晴れ間の拡がった今日、気温の上昇とともに赤花菊水二株が今年二度目の開花しました。上の一株を拡大してみましょう。気温の高い時期特有の開花ですね。やや開き過ぎ。デレッと咲いています。2月下旬に今年最初に開花した時の画像を見てみましょう。開き具合は適度ですし、花の色も今日咲いているものよりかなり濃い赤です。やはり花を愛でるのは一番花に限るようですね。まあ今回も元気そうでしたのでしっかりと交配はしておきま...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
ここ川崎の市街地ではすでにセミの鳴き声を聞くことはなくなりました。ここ数日、日本女子オープンゴルフ選手権をテレビ放映している紫カントリークラブすみれコース(千葉県野田市)ではまだヒグラシの鳴き声が聞こえます。ただ心なしかその声は弱々しくうら寂しさを感じさせます。季節は既に秋になったようです。この週末はまた30℃を超えることもあるそうですが…。今日の話題は綴れた成長点とその球体の成長についてです。2019...
私はサボテン栽培を趣味としているにもかかわらず、棘が嫌いです。棘といっても強刺類のあの太い棘は嫌いではありません。嫌いなのはウチワサボテンなどの逆針のような棘と、マミラリアの細いかぎ棘。<逆針> ウチワサボテンはもちろんのことです。キリンウチワもダメです。ウチワサボテンもキリンウチワもうちの温室には一本もありません。接ぎ木の台はもっぱら袖ケ浦を使っています。キリンウチワのあの逆針が指に刺さってチク...
4年前にSさんから頂いたコノフィツムのペルシダムvネオハリー(詳しくはその後に「SB1187 Silver Fontein」と続きます。)。小さな群生株を頂きましたが、その後大きな群生に育ちました。しかし昨秋植え替えようと抜き上げたところ根の状態が悪い状態に見えましたので、安全のためバラバラに切り離し挿し木しました。その後うまく根付いたようで、一年後の今純白の花をあげてきました。5鉢に分けています。純白の花はサ...
気力ある限り子株を吹き続ける烏羽玉。子吹き烏羽玉と呼ばれていますが、そんな烏羽玉を数株所有しています。まだ主頭が小さいうち(直径1cm程度)から次から次へと子を吹いてきます。子に精力を取られるためか、主頭の成長は二の次。直径4cm程度にとどまっています。一つ不思議に思っているのはこれら子吹き烏羽玉は「銀冠玉錦」として入手した種子からのもの。その姿はどう見ても烏羽玉で、このようなものを銀冠玉錦の種子とし...
2013年春にヤフオクで入手した種子から育てたコリファンタ属の「魔象丸」です。実生から5~6年間はラグビーボールのような形状の球体でしたが、この数年急に先端がとがってきました。現在開花中で、そのすぐ下には昨年咲いた花を由来とする種鞘があります。これはコリファンタ属のサボテンの特徴なのでしょうか、種鞘は放っておくといつまでも若々しい見かけのまま球体についています。過去の経験では開花後最長2年間くっつい...
今日の主役は昨日のヒントニーと同様に大変成長の遅いメキシカーナです。属名は「ゲオヒントニア」。これもヒントニーさんとゆかりがあるのでしょうか。実生9年生と、4年生の2グループの苗を育てています。<実生9年生> 2013年に奈良の業者さんからおまけでいただいた種を実生したものです。おまけでこんな高価なサボテンの種をくださるとは、奈良の業者さん太っ腹ですね。多くの同期苗はヤフオクに出品し、用土などの購...
非常に成長の遅いサボテンの一つにアズテキウム属「ヒントニー」があります。種子の価格もそれほど安価ではありませんが、うちの温室にも何本かの苗が育っています。<実生9年生の苗> 2013年の春にメサガーデンから購入した種子をまいて育ててきたものです。わずか二本の苗がかろうじて生き残っています。大きいほうは直径4cm、小さい方は2.5cm程度です。大きい方の苗は成長点付近のアレオーレから棘のようなものを出し...
うちの温室には血気盛んなプセウドペクチニフェラの苗があります。この苗は自家受粉する様でここ数年多くの種子を産出してくれています。その多くの種子を今年の5月に播いたものが9月の今こんな状態まで育っています。鉢として使っているものは1辺10cm程度のプラ容器。こんなのが3つあります。底穴がないためいずれ植え替えねばと思っていましたが、予想外の成長でこのような密な状態に。意を決して第一回目の移植をすること...
今日温室内ではコリファンタ属の「グリーンウッディー」が開花していました。コリファンタらしい控えめな黄色の花です。このグリーンウッディー、コリファンタ属としては大柄で球体の直径は10cm近くあります。また一つ一つの疣も大きく、なかなかの貫禄です。球体色も独特の灰緑色で、「グリーンウッディー」の名前もここからきているのでしょうね。コリファンタというのでまず気になるのは赤ダニの害。しかしこのグリーンウッデ...
温室内で敷き砂上に意図せずに生えてきたいわゆる「こぼれ種」。意図しようとそうでなかろうと、生えてきた苗には生命があり、逞しく育つものあります。<般若> 苗を見つけて鉢上げしてから15年ほど経過しています。これまで径方向の成長が目立ちましたが、ここ数年径の成長はやめて縦方向に伸び始めました。あと10年もすると50cm近い丈の般若になりそうです。<盤石> これは鉢上げしてから13年ほど経過しています。温...
この春に建てた通風栽培室にプシス(いわゆる駄物)たちを収容して半年経過しました。やはり駄物たちは締め切った温室より通風の効いた環境のほうが居心地が良いようです。<大豪丸><黄花短毛丸><花盛丸><白花短毛丸><長盛丸>いずれの苗も実生9年以上経過しています。春から秋まで断続的に花を咲かせています。その姿からは想像できないような大きく美しい花を咲かせてくれます。そういえばこれらのプシスたち、今年にな...
今年の春に銀冠玉の大苗を植え替えた際に外した掻き子たちの成長が著しいので記事にしました。外した子たちがたくさん出ましたので、大平鉢に並べて植え付けました。植え付けたといっても用土に窪みをつけてその上に置いただけですが…。今年5月初旬の画像です。親株に無理やりくっついていて、鉢と主頭との間に挟まれていたため歪んだ形状のものが目立ちます。それから4か月経過した現在の姿です。皆さん健やかに育っています。...
台風接近が報じられている昨日、慌てて接ぎ降しのため袖ケ浦に接いでいた苗たちをカットしました。カットする前の苗たちの様子です。プラスチックの舟に腰水状態で多くの苗を入れていました。台木はすべて袖が浦です。袖ケ浦は水が大好きで、腰水状態で根腐れすることは全くありません。500~1000倍程度のハイポネックス液を使用することで穂はどんどん大きく育ってくれます。舟の中にはプセウドペクチニフェラ、黒王丸、恩塚ラン...
9/13のブログで、倒伏したことをご報告した大鳳玉の大株。今日予定通りぶった切りました。ど真ん中から切断することも考えましたが、どうせまた長くなってくることを考え本命の上半身は短めになるような位置でカットすることにしました。一応カッターの刃はアルコール消毒しています。一刀両断!切断面です。乾燥による収縮を考えて発根する面は凸状に切削。断面には安全を期して殺菌剤「ベンレート」粉剤を塗布しました。こんな具...
暑さもどうやら今日で一段落。温室内にも秋の気配が漂っています。<第二温室> 夏の間サボテン苗たちの上方を覆っていた不織布を取り払いました。ようやくサボテンたち全員を一望のもと見渡せるようになりました。画像正面が西側で、まだ日焼けの恐れがあるためレースのカーテンは吊ったままです。床面に直置きしている攪拌扇も回しっぱなしです。南側棚:牡丹類の開花球が元気な姿を見せています。全部9年前に実生した苗たちで...
徳島カクタスクラブのガッテンさんから頂いた「銀牡丹」。群生化した主頭の部分を接ぎ降し、吹いた子株の一つを保険のため袖ケ浦の台に載せました。<子株> こちらも群生化し始めているようです。接ぎ木が成功した苗は本当に元気ですね。<主頭の群生株> 接ぎ降してから1年ほど経過。順調に根も張って、主頭から出た子株たちも成長を続けています。接ぎ降ろした主頭を含む群生株は成長を急がず、硬く締まった健康な群生株に育...
今日ご紹介するのは秋の開花を待つ牡丹類の苗たちの現在の姿です。<シワ疣玉牡丹> 実生10年生の自根株。直径14cmほどあります。3か所から新たな綿毛の膨らみが出てきました。<象牙牡丹> 二本あります。いずれも実生10年生の自根株です。<花牡丹> 30年ほど前に二和園さんで購入した苗です。多くの疣が重なった球体がその年齢を感じさせてくれます。この株も成長点付近から新たな綿毛を吹いてきました。既に旧ロゼオカク...
30年以上前に中学時代の友人から譲り受けたアストロフィツム属の「大鳳玉」です。球体の径は10cmを超え、高さは35cmほどになっています。この大鳳玉、太い根が出ず15cmほどの細い根が球体下方に伸びています。根が細いうえに、球体が縦長でさらに向日性のため南側に傾き始め、ついに最近倒伏するに至りました。夜間に起きた地震がきっかけになったのではないかと想像しています。細い根はすべて倒伏時に切れてしまいました...
実生して6年。今年初めて花座をあげてきたメロカクタス属の「層雲」です。まだ「花座」というよりは綿毛のかたまり。そこからポツンポツンとピンクの小さな花をあげてきています。最初の花を認めてからすでに二か月以上経過しますが、例のメロ独特の種鞘をニュッとあげてくる姿が見えません。おかしいなと思い、既に大分前からある花柄をつまんで引っこ抜いてみました。既に綿毛の中で種鞘は完成していました。これは待っていても...
実生8年生の牡丹玉錦です。斑模様が余り気に入らないものや斑のないものなどを棚下に置いていました。棚下といっても全く日が当たらないわけではなく、朝夕は斜め方向にさす日が当たりますし、冬季は終日日が当たります。あまり陽光が好きではないギムノカリキウム属のサボテンにとっては、雨は当たりませんし最悪の環境ではなさそうです。で、こんな環境に三年間置いていた苗を久しぶりに植え替えました。こうしてみると丈は高く...
銀冠玉の実生3年生の小さな苗を穂として袖ケ浦の台に載せた接ぎ木苗です。接ぎ木をした時点で穂の部分の成長点付近が痛んでいたようで、いったんその部分が縮みその後その上部に新たな球体が形成されています。現在は丁度中間部分が締まったダルマ型の球体になっていますが、今後上部の球体のみが大きくなる一方下部は縮んで目立たなくなってゆくものと思われます。今のところはダルマ型のなんとも醜い姿ですが、大疣で綿毛も豊か...
ようやく涼しさを感じるようになってきましたので、秋の植え替えを始めています。ここで「涼しさを感じるようになってきた」というのは、涼しくなってサボテンの植え替え適期になったということではなく、涼しくなったので私の植え替え作業がしやすくなった、ということです。すべて人間様優先です。で、今日の植え替えは実生4年目のルリ兜錦。植え替えて一年半、一本植えにするに丁度良い大きさに育ってきました。植替え前の寄せ...
9月も第二週に入り、コノフィツムたちもボツボツ開花が始まっています。<藤波の花> いわゆる「タビ型」のコノ。丈夫でどんどん分頭します。<コウベルゲンセ> 小型のコノ。実生3年目で初開花です。</妖玉> これはコノフィツムではなく、ディンテランサスに属します。むしろリトープスに似ています。これも実生3年目で開花してきました。<サブフェネストラツム> 「ピランシー」とも言われています。窓のある球体で、半透...
秋の牡丹類の開花が始まりました。一番花は常連の亀甲牡丹ヒントニーです。一番花にしてはすっきりと開いてくれました。爽やかかつ豪華な花色です。ここ数年の牡丹類の一番花の記録を調べてみました。2021年:9月16日/ブラボアナス2020年:10月3日/亀甲牡丹ヒントニー2019年:9月26日/亀甲牡丹ヒントニーこれ以前の時期も亀甲牡丹ヒントニーが多かったことを記憶しています。今年の初開花日は9月7日ですからこれまでよりもかなり早...
今年の実生接ぎは出たとこ勝負を得意とする私にしては少し計画的でした。台にする袖ケ浦は多くのカット苗を早春から水を満たしたプラ船に並べて養生していました。穂は自家産の牡丹類を採取して5月に播種しておりました。8月になり、機は熟しました。時間の許す限り、冷房の効いた部屋に袖ケ浦と実生苗を持ち込み、せっせと実生接ぎに励みました。9月に入った現在、120本ほど接いで成功率はざっと65%程度です。<黒牡丹><...
最近温室内で小さな異変が起きていました。実生苗が掘り起こされていたり、小さな苗の一部が齧られていたりと。例えばこんな具合。菊水の苗が掘り起こされていました。こんな力業は温室内で時折見かけるゴキブリさんには無理ではないかと踏んでいました。できるとすればキリギリス等の大型のバッタ類かと。きょう、その真犯人が証拠を残していきました。これです。これはかなりの確率でネズミの糞です。しかも大きさから推定してハ...
2013年にサボテン趣味を再開して以来、多くの兜丸類を育ててきました。当初、ネットオークションで目についた苗を10本程度入手。その後はもっぱら実生に励んできました。実生苗はもともとその環境下に生まれて馴染んでいるのか歩留まりは言われているほどは悪くはなく、多くの苗が育っています。問題は苗で入手した者たち。実生苗と同じ管理をしていてもどんどん根腐れして昇天してゆきます。兜丸は人見知りならぬ温室見知りをする...
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晴れ間の拡がった今日、気温の上昇とともに赤花菊水二株が今年二度目の開花しました。上の一株を拡大してみましょう。気温の高い時期特有の開花ですね。やや開き過ぎ。デレッと咲いています。2月下旬に今年最初に開花した時の画像を見てみましょう。開き具合は適度ですし、花の色も今日咲いているものよりかなり濃い赤です。やはり花を愛でるのは一番花に限るようですね。まあ今回も元気そうでしたのでしっかりと交配はしておきま...
今日は玉型メセンの中では普段あまり目にしない珍種「タンクアナ」についてです。タンクアナについてこの”タンクアナ”が「属」であるのか、またそれ以外の分類を現すのか良く分かりませんが、とにかくそのタンクアナに属する玉型メセンを二種類維持しています。<Tanquana priamatica「赤嶺」> ”赤嶺”とは何んとも植物らしくない名前を付けたものですね。一対の葉を持つ新芽を出してどんどんと大きくなってゆくのはリトープスと...
今日は実生11年生のツルビニカルプス属「アロンソイ」についてです。本種はツルビニカルプス属のサボテンでは最大級の大きさに育ちます。本日ご紹介する二本の株はともに自根苗で、球体直径は7cm程に育っています。灰緑色の球体に渦を巻くように配列された疣の列が特徴です。疣の先端には綿毛を吹きそこから申し訳程度の刺が生えていますが、この刺は痛くありません。花はピンク色の美しいもので、赤花菊水のそれによく似てい...
実生11年生の牡丹類たち。春の温度上昇を受けてのびのびと成長しています。<赤花三角牡丹> 自根苗です。通常の三角牡丹とは疣の形状や色などがかなり異なります。また綿毛も豊富で、別種ではないかと思われる見かけです。<玉牡丹> いわゆるロイヤル玉牡丹という株です。袖台接ぎ降しで、毎年ぐいぐいと育っています。用土中に完熟乾燥牛糞を仕込んでおり、どこまで大きく育つか楽しみに見守っています。これら大型の牡丹類...
4月も半ばを超え温室内はサボテンの花盛りです。今日は目についた赤い花を集めてみました。<マミラリア属「ルエッティー」> ガッテンさんから袖接ぎ苗で頂いたものを一部挿し木発根させた苗です。成長は遅くなりましたが、確実に子吹きし花も咲かせています。それにしてもマミラリア属のサボテンとは思えぬほどの大きな美しい花です。<スルコレブチア属「ラウシー」> 実生5年生の自根株です。刺のない紫色の球体に金属光沢...
実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
4月も半ばを過ぎ、日に日に日差しが強くなってきていることを実感しています。既に屋外で直射日光の照度は80000LXに迫っています。この時季におけるサボテン栽培の最大のリスクは日焼けです。日焼けは特に一度に大量の苗にダメージを与える恐れがあるので、安全策は余裕を持つ必要があります。取り敢えず二つの温室の東西の面にレースのカーテンを吊るしました。<第二温室西側> 正面が西側。午後の日差しが射しこむところです...
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
亀甲ランポー玉の2苗が同時に開花しました。いずれも実生8年生の自根苗です。大変丈夫なサボテンで手間をかけずともどんどん成長してくれました。現在の球体直径は10cmを超えています。扁平な球体を保っており見た目の安心感があります。今がこれらのサボテンの見ごろなのかもしれません。次世代養成のため、しっかりと交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
オブレゴニア属の「帝冠」が今年の初開花を始めています。<実生11年生・自根・大疣タイプ><実生11年生・自根・普通疣タイプ><実生7年生・袖台接ぎ降し苗・小疣タイプ> もともと斑入り苗でしたが、いつの間にか普通の苗になりました。<実生8年生・袖台接ぎ降し苗・大疣タイプ> この苗が一番元気そうです。二本の自根苗は球体が茶色に変色しつつあることが気になります。そろそろ遮光が必要な時期になってきたようです。こ...
フェロカクタス属のサボテンと言えば、男性的な荒々しい刺を思い浮かべますが、このフェロカクタスはむしろ優美さを感じさせてくれる刺が球体を包んでいます。フェロにしては細い飴色の刺。その飴色の一部が成長点付近ではうっすらとピンク色に染まっています。「原色サボテン辞典」によると本種は最終的に径35cm、高さ60cmぐらいまで大きくなると記載されています。この苗の現在の大きさは径8cm、高さ12cm程度。王冠竜の...
三島敏夫「松ノ木小唄」4番の歌詞冒頭 ♪9000万人いる中で、心底惚れたはあなただけ~♡♪ なんてえのがありました。そうです。この歌の流行った当時(昭和40年代)、我が国の人口は9000万人ほどであったのです。その後ご存じの通り日本の人口は1億2千万人程まで膨れ上がりましたが、本日のニュース速報によれば「2056年に人口1億人割れ 70年に3割減の8700万人」となるそうです。大まかにいえば、昭和の時代から50年かけて3...
今日はテロカクタスの「鶴巣丸」について。2013年春に播種した株を二つ維持していますが、ちょうど今は春の開花時期です。テロカクタス属独特の強い棘のある球体から清楚な白花を咲かせています。ここ数年球体の大きさは変わらなくなりました。ここら辺がこのサボテンの成長の限界かも知れません。これら二本の鶴巣丸、結構根が弱く傷みやすいとみています。水はけのよい用土構成にして水遣りも控えめに育てています。ご訪問く...
今日の主役はコピアポア属の「バルクテンシス」群生株です。2013年に子を一つ吹いた株を入手しましたが、その子を外して育ててきたのがこの株です。このバルクテンシス、小型のコピアポアで子をどんどん吹くのが大好きなようです。挿し木した最初の6年間で主頭の周りグルリに心地よく子を吹きました。それで止まれば良かったのですが、その後内側に第二周目の子を吹き始めました。このままなすがままにして大群生株を目指すの...
メロカクタスとともに冬越しが懸念されていたディスコカクタス属の「ギガンティア」。二本の苗がありましたがいずれも無事にこの冬を越したようです。二本の苗のうち一つは自根苗、他の一つは袖ケ浦の台に載っているはずですが、外見からでは両者の区別がつかなくなってきました。近く植え替えますのでその時に地中部を確認して、ラベルに表記する予定です。本題に戻りますが、二番目の画像の苗は右肩の部分に茶色の変色が見えます...
昨年春花サボの「那須の朝焼け」と「壬生の夕日」とを植え替えました。大きな鉢に肥沃な用土を入れて。期待に応え昨年一年間良く育ってくれました。今年の春、多くの子を吹き大きくなった球体からたくさんの蕾を上げてきています。<壬生の夕日><那須の朝焼け>一年の大半は一見「短毛丸」のようないでたちで、温室内でも全く目立たない存在ですが、春の開花時期だけは異彩を放ちます。花サボテンは大変に多くの組み合わせからな...
今年もエキノプシス属の「黄花短毛丸」が開花しました。7年ほど前に”だものだもの”さんから頂いた二株で、一株は多頭株他の一株は単頭株で育てています。多頭株は温室内でメロカクタスや黒王丸などに埋もれて生きています。普段は極めて目立たないサボテンですが、開花するこの時期だけはその存在感をきっちりと主張しています。拡大画像です。単頭株は通風型栽培室で育てています。少し日差しがこの株には強すぎるのか、球体が褐...
今年も新天地(錦)に蕾が上がってきました。一部は開花が始まっています。これらの株は11年前に「新天地錦」の名のついた種子を実生したものです。300本ほど発芽しそのうち15本ほどが斑入りの苗でした。これらの苗はそれらの中から一番の成長株(斑なし)と、良い斑模様の苗を残したものです。3年前、斑入り苗の斑の入った位置に開花が始まりましたので慌てて交配を行いました。首尾よく交配が成功し250粒以上の種子を得ま...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
今年も暖かな気候になり、そろそろ赤ダニ対策を考えなければなりません。赤ダニは好き嫌いが激しく、いろいろなサボテンが住んでいるわが温室でこれまで赤ダニの被害にあったのは、白斜子、精巧殿、菊水、黒牡丹(袖台接ぎ木)など一部のサボテンです。一般にアカダニが好むと言われているコリファンタ属については被害にあったのはマクロメリスのみ。毎年一番の被害にあうのはロフォフォラ属の「銀冠玉」です。この銀冠玉は昨年し...
4月13日のブログで苔と共生していますとしたアガベ牡丹。苔と仲良く共生しているとはいえ、前回の植え替えから1年以上経過していますので植え替えることにしました。ざっと見て20本ぐらいあるのかなと見て抜き上げてみると、出てくるわ、出てくるわ。なんと50本近くありました。地上部の姿からは想像できないほどの苗が出てきました。4~5本の細長い葉(疣)に対して地下にはその体積の10倍近くある塊根を抱えています。少...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
今年の冬は温室内でのプチプチシートによる内張を廃止し、昨年まで行っていた小規模な加温も停止しました。そこで気にしなければならなかったのが一般には寒さに弱いと言われているメロカクタス属のサボテンたち。特にすでに花座を形成している大人の苗たちは本来の”耐寒性が弱い”性質が表に出てくる可能性が高いとみて、要注意でした。といってもやることは限られていて、温室北側においてあるサボテンの北側をプチプチシートで覆...
今日のブログのテーマはツルビニカルプスの「アロンソイ」です。1994年に発見された比較的新種のサボテンで、2013年にサボテン趣味を再開した私にとって目新しいものでした。早速苗や種子を入手しました。この苗は、2013年春にヤフオクで小苗を入手したもので、推定実生13年生です。次の苗は2013年春に実生した苗で、実生10年生になります。この苗は2015年に実生したもので、実生8年生です。アロンソイはツ...
実生苗を育成中は成長をよくするため用土を湿らせ気味にすることが多いです。さらに成長促進のため液肥を与えると用土表面には盛んに苔が繁茂してくることをよく経験します。下の画像は、アガベ牡丹幼苗の寄せ植え鉢表面にびっしりと生えた苔です。この苔はサボテンに取り立てて害を及ぼさないとみています。サボテン体表に張り付く気配もないし、根もサボテンの根とは異なる深さにありうまく住み分けているように見えます。一方害...
40年近く育てている金鯱。直径50cmを超えてきました。昨年18個の蕾が開花しました。これらが一年を経て結実してきました。一つの種鞘を開いてみました。一つの種鞘に100個近くの種子を内包しているようです。下の画像は同じ苗から3年前に採取した種を蒔いたものです。やはり充実した親苗からは良い種子、苗が採れるものです。*******************************************************************ご希望の方にこの金鯱種...
2面ほど前に砂漠仙人さんから頂いたセンペルビウムたち。もともとヨーロッパアルプスなどに自生する高山植物で、耐寒性に優れていることが知られていますが、逆に日本の蒸し暑い夏はどうかという危惧がありました。幸い昨年春に新設した通風型栽培室で良い環境が得られると判断。直射日光の当たらない日陰に置いていますが機嫌よく育っています。ちなみに用土は肥料分をほとんど入れていません。最近になり、多くの苗に蕾が上がっ...
今宵の主役はアズテキウム属の「ヒントニー」。うちで一番大きな苗は2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いたもの。10年かかって球体の直径はやっと4cm弱になりましたが、今年の春はきれいな花を見せてくれています。同属の花籠の花はお世辞にもきれいとは言えませんが、このヒントニーの花は結構きれいに感じます。残念ながら同期のもう一本は育ちが遅く、今年も開花は見送りで交配できずです。自家産の種子を採...
毎年連休前後に温室の東西面に遮光のためレースのカーテンを設置しています。今年は少し早めに4月中旬の今日設置しました。天面(画像上側)及び南北面(画像左右)は既にプチプチシートを張り渡しています。レースのカーテンを設置したのは画像正面側です。<第一温室西側><第一温室東側> この東側は強刺類を多く置いていますのでカーテン設置はせず、素ガラス越しの強光を入れています。<第二温室西側><第二温室東側>こ...
マミラリア属のアザラシ二株。2013年に入手した際は単頭株でしたが、その後何度か分頭し現在は3頭/4頭株になっています。マミラリア属のサボテンは普通子を吹いて群生株になってゆきますが、一部のマミラリアはこのように分頭して多頭株に変化してゆくようです。今はまさに春の開花時期。分頭した各頭に蕾を上げてきました。理想を言えばきれいな花輪を形成するように多くの蕾を出してほしいのですが、現状は画像の通りまば...
2013年春に播種したツルビニカルプス属のサボテン2種が今年も開花しました。実生10年生になるこれらの株、自根で育っていますが、球体の高さ10cm、径4cm程度とツルビニカルプス属のサボテンとしてはかなり大きく育っています。<黄棘長城丸> この株は群生株に育っていましたが2年前に子株を外し、現在単幹で育てています。今年は成長点にエネルギーが集中して多くの蕾を上げてきました。まだ5分咲き程度ですが、所...