81歳になるブロガー、辺利未来さんのブログで紹介された街を歩くのが好きです。私なら見落としてしまいそうなところを、この方はよく見ていらっしゃり勉強になります。ただいまスリランカをお元気に旅行中!!やはり脚だな。ちゃんと歩けることが大事だなと思います。思いますが、私は怠け者でダメだな。暑くなると、家で寝っ転がりながら映画ばっかり観ています。さて、ロシア映画。2019年の「小さな兵士」は、ロシアで最年少の兵...
もうすぐ定年。所有物を整理する自分のメモとして始めたブログ。部屋は片付き、遺言状を書き終えました。最近はエッセイの感想、ミニシアター系の映画の感想を書きながら、残り少ない人生をどのように楽しむか模索する様をブログに織り込んでいます。
相方のところに投票用紙がカリフォルニアから郵送されました。スペイン語が併記されているのには慣れましたが、「投票に行きました!」シールには、中国語まで。ヒスパニック系住民や中国系住民が、カリフォルニアでは圧倒的に多いからでしょう。英語の読み書きに不自由するような人が増えたとも解釈できます。米国憲法修正第14条のjus soli(出生地主義)は、いい加減、改正したほうがいいのでは、と東の端っこにいる私は大きなお...
1937年のグルジアを舞台にした、ラナ・ゴゴベリゼ監督の自伝的作品。父親は「人民の敵」として処刑され、母親はコトラスにある強制収容所送りに。コジョリにある孤児院に預けられたアナは、かつて住んでいた家に忍び込みますが、家はすでに秘密警察の男に乗っ取られていました。アナのおばあちゃん愛用のティーカップに、グルジアワインを注ぐ男。他人を尊重するなんて、ここにはありません。謎のアジア系男性のショットで始まる「...
大阪にある古色の美でベンガラ泥染め6本セットと下染剤50ml × 2本を購入しました。ベリーボタンさんで買った「灰桜」色のリネンが、実はベージュピンクという別の商品らしく、ちょっぴり悔しい・・・渋い桜色を着たいなぁと、一度思ってしまうと、諦めきれなくて。そこで、ベンガラ染めを試したところ、自画自賛したくなる仕上がりになりました。...
赤ちゃんの可愛いあんよの写真でごまかしておりますが。(無料の画像サイトから拝借)先日の日記にちょっと書いた、相方のうっ滞性皮膚炎のこと。下肢静脈瘤が原因とのことで、レーザーで静脈瘤を焼く手術を受けました。痛がらない相方にしては珍しく、チクチクすると言います。どこが痛むか聞いても、どこなのか、よくわからないそうです。手術後は、脛から足にかけてしっかりと包帯を巻いて過ごしています。痛みは一か月ほどして...
**2024年9月末 追記**いやー、1週間延長になりましたね、ジョージア映画祭。しかも、はらだたけひでさん、レジャバ大使のトークショーがあるですと?!今年の9月はジョージア映画に染まりつつ、相方のうっ滞性皮膚炎の手当で慌ただしく日々が過ぎています。病院付き添いの読書の友ははらだたけひでさんの「グルジア映画への旅」。前にも借りたことがありますが、実際に映画を観賞する前と後では、読後感が違います。で、「...
「アラヴェルディの祭(ალავერდობა/ Alaverdoba)」は、1962年、ソ連時代のジョージア(旧グルジア)映画。私が生まれる1年前の映画です。カヘティ地方にあるアラヴェルディ修道院。ここで行われる伝統的なお祭りには宗教的意味が失われていることに、疑問を感じた記者のグーラム(Geidar Palavandishvili)。彼は、人々の気持ちをひとつにする行動を起こさなくてはという考えに至ります。コーカサス地方の伝統舞踏や音楽、土器...
MSG。初めて知りました。LAW & ORDER:性犯罪特捜班 シーズン18・第17話「扇動される人々」を見ていたら、参考人の男が I'm allergic to MSG.と言っています。MSGとは何だろうと調べたら、グルタミン酸ナトリウム (MSG)のことで、味の素の原材料のひとつだとか。米国の料理番組を見ていると、たまーにですが「ウマーミー」と出演者が言うのを耳にします。日本語の「うま味」のことです。wasabi、 noriだけでなく、うま味まで輸...
2024年9月19日 追記杉の木クラフトさんの曲げわっぱのお弁当箱。軽いのに丈夫。風情があります。会社でのお昼ご飯の時間には、癒されました。定年退職してからは、おひつとして使おうと思っていたのですが、おかず無しでご飯だけを入れると、思いのほか、拭き漆のにおいが気になるようになりました。これは個人の好みの問題なので、「漆の香りが、いいんだよ」と唸る人もいるかも知れません。おかず入れのほうが、拭き漆の器は向...
カレーです。災害時の非常食として、どなたも常備されているようなレトルトカレーや、冷蔵庫の中のカレールー。私は持っていません。小さい子がいるご家庭なら、被災した時にこそ食べたいのがカレーかも知れませんが、共同の避難所では2つ、問題がありました。 1.カレーのにおい 2.レトルト袋に残るカレー普段の食事でもカレーを食べる機会も減り、そうなると冷蔵庫の中のカレールーの消費も遅れがち。カレールーの代わりに...
米国女優のダコタ・ファニングさんの記事を読みました。日本では「アイ・アム・サム」で幼いダコタ・ファニングを見てファンになった人が多いようですが、彼女の凄さを知りたければ、是非、子役時代のドラマを見てほしいなと思います。虚ろな表情を見せるのは、CSI第1シーズン・第7話「惨劇の家」(原題はBlood Drops)でブレンダを演じるダコタ。両親と兄を惨殺され、生き残ったのはブレンダとお姉ちゃんという設定。CSIに限ら...
ジャーナリストのソフィコ(Sofiko Chiaureli)は仕事にやりがいを感じていますが、反抗期の息子、サンドロ(Levan Abashidze)の扱いに悩んだり、夫との間に距離を感じるように。やがてめぐって来た昇進の話。管理職になれば、家族のために時間を融通しやすくなる。けれど、ソフィコは現場へ出て動きたい。優先にするのは、家族か、仕事かの選択を迫られます。こういうジョージア映画を観たいと思っていました!働く女性が「仕事...
刺繍デザイナーの青木和子さんの作品が好きで、小さなハーブの刺繍はチマチマと刺していましたが、定年退職後、刺繍の世界を広げています。チャルカやイスクラで取り扱っている東欧の布や刺繍には、前にも増して魅了されているのですが、「そういえば」と気が付いたのが、ユキエさんの遺品の中にあった丸いCDプレーヤー入れです。赤っぽく写っている刺繍糸は、実際にはショッキングピンクや赤みの強い紫。その大胆な色使い、ぷっく...
前置き: ジョージア映画祭の立役者のこと「ジョージア映画祭2024」が開催されているユーロスペースへ久しぶりに行くと、はらだたけひでさんを見つけてしまいました。私は旧ソ連の文化が好きだと言いながらも、ジョージアがこれほど素敵な映画を作っていたなどとは恥ずかしながら知らなくて、はらだたけひでさんの個展へ行ったことがきっかけで、ジョージア映画の世界へ引きこまれて行った次第。あの日、個展へ行かなければ、珠玉...
左側は100円ショップで買った洗濯バサミ。右側は、70年くらい前に米国で使われていた洗濯バサミ。相方のお母さんが米国で使っていました。バネの太さが違います。バネが太いので、開いたり閉じたりするのにちょっとだけ力が要りますが、その分、洗濯ものをはさむグリップ力も強く、強い風が吹いても洗濯物が吹き飛ばされる心配がありません。相方が生まれた1945年、家には大きなオーブンも洗濯機、乾燥機、食洗器もすでに揃った生...
舞台は、ソ連崩壊前のジョージア(グルジア)。駆け出しの作家ソソは、小説を売り込むために役所の職員たちの間を奔走する、ブラックコメディー。役人たちは人当たりだけはいいのですが、ソソから渡された原稿を、書類の一番下にねじ込んだりして、やる気なし(笑)親切に、いつもコーヒーを勧めてくれる、色気のある職員もいますがソソが、さてコーヒーをいただこうという、まさにそのタイミングで、やきもち焼きの亭主が娘を連れ...
現在のルーマニア、トランシルヴァニア西部にあるカロタセグ地方に伝わるハンガリー刺繍の数々。それを谷崎聖子さんがまとめた「カロタセグのきらめく伝統刺繍」ほど、詳細に解説し、わかりやすいカラー写真をそろえたものはないのではないでしょうか。初めて見聞きするものが多く驚くばかりでした。未婚女性のみが被れるビーズの頭飾り「パールタ」、未婚男性であることを示す、帽子につけるビーズ飾り「ボクレータ」。どちらも、...
「不倫をした」と、唐突に告白をする夫、アルド。ふたりの子供をお風呂に入れてやり、絵本を読んできかせる、いいお父さんなのに。そして、アルバ・ロルヴァケル演じる妻、ヴァンダの壊れっぷりが、すごい。いやー、映画「靴ひものロンド」は、色彩豊かなDVDパッケージに騙されちゃあ、いけませんぜ。この夫婦、ひっついている必要はあるんだろうか。文句、恨みつらみ、不満が渦巻いてどうしようもないなら、いっそ、関係を切るほ...
相方が免許更新に運転試験場へ行ってきました。皮膚がんの手術後で鼻に絆創膏を貼ったままで。これ、いいのでしょうか?ネットで調べてみると、担当者の判断次第だと書いている人もいます。で、相方の場合。案の定、絆創膏を取ってくださいと言われました。皮膚がんの手術を受けたこと、感染する恐れがあるので、絆創膏をここで剥がすわけにはいかないと通訳に説明したところ、絆創膏をつけたままの写真撮影を許していただきました...
戦争の陰を、独特の観点から描くイラン映画「ミカエル」を観ました。ひとりの帰還兵、ミカエルをめぐる人間ドラマであり、ややミステリー仕立てでもある作品で、最後の方のワンシーンで「!!」となり、最後の最後で「・・・」となり。戦地へ赴いたミカエルが、ようやく母親、ムネースの元へ戻り、あとはミカエルとナグメ(Donya Pakdaman)との結婚式を待つばかりとなりました。しかし、何かおかしい。ミカエルは、ひょっとして帰...
東欧、旧社会主義国のレシピを集めたイスクラさんの「ノスタルジア食堂」を参考に、ジョージア(旧グルジア)の「ハルチョー」を作ってみました。ハルチョーとは、牛肉のスパイススープですが、ハンガリーのグーヤシュ(グラーシュ)のようでもあり、イランのフェセンジャーン(フェセンジュン)のようでもあり。下に書いたレシピもどきは、イスクラさんのレシピを元に、自分でやりやすいように少し変えてあります。1 炒める牛肉...
テヘランの女子大生が巻き込まれた事故を描く、人間ドラマ、My Second Year in College(英語字幕)(Sale Dovom Daneshkadeh Man)を1年ぶりに、再び鑑賞しました。2019年、イスファハン出身のRasoul Sadrameli 監督の最新作。大学で学ぶアヴァ(Fereshte Arastouie)とマフタブ(Soha Niasti)は、教師や級友たちと一緒にイスファハンへ旅行をします。他愛ない話できゃっきゃと盛り上がる女子大生の華やかさに、そうそう、こうい...
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81歳になるブロガー、辺利未来さんのブログで紹介された街を歩くのが好きです。私なら見落としてしまいそうなところを、この方はよく見ていらっしゃり勉強になります。ただいまスリランカをお元気に旅行中!!やはり脚だな。ちゃんと歩けることが大事だなと思います。思いますが、私は怠け者でダメだな。暑くなると、家で寝っ転がりながら映画ばっかり観ています。さて、ロシア映画。2019年の「小さな兵士」は、ロシアで最年少の兵...
ドナルドちゃんの「お誕生日パレード」は散々だったらしい。相方が笑いながら言う。「パレードの戦車が、キコキコと音がしちゃって、『パレードにこれだけお金をかけておきながら、錆止め(WD-40)を買う予算もない』って誰かがレビューしていて笑ったよ」WD-40(ダビュリュ・ディー・フォーティーと呼びます)というのは、日本で言えばクレ556みたいなもので、米国ではほとんど普通名詞化している。さて、ダルデンヌ兄弟の3作...
ハンガリーと日本の意外な共通点といえば、苗字が先に来るということでしょうか。マジャールというウラル系民族が遠い祖先だった影響でしょうか。現在では、混血が進み白色人種ですが、デュルク系、ユダヤ系、スラブ系などなど複雑で、ハンガリーという国の複雑な歴史を感じます。さて、先月のことになりますが、ハンガリーを代表する、日本でもおなじみのピアニストと奥様によるピアノの連弾を間近で聴く幸運に恵まれました。ヘゲ...
貧しい少年、ガッセム (ハッサン・ダラビ)が悪だくみでお金を儲け、そのお金でサッカーの試合を見にテヘランへ。映画「トラベラー」の主人公は、アッバス・キアロスタミ監督お約束の、田舎の貧乏な少年ですよ。このガッセムっていうのが、はっきり言って、犯罪者。フィルムなんか入っちゃいないカメラで、「写真を撮ってやるぞー」と村人たちの写真を撮影したフリをして、お金を巻き上げるハッサン。現像した写真は後で渡すから、...
驚きました。私は伊藤病院で右甲状腺摘出手術を受けましたが、その時の執刀医、石垣貴之先生が下北沢にクリニックを開設されました。下北沢乳腺・甲状腺いしがきクリニックといいます。甲状腺のほか乳腺の専門クリニックでもあります。千代田線、小田急線、井の頭線利用で、下北沢駅から1分という好立地。石垣貴之先生は、話のしやすい、いい先生です。私の腫瘍は大変大きく、手術を決意する前は首の下がポッコンと膨らんでいたほ...
うーん、と唸った。唸りましたよ。とってもおいしい!でも、自分では作れないなぁ、と。パームバターのスープとフフというリベリア料理をJICAにあるJ's Cafeでいただきました。白身魚と牛肉の両方が入っている珍しいスープ。パッと見はトマトシチューのようですが、ひとさじすくって口に入れると、少し辛いです。困った。私は辛いのはあまり得意ではありません。口の中の辛さを取るために、フフを口に入れます。マッシュポテトを少...
とても珍しいタイの映画、「山の民」のビデオを図書館で鑑賞しました。(原題は、Khon phuu kaow )「山の民」の冒頭では、カレン族、ヤーン族、チベットビルマ系のリソー族、中国・チベット系のヤオ族などの特徴や違いが説明され、ほとんどドキュメンタリーのようです。ヤオ族が縫う、生地が見えなくなるくらいたっぷりとする刺繍が気に入りました。イコー人の若い男性、アーヨと妻が、村を追い出されてからランカー山(の向こう...
有給休暇を消化しないといけない。バカバカしい決まりだとは思うが、休んだ。いつもは仕事をしている午前中に、今日の私がやったことと言ったら、相方の薬を取りに行っただけだった。もし、私がバイトを辞めたら、こんなふうに目的もなくぼんやりと過ごしてしまうのだろうか。でも、明日、仕事に行くのが少し億劫だ。関節のあちこちが痛い。でも、街へ出れば、それなりに行くところがあり、楽しいことがある。ぼーっとして過ごした...
マーティン・スコセッシが映画館には行かなくなった理由には、私も同意。私は、定年退職後にシニア割引を受けられる年齢になり、もっと映画館へ行くぞーと喜んでいたのもつかの間、マナーが悪い人がいて残念です。そういう人は館内にたったひとりでも目立つし、そんな人に限ってどういうわけだか私の隣とか前に座る・・・。私、何かを引き寄せるニオイでも発しているのでしょうか・・・。さて、イラン映画。あのアスガー・ファルハ...
ある日の昼下がり。お天気がサイコーッに良かったので、虎ノ門から御成門まで散歩して、芝公園の図書館へ。図書館のスタッフが時間と心をこめて、ある特集を組み関連図書を並べてくれたり、テーマを決めて企画展示してくれるのが、いつも楽しみ。先日は、「芝公園 昔巡り」という企画をじっくりと見てきました。図書館の企画展示は、量が多すぎないところも実はいいのです。「あー、夕飯の支度しなきゃぁ」なんて心配しなくていい...
イタリアのリノーザ島に暮らす家族たち。猟師として生きる頑固なエルネスト爺さん(ミンモ・クティッキオ)、島を出たくてたまらない孫のフィリッポと母のジュリエッタ(ドナテッラ・フィノッキアーロ)。島に流れ着いた難民を迷った末に匿うことにしたのですが。映画「海と大陸」の主題からは外れるかも知れませんが、観光客という甘っちょろい存在と、いやでも島で生きていかなくてはならない島民たちとの対比が、かつての旅人だ...
ジーン・ハックマンと奥様のベッツィーさん死亡のニュースは、ショックでした。ベッツィーさんは私とは大して年が違わないですし、最初のニュースでは「バスルームに薬が散乱していた」と報じていたので、薬物過剰摂取か、はたまた自殺なのか。介護疲れが動機だろうかなどと邪推しました。その理由は、今、私自身、年が離れた相方の世話で心をすり減らしていて、発作的にとんでもないことをしでかしてしまうのでは、と恐れていたか...
青春ものは見ない私が、珍しく高校生主演の台湾映画「共犯」をDVDで鑑賞しました。SNSで多くの人と「繋がっている」のは幻想なのか。なぜ、こんなにも寂しいのか。いい作品でした。あらすじ(ネタバレなし)住宅街の路地に、頭から血を流した女子高生、ウェイチャオ(ヤオ・アイニン)の遺体が横たわる。発見したのは、いじめられっ子のリーファイ。そこへ偶然通りかかった不良のイーカイと秀才で頼りにする同級生が多いヨンチュン...
ドナルド・キーンさんが浄瑠璃奏者の上原誠己(うえはら せいき)さんと養子縁組をしたというニュースには大変驚いたことを、今でも覚えています。上原さんにとってキーンさんとは、浄瑠璃など日本の古典に造詣が深い「師」であり、キーンさんは上原さんの演奏を楽しんでいました。これは私の想像ですが、フランス語が大好きなキーンさんにとって、大学でフランス語を専攻した上原さんから学ぶこともあり、おふたりの楽しい会話は...
2018年、イギリス・カナダ映画「ルイの9番目の人生」は、サスペンスのつもりで図書館でDVDを借りてきました。サンフランシスコに住むルイ・ドラックスくんは、毎年、危険な事故に遭い、9歳の誕生日に転落死します。それは単なる事故だったのか。なにしろ、こちらはサスペンスのつもりで見ているものだから、ワカメのモンスターが病院内をうろつくあたりから、「こりゃ、ファンタジー系か?」と、ファンタジー系が嫌いな私は白け...
マレーク・ベロニカさんのドキュメンタリー上映会とサイン会へ行きました。ベロニカさんの「ラチとらいおん」という絵本のことは、私は初めて知りました。弱虫のラチくんが赤いライオンと出会って強く成長するお話です。ハンガリーでは1961年に発行され、世代を超えてのベストセラー。日本では1965年にとくながやすもとさんの翻訳で福音館書店から出版されました。私が2歳の時です。「ライオンにいてほしい」ドキュメンタリー「ラ...
歯科技工士が不足というニュースを読み、実情に疎かった私は驚きました。私にできるささやかな対策は、年に二回は歯石取りをしてもらい、歯科技工士のお世話にならないようにすることくらいしか思いつきません。さて、先月、ドナルド・キーンさんを想う散歩をしました。旧古河庭園のすぐお隣に、ドナルド・キーンさんが「いらっしゃいます」。キーンさんが大好きだった旧古河庭園から見えたマンション。ここに空き部屋があると知っ...
皮膚移植後の経過を診察していただくため、相方といっしょに大学病院へ。執刀医だった若い女性医師は「春に転勤がある」と言っていましたが、なんと米国へ!折しも、トランプ政権が留学生規制を始めたと報じられた時で、先生の在留資格が、病院勤務の労働ビザなのか、医学生としての学生ビザなのかわかりませんが心配になりました。さて、風変わりなサスペンス映画を観ました。それは遺言から始まった(ネタバレなし)ジャンヌには...
久々に大笑いして、スカッとした本。お客様に喜んでいただくことを誇りとしたい、そう考えるエッセンシャルワーカーやサービス業、必読の一冊。わがまま言いたい放題のおばあちゃんをロンドンへエスコートする孫の苦悩を、椹野道流さんが面白おかしく書いたエッセイです。冒頭に出てくる、ファーストクラスのわがままな(貧乏人のひがみ30%込み)客にお仕えするプロの言葉が印象的。何ができないかではなく、何ができるのかを見...
wafu.の綿貫社長さんも言っていましたが、百貨店仕様というのがあり、基準が厳しいのだそうです。基準が厳しい分、着やすいのか、上質のリネンなのか、実際のところ、どうなのでしょうね。先日、ついに(株)エム・アイ・ディーが企画販売しているメイド・イン・ジャパンのリネンの中古服を手に入れました。三越やそごうで洋服を買う方なら、エム・アイ・ディーのBLENHEIMとかAVENIRETOILEの文字を見たことがあるかも知れません。...
ユダヤ人やホロコーストをテーマにした作品は多いですが、クロアチア映画「レアとダリア」は、これまでとは異なった視点からユダヤ人虐殺の問題を扱っています。舞台は1939年のザグレブ。クロアチアのシャーリー・テンプルとあだ名された、13歳のレアは、同じく天才子役のダリアと大親友になります。しかし、時代はユダヤ系住民のレアたちに容赦しません。ユダヤ人を乗せた貨車の小さな窓からは、月明かりが静かに差し込みます。...
食べること、ぶらぶらすることをこよなく愛する私が、何故にこの本に気が付かなかったのか!岡根谷実里(おかねや みさと)さんの「世界の台所探検」を発見した時のような興奮が、どどっと押し寄せてきます。松本智秋さんの「散歩とごはんのくり返し」は、図書館の特集コーナーで偶然見つけた一冊。図書館員さんたちが工夫を凝らしたポップアップと選りすぐりの本を並べる、月替わりのコーナー。目利きが選んだ本を眺めるのが、図...
前作「おひとりさまのケチじょうず」は、写真ではなくイラストばかりで落胆した記憶がありました。前作から4年。「財布は軽く、暮らしはシンプル。74歳、心はいつもエレガンス 」を読むと、久しぶりに小笠原さんのお宅におじゃましたような気分になり、「あれ?キッチンのテーブル、変えたんだ?」などと勝手に話しかけている自分に気が付きます。さすが小笠原洋子さんだなと思う、手元にある物で工夫した室内の様子が写真や文章...
岐阜県で活躍する手芸作家のRosyさんにドルマン袖のチュニックを作っていただいて、数年が経ちました。会社で着ても違和感のないように、色は暗めの亜麻色に。事務に支障がないように、袖口は絞ってもらいました。会社員時代は、周りの目を意識しながら、着る物を選んでいたんだなと今更ながら思います。定年退職して、「会社」という縛りが無くなった今、そして、解放的な春という季節が到来し、春めいた色に変えたいと思うように...
6歳のやんちゃな息子、イバンは、離婚した夫とフランスへ出かけてくれた。あー、久しぶりの自由時間。おかあさんとショッピングにでも行こうかなー。そんな時に、息子から電話が入る。パパがいなくなっちゃった。知らない男の人がボクを見てる・・・。今、どこにいるのか、わからない。冷静を装い、必死で息子を安全な場所へ誘導しようとする母、エレナ。「イバン、この間、右と左を覚えたよね?右には何が見える?」と言うエレナ...
今日も暑くなりそうです。暑い日といえば、南インドのサラサラしたカレー。11時半に行っても13時過ぎに行っても、行列ができている有名店。神保町の三燈舎(さんとうしゃ)。上澄み液だけのサンバルに、人気店の驕りが感じられ、ちょっと残念。帰りには、いつもポルトガル菓子専門店へ立ち寄ります。神保町駅から水道橋方面へ向かって歩く途中で見つけたのが、シリバラジ。13時過ぎなら、空きテーブルが見つかります。シリバ...
フリマで安く購入したマキシ丈のフレアスカートがあります。フレンチリネンの手触りと艶が素敵で、無印良品もなかなかやるな、と感心しました。マキシ丈は体形の欠点をうまく隠してくれるのですが、階段を上がる時に裾を踏んづけることが度々ありました。50代の頃は、さっと立て直せることが、60歳を過ぎるとできなくなり、危うくケガをしそうになりました。それに、冬の寒さが前以上に堪えるようになり、スカートよりパンツかなぁ...
相方がチョコレートケーキを焼いてくれました。(それにしても、台所やテーブルの上がとっちらかっていて、庶民的だなー)まぁ、相方本人が食べたかったってことなんですけどね。たっぷりのイチゴと大好きなココナツ。実はねぇ、イチゴはアレルギーが出てしまうので、1個か2個くらいしか私は食べられません。これも、相方本人が食べたいからってことで。おいおい、誰の誕生日だよ。えー、ケーキ、焼くんですか、すごいじゃないで...
肌寒い6月の朝。冬物をマンションへ持って帰った後だったので、とりあえず手元にあるものを組み合わせて工夫します。コトリワークスの腹巻をネックウォーマーにして仕事に行きました。さて。後味のよいギリシャ映画を観ました。主人公はアテネで父親と仕立て屋を営むニコス(ディミトリス・イメロス)。映画「テーラー 人生の仕立て屋」は、宣伝がカラフルでしたが、意外にも真面目で現実的な展開。セリフが少なく、内向的なニコ...
近江上布伝統産業会館のオンラインショップで、リネンのダブルガーゼのタオルを買ってみました。2か月使ってみてのレビューです。昭和初期のシャトル機で、ゆっくりと時間をかけて織りあげたリネンのダブルガーゼ。近江上布伝統産業会館では、織物の体験イベントもあるようで、ご近所の方たちが羨ましいです。お試しのつもりで「茶」を一枚だけ買いました。タグが茶色という意味で、タオル生地はどれも同じようです。オンラインス...
1984年。ロサンゼルスでオリンピックが開催された年、何をしていましたか?私は幸せな大学生で、マンハッタンにあるInternational Student House(現在はありません)で世界中の学生たちといっしょに、古ぼけたテレビでオリンピックを観戦していましたが、チェコスロバキアの選手のことは何も覚えていませんでした。映画「線上のフェアプレー」(EUフィルムデイズでは「フェアプレー」)は、1980年代、共産圏だったチェコスロバキ...
定年退職したら、若い時に訪れた場所にもう一度行ってみたい。そんなふうに思うことは、ありませんか?「君を想い、バスに乗る」の主人公、80代のトムは、老人無料パスを利用して、ひとりバスの旅を始めます。それは、愛する妻のため。トムとメアリーがどんな夫婦だったのか。二人の間に何が起こったのか。こんな無謀な高齢者のひとり旅・・・子供は助けてやらないのか(自分を棚に上げてますが)。その答えは、映像とわずかなセリ...
初診予約相方が定期的に通院している総合病院から紹介状を渡され、東大病院へ行ってきました。Web上で初診予約をできる科と、電話でないと初診予約できない科があり、皮膚科は電話でしか予約を入れることができません。外来予約には英語が話せる人がいないため、私が代理で電話をしたところ、「うちは通訳のサービスはないので、通訳を連れてきてください。」と言われました。相方がいつも行く総合病院や、高田馬場にある個人のク...
久しぶりのイスラエル映画、「旅立つ息子へ」。息子を心配する父親という雰囲気が感じられる邦題ですが、息子から旅立つ父親の葛藤を描いた作品だと私は思いました。自閉症のウリのために、キャリアを棒に振る父親。別居中の母親はウリの世話を焼ききれなくて、ウリが入れる施設を見つけました。ところが、施設へ連れて行く途中、駅のホームでウリがパニックに。父親は施設には入れないと決め、ふたりで逃避行の旅に出るのですが。...
2024年の5月は、あまり5月らしくない天気が多かったです。寒くなったり、大雨が降ったり。一番好きな5月なのに。そして、いつになく忙しい月でもありました。先日、相方(後期高齢者)の静脈瘤のことを少しブログに書きました。最初に異変に気付いたのは、私でした。足の甲がぱんぱんに膨らみ、脛に赤黒いアザのようなものがどんどん広がりました。何故、相方本人は気づかないかというと、太っていて脛が見えない!!いいですか...
「男と女」。あれから53年後のふたりを描いた「男と女 人生最良の日々」は、美しい恋愛映画だと高評価ですが、私は全然違う感想を抱いています。女性好きのジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)は、意に反して高級老人ホームに入れられ、息子に対する反感を隠せません(あーあ、フランスでもこれか・・・)。記憶があやふやなものの、昔、愛したアンヌのことだけは忘れておらず、息子はアンヌを探し出します。久しぶ...
3年ほど前に購入した麻布館のリネン、綾織のダブルガーゼ。左側が現在。すっかり真っ白になり、キラキラと上品な艶があります。右側は買って間もない頃。実物は、写真よりもダークベージュです。麻布館といえば、リネン好きには評判が高いところですが、敏感肌の私にはどうにも合わず、2年以上経ってもチクチクしました。けれど、安い買い物じゃないからと頑張って使い続けました。どうしても使えないという時は、バスマットに作り...
中国に残してきたおばあちゃんが、ステージ4の肺がんに。中国の習慣で、そのことは本人には告知しないまま、海外へ散り散りになっていた親戚たちが久しぶりに集まります。6歳の時に両親とともに中国から渡米したビリー(ラッパーのオークワフィナ)。両親は、ビリーに内緒で中国へ飛びます。すぐに感情を露にしてしまうビリーが、おばあちゃんの病気のことを隠しとおせるはずがないという親の判断でした。けれど、誰よりもおばあ...
表参道の山陽堂書店さんで開催された原画展へ行ってきました。ちょっと苦手なエリア、表参道。病院へ行く用事でもなければ、あまり来ないところで、まさか地下鉄出口すぐそばに、本屋さんがあっただなんて。レンガと洒落た看板やガス灯(もどき)。奥行きはありませんが、スキップフロアを活かした隠れ家のような、かくれんぼをしたくなるような本屋さん。ああ、この原稿の注意書きはミリさんの手書き!?ミリさんお手製の表紙!!...
伝説のマラソンランナー、パウル(ディーター・ハラーフォルデン)は最愛の妻(ターチャ・サイブト)とともに老人ホームに入居しますが、どうしても馴染めません。ベルリン・マラソンに出場すると決めるものの、ホームの管理者たちと衝突。パウルが批判した栗の人形作り、そんなにダメかなぁ。私はやってみたいんだけど、なんてパウルに少し反感を覚えながら見ていました。彼がオリンピックのメダリストであることを知ったホームの...