海の日本史 江戸湾 石村智、谷口榮、蒲生眞紗雄 ***
東京湾がその形を形成した頃、日本列島はまだ大陸と陸続きでナウマンゾウが日本列島に、そして江戸湾近辺にもいたことがわかっている。都営地下鉄新宿線の浜町駅工事中に発見された三体のナウマンゾウ化石、1万5千年前ころと考えられているが、それは後期旧石器時代、ヒトもこの東京の地に生きていた。ナウマンゾウ化石は田端、日本銀行本店、明治神宮前などでも見つかっている。ヒトの生活痕跡は3万5千年前の地層から斧型石器などが立川ローム層から見つかっており、これが日本列島の最も古い段階の石器文化と考えられる。ナウマンゾウは2万年前ころの最終氷期で絶滅していると考えられ、旧石器時代の狩猟活動もその要因かもしれないという。埼玉県富士見市の水子貝塚ではしじみ、牡蠣、ハマグリなどの貝塚あとが見つかっているが、縄文時代の海は関東平野の内陸...海の日本史江戸湾石村智、谷口榮、蒲生眞紗雄***
2025/02/19 08:31