『二百三高地』
インタビューの関連で久しぶりにテレビ版「二百三高地愛は死にますか」(81)の方を再見した。『二百三高地』(80)(1980.9.7.蒲田トーエイ)『思えば遠くへ来たもんだ』と『男はつらいよ寅次郎ハイビスカスの花』(蒲田ロキシー)からはしごをして、久しぶりに1日に3本も映画を見た。しかもこの映画は3時間余り。きっと途中で飽きるだろうと高をくくっていたのだが、思わず引き込まれてしまった。見る前は、なぜ今時日露戦争下の肉弾戦を映画化したのかという疑問があり、それは最後まで引っかかったのだが、この映画は平板の戦争映画とは一味違っていた。それは、戦争を国家的な人物(明治天皇(三船敏郎)、伊藤博文(森繫久彌)、乃木希典(仲代達矢)、児玉源太郎(丹波哲郎)…)とわれわれ庶民の両極から描いている点だ。普通の戦争映画は、戦...『二百三高地』
2024/12/15 16:47