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万国時事周覧 https://blog.goo.ne.jp/kuranishimasako

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

当時にあってほんの些細なことと思われた出来事が、後から振り返ってみれば、歴史の分水嶺になっていたという事例は枚挙に遑がありません。本ブログでは、日本を含めて世界各地で起きている出来事の歴史的な意味を、公開されているわずかな情報を手がかりとしながらも、探って行きたいと思います。

倉西雅子
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2008/01/26

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  • ‘象徴天皇’を考える-不可能要求の問題

    現行の日本国憲法は、不可能な事を国家並びに国民に強いてきました。常々議論されてきたように、憲法第九条を見ましても、これを文字通りに解釈すれば、日本国は、他国から侵略を受けても自然権ともされる正当防衛権さえも発動できない無防備状態に陥りかねません。そしてもう一つ、不可能条項を挙げるとすれば、それは、第一条が定める象徴天皇なのではないかと思うのです。日本国憲法の第一条には、「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく」とあります。大日本帝国憲法の第一条は、「大日本帝国ハ万世系ノ天皇コレヲ統治ス」と記していますので、それがポツダム宣言を受け入れた結果としてのGHQの方針であれ、現行の憲法の制定は、統治者、すなわち、政治権力を行使し得る立憲君主に類する立場...‘象徴天皇’を考える-不可能要求の問題

  • 皇族の世俗的上昇志向―地位と血統との不一致

    皇族の進学問題が波紋を広げた理由は、それが、日本の大学の頂点とも言える東京大学を入学目標に定めていることにもあります。何故ならば、この目標設定、並びに、同校入学に向けた様々な作戦は、並々ならぬ世俗的な上昇志向を示しているからです。今日に至るまで、皇族の存在は、『日本書紀』や『古事記』に記されている日本国の建国神話に支えられております。世俗の世界にありながらも、神々の世界から天下った神の子孫とする位置づけであり、市井の人々らしますと‘雲の上の人々’であり続けたのです。こうした天皇は神々の子孫とする観念は、近現代の遺伝学のみならず、敗戦を機に発せられた昭和天皇による「人間宣言」によっても否定されることになったのですが、それでも暫くの間は、国民の中にあって皇族を一般の人々とは異なる神聖なる血筋の人々とする意識は...皇族の世俗的上昇志向―地位と血統との不一致

  • 皇族の東大推薦入学の是非

    学習院の開設は、江戸末期の弘化4年(1847年)に遡り、以後、皇族の学び舎とされてきました。明治17年には宮内省所轄の官立学校となりますが、戦後は、皇族や華族の子弟に限らず、一般国民にも開放されると共に、私立大学として再出発することとなります。創立の経緯からしても学習院は皇族のために設けられた特別の学校であり、当然に皇族が入学試験を受けることはなかったことでしょう。学習院=皇族の学校という構図は戦後も暫くの間は維持されてきたのですが、秋篠宮家の長女眞子さんから学習院離れが始まり、今般、新たな問題が持ち上がっています。それは、長男である悠仁氏の進学問題です。皇嗣の嫡男となりますので、現行の皇室典範によれば、将来、天皇の位に就くものとされています。悠仁氏も、幼稚園から中学校までの期間はお茶の水大学の付属学校で...皇族の東大推薦入学の是非

  • 政治家によるSNSブロック問題-独裁者としての資質

    来る自民党総裁選挙では、かねてより出馬が囁かれてきた河野太郎氏も、予測通りに立候補を表明することとなりました。同氏は、必ずしも国民から信頼され、好感を持たれているとは言い難い政治家です。ワクチン接種推進担当大臣を務めた際には、無責任かつ国民の命を軽視する冷酷な発言を繰り返しましたし、デジタル大臣としても、マイナンバー・カードの使用を余儀なくさせるような姑息な手段などに訴えているからです。世論調査では‘首相になって欲しくない政治家’のトップ3には常に顔を出すのですが、コロナワクチンにせよ、デジタル化にせよ、グローバリストの計画に沿った行動を見せていますので、世界権力からの覚えはめでたいのでしょう。マスメディアの持ち上げ方を見ましても、同権力に対する高い忠誠心と国民多数の反発や反感を無視するという意味での‘突...政治家によるSNSブロック問題-独裁者としての資質

  • 民営化には民意を問うべき-東京メトロ株売却問題

    民営化という言葉には、どこか‘民のため’というイメージがあります。非効率で旧態依然としていて無駄も多く、見えないところで政治家の利権も疑われる公営よりも、費用対効果を重視する民間の事業とした方が、国民の利便性向上にも利益にも資するというイメージです。しかしながら、現実は、この期待を裏切る事例が後を絶ちません。およそらく、公共交通事業やエネルギー供給といった公共性の高い事業を民間に任せてしまうと私的独占が生じてしまい、国民が不利益を被ってきた歴史をすっかり忘れてしまっているのでしょう。歴史的経験からしましても、官民の間の線引きについては、不特定多数の人々が使用する施設やプラットフォームを要する公共性の高い事業は公営に、そして消費者が自ら自由に選択し得る製品やサービス事業は民間に、という棲み分けが望ましいとい...民営化には民意を問うべき-東京メトロ株売却問題

  • 東京メトロ株売却はそもそも必要ないのでは

    今般、東京証券取引所での上場が取り沙汰されている東京メトロをはじめ、日本国政府並びに地方自治体による公営事業の民営化は、レーガノミクスやサッチャリズムが時代の潮流であった38年前の決定を踏襲したものです。今日、新自由主義並びにグローバリズムは曲がり角を迎え、既に潮目が変わりつつあります。見直し論が高まる中にあって、既定路線通りに東京メトロの株式売却を進める必要性は、一体、どこにあるのでしょうか。報道に因りますと、東京メトロの運営状況は、‘最近24年4~6月期の連結決済‘を見ますと、売上高が前年同期比で6%増えで1019億円、営業利益は同34%増の290億円、純利益は同38%増の180億円なそうです。何れも前年同期と比較して増えているのは、コロナ禍後の外出や公共交通機関の利用の機会の増加、即ち、平常化に伴う...東京メトロ株売却はそもそも必要ないのでは

  • 東京メトロの売却は売国では?-民営化はグローバリストへの利益誘導

    報道に因りますと、日本国政府と東京都は、今年の10月にも両者が所有する東京メトロ株の50%を東京証券取引所に上場する方針のようです(国53.4%・都46.6%)。上場時の時価総額が凡そ6000億円ほどに見込まれておりますので、その半分となりますと、両者の売却益は3000億円程度となりましょう。国の売却益は東日本大震災の復興財源に充てられるとのことですが、この売却、私益のために国民並びに都民の共有財産を勝手に売り払うに等しいのではないでしょうか。東京メトロの売却の発端は、昭和61年6月に提出された臨時行政改革推進審議会答申にまで遡ることができるそうです。昭和61年、即ち1986年とは、アメリカではレーガノミクスが、イギリスではサッチャリズムが吹き荒れていた時期に当たります。全世界的な民営化の流れはこの時期に...東京メトロの売却は売国では?-民営化はグローバリストへの利益誘導

  • 自民党の総裁選挙に見えるメビウスの輪

    今日の自民党総裁選挙は、党内派閥よりも党外派閥による混戦状態の様相を呈しているのですが、もう一つ、自民党には、重大な課題があります。それは、来るべき総選挙において同党が勝利することです(より厳密言えば、自民党勝利の口実を得ること・・・)。仮に、総選挙において与野党の逆転が起き、政権交代ともなれば、首相の椅子も失うことになるからです。ここに、総裁選びに際して‘国民の好感度’というファクターが加わることになるのです。この課題に対して、自民党は、岸田内閣の支持率低下の原因を‘パーティー券問題’に矮小化した上で、‘自民党は生まれ変わります’、あるいは、‘党内改革を進めます’といった自民党の組織改革を強調し、国民にアピールする作戦をとっているようです。この点、‘古い自民党’のイメージが染みついていない上川陽子氏や小...自民党の総裁選挙に見えるメビウスの輪

  • 自民党の総裁選挙は政治の末期症状を映し出す鏡

    戦後を通して日本国では、他党と連立を組んだり、一時的に下野することはあっても、自民党による一党優位体制が続いてきました。議院内閣制を採用しているため、このことは、国会における最大与党である自民党の総裁選挙は、事実上、日本国の首相が選出される場となることを意味します。首相の選出と凡そ同義という側面からすれば、総裁選挙にあって最も国民から注目されるべきは、総裁選挙への立候補者の各々が掲げる国政上の政策となるはずなのですが、今日の自民党総裁選挙は、まるで日本政治の混迷を映し出す鏡であるかのようです。それでは、自民党総裁選挙に立候補した政治家の人々は、選挙戦に打って出ることを自ら決断したのでしょうか。また、政治家としての能力や力量に基づく評価によって、20名とされる推薦人を集めると共に、党員票を獲得しようとしてい...自民党の総裁選挙は政治の末期症状を映し出す鏡

  • フワちゃん大炎上事件の‘ネット民’批判を考える

    フワちゃん大炎上事件は、人々にとりまして、善悪の判断を含む様々な問題について考える貴重な機会となっているように思えます。本日も、千原せいじ氏によるSNSユーザーに対する苦言が報じられておりました。「結局今フワちゃんを叩いてるヤツら、お前はフワちゃんと同じことをしてるからな」として。それでは、フワちゃん氏の発言と‘ネット民’は、‘同じこと’をしている、つまり、両者の行動は同質のものなのでしょうか。どこか理屈っぽく聞えるかも知れませんが、善悪を基準としますと、両者は、むしろ正反対と言っても過言ではないように思えます。フワちゃん氏の発言は、他者に自死を薦めたのですから、弁明の余地がありません(やす子氏が告訴すれば刑事事件となる可能性も・・・)。しかも、やす子氏のX上の発言は博愛精神から発せられていますので、フワ...フワちゃん大炎上事件の‘ネット民’批判を考える

  • フワちゃん発言の論理的怖さ

    「フワちゃん大炎上事件」は、なかなか鎮火には至らないようです。様々な分野の人々が新たな視点で賛否両論の議論を起こしており、予想を超えた延焼が続いているようにも見えます。その一つに、フワちゃん氏の発言に見られる論理性を評価する哲学者からの擁護論もあります。矛盾に満ちたやす子氏の発言よりもフワちゃん氏のリポストの方が余程論理性が高いというのです。論理性をもって新たなるフワちゃん氏擁護論を展開しているのは、フランス哲学者の福田肇氏です。それでは、同氏は、哲学的な考察からどのような論拠をもってフワちゃん氏の発言を評価しているのでしょうか。先ずもって、同氏は、自身のフワちゃん氏擁護論の出発点は、「やす子の無神経で情緒的でお気楽な発想」にあるとしています。現実には、高齢者や障害者の介護に疲弊する人々、安楽死を望む人々...フワちゃん発言の論理的怖さ

  • 知られざる学徒出陣-戦場に散った高校生達を悼む

    79年前の8月15日、日本国は連合国軍から発せられたポツダム宣言の受け入れを表明し、第二次世界大戦の幕が降ろされることとなりました。同戦争により、多くの日本国民の命が失われ、犠牲者の数は軍人・軍属並びに民間人を合わせて凡そ310万人にも上ります。この犠牲者の数は、日本国民にとりまして先の戦争が如何に凄惨を極めたかを如実に物語っているのです。かくして凡そ4年に及ぶ先の戦争は、『海行ば』の哀愁を帯びた調べと共に深い悲しみとして日本国民の心に刻まれることとなったのですが、中でも、雨が降りしきる神宮外苑競技場を学生達が黙々と行進してゆく学徒出陣の映像は、今でも多くの人々の涙を誘います。同壮行会の映像から文系の大学生が学徒出陣したものとするイメージが強いものの、出陣した学徒の中に高校生が存在したことは、あまり知られ...知られざる学徒出陣-戦場に散った高校生達を悼む

  • スクールカーストは猿山か

    今日の学校は、虐め問題に限らず、子供達にとりまして生き辛い場所のようです。何故ならば、教室では、しばしば‘スクールカースト’と呼ばれる階層化が見られるというのです。同カースト制度はおよそ3階層に分かれており、上位から1軍、2軍、3軍と序列が下がってゆきます。カーストと言いますと、インドの過酷な身分制度が思い出され、この言葉が使われているだけでも引いてしまうのですが、今日の学校での序列化を説明する日常語として使われていること自体が驚きでもあります。それでは、スクールカーストの序列がどのようにして決まるのかと申しますと、その基準となるのは、コミュニケーション能力、容姿、運動神経、学業成績、所属する部活動などなそうです。上位者は、これらの何れにあっても優れており、このため、教室全体においてリーダーシップを発揮し...スクールカーストは猿山か

  • 「フワちゃん大炎上事件」の教育効果

    今日、誰にとっても学校の教室が楽しい場であるわけではありません。とりわけ、虐めが起きている学校では、休み時間や課外活動、学校行事でさえ精神的な苦痛を伴うことも少なくないのです。しかも、スマホやタブレットが普及した今日、子供達は、新たな虐めの手段を手にするようにもなりました。SNSの使用は、虐めの場を教室から子供達の私的空間へとさらに広げているのです。言葉の暴力は古今東西を問わずに昔からあるのですが、SNSは、現代にあって言葉による虐めリスクを一層高めているのです。今般のフワちゃん氏による暴言も、言葉による虐めの問題と直結しています。何故ならば、「おまえは偉くないので、死んでくださーい予選敗退でーす」という発言には、言葉による虐めの核心的な要素が凝縮されているからです。「おまえは偉くない」では、自らの優越感...「フワちゃん大炎上事件」の教育効果

  • 『羅生門』からフワちゃん炎上問題を語るとしたら

    目下、タレントとして活躍してきたフワちゃん氏が、お笑い芸人であるやす子氏のXへのポストを引用する形でリポストしたコメントが、大炎上を起こしているそうです。批判を浴びることとなった言葉とは、やす子氏の「オリンピック生きているだけで偉いので皆優勝でーす」に対して投稿された、「おまえは偉くないので、死んでくださーい予選敗退でーす」というものです。この言葉、小中高等学校で起きている生徒や学生による自殺が虐めによるものが少なくない現状からしますと、あまりにも冷酷で悪意を含む言葉でもあります。自ら死を選んだ子供達の多くは、同級生達から‘死んでください’とか‘死ねばよい’といった心ない言葉を浴びせられてきたからです。軽い気持ちの発言であったとしても、言われた本人の精神的なダメージは相当です。しかも、自ら手を下すことなく...『羅生門』からフワちゃん炎上問題を語るとしたら

  • 株式システムからの脱却―脱資本主義

    「資本主義」については、資本家による労働力の搾取の問題に批判が集中しがちです。しかしながら、これは、共産主義を唱えたカール・マルクスによる一種の誘導であって、‘資本家’の魔の手は労働者のみに向かっているわけではありません。実のところ、企業もまた、労働者と同様に‘搾取のシステム’に組み込まれているかも知れないのです。つまり、株式システムそのものを見直さないことには、極少数の‘資本家’、即ち、今日で言えば世界権力を構成するグローバリストに富が集中する現状を変えることはできないのです。今日の会社法を読みますと、株式会社が企業の基本モデルとなっていることは一目瞭然です。事業を興そうとすれば、設立時に株式を発行し、外部者から出資を受ける必要があります(創業者が自社株を保有する場合でも、一先ずは、外部の‘株主’という...株式システムからの脱却―脱資本主義

  • 自由主義経済と企業の独立性―奴隷制度との比較

    今日、多くの人々が、自分たちは自由主義経済の中に生きていると信じ込んでいます。しかしながら、株式システムを見る限り、そうとも言えないように思えます。自由という価値が実現するためには、各々の主体の独立性を要するからです。この自明の理からしますと、株式システムに最も近いのは、奴隷システムではないかと思うぐらいです。何故ならば、以下に述べるように、両者には幾つかの共通点があるからです第1の共通点は、両者とも、‘もの’ではないにも拘わらず、所謂‘物権’が設定されていると見なされている点です。奴隷の所有権が奴隷主にあるように、企業も株主に‘所有権’があるとする見方が一般的でした。何れも、お金を出して‘買った人’が、所有者であると見なされてきたのです。英米系の企業文化に顕著な株主所有の考え方は、今日、若干の修正が試み...自由主義経済と企業の独立性―奴隷制度との比較

  • 株式の社債への転換というアイディア

    今日では、就任して日の浅いイギリスの首相の名を知らなくでも、ビル・ゲイツ氏やイーロン・マスク氏の名は誰もが知っています。政治家は、任期を終えると表舞台から去って行きますが、巨万の富を手にするグローバリスト達は、あたかも終身の指導者のごとくであり、その意向一つで世界を自らのヴィジョンに合わせて変えてしまうのです。そして、これらの人々が、民間人の一人に過ぎないことに思い至りますと、現代とは、マネー・パワーを握る極一部の私人に支配されている時代と言っても過言ではないかも知れません。そしてそれは、権力を私物化する政治的独裁者と然して変わりはないのです。マネー・パワーによる私的独裁が成立するに至った主たる原因は、今日の経済システムの欠陥にあります。この問題は、オランダ東インド会社由来の株式会社という組織形態に組み込...株式の社債への転換というアイディア

  • 株価暴落は自社株消却のチャンス?―真の自由主義経済を目指して

    所謂「資本主義」に対する批判として、しばしば投機に起因する恐慌の発生が挙げられてきました。それは、「資本主義」の宿命のように語られるのですが、近代以降の経済を振り返りますと、周期的とまでは言えないまでも、確かにバブル発生⇒バブル崩壊⇒経済危機が繰り返されています。とりわけ、ニューヨーク証券取引所の株価暴落が引き金となり、瞬く間に全世界に波及した1929年の世界恐慌は第二次世界大戦の遠因とされ、恐慌の発生は人類に禍をもたらしてきたのです。昨日、日本国の東京株式市場でも、リーマンショックの際のブラックマンデーを越える4451円28銭という過去最高の下げ幅を記録しています。下落の理由としては、アメリカの景気減速の観測並びに日銀の利上げに伴う円高傾向が輸出関連株の‘売り’を招いたとされています。同説明が現実を説明...株価暴落は自社株消却のチャンス?―真の自由主義経済を目指して

  • 自由主義が善で「資本主義」は悪なのでは

    本日、ウェブ上に「「資本主義」は社会の発展に不可欠な必要悪?」とするタイトルのネット記事を発見いたしました(Wedge、8月5日配信)。同記事は、「資本主義」の利点を分かりやすく説明するために、女子プロレスリングや「仮面ライダー」などを引き合いに出しており、誰もが分かりやすいように書かれています。同タイトルを見た人々の中には、‘「資本主義」をなくしてはならない’と早合点する人もいることでしょう。何と申しましても、「資本主義」あっての経済発展なのですから。しかしながら、「資本主義」は、同記事が述べるように‘社会発展に必要不可欠な必要悪’なのでしょうか。資本主義という表現は、しばしば共産主義や社会主義の反対語として使用されてきました。その理由は、共産主義の祖ともされるカール・マルクスがその大著『資本論』におい...自由主義が善で「資本主義」は悪なのでは

  • 世界権力による家族破壊計画の動機

    今日では、婚姻を基礎として家庭を持つことは全くの個人の自由であり、何らの制約もないものと思われています。しかしながら、人類史を振り返りますと、奴隷には婚姻の自由も権利も殆どなく、奴隷ではなくとも、一定の要件を満たさなければ法的な婚姻は許可されない時代もあったのです。かのオーストリアの作曲家、フランツ・シューベルトも、当時法律で定められていた経済力の要件を欠いたため、結婚を諦めざるを得ませんでした。言い換えますと、現代にあって当然と見なされている自由や権利であっても、それらは、時代状況が変われば失われる可能性があることを示しています。とくに時代が逆戻りすれば。世界権力が声高に叫ぶ‘進歩’の先に‘野蛮’があることは、そのメビウス輪作戦から容易に推測できるのですが、家族の破壊は、様々な意味において人類支配には好...世界権力による家族破壊計画の動機

  • LGBTQに隠れた目的とは?―パリオリンピック開会式の先にあるもの

    日本国政府を始め、各国とも、ここ数年来、LGBTQ運動に踊らされてきました。同運動が掲げる‘大義’は、‘差別をなくそう’という誰もが否定しがたい標語なのですが、その背後に、マネー・パワーを牛耳る世界権力の意図が隠されていることは、これも誰もが薄々と気がついてきていることです。そもそも、世界権力によるグローバルな誘導がなければ、全世界で同一の用語を用いた社会改革運動が起きるはずもないのですから。それでは、LGBTQ運動の先には、どのような世界が待ち構えているのでしょうか。非合法的な権力とも言える世界権力が目指している究極的な目的が自らによる‘人類支配’であるとしますと、LGBTQ運動も、この文脈にあって理解されるべきこととなります。そこで推測されるのは、ターゲットは、婚姻制度、とりわけ一夫一婦制ではないか、...LGBTQに隠れた目的とは?―パリオリンピック開会式の先にあるもの

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