喜怒哀楽 という感情があるのに 子供の頃はともかく 大人になるにつれ 立場や体裁が悪いと 泣くことは良しとされず いつしか 「哀」の感情はどこかに 置き去りにされていく 人としてそれらは自然な感情であり感覚だから 「ある」こと自体を否定することはない 肝心なのは どう折り合っていくかであって 「ない」ものとして扱うことではなく 我慢が美徳 ということも違うと かなしみは さまざまな想いをともなうものだと思う 苦しみ 悲しみ 痛み 辛さ 悔しさ 恐ろしさ 人であるがゆえの せつなさ ことばにならないほどの あらゆる情(おもい・こころ・たましい)がせめぎあう それほどの感覚を抑えつけるのは 生きる…