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『殺し屋人別帳』(70)浦波興業の浦波(沢彰謙)は、殺し屋の黒岩(田崎潤)と宇野木(小池朝雄)に各組の組長を殺させ、北九州一帯を傘下に収める。だが浦波は、用済みの2人を消そうとして逆に射殺される。黒岩は宇野木をも殺し、浦波興業を手中に収め黒岩組と改称した。黒岩組は長崎の竜神一家を潰そうと手を延ばす。両陣営に、流れ者の真一(渡瀬)、ラバウルの鉄(佐藤允)、八人殺しの鬼寅(嵐寛寿郎)ら、殺し屋たちが集結し激闘が始まる。渡瀬の初主演作品。監督は石井輝男、脚本は石井と掛札昌裕。飛び散る血潮、斬られた首や手が飛ぶ描写など、タランティーノあたりが泣いて喜びそうな“石井ワールド”全開の、下品でうさんくさい東映B級アクションを象徴するような一本。昔ながらのやくざと新興ギャングとの対決、なぜか「フランシーヌの場合は」を口笛...『殺し屋人別帳』『ポルノ時代劇忘八武士道』石井輝男
どうも。民意が正確に反映された国会は日本社会の縮図になります。ガーシーに投票した一定数のバカが日本社会にいる限り、ガーシーの議席に存在理由があります。それが民…
『戦国野郎』(1992.1.25.)(63)甲斐の武田家を離反し、武田家の忍者たちから命を狙われながらも、城持ちになることを望み、さすらいの旅を続ける若き忍者・越智吉丹(加山雄三)の活躍を描く。『岡本喜八全作品』という本の発売を記念して、一時途絶えていた、「ビデオによる岡本喜八復習週間」を復活させてみた。前回の最後が、ちょっときつかった『血と砂』(65)だったので、今回は、小品ながら、東宝青春路線+時代劇=和製ウエスタンといった感じがするこの映画を選んでみたが、これが大正解の快作だった。黒澤明が和製ジョン・フォードなら、この岡本喜八は和製ジョン・スタージェスか。いや、この快調なコミカルタッチはバート・ケネディか。実際、加山雄三のお気楽ぶりは若大将以上だし、今は「水戸黄門」の風車の弥七になった中谷一郎が、か...加山雄三の映画『戦国野郎』
『独立愚連隊西へ』(60)(1989.1.18)軍隊のハミ出し野郎が集まった“独立愚連隊"。彼らは、北支戦線で全滅した連隊の軍旗を求めて、敵の真っただ中に飛び込んでいく。軍隊の象徴たる軍旗に命を懸けることの虚しさを描いた加山雄三の初主演作。またもや岡本喜八監督作である。彼の戦中派としての、戦争に対する屈折した思いや憎悪は、すでに『肉弾』(68)などで見せられてはいたが、噂通り、この映画はその最たるものであった。しかも、そうした思いテーマを、半ばコミカルに、アナーキーに描き、加えて、アクション映画としての面白さも持ち合わせながら、戦争に対する憎悪という本筋をしっかりと浮かび上がらせるところは、さすがであった。例えば、最近のバリー・レビンソンの『グッドモーニング,ベトナム』(87)のように、戦争とは別のコンセ...加山雄三の映画『独立愚連隊西へ』
どうも。この国で一番偉いのは日々地道に働き、自他の生活を支えている一般市民(主権者)です。議員は偉くありません。彼らはパシリ(代理人)です。大臣は偉くありませ…
『三十六人の乗客』(57)(1977.12.12.フジテレビ深夜)さる動画サイトで発見し、念願かなって45年ぶりに再見することができた。細部は忘れているところもあったが、全体的には結構覚えていた。それは、この映画が面白かった証だろう。映画の全編は95分だが、バスが出てくるのは開始から約20分後。その前の状況説明が結構長い。このあたりの記憶はおぼろげだった。小田急の夜行スキーバスは、京橋から出て、浦和、熊谷、渋川、長野原を経由して草津まで行く。当時は、高速はもちろん、パーキングエリアもないわけだから、鉄道の駅が休憩所となる。バスの中の喫煙は当たり前(いすのところにちゃんと灰皿がある)などに時代を感じる。キャスト表を発見した。乗客小泉博…刑事・渡辺一郎。辞表を出して情婦と失踪淡路恵子…渡辺の情婦。洋裁店店主千...『三十六人の乗客』
阪急ブレーブスほかで名遊撃手として活躍した阪本敏三が亡くなった。彼の名前が出てくる映画がある。『闇を裂く一発』(68)(2013.7.3.)メキシコ五輪の射撃候補生の本多(峰岸隆之介)、同じく近代五種の中尾(平泉征)、フリーピストルの木村(青山良彦)は、ある日、本庁に呼び出される。3人は捜査会議の席で、東京の下町で起ったライフル魔事件を知らされ、子どもを人質に取って逃走中の犯人(佐藤允)を、最悪の場合は一発で射殺するよう命じられる。本多は江森(露口茂)、中尾は犬丸(加藤武)、木村は酒井(高原駿雄)というベテラン刑事とコンビを組んで犯人の後を追う。監督・村野鉄太郎、脚本・菊島隆三、撮影・上原明、音楽・山下毅雄によるこの映画は、3組の若手とベテランの刑事によるバディムービーとして見ても面白い。脚本の菊島は、黒澤明の...『闇を裂く一発』東京スタジアム
3月18日 生誕88年・佐藤允…『木枯し紋次郎(1)』#7「六地蔵の影を斬る」
本日3月18日は名優・佐藤允氏(敬愛の念を込めてまこっちゃんとお呼びしたい)のお誕生日です。1934年生。 そこで取り上げたいのがマイベストまこっちゃんワークのこちら。 『木枯し紋次郎(1)』#7「六地蔵の影を斬る」 概要 社会現象を巻き起こした人気時代劇『木枯し紋次郎』テレビシリーズのファーストシーズン第7回。 フジテレビ系列、1972年2月12日放送。 ストーリー 水戸街道をゆく木枯し...
『宇宙からのメッセージ』…スペースオペラでもブレない東映カラー
成田三樹夫繋がり!と同時に本年物故者(千葉真一)追悼繋がり。 『宇宙からのメッセージ MESSAGE FROM SPACE』 概要 三角マークの東映謹製・深作印のスペースオペラ八犬伝。 東映大作路線、『やくざ戦争 日本の首領』『柳生一族の陰謀』と出ずっぱりだった成田三樹夫は素っピンのセコい幹部→白塗りの中ボス役ときて銀塗りのラスボスに昇格。 ストーリー ガバナス帝国により侵略された惑星ジルーシアの民は...