今日は実生11年生のツルビニカルプス属「アロンソイ」についてです。本種はツルビニカルプス属のサボテンでは最大級の大きさに育ちます。本日ご紹介する二本の株はともに自根苗で、球体直径は7cm程に育っています。灰緑色の球体に渦を巻くように配列された疣の列が特徴です。疣の先端には綿毛を吹きそこから申し訳程度の刺が生えていますが、この刺は痛くありません。花はピンク色の美しいもので、赤花菊水のそれによく似てい...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
ここ二年間、オブレゴニア属の「帝冠」をせっせと実生しています。実生した時期や育ちの良し悪しで大きさには差が出ています。それほど丈夫なサボテンではありませんので、ポツリポツリと脱落してゆく苗が出てゆきますが、150本を超える苗がありますので大勢に影響なしです。今のところ全て自根で育っていますが、育ちの悪い苗はこの秋に実生接ぎしようと考えています。育ちが悪いだけで私の退屈しのぎの対象になる苗たちにはお...
今日の主役は久々に登場の地味サボテンウィギンシア属の「地久丸」です。歴史を紐解くと、昨日の「巨鷲玉」同様たにさぼ実生倶楽部さんの第56回タネプレでいただいた種子を実生したものです。で、9年半後の現在の姿。二本の苗を残しています。上半身は深い緑色を呈していて若々しさを保っていますが、下半身はさすがに色あせてきて年齢を感じさせてくれる姿になってきました。毎年開花して自家受粉し、多くの種を提供してくれます...
フェロカクタス属の「巨鷲玉」が開花寸前です。この巨鷲玉は初めてたにさぼ実生倶楽部さんから「タネプレ(第56回)」でいただいた種子を2013年3月に播種したものです。実生2~3年目で根がこじれる等の問題を無事通過した数本の苗が生き残っています。上の画像の開花株はそのうちの一本ですが、もう一本ある苗はまだ開花の気配はありません。もともと棘をめでるためのサボテンですので開花しなくともいいのですが、健康状態は気に...
8月23日の記事「この症状は?」で球体に茶色のスポットが出たエリオカクタス属の「金冠」をチェックしました。まず症状を再掲します。こんな具合。気になる症状です。成長点を精査。きれいです。秋の成長を開始しているように見えます。サボテン健康診断の王道、抜き上げて根をチェックしてみました。根腐れはしていませんでした。今年の4月に植え替えたのですが、少し根張りが悪いようです。取り敢えず少しだけ根を切り詰め、...
5年ほど前にネットオークションで入手した「岩牡丹錦」。ずっと龍神木の台に載っています。入手した当時は緑と黄色(斑)の部分とが半々ぐらいの割合でしたが、現在黄色の部分の割合が大きくなり全斑に近い姿になっています。わずかに成長点近傍の部分に緑色が垣間見える程度です。いつか接ぎ降しをしようと企んでおりましたが、こんなに斑の部分が大きくなった現在「こりゃもう駄目かな?」という心境。緑の部分を拡大するうまい...
昔はステノカクタスとは言わず「多稜玉類」と言っていました。その後「エキノフォースロカクタス属」と長い名前に変わり、そしていつの間にか「ステノカクタス属」になっています。今日ご紹介するのは、うちの温室にいるステノカクタス属のサボテン3苗です。<千波万波> 実生9年生自根苗です。数年前から双頭化が始まりました。稜の数が多いステノカクタス属ですが本種はその中でもひときわ稜が多いのが特徴です。また、純白の...
徳島カクタスクラブのガッテンさんから頂いた「銀牡丹」。袖ケ浦の台から接ぎ降ろして一年弱、ようやく自根での成長が始まったようです。もともとガッテンさんから頂いた当時は大きな袖ケ浦の台に単頭の銀牡丹が載っていましたが、その後猛烈に子を吹き始めました。接ぎ降ろして成長開始した現在、全体に子を吹いて主頭がほぼ見えなくなる状態になっています。来年は美しいピンクの花の大群開を見ることができるものと期待していま...
マミラリア属「白珠丸」の開花が始まりました。もう30年以上も付き合っている群生株です。御覧のような大群生ですが、開花するのはポツリポツリ。決して他のマミラリア属のサボテンたちのように群開して花輪を作るようなことはありません。毎年開花は秋に始まり早春までだらだらと続きます。現在群生の直径は35cm程度で、数百頭の子株が群生を構成しています。群生は全体として略半球形ですので、一つ一つの子株は多分ロクロ首の...
2013年春に実生したエリオカクタス属の「金冠」。二株残っています。球体直径は棘を含まず10cm前後。それらの画像です。元来丈夫なサボテンで、この9年順調に育ってきました。この数年は成熟したのか余り大きさが変わらなくなってきました。気になるのは下の画像の苗です。稜の部分に茶色のシミが多くできています。日焼けの後遺症か、ウイルスによるものか、あるいは根腐れしているのか。単なる老化?取り敢えず明日抜いて...
4年ほど前にヤフオクで「白条ランポー」として入手した種子を育てたものです。「ランポー」と名乗るのはかなり苦しい姿です。むしろ「白条般若」あるいは「白条盤石」が適当であるようです。”作者”はよくある「白条般若」と「ランポー玉」とを掛け合わせて白条を有するランポーを作りたかったのでしょうが、そうは問屋が卸さなかったようです。多様な姿を持つアストロフィツム属のサボテンたち。表面的には純粋種であっても、すで...
30年以上も前に二和園さんで購入した花牡丹自根苗についての記事です。購入から20年以上経過した2013年頃の姿です。汚れてはいますが一応は普通の花牡丹の姿です。毎年開花もしています。ただ、ずっと綿毛の中に潜み根絶できぬカイガラムシに悩まされてきました。しかし、4年ほど前に何の前触れもなく球体のあちこちから子を吹き始めました。成長点近傍からが多いですが、球体の下部(根際)からも吹いています。😊この子...
一時期マミラリア属の「マルコシー」の群生株を育てていましたが、主頭が腐り、一部の子たちを外して救済しました。その子たちが大きくなって多くの子を吹き、再び群生株を形成してきました。画像撮影の際のバックがあまり良くなかったようです。背景に黒い布を張ると棘色が映えてきれいなのですが…。話は戻りますが、この株は親株の腐った当時と同じぐらいの大きさになってきました。ということはこの株もそろそろ腐る可能性が高...
大変に暑い日が続いていましたが今日は少しだけ涼しい一日でした。そんな日でも温室内はまだ灼熱地獄ですが、サボテンたちは健気に開花を見せてくれています。<アロンソイ> 実生9年生の自根苗です。春から秋までずっと咲き続けます。<五百丸> 袖台の苗です。不思議な花色です。同じ五百丸ですが花色が違います。こちらは自根苗。<帝冠錦> いつの間にか斑が消えてしまいました。袖台です。<銀冠玉> うちでは稀有なキリ...
新天地錦の名で入手した種子を蒔いたのが8年前。微細な種子から200本以上の苗が発芽し、大半が育ちました。その後無償譲渡したりヤフオクに出品したりで現在2本の苗のみを残しています。一本は斑なしの育ち頭、もう一本は斑入りの苗です。育ち頭の苗は直径13cmほど、斑入り苗は直径10cmほどで、やはり斑の無いほうが育ちが良いです。3年前、この斑入りの苗を母親として多くの種子を採取。500本近く苗を得ましたが斑入...
2016年の春にネットの業者さんから購入した「トリコセレウス・スパチオノイデス」。どのような素性のサボテンかよくわかりませんでしたが、画像にあった花がきれいに見えたので種子を購入しました。当時ネットにあった開花画像です。品種名や上の画像から結構大柄な柱サボテンではないかと想像していました。そして実生してから6年経過した現在の姿です。中央にある二本の毛柱サボテンがそれです。現在の樹高10cm程度。周り...
今日のブログのお題はツルビニカルプス属の「スワボダエ」です。実生してから6年ほど経過していますが、ツルビニカルプス属のサボテンですのでサイズは小さめです。春から秋にかけて断続的に開花しています。自家受粉する様で、種鞘が二つ確認できます。一つの鞘は既に爆ぜているようです。球体の直径は3cm程度。見かけは同属の「アロンソイ」や近縁種?の「菊水」に似ています。ひょっとしてこれらのサボテンとの異種間交配が可...
サボテンの接ぎ木苗、必ずしも接ぎ降ろす必要はないのでしょうが、中には接ぎ降しを怠っていたために予想外の状況を迎えてしまうことになることもあります。例えば、龍神木の台に接いだ銀冠玉(錦)の二つのケース。いずれもヤフオクで入手した苗です。主頭はいわゆる大疣の苗で素性はそれなりに良いものだと思うのですが、しばらく気にかけず育つにいいだけの状態で放置していましたが、気が付くと画像のような状態に。台木からの...
2021年春に実生したアガベ・ユタエンシスの実生苗たちです。種子はメサガーデンから入手しました。発芽率はそれほど良くないと勝手に想像し多めに注文しましたが、蒔いた種の100%近くが発芽してしまいました。それでもって一年半後の現在こんな状態です。全部で150本ほど。アガベの栽培は初めてですが、元来丈夫な性質の植物らしく、良く陽に当てて水さえやっていれば勝手に大きくなってゆきます。メサの表示によれば、以...
サボテン界での駄物中の駄物、エキノプシスの「短毛丸」が開花しました。短毛丸といってもこの短毛丸は血筋?の良い「白花短毛丸」です。6年ほど前に頂いた苗ですが、ずっと大事に温室内に置いていました。しかしこの駄物の王様は温室育ちが苦手なようで、丈夫なはずなのに何となく元気がありませんでした。この春通風自由な栽培室に移し、本来の調子を取り戻しつつあります。久しぶりの4輪同時開花です。白い紙を見ても何も感じ...
ここ南関東地方にも明日台風が訪れる予報です。その影響か今日は幾分涼しく感じる一日でした。開放型栽培室では一部の小型コノフィツムの開花が始まりました。<ペルシダム テレストレ SB1493> 純白の小さな花が遠慮気味に顔を出しました。<ペルシダム SB1659> 薄ピンクの花が軽く散水した時の水滴を載せています。いずれのペルシダムもメサガーデンから入手した種子を2020年秋に蒔いたものです。この春の脱皮でようやく本...
昨日、記事を完成してアップロードしようとした段階でネットにつながらないトラブルが発生。DELLの的確なサポートを受けて先ほどようやくつながりました。原因はWiFi ドライバーの不調だったようです。(以下本文です。)今年の前半に実生した幼苗たち、酷暑の8月に入っても元気いっぱいに育っています。<プセウドペクチニフェラ> 2013年春に実生した親苗からの自家産種子をこの5月に蒔きました。少し多く蒔き過ぎた感があ...
今日は約30年前に五十鈴園さんから購入したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」二株についてのブログです。二本それぞれの株について二画像ずつあります。<一本目><二本目>ここ数年、苗は動いていますが結果的に成長はありません。成長点で成長した分球体下部が収縮して全体として行って来いのバランスになっているようです。3年前までは一本の苗が緑色がかっており、他の一本は赤みがかっていましたが、現在は両者とも赤み...
今日久しぶりに温室を訪れ「アレッ!」と思いました。温室の主のような金鯱大玉が歪んで見えます。これまでやや扁平で回転対称形に近かった球体が、画像で左側の部分が膨らんで見えます。見えますではなく、画像で改めて確認しても歪んでいます。金鯱は球体が大きくなると形状が歪んでくることが多く、この金鯱はそれを避けるために定期的に鉢回しをしていました。前回この鉢を回したのが今年の春でしたから、数か月でゆがみが生じ...
今日はサボテンネタではないのでご勘弁を。この4日間サボタニを忘れ道東をうろついてきました。一番印象に残ったのは、根室と羅臼の間に位置する「野付半島」。日本一の規模を誇る砂嘴です。全体の眺望としてはこんな感じ。白く見えるのは海中で繁茂していた「アマモ」が干上がって乾燥してできたものです。野鳥や、昆虫などを観察してきました。以下は目についた植物たち。<ハマナス> 寒冷地の浜辺ではお約束の美花。バラの仲...
放っておいてもどんどん大きくなるサボテンがある一方で、手を変え品を変えて丁寧に育ててもなかなか大きくなってくれないサボテンもいます。そんな成長緩慢なサボテンたちを温室の一角に集めてあたかもサボテンのVIPルーム、悪く言えば集中治療室を運営させていただいております。そんなルームのお客様たち…<銀冠玉錦> 実生3年生。まだ斑模様が安定していません。機会あれば接ぎ木しようと狙っています。<銀牡丹> 実生6年...
今日の主役はギムノカリキウム属「海王丸」実生苗17本です。親苗は仙友のザッキーさんから頂いた二苗。いかにも海王丸らしい素晴らしい姿で迷いなく交配して種子を取りました。二年前に実生した苗たちですが、早くも球体の直径が4cm程度まで育っています。今年はこの寄せ植えのまま肥培して、来春には一本植えに植え替え、最終的には4本程度までに絞りこみます。<昆虫の飛翔力> 連日気温が35℃を超える日が続き、あの狂気...
実生してかれこれ6年は経過している二本のディスコカクタス属の「ギガンティア」です。いずれもまだ花座出現の気配は見えません。その代わりと言っては何ですが、漆黒の太い棘がバリバリと林立しています。深い緑色の球体にこの漆黒の棘がバランスよく映えています。むしろ中途半端な花座が出てくるよりこのまま大きくなっていったほうが良さそうにも思えてきました。<OSO18> 4日木曜日から道東に旅行に出かける予定です。かの...
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今日は実生11年生のツルビニカルプス属「アロンソイ」についてです。本種はツルビニカルプス属のサボテンでは最大級の大きさに育ちます。本日ご紹介する二本の株はともに自根苗で、球体直径は7cm程に育っています。灰緑色の球体に渦を巻くように配列された疣の列が特徴です。疣の先端には綿毛を吹きそこから申し訳程度の刺が生えていますが、この刺は痛くありません。花はピンク色の美しいもので、赤花菊水のそれによく似てい...
実生11年生の牡丹類たち。春の温度上昇を受けてのびのびと成長しています。<赤花三角牡丹> 自根苗です。通常の三角牡丹とは疣の形状や色などがかなり異なります。また綿毛も豊富で、別種ではないかと思われる見かけです。<玉牡丹> いわゆるロイヤル玉牡丹という株です。袖台接ぎ降しで、毎年ぐいぐいと育っています。用土中に完熟乾燥牛糞を仕込んでおり、どこまで大きく育つか楽しみに見守っています。これら大型の牡丹類...
4月も半ばを超え温室内はサボテンの花盛りです。今日は目についた赤い花を集めてみました。<マミラリア属「ルエッティー」> ガッテンさんから袖接ぎ苗で頂いたものを一部挿し木発根させた苗です。成長は遅くなりましたが、確実に子吹きし花も咲かせています。それにしてもマミラリア属のサボテンとは思えぬほどの大きな美しい花です。<スルコレブチア属「ラウシー」> 実生5年生の自根株です。刺のない紫色の球体に金属光沢...
実生11年生のアズテキウム属「花籠」が今年も開花しました。実は数日前からこんな状態で開花を待ち望んでいました。昨年の開花は下の画像の様でかなり貧弱でしたが、今年の蕾はかなり期待を持たせてくれます。今年、実際に開花したのはこんな状態でした。期待通りの開花でした。同時開花した同期の苗もありましたが交配は思いとどまりました。たとえ採種に成功しても、本種の実生はとても難しく、またその成長が極めて遅くつらい...
4月も半ばを過ぎ、日に日に日差しが強くなってきていることを実感しています。既に屋外で直射日光の照度は80000LXに迫っています。この時季におけるサボテン栽培の最大のリスクは日焼けです。日焼けは特に一度に大量の苗にダメージを与える恐れがあるので、安全策は余裕を持つ必要があります。取り敢えず二つの温室の東西の面にレースのカーテンを吊るしました。<第二温室西側> 正面が西側。午後の日差しが射しこむところです...
今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
亀甲ランポー玉の2苗が同時に開花しました。いずれも実生8年生の自根苗です。大変丈夫なサボテンで手間をかけずともどんどん成長してくれました。現在の球体直径は10cmを超えています。扁平な球体を保っており見た目の安心感があります。今がこれらのサボテンの見ごろなのかもしれません。次世代養成のため、しっかりと交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
オブレゴニア属の「帝冠」が今年の初開花を始めています。<実生11年生・自根・大疣タイプ><実生11年生・自根・普通疣タイプ><実生7年生・袖台接ぎ降し苗・小疣タイプ> もともと斑入り苗でしたが、いつの間にか普通の苗になりました。<実生8年生・袖台接ぎ降し苗・大疣タイプ> この苗が一番元気そうです。二本の自根苗は球体が茶色に変色しつつあることが気になります。そろそろ遮光が必要な時期になってきたようです。こ...
フェロカクタス属のサボテンと言えば、男性的な荒々しい刺を思い浮かべますが、このフェロカクタスはむしろ優美さを感じさせてくれる刺が球体を包んでいます。フェロにしては細い飴色の刺。その飴色の一部が成長点付近ではうっすらとピンク色に染まっています。「原色サボテン辞典」によると本種は最終的に径35cm、高さ60cmぐらいまで大きくなると記載されています。この苗の現在の大きさは径8cm、高さ12cm程度。王冠竜の...
昨年秋以降に実生したメセン類の幼苗たちが春の成長を開始しています。脱皮や球体の成長によって、その種本来の素顔が見えてきました。<ムイリアホルテンセ(宝輝玉)> 右下の緑色の大きな苗。旧皮を脱ぎ捨てて産毛を生やした本来の素顔が現れてきました。画像上部にある苗は未だ赤い旧皮をかぶっており、天面にある孔から新球の産毛を覗かせています。<コノフィツム・ペルシダム、メイキンズプラム> ごく小さかった幼苗がよ...
一昨年に五頭株に仕立てたロビオプシスの「那須の朝焼け」。球体は黒光りして大変元気そうな姿を見せています。あちこちのアレオーレから綿毛のボンボンのようなものが膨らみつつありますが、これが先々蕾に成長してゆきます。下の画像は昨年群開したときのものですが、今年はそれ以上の派手な大群開を期待できそうです。五頭の他小さな子を4つ吹き始めています。一応五頭でバランスが取れていますので、今後これらの子株をどうす...
今日の主役はコピアポア属の「バルクテンシス」群生株です。2013年に子を一つ吹いた株を入手しましたが、その子を外して育ててきたのがこの株です。このバルクテンシス、小型のコピアポアで子をどんどん吹くのが大好きなようです。挿し木した最初の6年間で主頭の周りグルリに心地よく子を吹きました。それで止まれば良かったのですが、その後内側に第二周目の子を吹き始めました。このままなすがままにして大群生株を目指すの...
メロカクタスとともに冬越しが懸念されていたディスコカクタス属の「ギガンティア」。二本の苗がありましたがいずれも無事にこの冬を越したようです。二本の苗のうち一つは自根苗、他の一つは袖ケ浦の台に載っているはずですが、外見からでは両者の区別がつかなくなってきました。近く植え替えますのでその時に地中部を確認して、ラベルに表記する予定です。本題に戻りますが、二番目の画像の苗は右肩の部分に茶色の変色が見えます...
昨年春花サボの「那須の朝焼け」と「壬生の夕日」とを植え替えました。大きな鉢に肥沃な用土を入れて。期待に応え昨年一年間良く育ってくれました。今年の春、多くの子を吹き大きくなった球体からたくさんの蕾を上げてきています。<壬生の夕日><那須の朝焼け>一年の大半は一見「短毛丸」のようないでたちで、温室内でも全く目立たない存在ですが、春の開花時期だけは異彩を放ちます。花サボテンは大変に多くの組み合わせからな...
今年もエキノプシス属の「黄花短毛丸」が開花しました。7年ほど前に”だものだもの”さんから頂いた二株で、一株は多頭株他の一株は単頭株で育てています。多頭株は温室内でメロカクタスや黒王丸などに埋もれて生きています。普段は極めて目立たないサボテンですが、開花するこの時期だけはその存在感をきっちりと主張しています。拡大画像です。単頭株は通風型栽培室で育てています。少し日差しがこの株には強すぎるのか、球体が褐...
今年も新天地(錦)に蕾が上がってきました。一部は開花が始まっています。これらの株は11年前に「新天地錦」の名のついた種子を実生したものです。300本ほど発芽しそのうち15本ほどが斑入りの苗でした。これらの苗はそれらの中から一番の成長株(斑なし)と、良い斑模様の苗を残したものです。3年前、斑入り苗の斑の入った位置に開花が始まりましたので慌てて交配を行いました。首尾よく交配が成功し250粒以上の種子を得ま...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
今年も暖かな気候になり、そろそろ赤ダニ対策を考えなければなりません。赤ダニは好き嫌いが激しく、いろいろなサボテンが住んでいるわが温室でこれまで赤ダニの被害にあったのは、白斜子、精巧殿、菊水、黒牡丹(袖台接ぎ木)など一部のサボテンです。一般にアカダニが好むと言われているコリファンタ属については被害にあったのはマクロメリスのみ。毎年一番の被害にあうのはロフォフォラ属の「銀冠玉」です。この銀冠玉は昨年し...
4月13日のブログで苔と共生していますとしたアガベ牡丹。苔と仲良く共生しているとはいえ、前回の植え替えから1年以上経過していますので植え替えることにしました。ざっと見て20本ぐらいあるのかなと見て抜き上げてみると、出てくるわ、出てくるわ。なんと50本近くありました。地上部の姿からは想像できないほどの苗が出てきました。4~5本の細長い葉(疣)に対して地下にはその体積の10倍近くある塊根を抱えています。少...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
今年の冬は温室内でのプチプチシートによる内張を廃止し、昨年まで行っていた小規模な加温も停止しました。そこで気にしなければならなかったのが一般には寒さに弱いと言われているメロカクタス属のサボテンたち。特にすでに花座を形成している大人の苗たちは本来の”耐寒性が弱い”性質が表に出てくる可能性が高いとみて、要注意でした。といってもやることは限られていて、温室北側においてあるサボテンの北側をプチプチシートで覆...
今日のブログのテーマはツルビニカルプスの「アロンソイ」です。1994年に発見された比較的新種のサボテンで、2013年にサボテン趣味を再開した私にとって目新しいものでした。早速苗や種子を入手しました。この苗は、2013年春にヤフオクで小苗を入手したもので、推定実生13年生です。次の苗は2013年春に実生した苗で、実生10年生になります。この苗は2015年に実生したもので、実生8年生です。アロンソイはツ...
実生苗を育成中は成長をよくするため用土を湿らせ気味にすることが多いです。さらに成長促進のため液肥を与えると用土表面には盛んに苔が繁茂してくることをよく経験します。下の画像は、アガベ牡丹幼苗の寄せ植え鉢表面にびっしりと生えた苔です。この苔はサボテンに取り立てて害を及ぼさないとみています。サボテン体表に張り付く気配もないし、根もサボテンの根とは異なる深さにありうまく住み分けているように見えます。一方害...
40年近く育てている金鯱。直径50cmを超えてきました。昨年18個の蕾が開花しました。これらが一年を経て結実してきました。一つの種鞘を開いてみました。一つの種鞘に100個近くの種子を内包しているようです。下の画像は同じ苗から3年前に採取した種を蒔いたものです。やはり充実した親苗からは良い種子、苗が採れるものです。*******************************************************************ご希望の方にこの金鯱種...
2面ほど前に砂漠仙人さんから頂いたセンペルビウムたち。もともとヨーロッパアルプスなどに自生する高山植物で、耐寒性に優れていることが知られていますが、逆に日本の蒸し暑い夏はどうかという危惧がありました。幸い昨年春に新設した通風型栽培室で良い環境が得られると判断。直射日光の当たらない日陰に置いていますが機嫌よく育っています。ちなみに用土は肥料分をほとんど入れていません。最近になり、多くの苗に蕾が上がっ...
今宵の主役はアズテキウム属の「ヒントニー」。うちで一番大きな苗は2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いたもの。10年かかって球体の直径はやっと4cm弱になりましたが、今年の春はきれいな花を見せてくれています。同属の花籠の花はお世辞にもきれいとは言えませんが、このヒントニーの花は結構きれいに感じます。残念ながら同期のもう一本は育ちが遅く、今年も開花は見送りで交配できずです。自家産の種子を採...
毎年連休前後に温室の東西面に遮光のためレースのカーテンを設置しています。今年は少し早めに4月中旬の今日設置しました。天面(画像上側)及び南北面(画像左右)は既にプチプチシートを張り渡しています。レースのカーテンを設置したのは画像正面側です。<第一温室西側><第一温室東側> この東側は強刺類を多く置いていますのでカーテン設置はせず、素ガラス越しの強光を入れています。<第二温室西側><第二温室東側>こ...
マミラリア属のアザラシ二株。2013年に入手した際は単頭株でしたが、その後何度か分頭し現在は3頭/4頭株になっています。マミラリア属のサボテンは普通子を吹いて群生株になってゆきますが、一部のマミラリアはこのように分頭して多頭株に変化してゆくようです。今はまさに春の開花時期。分頭した各頭に蕾を上げてきました。理想を言えばきれいな花輪を形成するように多くの蕾を出してほしいのですが、現状は画像の通りまば...
2013年春に播種したツルビニカルプス属のサボテン2種が今年も開花しました。実生10年生になるこれらの株、自根で育っていますが、球体の高さ10cm、径4cm程度とツルビニカルプス属のサボテンとしてはかなり大きく育っています。<黄棘長城丸> この株は群生株に育っていましたが2年前に子株を外し、現在単幹で育てています。今年は成長点にエネルギーが集中して多くの蕾を上げてきました。まだ5分咲き程度ですが、所...
エキノプシスの大豪丸が開花しました。実生8年生の(当然)自根株です。エキノプシス特有の純白の清楚な花です。この大豪丸、一昨年までは温室内で栽培しておりましたが、昨年春から通風型栽培室に置いています。元来丈夫な性質のサボテンなのでしょう。栽培場所の変更にもかかわらずずっと元気に成長しています。もとは接ぎ木の台として実生した苗の中から成長のよろしい苗数本を選抜して、標本球?としたものでしたが、この選択...
昨年夏に袖ケ浦の台に接いだ亀甲牡丹。春なのに蕾が上がってきました。そして今日、ついに開花しました。接ぎ木されたこと、及び苗の置き場所(昨秋は露天の縁側、この冬は通風型栽培室、この春は露天の縁側)などが要因となって昨年秋に咲いていたべきものが、遅ればせながらこの春に開花してきたものと思われます。この接ぎ木苗自体は秋まで肥培して穂を大きくし、その後接ぎ降ろす予定です。ご訪問くださりありがとうございます...