィルスが流行っていて、下の子も軽く上気道炎様の症状が出ていたので、それが移ったのだろうと軽く考えていた。 発症から0日 土曜日になっても上の子の熱は38度台を推移していたが、夜には37度台まで落ち着いてきた。夕方、子供のために蜂蜜と大根を…

  • 原発の大艦巨砲主義が招いた電力不足

    2011年9月、飯館村 当事者でなくても理解し、継承していかなければならないのが歴史の記憶であり、歴史から得られた教訓である。このことは、相当の刹那主義者でもない限り、誰もが承知することだろう。温故知新、過去の蓄積からの学習があってこそ、一部地域に限られるとはいえ現在の我々の平和、安全の生活の実現がある。 しかし、歴史的記憶の継承の度合い、あるいはその教訓を重視する度合いというのは、経験の差、あるいは誰かの経験が生じた地点からの距離といったものに応じて、変わってくる。例えば、日本における太平洋戦争の記憶と言っても、それは陸上戦を経験した沖縄とそれ以外の地域では全くその継承の内容と質が異なる(現…

  • 投稿のすゝめ 人文系査読雑誌に掲載されるために

    不採用の十や二十、貰ったってどうということはない 人文系の査読とはどういうものなのか。どうしたら通るのか。これは、人文系に進んだ大学院生や若手研究者から受けるものの中で、最も頻度の高い質問だ。それだけ皆、論文を投稿したいと思い、またそれをしなければならないと焦っているわけだ。 あの雑誌が通りやすいとか通りにくいとか、あるいはあの人がどうでこの人がどうとか、ハウツー的なアドバイスもあり得るのかもしれないが、僕からするとそれは瑣末な問題に過ぎない。人文系の査読雑誌(学会誌など)に載せるには、日本語でも英語でも、やることは決まっている。論文の形式に即して論を書き、その論に適した雑誌に投稿することだ。…

  • 香江『神探福邇』很有意思(香港の『神探福邇』が面白い)

    『辮髪のシャーロック・ホームズ』表紙(ただしこの絵はイメージと異なり過ぎる) 五月病である。仕事をする気が起きず、神保町でコーヒーを飲んだり本屋を覗いたりして過ごしていたら、面白そうな本があって手に取った。『辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿』という本だ。タイトルだけなら惹かれなかったが、そのポップと帯に、香港を舞台にした名探偵ホームズだ、と書いてあって心惹かれた。僕はホームズの方にはてんで詳しくないが、香港のエキゾチズムに一方的な思い入れがあるのだった。 読んでみたら非常に面白く、一気に読み終わってしまった。のみならず、読んだことを誰かに言いたくてブログ記事を書きたくなり、夜中に…

  • 女性が守りたくなる男性

    男性が前線に立って女性や子供老人を守る映画の例 ユーミンにはいろいろな名曲があるが、「守ってあげたい」はよく知られているものの一つだ。「You don't have to worry worry 守ってあげたい」というサビのリフレインが頭の中にこだまする。僕はたまに、この替え歌で「I don't have to worry worry 守ってください」と歌っている。僕には他人を守るほどの甲斐性がないのだ。 「男性が守りたくなる女性」vs「女性が守りたくなる男性」 女性が男性に向けて「守ってあげたい」と歌うことの特殊性 ヒモ、もとい女性に守ってもらえる男性は結構いる 「男性が守りたくなる女性」v…

  • 事件は中華料理屋で起こっているわけではない

    中国語教室への通学を開始して半年ちょっと。週1のペースで、途中保育園が閉まって行けなかった期間などもあったので、それほど目覚ましい進捗があったわけではない。日常会話ができるようになるには、あと半年ぐらいかかるだろう。 ただ、勉強の成果は日々感じる。その一つは、中華料理屋での会話が聞き取れるようになったことだ。 * * * 中華料理屋は安くて美味しく料理も多い、しかもどこに行ってもあることから、僕にとっては昼食の第一候補のようなものだ。しかし中華料理屋に行くと、しばしば厨房とフロアで怒鳴り合いが起きている。今日だったら、 フロア「スーヨンリンジー!イーフイグォーロゥ!」厨房「ア?ドーシャオヨンリ…

  • Amazonアソシエイトの停止と再開

    Amazonアソシエイトの停止(2021年9月) 停止と復活を繰り返して 書く内容への影響 Amazonアソシエイトの再開(2022年4月) 再開による記事への影響 復活の手続き Amazonアソシエイトの停止(2021年9月) 9月になった。 気温がぐっと下がってきて、急に秋がやってきたような感じがする。とはいえそれまでも、日影にいれば何となく秋らしい風が吹いてきていたのだが。 この間、このブログに起きた変化といえば、Amazonアソシエイトの停止である。 はてなブログ100記事到達とその後 - 読んだ木の記事の最後の方で、Amazonアソシエイトの売り上げが発生したということを書いたが、あ…

  • 大正期の現代思想入門——中沢臨川・生田長江『近代思想十六講』(1915)と桑木厳翼『現代思潮十講』(1913)

    東京のインコはメシのネタに飛びつく 大正期の「現代思想」の受容 大正期もブームだったフランス思想 中沢臨川・生田長江『近代思想十六講』(1915) 内容の偏倚が表す時代性 ドイツ思想を重視するアカデミックな思想史入門 桑木厳翼『現代思潮十講』(1913) 当時の最先端の知性の表現、現代の初学者には難解 余談:ゾ、ゾー、ゾウ 大正期の「現代思想」の受容 日本において「現代思想」が人気なのは、今も昔も変わらない。ただ、大正期の方が、西洋の思想史的文脈の整理も進んでおらず、他方で日本語の語彙が貧弱だったこともあり、今の博覧強記でカオティックな「現代思想」ではなく、歴史的展開を踏まえて素朴な問題意識を…

  • 戦争の呼称について考える

    北海道がロシアでなく日本なのも、歴史の偶然である 戦争の呼称の変化 今般のロシアのウクライナ侵攻から始まった戦争について、現在では「ウクライナ戦争」という呼び方が通例のようだ(『ニューズウィーク日本版 3/8号 特集 総力特集ウクライナ戦争』『ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略』など)。しかし、より俯瞰的な視点から、「ロシア・ウクライナ戦争」という呼び方も徐々に浸透してきている。日本語ではまだWikipediaのページにはなっていないが、英語ではRusso-Ukrainian Warという項目が立ち、この表現がスタンダードになりつつある。 ロシア・ウクライナ戦争という括りができたことで、…

  • 「〜的」の用法に悩む

    中華的カフェか、中華風カフェか、それとも…… 「〜ティック」が「〜てき」に 「〜的」の語源と用法 なぜ「〜的」が使われるのか 「〜的」という表現は、特に研究者が好んで使う語法だが、これの意味が案外よくわからない。最近中国語を勉強するに至って、中国語の「〜的」の用法も日本語のそれと若干、いや、結構違っていることがわかり、ますます混乱してきている。 「〜ティック」が「〜てき」に ある時、なぜscienceの訳語は「科学」なのか、その語源について調べていたのだが、その過程で興味深い記述に行き当たった。近代日本で初めての日本語辞典である『言海』を編んだ大槻文彦が、「〜的」という表現が翻訳の過程で出てき…

  • 伊豆急行線の8000系 〜全編成の写真収集を目指して〜

    (最終更新:2022/4/15)もともとこの記事は、「最近会った東急8000系ファミリー - 読んだ木」の一部として書き始めたものだったが、その後いろいろな編成の情報が集まってきたので、独立した記事としたもの。他に伊豆急関連記事として、伊豆急2100系のキンメ電車と黒船電車について書いた記事「伊豆急2100系 キンメ電車と黒船電車 - 読んだ木」、やってきたばかりの209系の写真「伊豆急下田駅留置中の209系(写真7枚) - 読んだ木」も。 なお、単に編成表を見たいという人はWikipediaの伊豆急8000系のページにあるのでそちらを参照されたい。東急と違って伊豆急は編成数が少なく、またヲチ…

  • 哲学入門書としてはアリストテレス『形而上学』を読むべきであった

    puf(Les Presses universitaires de France)版差異と反復 僕にとっての哲学入門書 哲学入門にはアリストテレス『形而上学』がよい 近代の哲学について考える場合 社会と哲学 僕にとっての哲学入門書 ごくごく個人的な回想になるが、僕にとっての最初の哲学入門書はジル・ドゥルーズの『差異と反復』だった。この本は、書かれたのも翻訳されたのも新しいから、ということもあるかもしれない(僕が読んだのは財津理訳の河出文庫のやつである)。二、三人の友人と定期的に輪読する形で、要約を作りながら1年ちょっとかけて読んだのだった。 フランス現代思想の哲学書、と紹介されることもあるが、…

  • Macでモバイルモニターが欲しければiPad一択だと誰か教えて欲しかった

    SidecarでiPadを使った様子 長いこと、モバイルモニター(モバイルディスプレイ)が欲しいと思っていた。書き物やプレゼンをするときに、メインモニターにはワードやパワポを出し、サブモニターに資料などを映せると、とても便利である。今はそれが出来ないので、いちいち画面を切り替えている。Macなので、キーボードのcontrol + tabですぐに画面を切り替えられ、それほど苦ではないのだが、それでもいちいち作業が途切れるのは面倒であった。そこで、新年度になったらモバイルモニターを買う、というのが、僕の一つのタスクであった。 Windowsユーザーのモバイルモニターの選択 Macユーザーはモバイル…

  • わたしの部屋がない

    子供部屋はある 自分の部屋がなくなってからどれくらい経つだろう。 今の家に唯一ある個室は、最初から子供部屋の扱いだった。前に住んでた家ではそもそも個室がなかった。その前の家までさかのぼると、まだ子供もいなかったし、自分の部屋があった気がする。あれは何年前だろう、2015年だから7年前のことか。ただ、そこには1年しか住んでいなかったはずだ。そのさらに前には、家がなく転々としていた時期があって、そのより以前の時期、2013年から1年ぐらいは1人でワンルームに住んでいた。ただそれでも、数ヶ月はルームシェアしている時期があった(広めのワンルームだったのだ)。考えてみると、ここ10年で自分の部屋があった…

  • 公共図書館と地域史資料

    埼玉県本庄市立図書館リニューアル時の写真(2017年) 郷土資料の石川三四郎蔵書が有名 公共図書館の三つの役割 地方自治体の公共図書館における地域史資料の保管 横浜市立図書館と神奈川県立図書館 地域史資料の研究 公共図書館の三つの役割 昔、ちょっとした必要があって、全国の図書館のリストを作ったことがある。図書館は全国に3千館くらいあって、都道府県と市区は大体自前の図書館を持っている。町村も、半分くらいは図書館を持っていて、あとのところは資料室とか図書室という扱いで、一応公共の本を収める施設があるようだ(詳しい統計は日本図書館協会が出している(日本の図書館統計))。 公共の図書館には色々な役割が…

  • 1年かかって総アクセス数5000到達

    意外と手元になかった東急5000系の写真 このブログが開設してから、1年少しが過ぎた。先頃、はてなブログのアクセス解析ページに表示される総アクセス数が、5000に到達した。始めたばかりでも月5000アクセスくらいいくブログはたくさんあるが、むしろこのような趣味のブログで1年かけて5000アクセスに行きました、ということが書いてあるブログがあってもいいだろう。一応の区切りなので、またアクセスの内容を整理分析しておこう。 5000アクセスに到達する方法 アクセス数増加のセオリー ここ半年はあまり更新の頻度は高くないが、開設して3ヶ月で1000アクセス(はてなブログ通算1000アクセス到達 - 読ん…

  • 週刊はてなブログの存在を知る

    桜が満開になった 僕がはてなブログでブログを書き始めたのには、色々なわけがある。具体的には「なぜnoteではなくはてななのか - 読んだ木」で書いたが、要は「はてなは、古き良きブログでの繋がりという思想を大切にしているサービスだと思う」からだ。そして実際、10人以上の方々にブログの読者になっていただいているし(「はてなブログ読者10人到達 - 読んだ木」)、月200くらいのユニークユーザのアクセスがあり、ブログを始めて1年以上経って、ユニークユーザー数は2000程度、はてなブログアクセス数ももうすぐ5000に到達するということで、僕の期待した通りのつながりは——まだ数量的な面にとどまっているも…

  • モデルナ3回目の副反応メモ

    もう1ヶ月ぐらい前だが、3回目のワクチン接種した。その時のメモが下書きに残っていて、削除するのもなんだが推敲するのも面倒なので、メモ書きのまま公開。 1回目も2回目も3回目もモデルナ打った。 2回目の時に記事を書いたので、3回目も書く。メモ書き程度。 yondaki.hatenadiary.jp 忙しくて打つタイミングがなかったので、たまたま予定が空いた日の前日の夜に、翌日の9時台の予約。モデルナならガラガラなので前日の夜でも翌日の朝から取れる。 この週の終わり頃から、予約なしでも打てるようになった。 *0時間経過 1日目 10時ごろうった *12時間経過 22時ごろ、つまりその日の夜も無事 …

  • 影響されやすい

    もう村上春樹なんて読みたくない 僕はどうも色々なものに影響されすぎる。だから映画を観ない、というほどだ。酒の飲み過ぎで二日酔いになるならまだ翌日が辛いだけだが、ちょっと心にくる映画でも見ようものなら一週間はその余韻を引きずって、仕事や生活に支障を来してしまう。 とにかく僕は春が嫌いだ。僕に影響を与える一番のものは気候である。人間の身体のみならず心理についても、9割型は気候で決まるというのが僕の持論である。冬はピリッとしていて何事にも集中して前に進めていこうと気になるのに、春になるとどうも気が抜けてやる気が出ず、そのくせ腹が減ったり道ゆく美人に目を奪われたり、変な欲求が盛んになってくる。変質者の…

  • 原発再稼働論について考える

    先日の地震に起因する火力発電所の停止が、東日本の電力供給に多大な影響を及ぼしている。特に今日は、東電管内の需給逼迫で、政府から電力需給逼迫警報が発出されるなど、非常に混乱した状況になっている。一部停電の現実味が強まっていることから、人々が不安に駆り立てられている。 その中で出ているのが、原発再稼働の主張だ。原発が動いていればこのような需給逼迫は起こらなかったという主張だ。ウランのサプライチェーンにおける被曝の問題、人々が事故で生活を奪われるリスク、放射性廃棄物の処分方法が決まっていないことなどは、その主張者らの眼中にはないようだ。 震災後、原発依存ではない方向に政策は舵を切ったはずだった。原発…

  • 雑感(2022.3.1)

    ・ロシアの侵略は許されないが、欧米が世界的な安全保障に失敗していることは確かであろう。注目されるのは、長年マリを爆撃していたフランスが、この事態が進行する直前の2月17日に、マリから部隊を撤退させると発表していることだ。これは、アメリカの「テロとの戦い」と全く同一のロジックでマリに軍事介入していたものだ。アメリカのアフガニスタン、イラク、フランスのマリでの戦争はいずれも失敗に終わったばかりでなく、歴史的に見れば大義なき一方的侵略と見做されうるものだ。他にもソマリア、シリアなど各地の紛争など、米国の軍事介入については枚挙にいとまがない。背景にあるアル=カーイダとの対立も、「テロ組織」などと言って…

  • 混乱

    正直言って、全てわけがわからないまま進んでいる。 相変わらず子守りをしている。子供は濃厚接触者である。感染症の猛威は止まらない。仕事などできない。子供は遊べないどころか家も出てはいけないという。子供が家を出てはいけない状況で仕事をしながら子育てをしなければならなくなるなんて、想像もしていなかった。 yondaki.hatenadiary.jp このために、いろいろ考えてようやく始めた趣味の語学学習は、かれこれ1ヶ月ストップしている。仕事すら制限されているのに、もはや趣味に割く時間などない。一体これまでの半年間やってきたことはなんだったのか。 yondaki.hatenadiary.jp それだ…

  • Do Everything Possible to Stop the War

    Screenshot from NBC News live on YouTube Source: LIVE: Russia Begins Military Operation Against Ukraine - YouTube Channel: https://www.youtube.com/channel/UCeY0bbntWzzVIaj2z3QigXg (並行してロイターのLiveもみた。こっちは安保理そのまま配信してるだけ LIVE: U.N. Security Council holds emergency meeting on Ukraine crisis - YouTube) こう…

  • ロシアにとっての「帝国の生命線」

    ドネツク駅舎とプラットフォーム(Wikipedia GPL, リンク) VK(VKontakte、フコンタクテ、英語で言えばIn Contact)というロシアのSNSがある。 僕はそこでロシア側の「客観的なニュース」と当地の人々の反応を見ているのだけれど、まんま「守れ満蒙 帝国の生命線」なんだよな。「守れドネツク ルーシの生命線」といったところか。 自国ではないが自国の影響力が強く、武力で実質支配しており(外から見ると侵略)、本来その地域を統治する権利を持つ国家が統治を取り戻そうとすると逆に「侵略された」と判断して抵抗するが、諸外国からは当然さらなる武力侵攻と見做される…… 帝国の生命線 「守…

  • 今、子育て世帯がどのように苦しんでいるか

    積み木を積んでは崩して日々が過ぎてゆく 普通に登園できなくなって2年が経過 支援のない家庭はどうなる 個人的な話(研究と生活) 普通に登園できなくなって2年が経過 また休園の嵐である。 1月末から上の子のクラスが登園自粛となったのが始まりだった。2月第1週の最後だけ登園となったら、その日に登園した子から陽性者が出て第2週も登園自粛。第3週(今週)の頭にようやく登園させたら、今度は下の子のクラスで陽性者が出てその日から登園自粛。下の子の登園自粛が明けると同時に、再び上の子のクラスから陽性者が出て、来週もまた登園自粛である。 つまり、2022年の1月末から子供たちは代わる代わるずっと家にいる。どう…

  • 中国語の勉強——新しい趣味として

    池袋にある食府书苑はプチ在中国感を味わえる このブログでは、僕に趣味がないこと、その理由などを色々と書いてきた気がする。いくつかあるけど一番ドンピシャな記事はこれだな。「家族がいて働いていても、新しい趣味を見つけることはできるのか - 読んだ木」。あとは、「既婚子持ちゆえにつまらない人間になる恐怖 - 読んだ木」とか「どうやってプライベートを充実させるか - 読んだ木」とかにも同じようなことを書いた。 で、まぁこれに類する「趣味がないこと」の愚痴は前のブログから足掛け数年は書いていると思うのだが、一念発起して昨年8月から、新しい趣味に取り組み始めた。具体的には、中国語学習を始めたのである。それ…

  • 川崎大師と大師公園

    京急川崎駅の大師線乗り場 正月になったということで、なにかそれらしいところに子供を連れていこうと考えた結果、川崎大師へ向かった。川崎大師には僕自身まだ一度も行ったことがなく、どんなところか全くわからない。 川崎大師到着まで 大師線 ランチは東門前駅前のフードコート 川崎大師 表参道 川崎大師境内 仲見世 大師公園 川崎大師到着まで 大師線 川崎大師へ行くには、京急の川崎駅へ行き、そこから大師線に乗る。4両編成の赤い電車で、路面電車さながらの急カーブと狭い駅間で、川崎大師を目指す。京急はどの電車もそうだが、トンネル走行時以外は運転室のカーテンを開けておいてくれる。正月は6分間隔で運行してくれるの…

  • 2021年の振り返りと2022年の抱負

    11月には久々の出張で宮城県へ ちょっとした2021年振り返り バイデンの大統領就任が今年1月だったなんて信じられない。もう数年経ったような気がしている。今年は急に、前職のエネルギー系の求人で国内外から色々と引き合いがあって、政治の変化によるビジネス環境の変化が、僕のような実業界の彼岸にいるような人間にまでさざなみのように及んできた。 「感染症と休園に苦しむ親たち - 読んだ木」を書いたのは今年の7月後半。その頃から東京や近隣県では緊急事態宣言が発出され、ずっと子供に振り回される日々。9月末に緊急事態宣言が解除されたあたりから子供も普通に保育園へ行けるようになり、そのおかげで僕は急激に忙しくな…

  • コロナ禍で子供とのお出かけはどこまで許されるのか問題

    子供の時間の流れは大人の比ではない はじめに 場所別・お出かけ許容度の検討 近場の公園(屋外) 近場の児童施設・商業施設(屋内) 少し遠い公園(近隣の市区町村) 少し遠い屋内施設(近隣の市区町村) 宿泊を伴うほど遠方の公園・施設 コロナ禍における子供とのお出かけ許容度一覧表 はじめに 緊急事態宣言(が発出される期間)がまた延長になるらしいが、東京などの大都市では緊急事態宣言・蔓延防止措置発出期間の方が、そうでない期間より長いほどであって、これでは戦前の常態化した「非常時」とそう変わらない。欲しがりません勝つまでは、と同じで、おうち出ません勝つまでは、というわけだ。確かに日本のこの国民精神のよう…

  • 感染症の拡大と子供の休園・休校

    色づき始めた西沢渓谷(2016年の写真) 保育園や幼稚園における乳幼児の感染をどこまで恐れるべきか 我が家の辿った経過と、2020年9月以降の感染リスクの判断について 子供を登園・登校させることで生じる二つのリスク 第一のリスク:子供が感染して深刻なダメージを受ける可能性 第二のリスク:感染した子供が他の人に移す可能性 本人の希望に基づく休園・休校 休園・休校判断一覧表 7月後半の記事で「感染症と休園に苦しむ親たち - 読んだ木」と題して、緊急事態宣言や感染拡大に伴う保育園休園などに苦しんでいる親たちの現状について書いたけれども、状況は悪化し続けている。そして9月に入り、学校の秋学期が開始する…

  • はてなブログ2000アクセス到達

    こちらは東急2020系 2000アクセス到達 1000アクセス時との比較 検索エンジンによる傾向の違い 次回は3000アクセスか、googleアナリティクス月間300ユーザーか 2000アクセス到達 このブログの記事が1000アクセスに到達したのは、5月のことであった。 yondaki.hatenadiary.jp それからちらちらと節目を確認してはいたのだが(はてなブログ100記事到達とその後 - 読んだ木、はてなブログ読者10人到達 - 読んだ木)、最近は何だか、忙しかったのか何だったのか、ブログを確認していない間に、今度は2000アクセスを突破していた。 中途半端な数字…… 多分突破した…

  • 八月十八日 〔海ニモイケズ〕

    数年前の8月18日 海ニモイケズ 山ニモイケズ 雪ニモ夏ノ暑イ日ニモジタク 丈夫ナカラダモテアマシ ヨク手ヲアラウ 決シテ残サズ イツモオテテヲアラッテヰル 一日ニ白米三合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベルコドモタチノショクヒガバカニナラナイ頼ムカラ給食ヲ食ワセテクレ アラユルコトヲ 外出ヲカンジョウニ入レズニ ガメンデヨクミキキシワカッタツモリ ソシテワスレル 都会ノビルノ林ノ蔭ノ 小サナコンクリノ小屋ニヰテ 東ニオメデタノコドモアレドモ 行ッテ面会スルコトカナハズ 西ニツカレタ高齢ノ母アレドモ 行ッテソノ洗濯ノ束ヲ負フコトカナハズ 南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテ助ケテクレル筈ノ医者ガ足リズ 北ニ…

  • 我が家のロートル家電たち

    デジタルカメラ 冷蔵庫 電子ピアノ デジタルカメラ 去年(2020年)の6月26日にfacebookにポストした文章。 我が家で最も古い電子機器は、オリンパス のμ800digital である。子供のおもちゃにしているが、2005年製でまだまだ現役である。今回の売却の行方如何に拘らず、とうにメーカーサポートは切れている。 オリンパス μ800 digital 思い返せば、写真をやり始めの1999年以来、僕はペンタックスのMZ7を使っていた。μ800を買った頃は、手頃なサブ機というか、スナップ写真を撮るに使っていたのだが、これが案外色味もいいし、マクロなどの機能も充実していて、しかも露出など撮っ…

  • 新型コロナワクチン(モデルナ)接種と副反応

    2回目は副反応で39度近い発熱 ワクチン二回接種が完了した。接種したのは、日本で一般にモデルナと呼ばれている武田/モデルナのワクチンだ(武田/モデルナ社の新型コロナワクチンについて|厚生労働省)。この記事はその経過をまとめたものである。 1回目接種とその副反応 接種当日 接種後1日目 接種後2日目 2回目接種とその副反応 接種当日 接種後1日目 接種後2日目 2回目接種後何日で効果が出るのか? ワクチンを打ったら死ぬのか? 今後への願い ワクチンの進歩への期待 政策と個々人の行動選択 最後に 1回目接種とその副反応 接種当日 接種は素人目に見ても簡単そうに見える。利き手ではない側の上腕の、だい…

  • 子供と一緒に箱根周遊コースとその沿線

    子供と箱根をぐるっと一周してきたのでそのレポート。 子供と遊びに行くときには、どれだけ逃げのルートを手数の中に持っているか、が重要になる。途中で電車を降りたくなったらこっちへ行き先を変える、あれをしたくなったらこれに乗る、疲れたらこれはパスしてこっちでショートカット、などなど。箱根はそれができる選択肢がたくさんあるから助かる。 小田急箱根登山線 小田原駅:小田原城こども遊園地 風祭駅:えれんなごっそ(鈴廣本店) 入生田駅:神奈川県立生命の星・地球博物館 箱根登山鉄道 彫刻の森駅:彫刻の森美術館 強羅駅:昼食を食べる場所はない 箱根登山ケーブルカー 公園下駅・公園上駅:箱根強羅公園 早雲山駅:c…

  • 転職に近道なし

    人生はいつもつらい。ニンニク入れますか? 僕の人生が安定することは、滅多にない。他の人がどうであれ、僕にとって人生とはいつもつらいものだ。 僕が非正規職についており、あと1年ちょっとで職を失うということは前にも書いたかもしれない(感染症と休園に苦しむ親たち - 読んだ木)。その一方で僕は、世の中がコロナ明けに向かうにつれて人手不足気味になって実質賃金が上がっていくことを期待している(コロナ明けの楽しみ - 読んだ木)。ここから導き出される、僕のするべきことはひとつしかない。つまりそれは、転職活動だ。 僕はあまり真面目に転職活動というのをしたことがない。もちろん就職するときは面接なども受けるけれ…

  • 伊豆急下田駅留置中の209系(写真7枚)

    209系の伊豆急譲渡 5月ごろに譲渡の話が盛り上がる 7月の甲種輸送 伊豆高原での様子 伊豆急下田駅留置中の写真(7枚) ▼伊豆急下田駅3番線ホームから、E257系2000番台とのツーショット ▼道路側から撮影。奥には1番線に停車中の伊豆急8000系も ▼209系の剥がされたJRマーク、E257系の小さなJRマーク、奥の8000系の東急グループマークが並ぶ ▼編成の全体写真 ▼側面の写真 ▼JRマークは剥がされていたが、「千マリ」表記はまだそのまま残されている ▼伊東側先頭車 209系の伊豆急譲渡 5月ごろに譲渡の話が盛り上がる 千葉の房総半島を走り回っているJR東日本の209系2100番台が…

  • 雑感——日々の自分の仕事に対する

    校正を待っているゲラ、その手前に脱稿前のチェックを待っている原稿、その下に報告用に短縮されなければいけない原稿、その横に英訳を待つ日本語原稿、それを取り巻く論文化されるのを待っているたくさんの資料、先行研究、紙切れの束……これらのものたちが僕を捉えて離さないために、僕はこの薄暗い部屋から出ることができない。 僕らが過ちを犯すのは、正しいことがなんであるかを示唆するものは膨大にあるにもかかわらず、それらを全て理解して正しいことを知ることができるような知能が人間に与えられていないからだ。僕らはそれが過ちであることを理解することはできる——正しい方法はわからないにしろ。僕ができるのは、膨大な知の山の…

  • 劉慈欣『三体』三部作、ここがすごい

    『三体』全三部日本語訳は全5巻 『三体』を読むまで 『三体』三部作の凄さを一言で(ネタバレなし) 各パートの面白さ(ネタバレあり) 『三体』(第一部) 『暗黒森林』(第二部) 『死神永生』(第三部) いずれにしても、一読の必要あり (おまけ)『三体』購入リンクまとめ ▼『三体』まとめ買い ▼『三体』 ▼ 『三体Ⅱ 暗黒森林』上下巻 ▼『三体Ⅲ 死神永生』上下巻 ▼中国語版『三体』 ▼英語版『三体』 『三体』を読むまで 全世界で空前のヒットとなった現代中国SF『三体』。ついに日本語訳も完結し、僕も母語で全巻を読み通すことができた。 まずその書誌情報を記載しておこう。 原著は刘慈欣《三体》、《三体…

  • 感染症と休園に苦しむ親たち

    子守りと仕事の両立にかつてない苦しみを感じる2021年度 周囲の無理解で子育て世帯の生活は悪化するばかり 同じく苦しんでいる人たちのブログ 休園が1ヶ月近く継続!? 毎月、誰かがダウン 何もなくても緊張感 最悪の配偶者 子守りと仕事の両立にかつてない苦しみを感じる2021年度 このところ、保育園へ行かせている共働きの親は相当苦労しているのではないか。 去年は緊急事態宣言のおかげで流行らなかった感染症が広がっている上に、再び新型コロナが感染拡大している。そうすると、どこの家でも同じようなことが起こっているはずだ。それというのは、子供が1週間おきぐらいに、やれRSウィルスだ、やれアデノウィルスだと…

  • 都会のカブトムシ

    僕は田舎の育ちだが、野生のカブトムシというのには会ったことがなかった。田舎といっても色々あるが、僕の育った田舎は二つの川に挟まれた平地で、見渡す限り田んぼが広がり、土手が地平線だった。だからカブトムシのいるような雑木林というのはあまりなく、わざわざそういうところへ行って遊ぶこともなかった。 もし雑木林へ行くことがあっても、カブトムシは夜行性だから、昼間にいくら遊びに行ってもいなかっただろう。カブトムシを見るのは夏休みのお祭りの出店でだけで、それも小さな虫かごに黒光りする害虫みたいなのが1匹入っているだけだったから、そもそもそれほど心惹かれなかった。 ところが先日のこと。あまりに暑いので昼間は家…

  • イズカリオンIZU

    暑すぎて頭おかしい妄想してた。 --- テレビ静岡独占放映 『イズカリオンIZU!』 *あらすじ* イズカリオンは伊豆高原にある伊豆幹線超進化研究所で開発されたスーパーロボ。研究所は恩田と金沢八景にも支部がある。ある日、正体不明の巨大生物が伊豆の海や山に登場。捕縛フィールドを富士山から射出し、イズカリオンが伊豆の平和を守るために戦う。敵の目的は伊豆半島を古代の島の姿に戻して支配することで、手始めに伊東線、伊豆急行線と駿豆線を略奪しようとしている。果たしてイズカリオンは伊豆半島を守れるのか!? *みどころ* 温泉が吹き出し、金目鯛が跳ね、ワニが走り回る激しい戦闘に目が離せない! イズカリオン『E…

  • コロナ明けの楽しみ

    前時代の暮らしの一コマを象徴する写真。中央の黄色い泡立った飲み物は、麦芽を発酵させたBīru (Beer)というアルコール飲料、隣にあるスナック菓子はO-Tsumamiと呼ばれる塩辛い米菓である。周囲に置かれた白いものはO-Te-Fuki (O-Shibori)、手を綺麗にするための濡れティッシュである。このようなセットを、1時間分の時給と同じような金額で提供する「Izakaya」という飲食店が各地に存在した。そのような店でのアルコール摂取は、路上で昏倒する、駅で電車に轢かれる、車を運転して事故を起こす、異性を昏睡させてレイプする、などの行為を誘引することが知られており、大きな社会問題となって…

  • 僕のパワハラ気質

    僕は怖いらしい。色々な人にそう言われる。受け持っている授業の学生にそう言われるし、昔一緒に仕事していた人からもそう言われたことがある。保育園では怖いお父さんというポジションでネタにされるほどだし、僕が外からみて他人に対して怖いように振る舞っていることに間違いはなさそうだ。ただ、同世代や僕より歳上の人にはそのような評価を受けたことはないので、僕は弱いものイジメをしているのではないか? という恐ろしい疑念もある。パワハラ気質なのだろうか。 僕の一体何が怖いのか。学生や仕事のスタッフは、僕に色々指摘されるのが怖いと言っていた。子供に対しても、僕は他の親に比べて時間や行動にはっきり指示を出し、それを守…

  • 大瀧詠一で真夏を彩る

    もう、梅雨明けなのだろうか。暑い日差しがアスファルトを熱し、うだるような気候にうんざりさせられる。しかし、日陰で風が吹いてくれば、もうしばらくすれば秋がくることの予感もある。夏だ。 A Long Vacation 真夏の始まり、ということでかける曲は、TUBE——ではない。通称ロンバケ、大瀧詠一のA Long Vacation である。 A LONG VACATION 40th Anniversary Edition (通常盤) (特典なし) アーティスト:大滝詠一 SMR Amazon 昔はこれ、レコードで聴いてたんだよなぁ。今はちょっと置く場所もないし、子供が走り回って針飛ばしたり盤割った…

  • 家族がいて働いていても、新しい趣味を見つけることはできるのか

    子供がいると気ままに旅へ出たりできない 趣味なき仕事人間への道…… 趣味を作るにあたっての二つのハードル:時間とカネ 人が流れがちな趣味:パチンコとかスマホゲームとか 家族がいて働いている人(僕)の趣味の候補は色々ある プラモデル、鉄道模型やペーパークラフト 語学やプログラミング、資格取得 トレーニング、ジム通い、ランニングやサイクリング オンラインサロンや自己啓発、占いやスピリチュアル 俳句や短歌 今後の課題 趣味なき仕事人間への道…… 僕に趣味というものはあるのだろうか。このブログでは、鉄道のことや本のことや音楽のことなどを書いているから、それが趣味なのではないか、と問われれば否定はできな…

  • ブログ記事の整理と改善

    原稿用紙の時代のリライトは相当の苦労を要した ブログ記事が100記事を超えてきた(はてなブログ100記事到達 - 読んだ木)ので、少しずつ過去の記事の整理や改善を行なっている。 目次と見出し 内部リンク 低パフォーマンス記事の排除 過去記事のリライトにおいて重視していることは、主に三つある。 目次と見出し 今までブログ記事に見出しなどつけてこなかった。mixiで1万字書いても見出しなどつけなかった。大体その頃は論理的に文章を書くことができなくて、しょっちゅう「閑話休題」とかなんとか言ってどうでもいいことをあれこれ並べ立てていただけだったからだ。 しかし年齢を重ねるにつれ、ようやく文章らしい文章…

  • 東武30000系の思い出

    この記事では、東武30000系の話をしようと思う。 「最近会った東急8000系ファミリー - 読んだ木」の冒頭で、今年の4月ごろだったか、東京メトロ半蔵門線と東急田園都市線を利用する際に東急8500系に乗った話を書いた。そのとき、途中駅で東武30000系とすれ違った。久々の再開で嬉しく慌ててホームに飛び出し、カメラを向けたものの、うまく撮ることはできなかった。 ブレブレ。スマホで地下の暗い空間で撮るのには限界がある。ISO感度を高く設定できるカメラで高速シャッターを切らなければいけない 側面の、「東武動物公園」を圧縮せずに表示できる長いLED行先表示器が愛おしい。しかし、急行表示のない単なる「…

  • はてなブログ読者10人到達

    気づいたら、このブログの読者が10人を超えていた。100人ではない。10人である。10人というと大したことがないと思われる向きも多いだろう。実際、僕が見かけるはてなブログで、ある程度コンスタントに更新し続けているもので読者が10人を下回っているブログはあまりない。しかし、Twitterですらフォロワーが10人を超えない僕にとっては、10人もブログの読者がいるというのは感嘆すべき事柄だ。10人いればお茶会や飲み会でもそれなりの規模になるし、ふたチーム作ってバスケットボールの試合もできる。 数値的な観点から見た読者数 僕個人にとって読者数の持つ意味 インターネット上の小規模なコミュニティの価値 数…

  • ワンオペ育児に最適なファストフード、寿司

    これは下田の文という店のランチで食べた海鮮丼 久々にはてなの「お題」で記事を書くか。今週のお題「寿司」。 タイトルからして出オチなのだが、うちで寿司といえば、料理が面倒なときにスーパーで買ってくるファストフードである。 メリットはいくつかある。一人分の1パックが500円ちょっとで買えるからそれなりに安く、味の良し悪しなんてのはスーパーだから期待できないにしても、変なものが入っているわけではないからそんなに不味いことはないし、惣菜のように脂っこいということもない。何よりいいのは、子供が食べられることだ。 子供に簡単に食べさせられる食事というのは、案外ないものだ。 うちで普段重宝しているのは冷食で…

  • ヘーゲル『精神現象学』の訳書比較

    最近、熊野訳『精神現象学』を読んでいる 熊野訳は読みやすく、訳出が比較的的確 熊野訳で難儀していること どの訳書を読むべきか、用途や立場に合わせて選ぶ 熊野純彦訳『精神現象学』筑摩書房、2019年 牧野紀之訳『精神現象学 第二版』未知谷、2018年 金子武蔵訳『精神の現象学』岩波書店、2016年 樫山欽四郎訳『精神現象学』平凡社、1997年 長谷川宏訳『精神現象学』作品社、1998年 原書を手元に置きたい人は 最近、熊野訳『精神現象学』を読んでいる 熊野訳は読みやすく、訳出が比較的的確 ずいぶん久しぶりに本の話をしよう。このブログは元々本の話をするために立ち上げたのだし。 ヘーゲル『精神現象学…

  • はてなブログ100記事到達

    150日弱、5ヶ月程度かけて100記事に到達 だいぶスローペースだが、このブログの記事が100記事に到達したらしい。ブログ開設から142日、週にしておよそ20週、月にして5ヶ月弱ということだから、ひと月20記事、週に5記事というわけで、平日毎日書いているくらいのペースらしい。投稿日数は56日とあるから、1日2記事程度書いていることが多いようだ。本当だろうか、あまりそんなにたくさん書いているつもりはないのだが。 アクセス数はまだあまり記事数に対応して伸びるということもない。開設後初めて1000アクセスに達した際に「はてなブログ1000アクセス到達 - 読んだ木」という記事を書いたが、そこでは1記…

  • ブログの書き方についての考え

    ブログの書き方について自分でも色々考えたり書いたりしているので、その試行錯誤の過程を一応このページにまとめて、後で読んで整理しようと思っている。 それわた 言語習得したい 気持ちを言葉で表現する 喋ってる感じで描く やっぱり話し言葉 変化に満ちた面白いブログ、あるいは それわた yondaki.hatenadiary.jp はやみねかおるの小説に出てくる「それわた」(「それが私にとってなんだというのでしょう」の略)という言葉こそブログ記事にふさわしい、そういうどうでもいい話でブログが盛り上がるような時代が再来してほしい、という話。 言語習得したい yondaki.hatenadiary.jp …

  • なぜ、なんのためにブログを書くのか

    これまで、ブログを書いたりそれに期待することについてあーだこーだ書いてきたことがいろいろあるので、それをひとページにまとめて概観できるようにするというのがこの記事の趣旨である。 2012年の以前と以後 インターネット年少世代 なぜnoteではなくはてななのか ブログのTwitter連携 ブログ名「読んだ木」について 本ブログ開設から1ヶ月 はてなブログ1000アクセス達成 孤独なブロガーの独言 2012年の以前と以後 yondaki.hatenadiary.jp 議論の前提としてまずこれを置いておくのがいい気がした。2012年までのインターネットには、クローズドな環境の中で色々と繋がりが生まれ…

  • なにかいいことないかな

    果報は寝て待て、待てば海路の日和あり、という諺を胸に なにかいいことないかな、と思う時がある。 言語というものの性質上、何か定型的な想起がある時は大抵共通する背景があるもので、「なにかいいことないかな」と思うときには必ず二つの要素が付随する。その第一は、いいことがないということであり、第二は、いいことがあるはず(あるいはあるべき)である、ということだ。 いいことがない、ということについては、しばしば主観的解決がアドバイスとなる。つまり、「いいことは日常の中にあふれていて、それに気づけていないだけないんだよ」と。確かに、自分より良くない条件に行きあたっている人と比較していいことを定義しようとすれ…

  • 生活のペースが崩れる季節

    普通の仕事でも、ルーティンでしっかりやらなければならないバックオフィス業務と、どんどん新しいことを仕掛けていかなければならない営業や事業開発業務という、二つの方向性がある。家の中でもそれは同様だ。ルーティンでやらなければいけない食事の準備、洗濯、掃除などに対して、臨機応変にやらなければならない仕事もある。 どうもここのところ、臨機応変な対応をせまる事象が多発している。今日我が家では、外部に対して脆弱性のあるポートが発生し、蚊による屋内への大量の不正アクセスがあった。10匹以上が検知され、検知された個体に関しては全て駆除した。1時間ぐらいかけて、蚊のいそうな場所を片っ端から照らし、いたら潰す、と…

  • Note.appはどこへ消えた? 2015年のMacBook AirをBig Surへアップデート

    Big Surは2015年モデルのMacBook Airでも快適 Mac標準アプリケーションはどこへ行った? Catalina(10.15)以降、Applicationsフォルダは二つになった /Applicationsから/System/Applicationsへ移動したアプリたち Big Surは2015年モデルのMacBook Airでも快適 僕が使っているPCは2015年モデルのMacBook Airである。購入したのは16年の夏の初め。mac OSは最初がEl Capitanで、ちゃんとアップデートしていたのはMojave(10.14)まで。それ以来Mojaveのまま使っていたのだが…

  • 孤独なブロガーの独言

    インターネット上には色々な界隈があるらしいけれども、僕はあまりそのどこにも属さず来てしまった。そのため荒らしにもなれず、ネトウヨにもなれず、陰謀論にも染まれていない。現実ではフェミニズムや日本史学に近いところに身を置いているが、ネット上でそういったフェミニストとして活動している人々や、やはりネトウヨ然とした日本史のコミュニティにも、逆にリベラル然とした欧米史学社会学界隈にも関わったことがない。昔はスタートアップにいたが、ITベンチャー社長や芸能人とその取り巻きというようなコミュニティにも接続していない。それゆえ、このブログもふくめ僕のインターネット上のつながりというのは非常に少ない、おそらく片…

  • 伊豆急2100系 キンメ電車と黒船電車

    仕事で伊豆急に乗るようになったのは今年からだ。以前の記事(伊豆急行線の8000系 - 読んだ木)で書いているように、8000系には色々乗り、2100系の黒船電車にも乗った。しかし、乗っていなかったのが一つある。それは、昨年末から定期検査とリニューアル工事に入っていたキンメ電車こと2100系R-3編成である。 定期検査明けのキンメ電車 黒船電車も快走 定期検査明けのキンメ電車 6月11日に運行を再開した伊豆急2100系R-3編成、キンメ電車にこのたびようやく乗ることができた。2100系の運用はAパターンとBパターンの二つが設定されており、どちらの運用にどの編成が充当されるかは、毎月伊豆急のホーム…

  • 5月のシャルル・ド・ゴールと6月の小池百合子

    小池百合子東京都知事が静養というニュースが流れている。これを聞いて、5月革命の時のシャルル・ド・ゴールを思い出した。 ド・ゴールといえば、パリに飛行機で行ったことのある人なら必ず聞いたことのある名前だろう、シャルル・ド・ゴール空港の名前の由来となった人物だ。あるいは、原子力空母の名前としてもよく知られている。ド・ゴールは1890年生まれ、軍人として知識と経験を積み、フランス軍最年少の49歳で少将となり、第二次世界大戦中1940年にパリが陥落するとロンドンで亡命政府「自由フランス」を結成し、44年には連合軍とパリを奪還する。戦後46年まで臨時政府の首相を務め、58年に第五共和政を成立させると、大…

  • カウンダの死 中国とアフリカ横断鉄道

    今朝、ポッドキャストで英国放送を聴いていたら、ケネス・カウンダの死について報じていた。カウンダはザンビアの初代大統領で、1964年のザンビア独立とともにその座に就き、1990年ごろまで社会主義政策のもと独裁的な国家経営を進める一方、周辺国の独立を後押しした。80年代から銅価格の落下とそれに伴うオランダ病(天然資源輸出依存に伴う国内産業の衰退や国内のインフレ、失業率上昇、財政の不透明化など)の顕在化で国民の不満が高まり、91年に民主化を実行。それに伴う選挙により下野。そのあとも与党となった反対勢力から執拗な弾圧を受け、2000年に政界を引退。大要こんな経歴が、ウィキペディアで紹介されている。 先…

  • ルーティンの日々と波瀾万丈の日々

    最近は生活がルーティンになっているので気が楽だ。だからブログの記事更新もちょこちょこ進んでいる。ある程度ルーティンの時期もないといけない。毎日が予想のつかない波瀾万丈な日々のまま何年も進むのは辛いものがある。スタートアップで働いている時はまさにそんな感じで、誰かが評して曰く「崖から落ちていきながら飛行機を組み立てるものだ」云々と。僕はそのまま組み上がらずに墜落した身の上なので何をか言わんやである。実際、スタートアップで働いている人はまさにそんな感じだろうから、大したものだと思う。最近必要に駆られて孫文などを読んでいるのだが、革命家なども同じ部類に入るであろう。 ベンチャー社長や革命家などが波瀾…

  • 下田公園の紫陽花(2021年6月中旬)

    仕事が午前終わりの日に、下田公園の紫陽花を見てきたので写真をアップしようと思う。 * * * これは公園に到着する前、伊豆急下田駅の真南1キロ、小さな運河沿いにある「ペリーロード」という小洒落た遊歩道に咲いていた紫陽花。ペリーロード沿いにはカフェやレストラン、ギャラリーなどがあり、落ち着いた雰囲気。観光地といっても規模は横浜や小樽の運河には比べ物にならないほど小さいが、その小ささと人の少なさが魅力。 ちなみに、あまりのんびり滞在する時間はなく、気温も高かったので、スムーズに移動するために伊豆急下田駅で電動自転車を借りた。2時間1,100円という、1日100円の東京都内と比べるとべらぼうに高いも…

  • チック・コリアの「スペイン」いろいろ

    チック・コリアについてはこれまでの記事でもちょくちょく話題にしてきた。例えばこの記事は、チック・コリアの亡くなる前後に書いたものだった。 yondaki.hatenadiary.jp しかし、考えてみればまだ曲について書いたことはあまりなかったかもしれない。「男子高校生の演奏 - 読んだ木」で触れた通り、僕がチック・コリアを好きになったのは高校生の吹奏楽部でスペインを演奏したからだったが、その楽譜は熱帯JAZZのもので、オリジナルのものとはかなり違うものでもあった。そんな「スペイン」の様々な演奏が、最近はApple Musicで聴き比べることができる。大変便利な時代だ。 僕自身は、音楽について…

  • 高尾山日帰りワーケーション

    富士山 毎週月曜と火曜が自分のメインの業務に充てられる日だが、5月は大型連休と家族のダウンで結局10, 11日しか稼働できなかった上に、その両日とも僕は全くやる気が出ないまま無駄にしたのだった。つまり、今月に入ってから1日たりとも僕は自分の仕事をしていないようなのである。丸一日自分の仕事に充てたのは、4月26日最後だった。 そしてここのところも、気分が全く乗らないままだ。このままダラダラ行くと、単に時間を無駄にし、その結果成果が出ないためさらに気分が落ち込み、また時間を無駄にするという悪循環に陥るということが火を見るより明らかである。そこで、思い切って高尾山へ行くことにした。ここでギアを入れ替…

  • 「やる気が出る」問題

    飛行機にも随分乗っていない 今週のお題は「やる気が出ない」だが、やる気が出る出ないで悩む余裕があるなら、それが出るまで休んでおけばよい。そんなものは悩む必要はない。 前の記事「夜、跨線橋をわたる - 読んだ木」に書いた近況のように、むしろやる気が出ているのに何もできない方がよっぽど辛い。その記事を書いたのち、また平日が始まったのだが、今度は子供二人がが高熱を出して保育園を休み、続けて親もダウンして翌週の前半まで予定が潰れていった。これでは何もできない。自分に熱が出ていても仕事はできるが、熱が出ているケアの必要な家族がいたら仕事はできない。昔は病児保育などを使っていたが、いつも予約が埋まっていて…

  • 2012年の以前と以後のインターネット

    どうも寝付けずに目が覚めてしまったので書き始めたブログが、夜中の勢いに任せて長くなってしまった。明日目が覚めた後に消したくなるかもしれないが、とりあえず公開しておこう。 * * * このブログを書き始めたきっかけが、過去のブログ執筆の経緯やSNSの利用を再考するためのものであることは、以前から書いてきたが、昔自分が書いたブログ記事(ブログごと削除済みだが、記事はローカルに保存してあるのだ)を読んでいたら、10年近く前に全く同じようなことを書いていた。 TITLE: 断SNSSTATUS: PublishDATE: 11/01/2012 17:20:01 毎日ブログを書くのをやめてから、再びSN…

  • はてなブログ1000アクセス到達

    999アクセス 今までもなんどもブログを書いては消してきた、というような話自体、何度も書いてきている(なぜnoteではなくはてななのか - 読んだ木)。ただ、あまりアクセス数というものには関心を払ってこなかった。gooブログをやっていた初期の頃は、ツイッターのような短文投稿を繰り返しているだけで、何もしなくても順位が上がって、知らない人からじゃんじゃんコメントがついた。およそ20年近く前のことである。livedoorブログの頃も、ランキングこそ上がらなかったが、何もしなくても毎月300アクセスぐらいあって、ちょっと書けばすぐに月1000アクセスとかに達した。しかし、近年はアクセスもなく、そもそ…

  • シンカリオン メディアミックスの超進化

    JR東日本がライセンスして小学館集英社とタカラトミーとともに原案を作ったTBS放映のちにAmazon Prime配信のアニメに登場したサンリオのキャラクターをデザインしたJR西日本の新幹線を変形可能なプラレールとして発売したもの(タカラトミーとサンリオ、ロボットに変形するプラレール「シンカリオン ハローキティ」を発売: 日本経済新聞)をYouTubeで宣伝する、という世界線があることを最近知り、メディアミックスの超進化や〜とひっくり返った。 新幹線変形ロボ シンカリオン DXS シンカリオン ハローキティ 発売日: 2020/03/26 メディア: おもちゃ&ホビー 最近安部公房読んでて、安部…

  • 夜、跨線橋をわたる

    緊急事態宣言の延長とその内容の決定が、それが始まる数日前の金曜の夜というタイミングで、仕事が大いに振り回されて参ってしまった。おかげで会見と内容発表のあと、再び職場に行く羽目になってうんざりしていると、同居人が「私ならそんな仕事、一行のメールで済ませる」と僕を嘲弄してくる。いつものことだ。仕事に時間を使うぐらいならもっと家事をしろというわけである。夜に職場で仕事して寝るのが0時をすぎると、翌朝起きるのが遅くなって同居人にどやされることになる。仕事をせずに早起きして飯を作れというわけだ。一応、下の子に食べさせるのも、排水口を綺麗にしてゴミを捨てるのも、洗濯を干す間に上の子の面倒を見るのも僕がやっ…

  • 100年の眠り

    民事でもなんでもそうだけど、対人関係で基本的には「自分が望む/望まない」「相手が望む/望まない」で望む+望むの1/4だけがやっていいんだけど、それが難しい。 大学の授業で「自分の望み」とは何かを知るための自分を対自的に観察する方法と、「相手の望み」を理解する共感の方法を教えるのだが、みな「あるべき」言葉に引っ張られて心中の「望み」に肉薄できない。自分はこのシチュエーションでこう望むべき、相手はこのシチュエーションなのだからこう望んでいるはずだ、という理念が、相互理解を邪魔するのだ。性暴力、人種差別、パワハラ、あらゆるシーンでこういう事象が見受けられるが、いかに日本の教育や文化が諸個人に「個」で…

  • 最近会った東急8000系ファミリー

    今回は、何のネタもオチもない話。 田園都市線の8500系 緊急事態宣言の合間に、山手線の西側で仕事があり、数年ぶりに(とはいえコロナで一年以上余計な外出を控えていたので、どこへ行っても数年ぶりなのだが)東急田園都市線に乗った。田園都市線は、東横線と違って古い車輌がたくさん走っており、数十年タイムスリップしたような気分になれる。 乗車したのは、東急8500系8628F、デハ8528。1978年に製造された車輌だ。 東急8500系のデハは第30編成までローレル賞の受賞プレートを掲示している 乗ったのが全て地下区間で、ホームドアも整備されているために前面写真は撮れなかった。 8000系と同じく側面の…

  • 嗚呼耐え難き大型連休

    平日には子守りしなくていい。昼間は保育園が見ててくれるから。平常時なら授業は特定の時間にしか行わない。子守りと授業がない時間は、思う存分研究に充てられる。 この連休、保育園が休みであるから当然子守りをする。しかし、緊急事態宣言に伴うオンライン授業化で、飛び石の平日にある授業はその前の休日中に録画する必要があり、さらに学生に個別対応してるから、子守りの合間をみては資料を漁ってカメラの前で喋らなければならない。もっと早く宣言が出ていれば準備もできたものを、発令の週がゴールデンウィーク開始の週だったからなにも仕込めなかった。しかし、この連休には元から入っていた研究会や打ち合わせの予定がある。その結果…

  • 4月の計画丸潰れ

    4月から下の子が保育園に入るので、慣らし保育が終わったら仕事フル回転!と思っていた。保育が短時間となる慣らし保育の期間は1週間。残りの3週間はギチギチに予定を詰め込み、数日子供がダウンしても1〜3月の遅れを取り戻せる計画だ。 4月1日から、慣らし保育の送り迎えを挟みながら仕事を進めていった。下の子が新しい環境によく順応してくれ、慣らし保育も予定通りにこなしていった。そして、1週間後、僕の仕事のメインの業務が始まるタイミングで、予期せぬ事態が起こった。 保育園でコロナのクラスターが発生して、あえなく2週間休園となったのだ。下の子のみならず上の子も家で子守りとなる。1年前の再来である。とても仕事ど…

  • 苦しい、本当に辛いニュースを見てしまった

    まだ小学生の男の子が、親の都合で引越しさせられたのに耐えられず、その翌日に前の住居を訪ねようと貯金箱から出したわずかな現金を抱えて歩いていたところ、電車に轢かれて死んだという。逝かれた人にも遺された人にも、本当に本当にお悔やみ申し上げる。 いくらなんでもやるせない。ほんとうにやるせない。こんなニュース見るんじゃなかったけど、見なきゃだめなんだ、これこそ僕が問題としていることなんだ、僕がこの社会に生きているということの、僕自身の加害性なんだ。これだけじゃなくて、毎日どころか毎時間のように辛いニュースが飛び込んできて気が狂いそうだ。何か書いて吐き出さないと辛すぎるので、この事件について思ったことを…

  • どうやってプライベートを充実させるか

    既婚子持ちの中年男性。自由などない。金も時間もない。基本的にいいことは何も起こらない。しかし、そのまま生きていくのは辛い。なんとかしてプライベートを充実させたい。そういうことを考える記事。 不安をめぐる過去・未来・現在 家族持ち中年男性の悲哀 プライベートを充実させるための考え方 不安をめぐる過去・未来・現在 毎日毎日嫌なことばかり考えてダウナーな記事を書きまくっている、こういうことはよくない。新年度に向けて、何かポジティブな整理をしたいものだ。自分をどこへ持っていくべきか。何を目指して日々の仕事に取り組むか。その自覚がないまま漫然と過ごすと、あとで後悔する。漫然と過ごしていても、その漫然さに…

  • 弱さの連鎖

    今年度が終わる。今まで幾つかの記事で書いてきたが、これほど無為な一年もない。 yondaki.hatenadiary.jp yondaki.hatenadiary.jp yondaki.hatenadiary.jp チャレンジして失敗し、最悪な一年になるというのなら、まだそれが糧になって意味がある。しかしこの一年のように、何かにトライすることもなく、身動きが取れないままあっという間に過ぎ、その間になされるべきだったことがなされないために未来が閉ざされたという時期を経験したことは、ほとんどなんの学びももたらさない。単に、諦めを学ぶしかない。後からではなんとでも言えるが、経ってしまった一年は戻って…

  • 「はたらけど…」の一首に石川啄木のストイックさをみる

    エレベータには鏡がついている。これは、主に車椅子利用者のための配慮だ。ウォークスルー型の、つまり両面に扉がついている形のエレベータでない場合、車椅子利用者が前進でかごに乗車した場合、出るときは後進になる。そのため、鏡をつけて後ろが見られるようにしてあるのだ。それゆえ、かごに乗る際には、正面に鏡があり、そこには自分が映っている。映っているものが自分かどうか、そもそも自分とはなにかについては哲学上の様々な議論が可能であろうが、一応ここでは自分が映っているという表現で理解可能な範囲で理解してほしい。 そこに映る自分の頭には髪の毛が生えているが、その中に、あまり目立たない形ではあるが明らかに、増えつつ…

  • 渋谷が廃墟になる日

    渋谷に久々に行ったが、随分と変わったものだ。夜でも人は少なく、ネオンだけが燦々と輝いている。昔は目新しかったこのごちゃごちゃした広告も、中国の大都市の様子を散々ネットで目にした後では、むしろ空の広さが目立ち、侘しい感じがする。 このまま高齢化が進めば、このように閑散とした渋谷のスクランブル交差点の景色が当たり前のものとなるだろう。50年後、遅くても100年後には、渋谷など今の地方都市のシャッター街と変わらない様子となっているかもしれない。2100年には、空っぽの高層ビルを取り壊す費用もなく、低層階部分のテナントだけが開いている、となろう。50年後のアジアで国際センターとなっているのはジャカルタ…

  • 子供を連れて清澄公園と木場公園へ

    京橋千疋屋のサバラン 相方が結婚式の引き出物でバームクーヘンをもらってきたのだが、子供がそれを食べ尽くしてからというもの、「あのドーナッツみたいなやつ食べたい」とずっと騒いでいる。 スイーツを安くたくさん買う 京橋千疋屋工場直売店 清澄公園 木場公園 スイーツを安くたくさん買う ドーナツとかカステラとか、バームクーヘンもそうだが、ああいう甘くてボリューム重視の焼き菓子を見るたびに、昔仕事で行っていた横浜のシーサイドラインの南部市場駅の近くにあった文明堂の工場を思い出す。工場の前に直売所があって、カステラの切れ端を安く売っていたようで、一度行ってみたいと思いながらついぞ行かずじまいで終わってしま…

  • クラシック音楽としての「トムとジェリー」

    トムのようなすらっとして俊敏そうな猫には会ったことがない 最近、子供に付き合ってトム・アンド・ジェリーを観ている。改めて観るとすごい。喋りはほぼなくて、全部がオーケストラの生演奏によるBGM兼効果音によって表現されている。つまり、作曲家がアニメに合わせて全部楽譜を書いて、オーケストラがアニメーションに合わせて演奏しているのだ。今からすると大変贅沢な仕立てだと思うし、1940年代から作られたにもかかわらず、今でも変わらぬ面白さと笑いを提供してくれているのがすごい。40年代に作られたものは日本では著作権が切れているので、視聴コストがかからないのもありがたい。 その中でも秀逸な一作は、1947年に公…

  • コスタ・リカのラ・カンデリージャ農園のコーヒー豆

    どうも集中できない、頭が回らないので、今日は意を決して朝からカフェでコーヒーを注文した。意を決するほどのことではないが、意を決することでその行為に意味づけするのだ。そのカフェは、前に「コーヒーのサード・ウェーブなるものを知る - 読んだ木」で書いた職場近くのカフェである。 コスタ・リカのシャンデリラというコーヒー豆のドリップを注文した。優しくてちょっと渋い味わい。シャンデリアじゃなくてシャンデリラなのか、どういう意味なのだろう……そこで前の記事に書いた、マスターとのやりとりを思い出したのだが、この豆の名前は農園の名前なのだった。それならばと検索してみたら、シャンデリラではなくキャンデリラだった…

  • クラシック音楽シリーズのまとめページ

    このブログで結構色々なクラシック音楽の作曲家と録音について書いてきたから、ちょっとまとめページを作っておこう。適宜更新。(3/25現在:7記事) yondaki.hatenadiary.jp これが最初の記事。マルタ・アルゲリッチとチック・コリアについて書いてる。 yondaki.hatenadiary.jp これが吹奏楽の話の一つ目で、吹奏楽でやったベルリオーズ「ファウストの劫罰」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」、やってないけどやりたかったディーリアス「ラ・カリンダ」の話。 yondaki.hatenadiary.jp 短いけど、サイモン・ラトル指揮ベルリンフィル演奏のモーツァルトの話。前半に…

  • 既婚子持ちゆえにつまらない人間になる恐怖

    終わりのない長いトンネルのような子育て——それが終わるときにはすでに老いているのだろう 最近驚いたこと 既婚者のハンディキャップ イクメンでは解決にならない 最近驚いたこと 最近、新しい人に出会ったり、しばらく連絡を取っていなかった人に連絡を取ったりしている。コロナで1年間人とのつながりが絶たれたことにそろそろ耐え切れなくなっているということもあるし、前にも書いたような(今年度の個人的振り返り - 読んだ木)現状の深刻な行き詰まりを打破したいということもある。 そうすると驚くのが、自分が全然情報に接していないということだ。日々散々長い時間をSNSに費やし、くだらないマスメディアの記事などを読ま…

  • 適性診断よりタロットカードがおすすめ

    仕事がない時には、しばしば何もない空を見上げていた 仕事がないというのはなんとも不安だ。僕は仕事のない状態に慣れている方だが、それでも、2年ほどの無職期間を経て今の仕事に就いてから、急に体重が5キロ増えた。ある種のストレスから解放されたということの結果だろう。そういう不安な心理状態の時は、科学的か非科学的かにかかわらず、色々なものに縋ろうとすることになる。向精神薬から占いまで、縋るものはさまざまだろう。近年、就活生や転職者、求職者向けの適性診断のようなものが、流行している。あれの一部も新手のスピリチュアル商法で、興味深い。 適性診断が科学的かどうか オカルト適性診断よりスピリチュアルの方が………

  • 今年度の個人的振り返り

    見上げればまもなく満開を迎える桜 そろそろ今年度が終わりますが、査読論文一本も通りませんでした。再査読とかじゃなくてまじの全滅です。しょーもない原稿をじゃかじゃか書いて(6本ぐらい)投稿して忙しい人々に読ませてしまったことを後悔しています。この場を借りてお詫び申し上げます。ひどい論文読まされて査読結果書かされる人の方が辛いからね。これは反省しているほんと。 今年度応募した学会報告も全滅。理由は色々あるけど、総じてやっぱり僕の準備不足なんだよね。でも人文系の学会報告って国内外問わずだいたい通るんだけどね、やばいよね。 まぁ焦っても自分の能力不足は仕方ないので(有期職なので内心は死ぬほど焦ってるよ…

  • 批判はよくない、と言うけれど

    アメリカだったかな、最近のポリティカル・コレクトネスに関するインタビューで、ある人が「自分は男性で白人で中高年であると言うだけで文句を言われてかなわない」という趣旨のことを言っていた。その気持ちはよくわかる。というのも、僕もジェンダー差別が激しいとされるこの国の権力側である男性だからだ。説明する相手の性別によって、同じことを説明してもマンスプレイニングだと言われ、存在がキモいとか目つきが変態とか批判され、中年に近づけば臭い汚いキモいと批判される。これらは、僕がいるだけで不快になる人々からの申し立てだ。なぜ男だからというだけでそんなことを言われなければいけないのか。 近年とみに、著名人をはじめ、…

  • 歴史研究者と差別意識

    正しい歴史解釈は存在しえない。しかし、誤った歴史解釈は存在する。誤った解釈を否定してより蓋然性のある解釈を提示していくことを繰り返すことが、歴史学の、ひいては学問の一般的なあり方だ。批判的に乗り越えられてきた過去の歴史学の主たる過誤の一つとして、歴史研究を行った時代の社会構造や差別を前提に過去を解釈したために、過去のある時点における社会構造や人間関係のあり方を、過去の時点に即した形で理解できず、誤った解釈を行なってしまう、ということがある。肌の色や生まれ、職業や身分、性別を理由に、特定のカテゴリーの人々を歴史学の対象から排除して理解することで、社会全体の動きが数人の権力者によって基礎付けられて…

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