VPを主とした映像制作プロデューサーです。シナリオ、演出、編集も自身でやっています。映像制作の技術面だけでなく、メディアリテラシーや認知バイアスなど、映像と社会に関する課題について書いています。
「良質な普通に勝るものなし」NHKドラマでのセリフです。生成AIは極めて普通で良質っぽいアウトプットをします。では、良質で普通のクリエイティブは生成AIにとって代わるのでしょうか。私も地味でローカルな名古屋で長年映像制作に関わり、自分なりに「普通にちゃんとしたもの」をつくってきたつもりです。
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映像制作の撮影現場は、重要文化財などの非常に貴重な場所であることがあり、そこでは細心の安全管理が求められます。しかし時折、器物破損事故は起こります。その要因と対策を考えます。
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カットとカットをつなぐことを普通、日本語では「編集」という言葉で言い表しますが、この「カットとカットをつなげる」ことを、もっと上手く表す言葉がないものかと言うことです。一見無関係に思えるカットとカットも、並べ方を工夫すると、その2カットに共通点が生まれ、物語が生まれる(モンタージュと言います)。こんな楽しいことは他にないですよね。映像制作の醍醐味です。
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インターネット・SNSが資本主義経済の根幹である貨幣価値を、欲望自体に置き換えました。私たちは人間の本質的な価値とは何か、真の幸福とは何かを改めて問い直し、テクノロジーと人間の欲望が調和した、持続可能で人間らしい社会の構築を目指さなければなりません。それは、貨幣価値を超えた、より深いレベルでの人間性の再定義と、新たな倫理の構築を必要とする、かつてない経験です
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現在の生成AIは、特定のタスクにおいては効率化や新しい表現の可能性を示すかもしれませんが、脚本の意図を深く理解し、それを具体的な映像として総合的に構築していくという、高度な創造性と人間的な協働が求められる映像制作全体を、現時点の技術で代替することは不可能です。
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再生ボタンの二等辺三角形はなぜ右に倒れたのか?たぶんこうだったんじゃないか劇場
今私たちが日常的に目にする動画のサムネイルには、必ず二等辺三角形が右に倒れて置かれています。ポチッとクリックすると動画の再生が始まる「再生ボタン」です。その右向きの三角形は、私たちに「再生」という行為を直感的に伝えています。しかし、なぜ再生ボタンは右向きなのでしょうか?その起源を探ると、技術、デザイン、そしてさまざまな文化が影響していることがわかります。
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インターネット社会でのビジネスの「数を集めた者が勝利者」という仕組みが、現在の社会や世界の分断を招いています。一部のメガテック企業が巨万の富を築いている一方で、世界の分断の責任はユーザーが負うべきなのでしょうか?
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B2Bのビジネスにおいて商品やサービスの特徴、メリット、そのブランド性についてわかってもらおうとする時、その背景は単純なものではなく、むしろ論理的な説明が必要な場合が多いものです。「わかった」と言わせるPR映像制作は、あなたにとてって価値ある顧客をスクリーニングする営業活動です。
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映像制作におけるコミュニケーション - 「クォリティ」という言葉に隠されたクライアントの真意
クォリティという言葉が出たら要注意。クライアントは私たちに対して技術的なスキルだけでなく、作品のコンセプトや表現に対する深い理解力、自分たちの意図を的確に捉え、それを形にすることができる「感性」を期待しています。このコミュニケーションを失敗するとお客様満足度を著しく低下させます。
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カメラで撮影すると、目で見ている状態と異なる事実が映っていることがあります。これは映像技術の特性によって引き起こされていますが、しかしこの映像技術のマジックによる「正しくない映像」は、社会的に許容されると、むしろ映像表現にとって演出の材料になることがります。そんな映像技術マジック
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レポーターが訪問するPRビデオスタイルは、事前打ち合わせでシナリオの一字一句をクライアントが事前承認くださり、撮影後もし「これ直してください!」と言われても「できません!」返せる相手であれば、この制作スタイルは制作期間も短く、とても便利な方法です。
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言語が世界に数多くあり、言葉の意味も時代とともに変化する様に、映像の文法も無数に存在し映像言語は絶えず変化しています。生成AIの進化がこれを明文化する日がくるかもしれませんが、映像づくりのプロトコルを進化させるのは、あくまで人間にしかできない技であることを忘れてはいけません。
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ビジネス映像は、社員数や売上高の変動、インタビュー対象者の退職など改編を加える動機が多岐にわたります。こうした改訂の可能性を事前に考慮しておくことが重要です。また撮影素材や編集マザーは、お客さまと映像制作会社の未来のための大切な財産と考えSynAppsは大切に保管しています。
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非常に簡便に作成できるオリジナルのアニメ作画法、動画化法を使って映像をつくれば、それまでフルアニメで制作していた予算の半分以下で制作が可能です。オリジナリティに優れていれば、固定視聴者も増え、コンテンツ群としての価値もアップします。
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パワーポイントを使うとついつい箇条書きを多用していませんか。私はPR映像制作のシナリオライターでもありますから、羅列した項目の中に脈略がないものが混ざっていると、シナリオに収まりきらない事態が起こります。箇条書きは必ず整理して項目相互の関係性を明示しています。
映画やドラマの映像制作者(スポンサー、テレビ局、映画会社、プロデューサー、ディレクターなど)は、ある意味で権力者です。しかしその権力は皆から付託されたものであり、その権力にはその力に相応しい品位ある行動が求められます。インティマシーコーディネーターはその監視役かも知れません。
カメラ道一筋の映画カメラマンをキャメラマンと呼ぶのは、言うなれば「カメラマンの中のカメラマン」と言うことかも知れません。近年はカメラマンが演出や編集も兼任する総合クリエイティブ職として職域を拡大しているため、自分の職にしっくりくる職名が必要となり、同じ撮影職でも様々な呼び名があります。
従来の動画制作では、斬新なアイデアを生み出すことは容易ではありません。そこで、近年注目されているのが生成AIによる動画生成です。生成AIは、まだ文脈を持った連続的な動画生成には課題が残りますが、コンセプトを表すキーワード(プロンプト)から、人間では思いもよらない奇抜なアイデアを生み出す力を持っています。この特性は、ショート動画マーケティングにおいて、大きな優位性をもたらします。
シネマティック動画の作り方を、実際の映像を示し、比較しながら丁寧に説明してくれているYouTube動画をみつけました。本当の意味でのシネマティック=映画的とは何かを教えてくれます。映像制作においてシネマティックは選択肢のひとつにすぎません。
PR動画を映像制作会社へ制作依頼しました。しかし希望しているイメージと違います。どこが間違っているのではなく、なんとなく雰囲気が違うのです。映像制作経験が少ない担当者では、どうしても起こりがちです。対処法を詳しく解説します。
尺が足りない時は、焦らずに体言止めを思い出してほしい。そして、体言止めを駆使して、映像にぴったりのナレーションを作り上げてほしい。体言止めは、映像制作における一つのテクニックに過ぎない。しかし、困った時には頼りになる存在であることは間違いない。クライアントの前で、ササっと原稿
最近SNSのフィードに「氷河の中で救助した白い子熊」に類した生成動画が表示されます。感情に訴える動画は、嘘の情報を事実として信じ込ませ、人の感情を操ります。映像によるプロパガンダほど恐ろしいものはないことは、歴史が証明しています。視聴者を欺く動画は、制作すべきではありません。
「あなたとって○○とは?」これほどつまらない質問はありません。映像制作するときのインタビューで最も重要なスキルは、注意深く話を聞くことです。用意した質問に固執するのではなく、ゲストの反応をフォローし、話を広げることが大切です。
今注目を集めているACジャパンは「企業が持てる資源を出し合い、社会にとって有益なメッセージを、広告という形で発信していこう」という志のもと、テレビCMなどを通じて、社会課題に取り組む活動をしています。日本全国ならびに当地・名古屋における映像制作関連事業者の団体をご紹介します。
ノンリニア編集はリニア編集に比べて非常に自由度が高い編集技術ですが、同時に非常に神経を使う作業でもあります。映像制作会社に発注くださるお客様に、映像編集の仕組みとプロセスで何が行われるかを理解いただくことは、編集後の試写・修正編集を短期間に終えるためにとても有意義だと思います。
映像演出とは目的論、美学、記号論、解釈学、現象学、受容理論、倫理学など、様々な哲学的な領域を通じて、単に映像を作るだけでなく、意図的なコミュニケーションを通じて、人々の感情や思考に働きかけ、行動を促すための行為といえます。
機器の進化とデジタル化により、音源の頭出しはより正確かつ迅速に行えるようになりました。これにより、演出の幅は広がり、より意図通りに複雑な表現が可能になりました。しかし一方で、アナログ時代のような「間(空白)」を活用した独特の演出は失われつつあります。
「内輪ノリ」の会社が現場は外注先に「丸投げ」。放送業界だけでなく日本社会全体に通じる構造的な問題ではないでしょうか。日本のGDPが増加しない問題の根源がここにあるような気がします。
未完のテクノロジーが導く未来:インターネットがもたらす社会の分断と民主主義の危機
インターネットがもたらす社会の分断と民主主義の危機は、現代社会が直面する最も深刻な課題です。「メディアリテラシーを高めよう」といいますが、メディアリテラシーを歪める最大の要因が「パーソナライズ」という、インターネットメディアが採用している仕組みです
音声を消した視聴スタイルへの対応としての字幕表示が一般的ですが、字幕をひとつの映像表現要素として捉え直せば、さらに多様な演出が可能になり、より効果的なメッセージの発信が可能になります。一方で文字の氾濫を憂慮する声も強くあり、制作する映像コンテンツに応じた対応が求められます。
展示映像とは、一定の場所で定期的ないしは長期間上映する、その施設や場所の目的に即した映像コンテンツのことを指します。現在弊社では、企業の新技術開発テーマ内見会(展示会)のための展示映像をワンストップで数多く制作協力しています。
中居正弘さんの不祥事件で、フジテレビが記者会見を行いながらテレビカメラの取材を禁止したというニュースが世間を賑わせました。同じ映像制作業として、テレビマンであれば、映像のほんとうの力をもっと信じてほしいなあと思います。
アナログ時代から映像制作業に携わってきた人には粗編集、仮編集、オフライン編集、オンライン編集、本編集という言葉は馴染み深い用語です。粗編集・仮編集・オフライン編を省略して、最初から本編集(オンライン編集)を行う制作進行スタイルが増加してきました。
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