今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
サボテン・多肉植物の栽培について気ままに投稿します。
中学生の頃(60年以上前)友人の影響でサボテンに興味を持ち、以来ダラダラと栽培を続けてきました。 現役引退(2013年)後、時間に余裕ができたのを機会に本格的にこの趣味に復帰。 二棟の小さなガラス温室に多くのサボ達を詰め込んでつきあってもらっています。
もう30年以上付き合っている、温室の主のようなマミラリア属「白珠丸」です。例年の通り秋の開花が始まっています。普通マミラリア属のサボテンは球体上部に花輪のようにグルリに花を咲かせますが、この白珠丸は全然そんな雰囲気はありません。やる気なさそうにパラパラと開花を見せるのみ。開花に関しては情熱を感じさせません。薄情けの開花です。花を咲かせて種子を実らせ子孫を増やすという王道を避けているようです。その代...
「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」小野小町の有名な歌です。小町さんは、桜の花の色が長雨の中で衰え色あせてしまったのを嘆いていました。今日、咲き誇っている象牙牡丹の花を見てこの歌を思い出しました。昨日開花初日の画像です。白が基調で先端にはわずかにピンクがかかる色調の花でした。その花が今日は…一日で見違えるほど赤みが増しました。ちなみに小町さんの歌では桜の花が色あ...
2013年春に播いた牡丹類の苗たちがそれぞれに大きく育ち、今年の秋は一斉に開花しています。一年のうちでも温室内が一番華やかになる時期です。この時期温室の窓、出入り口は締め切っています。蜂やアブなどが入り込んで意図せぬ雑種ができてしまうのを防止するためです。でも、種子は得たいもの。綿棒を使って同種同士を間違わないように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ...
秋たけなわの今、牡丹類の開花もたけなわです。そんな中から今日は三角牡丹を選んでみました。左側の苗は2013年にヤフオクで入手したもの。推定実生13年生です。一方右側の苗は30年ほど前に五十鈴園さんから購入した苗です。苗の大きさと年数とは釣り合っていませんが、疣の数を見ると納得できます。下の画像の三本の苗は2013年に実生した三角牡丹チキータです。チキータとは小さいというような意味らしく、これらの苗も同...
この秋口、養生を進めていた袖ケ浦の台に黒牡丹の実生苗を継ぎました。実生苗はこの6月に自家産の種子を蒔いたものです。100本近く接ぎ、そのうち成功したのは50%程度です。素人の仕事としてはこんなものでしょうか。少し成長し始めた苗の画像です。陽光を十分に浴びて健康そうに赤黒く色づいています。”胴体”の部分が丸く膨らみ、接ぎ木が成功しているであろうことが分かります。これらの接ぎ木苗の中で面白く不可解な成長を示し...
実生9年生の恩塚ランポー玉。植え替えのため持ち上げましたが球体が鉢から離れてスポっと抜けました。根腐れで根際が完全に腐っていました。球体下側から撮った画像です。腐りはかなり中まで食い込んでいるようです。例によって球体を下側から少しずつ水平方向にスライスしてゆきます。<一回目> まだまだ全然<二回目> もう少し<三回目> まだ駄目か。結構根深いな。<4回目> ようやく消えた。残った健康な部分はこんな...
金鯱大苗が6年ほど前から開花し始めました。3年前に種子を採取し、一部を確認のために播種してみました。まず親苗の画像を。数は変化するものの毎年複数の花を咲かせています。改めて考えてみますとこの温室内に開花する金鯱はこの一本しかないのですから、金鯱は自家受粉するのですね。そして2年経過した上記親株から取れた種子の実生苗たち。大きなもので直径2cm程度まで育ちました。生まれる前からある環境に育っているので...
大型の花牡丹類に先駆けて、旧ロゼオカクタス属の小型牡丹類が一斉に開花しました。赤やピンク系の美しい花です。<黒牡丹> 実生9年生の自根苗です。このぐらいの年数を経ると開花数も増えて一株でもかなり派手な雰囲気になります。<白花姫牡丹> この株も実生9年生の自根苗です。咲き始めに比較すると花色の白みが増しました。<竜角牡丹> 袖ケ浦台の接ぎ降し苗です。黒牡丹とともに最も濃い赤の花を咲かせます。<亀甲牡...
ウサミミ多肉のモニラリア、ウサギの耳というには伸びすぎましたが朝日にあたり美しく輝いています。この苗は実生3年生。種子入手時の名称は「Monilaria moniliforme(碧光環)」。”緑色の光の環”という良い命名です。下の画像は「Monilaria pisformis SH512」。Sさんから頂いてから4年ほど経過しています。根元の結節にその年数が現れています。普段は目立たないモニラリアたちですが、一年のうちこの時期だけは目を見張るような...
今日、予定通り姫牡丹が開花しました。2013年に播種した実生9年生の苗たちです。いずれも「白花姫牡丹」として入手した種子を蒔いたものですが、花色にはかなりの差があります。一つ目の画像の苗はピンクの地に赤の中筋、二つ目のそれは白の地にピンクの中筋です。もともと白花姫牡丹といってもかなり赤が入るものがあると聞いていましたが、確かにその通りです。”白花”といっても「赤花に白が入り込んでいる花」ぐらいの命名でし...
ここ数日晴れの日が続き、多くの牡丹類の蕾が膨らんできました。この週末、にぎやかな開花ラッシュを見ることができそうです。<亀甲牡丹錦> 実生9年生の苗で袖ケ浦の台に載っています。良い斑回りの苗になりました。今年も多くの種子を提供してくれそうです。<竜角牡丹> 実生5年生の苗でこれも袖ケ浦の台に載っています。同期の自根苗よりも蕾の数が多い。<黒牡丹> 実生9年生の自根苗です。同期の苗の中で一番大きくな...
調子に乗って銀冠玉ネタをつづけさせていただきます。で、今宵は第三夜。多くの実生苗を育てていて、こんなのも出てきましたという話です。棚下に成長が芳しくない銀冠玉実生苗をまとめて置いておきました。実生6年生ぐらいになっているはずですが、ここ二年ほど植え替えていなかったのですが、植え替えのため作業台に載せたときにこの苗に気が付きました。成長点が三つになっています。マミラリア属のサボテンの一部、例えばアザ...
昨日に続き銀冠玉ネタです。今日は「銀冠玉錦」です。”実生による銀冠玉錦”を目指していましたが、ようやく数がまとまってきました。この苗がネットで「銀冠玉錦」として入手した種子を蒔いて出てきた”本物”の第一号です。袖ケ浦の台に載せ大事に育てましたが、残念ながらご覧の様な斑まわりに。これらの苗はその後ネットで入手した種子から出てきたもの。ようやく良い斑回りの苗が出てきました。これらはさらにその後に得た斑入り...
2013年の春に実生した銀冠玉たち。皆大きくなりました。球体の直径は10cm程度。まだ老化する年齢ではないらしく、若々しい球体から、春から秋の間に断続的に開花を見せています。銀冠玉は思っていたより大きな苗に成長しています。3本の苗に登場してもらいますが、それぞれに疣の形状に個性を見せてくれています。疣がらせん状に並びます。3苗の中では大きめの疣です。3年前に銀冠玉によくある大きな身割れを起こし、その後遺症と...
大きくなりすぎて植え替えがかなわず、もう10年以上も温室棚上に居座っているエリオカクタス属「英冠丸(マグニフィカス)」の大群生株。これ以上大きくなられては困るので、出てくる子をせっせと掻き落としてきました。しかし敵もさる者、上の画像からも垣間見えるように球体下部の目立たぬ場所から子ぶきを始めていました。しばらくの間はきちんと子の掻き落としをしていましたので中ぐらいの大きさの玉が無く、大玉の根元に小玉...
ガッテンさんから頂いた銀牡丹、このブログにも何度か登場してもらっています。昨秋接ぎ降ろして今年は発根し、順調に来ていたものと思っていました。しかし、このところなんだか元気がなくおかしいなと思っていたところ…なんと、主頭が腐り大きな穴が開いていました。腐敗は主頭の中心部で、球体頂部から下部に及んでいます。球体側部はまだしっかりとしており、腐敗が子株に及んでいる気配はありません。では、球体下部の腐敗は...
今日は天気予報に反して午前中から薄日が差してきました。ここ数日の雨で満を持していたコノフィツムたちが一斉に開花を始めました。<宝殿> ピンク色の可愛い花です。3年前にWebシャボテン誌さんを通じて入手した2頭の株はこんなに増えました。<祝典> これも二年前にWebシャボテン誌さんを介して入手した株です。珍しいオレンジ色の花を咲かせます。<ペルシダム・ネオハリー> 1頭それぞれの大きさはせいぜい5mm程度で...
今日の主役はアリオカルプス属「青磁牡丹」の短疣種です。2013年春にヤフオクで入手した「青磁牡丹」を実生して育ててきたものです。もちろん青磁牡丹と名乗るからには球体色は灰緑色。しかしこれらの苗の最大の特徴は疣の短いこと。一部で「ダルマ」と呼ばれているものはこれに近いものなのでしょう。疣が短いことも相まって、アレオーレの綿毛も疣の全長にわたり伸びていて、基本種の花牡丹とは別種と思われるほどの特異な姿を現...
2013年春に実生したゲオヒントニア属の「メキシカーナ」です。4本の苗が残っています。大変育ちの遅いサボテンで、播種してから9年間を経てやっと直径が3.5~4cm程度まで成長しました。実生5年生ぐらいまでは、縦にヒョロッとした細長い姿でしたがここ数年横幅が出て扁平な球体になってきました。やはりサボテンは扁平な姿のほうが安定感があって、見た目がよろしいです。4本の苗は既に初開花を終えており交配可能な状態です。し...
2019年9月に実生したコノフィツム「ブルゲリ」が開花しました。うちで実生したブルゲリの初開花です。御覧の通り厳密には”開花直前”の状態です。ブルゲリは2015年あたりから実生にトライし始めましたが、初めのうちは春の遮光開始のタイミングがわからず失敗の連続でした。2019年の実生からようやく要領がつかめ、その後は毎年数十本の苗が生き残っています。この苗の同期も10数本あり、球体頂部がとがってきました...
五稜が基本のランポー玉ですが、今日登場するのは三稜、四稜の碧瑠璃ランポー玉です。実生9年生の苗ですがそれにしてもかなりのメタボ。それもそのはず、実生1年生の頃に接ぎ木の練習として袖ケ浦の台に載せたものです。その後接ぎ降しましたが、順調に成長を続けています。現在の直径は10cm程度で、まだ横方向への成長が主ですが、そのうち縦に伸び始めるでしょう。してみるとここ数年ぐらいの期間がこれらのサボテンの見どこ...
2013年春に「岩牡丹」として入手した種子を育てた苗です。実生9.5年生になります。シュッとした疣が特徴のこの苗。以前からずっと気になっていたのですが、ネット上に掲載されている岩牡丹より疣が細いです。むしろ一部岩牡丹の変種であるといわれている「雅牡丹」の姿に酷似しています。今はあまり見かけることのない「雅牡丹」に名札を書き換えるべきか。迷っています。書き換えるとなるとこの株から取れた種子を実生した苗...
三角牡丹が開花する時期になりました。この機会をとらえ、開花前の大苗達にスポットライトを当ててみました。<1> このタイプの三角牡丹は昔からよく見かけるものです。一つ一つの疣は小さく大苗になると多くの疣が球体を包むように林立します。球体全体の色は少し茶色がかる傾向もあります。この苗は30年以上前に五十鈴園さんから購入したもの。この10年ほどようやく本来の成長を見せ”らしい”姿になりつつあります。 <2>...
確か実生7年ぐらい経過しているディスコカクタス属の「ギガンティア」です。二株維持しています。一株は袖台の接ぎ降し、もう一株は自根で育てていますがもはや両者の差はわからなくなりました。いずれも漆黒の太い棘をあげてきています。この漆黒色はギムノカリキウム属の黒刺鳳頭を思い出させますが、このギガンティアの棘はそれより太く長い。またこの漆黒色は次第に白っぽく退色してゆきますが、その速度はかなり遅く漆黒色を...
30年以上前に五十鈴園さんから通信販売で購入したツルビニカルプス属の長城丸です。周囲に8つの子株を吹いた群生株に育っています。8つの子を持つ群生になったのはもう10年ほど前のことです。当時と比べると各子株が大きくなった程度で大きな変化はありません。ただ、年数を経た株らしさは根回りあたりによく出ています。イチョウの乳根のようにも見えます。子株になりそこなった根でしょうか。この長城丸、普段は画像のよう...
今日は朝から雨。ずっとずぶ濡れでゴルフをやっていました。いずれも70歳を超えた爺様方。肺炎が心配です。昨日温室内ではコリファンタのサボテン二種が開花しておりました。<グリーンウッディー> 純白の豊かな綿毛の中からどっしりとした形状の黄花を咲かせています。前にも書いたかもしれませんが、このサボテン今が見ごろのような気がします。<名称不明種> マミラリア属の「五百丸」としていましたが、その球体や花の姿か...
ユーベルマニア属の「フラビスピナ」。その美しい柔和な姿が好きで、繁殖に努めています。実生8年生の親株を利用してここ数年種子を得ていますが、ユーベルマニア属のサボテンの通性として花後に球体の頭部に綿毛状の「クズ」が残ります。実害はありませんが、新棘が見えず見かけが良くありませんのでピンセットなどを用いて取り除くようにしています。綿毛状のクズピンセットを用いて球体を傷つけないよう、かつ棘を折らないよう...
2013年春にネットオークションで入手したコピアポア属の「バルクテンシス」です。当時の画像です。主頭は日焼けの跡が残っていますがその後回復しました。注目いただきたいのは左下方向に吹いている子株のほう。このすぐ後に主頭から切り離し、単独球として育てています。その後球体周囲にグルリと子を吹いて、現在バランスの良い群生株になりました。群生株をバランスよく仕上げるために、出てくる子株を適当に間引くことが良...
本格的な秋を迎え、亀甲牡丹ヒントニーが一斉に開花してきました。毎年秋の牡丹類開花は亀甲牡丹ヒントニーから始まります。今年も一番花は亀甲牡丹ヒントニーでした(9/6に開花)が、一斉に咲きそろうのも亀甲牡丹ヒントニーになりました。今日開花していたのは二株でしたが、明日にも咲きそうな蕾をあげている苗はたくさんありました。これらは実生9年生の自根苗ですが、その苗の姿は亀甲牡丹に瓜二つ。開花株になるまでは本当...
通常の年は晩秋の頃ゴマ粒のような蕾が見え始め、年が明けてから開花する精巧殿とバラ丸。今年はどういうわけか、10月初旬の今開花が始まっています。<精巧殿><バラ丸>いずれも2013年春に播種した9年生の自根苗です。接ぎ木苗の場合には春から秋まで断続的に開花することを経験していますが、自根苗がこの時期に開花を見せてくるのはやや異常に思えます。今年は6月に8月を思わせるような暑い日が続いたことがありました...
帝冠は好きなサボテンの一つで多くの実生苗を育てていますが、今日はその種子を提供してくれた親苗たちについて。まずは2013年に実生した苗たち。二株が残っています。直径8cmほどの自根苗たちです。成長の遅い帝冠も10年育てるとこんなに疣を重ねて大きくなるのですね。続けて実生6年生の苗たちです。これらは袖ケ浦の台に載せて育てた後、接ぎ降ろしています。これらの苗の直径は6cm程度です。特に4枚目の画像の苗は...
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今日の横浜は黄砂に影響されてか薄曇りの天気でしたが、そんなことは気にはしていないように温室内ではサボテンたちが多くの花を咲かせていました。それらの中で同一種で複数の株が開花しているものの中から気に入ったものを交配しました。<ツルビニカルプス・アロンソイ> 実生11年生の自根株同士です。<ストロンボカクタス・赤花菊水> こちらは実生10年生の自根株同士です。花といい、草姿といいアロンソイによく似てい...
2015年に実生したペレシフォラ属の「精巧丸」と「銀牡丹」です。実生した年の画像が残っていました。左側の二列が銀牡丹、右側の二列が精巧丸です。成長が遅くなかなかうまく育たないこれ等のペレシフォラ属たち。9年後の現在、精巧丸の苗が2本、銀牡丹が3本生き残っています。やっとこさ生き残っているという感触です。<精巧丸> 球体の直径は2cm程です。実生9年目にして初めて蕾を揚げてきました。どんな花が咲くの...
エキノケレウス属の「明石丸」が絶好調。球体上部にグルリと蕾を膨らませてきました。この明石丸、実生8年生の自根株です。エキノケレウス属のサボテンと言えば「紫太陽」など、特徴ある見かけの球体を持つものが多いですがこの明石丸の見かけはかなりの程度”凡庸”です。どちらかというと「エキノプシス」に近い見かけを持っています。しかし、しかし、その花は凡庸ではありません。一昨年の開花の様子です。球体に負けない大きさ...
今日は久しぶりのメセンネタです。2021年10月に播種したトリコデイアデマ・デンサム「紫晃星」。実生3年目の今年、初々しさの中に初の満開を迎えました。金属光沢ある濃いピンク色の花が一株に15以上同時に開いています。同時期に播種したこんな株が10本ほどあります。他のコノフィツムやリトープスなどのメセン類が脱皮の最中でくすぶっている中、この紫晃星の群落が温室内でひときわ目立っています。この紫晃星、ブル...
8年ほど前に我が家にやってきたテロカクタス属の「太白丸」。毎年ピンク色の美しい花を咲かせてくれます。今年も年明けの2月から開花していますが、その後も毎月新しい花を咲かせ続けています。<2月28日> 一輪開花<3月13日> 二輪開花<4月10日> 四輪開花開花数が1・2・4輪と増えてきました。このまま続くと次は8輪も咲くことになりますが、そうはイカのなんちゃらでしょうね。この太白丸、推定実生10年生ほどですが、さす...
昨年秋に袖ケ浦の台に逆さ接ぎした菊水。過去にこの苗について二度(一月/三月)記事にさせていただきました。今日はその後の経過です。穂の側面の部分に多数の芽のような組織が出てきました。反対側を見ると、穂のカット面がめくれ上がった部分から球体と思わしき組織がモコモコといくつか顔を出してきました。拡大してみました。子はアレオーレから出てくるものと思っていましたが、いざとなればどこからでも出てくるのですね。”...
エキノケレウス属の「宇宙殿レイエシー」が開花しております。御覧の通り花の美しさはサボテンの中でも上級の部に属すると思います。この株は2013年春に実生したもので、同時に「宇宙殿」も実生しています。「宇宙殿レイエシー」と「宇宙殿」とを比べると、花の美しさの点では明らかに「レイエシー」の勝ち。球体の見かけは、長い短いの差こそあれ両者似たり寄ったりです。ほれぼれするような美しさはありません。よってこれら...
2013年5月に播種したテロカクタス属の「鶴巣丸」が今年の春も開花しました。2本の苗を維持しています。一本の苗は黄色がかった花、他の一本の花はピンク色が射しています。二株が同時に開花しましたので、条件反射のように交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人気ランキング」に参加しております。このブログを応援してくださいます方は下のバナーへ応援の...
春の暖かさを受けてアリオカルプス属(旧ロゼオカクタス属)の「竜角牡丹」がその球体を膨らませてきました。これら三本の竜角牡丹、7年前に実生しその後袖台に接いで降ろしたものです。同じロットの種子からの者たちですが、それぞれに疣の形状が微妙に異なりますので、三苗を並べて置いて鑑賞しています。袖ケ浦台の接ぎ降し苗ということで根は袖ケ浦のものです。その効果は抜群で、成長著しく現在の球体直径は8cm程。毎年秋に...
温室の棚に敷いた砂に零れ落ちた種子が発芽したアストロフィツム属の「般若」。大きくなりました。今年の春も花を咲かせています。温室から通風型栽培室に移して二年。元気に過ごしています。さすがにこの大きさの般若、最近は縦方向への成長が目立つようになりました。この般若に関しては多くの画像が残っていますので、時系列で過去を振り返ってみましょう。その前にまずは親株(とみられる株)です。35年ほど前に二和園さんで...
亀甲ランポー玉の2苗が同時に開花しました。いずれも実生8年生の自根苗です。大変丈夫なサボテンで手間をかけずともどんどん成長してくれました。現在の球体直径は10cmを超えています。扁平な球体を保っており見た目の安心感があります。今がこれらのサボテンの見ごろなのかもしれません。次世代養成のため、しっかりと交配しておきました。ご訪問くださりありがとうございます。このブログは「にほんブログ村」の「サボテン人...
オブレゴニア属の「帝冠」が今年の初開花を始めています。<実生11年生・自根・大疣タイプ><実生11年生・自根・普通疣タイプ><実生7年生・袖台接ぎ降し苗・小疣タイプ> もともと斑入り苗でしたが、いつの間にか普通の苗になりました。<実生8年生・袖台接ぎ降し苗・大疣タイプ> この苗が一番元気そうです。二本の自根苗は球体が茶色に変色しつつあることが気になります。そろそろ遮光が必要な時期になってきたようです。こ...
フェロカクタス属のサボテンと言えば、男性的な荒々しい刺を思い浮かべますが、このフェロカクタスはむしろ優美さを感じさせてくれる刺が球体を包んでいます。フェロにしては細い飴色の刺。その飴色の一部が成長点付近ではうっすらとピンク色に染まっています。「原色サボテン辞典」によると本種は最終的に径35cm、高さ60cmぐらいまで大きくなると記載されています。この苗の現在の大きさは径8cm、高さ12cm程度。王冠竜の...
昨年秋以降に実生したメセン類の幼苗たちが春の成長を開始しています。脱皮や球体の成長によって、その種本来の素顔が見えてきました。<ムイリアホルテンセ(宝輝玉)> 右下の緑色の大きな苗。旧皮を脱ぎ捨てて産毛を生やした本来の素顔が現れてきました。画像上部にある苗は未だ赤い旧皮をかぶっており、天面にある孔から新球の産毛を覗かせています。<コノフィツム・ペルシダム、メイキンズプラム> ごく小さかった幼苗がよ...
一昨年に五頭株に仕立てたロビオプシスの「那須の朝焼け」。球体は黒光りして大変元気そうな姿を見せています。あちこちのアレオーレから綿毛のボンボンのようなものが膨らみつつありますが、これが先々蕾に成長してゆきます。下の画像は昨年群開したときのものですが、今年はそれ以上の派手な大群開を期待できそうです。五頭の他小さな子を4つ吹き始めています。一応五頭でバランスが取れていますので、今後これらの子株をどうす...
今日は思い立って、かねてから懸案であった銀冠玉幼苗の植え替え作業に取り掛かりました。植え替えすべき銀冠玉の幼苗たちです。二つの小さなプランターにゴチャゴチャと生えています。数える気にはなりませんが500本は下らないでしょう。昨年秋に自家産の銀冠玉種子を実生したものですが、そろそろ限界だろうかという状態です。苗同士が密になって用土が盛り上がり、さらに杉苔も繁茂しつつあります。まずは引っ越し先の準備で...
サボテンたちが一斉に成長を開始したこの時期、多少用土が水分過多になっても問題が起きることが少ないです。当地は明日の午後から天気が崩れる予報ですが、前回から1週間経過しており、今日は朝から一日よい天気ということで水遣りを決行しました。一鉢一鉢水遣りをしながらサボテンたちの健康状態をチェックしてゆきます。真っ赤な種鞘を二つあげているメロカクタス属の「層雲」です。袖ヶ浦の接ぎ降し苗ですが、冬を乗り越えて...
今日のブログの主役は実生11年生のエキノカクタス属「花王丸」です。といっても一風変わった苗で、花王丸では珍しい群生株です。一枚目の画像は太陽光があたったもの、二枚目の画像は太陽光のない環境での画像です。二枚目の画像にこの苗の特徴、すなわち青みがかった球体に純白の刺がよく映えている姿が良く表れています。この七頭立ての群生苗、このような姿になるまで紆余曲折がありました。実生してから3年経過後の2016...
ギムノカリキウム属のサボテンのうち、少なくとも小型のものは年数を重ねると柱サボテン化します。今日はそのような例を二つ。<牡丹玉> 会社員であった当時同僚から譲っていただいた一本です。茶色の一風変わった球体色ですが、入手した35年前からずっとこの色です。もちろん冬も夏もです。この同僚、相模原市に在住しており一時はかなりサボテンに熱をあげていた由。近くにかの「龍胆寺雄」氏温室があって訪れたこともあるとの...
およそ35年前に五十鈴園さんから購入したユーベルマニア属の「ペクチニフェラ」二株です。両苗とも球体の直径は12cm程度です。ずっと扁平な形状を保ってきましたが、画像左側の苗は最近やや縦長になってきました。もともと球体色は緑色がかったものと赤みがかったものとがあったのですが、最近は両者とも赤みが強い球体色になり色での区別がつかなくなりました。昨年から温室内の一番陽光が当たる場所に置いていますので、サ...
私がまだ40歳代の頃、久しぶりに再会した中学時代の友人Y君から頂いた烏羽玉たちです。Y君は私が少年時代にサボテン栽培の面白さを教えてくれた恩人?ですが、再会した当時サボテンの実生を行っており、この烏羽玉たちも実生2~3年生と思しき球体径が1.5cm程の幼苗でした。それらの苗が30数年後の現在こんな姿に育っています。いずれの苗も球体の直径は8cm前後でこの10年ほど大きさは変わりません。注目すべきは気が付か...
今年も暖かな気候になり、そろそろ赤ダニ対策を考えなければなりません。赤ダニは好き嫌いが激しく、いろいろなサボテンが住んでいるわが温室でこれまで赤ダニの被害にあったのは、白斜子、精巧殿、菊水、黒牡丹(袖台接ぎ木)など一部のサボテンです。一般にアカダニが好むと言われているコリファンタ属については被害にあったのはマクロメリスのみ。毎年一番の被害にあうのはロフォフォラ属の「銀冠玉」です。この銀冠玉は昨年し...
4月13日のブログで苔と共生していますとしたアガベ牡丹。苔と仲良く共生しているとはいえ、前回の植え替えから1年以上経過していますので植え替えることにしました。ざっと見て20本ぐらいあるのかなと見て抜き上げてみると、出てくるわ、出てくるわ。なんと50本近くありました。地上部の姿からは想像できないほどの苗が出てきました。4~5本の細長い葉(疣)に対して地下にはその体積の10倍近くある塊根を抱えています。少...
マミラリア属の「陽炎」実生1年生を植え替えました。昨年2月に播種し、秋に第一回目の植え替えを行っています。成長がよろしくこの春には鉢一杯になってきました。総勢23本ありましたが、3本は既に枯れていました。残る20本の苗を3つの鉢に分けて植え付けました。早熟なこの小さなマミラリア属のサボテンはすでに開花しているものもあります。来年の春までに直径は二倍ぐらいに育つはず。その直径3~4cmぐらいがこのサボ...
今年の冬は温室内でのプチプチシートによる内張を廃止し、昨年まで行っていた小規模な加温も停止しました。そこで気にしなければならなかったのが一般には寒さに弱いと言われているメロカクタス属のサボテンたち。特にすでに花座を形成している大人の苗たちは本来の”耐寒性が弱い”性質が表に出てくる可能性が高いとみて、要注意でした。といってもやることは限られていて、温室北側においてあるサボテンの北側をプチプチシートで覆...
今日のブログのテーマはツルビニカルプスの「アロンソイ」です。1994年に発見された比較的新種のサボテンで、2013年にサボテン趣味を再開した私にとって目新しいものでした。早速苗や種子を入手しました。この苗は、2013年春にヤフオクで小苗を入手したもので、推定実生13年生です。次の苗は2013年春に実生した苗で、実生10年生になります。この苗は2015年に実生したもので、実生8年生です。アロンソイはツ...
実生苗を育成中は成長をよくするため用土を湿らせ気味にすることが多いです。さらに成長促進のため液肥を与えると用土表面には盛んに苔が繁茂してくることをよく経験します。下の画像は、アガベ牡丹幼苗の寄せ植え鉢表面にびっしりと生えた苔です。この苔はサボテンに取り立てて害を及ぼさないとみています。サボテン体表に張り付く気配もないし、根もサボテンの根とは異なる深さにありうまく住み分けているように見えます。一方害...
40年近く育てている金鯱。直径50cmを超えてきました。昨年18個の蕾が開花しました。これらが一年を経て結実してきました。一つの種鞘を開いてみました。一つの種鞘に100個近くの種子を内包しているようです。下の画像は同じ苗から3年前に採取した種を蒔いたものです。やはり充実した親苗からは良い種子、苗が採れるものです。*******************************************************************ご希望の方にこの金鯱種...
2面ほど前に砂漠仙人さんから頂いたセンペルビウムたち。もともとヨーロッパアルプスなどに自生する高山植物で、耐寒性に優れていることが知られていますが、逆に日本の蒸し暑い夏はどうかという危惧がありました。幸い昨年春に新設した通風型栽培室で良い環境が得られると判断。直射日光の当たらない日陰に置いていますが機嫌よく育っています。ちなみに用土は肥料分をほとんど入れていません。最近になり、多くの苗に蕾が上がっ...
今宵の主役はアズテキウム属の「ヒントニー」。うちで一番大きな苗は2013年春にメサガーデンから入手した種子を蒔いたもの。10年かかって球体の直径はやっと4cm弱になりましたが、今年の春はきれいな花を見せてくれています。同属の花籠の花はお世辞にもきれいとは言えませんが、このヒントニーの花は結構きれいに感じます。残念ながら同期のもう一本は育ちが遅く、今年も開花は見送りで交配できずです。自家産の種子を採...
毎年連休前後に温室の東西面に遮光のためレースのカーテンを設置しています。今年は少し早めに4月中旬の今日設置しました。天面(画像上側)及び南北面(画像左右)は既にプチプチシートを張り渡しています。レースのカーテンを設置したのは画像正面側です。<第一温室西側><第一温室東側> この東側は強刺類を多く置いていますのでカーテン設置はせず、素ガラス越しの強光を入れています。<第二温室西側><第二温室東側>こ...
マミラリア属のアザラシ二株。2013年に入手した際は単頭株でしたが、その後何度か分頭し現在は3頭/4頭株になっています。マミラリア属のサボテンは普通子を吹いて群生株になってゆきますが、一部のマミラリアはこのように分頭して多頭株に変化してゆくようです。今はまさに春の開花時期。分頭した各頭に蕾を上げてきました。理想を言えばきれいな花輪を形成するように多くの蕾を出してほしいのですが、現状は画像の通りまば...
2013年春に播種したツルビニカルプス属のサボテン2種が今年も開花しました。実生10年生になるこれらの株、自根で育っていますが、球体の高さ10cm、径4cm程度とツルビニカルプス属のサボテンとしてはかなり大きく育っています。<黄棘長城丸> この株は群生株に育っていましたが2年前に子株を外し、現在単幹で育てています。今年は成長点にエネルギーが集中して多くの蕾を上げてきました。まだ5分咲き程度ですが、所...
エキノプシスの大豪丸が開花しました。実生8年生の(当然)自根株です。エキノプシス特有の純白の清楚な花です。この大豪丸、一昨年までは温室内で栽培しておりましたが、昨年春から通風型栽培室に置いています。元来丈夫な性質のサボテンなのでしょう。栽培場所の変更にもかかわらずずっと元気に成長しています。もとは接ぎ木の台として実生した苗の中から成長のよろしい苗数本を選抜して、標本球?としたものでしたが、この選択...
昨年夏に袖ケ浦の台に接いだ亀甲牡丹。春なのに蕾が上がってきました。そして今日、ついに開花しました。接ぎ木されたこと、及び苗の置き場所(昨秋は露天の縁側、この冬は通風型栽培室、この春は露天の縁側)などが要因となって昨年秋に咲いていたべきものが、遅ればせながらこの春に開花してきたものと思われます。この接ぎ木苗自体は秋まで肥培して穂を大きくし、その後接ぎ降ろす予定です。ご訪問くださりありがとうございます...
袖ケ浦の台上にあった群生株に腐りが入り、一部を掻き落として挿し木し延命を図ったマミラリア属の「ルエッティー」。無事に根付いたようで、先月末には蕾が上がってきたのがはっきりと見えるようになりました。そして今日、久しぶりの開花です。これがマミラリア?と思わせるような大きく美しい花です。もちろん自根株となった現在、袖台上の群生株であった当時のド派手な大群開は望むべくもありませんが、これはこれで十分に美し...
実生して10年のアズテキウム属「花籠」です。随分多くの種をまいたのですが、その中でわずかに残った9本の苗を寄せ植えしています。実生10年生といっても大きな苗で直径2.5cm程度。気の遠くなるような成長の遅さです。まあ、成長が遅いといっても実生10年生。数年前からポツポツと開花するものが出始めました。今年は画像左下の苗が一番に開花しました。高級種と言われる花籠ですが、いわゆる駄物と言われるエキノプシス...
エスコバリア属の「ダシアカンサ」。6年ほど前に譲っていただいた株ですが、どんどん子を吹き群生の姿が重く感じるようになってきました。子を二段に吹いています。下部一段目の子を外して、身軽に成形しました。8つの子を外しました。子を外して成型した株を植え付けました。子が一段だけになり身軽になりましたので同じ大きさの鉢に植えました。外した8個の子株は挿し木して発根を図ります。これでこのガラス質の刺を持つ優良...
約35年ほど前に二和園さんで入手した精巧殿。根はキリンウチワあるいは袖が浦です。9年ほど前赤ダニにたかられ、その影響で子を二つ吹きました。そして最近気が付くと主頭が分頭しています。サボテン本来の美しさである回転対称形からはかけ離れた姿になりました。もう40年近く生きてきたサボテンですので、子を外して整形するする等の小手先の変更はこの際避けたいと思います。この株の個性としてこのまま今後どのように変化...
2014年に実生したスクレロカクタス属の「彩虹山」がしっかりとした春の成長を見せています。いわゆる難物サボテンと言われている彩虹山。実生してから根腐れし、袖ケ浦に救済接ぎし二本の苗を維持していましたが袖接ぎのままの苗は腐りました。早めに降ろした一本がこの苗で、唯一の生き残りです。根は自根です。この苗はこれまで未開花でしたが、今回の成長で蕾らしきものが見えてきました。12時と7時の位置に二つです。美しい花...